JP3591244B2 - 系統連系装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電等の分散型電源と電力系統とを連系する系統連系装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、太陽光発電による分散型電源と商用電源とを連系し、分散型電源だけでは電力が賄えない場合に、その電力を系統側から供給するようにした太陽光発電システムが開発されている。
【0003】
図5は、かかる太陽光発電システムの概略構成図であり、同図において、1は直流電源としての太陽電池、2は系統連系装置、いわゆる、パワーコンディショナであり、この系統連系装置2は、太陽電池1の直流電圧を一定電圧に昇圧する昇圧回路5と、この昇圧回路5からの直流電力を系統電源4と同期のとれた交流電力に変換するインバータ回路6と、コイルLおよびコンデンサCからなるフィルタ回路7と、電流センサ8を介して出力電流検出回路9で検出されたインバータ回路6の出力電流および系統電圧検出回路10によって検出された系統電圧並びに電流指令回路11からの電流指令に基づいて、インバータ駆動回路12を介してインバータ回路6の出力電流を制御する電流制御回路13と、停電等の系統側の異常を検出してリレー駆動回路14を介して開閉器15を開成して系統と切り離すとともに、インバータ回路6の駆動を停止させる系統保護リレー16と、昇圧電圧検出回路18で検出された昇圧電圧が、昇圧電圧設定回路32で設定された昇圧電圧になるように昇圧駆動回路20を介して昇圧回路5を制御する昇圧電圧制御回路21とを備えている。なお、3は負荷である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来例では、系統電圧の変動を考慮して昇圧回路5の昇圧電圧を、系統電圧のピーク値よりも若干の余裕をもった高い電圧値に設定しており、系統電圧が低いときには、昇圧電圧が不必要に高くなって昇圧回路5で電気エネルギーが無駄に消費されて効率が低下することになる。
【0005】
そこで、昇圧電圧を低く設定することが考えられるが、低すぎると、図6(a)に示されるように、昇圧電圧V1と系統電圧V2との差が小さくなって、図6(b)に示されるように、出力電流Iに歪み(ピーク)が生じ、系統電圧V2が昇圧電圧V1を上回ると、出力電流Iが逆流することになる。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みて為されたものであって、昇圧回路による電力のロスを低減して効率を高めるとともに、出力電流が逆流するといったことのない系統連系装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上述の目的を達成するために、次のように構成している。
【0008】
すなわち、請求項1の本発明の系統連系装置は、直流電源からの直流電圧を昇圧する昇圧回路と、昇圧回路からの直流を交流に変換するインバータ回路とを備え、前記インバータ回路からの交流電力を負荷に供給するとともに、系統電圧または前記インバータ回路の出力電流を検出し、それに基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を可変するように電力系統と連系する系統連系装置であって、当該系統連系装置は、前記インバータ回路の出力電流のピーク値を検出するピーク電流検出手段と、前記ピーク電流検出手段の出力に基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を可変する昇圧電圧可変手段を備える。
【0009】
請求項2の本発明の系統連系装置は、請求項1の構成において、前記ピーク電流検出手段は、前記出力電流の基本波のピーク値と前記出力電流のピーク値とを検出するものであり、前記昇圧電圧可変手段は、前記両ピーク値の相違に基づいて昇圧電圧を可変するものである。
【0010】
請求項3の本発明の系統連系装置は、請求項1の構成において、前記昇圧電圧可変手段は、前記インバータ回路の出力電流の歪みを検出する電流歪検出手段を備え、この電流歪検出手段の出力に基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を可変するものである。
【0015】
請求項の本発明の系統連系装置によれば、インバータ回路の出力電流のピークを検出するピーク電流検出手段と、ピーク電流検出手段の出力に基づいて、昇圧回路の昇圧電圧を可変する昇圧電圧可変手段とを備えているので、系統電圧の変動によって昇圧電圧と系統電圧との差が小さくなって出力電流に歪(ピーク)が生じた場合には、昇圧電圧を高めることにより、出力電流の前記歪や逆流を防止できる一方、不必要に昇圧することによる電力ロスを低減して効率を高めることができ、さらに、請求項の系統連系装置によれば、出力電流の基本波のピーク値と出力電流のピーク値との相違に基づいて昇圧電圧を可変することにより、出力電流の大小に拘わらず、確実にピークを検出して昇圧電圧を可変することができる。
【0016】
また、請求項3の本発明の系統連系装置によれば、前記昇圧電圧可変手段は、前記インバータ回路の出力電流の歪みを検出する電流歪検出手段を備え、この電流歪検出手段の出力に基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を可変するものであるので、系統電圧の変動によって昇圧電圧と系統電圧との差が小さくなって出力電流に歪が生じた場合には、昇圧電圧を高めることにより、出力電流の前記歪や逆流を防止できる一方、不必要に昇圧することによる電力ロスを低減して効率を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る太陽光発電システムの概略構成図である。
【0019】
この実施の形態は、太陽光発電による分散型電源と商用電源とを連系し、分散型電源だけでは電力が賄えない場合に、その電力を系統側から供給するようにしたシステムであり、図5の従来例に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0020】
このシステムは、直流電源としての太陽電池1と、本発明に係る系統連系装置2とを備えており、太陽電池1からの直流電力を交流電力に変換して負荷3に供給するとともに、系統電源4の電力系統と連系するものである。
【0021】
この実施の形態の系統連系装置2は、いわゆる、パワーコンディショナであり、太陽電池1からの直流電圧を後述のように昇圧する昇圧回路5と、この昇圧回路5からの直流電力を系統電源4と同期のとれた交流電力に変換するインバータ回路6と、コイルLおよびコンデンサCからなるフィルタ回路7と、電流センサ8を介して出力電流検出回路9で検出されたインバータ回路6の出力電流および系統電圧検出回路10によって検出された系統電圧並びに電流指令回路11からの電流指令に基づいて、インバータ駆動回路12を介してインバータ回路6の出力電流を制御する電流制御回路13と、停電等の系統側の異常を検出してリレー駆動回路14を介して開閉器15を開成して系統と切り離すとともに、インバータ回路6の駆動を停止させる系統保護リレー16と、系統電圧検出回路10で検出された系統電圧に基づいて、後述のように昇圧回路5の昇圧電圧を可変する昇圧電圧可変手段17とを備えている。
【0022】
この昇圧電圧可変手段17は、昇圧電圧を検出する昇圧電圧検出回路18と、検出された系統電圧に基づいて、目標とする昇圧電圧指令値を算出指令する昇圧電圧指令値算出回路19と、昇圧電圧指令値になるように昇圧駆動回路20を介して昇圧回路5を制御する昇圧電圧制御回路21とを備えている。
【0023】
この実施の形態では、昇圧回路5の昇圧電圧を必要最低限の電圧として効率を高めるとともに、系統電圧の変動によって昇圧電圧と系統電圧との差が小さくなって出力電流に歪み(ピーク)が生じたり、出力電流が逆流するといったことを防止するために、系統電圧検出回路10で検出した系統電圧に応じて、昇圧電圧可変手段17で昇圧電圧を可変している。
【0024】
すなわち、昇圧電圧可変手段17の昇圧電圧指令値算出回路19は、系統電圧検出回路10で検出されたUV間の系統電圧VUVに、予め定めた一定値ΔVDDを加えた値を、昇圧電圧指令値VDDref(=VUV+ΔVDD)として昇圧電圧制御回路21に与えるものであり、昇圧電圧制御回路21は、検出された昇圧電圧VDDが、昇圧電圧指令値VDDrefに一致するように制御するものであり、これによって、昇圧電圧は、系統電圧の変動に応じて、該系統電圧よりも一定値だけ高い電圧に制御されることになる。この一定値ΔVDDは、例えば、出力電流に歪み(ピーク)が生じたり、出力電流が逆流するといったことを防止することができる最低限の値とされる。
【0025】
したがって、この実施の形態によれば、昇圧回路5による昇圧電圧は、系統電圧の変動に拘わらず、出力電流に歪み(ピーク)が生じたり、出力電流が逆流するといったことのない必要最低限の低い電圧とされるので、昇圧回路5による電力ロスが低減されて効率が向上することになる。
【0026】
なお、前記一定値ΔVDDは、前記必要最低限の値よりも高くてもよく、要は、出力電流の逆流を防止し、かつ、従来例よりも効率を高められる値であればよい。
【0027】
また、本発明の他の実施の形態として、昇圧電圧指令値算出回路19は、系統電圧検出回路10で検出されたUV間の系統電圧VUVに、予め定めた一定値K(≧1)を乗じた値を、昇圧電圧指令値VDDref(=K・VUV)として昇圧電圧制御回路21に与えるように構成してもよく、この一定値Kは、上述の実施の形態と同様に定められる。
【0028】
(実施の形態2)
図2は、本発明の他の実施の形態の太陽光発電システムの概略構成図であり、上述の実施の形態に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0029】
上述の実施の形態では、系統電圧を検出して昇圧電圧を最適な電圧に制御し、効率を高めるとともに、出力電流が逆流するといったことを防止したけれども、この実施の形態では、系統電圧に代えて、出力電流のピークを検出し、それに基づいて、昇圧電圧を制御するように構成している。
【0030】
すなわち、この実施の形態では、インバータ回路6の出力電流のピークを検出するピーク電流検出手段22と、このピーク電流検出手段22の出力に基づいて、昇圧回路5の昇圧電圧を可変する昇圧電圧可変手段17とを備えている。
【0031】
ピーク電流検出手段22は、出力電流検出回路9で検出された出力電流の基本波のピーク値を検出する基本波ピーク検出回路23と、出力電流のピーク値を検出する出力電流ピーク検出回路24とを備えており、基本波ピーク検出回路23は、基本波を通過させるバンドパスフィルタと、基本波のピークをホールドするピークホールド回路とを備えており、出力電流ピーク検出回路24は、出力電流のピークをホールドするピークホールド回路を備えている。
【0032】
昇圧電圧可変手段17は、昇圧電圧を検出する昇圧電圧検出回路18と、基本波ピーク検出回路23からの基本波のピーク値と出力電流ピーク検出回路24からの出力電流のピーク値とを比較する比較回路25と、この比較回路25の比較結果に基づいて、目標とする昇圧電圧指令値を算出指令する昇圧電圧指令値算出回路19と、昇圧電圧指令値になるように昇圧駆動回路20を介して昇圧回路5を制御する昇圧電圧制御回路21とを備えている。
【0033】
比較回路25では、両ピーク値を比較して出力電流のピーク値が、基本波のピーク値よりも予め定めたレベルを越えて大きくなったか否かを判別して対応する出力を与えるものである。上述のように昇圧電圧と系統電圧との差が小さくなって図6(b)に示されるように、出力電流に歪み(ピーク)が生じると、出力電流のピーク値が、基本波(歪のない正弦波)のピーク値を上回ることになるので、出力電流の歪が予め定めたレベルを越えたとき、すなわち、出力電流のピーク値が、基本波のピーク値よりも予め定めたレベルを越えて大きくなったときに、比較回路25は、対応する出力を昇圧電圧指令値算出回路19に与えるものである。
【0034】
昇圧電圧指令値算出回路19は、出力電流のピーク値が、基本波のピーク値よりも予め定めたレベルを越えて大きくなったときには、比較回路25の出力に基づいて、昇圧電圧指令値VDDrefに、予め定めた一定値ΔVDDを加えて新たな昇圧電圧指令値VDDrefとして昇圧電圧制御回路21に与え、また、出力電流のピーク値が、前記予め定めたレベルを越えず、その回数が、所定回数連続したときには、昇圧電圧が系統電圧よりも十分に高い状態が続いているとして、昇圧電圧指令値VDDrefから予め定めた一定値ΔVDDを減算して新たな昇圧電圧指令値VDDrefとして昇圧電圧制御回路21に与えるものであり、さらに、出力電流のピーク値が、前記予め定めたレベルを越えず、その回数が、所定回数連続していないときには、昇圧電圧を下げることができる程高くはないとして、昇圧電圧指令値VDDrefをそのままとする。
【0035】
図3は、以上の昇圧電圧指令値VDDref算出のフローチャートであり、先ず、出力電流の基本波のピーク値(iop)を検出し(ステップn1)、出力電流のピーク値(i)を検出し(ステップn2)、出力電流のピーク値が、基本波のピーク値に予め定めた定数aを乗じた値(a・iop)以上であるか否かを判断し(ステップn3)、前記乗じた値以上であるときには、出力電流に歪みが生じているとして昇圧電圧指令値VDDrefに、予め定めた一定値ΔVDD(〉0)を加えて新たな昇圧電圧指令値VDDrefとしてステップn1に戻る(ステップn4)。
【0036】
ステップn3において、出力電流のピーク値が、基本波のピーク値に予め定めた定数aを乗じた値以上でないときには、昇圧電圧指令値VDDrefが所定回数連続して同じであるか否かを判断し(ステップn5)、同じでないときには、昇圧電圧を下げることができる程高くはないとして、昇圧電圧指令値VDDrefをそのままとしてステップn1に戻る(ステップn6)。
【0037】
また、ステップn5において、昇圧電圧指令値VDDrefが所定回数連続して同じであるときには、昇圧電圧は、系統電圧よりも十分に高いとして、昇圧電圧指令値VDDrefから予め定めた一定値ΔVDDを減算して新たな昇圧電圧指令値VDDrefとしてステップn1に戻る(ステップn7)。
【0038】
昇圧電圧制御回路21は、検出された昇圧電圧VDDが、以上のようにして算出された昇圧電圧指令値VDDrefに一致するように制御するものであり、これによって、昇圧電圧は、出力電流に歪み(ピーク)が生じると、直ちに昇圧電圧が高められ出力電流の歪が解消され、また、昇圧電圧が系統電圧よりも十分に高い状態が続くと、昇圧電圧が引き下げられて最適な電圧に抑えられることになる。
【0039】
したがって、この実施の形態によければ、昇圧回路5による昇圧電圧は、系統電圧の変動に拘わらず、出力電流の歪み(ピーク)が大きくなったり、出力電流が逆流するといったことのない必要最低限の低い電圧とされるので、昇圧回路5による電力ロスが低減されて効率が向上することになる。
【0040】
さらに、この実施の形態では、出力電流の基本波のピーク値と出力電流のピーク値との比率に基づいて昇圧電圧を可変するので、出力電流の大小に拘わらず、確実にピークを検出することができる。
【0041】
(実施の形態3)
図4は、本発明のさらに他の実施の形態の太陽光発電システムの概略構成図であり、図2の実施の形態に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0042】
上述の実施の形態では、出力電流のピークを検出し、それに基づいて、昇圧電圧を制御したけれども、この実施の形態では、出力電流の歪を検出し、それに基づいて、昇圧電圧を制御するように構成している。
【0043】
すなわち、この実施の形態では、インバータ回路6の出力電流の歪を検出する電流歪検出手段26と、この電流歪検出手段26の出力に基づいて、昇圧回路5の昇圧電圧を可変する昇圧電圧可変手段17とを備えている。
【0044】
電流歪検出手段26は、出力電流検出回路9で検出された出力電流の基本波のみを通過されるバンドパスフィルタ27と、このバンドパスフィルタ27の出力を高速フーリエ変換する第1の高速フーリエ変換回路(FFT)28と、出力電流を高速フーリエ変換する第2の高速フーリエ変換回路(FFT)29と、第2の高速フーリエ変換回路29の出力の内、例えば1次から5次の高調波成分の最大の成分を取り出す最大値回路30とを備えている。
【0045】
昇圧電圧可変手段17は、昇圧電圧を検出する昇圧電圧検出回路18と、第1の高速フーリエ変換回路28の出力と最大値(MAX)回路30の出力とを比較する比較回路31と、この比較回路31の比較結果に基づいて、目標とする昇圧電圧指令値を算出指令する昇圧電圧指令値算出回路19と、昇圧電圧指令値になるように昇圧駆動回路20を介して昇圧回路5を制御する昇圧電圧制御回路21とを備えている。
【0046】
比較回路31では、最大値回路30の出力と第1の高速フーリエ変換回路28の出力とを比較して、その差が予め定めたレベルを越えたとき、すなわち、出力電流に予め定めたレベル以上の歪が生じたときには、対応する出力を昇圧電圧指令値算出回路19に与えるものである。
【0047】
昇圧電圧指令値算出回路19は、上述の実施の形態と基本的に同様であって、出力電流の歪が予め定めたレベルを越えて大きくなったときには、比較回路31の出力に基づいて、昇圧電圧指令値VDDrefに、予め定めた一定値ΔVDDを加えて新たな昇圧電圧指令値VDDrefとして昇圧電圧制御回路21に与え、また、出力電流の歪が予め定めたレベルを越えず、その回数が、所定回数連続したときには、昇圧電圧が系統電圧よりも十分に高い状態が続いているとして、昇圧電圧指令値VDDrefから予め定めた一定値ΔVDDを減算して新たな昇圧電圧指令値VDDrefとして昇圧電圧制御回路21に与えるものであり、さらに、出力電流の歪が予め定めたレベルを越えず、その回数が、所定回数連続していないときには、昇圧電圧を下げることができる程高くはないとして、昇圧電圧指令値VDDrefをそのままとするものである。
【0048】
したがって、この実施の形態によれば、昇圧回路5による昇圧電圧は、系統電圧の変動に拘わらず、出力電流の歪が大きくなったり、出力電流が逆流するといったことのない必要最低限の低い電圧とされるので、昇圧回路5による電力ロスが低減されて効率が向上することになる。
【0049】
(その他の実施の形態)
本発明の他の実施の形態として、上述の各実施の形態を組み合わせてもよく、例えば、系統電圧から昇圧電圧の指令値を算出し、その指令値になった後には、出力電流のピークに基づいて、昇圧電圧の指令値を算出するようにしてもよい。
【0050】
上述の実施の形態では、太陽電池を直流電源とする太陽光発電システムに適用して説明したけれども、本発明は、太陽光発電システムに限らず、燃料電池などの他の分散型電源システムに適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、系統電圧または出力電流を検出し、それに基づいて昇圧電圧を可変するので、系統電圧の変動に応じて昇圧電圧を可変することができ、これによって、不必要に昇圧することによる電力ロスを低減して効率を高めることができる一方、昇圧電圧が低すぎて出力電流が逆流するといったことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る太陽光発電システムの構成図である。
【図2】本発明の他の実施の形態の太陽光発電システムの構成図である。
【図3】昇圧指令値算出のフローチャートである。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態の太陽光発電システムの構成図である。
【図5】従来例の構成図である。
【図6】従来例の課題を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 太陽電池
2,2,2 系統連系装置
3 負荷
4 系統電源
5 昇圧回路
6 インバータ回路
10 系統電圧検出回路
17,17,17 昇圧電圧可変手段
22 ピーク電流検出手段
26 電流歪検出手段

Claims (3)

  1. 直流電源からの直流電圧を昇圧する昇圧回路と、昇圧回路からの直流を交流に変換するインバータ回路とを備え、前記インバータ回路からの交流電力を負荷に供給するとともに、系統電圧または前記インバータ回路の出力電流を検出し、それに基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を可変するように電力系統と連系する系統連系装置であって、
    当該系統連系装置は、前記インバータ回路の出力電流のピーク値を検出するピーク電流検出手段と、前記ピーク電流検出手段の出力に基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を可変する昇圧電圧可変手段を備えることを特徴とする系統連系装置。
  2. 前記ピーク電流検出手段は、前記出力電流の基本波のピーク値と前記出力電流のピーク値とを検出するものであり、前記昇圧電圧可変手段は、前記両ピーク値の相違に基づいて昇圧電圧を可変するものである請求項1記載の系統連系装置。
  3. 前記昇圧電圧可変手段は、前記インバータ回路の出力電流の歪みを検出する電流歪検出手段を備え、この電流歪検出手段の出力に基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を可変するものである請求項1記載の系統連系装置。
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