JP3590947B2 - 管路内水中清掃装置 - Google Patents
管路内水中清掃装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3590947B2 JP3590947B2 JP23177599A JP23177599A JP3590947B2 JP 3590947 B2 JP3590947 B2 JP 3590947B2 JP 23177599 A JP23177599 A JP 23177599A JP 23177599 A JP23177599 A JP 23177599A JP 3590947 B2 JP3590947 B2 JP 3590947B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- nozzle
- apparatus main
- pipe
- intake pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
- Sewage (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路内水中清掃装置に関し、特に、海水等を抜き取ることの不可能な構造の取水路管の水中清掃が可能な管路内水中清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の取水路管洗浄機として、例えば特開平8−281232号公報に開示されたものがある。この取水路管洗浄機は、台車の走行手段が取水路管の内周面に着地し、動力伝達装置を介して第1のエアモータに連係する一対の前輪と、同様に取水路管の内周面に着地し、リンク機構を介して操向手段に連係する一対の後輪からなり、台車の前部に軸支する第1のノズルの回転軸を動力伝達手段を介して第2のエアモータに連係し、台車の一側には取水路管の内周面の高さ方向中央近傍より下方に向けて高圧水を噴射する3個の第2のノズルを噴射角変更自在に取着し、第1、第2の両ノズルの噴射口を取水路外の地上の高圧水供給源に接続し、第1、第2の両エアモータを取水路外の地上のエア供給源に接続してなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような取水路管洗浄機には、以下のような問題がある。すなわち、取水路管からの取水を停止して、取水路管から水抜きを行い、大気中の環境下で作業員が管路内の台車に乗り、直接操作して取水路管洗浄行う必要があり、取水路管の水抜きに時間を要するばかりか、元来海水等を抜き取ることの不可能な構造の取水路管の水中清掃は不可能であった。
【0004】
本発明は、前記のような従来技術の問題点を解消し、元来海水等を抜き取ることの不可能な構造の取水路管の水中清掃が可能な管路内水中清掃装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の管路内水中清掃装置は、前記課題を解決するために、管路内に導入された水中で、浮力発生体の浮力により取水路管底壁から浮揚させられ、取水路管底壁を除く管路内壁面を走行路として管路内を移動可能な装置本体と、この装置本体の移動駆動手段と、前記装置本体の軸心を中心に回転自在に半径方向に設けられた少なくとも一対のノズル支持アームと、このノズル支持アームの各々の先端に前記管路内壁面を指向するように接続されたキャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルと、このキャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルへ高圧水を供給・送水する高圧水供給・送水手段と、前記ノズル支持アームを回転駆動する回転駆動手段とを備えてなる管路内水中清掃装置であって、
前記ノズル支持アームを回転駆動する回転駆動手段が、このノズル支持アームの途中に配置され、前記装置本体の軸心と直交する面内で、この支持アームと実質的に直交する方向に前記キャビテーション発生型ノズルへ送水される高圧水の一部を噴射するノズルであることを特徴とする。
【0006】
前記のように構成すれば、装置本体が取水路管底壁から浮揚した状態で運転され、取水路管底壁を除く管路内面例えば、取水路管の頂部近辺の内壁や取水路管の側部内壁を走行路として使用することにより、取水路管内壁より剥離し取水路管底壁に堆積する堆積物を押し潰すことがなくなり、例えば塗装鋼管等より形成される取水路管の内壁の損傷を低減する。
【0007】
ここで、浮力発生体は、管路内の液体に比して比重の小さな、例えば発泡スチロールのような軽量物体を薄鋼鈑等で被包したものでもよく、その他の軽量物質を充填した容器であってもよい。
【0008】
また、管路内壁の藤壺や紫貝などの付着物を剥離する手段として、キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルを用いるので、噴射ジェットが管路内壁の藤壺などの付着物に衝突して大きな衝撃力が得られ、付着物を容易に剥離できるばかりでなく、非接触で付着物を剥離するので、管路内壁を損傷することもない。
【0009】
前記本発明の管路内水中清掃装置においては、前記浮力発生体が、装置本体の移動方向のバランスを調整するバランス調整手段を備えたものであることが好ましい。
【0010】
前記のように構成すれば、装置本体の軸心が取水路管の軸心に対して傾斜・交叉することがなく、装置本体の軸心と取水路管の軸心を一致させることが可能で、装置本体の管路内の走行を円滑にすることができ、又、キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルのジェットが均一に管路内壁に衝突するので、管路内壁の付着物剥離・清掃をむらなく、均一に行う。
【0011】
前記本発明の管路内水中清掃装置においては、前記ノズル支持アームを回転駆動する回転駆動手段が、前記キャビテーション発生型ノズルへ送水される高圧水の一部を噴射するノズルであるように構成することが好ましい。
【0012】
前記のように構成すれば、回転駆動手段として、エアモータや液圧モータ等の別途の駆動手段やその駆動用の圧縮エアや加圧液体等の送給用のホースや取水路管を必要とせず、装置本体の構造の簡略化、軽量化、及び、圧縮エアや加圧液体等の発生・供給装置の省略もしくは容量の小型化を図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して以下に説明する。図1は本発明の一実施の形態の装置本体の側面図、図2は図1のA−A線の正面図、図3は全体の装置構成及びその配置を示す側面図である。
【0014】
(実施の形態の主要な構成)
本発明の管路内水中清掃装置の実施の形態は、図に示すように、取水路管1内に導入された水中で、浮力発生体3の浮力により取水路管底壁1bwから浮揚させられ、取水路管底壁1bwを除く管路内壁即ち側壁1sw,頂壁1tw等の壁面を走行路として取水路管1内を移動可能な装置本体2と、この装置本体2を前進方向に牽引する牽引ウインチ11と、この装置本体2の前進移動を制動する負荷ウインチ12とからなるこの装置本体2の移動駆動手段と、前記装置本体2の軸心2AXを中心に回転自在に半径方向に設けられた一対のノズル支持アーム4a,4bと、このノズル支持アーム4a,4bの各々の先端に前記管路内壁面を指向するように接続されたキャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズル5,5と、このキャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルへ高圧水を供給・送水する後で詳述する高圧水供給・送水手段15,16,17,18と、このノズル支持アーム4a、4bの途中に配置され、前記装置本体2の軸心2AXと直交する面内で、この支持アーム4a、4bと実質的に直交する方向に、前記キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズル5,5へ前記ノズル支持アーム4a,4bの内部を経由して送水される高圧水の一部を噴射する回転駆動ノズル7,7からなる前記ノズル支持アーム4a,4bの回転駆動手段と、を備えてなるように主要部が構成されている。
【0015】
本発明の実施の形態においてはさらに、前記浮力発生体3が、後で詳述するがその左右の側壁3lw,3rwの側壁に各々取付けられ装置本体の移動方向のバランスを調整するバランス調整手段8l,8rを備えている。
【0016】
前記本発明の実施の形態は、また、前記浮力発生体3の前記装置本体2の移動方向に複数設けられ、前記装置本体2の軸心2AXからその最外周までの距離が前記取水路管1の内壁の半径に相当するように配置され、取水路管頂部近傍の内壁1twに接して前記装置本体2を案内する頂部走行車輪8,8,…と、前記装置本体2の中心軸体2axの移動方向と交差する位置に二対設けられ、半径方向に伸縮自在に設けられたガイド輪支持アーム9,9,…と、このガイド輪支持アームの伸縮手段としてのエアダンパ9d,9d,…と、前記ガイド輪支持アーム9,9,…の各々の先端に支持され、前記取水路管底壁1bwを除く管路内壁面1swに外周を接しつつ転動し、前記装置本体を案内するガイド輪10,10,…と、をさらに備えて構成されている。
【0017】
(実施の形態の具体的な構成)
前記の実施の形態はさらに下記のような具体的な構成を備えている。前記の浮力発生体3は、発砲スチロールからなるフロート3fを薄鋼板製のカバー3cで被包し、このカバー3cの底面を装置本体2の軸心管体2axの移動方向の前後の2箇所の上部に支持アーム3sa,3saを介して支持・固定されている。
【0018】
前記の牽引ウインチ11は、取水路管1の装置本体2の移動方向(図3の矢印イ)の前方のマンホール13fの上端に設置され、この牽引ウインチ11に巻きつけられたワイヤロープ11wrが前記マンホール13f中を下降して、このマンホール13fの下方の取水路管1内に支持ブラケット14fbを介して配置された固定滑車14fに掛け回され、一端を装置本体2の前端に連結されている。
【0019】
前記の負荷ウインチ12は、取水路管1の装置本体2の移動方向(図3の矢印イ)の後方のマンホール13bの上端に設置され、この負荷ウインチ12に巻きつけられたワイヤロープ12wrが前記マンホール13b中を下降して、このマンホール13bの下方の取水路管1内に支持ブラケット14bbを介して配置された固定滑車14bに掛け回され、一端を装置本体2の後端に連結されている。
【0020】
前記ノズル支持アーム4a,4bは、装置本体2の軸心管体2axの前端に、ロータリージョイント4rjを介して回転自在に取付けられている。
【0021】
前記キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズル5は、詳細な説明を省略するが本出願人の出願による特開昭60−168554号公報に開示のものか、好ましくは特願平11−65075号に提案されたものを使用するのがよい。
【0022】
前記高圧水供給・送水手段6は以下のように構成される。即ち、例えば地上の運搬車両15cに積載された高圧水供給ポンプ15と、この高圧水供給ポンプ15に一端を接続され、他端を前記マンホール13bの地上の直近に設置された電動ホースリール17に接続された高圧水送水ホース16と、前記電動ホースリール17に巻き取り・繰出し自在に巻かれ、繰出された部分がマンホール13b内を降下して、このマンホール13bの下方の取水路管1内に支持ブラケット14bbを介して配置された固定滑車19に掛け回され、一端を装置本体2の軸心管体2axの後端に連結されたホース18とを備えて構成される。軸心管体2axは送水管を兼ねていて、後端に連結されたホース18から供給された高圧水は、軸心管体2ax内を前方に流れ、前端の前記ロータリージョイント14rjから、管体からなる一対のノズル支持アーム4a,4bのそれぞれの内部内に入り、一部は回転駆動用ノズル7、7の各々から、残りの大部分は先端のキャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズル5,5の各々から取水路管1内に噴出する。
【0023】
前記浮力発生体3のバランス調整手段8l,8rは浮力発生体3の薄鋼板製のカバー3cの左右の側壁3lw,3rwの外側方に各々装置本体2の移動方向に延在し両端を軸受8b,8bを介して回転自在に両端部を支持されたスクリューロッド8srと、このスクリューロッド8srに螺合されたナット8nと、このナット8nに固定された錘8wtと、前記スクリューロッドの一端に取付けられたハンドル8hとから構成される。
【0024】
(実施の形態の作用・効果)
前記のように構成された本発明の実施の形態は、以下のような作用効果を奏する。
(1)装置本体2が取水路管1の底壁1bwから浮揚した状態で運転され、取水路管1の底壁1bwを除く取水路管1の内面例えば、取水路管1の頂部近辺の内壁1twや取水路管の側壁1swを走行路として使用することにより、取水路管1の内壁から剥離し底壁に堆積する堆積物を押し潰すことがなくなり、例えば塗装鋼管等より形成される取水路管1の内壁の損傷を低減することができる。また、堆積した剥離物や除去物に影響されることなく走行できる。
【0025】
(2)取水路管1の内壁の藤壺や紫貝などの付着物20を剥離する手段として、キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズル5を用いるので、噴射ジェットが取水路管1の内壁の藤壺や紫貝などの付着物20に衝突して大きな衝撃力が得られ、付着物20を容易に剥離できるばかりでなく、非接触で付着物20を剥離するので、取水路管1の内壁を損傷することもない。
【0026】
(3)装置本体の軸心2AXが取水路管の軸心に対して傾斜・交叉することがなく、装置本体2の軸心2AXと取水路管の軸心を一致させることが可能で、装置本体2の管路内の走行を円滑にすることができ、又、キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズル5のジェットが均一に取水路管1の内壁に衝突するので、管内壁の付着物20の剥離・清掃をむらなく、均一に行うことができる。
【0027】
(4)ノズル支持アーム4a,4b回転の駆動手段として、エアモータや液圧モータ等の別途の駆動手段やその駆動用の圧縮エアや加圧液体等の送給用のホースや管路を必要とせず、装置本体2の構造の簡略化、軽量化、及び、圧縮エアや加圧液体等の発生・供給装置の省略もしくは容量の小型化を図れる。
【0028】
(5)ガイド輪支持アーム9の伸縮手段としてのエアダンパ9dを収縮させて装置本体2を、取水路管1内へ出し入れが容易に行える。
(6)取水路管1内でガイド輪支持アーム9の伸縮手段としてのエアダンパ9dを伸張させて、前記管底壁1bwを除く管内壁面にガイド輪10の外周を接触させることにより、装置本体2の軸心2AXと取水路管の中心軸との位置合わせ(センタリング)が自動的に確実に行われ、装置本体2の軸心が取水路管の軸心に対して傾斜・交叉することがなく、装置本体の管路内の走行を円滑にすることができ、又、キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズル5のジェットが均一に管内壁に衝突するので、管内壁の付着物20の剥離・清掃をむらなく、均一に行うことができる。
【0029】
(7)装置本体の移動駆動手段としてのウインチのモータや減速機を取水路管外の地上GLに設置することができ、又、前進方向に牽引する牽引ウインチ11と、この装置本体の前進移動を制動する負荷ウインチ12とを設けたので、常に前進牽引及び制動用のワイヤロープ11wr,12wrを緊張させて、所定の速度で、安定的に装置本体2を前進させることが可能で、管内壁の付着物20の剥離・清掃をむらなく、均一に行うことができる。
【0030】
(施工フロー)
次ぎに、前記のように構成された本発明の実施の形態を用いて、取水路管1内の藤壺や紫貝等の付着物を剥離・清掃する方法の手順について添付の図を参照して以下に説明する。図4は本発明の実施の形態を用いて、取水路管1内の藤壺や紫貝等の付着物を剥離・清掃する方法の手順(施工フロー)を示す。
【0031】
(1)マンホール蓋の撤去:
除貝対象スパンの両端のマンホール13f,13bの蓋を外す。
(2)初期部、可撓管部の除貝:
初期に装置を搬入し組み立てる装置の組立て部位、および、取水路管1の可撓管部の可撓管通過用部材取付部位を、ダイバーによるケレン作業により、事前に除貝する。
(3)可撓管通過用部材の搬入・組立て:
可撓管通過用部材をマンホールから搬入し、除貝した所定の取付部位に組立て・取付ける。取付けた可撓管通過用部材にコンプレッサ又はエアタンクからエアを供給し、浮力により可撓管上部内面に保持する。
【0032】
(4)浮力発生体、装置本体、回転ノズルの管路内への搬入:
マンホール13bより分割搬入する。
(5)水中での浮力発生体、装置本体及び回転ノズルの組立て:
ダイバーによる組立て作業を行う。ハンドル8hによりスクリューロッド8srを回転させナット8n、錘8wtの位置を調整して装置本体2の軸心2AXが取水管路1の軸心に一致するようにバランスをとる。エアダンパ9d,9dへコンプレッサ又はエアタンクから圧縮空気を供給し、エア(圧力4kgf/mm2)を封入する。
【0033】
(6)固定滑車の取り付け:
牽引側固定滑車14fを保持する支持ブラケット14fbを牽引側マンホール13fの底部フランジ13ffに、負荷側固定滑車14b,19を保持する支持ブラケット14bbを負荷側マンホール13bの底部フランジ13bfに、各々ボルトにて取り付け・固定する。
(7)ウインチ、電動ホースリールの設置:
ウインチ11,12及びホースリール17には、各々ワイヤロープ11wr,12wr、高圧水送水ホース18が巻きつけてある。マンホール13f及び13bの全体を被うベース付(ダイバー出入り用開口部付)のウインチを設置するとともに、ホースリール17を負荷側ウインチ12の近辺に設置する。
(8)ウインチ、ホースリールへの電気供給:
エンジン発電機EGよりウインチ11,12及びホースリール17に電気を供給する。
(9)高圧水送水ホース及びワイヤロープの配設・接続:
装置本体2の移動方向(矢印イ)の前方のマンホール13fより牽引用ワイヤロープ11wrをダイバーが引き込み装置本体2の前端に接続する。又、反対側のマンホール13bより負荷用ワイヤロープ12wr及び高圧水送水ホース18をダイバーが引き込み、各々装置本体2の後端に接続する。
(10)高圧水供給ポンプの設置、ホースリールへのホースの接続:
ポンプ仕様例:270kgf/mm2×257l/min(220ps)工業用水使用、タンク容量 5.3m3高圧水ポンプ15と電動ホースリール17とに高圧水送水ホース16を接続する。
【0034】
(11)運転準備(各機器運転):
(イ)高圧水供給ポンプ15運転、但し、無圧(ドレン)状態で慣らし運転数分間
(ロ)ホースリール17のクラッチ「切」(フリー)
(ハ)負荷ウインチ12のトルクキーパー設定
(ニ)牽引ウインチ11のトルクガード設定
(ホ)装置本体の走行スピード(牽引ウインチの巻き取りスピード)設定
【0035】
(12)洗浄(作業)開始:
(イ)高圧水供給ポンプ15の加圧
(ロ)牽引ウインチ11の運転(装置本体2の走行)
(ハ)洗浄開始、ノズル位置はウインチに取付けたカウンタにて目視確認
(13)給水作業(工業用水、給水車):
高圧水供給ポンプのタンク容量に応じた所定の時間、運転給水車による工用水の給水を行う。
(14)牽引ウインチの過負荷・トリップ時の処置:
目視観察し、トリップ時には、牽引ウインチ11を停止し、高圧水供給ポンプを降圧する。ダイバーによる原因調査とその排除を行う。原因排除後、(12)に戻る。
【0036】
(15)洗浄終了(1スパン):
牽引ウインチ11に取付けたカウンタの目視観察による終了位置で牽引ウインチ11を停止し、高圧水供給ポンプ15を降圧、停止する。
(16)次スパンへの移動→(1)へ:
各々のワイヤロープ11wr,12wr及び高圧水送水ホース16,18を装置本体2より取り外し巻き取る。→(1)へ
以後同じ作業を繰り返すが、装置本体2及び回転ノズルは取水路管1内で組み立てられているので(4)、(5)の作業は不要である。
装置本体及び回転ノズルは、エアダンパ9d,9d内の圧力を抜き、次スパンへダイバーが移動する。
【0037】
(17)洗浄作業終了:
各々のワイヤロープ11wr,12wr及び高圧水送水ホース16,18を装置本体2より取り外し巻き取る。
装置本体2、回転ノズルは各々エア抜き等を行いながら、搬入時と同様に分割・分解する。
固定滑車14f,14b,19及びそれらの支持ブラケット14fb,14bbを取り外す。
上記の部品をマンホール13f,13bより搬出し、マンホール蓋を取付ける。
【0038】
以上本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は前記の実施の形態に限られるものではなく、構成の要旨を逸脱しない範囲で他の実施の形態を含むことは論を待たない。
例えば、前記実施の形態においては、浮力発生体3に発砲スチロール3fを薄鋼板製のカバー3cで被包したものを用いたが、装置本体2の移動方向に多数室に分割されたエアタンクから構成し、各室へ封入するエア圧を調整することにより前後の傾きを防止し、装置のバランスを調整できるような構成のものでもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)請求項1に係る本発明によれば、管路内壁の藤壺や紫貝などの付着物を剥離する手段として、キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルを用いるので、噴射ジェットが管路内壁の藤壺などの付着物に衝突して大きな衝撃力が得られ、付着物を容易に剥離できるばかりでなく、非接触で付着物を剥離するので、管路内壁を損傷することもない。なお、浮力発生体にバランス調整手段を備えることで、装置本体の軸心が取水路管の軸心に対して傾斜・交叉することがなく、装置本体の軸心と取水路管の軸心を一致させることが可能で、装置本体の管路内の走行を円滑にすることができ、又、キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルのジェットが均一に管路内壁に衝突するので、管路内壁の付着物剥離・清掃をむらなく、均一に行うことができる。
さらに、回転駆動手段として、エアモータや液圧モータ等の別途の駆動手段やその駆動用の圧縮エアや加圧液体等の送給用のホースや取水路管を必要とせず、装置本体の構造の簡略化、軽量化、及び、圧縮エアや加圧液体等の発生・供給装置の省略もしくは容量の小型化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の装置本体の側面図である。
【図2】図1のA−A線の正面図である。
【図3】全体の装置構成及びその配置を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態の管路内水中清掃装置を用いた取水管路内の清掃作業の施工フロー図である。
【符号の説明】
1 取水路管
1bw 底壁
1sw 側壁
1tw 頂壁
2 装置本体
2AX 軸心
2ax 軸心管体
3 浮力発生体
3f 発砲スチロール
3c 薄鋼板製カバー
3sa 支持アーム
4a,4b ノズル支持アーム
5 キャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズル
7 回転駆動ノズル
8 頂部走行車輪
8l,8r バランス調整手段
8b 軸受
8sr スクリューロッド
8n ナット
8wt 錘
8h ハンドル
9 ガイド輪支持アーム
10 ガイド輪
11 牽引ウインチ
12 負荷ウインチ
13f、13b マンホール
13ff,13bf 底部フランジ
14f,14b 固定滑車
14fb,14bb 支持ブラケット
15 高圧水供給ポンプ
16,18 送水ホース
17 電動ホースリール
19 固定滑車
EG エンジン発電機
Claims (1)
- 管路内に導入された水中で、浮力発生体の浮力により取水路管底壁から浮揚させられ、取水路管底壁を除く管路内壁面を走行路として管路内を移動可能な装置本体と、この装置本体の移動駆動手段と、前記装置本体の軸心を中心に回転自在に半径方向に設けられた少なくとも一対のノズル支持アームと、このノズル支持アームの各々の先端に前記管路内壁面を指向するように接続されたキャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルと、このキャビテーション発生型液中ジェット噴射ノズルへ高圧水を供給・送水する高圧水供給・送水手段と、前記ノズル支持アームを回転駆動する回転駆動手段とを備えてなる管路内水中清掃装置であって、
前記ノズル支持アームを回転駆動する回転駆動手段が、このノズル支持アームの途中に配置され、前記装置本体の軸心と直交する面内で、この支持アームと実質的に直交する方向に前記キャビテーション発生型ノズルへ送水される高圧水の一部を噴射するノズルであることを特徴とする管路内水中清掃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23177599A JP3590947B2 (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | 管路内水中清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23177599A JP3590947B2 (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | 管路内水中清掃装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001054771A JP2001054771A (ja) | 2001-02-27 |
JP3590947B2 true JP3590947B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=16928849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23177599A Expired - Lifetime JP3590947B2 (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | 管路内水中清掃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3590947B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109500011A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-03-22 | 美钻深海能源科技研发(上海)有限公司 | 海底输油管道海水注入流动保障系统 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100454159B1 (ko) * | 2002-12-11 | 2004-10-26 | 주식회사 한국지중정보 | 하수관로의 내부 촬영방법 및 그 장치 |
GB0610578D0 (en) | 2006-05-27 | 2006-07-05 | Rolls Royce Plc | Method of removing deposits |
JP5778555B2 (ja) * | 2011-11-18 | 2015-09-16 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 予防保全装置および配管内面の予防保全方法 |
KR101774447B1 (ko) * | 2015-12-30 | 2017-09-04 | 한국해양대학교 산학협력단 | 해양플랜트 해수담수화용 파이프의 내부 이물질 제거용 장비 |
CN109252587B (zh) * | 2018-11-08 | 2020-09-04 | 蔡恩祈 | 防止堵塞的下水道清洁车 |
CN112441637B (zh) * | 2019-09-05 | 2022-07-05 | 庐江县百树园食品有限公司 | 一种猪蹄加工用污水处理系统 |
KR102617606B1 (ko) * | 2022-08-26 | 2023-12-28 | 주식회사 이준엔지니어링 | 세척호스 끝단의 부상노즐에 장착된 카메라를 이용한 상수도관 세척관리방법 |
-
1999
- 1999-08-18 JP JP23177599A patent/JP3590947B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109500011A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-03-22 | 美钻深海能源科技研发(上海)有限公司 | 海底输油管道海水注入流动保障系统 |
CN109500011B (zh) * | 2018-12-10 | 2021-03-23 | 美钻深海能源科技研发(上海)有限公司 | 海底输油管道海水注入流动保障系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001054771A (ja) | 2001-02-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1318831C (en) | Hydrocleaning of the exterior surface of a pipeline to remove coatings | |
US10954661B2 (en) | Apparatus for cleaning pipes having pumping and vacuuming capability | |
US6022173A (en) | Underwater trenching system | |
KR101067285B1 (ko) | 노후관 갱생 장비의 자동 스티어링 장치 | |
JP3590947B2 (ja) | 管路内水中清掃装置 | |
JP2010533808A (ja) | 水域の底から物質を抽出するための装置、及び関連した方法 | |
EP0578343B1 (en) | High pressure water jet cleaner and coating applicator | |
US5056271A (en) | Method for cleaning pipe | |
KR20210030295A (ko) | 상수도관 스크레이퍼시스템 | |
US5639185A (en) | Underwater trenching system | |
CA2098282A1 (en) | Method and apparatus for cleaning pipe | |
US5456551A (en) | Underwater trenching system | |
EP0144261B1 (fr) | Station autonome de nettoyage de navires de plaisance | |
CN115608692A (zh) | 塔体清洗装置 | |
CN214289854U (zh) | 一种油罐清洗装置 | |
CN212883896U (zh) | 海洋油污收油机构的清洗清洁设备 | |
CN211663419U (zh) | 水下船底空化射流清洗装置 | |
JPH11244800A (ja) | 水路清掃用のロボット装置 | |
JP2000212923A (ja) | 道路施設物の洗浄装置および洗浄方法 | |
RU2013497C1 (ru) | Землесосный снаряд | |
EP0112877B1 (en) | Underwater trenching machine | |
JP3392981B2 (ja) | 既設管切断工法 | |
EP0204761B1 (en) | Improvements in or relating to the protection of pipe means in a splash zone on a rig construction at sea | |
CN213535044U (zh) | 一种内河水域的水上危化品回收船 | |
JPH0270841A (ja) | 下水道管内清掃方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20031226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040304 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040611 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3590947 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |