JP3590764B2 - 無線データ通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス、水道、電気などの使用量を示すメータの検針を無線を用いて行い、この検針データを電話回線等の通信回線を介してセンターに伝送する無線データ通信システムに関する
【0002】
【従来の技術】
家庭や集合住宅、工場、オフィスなどのガス、水道、電気を使用する需要家には、その使用量を調べるためにメータが設置されている。一般にメータには、その使用量が表示されており、これを検針員が読み取り、記録していた。近年、メータからの使用量データを電気的に読み取り、電話回線を利用して自動的に検針する自動検針システムが普及してきた。この自動検針システムでは、電話回線等の通信回線を介して需要家の端末装置と使用量を集計するセンターとを結び、メータから読み取った使用量データの伝送を行う。
【0003】
例えば集合住宅のような需要家に設置されているメータは、各階に分散されているので、各階の検針用端末装置を電話線で接続しなくてはならず、施工の手間やコストアップが生じる。このような手間を省くために、無線を用いて電話線の配線を省ける無線データ通信システムが採用されている。すなわち、電話回線に接続された無線親機と、各メータが接続された無線子機とから構成し、親機−子機間は無線を用いて通信を行い、メータから得られたデータを無線親機によって通信回線を通じてセンターに伝送する。
【0004】
この無線データ通信システムをメータなどの検針以外にも利用することができる。例えば寒冷地などでは、暖房に使用する灯油の使用量を把握し、適切な時期に灯油の補給を行うことが必要である。このような場合には、単に送信機能を有した無線子機であればよく、無線親機に灯油の残量を送信することで、センター側でその値を把握し、適切な時期に灯油の給油を行うことができる。
【0005】
また、プロバンガスなどのボンベ切換は単に受信機能を有した無線子機であればよく、センターからボンベ切換信号を無線親機に送信すると、無線親機から無線子機に送信され、ボンベのバルブが操作され、ボンベ切換を行うことができる。
【0006】
また、園芸ハウスにおいて遠隔で窓の開閉や給水などを行う場合も、受信機能を有した無線子機であればよく、園芸農家の端末からセンターを経由して窓の開閉や給水開閉信号などを送信することにより、適切な時期に窓の開開、給水を行うことができる。
【0007】
このように、使用する状況によっては、送受信可能な送受信無線子機や送信専用あるいは受信専用の無線子機が1つのシステムに混在することとなり、かつ各無線子機はシステムに応じて容易に個数を増減できる必要がある。しかしながら、現状のシステムでは、ほとんどが送受信可能な無線子機を使用してシステムを構成しており、システム的にコストがかかり高価となる。
【0008】
しかも、上記の通信システムに使用される無線子機では、その環境から少なからず、必要な電源(商用電源)を得ることが困難であるので、子機に電池を内蔵して、駆動されることが多い。したがって、電池交換などのメンテナンスの面からも見て、電池消費量の少ない無線子機が望まれる。ところが、送受信機能を有する無線子機では、電池寿命が短命となり、メンテナンスが必要以上に多くなってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、無線子機は、電力が供給される場所に設置されるとは限らないので、通常は電池駆動されることが多い。このとき、電池の消費量を少なくするための手段として、一定周期で送受信を間欠的に行い、待機時には低消費電力モードで動作させることで、電池の消費量を低減する方策が取られている。
【0010】
このとき問題になるのは、一定周期のタイミングを親機−子機間でどのように同期させるかである。例えば、特開平10−22896号公報には、双方向に通信可能な機器内部にタイマーを設け、ある時間になったら一方が受信を行い、他方が送信を行い、通信を開始して、お互いの通信路が確保できた時点で、各機器が送受信モードを切り換えながらデータを転送する方法が提案されている。
【0011】
送受信無線子機を使用した場合は、上記の方法で通信できるが、片方向のみ通信可能な無線子機が存在する場合は一方的な通信になり、お互いのデータを受け渡し確認することができない。また、送受信無線子機と片方向無線子機が混在している場合には、お互いの無線方法について確認し、それぞれに適合した通信方法により通信を確立しなければならない問題点がある。
【0012】
そこで、本発明は、上記に鑑み、無線親機と送受信無線子機と送信専用あるいは受信専用の片方向無線子機とが複数混在しているとき、無線親機および各無線子機の間で確実に相手を識別して通信を行えるようにするとともに、無線子機の電源となる電池消費量の低減を図れる無線データ通信システムの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、送受信可能な送受信無線ユニット(送受信無線機器)と、送信専用の送信無線ユニット(無線子機)と、受信専用の受信無線ユニット(無線子機)とを備え、送受信無線機器のうち通信回線に接続されたものを無線親機とし、他を送受信無線子機とすることにより、多種類、多数の無線機器が混在した無線データ通信システムを構成したものであり、各無線機器間で通信を行うときの呼出信号に、各無線機器の種類を区分するための区分情報と、同一種類の無線機器が複数あるとき1つの無線機器を特定するための特定情報とを含めて送信するようにしている。これらの識別情報は各無線機器に個別に割り当てられているので、同じものはなく、これらの識別情報によって1つずつ無線機器を特定することができる。
【0014】
そして、各無線機器は、呼出信号を受信したときに、自己の区分情報および特定情報が呼出信号に含まれる区分情報および特定情報と合致するか判断しており、合致したときには引き続き受信を行い、合致しないとき受信を中止するように制御されている。自己宛の送信でないときには、受信動作は中止され、不要な動作を減らすことができる。これによって、電源に電池が使用される無線子機では、電池の消費量を低減でき、電池の長寿命化を図れる。
【0015】
また、呼出信号を繰り返し送信するようにして、受信した無線機器は、少なくとも2回同一の呼出信号を受信したときに受信を停止するように制御される。これによって、無線通信に対するノイズ等の外乱の影響を排除でき、より正確に通信を行うことができる。
【0016】
ここで、各種多数の無線機器間で通信を行うとき、常時通信する必要はなく、各無線機器が間欠的に送信を行うようにすればよく、省エネルギーの観点からも好ましい。このとき、送信機能を有する各無線機器が同時に送信することを防ぐために、送信のタイミングを決めておく必要があり、区分情報あるいは特定情報を利用して、送信の順序が設定される。すなわち、各無線機器の送信は、区分情報に基づいて算出された時間に設定された一定周期、特定情報に基づいて算出された時間に設定された一定周期、あるいは区分情報および特定情報に基づいて算出された時間に設定された一定周期のいずれかにしたがって行われる。
【0017】
具体的には、各無線機器に割り当てられた識別情報を基に送信するのに要する時間を整数倍した時間を算出して、各無線機器が標準とする任意の時刻を起点に順番に各無線機器が送信を行う。このように、送信の周期は、区分情報あるいは特定情報、言い換えれば設置された無線機器の台数に応じて決まることになる。したがって、複数の無線機器が同じタイミングで送信することは起こり得ず、各種多数の無線機器が混在していてもトラブルなく通信を行える。なお、受信のタイミングも同様に、受信機能を有する無線機器に割り当てられた識別情報に基づいて決められる。
【0018】
各無線機器の送受信のタイミングがずれていれば、正常に通信できなくなるおそれがあるので、各無線機器を同期させなければならない。各無線機器はクロック等の計時手段を備えており、呼出信号に送信時の時刻を含め、これを受信した無線機器はその時刻を記憶する、あるいは無線機器が呼出信号を受信したときの時刻を記憶する。いずれの場合でも、前回に受信したときの時刻が記憶されているので、両者の時刻から得られる時間差と設定されている周期とを比べることによって、時間のずれを認識することができる。これに基づいて時刻を修正すれば、各無線機器を常に同期させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の無線データ通信システムを図1に示す。本通信システムは、公衆回線Lに接続されセンターとの通信を行う無線親機1と、この無線親機1と無線でデータ伝送を行う無線子機とから構成される。無線親機1は送受信可能であり、無線子機は、送受信可能な送受信無線子機2、受信だけ可能な受信無線子機3、送信だけ可能な送信無線子機4の3種類がある。各無線子機2〜4には、メータM、バルブVあるいはセンサ、スイッチなどの端末機器が接続され、メータMからのデータ読み込みやバルブVの開開制御が行われる。なお、公衆回線Lとしては、アナログ回線、ISDN回線、無線回線のいずれかとされるが、専用回線に接続してもよい。
【0020】
そして、無線親機1や各無線子機2〜4の種類を識別するために、それぞれの無線機器の種類を区分した区分情報(MODE−ID)が設定されている。区分情報は無線機器の種類を表すものであって、例えば無線親機1では、MODE−ID=0、送受信無線子機2では、MODE−ID=1、受信無線子機3では、MODE−ID=2、送信無線子機4では、MODE−ID=3とするが、これに限るものではない。ここでは、無線機器は4種類なので、2ビットで表すことができる。
【0021】
また、ある種類の無線機器が複数台設置されている場合、同じ区分情報となり、識別できない。そこで、同一種類の無線機器において、個々の無線機器を特定するために各無線機器に対してユニークな特定情報(シリアル−ID)が設定される。これによって、通信システムを構成するすべての無線機器は、区分情報と特定情報によって個別に識別することができる。
【0022】
無線親機1は、図2に示すように、無線部5、アンテナ6、制御部7、インターフェース8からなり、商用電源から電力が供給されている。無線部5は、受信回路9と送信回路10とを有し、無線子機とアンテナ6を介して信号の送受信を行う。制御部7は、CPU等の制御回路11、EEPROM等の記憶回路12、時間を計時するための計時回路13を備えている。インターフェース8には、公衆回線Lが接続され、制御部7と公衆回線Lとの間で信号の送受信を行っている。
【0023】
制御回路11は、インターフェース8や無線部5を制御し、必要に応じて無線子機との無線による通信や公衆回線Lを通じてセンターとの通信を行う。記憶回路12には、無線親機1であることを識別するための区分情報が記憶されている。また、無線親機1が複数ある場合には、それぞれを識別するためのユニークな特定情報として、シリアル−ID=N(N=0、1、2…)が記憶される。したがって、複数ある無線親機1であっても特定の無線親機1を指定することができる。さらに通信すべき相手の無線機器に関する区分情報および特定情報も記憶されている。
【0024】
送受信無線子機2は、図3に示すように、無線親機1と同じ構成であり、内蔵された電池によって作動する。インターフェース8には、メータM等の端末機器が接続されている。制御部7は、必要に応じて無線親機1や他の無線子機と無線による通信を行い、メータMからの検針データを送信する。そして、記憶回路12には、送受信無線子機2であることを識別するための区分情報が記憶され、複数の送受信無線子機2と区別するためのユニークな特定情報も必要があれば記憶される。また、通信すべき相手の無線機器に関する区分情報および特定情報も記憶されている。
【0025】
送信無線子機4は、図4に示すように、送受信無線子機2と基本的に同じ構成であるが、無線部5は送信回路10のみ有しており、インターフェース8にはメータM等の端末機器が接続されている。制御部7は、必要に応じて無線親機1や他の無線子機に対して無線による送信を行い、メータMからの検針データを送信する。そして、記憶回路12には、送信無線子機4であることを識別するための区分情報が記憶され、複数の送信無線子機4と区別するためのユニークな特定情報も必要があれば記憶される。また、送信すべき相手の無線機器に関する区分情報および特定情報も記憶されている。
【0026】
受信無線子機3は、図5に示すように、送受信無線子機2と基本的に同じ構成であるが、無線部5は受信回路9のみ有しており、インターフェース8にはバルブV等の端末機器が接続されている。制御部7は、無線親機1や他の無線子機から無線による受信を行い、受信した信号に基づいてバルブVの開閉や遮断を行う。そして、記憶回路12には、受信無線子機3であることを識別するための区分情報が記憶され、複数の受信無線子機3と区別するためのユニークな特定情報も必要があれば記憶される。また、送信してくる相手の無線機器に関する区分情報および特定情報も記憶されている。
【0027】
ここで、区分情報や特定情報を設定する手段として、記憶回路12に記憶する以外に、ディプスイッチ等のスイッチのオンオフの組み合わせ、ジャンパーあるいはショートピンの取り付けといった方法により設定することもできる。
【0028】
上記の通信システムにおいて、各無線機器間で通信を行うときの呼出信号には、相手を特定するための情報を含めなければならない。すなわち、図6(1)に示すように、呼出信号は、先頭にシリアル−IDを含んだR−ID部とMODE−IDを含んだMODE部とから始まる。このシリアル−IDおよびMODE−IDは、受信する相手の無線親機1、送受信無線子機2、受信無線子機3のシリアル−IDおよびMODE−IDである。なお、図示していないが、シリアル−IDおよびMODE−IDについて、通信エラーの信頼性を向上するためにパリティや符号訂正などのコードを付加してもよい。
【0029】
T−ID部は、送信側のシリアル−IDを示している。同様にDATE部は、送信時の時間や検針データを含み、最後のP部はパリティを示す。なお、DATA部は、他のデータを含んでいる。
【0030】
このような呼出信号が、無線親機1、送受信無線子機2、送信無線子機4のうちいずれかから送信されると、相手の無線機器が受信する。送信機能を有する無線親機1あるいは無線子機では、送信時に受信相手のMODE−IDを指定する。例えば、無線親機1ではMODE−IDを0、送受信無線子機2ではMODE−IDを1、受信無線子機3ではMODE−IDを2に設定すればよい。これによって、MODE−IDと一致した無線親機1あるいは受信機能を有する無線子機が呼出信号を受信することができる。
【0031】
受信するときの動作を例えば送受信無線子機2で説明する。なお、無線親機1あるいは受信無線子機3でも同様な動作が行われる。制御回路11では、無線部5の受信回路9によって受信された呼出信号からシリアル−IDとMODE−IDを読み込む。そして、記憶回路12に記憶している自己のシリアル−IDおよびMODE−IDを読み出し、受信した先ほどのシリアル−IDとMODE−IDと比較する。図6に示す(イ)の時点で比較した結果、これらの情報が同等であれば、引き続き呼出信号の受信を図6(3)に示すように継続する。同等でなければ、図6(2)に示すように、その後の受信動作を中止し、待機状態に入る。
【0032】
ところで、呼出信号を送信するとき、図6(4)に示すように、1つの呼出信号を1ブロックとした単位で複数(n+x)ブロック送信される。このとき、第1ブロックにおいて自己宛の送信でないと判断した場合、図6(5)に示すように受信動作は中止される。自己宛の送信である場合、続いて第2ブロックを受信して、第1ブロックと第2ブロックが同じデータであれば、呼出信号を正常に受信できたと判断し、図6(6)に示す(ハ)の時点で受信動作を停止する。第1ブロックと第2ブロックが異なっていれば、正常に受信できなかったことになる。そこで、2つのブロックが同等になるまで、最大(n+x)ブロックの受信を継続する。このように、呼出信号を複数ブロック送信して、受信側において少なくとも2つのブロックを受信することにより、受信したブロック同士を比較できるので、同一であれば正常に受信したことを確認でき、通信の精度が向上する。
【0033】
ここで、呼出信号には、通信データの一部として送信時の時刻をDATE部に含めている。制御部7の計時回路13では、時刻を計時している。この時刻は、設置したときに標準時刻を設定し、その時点より計時回路13の水晶発振子などの発振子により計時を行う。無線機器は、送信時に計時回路13から送信時の時刻を読み出し、呼出信号に時刻情報として含めて送信する。受信側では、呼出信号のDATE部から時刻を読み込み、この時刻を記憶回路13に記憶する。
【0034】
無線親機1が呼出信号を受信したとき、受信したデータを公衆回線Lを通じてセンターに送信するが、このとき同時に記憶回路13に記憶された送信時の時刻を送出する。これにより、各無線子機が無線親機1に対してどの時刻に送信したかをセンターにおいて把握できるので、何らかの通信異常などの発生によるメンテナンス時に、過去にさかのぼって調査を行うことができる。また、無線親機1、無線子機にも同様に送信時間が記憶されているので、同様にいつの時点で異常が発生したかを把握することができる。
【0035】
次に、複数の無線機器がある場合、同時に送信することを避けなければならない。そのため、各無線機器は、自己の計時機能を利用して間欠的に送信および受信するようになっている。この送受信の周期は、区分情報や特定情報に基づいて設定されている。
【0036】
すなわち、図7に示すように、複数の送信可能な無線親機1および無線子機が同時に送信をすることを防ぐために、MODE−IDに基づいて送信順序が決められている。例えば、MODE−IDが2bitで構成されている場合、MODE−IDで区分される無線機器は4種類である。
【0037】
呼出信号がT時間の幅で送出されているとすれば、まず無線親機A(MODE−ID=0)が時刻TTにT時間だけ呼出信号を送出する。その後、無線子機A(MODE−ID=1)が時刻(TT+T*1)にT時間だけ呼出信号を送出する。続いて、無線子機B(MODE−ID=2)が時刻(TT+T*2)にT時間だけ呼出信号を送出する。さらに続いて、無線子機C(MODE−ID=3)が時刻(TT+T*3)にT時間だけ呼出信号を送出する。これで一回りしたことになり、続いて同様に無線親機Aが時刻(TT+T*4)に呼出信号を送出する。
【0038】
したがって、各無線機器は、MODE−IDに基づいて設定された順に(T*4)時間の周期で呼出信号の送信を繰り返すことになり、MODE−IDが異なる値に設定されていれば、同時に送信されることはない。
【0039】
また、この呼出信号の送信タイミングに合わせて、受信可能な各無線機器の受信タイミングも同じ一定周期に設定されている。受信タイミングは、制御部7の計時回路13から時刻を読み出し、T時間ごとに受信動作を行う。例えば無線親機Aが自己のMODE−IDを指定した呼出信号を受信すると、そのときの計時回路13の計時情報、すなわち時刻TTを記憶しておく。そして、時刻(TT+T*4)になるまで計時回路13の時間情報を読み出し比較する。この時刻と一致すれば、再度受信動作を行い、呼出信号を取得する。
【0040】
なお、ここでは呼出信号の送出間隔は、ほとんど取っていないが、電池の消費などを考慮して間隔を取ってもよい。この場合、呼出信号を送信してからの休止時間をsとすれば、(T+s)時間ごとに送信あるいは受信動作を行うことになる。
【0041】
ところで、同じ種類の無線機器が複数台設置されている場合、これらの無線機器間で通信を行うときの送信タイミングは、図8に示すように設定される。例えば、シリアル−IDが3bitで構成されている場合、シリアル−IDで区分される無線機器は8台となる。
【0042】
呼出信号がT時間の幅で送出されているとすれば、まず無線子機A(シリアル−ID=0)が時刻TTにT時間だけ呼出信号を送出する。その後、無線子機B(シリアル−ID=1)が時刻(TT+T*1)にT時間だけ呼出信号を送出する。続いて、無線子機C(シリアル−ID=2)が時刻(TT+T*2)にT時間だけ呼出信号を送出する。さらに続いて、無線子機D(シリアル−ID=3)が時刻(TT+T*3)にT時間だけ呼出信号を送出する。以下順に無線子機E,F,G,Hと続く。これで一回りしたことになり、続いて同様に無線子機Aが時刻(TT+T*8)に呼出信号を送出する。
【0043】
したがって、各無線子機は、シリアル−IDに基づいて設定された順に(T*8)時間の周期で呼出信号の送信を繰り返すことになり、シリアル−IDが異なる値に設定されていれば、同時に送信されることはない。なお、この場合の受信は上記と同じように行われ、そのタイミングは、送信タイミングと同じ一定周期とされる。
【0044】
さらに、複数種類の無線機器において、同種の無線機器が複数台設置されている場合、例えばMODE−IDが2bit、シリアル−IDが3bitで構成されているとき、MODE−IDおよびシリアル−IDによって特定される無線機器は4*8=32台となる。このときの送信タイミングは、図9に示すように、上記の2つの場合を組み合わせて設定される。
【0045】
呼出信号がT時間の幅で送出されているとすれば、まず無線子機A−0(MODE一ID=1、シリアル−ID=0)が時刻TTにT時間だけ呼出信号を送出する。その後、無線子機A−1(MODE−ID=1、シリアル−ID=1)が時刻(TT+T*1)にT時間だけ呼出信号を送出する。続いて、無線子機A−2(MODE−ID=1、シリアル−ID=2)が時刻(TT+T*2)にT時間だけ呼出信号を送出する。続いて、無線子機A−3(MODE−ID=1、シリアル−ID=3)が時刻(TT+T*3)にT時間だけ呼出信号を送出する。以下、順に無線子機A−4、A−5、A−6、A−7と続く。
【0046】
無線子機A−7に続いて同様に無線子機B−0(MODE−ID=2、シリアル−ID=0)が時刻(TT+T*8)にT時間だけ呼出信号を送出する。続いて、無線子機B−1(MODE−ID=2、シリアル−ID=1)が時刻(TT+T*9)にT時間だけ呼出信号を送出する。以下同様に無線子機B−2、B−3…B−7まで巡回すれば、次のMODE−IDの無線機器が送信を開始し、同様にシリアル−IDの順に送信する。
【0047】
MODE−ID=3、シリアル−ID=7の無線子機が最後となり、一回りすると、次にMODE−ID=0、シリアル−ID=0の無線親機に戻り、再度繰り返し送信する。したがって、(T*4*8)時間の周期で呼出信号の送信を繰り返すことになり、MODE−IDおよびシリアル−IDが異なるように設定されていれば、同時に送信されることはない。また、受信も上記と同じように行われる。
【0048】
このように、送信および受信のタイミングを設定するとき、各無線親機1および無線子機の計時回路13の時刻は同一である必要がある。そのため、1つの通信システムの中で基準となる無線機器を決めておき、この無線機器から基準となる時刻を呼出信号のDATE部に埋め込み、この時刻情報が基準となる時刻情報であることをDATA部に記して、各無線機器に送信する。呼出信号を受信した他の無線機器は、送られてきた時刻情報に基づいて自己の時刻を設定する。これにより、各無線機器における計時回路13の時刻合わせを容易に行うことができる。
【0049】
このとき、送信無線子機4がある場合には、この無線子機4を計時の基準用無線機器にして、ここから基準の時刻情報を送信するか、あるいは通信システムとは別に設定器を用い、送信無線子機4に有線で接続して、設定器内部の計時情報を直接送信して、計時回路13をセットする。なお、設定器から他の受信可能な無線機器に対して基準の無線情報を送信して、基準の時刻を設定することもできる。
【0050】
そして、同じ基準の時刻が設定された各無線機器の計時回路13に基づいたタイミングで送受信が行われるが、時間の経過とともにずれが発生して、タイミングがずれてくることがある。この場合、呼出信号に含まれる時刻情報を利用して同期を取ることにより、タイミングのずれを最小限に抑えることができる。
【0051】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。上記実施形態では、無線親機と無線子機とを組み合わせた通信システムであるが、これに限らず無線通信機能を有する携帯情報端末、パソコン、ファクシミリ装置、プリンタ等を無線機器(無線ユニット)として用いた通信システムに適用してもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、複数の無線機器に固有の識別情報をその種類や台数に応じて割り当てておくことにより、各無線機器間で所望の相手と間違いなく通信を行うことができる。したがって、送受信可能な無線親機および無線子機、受信無線子機、送信無線子機が混在している通信システムを構築することができる。
【0053】
そして、各無線機器が呼出信号を受信したときに、呼出信号の最初に入れられた識別情報をチェックすることにより、自己宛でない場合には受信動作を即刻中止することができる。したがって、無線機器が電池で駆動される場合、無駄な電池の消費を減らすことができ、メンテナンスの手間を省ける。また、呼出信号に時刻情報も付加しておくと、内蔵された計時手段に時刻のずれが発生しても、時刻を修正することができ、送受信のタイミングのずれによる通信不能を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の無線データ通信システムの概略構成図
【図2】無線親機の内部構成を示すブロック図
【図3】送受信無線子機の内部構成を示すブロック図
【図4】送信無線子機の内部構成を示すブロック図
【図5】受信無線子機の内部構成を示すブロック図
【図6】呼出信号およびその受信動作を説明する図
【図7】区分情報に基づいて決められた送信のタイミングチャート
【図8】特定情報に基づいて決められた送信のタイミングチャート
【図9】区分情報および特定情報に基づいて決められた送信のタイミングチャート
【符号の説明】
1 無線親機
2 送受信無線子機
3 受信無線子機
4 送信無線子機
5 無線部
6 アンテナ
7 制御部
8 インターフェース
L 公衆回線
M メータ
V バルブ
Claims (9)
- 送受信可能な送受信無線ユニットと、送信専用の送信無線ユニットと、受信専用の受信無線ユニットとをそれぞれ少なくとも1つずつ備え、前記送受信無線ユニットの1つが通信回線に接続された無線データ通信システムであって、各無線ユニット間で通信を行うときの呼出信号に、各無線ユニットの種類を区分するための区分情報と、同一種類の無線ユニットが複数あるとき1つの無線ユニットを特定するための特定情報とが含まれ、前記呼出信号を受信した無線ユニットは、自己の区分情報および特定情報が前記呼出信号に含まれる区分情報および特定情報と合致したときに引き続き受信を行い、合致しないとき受信を中止することを特徴とする無線データ通信システム。
- 各無線ユニットは計時手段を備え、送信可能な無線ユニットは、呼出信号に送信時の時刻を含ませて送信し、前記呼出信号を受信した無線ユニットは、前記時刻を記憶しておくことを特徴とする請求項1記載の無線データ通信システム。
- 各無線ユニットは計時手段を備え、呼出信号を受信した無線ユニットは、受信したときの時刻を記憶しておくことを特徴とする請求項1記載の無線データ通信システム。
- 送信可能な無線ユニットは、一定周期で送信を行うことを特徴とする請求項2または3記載の無線データ通信システム。
- 受信可能な無線ユニットは、一定周期で受信を行い、この受信の周期は送信の周期と同じ時間とされたことを特徴とする請求項4記載の無線データ通信システム。
- 送信の周期は、区分情報に基づいて算出された時間に設定されたことを特徴とする請求項4または5記載の無線データ通信システム。
- 送信の周期は、特定情報に基づいて算出された時間に設定されたことを特徴とする請求項4または5記載の無線データ通信システム。
- 送信の周期は、区分情報および特定情報に基づいて算出された時間に設定されたことを特徴とする請求項4または5記載の無線データ通信システム。
- 送信可能な無線ユニットは、呼出信号を繰り返し送信し、受信可能な無線ユニットは、少なくとも2回同一の呼出信号を受信したとき受信を停止することを特徴とする請求項1記載の無線データ通信システム。
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