JP3590648B2 - 原画像データの圧縮処理の方法及び原画像データの伸張処理の方法 - Google Patents

原画像データの圧縮処理の方法及び原画像データの伸張処理の方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、デジタル静止画像データの圧縮/伸張を行う画像データ圧縮/伸張処理装置において、画像データを読み込んで圧縮する際の原画像データスキャン方法に係り、特に画像の相関関係を利用してデータの圧縮率を向上させることができる原画像データスキャン方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像データ圧縮/伸張処理装置としては、画像データを圧縮伝送するための符号化及び画像伸張のための復号化を行うJPEG(Joint Photographic Expert Group )方式の画像データ圧縮/伸張処理装置があった。JPEG方式の画像データ圧縮/伸張処理装置について図6を使って説明する。図6は、JPEG方式の画像データ圧縮/伸張処理装置の構成ブロック図である。
【0003】
JPEG方式の画像データ圧縮/伸張処理装置は、DCTをベースとした符号化器10と、DCTをベースとした復号化器20と、符号化器10側のメモリ(a)32と、復号化器20側のメモリ(b)33と、メモリ(a)32からメモリ(b)33へ圧縮データを伝送する伝送路34と、量子化の際に用いられる量子化テーブル35と、符号化・復号化の際に用いられる符号化テーブル36とから構成されている。
【0004】
更に、符号化器10内には、DCT(Discrete Cosine Transform )演算を行うDCT演算手段11と、量子化を行う量子化器12と、エントロピー符号化を行うエントロピー符号化器13とが設けられている。
【0005】
また、復号化器20内には、圧縮データのエントロピー復号化を行うエントロピー復号化器23と、逆量子化を行う量子化器22と、逆DCT(IDCT)演算を行うIDCT演算手段21とが設けられている。
【0006】
画像データ圧縮/伸張処理装置における動作は、送信側においては、原画像を入力し、符号化器10内のDCT演算手段11でDCT演算を行い、量子化器12で量子化テーブル35を用いて量子化を行い、エントロピー符号化器13で符号化テーブル36を用いてエントロピー符号化(ここではハフマン符号化)を行って、メモリ(a)32にパラメータと符号データを格納する。
そして、伝送路34を介して送信側のメモリ(a)32から受信側のメモリ(b)33へパラメータと符号データが伝送され、メモリ(b)33に格納される。
【0007】
受信側では、パラメータと符号データが復号化器20内に取り込まれ、エントロピー復号化器23で符号化テーブル36を用いてエントロピー復号化を行い、復号化されたデータを量子化器22で量子化テーブル35を用いて逆量子化を行い、IDCT演算手段21で逆DCT(IDCT)演算を行って、画像を再生するものである(インターフェース「カラー静止画像の国際標準符号化方式」遠藤俊明著 1991年12月号p160〜p182参照)。
【0008】
次に、上記構成の画像データ圧縮/伸張処理装置におけるDCT変換及びハフマン符号化について図7及び図8を用いて説明する。JPEG方式の画像データ圧縮/伸張処理装置ではエントロピー符号化の方式は、ハフマン符号化方式を用いている。図7は、DCT変換の説明図であり、図8は、ハフマン符号化の説明図である。
【0009】
8×8画素のブロック単位で読み込まれた原画像データは、画像データ圧縮/伸張処理装置のDCT演算手段11において、DCT演算を行ってDCT変換データに変換される。図7に示すように、原画像データのブロックは、64画素の平均値(DC成分)と、平均値との差分(AC成分)の8×8の配列に変換される。図7に示したブロックでは、DC成分は260である。
【0010】
次に、エントロピー符号化器13において、DCT変換されたデータに量子化を行い、複数のDCT変換データを2〜16ビットのビットパターンに置き換えるハフマン符号化を行う。DC成分については、前回(前ブロック)のDC成分値(A)から今回のDC成分値(B)を引いた値、すなわちA−B(差分DC値)を使ってハフマン符号化を行う。一般に、静止画像は隣接するブロックとの平均値が大きく変化することが少ないという特性があるため、差分DC値は0に近い値となる。また、差分DC値が小さければ小さいほど圧縮効率が良い。
【0011】
次に、上記構成の画像データ圧縮/伸張処理装置に原画像データを取り込む際の従来の原画像データスキャン方法について、図9を用いて具体的に説明する。図9は、従来の原画像データスキャン手段の構成ブロック図である。
従来の原画像データスキャン手段は、上記画像データ圧縮/伸張処理装置4に原画像データを8×8画素ブロック単位で出力するものであり、原画像データを一時的に格納しておく原画像メモリ3と、原画像メモリ3からデータを読み込む画像入力部2と、画像入力部2に画像データを読み込む順番(スキャン方法)を指示する制御部1とから構成されている。
【0012】
また、制御部1は、原画像データのスキャン方法を規定した原画像データスキャンプログラム1cを有し、原画像データスキャンプログラム1cを起動させて画像入力部2を制御するようになっている。
【0013】
すなわち、スキャナ等で読み取った原画像データを、一旦、原画像メモリ3に格納しておき、制御部1が、画像データスキャンプログラム1cを起動させて画像入力部2に指示を出し、画像入力部2は、画像データスキャンプログラム1cによって規定されたアドレス順に従って、原画像メモリ3から原画像データを8×8画素のブロック毎に画像データ圧縮/伸張処理装置に取り込み、上記圧縮処理を行うようになっている。
【0014】
ここで、画像データスキャンプログラム1cによって規定される従来の原画像データスキャン方法の概略について図10を用いて説明する。図10は、従来の原画像データスキャン方法を示す説明図である。
従来の原画像データスキャン方法は、図10に示すように、原画像の左上のブロックから水平方向にブロック毎にデータを読み込むようになっており、1列目のブロックの読み込みが全て終了すると、2列目のブロックを左端から読み込み、同様にして最下列右下のブロックまで順次水平方向に読み込むようになっていた。
【0015】
次に、従来の原画像データスキャン方法における原画像データスキャンプログラム1cの処理の流れについて、図11,図12を用いて説明する。図11は、従来の原画像データスキャン方法でスキャンする原画像データのブロック構成を示す説明図であり、図12は、従来の原画像データスキャン方法を用いて図11の原画像データをスキャンする原画像データスキャンプログラム1cの処理の流れを示すフローチャート図である。尚、図11,図12では原画像データがm×n個のブロックBi,j (1≦i≦m,1≦j≦n)で構成されているものとし、ブロック数m,nは予め設定されているものとして説明している。
【0016】
従来の原画像データスキャン方法では、まずブロック数m,nを読み込み(100)、iに1を代入する(102)。
次に、jに1を代入し(110)、ブロックBi,j を読み込み(120)、jに1を加算し(122)、jとnとを比較し(124)、jがn以下の場合は処理120に戻ってブロックの読み込みを繰り返す。
一方、処理124において、jがnより大きい場合は、iに1を加算し(130)、iがm以下の場合は処理110に戻って次のブロックラインの読み込みを繰り返し、iがmより大きくなったら、原画像データのスキャン処理を終了する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像データスキャン方法では、図10に示すように、ある列の右端のブロック(e)と、次の列の左端のブロック(f)とは隣接していないために相関関係が無く、ブロック(e)のDC値からブロック(f)のDC値を引いた差分DC値が小さい値にならず、しかも1列のスキャンが終わる毎に相関関係が失われる現象が現れるため、画像データの圧縮効率が低下してしまうという問題点があった。
【0018】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、常に隣接したブロックを読み込んでいくことにより、画像の相関関係を利用して、画像データの圧縮効率を向上させることができる原画像データスキャン方法に関する。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための請求項1記載の発明は、記憶部に格納された原画像データに対し、画像における特定方向の端部に向け、当該特定方向と前記特定方向の逆方向にDCT変換及び量子化及びエントロピー符号化を行う単位であるブロック単位に交互にスキャンして前記原画像データを読み取る原画像データスキャン処理を行い、前記原画像データスキャン処理で読み取ったブロックの画像データに対してDCT変換を行い、得られたDC成分及びAC成分の量子化を行い、量子化された量子化されたDC成分については隣接ブロックのDC成分との差分値を用いてエントロピー符号化を行うことを特徴としている。
【0020】
上記従来例の問題点を解決するための請求項2記載の発明は、記憶部に格納された原画像データに対し、画像の角に位置するスキャン開始位置から対角に向けて形成される対角線の方向に、前記対角線を中心にDCT変換及び量子化及びエントロピー符号化を行う単位であるブロック単位に左右にジグザグにスキャンして前記原画像データを読み取る原画像データスキャン処理を行い、前記原画像データスキャン処理で読み取ったブロックの画像データに対してDCT変換を行い、得られたDC成分及びAC成分の量子化を行い、量子化されたDC成分については隣接ブロックのDC成分との差分値を用いてエントロピー符号化を行うことを特徴としている。
上記従来例の問題点を解決するための請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像データの圧縮処理の方法によって圧縮された原画像データの伸張処理の方法であって、前記圧縮処理の方法で得られたパラメータ及び符号データに対し、エントロピー復号化を行って逆量子化を行い、逆DCT演算を行ってブロックの画像データを再生し、当該画像データを請求項1記載の画像データの圧縮処理の方法における原画像データスキャン処理と同じ順でブロック単位に記憶部に書き込むことを特徴としている。
上記従来例の問題点を解決するための請求項4記載の発明は、請求項2記載の画像データの圧縮処理の方法によって圧縮された原画像データの伸張処理の方法であって、前記圧縮処理の方法で得られたパラメータ及び符号データに対し、エントロピー復号化を行って逆量子化を行い、逆DCT演算を行ってブロックの画像データを再生し、当該画像データを請求項2記載の画像データの圧縮処理の方法における原画像データスキャン処理と同じ順でブロック単位に記憶部に書き込むことを特徴としている。
【0021】
【作用】
請求項1記載の発明によれば、記憶部内の原画像データに対し、画像における特定方向の端部に向け、当該特定方向とその逆方向にDCT変換及び量子化及びエントロピー符号化を行う単位であるブロック単位に交互にスキャンして原画像データを読み取る原画像データスキャン処理を行い、当該ブロックの画像データに対してDCT変換を行い、得られたDC成分及びAC成分の量子化を行い、量子化されたDC成分については隣接ブロックのDC成分との差分値を用いてエントロピー符号化を行う原画像データの圧縮処理の方法としているので、隣接しているブロックを連続して読み取ることができ、隣接ブロック間で原画像データの差が小さいためにJPEG方式による画像圧縮過程での符号化の際の圧縮効率を向上させることができる。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、記憶部内の原画像データに対し、画像の角に位置するスキャン開始のブロックから対角に向けて形成される対角線の方向に、その対角線を中心にDCT変換及び量子化及びエントロピー符号化を行う単位であるブロック単位に左右にジグザグにスキャンして原画像データを読み取る原画像データスキャン処理を行い、当該ブロックの画像データに対してDCT変換を行い、得られたDC成分及びAC成分の量子化を行い、量子化されたDC成分については隣接ブロックのDC成分との差分値を用いてエントロピー符号化を行う原画像データの圧縮処理の方法としているので、隣接しているブロックを連続して読み取ることができ、隣接ブロック間で原画像データの差が小さいためにJPEG方式による画像圧縮過程での符号化の際の圧縮効率を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の原画像データの圧縮処理の方法で得られたパラメータ及び符号データに対し、エントロピー復号化を行って逆量子化を行い、逆DCT演算を行ってブロックの画像データを再生し、当該画像データを請求項1記載の画像データの圧縮処理の方法における原画像データスキャン処理と同じ順でブロック単位に記憶部に書き込む原画像データの伸張処理の方法としているので、請求項1記載の圧縮処理の方法で圧縮されたパラメータ及び符号データから、圧縮前と同じ構成の画像を得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項2記載の原画像データの圧縮処理の方法で得られたパラメータ及び符号データに対し、エントロピー復号化を行って逆量子化を行い、逆DCT演算を行ってブロックの画像データを再生し、当該画像データを請求項1記載の画像データの圧縮処理の方法における原画像データスキャン処理と同じ順でブロック単位に記憶部に書き込む原画像データの伸張処理の方法としているので、請求項2記載の圧縮処理の方法で圧縮されたパラメータ及び符号データから、圧縮前と同じ構成の画像を得ることができる。
【0023】
【実施例】
本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る原画像データスキャン方法を実現するための原画像データスキャン手段の構成ブロック図である。尚、図9と同様の構成をとる部分については同一の符号を付して説明する。
【0024】
本実施例の原画像データスキャン手段は、図1に示すように、従来の構成と同様な部分として制御部1と、画像入力部2と、原画像メモリ(記憶部)3とから構成されており、本実施例の特徴部分としては原画像データスキャンプログラム1a,1bが図9に示した従来の原画像データスキャンプログラム1cと異なって、図2又は図3に示すスキャン処理を行わせるようなプログラムとなっている。
【0025】
本実施例の原画像データスキャン手段の各部は、図9に示した従来の原画像データスキャン手段とほぼ同様であるので、本実施例の特徴部分である原画像データスキャンプログラム1a,1bでの処理を重点的に説明することにし、他の部分につては説明を省略する。尚、画像入力部2から読み取られた8×8画素のグロックは、図6に示した画像データ圧縮/伸張処理装置に取り込まれるものである。
【0026】
次に、本実施例の原画像データスキャンプログラム1a,1bについて具体的に説明する前に図2,3を使って第1,第2の実施例の原画像データスキャン方法の概略について説明する。図2は、原画像データスキャンプログラム1aによる原画像データスキャン方法(第1の実施例の原画像データスキャン方法)を示す説明図であり、図3は、原画像データスキャンプログラム1bによる原画像データスキャン方法(第2の実施例の原画像データスキャン方法)を示す説明図である。
【0027】
まず、第1、第2の実施例の原画像データスキャン方法は、図2,3に示すように、隣接するブロックを断続することなく、全て連続して8×8画素のブロックを読み取って行くものである。
【0028】
また、第1、第2の実施例の原画像データスキャン方法で得られた画像データは、図6に示した画像データ圧縮/伸張処理装置で圧縮/伸張処理が為されるが、伸張した画像データも第1、第2の実施例のスキャン順と同じ順でブロック単位に表示を行う画像メモリに書き込む必要がある。これで、圧縮前の画像と同じ構成の画像を得ることができる。
【0029】
図2に示すように、第1の実施例の原画像データスキャン方法は、原画像メモリ3内の画像データを8×8画素を1ブロックとし、画像入力手段2がブロック単位に水平方向で一方向(図中右方向)にスキャンして原画像データを読み取り、水平方向のブロックを読み終えたら、次に、そのまま垂直方向(図中下方向)に1ブロック分移動して水平方向で逆方向(図中左方向)にスキャンして原画像データを読み取り、更に水平方向のブロックを読み終えたら、そのまま垂直方向(図中下方向)に1ブロック分移動して水平方向で一方向(図中右方向)にスキャンして原画像データを読み取るようになっている。これ以降の処理は、上記処理の繰り返しとなっている。
【0030】
具体的に、図11を使って説明すると、原画像データのブロック(Bi,j )について、B1,1 ,B1,2 ,B1,3 ,…,B1,n とスキャンすると、次に、B2,n ,B2,n−1 ,…,B2,1 とスキャンし、更にB3,1 ,B3,2 ,B3,3 ,…,B3,n とスキャンし、最終段のブロックが偶数(m:偶数)であれば、Bm,n ,Bm,n−1 ,…,Bm,1 とスキャンするものである。
【0031】
第1の実施例の原画像データスキャン方法によれば、例えば、図2の隣接しているブロック(a)とブロック(b)を連続して読み取るようスキャンするものであるから、DCハフマン符号化時にブロック(a)のDC成分からブロック(b)のDC成分を引いたDC成分の差分値を小さな値にすることができ、従ってそのDC成分の差分値で符号化することができるため、圧縮対象のデータ量を抑えることができ、JPEG方式の静止画像データの圧縮効率を向上させることができる効果がある。
【0032】
尚、第1の実施例の原画像データスキャン方法では、水平方向のスキャンを基本として、水平方向のスキャンを順方向と逆方向に交互に行うようにしているが、垂直方向のスキャンを基本として、垂直方向のスキャンを順方向と逆方向に交互に行うようにしても構わない。
【0033】
図3に示すように、第2の実施例の原画像データスキャン方法は、原画像メモリ3内の画像データを8×8画素を1ブロックとし、画像入力手段2がブロック単位に図中左上から図中右下へと対角線方向に向けてその対角線を中心に左右にジグザグスキャンをしながら原画像データを読み取るようになっている。
【0034】
具体的に、図11を使って説明すると、原画像データのブロック(Bi,j )について、B1,1 ,B1,2 ,B2,1 ,B3,1 ,B2,2 ,B1,3 ,B1,4 ,…,Bm−1,n ,Bm,n−1 ,Bm,n の順でスキャンするものである。
【0035】
第2の実施例の原画像データスキャン方法によれば、例えば、図3の隣接しているブロック(c)とブロック(d)を連続して読み取るようスキャンするものであるから、DCハフマン符号化時にブロック(c)のDC成分からブロック(d)のDC成分を引いたDC成分の差分値を小さな値にすることができ、従ってそのDC成分の差分値で符号化することができるため、圧縮対象のデータ量を抑えることができ、JPEG方式の静止画像データの圧縮効率を向上させることができる効果がある。
【0036】
次に、第1、第2の実施例の原画像データスキャン方法を実現する原画像データスキャンプログラムの処理内容について説明する。
まず、第1の実施例の原画像データスキャン方法における原画像データスキャンプログラム1aの処理の流れについて、図4,図11を用いて説明する。図4は、第1の実施例の原画像データスキャン方法を用いて、図11の原画像データをスキャンする原画像データスキャンプログラム1aの処理の流れを示すフローチャート図である。尚、図4では、従来と同様にブロック数m,nは予め設定されているものとして説明している。
【0037】
第1の実施例の原画像データスキャン方法では、図4に示すように、まずブロック数m,nを読み込み(200)、iに1を代入する(202)。
次に、右方向にスキャンする処理として、jに1を代入し(210)、ブロックBi,j を読み込み(220)、jに1を加算して(222)、jがnより大きいかどうか判定し(224)、jがn以下の場合は処理220に戻って右方向へのスキャンを繰り返し、jがnより大きい場合は、iに1を加算する(230)。
【0038】
そして、iがmより大きいかどうか判定し(232)、iがmより大きい場合は、原画像データのスキャン処理を終了し、iがm以下の場合は、左方向にスキャンする処理として、jにnを代入し(240)、ブロックBi,j を読み込み(250)、jから1を減算する(252)。次にjが1より小さいかどうか判定し(254)、jが1以上の場合は処理250に戻って左方向のスキャンを繰り返し、jが1より小さくなったら、iに1を加算する(260)。そして、iがmより大きいかどうか判定し(262)、iがm以下の場合は処理210に戻って次のブロックラインの右方向のスキャンを行い、iがmより大きい場合は原画像データのスキャン処理を終了する。
【0039】
次に、第2の実施例の原画像データスキャン方法における原画像データスキャンプログラム1bの処理の流れについて、図5,図11を用いて説明する。図5は、第2の実施例の原画像データスキャン方法を用いて、図11の原画像データをスキャンする原画像データスキャンプログラム1bの処理の流れを示すフローチャート図である。尚、図5では、従来と同様にブロック数m,nは予め設定されているものとして説明している。
【0040】
第2の実施例の原画像データスキャン方法では、まず、ブロック数m,nを読み込み(300)、i,jに1を代入し(302)、ブロックBi,j を読み込む(304)。
次に、右方向に1ブロックスキャンする処理として、jに1を加算して(310)、jとnとを比較し(312)、jがn以下の場合はブロックBi,j を読み込む(314)。
【0041】
次に、iの値が1であるか判断し(316)、iが1の場合は、左下方向にスキャンする処理として、iに1を加算しjから1を減算し(320)、iとmとを比較し(322)、iがm以下の場合は、更にjと1とを比較し(324)、jが1以上の場合はブロックBi,j を読み込み(326)、処理320に戻って左下方向へのスキャンを繰り返す。
【0042】
尚、処理322において、iがmより大きい場合は、スキャン位置が原画像データの下端に達した場合であるから、iから1を減算しjに1を加算して(328)スキャン位置を戻し、処理310に飛んで右方向に1ブロックスキャンする処理に移る。
【0043】
また、処理324において、jが1より小さい場合は、スキャン位置が原画像データの左端に達した場合であるから、iから1を引算しjに1を加算して(329)スキャン位置を戻し、処理340に飛んで下方向に1ブロックスキャンする処理に移る。
【0044】
そして、処理316において、iが1でない場合は、右上方向にスキャンする処理として、iから1を減算しjに1を加算し(330)、iと1とを比較し(332)、iが1以上の場合は更にjとnとを比較し(334)、jがn以下の場合はブロックBi,j を読み込み(336)、処理330に戻って右上方向へのスキャンを繰り返す。
【0045】
尚、処理332において、iが1より小さい場合は、スキャン位置が原画像データの上端に達した場合であるから、iに1を加算しjから1を減算して(338)スキャン位置を戻し、処理310に飛んで右方向に1ブロックスキャンする処理に移る。
【0046】
また、処理334において、jがnより大きい場合は、スキャン位置が原画像データの右端に達した場合であるから、iに1を加算しjから1を減算して(339)スキャン位置を戻し、処理340に飛んで下方向に1ブロックスキャンする処理に移る。
【0047】
そして、処理312において、jがnより大きい場合は、スキャン位置が原画像データの右端に達した場合であるから、jから1を減算して(313)スキャン位置を戻し、次に下方向に1ブロックスキャンする処理として、iに1を加算し(340)、iとmとを比較し(342)、iがmより大きい場合は、原画像データのスキャン処理を終了しする。
【0048】
一方、処理342において、iがm以下の場合は、ブロックBi,j を読み込み(344)、jが1の場合は、処理330に飛んで右上方向へスキャンする処理に移り、jが1でない場合は、処理320に飛んで左下方向へスキャンする処理に移る。
【0049】
本実施例の原画像データスキャン方法によれば、相関関係のある隣接ブロックを図2、図3に示すスキャン方法で連続して読み取ってJPEG方式で圧縮処理を行うようにしているので、圧縮過程におけるDCハフマン符号化時にDC成分の差分値を小さな値にできるため、圧縮効率を向上させることができる効果がある。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、記憶部内の原画像データに対し、画像における特定方向の端部に向け、当該特定方向とその逆方向にDCT変換及び量子化及びエントロピー符号化を行う単位であるブロック単位に交互にスキャンして原画像データを読み取る原画像データスキャン処理を行い、当該ブロックの画像データに対してDCT変換を行い、得られたDC成分及びAC成分の量子化を行い、量子化されたDC成分については隣接ブロックのDC成分との差分値を用いてエントロピー符号化を行う原画像データの圧縮処理の方法としているので、隣接しているブロックを連続して読み取ることができ、隣接ブロック間で原画像データの差が小さいためにJPEG方式による画像圧縮過程での符号化の際の圧縮効率を向上させることができる効果がある。
【0051】
請求項2記載の発明によれば、記憶部内の原画像データに対し、画像の角に位置するスキャン開始のブロックから対角に向けて形成される対角線の方向に、その対角線を中心にDCT変換及び量子化及びエントロピー符号化を行う単位であるブロック単位に左右にジグザグにスキャンして原画像データを読み取る原画像データスキャン処理を行い、当該ブロックの画像データに対してDCT変換を行い、得られたDC成分及びAC成分の量子化を行い、量子化されたDC成分については隣接ブロックのDC成分との差分値を用いてエントロピー符号化を行う原画像データの圧縮処理の方法としているので、隣接しているブロックを連続して読み取ることができ、隣接ブロック間で原画像データの差が小さいためにJPEG方式による画像圧縮過程での符号化の際の圧縮効率を向上させることができる効果がある。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の原画像データの圧縮処理の方法で得られたパラメータ及び符号データに対し、エントロピー復号化を行って逆量子化を行い、逆DCT演算を行ってブロックの画像データを再生し、当該画像データを請求項1記載の画像データの圧縮処理の方法における原画像データスキャン処理と同じ順でブロック単位に記憶部に書き込む原画像データの伸張処理の方法としているので、請求項1記載の圧縮処理の方法で圧縮されたパラメータ及び符号データから、圧縮前と同じ構成の画像を得ることができる効果がある。
請求項4記載の発明によれば、請求項2記載の原画像データの圧縮処理の方法で得られたパラメータ及び符号データに対し、エントロピー復号化を行って逆量子化を行い、逆DCT演算を行ってブロックの画像データを再生し、当該画像データを請求項1記載の画像データの圧縮処理の方法における原画像データスキャン処理と同じ順でブロック単位に記憶部に書き込む原画像データの伸張処理の方法としているので、請求項2記載の圧縮処理の方法で圧縮されたパラメータ及び符号データから、圧縮前と同じ構成の画像を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る原画像データスキャン手段の構成ブロック図である。
【図2】第1の実施例の原画像データスキャン方法を示す説明図である。
【図3】第2の実施例の原画像データスキャン方法を示す説明図である。
【図4】第1の実施例の原画像データスキャン方法を用いて、図11の原画像データをスキャンする原画像データスキャンプログラム1aの処理の流れを示すフローチャート図である。
【図5】第2の実施例の原画像データスキャン方法を用いて、図11の原画像データをスキャンする原画像データスキャンプログラム1bの処理の流れを示すフローチャート図である。
【図6】JPEG方式の画像データ圧縮/伸張処理装置の構成ブロック図である。
【図7】DCT変換の説明図である。
【図8】ハフマン符号化の説明図である。
【図9】従来の原画像データスキャン手段の構成ブロック図である。
【図10】従来の原画像データスキャン方法を示す説明図である。
【図11】従来の原画像データスキャン方法でスキャンする原画像データのブロック構成を示す説明図である。
【図12】従来の原画像データスキャン方法を用いて図11の原画像データをスキャンする原画像データスキャンプログラム1cの処理の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…制御部、 1a,1b,1c…原画像データスキャンプログラム 2…画像入力部、 3…原画像メモリ、 4…画像データ圧縮/伸張処理装置、 10…符号化器、 11…DCT演算手段、 12…量子化器、 13…エントロピー符号化器、 20…復号化器、 21…逆DCT演算手段、 22…量子化器、 23…エントロピー復号化器、 32…メモリ(a)、 33…メモリ(b)、 34…伝送路、 35…量子化テーブル、 36…符号化テーブル

Claims (4)

  1. 記憶部に格納された原画像データに対し、画像における特定方向の端部に向け、当該特定方向と前記特定方向の逆方向にDCT変換及び量子化及びエントロピー符号化を行う単位であるブロック単位に交互にスキャンして前記原画像データを読み取る原画像データスキャン処理を行い、前記原画像データスキャン処理で読み取ったブロックの画像データに対してDCT変換を行い、得られたDC成分及びAC成分の量子化を行い、量子化されたDC成分については隣接ブロックのDC成分との差分値を用いてエントロピー符号化を行うことを特徴とする原画像データの圧縮処理の方法。
  2. 記憶部に格納された原画像データに対し、画像の角に位置するスキャン開始位置から対角に向けて形成される対角線の方向に、前記対角線を中心にDCT変換及び量子化及びエントロピー符号化を行う単位であるブロック単位に左右にジグザグにスキャンして前記原画像データを読み取る原画像データスキャン処理を行い、前記原画像データスキャン処理で読み取ったブロックの画像データに対してDCT変換を行い、得られたDC成分及びAC成分の量子化を行い、量子化されたDC成分については隣接ブロックのDC成分との差分値を用いてエントロピー符号化を行うことを特徴とする原画像データの圧縮処理の方法。
  3. 請求項1記載の画像データの圧縮処理の方法によって圧縮された原画像データの伸張処理の方法であって、
    前記圧縮処理の方法で得られたパラメータ及び符号データに対し、エントロピー復号化を行って逆量子化を行い、逆DCT演算を行ってブロックの画像データを再生し、当該画像データを請求項1記載の画像データの圧縮処理の方法における原画像データスキャン処理と同じ順でブロック単位に記憶部に書き込むことを特徴とする原画像データの伸張処理の方法。
  4. 請求項2記載の画像データの圧縮処理の方法によって圧縮された原画像データの伸張処理の方法であって、
    前記圧縮処理の方法で得られたパラメータ及び符号データに対し、エントロピー復号化を行って逆量子化を行い、逆DCT演算を行ってブロックの画像データを再生し、当該画像データを請求項2記載の画像データの圧縮処理の方法における原画像データスキャン処理と同じ順でブロック単位に記憶部に書き込むことを特徴とする原画像データの伸張処理の方法。
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