JP3589498B2 - 難燃性ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
難燃性ポリアミド樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3589498B2 JP3589498B2 JP07754895A JP7754895A JP3589498B2 JP 3589498 B2 JP3589498 B2 JP 3589498B2 JP 07754895 A JP07754895 A JP 07754895A JP 7754895 A JP7754895 A JP 7754895A JP 3589498 B2 JP3589498 B2 JP 3589498B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nylon
- polyamide resin
- resin composition
- weight
- flame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、耐熱性、機械的性質、難燃性に優れ、電気・電子分野の部品に好適な難燃性ポリアミド樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
難燃性ポリアミド樹脂は、優れた機械的性質と難燃性を有することから、自動車部品や電気部品等の射出成形材料として幅広く利用されている。
【0003】
また、ポリアミド樹脂は、その剛性及び熱変形温度の向上を目的として、ガラス繊維をはじめ種々の無機質材料を配合したものが実用化されているが、これらの性質を向上させるためには通常多量の無機質を配合することが必要であり、また、成形品のそりの発生等の問題があった。
【0004】
我々は先に、ポリアミド樹脂と膨潤性フッ素雲母系鉱物とからなる樹脂組成物が優れた機械的強度を有し、しかも、成形品のそりが小さいことを提案した(特開平6−248176号公報)。
【0005】
ポリアミド樹脂に難燃剤を配合した難燃性ポリアミド樹脂は広く実用化されているが、高度な難燃性を有し、かつ、機械的強度や成形品のそりや外観に優れた性質を十分に兼ね備えたものはなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高度な難燃性を有し、耐熱性及び機械的性質に優れ、良好な成形性及び外観を有する難燃性ポリアミド樹脂組成物を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の性質を兼ね備えた難燃性ポリアミド樹脂組成物を開発するため鋭意研究を重ねた結果、膨潤性フッ素雲母系鉱物を均一に分散したポリアミド樹脂に特定の難燃剤を配合することによりこれらの課題を解決することができることを見出し、本発明に到った。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は、ポリアミド樹脂 100重量部に対して、膨潤性フッ素雲母系鉱物 0.01 〜 100重量部が均一に分散したポリアミド樹脂と臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ビスフェノール型エポキシ系重合体及び臭素化架橋芳香族重合体から選ばれた難燃剤とからなる難燃性ポリアミド樹脂組成物である。
【0009】
本発明に用いるポリアミドとして好ましいものとしては、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610 )、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612 )、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイロン116 )、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリトリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド(TMHT)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド(ナイロン6T)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6I)、ポリビス(4−アミノシクロヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンPACM12)、ポリビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンジメチルPACM12)、ポリメタキシリレンアジパミド(ナイロンMXD6)、ポリウンデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン11T)、ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタルアミド(ナイロン11T(H))およびこれらの共重合ポリアミド、混合ポリアミドなどがある。中でも特に好ましくはナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610 、ナイロン11、ナイロン12及びこれらの共重合ポリアミド、混合ポリアミドである。
【0010】
本発明で用いられるポリアミドの相対粘度は特に制限されないが、溶媒としてフェノール/テトラクロルエタン=60/40(重量比)を用い、温度25℃、濃度1g/dlの条件で測定された相対粘度が 1.5〜5.0 の範囲であることが好ましい。相対粘度が 1.5未満である場合には樹脂組成物の機械的性能が低下するので好ましくない。また、5.0 を超える場合には樹脂組成物の成形性が急速に低下するので好ましくない。
【0011】
本発明で用いられる膨潤性フッ素雲母系鉱物は次式(1)で示される。
α(MF)・β(aMgF2 ・bMgO)・γSiO2 (1)
ただし、Mはナトリウム又はリチウムを表し、α、β、γ、aおよびbはそれぞれ係数を表し、0.1≦α≦2、2≦β≦3.5、3≦γ≦4、0≦a≦1、0≦b≦1、a+b=1である。
【0012】
このようなフッ素雲母系鉱物の製造法としては、たとえば酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどの酸化物と各種フッ素化合物を混合し、その混合物を電気炉あるいはガス炉中で 1400 〜 1500 ℃の温度範囲で完全に溶融し、その冷却過程で反応容器内にフッ素雲母を結晶成長させる、いわゆる溶融法がある。
【0013】
また、他の方法としては特開平2− 149415 号公報に開示された方法がある。
【0014】
すなわち、タルクを出発物質として用い、これにアルカリ金属イオンをインターカレーションしてフッ素雲母を得る方法である。この方法ではタルクに珪フッ化アルカリあるいはフッ化アルカリを混合し、磁性ルツボ内で約 700〜1200℃で短時間加熱処理することによってフッ素雲母が得られる。本発明で用いる膨潤性のフッ素雲母系鉱物は特にこの方法で製造されたものが好ましい。
【0015】
膨潤性のフッ素雲母系鉱物を得るにためには、珪フッ化アルカリあるいはフッ化アルカリのアルカリ金属は、ナトリウムあるいはリチウムとすることが必要である。これらのアルカリ金属は単独で用いてもよいし、併用してもよい。アルカリ金属のうち、カリウムの場合には膨潤性のフッ素雲母が得られないので好ましくないが、ナトリウムあるいはリチウムと併用し、かつ限定された量であれば膨潤性を調節する目的で用いることも可能である。
【0016】
本発明でいう膨潤性とは、フッ素雲母がアミノ酸、ナイロン塩、水分子などの極性分子あるいは陽イオンを層間に吸収することにより、層間距離が広がり、あるいはさらに膨潤へき開して、超微細粒子となる特性である。式(1)で表されるフッ素雲母はそのような膨潤性を示す。
【0017】
また本発明で用いる膨潤性フッ素雲母系鉱物を製造する工程において、アルミナを少量配合し、生成する膨潤性フッ素雲母系鉱物の膨潤性を調整することも可能である。
【0018】
膨潤性フッ素雲母系鉱物の配合量はポリアミド 100重量部あるいはそれを形成するモノマ−量に対して 0.01 〜 100重量部、好ましくは 0.1〜20重量部である。 0.01 重量部未満では本発明の目的とする機械的強度、耐熱性、寸法安定性の改良効果が得られず、 100重量部を超える場合には靭性の低下が大きくなるので好ましくない。
【0019】
ポリアミド樹脂又はポリアミド樹脂を含む樹脂混合物中に膨潤性フッ素雲母系鉱物を均一に分散させるには、ポリアミドを形成するモノマ−に対して、膨潤性フッ素雲母系鉱物を所定量存在させた状態で、モノマ−を重合する方法が好ましい。この場合には、膨潤性フッ素雲母系鉱物がポリアミド中に十分細かく分散したポリアミド樹脂組成物が得られる。この場合、本発明で用いる膨潤性フッ素雲母系鉱物は膨潤化処理を前もって行う必要はなく、そのままモノマーに所定量配合して重合すればよい。
【0020】
本発明において難燃剤としては、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ビスフェノール型エポキシ系重合体、臭素化架橋芳香族重合体が用いられる。
【0021】
臭素化ポリスチレンの臭素含有量は、難燃化効果及び樹脂組成物の物性から、55〜75重量%が好ましく、分子量は 3,000〜 200,000のものが好ましい。
【0022】
臭素化ポリフェニレンエーテルの分子量は、1,500 〜25,000のものが好ましい。
【0023】
臭素化ビスフェノール型エポキシ系重合体は化1で示されるものである。
【0024】
【化1】
【0025】
化1において、各記号は次のものを示す。
X:臭素原子
Y:水素、グリシジル基、アルキル基、フェニル基、ベンジル基及びそれらの誘導体から選ばれる基
R:直接結合、アルキレン基、カルボニル基、エーテル基、チオエーテル基、スルホン基から選ばれる基
n:エポキシ当量 2,500以上にするために必要な整数
p:1〜4の整数。
【0026】
臭素化ビスフェノール型エポキシ系重合体のエポキシ当量は、通常 2,500〜 40,000 のものが好ましく、3,500 〜30,000のものがさらに好ましい。エポキシ当量が 2,500より小さくなると、すなわち、分子中のエポキシ基の量が多くなると、本発明の樹脂組成物の製造時にゲルなどが発生して操業しにくくなり、またエポキシ当量が 40,000 を超えると樹脂との相溶性が低下してくるので好ましくない。
【0027】
臭素化架橋芳香族重合体としては、たとえば、ポリスチレンとジビニルベンゼンとの共重合により得られた架橋芳香族重合体を臭素化したものが挙げられ、その臭素含有量は30〜70重量%のものが好ましい。
【0028】
このような臭素化架橋芳香族重合体は、三次元構造を有し実質的に不溶・不融であり、 0.1〜30μm程度に粉砕されたのち、樹脂に配合される。
【0029】
本発明における難燃剤の配合割合は、使用目的に応じて幅広く選ぶことができるが、難燃性、力学特性及び耐熱安定性のバランスから、膨潤性フッ素雲母系鉱物配合ポリアミド樹脂70〜97重量%に対して、難燃剤3〜30重量%が好ましい。
【0030】
難燃剤の添加量が3重量%未満では、難燃化の効果が小さく、また30重量%を超えるとポリアミド樹脂組成物本来の特性を損なうため好ましくない。
【0031】
本発明の難燃性ポリアミド樹脂組成物には、必要に応じて難燃助剤を添加することができる。難燃助剤としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、酒石酸アンチモンなどのアンチモン化合物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、水和アルミナ、酸化ジルコニウム、ポリリン酸アンモニウム、有機パーオキサイドなどが挙げられるが、中でもアンチモン化合物、特に三酸化アンチモンが好ましい。
【0032】
また、本発明の難燃性ポリアミド樹脂組成物には、必要に応じてガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、チタン酸カリウム、窒化ホウ素、無機ケイ酸塩、シリカゲル、ハイドロタルサイト、クリストバライト、クレイなどのような補強充填剤や熱安定剤、光安定剤、酸化防止剤、可塑剤、滑剤、着色剤などの添加剤を添加してもよい。
【0033】
さらに、本発明の難燃性ポリアミド樹脂組成物には、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、各種エラストマー等の他のポリマーを混合することもできる。これらの他のポリマーの混合量としては、60重量%以下であることが好ましい。
【0034】
本発明の難燃性ポリアミド樹脂組成物は、粉末、ペレット、その他の形状とし、プレス成形、射出成形、押出成形など一般に知られているプラスチック成形法により各種の有用な製品を作ることができる。
【0035】
【実施例】
次に、実施例によりさらに具体的に説明する。
なお、実施例及び比較例の評価に用いた原料及び測定法は次のとおりである。
【0036】
1.原料
膨潤性フッ素雲母系鉱物
ボールミルにより平均粒径が2μmとなるように粉砕したタルクに対し、平均粒径が同じく2μmの表1に示す珪フッ化物を全量の20重量%となるように混合し、これを磁性ルツボに入れ、電気炉で1時間 800℃に保持してフッ素雲母M−1及びM−2を合成した。生成したフッ素雲母の平均粒径は 1.8μmであった。
【0037】
また、X線粉末法で測定した結果、原料タルクのC軸方向の厚み 9.2Åに対応するピークは消失し、膨潤性フッ素雲母系鉱物の生成を示す12〜16Åに対応するピークが認められた。
【0038】
【表1】
【0039】
2.測定法
(1)難燃性試験:UL−94に準拠して試験した。
(2)成形品外観:試験片を射出成形し、成形品表面の肌荒れ、気泡、色などを観察し、結果を次の記号で示した。
○:良好
△:やや悪い
×:悪い
(3)アイゾット衝撃強度:ASTM D− 256に基づいて測定した。
(4)曲げ強度、曲げ弾性率:ASTM D− 790に基づいて測定した。
(5)熱変形温度:ASTM D 648に基づき、荷重18.6kg/cm2で測定した。
(6)溶融粘度: 250℃、剪断速度1,000sec−1で測定した。
【0040】
実施例1
ε−カプロラクタム10kgに対して、1kgの水と 400g のM−1を配合し、これを内容量30リットルの反応缶に入れ、M−1の存在下でε−カプロラクタムを重合し、強化ナイロン6樹脂組成物を得た。
重合反応は次のように行った。すなわち、攪拌しながら 250℃に加熱し、徐々に水蒸気を放出しつつ、4kg/cm2から15kg/cm2の圧力まで昇圧した。その後、常圧まで放圧し、 260℃で3時間重合した。重合の終了した時点で反応缶から強化ナイロン6樹脂組成物を払い出し、これを切断してペレットとした。得られた強化ナイロン6樹脂組成物のペレットを95℃の熱水で処理し、精練を行い、乾燥して試験に供した。
得られたペレット(相対粘度 2.5)に臭素化ポリスチレン(日産フェロ有機化学社製パイロチェック68PB、臭素含有率66重量%)及び三酸化アンチモンを表2の割合で配合した。この配合物を 260℃にて2軸押出機を用いて押出しし、ペレットを得た。
このペレットを用いてシリンダ温度 260℃、射出時間6秒、冷却時間6秒で射出成形を行い、厚み1/32インチの試験片を得た。この際、UL94で規定する燃焼片用金型を使用した。これらの試験片を用いて燃焼性試験を行った結果を表2に示す。
また同様の条件で厚み 1/8インチの試験片を射出成形し、物性試験を行った結果を表2に示す。
【0041】
比較例1
実施例1で得られた膨潤性フッ素雲母系鉱物配合ナイロン6樹脂組成物を、難燃剤、三酸化アンチモンを加えずに、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、実施例1と同様の物性を測定した結果を表2に示す。
【0042】
比較例2
相対粘度 2.5のナイロン6にパイロチェック68PB及び三酸化アンチモンを表2の割合で配合し、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、実施例1と同様の物性を測定した結果を表2に示す。
【0043】
比較例3
相対粘度 2.5のナイロン6を100重量部に対してタルク35重量部をコンパウンドし、ペレットを作製した。このペレットにパイロチェック68PB及び三酸化アンチモンを表2の割合で配合し、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
溶融粘度が非常に高く、成形性がよくないことがわかる。
【0044】
【表2】
【0045】
実施例2
実施例1で用いた臭素化ポリスチレンの代わりに臭素化ポリフェニレンエーテル(グレートレークス社製POー64P、臭素含有率62重量%)を用いた以外はすべて実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
【0046】
比較例4
相対粘度 2.5のナイロン6にPO−64P及び三酸化アンチモンを表3の割合で配合し、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
【0047】
比較例5
相対粘度 2.5のナイロン6を 100重量部に対してタルク35重量部を配合しペレットを作製した。このペレットとPO−64P及び三酸化アンチモンを表3の割合で配合し、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。溶融粘度が非常に高く、成形性がよくないことがわかる。
【0048】
実施例3
実施例1において、膨潤性フッ素雲母系鉱物としてM−1の代わりにM−2を用いる他は同様の方法で強化ナイロン6樹脂組成物のペレットを得た。
得られたペレットに臭素化ビスフェノール型エポキシ系重合体(松永化学社製EBRー 101、臭素含有率52重量%)を用いた以外はすべて実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
【0049】
比較例6
相対粘度 2.5のナイロン6とEBRー 101及び三酸化アンチモンを表3の組成で配合し、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
【0050】
比較例7
相対粘度 2.5のナイロン6を 100重量部に対してタルク35重量部をコンパウンドしペレットを作製した。このペレットとEBRー 101及び三酸化アンチモンとを表3の割合で配合し、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
溶融粘度が非常に高く、成形性がよくないことがわかる。
【0051】
【表3】
【0052】
実施例4
臭素化架橋芳香族重合体(松永化学社製EBRー370 FK、臭素含有率68重量%、粒径10〜30μm)を用いた以外はすべて実施例3と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表4に示す。
【0053】
比較例8
相対粘度 2.5のナイロン6にEBRー 370FK及び三酸化アンチモンを表4の組成で配合し、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表4に示す。
【0054】
比較例9
相対粘度 2.5のナイロン6を 100重量部に対してタルク35重量部をコンパウンドしペレットを作製した。このペレットとEBRー370 FK及び三酸化アンチモンとを表4の割合で配合し、実施例1と同様に処理してペレット及び試験片を作製し、評価を行った。結果を表4に示す。
溶融粘度が非常に高く、成形性がよくないことがわかる。
【0055】
【表4】
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、高度な難燃性を有し、耐熱性及び機械的性質に優れ、良好な成形性及び外観を有する難燃性ポリアミド樹脂組成物が提供される。
Claims (1)
- ポリアミド樹脂 100重量部に対して、膨潤性フッ素雲母系鉱物 0.01 〜 100重量部が均一に分散したポリアミド樹脂と臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ビスフェノール型エポキシ系重合体及び臭素化架橋芳香族重合体から選ばれた難燃剤とからなる難燃性ポリアミド樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07754895A JP3589498B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 難燃性ポリアミド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07754895A JP3589498B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 難燃性ポリアミド樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269322A JPH08269322A (ja) | 1996-10-15 |
JP3589498B2 true JP3589498B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=13637074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07754895A Expired - Fee Related JP3589498B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 難燃性ポリアミド樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3589498B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2424903B1 (en) * | 2009-05-01 | 2014-06-25 | Albemarle Corporation | Pelletized low molecular weight brominated aromatic polymer compositions |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP07754895A patent/JP3589498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08269322A (ja) | 1996-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1110376A (en) | Polyester composition | |
EP0605005B1 (en) | Reinforced polyamide resin composition and process for producing the same | |
JP2008111064A (ja) | ポリアミド樹脂組成物及び成形品 | |
JP2941159B2 (ja) | 強化ポリアミド樹脂組成物およびその製造法 | |
WO2001025332A1 (fr) | Composition de resine de polyester ignifuge, article moule a base de cette composition et procede de moulage de cet article | |
JP3589498B2 (ja) | 難燃性ポリアミド樹脂組成物 | |
JP3399639B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JPH09241505A (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
JPH0473461B2 (ja) | ||
JP3452469B2 (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
JP3385104B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JP3385103B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JP3409921B2 (ja) | 強化ポリアミド樹脂組成物の製造法 | |
JP3385096B2 (ja) | 強化ポリアミド樹脂製コネクター | |
JPH08269320A (ja) | 耐熱性ポリアミド樹脂組成物 | |
JPH1053703A (ja) | 強化ポリアミド樹脂組成物の製造法 | |
JPH0912873A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP4141019B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
EP0254209B1 (en) | Resin composition | |
JP3385106B2 (ja) | 樹脂組成物およびその製造方法 | |
KR100419544B1 (ko) | 강화된폴리아미드수지조성물및이의제조방법 | |
JP3499025B2 (ja) | 強化ポリアミド樹脂組成物の製造法 | |
JP4049912B2 (ja) | 成形材料及び成形品 | |
JPH10158431A (ja) | 強化熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH0328267A (ja) | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20031128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040817 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |