JP3588950B2 - ガンタイプバーナ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的狭い燃焼室で燃焼させるのに適した圧力噴霧式のオイル燃焼器即ちガンタイプバーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯器等において、燃料油を加圧してノズルから霧状に噴霧し、その周囲から燃焼用空気を供給して燃焼させる圧力噴霧式燃焼器即ちガンタイプバーナが多く用いられている。
一般に、給湯器で用いられるガンタイプバーナにおいては、火炎長を短くするとともに、完全燃焼させ、燃焼音を小さくし、且つ燃焼量を大きくすることができる等の燃焼性能の高いことが必要であり、火炎長を短くするために、炎口に対向する拡散板を複数本の取付脚を介して配設することが行われているが、この取付脚ににより火炎と燃焼空気との混合が乱され、不完全燃焼を起こしたり、煤を発生するなどの問題があった。
【0003】
この問題を解決するために、実開平6− 84114号公報に記載されたものは、ファンから燃焼用空気が供給されるドラフトチューブと制御筒との間隙の前端を封鎖する封鎖板と、制御筒前端に設けられた開口の前方にドラフトチューブから取付脚を介して配設された拡散板(バッフルプレート)とを有する圧力噴霧式バーナにおいて、上記封鎖板に、拡散板の取付脚に対応する位置に集中して二次空気孔を穿設しており、二次空気孔からの二次空気によって燃焼性能を向上させている。
また、図6に、バーナケースaと、ノズル部bと、燃焼筒cと、エアコーンdと、缶体冷却ガイドeと、取付脚で支持された拡散板(バッフルプレート)fとを備えた従来のガンタイプバーナの構造を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のガンタイプバーナにおいては、以下に述べるような問題があった。
取付脚が直線的であり、外形が逆コ字形または略M字形(図6の拡散板fの拡散部fo及び支持部f1参照)に形成されているために、火炎が拡散板(バッフルプレート)に当たって外側に流れ、拡散板に連結された取付脚が火炎で加熱されて変形するという問題があった。
また図6に示すガンタイプバーナにおいて、拡散板fの拡散部fo及び支持部f1が平板で形成され、且つ支持部f1が拡散部foより幅狭く形成されているから、火炎により加熱された場合に、放熱しにくく、熱が貯留されてしまい、変形しやすいという問題があった。
さらに、特開平7−229609号公報に記載されたもののように、拡散板の拡散部及び支持部を同じ幅で形成したものは、火炎と燃焼空気との混合が乱され、不完全燃焼を起こしたり、煤を発生するなどの燃焼能力を低下させるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、燃焼能力を低下させること無く、バッフルプレートが必要以上に加熱されて変形することを防ぐことのできるガンタイプバーナを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のガンタイプバーナは、ノズル部にて燃料油を加圧噴霧して燃焼を行うガンタイプバーナにおいて、前記ノズル部前方に燃焼炎を拡散するためのバッフルプレートを配置し、前記バッフルプレートは炎の中央部に位置する箇所に拡散部を設け、その拡散部の両側は前記ノズルに向かって略V字形に折曲されて形成されたことにより、バッフルプレートの強度が増大し、バッフルプレートが熱により変形する恐れがないものである。
また、燃料油を加圧して噴霧するノズル部と、ノズル部の前方に配設され、内壁に空気孔が穿設された燃焼筒と、燃焼筒の外側に間隙をもって配設されたエアコーンと、エアコーンの外側に間隙をもって配設され、外壁に空気孔が穿設された缶体冷却ガイドとを備えたガンタイプバーナにおいて、缶体冷却ガイドの外壁に固定された一対の支持脚部と、両支持脚部の先端からそれぞれ内側に傾斜して延びる第2支持部と、第2支持部先端から水平方向に延びる第1支持部と、両第1支持部間に設けられた拡散部とを有し、第1支持部が拡散部と同じ幅の板材で、燃焼筒に向かって略V字形に折曲されて形成されて成るバッフルプレートを備えたことにより、第1支持部の強度が増大するとともに、第1支持部の板材の幅を拡散部と同等としたことにより、第1支持部から支持脚部への熱伝達量が大きくなるため、第1支持部の表面温度が低下し、バッフルプレートが熱により変形する恐れがないものである。
また、第2支持部を傾斜させたことにより、火炎幅の拡大を抑制して、両側の第1支持部と第2支持部との接合部で規制される火炎幅が得られる。
さらに、支持脚部の取付位置に対応して缶体冷却ガイド上面に冷却空気孔を穿設したことにより、バッフルプレートの支持脚部に対応する位置に設けられた冷却空気孔により、第1支持部と第2支持部及び支持脚部を冷却して、熱による変形を抑制するとともに、両側の第1支持部と第2支持部との接合部に生じる火炎の淀み部分に補助燃焼空気を供給して完全燃焼させ、煤の堆積を防ぐことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図を参照して本発明の実施例を説明する。
図1において、ガンタイプバーナは、ドラフトチューブを兼ねたバーナケース1と、バーナケース1内に設置されたノズル部2と、ノズル部2を覆って立設され、側壁に多数の空気孔31が穿設された燃焼筒3と、燃焼筒3内においてノズル部2のノズル近傍の周囲に設けられたスタビライザ4と、燃焼筒3の外側に間隙30を有して設けられたエアコーン5と、エアコーン5の外周に間隙50を有してエアコーン5よりも低く形成された缶体冷却ガイド6と、缶体冷却ガイド6に固定された支持脚部73を介してノズル部2に対向して、即ち略燃焼筒3の中心に対向して設けられたバッフルプレート7とを備えている。
【0008】
図2に示すように、燃焼筒3とエアコーン5との間の間隙30の先端は閉塞されており、エアコーン5と缶体冷却ガイド6の間の間隙50の先端は閉塞され、該閉塞部のバッフルプレート7の支持脚部73に対応する位置に複数の冷却空気孔61が穿設されている。
なお、冷却空気孔61を比較的大径に穿設しても良いものである。
【0009】
図3乃至図5を参照してバッフルプレート7について詳述する。
バッフルプレート7は、中央に位置する拡散部70と、拡散部70の両端から水平に延びる第1支持部71と、第1支持部71から外側に傾斜して形成された第2支持部72と、第2支持部72から垂直に延びる支持脚部73と、支持脚部73の端部が屈曲されて形成された取付部74とを備えている。
【0010】
拡散部70は幅方向両端に、図において上方に屈曲された低い縁部701を有しており、第1支持部71は、拡散部70と同じ幅の板材で形成され、断面が略V字形になるように絞り加工で折曲され(図4参照)、その頂点側がノズル部2に対向するように配置されている。
第1支持部71の断面略V字形の開き幅(図4における上端)tは、板材の幅に拘らず5mm以下にすると、火炎の拡散が不十分になり、火炎側に向いた略V字形の頂点側が鋭角になりすぎて過熱の恐れがある。
【0011】
この構成によると、バッフルプレート7は炎の中央部に位置する箇所に拡散部70を設け、その拡散部70の両側はノズル2に向かって略V字形に折曲されて形成されたことにより、バッフルプレート7の強度が増大し、バッフルプレート7が熱により変形する恐れがないものである。
また、第1支持部71の強度が増大するとともに、第1支持部71の板材の幅を拡散部70と同等としたことにより、第1支持部71から支持脚部73への熱伝達量が大きくなるため、第1支持部71の表面温度が低下し、バッフルプレート7が熱により変形する恐れがないものである。
また、第2支持部72を外側に傾斜させたことにより、火炎幅の拡大を抑制して、両側の第1支持部71と第2支持部72との接合部で規制される火炎幅が得られる。
さらに、バッフルプレート7の支持脚部73に対応する位置に設けられた冷却空気孔61により、第1支持部71と第2支持部72及び支持脚部73を冷却して、熱による変形を抑制するとともに、両側の第1支持部71と第2支持部72との接合部に生じる火炎の淀み部分に補助燃焼空気を供給して完全燃焼させ、煤の堆積を防ぐことができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、上述のとおり構成されているから次に述べる効果を奏する。
ノズル部前方に燃焼炎を拡散するためのバッフルプレートを配置し、前記バッフルプレートは炎の中央部に位置する箇所に拡散部を設け、その拡散部の両側は前記ノズルに向かって略V字形に折曲されて形成されたことにより、バッフルプレートの強度が増大し、バッフルプレートが熱により変形する恐れがないものである。
また、缶体冷却ガイドの外壁に固定された一対の支持脚部と、両支持脚部の先端からそれぞれ内側に傾斜して延びる第2支持部と、第2支持部先端から水平方向に延びる第1支持部と、両第1支持部間に設けられた拡散部とを有し、第1支持部が拡散部と同じ幅の板材で、燃焼筒に向かって略V字形に折曲されて形成されて成るバッフルプレートを備えたことにより、第1支持部の強度が増大するとともに、第1支持部の板材の幅を拡散部と同等としたことにより、第1支持部から支持脚部への熱伝達量が大きくなるため、第1支持部の表面温度が低下し、バッフルプレートが熱により変形する恐れがないものである。 また、第2支持部を傾斜させたことにより、火炎幅の拡大を抑制して、両側の第1支持部と第2支持部との接合部で規制される火炎幅が得られる。
さらに、支持脚部の取付位置に対応して缶体冷却ガイド上面に冷却空気孔を穿設したことにより、バッフルプレートの支持脚部に対応する位置に設けられた冷却空気孔により、第1支持部と第2支持部及び支持脚部を冷却して、熱による変形を抑制するとともに、両側の第1支持部と第2支持部との接合部に生じる火炎の淀み部分に補助燃焼空気を供給して完全燃焼させ、煤の堆積を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したガンタイプバーナの概略構成図である。
【図2】本発明を適用したガンタイプバーナの下面図である。
【図3】バッフルプレートの側面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】バッフルプレートの平面図である。
【図6】従来のガンタイプバーナの概略構成図である。
【符号の説明】
1 バーナケース、2 ノズル部、3 燃焼筒、4 スタビライザ
5 エアコーン、6 缶体冷却ガイド、7 バッフルプレート
70 拡散部、71 第1支持部、72 第2支持部、73 支持脚部
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的狭い燃焼室で燃焼させるのに適した圧力噴霧式のオイル燃焼器即ちガンタイプバーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯器等において、燃料油を加圧してノズルから霧状に噴霧し、その周囲から燃焼用空気を供給して燃焼させる圧力噴霧式燃焼器即ちガンタイプバーナが多く用いられている。
一般に、給湯器で用いられるガンタイプバーナにおいては、火炎長を短くするとともに、完全燃焼させ、燃焼音を小さくし、且つ燃焼量を大きくすることができる等の燃焼性能の高いことが必要であり、火炎長を短くするために、炎口に対向する拡散板を複数本の取付脚を介して配設することが行われているが、この取付脚ににより火炎と燃焼空気との混合が乱され、不完全燃焼を起こしたり、煤を発生するなどの問題があった。
【0003】
この問題を解決するために、実開平6− 84114号公報に記載されたものは、ファンから燃焼用空気が供給されるドラフトチューブと制御筒との間隙の前端を封鎖する封鎖板と、制御筒前端に設けられた開口の前方にドラフトチューブから取付脚を介して配設された拡散板(バッフルプレート)とを有する圧力噴霧式バーナにおいて、上記封鎖板に、拡散板の取付脚に対応する位置に集中して二次空気孔を穿設しており、二次空気孔からの二次空気によって燃焼性能を向上させている。
また、図6に、バーナケースaと、ノズル部bと、燃焼筒cと、エアコーンdと、缶体冷却ガイドeと、取付脚で支持された拡散板(バッフルプレート)fとを備えた従来のガンタイプバーナの構造を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のガンタイプバーナにおいては、以下に述べるような問題があった。
取付脚が直線的であり、外形が逆コ字形または略M字形(図6の拡散板fの拡散部fo及び支持部f1参照)に形成されているために、火炎が拡散板(バッフルプレート)に当たって外側に流れ、拡散板に連結された取付脚が火炎で加熱されて変形するという問題があった。
また図6に示すガンタイプバーナにおいて、拡散板fの拡散部fo及び支持部f1が平板で形成され、且つ支持部f1が拡散部foより幅狭く形成されているから、火炎により加熱された場合に、放熱しにくく、熱が貯留されてしまい、変形しやすいという問題があった。
さらに、特開平7−229609号公報に記載されたもののように、拡散板の拡散部及び支持部を同じ幅で形成したものは、火炎と燃焼空気との混合が乱され、不完全燃焼を起こしたり、煤を発生するなどの燃焼能力を低下させるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、燃焼能力を低下させること無く、バッフルプレートが必要以上に加熱されて変形することを防ぐことのできるガンタイプバーナを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のガンタイプバーナは、ノズル部にて燃料油を加圧噴霧して燃焼を行うガンタイプバーナにおいて、前記ノズル部前方に燃焼炎を拡散するためのバッフルプレートを配置し、前記バッフルプレートは炎の中央部に位置する箇所に拡散部を設け、その拡散部の両側は前記ノズルに向かって略V字形に折曲されて形成されたことにより、バッフルプレートの強度が増大し、バッフルプレートが熱により変形する恐れがないものである。
また、燃料油を加圧して噴霧するノズル部と、ノズル部の前方に配設され、内壁に空気孔が穿設された燃焼筒と、燃焼筒の外側に間隙をもって配設されたエアコーンと、エアコーンの外側に間隙をもって配設され、外壁に空気孔が穿設された缶体冷却ガイドとを備えたガンタイプバーナにおいて、缶体冷却ガイドの外壁に固定された一対の支持脚部と、両支持脚部の先端からそれぞれ内側に傾斜して延びる第2支持部と、第2支持部先端から水平方向に延びる第1支持部と、両第1支持部間に設けられた拡散部とを有し、第1支持部が拡散部と同じ幅の板材で、燃焼筒に向かって略V字形に折曲されて形成されて成るバッフルプレートを備えたことにより、第1支持部の強度が増大するとともに、第1支持部の板材の幅を拡散部と同等としたことにより、第1支持部から支持脚部への熱伝達量が大きくなるため、第1支持部の表面温度が低下し、バッフルプレートが熱により変形する恐れがないものである。
また、第2支持部を傾斜させたことにより、火炎幅の拡大を抑制して、両側の第1支持部と第2支持部との接合部で規制される火炎幅が得られる。
さらに、支持脚部の取付位置に対応して缶体冷却ガイド上面に冷却空気孔を穿設したことにより、バッフルプレートの支持脚部に対応する位置に設けられた冷却空気孔により、第1支持部と第2支持部及び支持脚部を冷却して、熱による変形を抑制するとともに、両側の第1支持部と第2支持部との接合部に生じる火炎の淀み部分に補助燃焼空気を供給して完全燃焼させ、煤の堆積を防ぐことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図を参照して本発明の実施例を説明する。
図1において、ガンタイプバーナは、ドラフトチューブを兼ねたバーナケース1と、バーナケース1内に設置されたノズル部2と、ノズル部2を覆って立設され、側壁に多数の空気孔31が穿設された燃焼筒3と、燃焼筒3内においてノズル部2のノズル近傍の周囲に設けられたスタビライザ4と、燃焼筒3の外側に間隙30を有して設けられたエアコーン5と、エアコーン5の外周に間隙50を有してエアコーン5よりも低く形成された缶体冷却ガイド6と、缶体冷却ガイド6に固定された支持脚部73を介してノズル部2に対向して、即ち略燃焼筒3の中心に対向して設けられたバッフルプレート7とを備えている。
【0008】
図2に示すように、燃焼筒3とエアコーン5との間の間隙30の先端は閉塞されており、エアコーン5と缶体冷却ガイド6の間の間隙50の先端は閉塞され、該閉塞部のバッフルプレート7の支持脚部73に対応する位置に複数の冷却空気孔61が穿設されている。
なお、冷却空気孔61を比較的大径に穿設しても良いものである。
【0009】
図3乃至図5を参照してバッフルプレート7について詳述する。
バッフルプレート7は、中央に位置する拡散部70と、拡散部70の両端から水平に延びる第1支持部71と、第1支持部71から外側に傾斜して形成された第2支持部72と、第2支持部72から垂直に延びる支持脚部73と、支持脚部73の端部が屈曲されて形成された取付部74とを備えている。
【0010】
拡散部70は幅方向両端に、図において上方に屈曲された低い縁部701を有しており、第1支持部71は、拡散部70と同じ幅の板材で形成され、断面が略V字形になるように絞り加工で折曲され(図4参照)、その頂点側がノズル部2に対向するように配置されている。
第1支持部71の断面略V字形の開き幅(図4における上端)tは、板材の幅に拘らず5mm以下にすると、火炎の拡散が不十分になり、火炎側に向いた略V字形の頂点側が鋭角になりすぎて過熱の恐れがある。
【0011】
この構成によると、バッフルプレート7は炎の中央部に位置する箇所に拡散部70を設け、その拡散部70の両側はノズル2に向かって略V字形に折曲されて形成されたことにより、バッフルプレート7の強度が増大し、バッフルプレート7が熱により変形する恐れがないものである。
また、第1支持部71の強度が増大するとともに、第1支持部71の板材の幅を拡散部70と同等としたことにより、第1支持部71から支持脚部73への熱伝達量が大きくなるため、第1支持部71の表面温度が低下し、バッフルプレート7が熱により変形する恐れがないものである。
また、第2支持部72を外側に傾斜させたことにより、火炎幅の拡大を抑制して、両側の第1支持部71と第2支持部72との接合部で規制される火炎幅が得られる。
さらに、バッフルプレート7の支持脚部73に対応する位置に設けられた冷却空気孔61により、第1支持部71と第2支持部72及び支持脚部73を冷却して、熱による変形を抑制するとともに、両側の第1支持部71と第2支持部72との接合部に生じる火炎の淀み部分に補助燃焼空気を供給して完全燃焼させ、煤の堆積を防ぐことができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、上述のとおり構成されているから次に述べる効果を奏する。
ノズル部前方に燃焼炎を拡散するためのバッフルプレートを配置し、前記バッフルプレートは炎の中央部に位置する箇所に拡散部を設け、その拡散部の両側は前記ノズルに向かって略V字形に折曲されて形成されたことにより、バッフルプレートの強度が増大し、バッフルプレートが熱により変形する恐れがないものである。
また、缶体冷却ガイドの外壁に固定された一対の支持脚部と、両支持脚部の先端からそれぞれ内側に傾斜して延びる第2支持部と、第2支持部先端から水平方向に延びる第1支持部と、両第1支持部間に設けられた拡散部とを有し、第1支持部が拡散部と同じ幅の板材で、燃焼筒に向かって略V字形に折曲されて形成されて成るバッフルプレートを備えたことにより、第1支持部の強度が増大するとともに、第1支持部の板材の幅を拡散部と同等としたことにより、第1支持部から支持脚部への熱伝達量が大きくなるため、第1支持部の表面温度が低下し、バッフルプレートが熱により変形する恐れがないものである。 また、第2支持部を傾斜させたことにより、火炎幅の拡大を抑制して、両側の第1支持部と第2支持部との接合部で規制される火炎幅が得られる。
さらに、支持脚部の取付位置に対応して缶体冷却ガイド上面に冷却空気孔を穿設したことにより、バッフルプレートの支持脚部に対応する位置に設けられた冷却空気孔により、第1支持部と第2支持部及び支持脚部を冷却して、熱による変形を抑制するとともに、両側の第1支持部と第2支持部との接合部に生じる火炎の淀み部分に補助燃焼空気を供給して完全燃焼させ、煤の堆積を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したガンタイプバーナの概略構成図である。
【図2】本発明を適用したガンタイプバーナの下面図である。
【図3】バッフルプレートの側面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】バッフルプレートの平面図である。
【図6】従来のガンタイプバーナの概略構成図である。
【符号の説明】
1 バーナケース、2 ノズル部、3 燃焼筒、4 スタビライザ
5 エアコーン、6 缶体冷却ガイド、7 バッフルプレート
70 拡散部、71 第1支持部、72 第2支持部、73 支持脚部
Claims (3)
- ノズル部にて燃料油を加圧噴霧して燃焼を行うガンタイプバーナにおいて、前記ノズル部前方に燃焼炎を拡散するためのバッフルプレートを配置し、前記バッフルプレートは炎の中央部に位置する箇所に拡散部を設け、その拡散部の両側は前記ノズルに向かって略V字形に折曲されて形成されたことを特徴とするガンタイプバーナ。
- 燃料油を加圧して噴霧するノズル部と、ノズル部の前方に配設され、内壁に空気孔が穿設された燃焼筒と、燃焼筒の外側に間隙をもって配設されたエアコーンと、エアコーンの外側に間隙をもって配設され、外壁に空気孔が穿設された缶体冷却ガイドとを備えたガンタイプバーナにおいて、缶体冷却ガイドの外壁に固定された一対の支持脚部と、両支持脚部の先端からそれぞれ内側に傾斜して延びる第2支持部と、第2支持部先端から水平方向に延びる第1支持部と、両第1支持部間に設けられた拡散部とを有し、拡散部と同じ幅の板材で、燃焼筒に向かって略V字形に折曲されて形成されて成るバッフルプレートを備えたことを特徴とするガンタイプバーナ。
- 支持脚部の取付位置に対応して缶体冷却ガイド上面に冷却空気孔を穿設したことを特徴とする請求項1記載のガンタイプバーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35636996A JP3588950B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | ガンタイプバーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35636996A JP3588950B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | ガンタイプバーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10185117A JPH10185117A (ja) | 1998-07-14 |
JP3588950B2 true JP3588950B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=18448686
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35636996A Expired - Fee Related JP3588950B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | ガンタイプバーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4774607B2 (ja) * | 2001-02-20 | 2011-09-14 | 株式会社ノーリツ | 燃焼装置 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP35636996A patent/JP3588950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10185117A (ja) | 1998-07-14 |
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