JP3588838B2 - 環状蛍光灯器具の包装用ランプ固定構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、環状蛍光灯器具の包装用ランプ固定構造に関するものであり、特に装着された2本の環形蛍光ランプの環径が大きく異なる場合に好適な包装用ランプ固定構造に関する
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の環状蛍光灯器具の場合、装着する蛍光ランプの組合わせはJISによって定められたW数区分の中から、隣り合うW数の蛍光ランプを組合せるのが普通であり、結果的に包装上の蛍光ランプ保護手段においても若干の蛍光ランプ管周径の差を利用して、蛍光ランプ相互間に段ボール板を挟み込むことで用足りる場合が多かった。
しかしながら、最近の傾向として明るさのバラエティーを増す目的から、蛍光ランプ環径が大きく異なるたとえば30W蛍光ランプと40W蛍光ランプを組合わせた環状蛍光灯器具が開発されてきており、それに適合した蛍光ランプ保護の手段が必要となっていた。
従来においては、図5および図6に示すように器具本体Aを固定部材1で固定し、バネ状の蛍光ランプホルダーDで器具本体Aから支持された30W蛍光ランプBの外周に添い、かつ器具本体の反射板aのフランジ部bに当接する円筒2を装着して器具本体A、および30W蛍光ランプBを固定する。次に、同じく蛍光ランプホルダーDで支持された40W蛍光ランプCの内周に添い、かつ複数の保持舌片10を有する内筒3を装着することにより、40W蛍光ランプCの脱落や動揺を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、円筒3を作成する際に保持舌片10をステッチ針11を用いて手加工で形成する必要があるため価格的に高価であり、さらに輸送中の衝撃によって円筒3の円形が変形しやすいために保持舌片10から40W蛍光ランプCが脱落しやすかった。また、保持舌片10は段ボール板を打抜加工した円筒3の一部を突出させて形成しているため曲がりやすく、40W蛍光ランプCに装着する際に確実に蛍光ランプを保持していることを確認する必要がある等、包装作業工数もかかる方法であった。
本発明の目的は、簡単に環形蛍光ランプを保持でき安価な包装用固定構造を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、次のようにして達成される。3枚の折曲片を連設し、折曲げた時三角形状をなす長方形の板材であって、その三角形の底部をなす折曲片の折曲幅は装着する2本の蛍光ランプの間隔よりも大きく設定すると共に、底部折曲片の中央には、蛍光ランプホルダーを嵌入する切溝を設けた固定具を、底部折曲片の切溝に蛍光ランプホルダーを嵌入させて、2本の蛍光ランプ間で三角形状をなすように挿入する。
【0005】
【作用】
30W蛍光ランプの外周には円筒が巻かれており、その円筒の下端は器具本体の反射板のフランジ部に当設して直立しているため、挿入した固定具は40W蛍光ランプ側を斜面とする直角三角形となる。この時、底部折曲片の折曲幅を蛍光ランプの間隔より適当に大きく設定しているから、40W蛍光ランプは直角三角形状の固定具の斜面の両側辺に当接し、下側から支承されることになり、40W蛍光ランプが蛍光ランプホルダーから脱落してしまうことが防止できる。
さらに、固定具それ自体も30W蛍光ランプに巻かれた円筒と、40W蛍光ランプの間で強固に直角三角形状を保持されるから、固定具を接着したり、特別に形状を保持する手段を用いる必要がない。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図1〜図4を用いて説明する。なお前記図5・図6と同等の部品には同一の部品符号を付し、重複する説明の一部を割愛する。図1は本発明に係る包装用蛍光ランプ固定具の展開図、図2は同固定具を器具本体に装着した斜視図、図3は同装着時の断面図、図4は同装着時の平面図である。
本実施例は同心状に配置された30Wの小径環形蛍光ランプBおよび40Wの大径環形蛍光ランプCを、バネ状のランプホルダーDで反射板a上に配置した環状蛍光灯器具の包装用ランプ固定構造である。小径環形蛍光ランプBに対向する第1折曲片30と反射板dに対向する第2折曲片32と大径環形蛍光ランプCに対向する第3折曲片31の都合3枚の折曲片を含む直角三角形状の包装用ランプ固定具20を備える。包装用ランプ固定具20は第1折曲片30・第2折曲片32・第3折曲片31の順に連設された長方形状の板材を折り曲げて形成したたものである。前記直角三角形の斜辺が第3折曲片31に相当する。包装用ランプ固定具20にランプホルダーDを嵌入する切溝33を設ける。
包装用ランプ固定具20は、図1に示すように底部の第2折曲片32を中央にし、ケイ線40・41を介して第1第3の折曲片30・31が連設した略長方形状をなす段ボール等の板材で形成されたものであり、第2折曲片32の折曲幅は固定具20を装着する器具本体Aの反射板a上に配設された30W蛍光ランプBと40W蛍光ランプCの環半径の差で形成されるすきまより適当に大きく設定しておくと共に、その折曲幅の大きさにより固定具20全体の幅も装着時に第1第3折曲片30又は31が40W蛍光ランプC内で適切な傾斜をするように設定する。
さらに、固定具の中央には第2折曲片32から第1第3折曲片30・31の一部にかけて蛍光ランプホルダーDが嵌入される切溝33が設けられている。
このように形成された固定具20を、図2の斜視図に示すように各折曲線30〜32を折曲げて、ほぼ偏平な状態にし、切溝33に蛍光ランプホルダーDを嵌合させながら、40W蛍光ランプCと30W蛍光ランプBの外周に巻かれた円筒2のすきまに挿入する。
挿入された後の固定具20は、図3の断面図に示すように、折曲線40または41が器具本体Aの反射板aが外側に張り出したフランジ部bにつき当たり、さらにもう一方の折曲線40または41が40W蛍光ランプCの下側にもぐり込む状態となるから、固定具20は40W蛍光ランプCに当接する第3折曲片31を斜面とする直角三角形となる。
以上のように、固定具20は折曲片30または31と底部折曲片32がそれぞれ円筒2とフランジ部bによって直角に支承されているので、装着後の固定具の形状が確実に保持される。さらに、底部折曲片32に連設している折曲片30または31は、40W蛍光ランプCの下側に充分もぐり込むような斜面となっているから、その斜面の両側辺によって環状の40W蛍光ランプCが内側から確実に支承されることになり蛍光ランプが左右に移動したり、蛍光ランプホルダーDから下側に脱落することがない。
尚、固定具20は切溝33が蛍光ランプホルダーDに嵌合し係止されているので、図4の平面図に示すように3箇所の蛍光ランプホルダーそれぞれに配置された固定具が移動することもない。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な板状の固定具を用いるだけで大径環形蛍光ランプを確実に固定保持できるので固定具を安価に製作することができ、包装作業の効率も良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装用蛍光ランプ固定具の展開図である。
【図2】同固定具を器具本体に装着した分解斜視図である。
【図3】同装着時の断面図である。
【図4】同装着時の平面図である。
【図5】従来固定具を用いた固定構造を示す分解斜視図である。
【図6】同断面図である。
【符号の説明】
A:器具本体、B:30W蛍光ランプ、C:40W蛍光ランプ、
D:ランプホルダー、20:固定具、30:第1折曲片、31:第3折曲片、
32:第2折曲片、40・41:折曲線、33:切溝、1:固定部材、
2:円筒、3:円筒、a:反射板、b:フランジ部。
Claims (1)
- 同心状に配置された小径環形蛍光ランプおよび大径環形蛍光ランプを、バネ状のランプホルダーで反射板上に配置した環状蛍光灯器具の包装用ランプ固定構造において、前記小径環形蛍光ランプに対向する第1折曲片と前記反射板に対向する第2折曲片と前記大径環形蛍光ランプに対向する第3折曲片の都合3枚の折曲片を含む直角三角形状の包装用ランプ固定具を備え、前記包装用ランプ固定具は第1折曲片・第2折曲片・第3折曲片の順に連設された長方形状の板材を折り曲げて形成したたものであり、前記直角三角形の斜辺が前記第3折曲片に相当し、前記包装用ランプ固定具に前記ランプホルダーを嵌入する切溝を設けたことを特徴とする環状蛍光灯器具の包装用ランプ固定構造。
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JP33682594A JP3588838B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 環状蛍光灯器具の包装用ランプ固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH08164975A JPH08164975A (ja) | 1996-06-25 |
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1994
- 1994-12-13 JP JP33682594A patent/JP3588838B2/ja not_active Expired - Fee Related
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