JP3588118B2 - ボトル用嵌め合わせ可能展示枠体 - Google Patents

Description

関連出願の開示
この出願は、1994年２月３日に提出され現在審査継続中の米国意匠特許出願第29/018,317号の一部継続出願である。
発明の背景
この発明は容器の運搬及び貯蔵の為の嵌め合わせ可能展示枠体に関係しており、より詳細にはボトル展示の為の高い視認性を伴った嵌め合わせ可能で高い強度の枠体またはトレイに関係している。
ボトル、特にソフトドリンクや他の飲料の為の、は、その配達の過程においてしばしば枠体またはトレイ中で貯蔵及び運搬される。ここで使用される用語「枠体」または「トレイ」は、底及び周壁を有した構造の枠体，トレイ，そして同様のコンテナを含む。これらの枠体は一般に、ボトルが搭載されている時に相互に上下に積み重ねることが出来るばかりでなく、ボトルが搭載されていない時にも相互に上下に嵌め合わせることが出来るよう形作られている。プラスチック製の枠体は、貯蔵空間の確保に優れ、効率的で取り扱いが容易であり、リサイクルが可能といった利点を有する。相互に上下に嵌め合わせた時の複数の枠体の貯蔵空間を小さくするとともに、値段と重量とを減少させる為に、今日多くの枠体は周壁が浅い構造に形成されている。これらは一般的に「浅い（low depth）」枠体と引用されており、ここにおいては多数のボトルが上述した如く相互に積み重ねられた複数の枠体の重量の大部分を支えている。略ボトルと同じ高さである高い周壁を有した枠体は一般的に「満深（full depth）」枠体と引用されており、ここにおいては枠体自身がその上に積み重ねられた複数の枠体の重量の大部分を支えている。
浅い枠体は同様な構造の満深枠体に比べると一般的に安価であり重量も軽い。従って浅い枠体が広く使用されている。一般的に、浅い枠体は頂部帯を床に連結させている複数の柱を伴った構造にされている。缶の為のこのような浅い枠体の一例は一般に譲渡された米国特許第5,184,748号に開示されており、その開示事項はここに引用例としてその全体が含まれている。米国特許第5,184,748号に開示されているトレイは嵌め合わせ可能トレイであり、その意味するところは小売りまたは貯蔵空間の節約の為に個々の空のトレイを相互に上下に嵌め合わせることが出来ることである。
一人用（single serve）容量のボトルの為の公知の浅い枠体の他の例は一般に譲渡された米国特許第5,060,819号に開示されており、その開示事項はここにまた引用例としてその全体が含まれている。米国特許第5,060,819号のボトル用枠体は縦形の複数の隣接パネルを伴った単一厚さの側壁構造を有しており、複数の隣接パネルは交互にそれらの低表面が床の上方に離間しているよう立ち上げられている。従って側壁の上縁と下縁は空の複数のトレイを相互に嵌め合わせることが出来るように穏やかにうねった波形状を有している。
小売り業者に向けての出荷の為、あるいは貯蔵の為に、一人用容量ボトルは一般にケース中または他のコンテナ中にボトル機械により詰め込まれ、幾つかのボトルはケースに向かう。ボトルのケースは通常相互に上下に積み上げられる。ボトルのケースの取り扱いの一方法は、フォークリフト・トラックにより持ち上げ移動することが出来るパレット上に複数のケースを積み上げることである。複数のケースの複数の柱の相互連結の為の技術は交差積み上げ（cross−stacking）と呼ばれており、複数のケースを積み上げの安定性を向上させる為または小売業者による展示の目的の為にしばしば使用されている。積み上げまたは交差積み上げされボトルが搭載された複数のケースの取り扱いを容易にし、これら複数のケースの相互に積み上げられた複数の柱の安定性を強化し、しかもボトルの視認性を、特に小売りの為の展示において、大きくするような特徴を有しているボトル用ケースの必要性がある。
従来の嵌め合わせ可能な枠体、特に一人用ボトルの為のこれら、に伴う複数の問題の１つは、幾つかの展示の為に使用する時の強度が不足していることである。例えば、米国特許第5,060,819号のトレイは、何回もの非常に手荒な取り使いには耐えることが出来ない単一の厚さの側壁を有している。従って、繰り返しの手荒な取り扱いに耐える為に必要な強度と剛性とを有した繰り返し使用可能で嵌め合わせ可能な枠体の必要性がある。
従来の嵌め合わせ可能な枠体で経験する他の問題は、ボトルまたは容器のラベルの視認性が良くないことである。米国特許第5,184,748号に開示されている如き頂部帯を床に連結させている複数の柱を伴った構造のトレイはラベルの多くが展示されることを許容しているが、頂部帯が容器の外観を幾分か損なっている。同様に、米国特許第5,060,819号のトレイの波形状の側壁も視認性を幾分か阻害している。充分な強度を有しているが、ボトルまたは容器の視認性を犠牲にすることがない嵌め合わせ可能な枠体の必要性がある。
多くの例では、同じかまたは同様な容量を有している複数のボトルは、異なった寸法の頂部を有することが出来る。その下方で同様な枠体の中の異なった寸法の頂部を確実に係合することが出来る単一の枠体の必要性もある。
発明の概要
従って、この発明の主たる目的は、ボトルまたは容器が搭載されていない時には貯蔵空間を節約する為に他の同様な枠体と嵌め合わせることが出来、ボトルまたは容器が搭載されている時には容器の貯蔵，展示，及び運搬の為に他の同様な枠体と積み上げまたは交差積み上げすることが出来る浅い枠体を提供することである。この発明の枠体は、空の枠体の嵌め合わせの為とボトルまたは容器が搭載された枠体の安定した積み上げまたは交差積み上げの為の特徴を含んでいる。
この発明の他の特徴は、繰り返し手荒な取り扱いに耐えることが出来る充分な強度を有した浅い嵌め合わせ可能な枠体を提供することである。
この発明のさらに他の特徴は、展示目的の為にボトルまたは容器の視認性が良好で頑丈な浅い嵌め合わせ可能な枠体を提供することである。
この発明のまたさらなる他の特徴は、ボトルまたは容器が搭載された状態で相互に積み上げられた時と空の状態で相互に嵌め合わされた時の両方で空間を効率良く使用することが出来る浅い嵌め合わせ可能な枠体を提供することである。ボトルまたは容器が搭載された状態で相互に積み上げられた時には、この発明はまたボトルの種々の寸法の頂部を確実に係合することが出来る構造的な特徴を有している。
これらの目的を達成する為に、ボトル用の新規な浅い嵌め合わせ可能な枠体がここに提供された。一人用容量として好ましいのは16または20オンスの容量である。この発明の好適な実施例はボトルを保持するよう形作られている一方で、いかなる型式の容器を貯蔵または運搬する為に使用することが出来ることを理解すべきである。この枠体は２つの基本構成要素である床と壁構造とがプラスチックから一体成型により形成され、壁構造は床から上方に向かい延出しているとともに床の周囲を取り囲むよう延出している。
床は開放された格子構造であることが好ましく、このようであれば枠体の外に不要な流体を排出することが出来るばかりでなく、実体床構造よりも使用する材料が少なくて軽量となる。床はまた、好ましくは整列した、複数の容器支持領域を有している。
枠体の床は下方の同様の枠体中の複数のボトルの頂部を収納するよう形作られた外表面または底表面を有している。床の底表面は、下方の同様の枠体中の複数のボトルの頂部を受け入れるよう配置された複数の上方に凹んだ受け入れ領域を有していることが好ましい。これら受け入れ領域は上記複数のボトルを垂直に立てた状態に保持するので複数のボトルが搭載された状態で相互に積み上げられた複数の枠体の安定性を強化する。この特徴の為にこれら受け入れ領域の夫々は、ボトルにおける少なくとも２つの相互に異なった寸法の頂部を確実に受け入れるよう構成されている。これら受け入れ領域はまた、下方の枠体中の複数のボトルの頂部に沿い枠体が自由に摺動することを防止する。これら受け入れ領域の周面は枠体が垂直線の回りに回転した時に複数のボトルの頂部との係合を解除することが出来るよう傾斜されており、これにより一旦係合が解除されると枠体は下方の枠体中の複数のボトルの頂部に沿い摺動することが出来て取り扱いが容易となる。
この壁構造は床に隣接した下方壁部と枠体の床の周囲を取り囲むよう配置された複数の一体成型パイロン（pylon）とを備えている。なおここで「パイロン（pylon）」は上方に向かい延出した中空の柱であると理解して下さい。下方壁部は２重の壁構造である。何故ならば、中空のパイロンはそれ自身をこのような２重壁の下方部と一体成型されるよう自然と役立つからである。中空のパイロンは枠体の内部に向かい傾斜していて、頂部における横断面が小さく下方壁部に接近するにつれて横断面が大きくなることが好ましく、これにより空の枠体の複数のパイロンは相互に嵌め合うことが出来る。
複数のパイロンは枠体の床の周囲を取り囲むよう配置されていることが好ましい。個々の隅に１つのパイロンがあり、床の相互に隣接した支持領域の相互間に１つのパイロンが配置されていて、この結果として枠体の外形状は第１図及び第２図に示す如く鋸歯状となる。枠体に搭載された複数のボトルは第16図乃至第18図に示す如く複数のパイロン間の複数の開放空間を介して視認する事が出来る。この発明の枠体は、２重壁構造により得られる充分な強度とボトルの阻害されることのない良好な視認性とを嵌め合い可能な枠体に利点としてもたらす。
この発明のこれら及び他の特徴及び利点は、添付の図面を参照したこの発明の好適な実施例の以下の記載からより完全に理解することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第１図は、この発明の第１の好適な実施例に従った枠体の側壁の側面図であり；
第２図は、第１図の枠体の端壁の側面図であり；
第３図は、第１図の枠体の平面図であり；
第４図は、第１図の枠体の底面図であり；
第５図は、第３図の線５−５に沿った断面図であり；
第６図は、第３図の線６−６に沿った断面図であり；
第７図は、第３図の線７−７に沿った断面図であり；
第８図は、第３図の線８−８に沿った断面図であり；
第９図は、第３図の線９−９に沿った断面図であり；
第10図は、第４図の線10−10に沿った断面図であり；
第11図は、第４図の線11−11に沿った断面図であり；
第12図は、第３図の線12−12に沿った断面図であり；
第13図は、第３図に示されている領域13を拡大して詳細に示す図であり；
第14図は、第１図の枠体の隅領域を一部切断して示す斜視図であり；
第15図は、相互に同じ空の枠体が嵌め合わされた状態を第１図の枠体の第５図と同様な断面の一部で示す部分断面図であり；
第16図は、複数のボトルが４列３行に配置された状態で搭載されているこの発明の第２の好適な実施例に従った枠体の斜視図であり；
第17図は、複数のボトルが５列３行に配置された状態で搭載されているこの発明の第３の好適な実施例に従った枠体の斜視図であり；
第18図は、複数のボトルが５列３行に配置された状態で搭載されているこの発明の第４の好適な実施例に従った枠体の斜視図であり；そして、
第19図は、第16図及び第17図の枠体の取っ手領域における壁構造を一部切断して示す斜視図である。
好適な実施例の詳細な説明
この発明は、充分な強度と、複数の空の枠体の容易な相互の嵌め合わせと、ボトルが搭載されている複数の枠体の安定した相互の積み上げ及び交差積み上げとを可能にするような構造上の特徴を有し、枠体中のボトルまたは容器の視認性が良好な浅い枠体に関係している。この発明は特に、ガラスまたはプラスチック製の一人用容量ボトルの為に使用される浅い枠体に関係している。
第１図及び第２図に示す如く、枠体20は２つの基本構成部材である床22及び壁構造24を備えている。枠体20の周囲を規定している壁構造は、下方壁部分26と、隅パイロン28及び側パイロン30,30aを含む複数のパイロンと、を備えている。枠体20は４角形状であることが好ましく、壁構造は複数の側壁25と複数の端壁27とを備えている。４角形状の枠体が示され記載されているとはいうものの、この発明はこれに限定されるものではなく４角形状の枠体となる同じ長さの複数の側壁と複数の端壁とを備えていることが出来る。
床22は、第３図及び第４図に示す如く、ある分布の開放空間を有する格子形状を有していることが好ましい。このような開放された床形状は軽量の枠体を提供するとともにいかなる流体も床22を介して排出することを許容する。床22は略平坦であり、複数のボトルの周囲の例えばプラスチック製の包み（wrap）の如きマルチパック（multi−pack）に代表される２次的包みまたは結束手段を阻害しないよう開放されている。
第１図乃至第４図に示す如く、床22は略平坦な上部または頂部表面32を有しており、頂部表面32はその上に複数のボトルを支持する為の複数の円形状であることが好ましい支持領域またはリングを含んでいる。枠体20の隅部には支持領域34と大部分が類似している隅支持領域35が配置されており、これについては以下に詳細に記載する。複数の支持領域34と複数の隅支持領域35とは、複数の長手方向支柱36と床34に対して直交する複数の側方支柱38と支持領域34から半径方向に延出していることが好ましい複数の斜め支柱40を含む格子状構造により相互に連結されている。複数の割れ目間格子部材42は複数の支持領域34と複数の隅支持領域35の相互間に配置された円形状部材であることが好ましく、夫々に長手方向，側方，そして斜め方向の複数の支柱が一体成型されている。複数の垂直支柱36及び38が略床の全長さ及び全幅に渡り延出しており、複数の支持領域34と複数の隅支持領域35との行と列を連結している。幾つかの垂直支柱36及び38は複数の円形状の割れ目間格子部材42に放射状に連結されている。複数の斜め支柱40が複数の割れ目間格子部材42と複数の支持領域34と複数の隅支持領域35とに放射状に連結している。複数の割れ目間格子部材42は、枠体の長手方向軸に沿って端壁から端壁まで配置されている３つの大きな円形状の割れ目間格子部材43を除き、均一の寸法であることが好ましい。中央の割れ目間格子部材43aは第12図にその横断面が示されており、枠体20を射出成型する際の射出点44の位置であることが好ましい。
複数の支持領域34と複数の隅支持領域35とは複数の行と列に配置されて１つまたはそれ以上の配列を規定する。好適な実施例の１つでは、６列４行の配置が24個の16または20オンスのボトルを搭載する。他の好適な実施例では、１リットルのボトルを３列４行の配列に12個配置することが出来るし、または３行５列に15個配置することが出来る。複数の支持領域34は配列された複数のボトルが枠体20の取り扱い中に押し合うことを防止する為に相互に接近して保持されるよう形作られている。複数のボトルの過度な動きは、複数のボトルがその上に積み上げられるかまたは交差積み上げされた枠体20中の複数のボトルの重量に最も良く耐えることが出来る垂直に立てられた状態に保持されることにより避けられる。
複数の支持領域34と複数の隅支持領域35の夫々はボトルを着座させるよう寸法が決められていて、垂直支柱36,38と斜め支柱40とによって他の支持領域34または隅支持領域35に連結されている。複数の支持領域34と複数の隅支持領域35の夫々は実体的で略平坦な表面であることが好ましく、枠体20の周囲を取り巻いている複数の支持領域34と複数の隅支持領域35の夫々は排水穴46を有している。第13図は、第３図に記された隅支持領域35の一部を詳細に示している。
床22は構成上の特徴を有した床表面48を備えている。床表面48はボトルが搭載された枠体の積み上げまたは交差積み上げを許容するような形状にされている。交差積み上げは、上方の枠体を下方の枠体に対して垂直線の回りに略90度回転させた状態で下方の枠体に向かい下ろすことにより達成される。運搬と取り扱いの最中に枠体は、機械により動かすことが出来、それが安定して積み上げまたは交差積み上げすることが出来る枠体を使用する利点である。さらに、小売りの現場において容器の展示をする為に枠体を使用する時には、小売り業者は展示または空間的な理由から枠体を交差積み上げすることが出来る。
床表面48は、第４図，第６図，そして第11図に最も良く示されている如く、複数の上方に向かい凹んだボトル頂部受け入れ領域50を有している。ボトル頂部受け入れ領域50の周面は、床表面48と一体成型されて床表面48の一部をなす円52及び円弧54により規定されている。円52及び円弧54の位置は、下方の枠体に搭載されたボトルの頂部が存在し安全な積み上げまたは交差積み上げを創出する範囲を提供するよう規定されている。ボトル頂部受け入れ領域50は、下方の枠体に搭載されたボトルが垂直な姿勢を保持する手助けをし、これにより下方の枠体に搭載されたボトルはその上方に積み上げられるかまたは交差積み上げされた枠体に搭載されたボトルの重量に耐えられる。一般的には、周辺のボトル頂部受け入れ領域50は円弧54により規定された壁構造の近傍にあり、中心部のボトル頂部受け入れ領域50は円52により規定されている。床表面48の中心部に位置しているボトル頂部受け入れ領域50は、壁構造の近傍にある周辺のボトル頂部受け入れ領域50に比べて、対応する支持領域34からのずれが少ない。円52の一部の詳細な横断面が第10図に示されている。
ボトル頂部受け入れ領域50の周面は傾斜表面56である。積み上げ状態または交差積み上げ状態においては、ボトル頂部受け入れ領域50は下方の枠体に搭載されているボトルの頂部に沿い上方の枠体が自由に摺動することを防止している。また一旦、下方の枠体に搭載されているボトルの頂部に対する上方の枠体のボトル頂部受け入れ領域50の係合が解除されると、下方の枠体に搭載されているボトルの頂部に沿った上方の枠体の取り扱いが容易になる。傾斜表面56は、上方の枠体が垂直線の回りに僅かに回転された時に、下方の枠体に搭載されているボトルの頂部に上方の枠体が乗り上げることを許容する。
ボトル頂部受け入れ領域50の詳細な横断面が第11図に示されている。第11図におけるボトル頂部受け入れ領域50の詳細な横断面はそれが単純な凹所ではないことを示している。ボトル頂部受け入れ領域50は１つ以上の寸法のボトルの頂部を受け入れるよう構成されている。実際には外側受け入れ区画50aと内側受け入れ区画50bの２つの同心的な受け入れ区画がある。第１の好適な実施例では、外側受け入れ区画50aはボトル頂部受け入れ領域50の周囲の傾斜表面により規定されていて、38mmの直径を有したボトル頂部を受け入れることが出来る。内側受け入れ区画50bの直ぐ内側の領域は平坦な領域57であることが好ましく、第１の好適な実施例では略5mmの幅がある。内側受け入れ区画50bは傾斜表面56に対して同心的な縁を有する球状表面58により規定されていることが好ましい。球状表面58はさらにボトル頂部受け入れ領域50よりも上方に向かい凹んでおり、第１の好適な実施例では28mmの直径を有したボトル頂部と窮屈な状態で係合する。球状表面58の縁は、その下方のボトルの頂部に沿った枠体の摺動の為のその下方のボトルの頂部との係合解除を容易にする。他の好適な実施例では、これらの直径は変更することが出来、内側及び外側領域は特定の枠体の為に適切に全体の寸法形状を構成することが出来ることを理解すべきである。
この発明の枠体20は複数のボトルの比較的に緊密に詰められた配列を保持することが出来、そして枠体20はその下方の枠体20中の複数のボトルの頂部に沿い摺動することが出来る。これは複数のボトルが緊密に詰められた配列にされていて垂直状態により安定するようにされているからである。
壁構造24は対向している側壁25と対向している端壁27により枠体20の周囲を規定している。壁構造24は低壁部26を有していて、低壁部26の内部60は床22と一体化されている。枠体20の隅は丸められていて、低壁部26と一体化されている。隅パイロン28が個々の隅20に形成されている。隅パイロン28に加えて複数の側パイロン30,30aが側壁25及び端壁27に沿い配置されている。隅パイロン28及び側パイロン30,30aの全ては、低壁部26及び床22と一体に形成されている。隅パイロン28及び側パイロン30,30aは中空であることが好ましく、床22から上方に向かい延出していて低壁部26の頂表面を越えている。複数の空の枠体20の嵌め合わせを許容する為に、隅パイロン28及び側パイロン30,30aは枠体の内部に向かい傾斜されていることが好ましく、その頂部の横断面が低壁部26の近傍における横断面よりも小さくなるよう傾斜されている。第５図及び第６図、そして第７図乃至第９図の横断面に示されている如く、隅パイロン28及び側パイロン30,30aは内側下方壁部60と一体にされているとともに外側下方壁部62とも一体にされている。内側下方壁部またはパネル60と外側下方壁部またはパネル62とは、合体されて２重壁構造を枠体20に提供しており、これらは隅パイロン28及び側パイロン30,30aの内外表面と隣接している。低壁部26の頂部86は内側下方壁部60を外側下方壁部62に滑らかに連結させている。このような構造は、種々の取り扱い状況下での充分な強度と剛性とを枠体20が有することを確実にしている。第３図，第５図，第６図，そして第15図に最も良く示されているいる如く、隅パイロン28は全て同じ寸法にされているが、それぞれの位置に応じて異なった方向に向けられている。しかしながら側パイロン30,30aには２つの寸法がある。側壁25に沿って配置された側パイロン30と端壁27の中央に配置された側パイロン30は同じ寸法であるが、端壁27の中央に配置された側パイロン30と隅パイロン28との間で端壁27上に配置されている側パイロン30aは僅かに大きな寸法にされている。この差異の理由は、複数のボトルの所定の配列が６列４行であることが好ましい枠体を交差積み上げする為には枠体が3:2の長さ比を有していなければならないからであり、そして枠体の貯蔵の為には幅方向の長さの略１・1/2倍の長さが長手方向において確保されなければならない。この発明の枠体においては、この空間は好ましい状態、即ち端壁27に沿った側パイロン30aの厚さを増大させることにより、で確保される。この形状は、さらに枠体20を強化するとともに、マルチパックによるボトルの自動搭載と自動取り扱いの容易さを阻害しない。
第１図，第２図，第５図，そして第６図は、外側下方壁部62が底表面48と全く同一面ではないことが好ましく、底表面48が外側下方壁部62の幾分左側に露出されていることを示している。外側下方壁部62を底表面48よりも僅かに高くしておいたことは枠体20の下方に取り扱いトラックを容易に滑り込ませることを許容して枠体20の取り扱いを容易にするとともに、下方の枠体20中の複数のボトルの頂部に沿い上方の枠体20が摺動する時に、外側下方壁部62が下方の枠体20中の複数のボトルの頂部に引っ掛からないようにする。底表面48の周囲は傾斜した縁49により仕上げられている。さらに、円52及び円弧54の底表面は底表面48の最も低い表面である。これらは第１図，第２図，そして第４図乃至第６図において底表面53として指摘されている。底表面53の周囲もまた傾斜した縁55により仕上げられている。その為に、枠体20が平坦な表面上に載置された時には、底表面53はその平坦な表面に接触する。傾斜した縁49と55は枠体20の取り扱いを容易にする。第４図に最も良く示されている如く、低壁部26はまた空の枠体20を相互に嵌め合わせることが出来るようにする為に開放底を有している。相互に嵌め合わせされた２つの枠体20の一部が第15図に示されている。説明を簡単にする為に、下方の枠体は点付きの参照符号で引用する。例えば上方の枠体20は下方の枠体20′の上に嵌め合わされているといったようにである。なお点付きの参照符号は下方の枠体20′において上方の枠体20の構成部分と対応した構成部分にも使用される。
この発明の利点の多くは枠体20が相互に嵌め合わせ可能であることに関係している。嵌め合わせを許容し容易にする構造上の特徴は、第５図，第６図，そして第15図において見ることが出来る。空の枠体20と20′とが相互に嵌め合わせられた時には、上方の枠体20の隅パイロン28と側パイロン30及び30aは下方の枠体20′の対応する隅パイロン28′と側パイロン30′及び30a′の上に嵌め合わされ、隅パイロン28′と側パイロン30′及び30a′は対応する隅パイロン28と側パイロン30及び30aの内側で上方に向かう。側パイロン30及び30aは複数の隣接した支持領域34の間に（場合によっては複数の隣接した支持領域35の間に）配置され、それらの間に空間または窓63を規定する。このようにして、複数のボトルが複数の支持領域34及び35に着座されたて枠体20に複数のボトルが搭載された時には、人の気を引くような展示、特に小売りの現場、において、複数のボトルの側面を窓63に介して見ることが出来る。隅パイロン28はその内表面に配置された開口64を有していることが好ましく、これが下方に嵌め合わされる隅パイロン28′の嵌め合わせとその内部への移動の為の充分な隙間を許容する。第14図に最も良く示されている如く、隅パイロン28の開口64は床22に向かい延出していて、そこには隅支持領域35が切り欠き66により形作られている。そしてこれが下方に嵌め合わされる隅パイロン28′の為の空間を許容する。隅パイロン28の内側上方部は隅パイロン28の頂部から開口64まで下方に向かい延出した隅パネル65を含んでいる。中央パネル70は、第４図に最も良く示されている如く、底表面75を規定している。細長隙間31が隅パイロン28の頂部と隅パネル65との間の交差領域に設けられている。
同様に、側パイロン30及び30aもまた下方に嵌め合わされる側パイロン30′及び30a′の為の充分な隙間を許容するよう形作られている。側パイロン30及び30aの内側もまた開口68を有しており、左側に開放されている代わりに、上側パネル部72と下側パネル部74とを有した一体的な中央パネル70が下方に床22に向かい延出している。中央パネル70は床22から側パイロン30または30aの頂部に向かにつれて外方に傾斜していることが好ましく、側パイロン30または30aを床22に連結している。このようにして、中央パネル70は枠体20に複数のボトルが搭載された時に隣接したボトルの間を幾分か延出する。細長隙間31がまた、側パイロン30及び30aの頂部と上側パネル部72との間の交差領域に設けられている。パイロンの内側における移動の程度を制御する為に、少なくとも２つの型式の「停止部材」が設けられていることが好ましい。これらの停止部材は、相互に嵌め合わされた枠体が相互に楔止めの如く齧り付くことを防止するとともに、嵌め合わせの繰り返しや嵌め合わされた枠体の重量に耐えることからパイロンや壁構造が損傷したり変形してしまうことを防止する。第１の停止部材は中空のパイロンの内側にあり、第２の停止部材はパイロンの外側にある。
パイロンの外側の停止部材76は、側パイロン30及び30aの下側パネル部74上に箱入り構造として一体的に形成されている。停止部材76は床22から垂直上方に向かい延出し、停止部材76の頂稜78が上方の枠体20と下方の枠体20′とが相互に嵌め合わされた時にパネル底表面75の為の支持表面として機能する。パネル底表面75の多数が下方に嵌め合わされたトレイの78度の稜線上に着座出来ると考えられるが、好適な実施例では、隅パイロン28に隣接した側壁25上に配置された４つの側パイロン30及び30aで接触が行われる。例えば、第15図に示す如く、上方の枠体20のパネル底表面75は、上方の枠体20と下方の枠体20′とが相互に嵌め合わされた時に、下方の枠体20′の停止部材76′の稜線78′の僅か上方に位置する。嵌め合わせの為の積極的な停止部材として機能する他に、停止部材76はパイロンを床22に連結している中央パネル70の強度を強化している。停止部材76は側パイロン30及び30aの全てに設けられていることが好ましく、この発明ではこのような形態に限定されず、停止部材76はより少ない数のパイロンに形成することが出来る。停止部材76に関連して、頂部縁78から上方に向かい延出し中央パネル70と一体化されているリブ79がある。リブ79はパイロンの中央パネル70の強度を高めるのに貢献している。
パイロン停止部材または橋状リブ80が隅パイロン28及び側パイロン30,30aの内側の中空空間に一体的に形成されている。橋状リブ80は第５図，第６図，そして第15図に横断面が最も良く示されている。そして、第15図の枠体20上で橋状リブ80は隠れ線により示されている。橋状リブ80は隅パイロン28及び側パイロン30,30aの上部に配置されていることが好ましく、隅パイロン28の隅パネル65及び側パイロン30,30aの上側パネル部72によって外部から見えないように隠されている。第４図には、橋状リブ80が隅パイロン28及び側パイロン30,30aの内側にどの様にしてさし渡され、これらの内外表面を橋渡ししているかが最も良く示されている。複数の枠体20が相互に嵌め合わされた時には、橋状リブ80が隅パイロン28及び側パイロン30,30aの頂部に当接する。第15図を参照すると、上方の枠体20の橋状リブ80が下方の枠体20′の隅パイロン28′及び側パイロン30′,30a′の上部に着座している。
低壁部26の２重壁構造もまた他の構造上の利点を提供しており、それは端壁27の中央に配置されていることが好ましい取っ手82である。上述した如く，端壁27に沿った中央の側パイロン30は他の側パイロン30aよりも狭く、この構成もまた取っ手82を大きくすることを許容している。取っ手82は端壁27において外側低壁部62に一体的に形成されていて、取り扱い者の手が内側低壁部60と外側低壁部62との間の空間中に延ばされる。枠体20は取っ手82が掴まれた時、外側低壁部62が快適で滑らかな掴み表面を取り扱い者の手の為に提供する。
この発明のさらなる特徴は外側低壁部62の一部として形成された平坦なラベル部84が提供されることであり、これにはいわゆるロゴ（logos）と呼ばれる略符や宣伝やそれに類似のものを成型することが出来る。
この発明の枠体20は、嵌め合わせの可能性や強度や視認性を合体している。枠体20を構成するにあたり、多くの設計要素が、上述した特徴を損なうことなく上述した特徴を強調するように、決定される。視認性は人を引きつける展示を許容する為ばかりでなく、ボトルの側面のUPC（Universal Product Code）ラベルがボトルを動かさす必要なしに窓63を介して読み取ることが出来ること、または走査することが出来ることを確実にする為である。ボトルの視認性を向上させるには、隅パイロン28及び側パイロン30,30a間の窓63を拡大すれば良いが、隅パイロン28及び側パイロン30,30aの寸法の減少が全体的な強度の減少をもたらす。さらに、大きな窓63はボトルが窓63を介して枠体20の外へと飛び出してしまう可能性を増大させる。この発明は、嵌め合わせの可能性や強度を阻害しない範囲で最大の視認性を提供する。
同様に、嵌め合わせ可能性は空間の節約や取り扱いの容易さの為に重要な特徴である。嵌め合わされた枠体20の高さは１つの枠体20が嵌め合いに追加される度に順次増大する。この発明の第１の好適な実施例では、嵌め合いによる高さの順次増加は略3.95インチの全高さを有する枠体20が１つ追加される度に略1.5インチ増加することが好ましい。嵌め合い比はその全高さを順次増加高さで割り算することにより掲載することが出来、この例では3.95/1.5＝2.63である。パイロンは、その為に、低壁部の上方に略2.5インチ延びており、中央においては略2.9インチ離れている。嵌め合い比が増大すると、即ち順次増加高さが減少すると、空間がより節約出来ることは明白である。しかしながら、他の設計要素によれば、順次増加高さの単なる増大は他との交換関係にある。順次増加高さの増大は枠体20の強度と剛性を低下させる。何故ならば、他の調整の間に、下方壁部をより小さくしなければならないからであり、これが必要な強度と剛性とを阻害する。枠体20の第１の好適な実施例の側壁の好ましい寸法は略18.9インチであり、端壁の好ましい寸法は略12.6インチである。上述した如く枠体20の高さは略3.9インチであるが、枠体20の高さはボトルの輪郭による。何故ならば、幾つかの種類のボトルが保持の為により深いことを要求するからである。側パイロン30はそれらの頂部での厚さが略0.4インチであり、より大きな側パイロン30aではそれらの頂部での厚さが略0.6インチである。側パイロン30及び30aは枠体20の内側に向かい傾斜されていて、側パイロン30及び30aの外側は外側下方壁部から上方に向かい略5.7度内方に傾斜した状態で延出しており、側パイロン30及び30aの実質的に平坦な頂部表面に到達している。中央パネルは床20から垂直線に対して外方に略9.2度傾斜した状態で上方に向かっており、側パイロン30及び30aの実質的に平坦な頂部表面に到達している。隅パイロン28は枠体20の内側に向かい傾斜しており、隅パイロン28の外側は外側下方壁部から垂直線に対して略5.7度傾斜した状態で上方に向かい延出しており、隅パイロン28の実質的に平坦な頂部表面に到達している。隅パネルは実質的に垂直である。窓63は垂直線に対して略８度傾斜しているこれらのパイロンの側面により規定されており、このことにより、窓63はこれらのパイロンの頂部に向かい順次広がっている。なお、これらの寸法は他の好適な実施例では変更することが出来ることはいうまでもないことは明白である。
上述した寸法及び角度はこの発明の好適な実施例に対して適用されており、嵌め合わせの可能性や強度や視認性の最適な釣り合いを提供している。もちろん、異なった輪郭や寸法のボトルまたは容器の為に必要であれば調整が可能であり、この発明が上述した寸法に限定されることはない。
この発明の他の実施例が、上述した第１の好適な実施例の構成部材に対応する構成部材に上述した第１の好適な実施例の構成部材に付されている参照符号に百台の数字を付して、以下に説明する。
前述した如く、支持領域34,35の正確な個数は上述した第１の好適な実施例の枠体20からは異なった容量の枠体を生じさせることが出来る。さらに、嵌め合い比は希望に応じてより小さな、またはより大きな容器を保持する為に寸法を増減させることが出来る。以下の記載は枠体のさらなる実施例に関係している。
この発明の第２の好適な実施例は第16図に枠体220として示されている。枠体220は１リットルのボトルＢを４列３行で保持する為に構成されている。異なった寸法の為に調整がなされているが、枠体20の他の本質的な構成上の特徴は備えている。
同様に、この発明の第３の好適な実施例が第17図に枠体320として示されている。枠体320は１リットルのボトルＢを５列３行で保持する為に構成されている。
この発明の第４の好適な実施例が第18図に枠体420として示されている。枠体420もまた１リットルのボトルＢを５列３行で保持する為に構成されている。
これらの枠体220,320,420そして20の間の主要な差異は、取っ手の構造である。枠体220,320,そして420の取っ手282,382,そして482は３重壁構造であり、第19図に最も良く示されている。説明を容易にする為に、枠体220の参照符号を使用して説明するが、枠体320そして420も同じ取っ手の特徴を有していることを理解すべきである。第19図の取っ手282は３重壁構造を備えていて、その最も外側の領域は外側下方壁部262と一体化されていて、その最も内側の領域は内側下方壁部260と一体化されている。外側下方壁部262は端壁227において内側下方壁部260からさらに離れており、その結果として端壁227において外側下方壁部262はかさ張っている。これらの実施例において、端壁227で外側下方壁部262は枠体20中で外側の側パイロン230と隣接していない。中間壁283が外側下方壁部262と内側下方壁部260との間に一体的に形成されており、外側の側パイロン230と隣接している。中間壁283は、底表面248からは上方に幾分かの距離だけ離間しているが下方壁部226の頂表面286の下方にあることが好ましい橋状部材285により外側下方壁部262に連結されている。従って、取っ手凹所287が中間壁283と内側下方壁部260との間に形成されている。
使用にあっては、取っ手282は「上手（手の平を上に向けた）」掴みと「下手（手の平を下に向けた）」掴みの両者を許容する。枠体420の構成においては、切り欠き488が外側の側パイロン30に形成されて取っ手を掴む為の取り扱い者の手の引っ掛かりの為のさらなる空間を創出している。前述した詳細な記載から、当業者の技術範囲内でこの発明についての多くの変更や適用や変形をなすことが可能である。とはいうものの、これら多くの変更や適用や変形は添付の請求の範囲のみにより規定されるこの発明の権利範囲内でなければならない。

Claims (22)

1. 床と床に一体化された壁構造とを有しており、床は頂部表面と床表面とを有していて、頂部表面はその上に複数の容器の配列を支持する為の複数の支持領域を有していて、壁構造は床に一体化されていて床の周囲を取り囲むよう延出している、容器の為の枠体であって：
   床に隣接し床と一体化されており、頂部により連結され ている内側下方壁部と外側下方壁部とを含んでいる二重 壁構造の下方壁部と；そして、
   床から上方に向かい延出して下方壁部の頂部を越えており、床の周囲に沿い相互に離間してこれらの間に枠体に搭載された容器の視認性を確保する空間を規定していて、内部表面が内側下方壁部と一体化され外部表面が外側下方壁部と一体化されている、複数のテーパ状のパイロンと；
   を備えていて、
   パイロンは少なくともその下方部分が中空であって、こ の枠体と同様であるがこの枠体とは別の、容器が搭載さ れていない下方の枠体の複数のテーパ状のパイロン中の 対応するパイロンの上に嵌め合わされることが許容され ており、
   複数の容器の配列は、床，壁構造，そして床の周囲に沿 った複数のパイロンによってのみ拘束されていて、そし て、
   この枠体と同様であるがこの枠体とは別の下方の枠体に 搭載されている複数の容器の頂部を床表面が受け入れ て、複数の容器が搭載されている下方の別の枠体上にお ける安定した積み上げを維持する、容器の為の枠体。
2. パイロンが枠体の内側に向かい傾斜されていて、少なくともその下方部分が中空であって下方の同様の枠体の対応するパイロンの上に嵌め合わされることが許容される、請求項１に記載の容器の為の枠体。
3. パイロンが、
   枠体の隅に配置され、夫々が隅開口を含む隅パイロンと、そして、
   枠体の縁に沿い配置され、夫々が、嵌め合わせ開口と、自身の頂から下方に延出して床と一体化され嵌め合わせ開口を分画している中央パネルと、を含む側パイロンと、
   を備えており、
   ここにおいては隅開口と嵌め合わせ開口とが、隅パイロンに下方の同様の枠体の対応する隅パイロンの嵌め合わせを受け入れるのに充分な空間を提供するとともに、側パイロンに下方の同様の枠体の対応する側パイロンの嵌め合わせを受け入れるのに充分な空間を提供する、請求項２に記載の容器の為の枠体。
4. 下方の同様の枠体の対応するパイロンが上方の枠体の対応するパイロンの内方に移動する距離を制限して相互に嵌め合わされた下方のパイロンと上方のパイロンとが相互に楔のように齧り合うことを防止する停止手段をさらに備えている、請求項３に記載の容器の為の枠体。
5. 停止手段がパイロンの上部に橋状リブを備えていて、嵌め合わされた時に枠体の橋状リブは下方の同様な枠体の対応するパイロンの頂に着座する、請求項４に記載の容器の為の枠体。
6. 停止手段が自身の中央パネルに停止手段を有した側パイロンをさらに備えていて、ここにおいては下方のパイロンと上方のパイロンとが相互に嵌め合わされた時に個々の停止手段が下方の同様な枠体の対応する側パイロンの中央パネルの底表面に着座する嵌め合わせ稜線を提供している、請求項５に記載の容器の為の枠体。
7. 下方の同様な枠体に搭載された複数の容器の頂部を受け入れる複数の凹んだ容器頂部受け入れ領域を床の底表面が含んでいて、これにより複数の容器が搭載された複数の枠体の安定した積み上げまたは交差積み上げ状態が維持される請求項６に記載の容器の為の枠体。
8. 複数の容器頂部受け入れ領域の夫々の周面が傾斜されていて、複数の容器頂部受け入れ領域からの複数の容器の頂部の係合解除を容易にしている、請求項７に記載の容器の為の枠体。
9. 複数の容器頂部受け入れ領域の夫々が少なくとも２つの受け入れ区画を含んでいて、個々の受け入れ区画は異なった寸法の容器の頂部を受け入れるよう構成されている、請求項８に記載の容器の為の枠体。
10. 床の底表面が外側下方壁部の僅かに下方を延出している、請求項９に記載の容器の為の枠体。
11. 下方壁部が下方壁部と一体に形成された取っ手を含んでいる、請求項10に記載の容器の為の枠体。
12. 床と床と一体化された壁構造とを有しており、床は頂部表面と床表面とを有していて、頂部表面はその上に複数の容器の配列を支持する為の複数の支持領域を有していて、壁構造は床に一体化されていて床の周囲を取り囲むよう延出している、容器の為の枠体であって：
    床に隣接し床と一体化されている下方壁部と；そして、
    床から上方に向かい延出して下方壁部の頂部を越えており、床の周囲に沿い相互に離間してこれらの間に枠体に搭載された容器の視認性を確保する空間を規定していて、下方壁部と一体化されており、枠体の内側に向かい傾斜されていて少なくともその下方部分が中空であって、この枠体と同様であるがこの枠体とは別の、容器が 搭載されていない下方の枠体の複数のパイロン中の対応するパイロンの上に嵌め合わされることが許容される、複数のテーパ状のパイロンと；
    を備えていて、
    複数の容器の配列は、床，壁構造，そして床の周囲に沿 った複数のパイロンによってのみ拘束されていて、そし て、
    この枠体と同様であるがこの枠体とは別の下方の枠体に 搭載されている複数の容器の頂部を床表面が受け入れ て、複数の容器が搭載されている下方の別の枠体上にお ける安定した積載を維持する、容器の為の枠体。
13. 下方の同様の枠体の対応するパイロンが上方の枠体の対応するパイロンの内方に移動する距離を制限して相互に嵌め合わされた下方のパイロンと上方のパイロンとが相互に楔のように齧り合うことを防止する停止手段をさらに備えている、請求項12に記載の容器の為の枠体。
14. 停止手段がパイロンの上部に橋状リブを備えていて、嵌め合わされた時に枠体の橋状リブは下方の同様な枠体の対応するパイロンの頂に着座する、請求項13に記載の容器の為の枠体。
15. パイロンが、
    枠体の隅に配置され、夫々が隅開口を含む隅パイロンと、そして、
    枠体の縁に沿い配置され、夫々が、嵌め合わせ開口と、自身の頂から下方に延出して床と一体化され嵌め合わせ開口を分画している中央パネルと、を含む側パイロンと、
    を備えており、
    ここにおいては隅開口と嵌め合わせ開口とが、隅パイロンに下方の同様の枠体の対応する隅パイロンの嵌め合わせを受け入れるのに充分な空間を提供するとともに、側パイロンに下方の同様の枠体の対応する側パイロンの嵌め合わせを受け入れるのに充分な空間を提供する、請求項14に記載の容器の為の枠体。
16. 停止手段が自身の中央パネルに停止手段を有した側パイロンをさらに備えていて、ここにおいては下方のパイロンと上方のパイロンとが相互に嵌め合わされた時に個々の停止手段が下方の同様な枠体の対応する側パイロンの中央パネルの底表面に着座する嵌め合わせ稜線を提供している、請求項15に記載の容器の為の枠体。
17. 下方の同様な枠体に搭載された複数の容器の頂部を受け入れる複数の凹んだ容器頂部受け入れ領域を床の底表面が含んでいて、これにより複数の容器が搭載された複数の枠体の安定した積み上げまたは交差積み上げ状態が維持され、
    複数の容器頂部受け入れ領域の夫々の周面が傾斜されていて、複数の容器頂部受け入れ領域からの複数の容器の頂部の係合解除を容易にしている、請求項16に記載の容器の為の枠体。
18. 複数の容器頂部受け入れ領域の夫々が少なくとも２つの受け入れ区画を含んでいて、個々の受け入れ区画は異なった寸法の容器の頂部を受け入れるよう構成されている、請求項17に記載の容器の為の枠体。
19. 床の底表面が外側下方壁部の僅かに下方を延出している、請求項18に記載の容器の為の枠体。
20. 床の底表面が外側下方壁部の僅かに下方を延出している、請求項12に記載の容器の為の枠体。
21. 下方壁部が２重壁構造を有している、請求項１に記載の容器の為の枠体。
22. 内側下方壁部と外側下方壁部とが頂表面により連結されている、請求項１に記載の容器の為の枠体。

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