JP3587495B2 - ポンプ装置の支持構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水中継マンホール等のマンホール内に据え付けるポンプ装置の支持構造体に関し、マンホール内における油脂等の有機成分の流入によるスカム形成をできるだけ少なくし得るように工夫されたポンプ装置の支持構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のマンホール内に据え付けられたポンプ装置及び取付台の構造を示す図である。1は下水中継用のマンホールであり、該マンホール1の底部には繊維強化樹脂材で成形されたポンプ取付台2が据え付けられている。該ポンプ取付台2はマンホール1が完成した後でも据え付けることができるように、分割されて構成されている。
【0003】
ポンプ取付台2にポンプ3を据え付けるために必要な強度を確保するためと、該ポンプ取付台2をマンホール1内に固定するために、該ポンプ取付台2とマンホール1との間にコンクリート4を充填している。また、ポンプ取付台2の下部に金属製架台2−1を設け、この部分を含めてコンクリート4を充填して補強する場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構造では、ポンプ取付台2をマンホール1内に搬入後、コンクリート4を充填する場合、狭いマンホール1内でコンクリート4を充填する作業が面倒な上に、コンクリート4の養生を待たなければポンプを据え付けることができず、工期が長くなるという問題があった。また、ポンプ取付台2をマンホール1内に搬入する前に予めポンプ取付台2の下部にコンクリート4を充填しておく場合は重量が重くなり、マンホール1への据え付け作業が難しくなるという問題があった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、マンホール内でのコンクリートの充填作業を無くし、ポンプ取付台の据え付け作業が容易で、且つ工期を短縮できるマンホール内に据え付けるポンプ装置の支持構造体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明は、ポンプ取付台を介してポンプ装置及びその付属部品をマンホール底部に支持するポンプ装置の支持構造体であって、ポンプ取付台を繊維強化樹脂で形成すると共に、該ポンプ取付台のポンプ装置及びその付属部品の荷重を支える部分を架台部を介してマンホール底部に支持する構成とし、該架台部をポンプ取付台に当接する天板部材と、マンホール底部に当接する台座部材で構成し、天板部材に引張り強度の強い樹脂材を用い、台座部材に圧縮強度に優れた樹脂材を用いたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1(a)は本発明の取付台及びポンプ装置をマンホール内に据え付けた構造を示す図で、図1(b)はポンプ取付台の平面を示す図である。図示するように、マンホール1の底部にポンプ取付台2が据え付けられている。該ポンプ取付台2は図1(b)のA−A線上で分割して繊維強化樹脂で形成されており、全体が凹状で更にポンプ3の吸込口3−1が位置する部分が凹状2aに形成されている。ポンプ3は着脱装置5に着脱できるように構成され、該着脱装置5の反ポンプ3側には吐出し配管9が装着されている。なお、図1(a)のポンプ取付台2は同図(b)のB−B断面を示す。
【0008】
ポンプ取付台2にはポンプ3、着脱装置5及び吐出し配管9の重量(荷重)が加わるためその部分には、該重量を支持するための樹脂製架台10が設けられている。該樹脂製架台10は天板部材10−1と台座部材10−2とから構成されている。天板部材10−1には引張り強度に優れた樹脂材、例えばDCPD(ジシクロペンタジュン)材を用い、台座部材10−2には圧縮強度に優れた樹脂材、例えばポリエステル樹脂+発泡樹脂材を用いる。樹脂製架台10にこのような構造を採用することにより、従来のように金属製架台を使用し、コンクリートを充填する構造としなくとも、ポンプ3、着脱装置5及び吐出し配管9の重量を支えることができるポンプ取付台2となる。なお、台座部材10−2の樹脂材を充填する範囲は前記重量を支持できる強度があれば、全てを充填する場合と、一部を空洞にして残す場合がある。
【0009】
図2は上記ポンプ装置の取付台及びポンプ装置を下水中継マンホールに据え付けた状態を示す図である。マンホール1はその側壁には下水の流入口8が設けられ、作業員が出入りするためのステップ金具11が上下方向に設けられ、更に上部地表面にはマンホール蓋12が設けられている。マンホール1の底部には上記樹脂製架台10を持つ構造のポンプ取付台2が据え付けられている。
【0010】
ポンプ取付台2の樹脂製架台10が位置する部分には着脱装置5が据え付けられ、該着脱装置5に2台のポンプ(水中ポンプ)3,3’の吐出口が装着され、該着脱装置5の反ポンプ3,3’側には吐出し配管9が装着されている。また、ガイドパイプ13の下端は着脱装置5に固定されている。
【0011】
また、6は水位検出器、7は地上に設置された制御盤、14はフロートスイッチである。水位検出器6及びフロートスイッチ14からの信号はそれぞれ信号線ケーブル17,18を通して制御盤7に送られる。また、ポンプ3,3’と制御盤7の間は制御信号及びポンプ駆動電力を送るためのケーブル19で接続される。
【0012】
マンホール1が完成した後にポンプ3,3’を据え付けるには、先ずマンホール1の底部に、上記天板部材10−1と台座部材10−2からなる樹脂製架台10を持つ構造のポンプ取付台2を据え付け、該ポンプ取付台2の上に着脱装置5及びガイドパイプ13を設置し、更に該着脱装置5に吐き出し配管9やポンプ3,3’を装着する。
【0013】
ポンプ3,3’の据え付けは、鎖16でポンプ3,3’を吊り下げ、更にガイドパイプ13を上下するスライドガイド15(図1を参照)でポンプ3,3’をガイドパイプ13に沿って案内させ、ポンプ3,3’の吐出口が着脱装置5に一致するまで下降させ、該吐出口を着脱装置5に装着することで行う。
【0014】
上記構造の下水中継マンホールにおいて、下水の流入口8から下水がマンホール1内に流入し、下水水位が上昇し、フロートスイッチ14が作動すると、制御盤7はポンプ3又はポンプ3’を起動し、マンホール内の下水を吐出し配管9を通して、送水する。そして水位が下がり、水位検出器6が下限水位を検知したら制御盤7はポンプ3又はポンプ3’を停止する。
【0015】
上記のように、マンホール1の底部に据え付けられた該ポンプ取付台2の上に着脱装置5が固定され、該着脱装置5にポンプ3,3’及び吐出し配管9が装着される。これによりこれらの荷重が全て着脱装置5を介してポンプ取付台2に加わるが、ポンプ取付台2に引張り強度に優れた樹脂材からなる天板部材10−1と圧縮強度に優れた樹脂材からなる台座部材10−2とで構成される樹脂製架台10が設けられているから、この荷重は該樹脂製架台10で支持される。従って、従来のようにポンプ取付台の固定と支持強度を得るために、該ポンプ取付台とマンホールとの間にコンクリートを充填する必要はなくなる。
【0016】
なお、上記例では下水中継マンホールを例に説明したが、本発明のポンプ装置の取付台は下水中継マンホールに限定されるものではなく、コンクリート打ち込み作業が困難な狭いマンホールの底部にポンプ装置を据え付ける場合の取付台として広く利用することが可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ポンプ取付台を繊維強化樹脂で形成すると共に、該ポンプ取付台のポンプ装置及びその付属部品の荷重を支える部分を架台部を介してマンホール底部に支持する構成とし、該架台部をポンプ取付台に当接する天板部材と、マンホール底部に当接する台座部材で構成し、天板部材に引張り強度の強い樹脂材を用い、台座部材に圧縮強度に優れた樹脂材を用いるので、下記のような優れた効果が得られる。
【0018】
(1) ポンプ支持構造体が簡単な構成となり、大幅に軽量化でき、マンホールの据え付け作業が容易となる。
【0019】
▲2▼また、取付台とマンホール底部の間にコンクリートを充填する必要がないから、コンクリートの充填及び養生が不要となりポンプ装置据え付けのための工期を短縮でき、経済的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付台及びポンプ装置をマンホール内に据え付けた状態を示す図で、同図(a)は断面図、同図(b)はポンプ取付台の平面図である。
【図2】本発明の取付台及びポンプ装置を下水中継マンホールに据え付けた状態を示す図である
【図3】従来のマンホール内に据え付けられたポンプ装置及び取付台の構造を示す図である。
【符号の説明】
1 マンホール
2 ポンプ取付台
3,3’ ポンプ
5 着脱装置
6 水位検出器
7 制御盤
8 下水の流入口
9 吐出し配管
10 樹脂製架台
10−1 天板部材
10−2 台座部材
11 ステップ金具
12 マンホール蓋
13 ガイドパイプ
14 フロートスイッチ
15 スライドガイド
16 鎖
17,18 信号線ケーブル
19 ケーブル
Claims (1)
- ポンプ取付台を介してポンプ装置及びその付属部品をマンホール底部に支持するポンプ装置の支持構造体であって、
ポンプ取付台を繊維強化樹脂で形成すると共に、該ポンプ取付台の前記ポンプ装置及びその付属部品の荷重を支える部分を架台部を介して前記マンホール底部に支持する構成とし、該架台部を前記ポンプ取付台に当接する天板部材と、前記マンホール底部に当接する台座部材で構成し、前記天板部材に引張り強度の強い樹脂材を用い、前記台座部材に圧縮強度に優れた樹脂材を用いたことを特徴とするポンプ装置の支持構造体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP27961197A JP3587495B2 (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | ポンプ装置の支持構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP27961197A JP3587495B2 (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | ポンプ装置の支持構造体 |
Publications (2)
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JPH11100857A JPH11100857A (ja) | 1999-04-13 |
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ID=17613405
Family Applications (1)
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JP27961197A Expired - Fee Related JP3587495B2 (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | ポンプ装置の支持構造体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3587495B2 (ja) |
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1997
- 1997-09-26 JP JP27961197A patent/JP3587495B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11100857A (ja) | 1999-04-13 |
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