JP3587410B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線CT装置に関し、特に内部に発生する熱を効率良く冷却することが可能なX線CT装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療用診断装置として例えばX線CT装置の架台は、中央部に被検体をを撮影するために撮影口が形成され、この撮影口を挟んでX線管及び検出器や電源、信号処理用の部品が箱状の収納部材であるカバーに収納されている。またヘリカルスキャンタイプのX線CT装置は、X線管及び検出器や電源、信号処理用の部品の一部が被検体の回りを回転する構成になっている。この架台においては、熱によるX線や検出器の機能低下を防止するために、カバーもしくはフレームに冷却用のファンが設けられている。
【0003】
従来の冷却方法として、例えば実開昭59−14604号公報に記載されているものでは、被検体を収納する胴(撮影口)の回り全周に吸気口を設け、回転体の回転で発生する(実装部品が遠心ファンの羽根と同じ作用をし、回転体から流れは遠心方向に流れる)差圧を利用し外気をカバー内に導入する方法や外気を取り入れるところだけダクト化している方法が提案されている。また、USP−4969167号公報に記載されているものでは、冷却ダクトとノズルをフロントカバー内側に設け、検査領域の周囲に固定された検出器に空気を吹き付け検出器を集中的に冷却している(第4世代X線CT装置)。冷却空気の供給方法は、ファンやポンプ、その他空気を送る手段となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年のX線CT装置は、機能が向上し、またこれに伴い使用方法も多岐にわたってきた。X線CT装置の機能や用途が向上したことにより発熱量も増大し、ここで示したような冷却方法では不十分となってきた。例えば図9に示すように従来の多くのX線CT装置101は、中央部に被検体が挿入される撮影口103を有する回転体105にX線管や検出器等の部品107が設置されており、側面または底部に吸込み口109を設けると共に、フレームやカバー(架台)の側面または天井に冷却ファン111を取り付けて、図9に矢印で示す下から上への流れを作り強制空冷を行っている。また、X線CT装置作動時は回転体105の回転により発生する遠心方向の空気の流れと、この回転と同じ方向に架台内を回転する空気の流れの2つの流れが発生する。図10に一般的なX線CT装置の架台の条件に近いモデル、すなわち回転体径1.5(m)、回転数60(rpm )の設定にて回転体によって回転方向に発生する静圧−流量線図を示す。図10に示すように小静圧で大風量となり、静圧が高いと風量が少なくなる特性を持っていることが分かる。
【0005】
冷却空気は、冷却ファンや回転体105の回転によって架台の下部や側面から入るが、この流れと回転方向に生じる流れとが衝突し合い図9に示すように空気の淀み域Aを発生させる(右回転の場合は右側に発生)。このため、回転体105の中心部に冷たい空気が入りにくく中心部の熱をX線CT装置外に排出しにくい欠点があった。
【0006】
また、実開昭59−14604号公報記載のものでは、上記課題は解決する見込みはあるものの撮影口の全周に吸気口があるため、被検体に投与する造影剤や血液が架台内に入る恐れがあった。さらにUSP−4969167号公報記載のものでは、検出器のみ冷却され発熱量の大きいX線管が冷却できなかった。特に第4世代X線CT装置は検出器のリングの内側をX線管が回転するため、ここで提案されている冷却方法では冷却空気がX線管を冷却できなかった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台内を効率的に所定温度内にすることができるX線CT装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明は、被検体が挿入される貫通孔の周囲にX線管および高電圧装置等が設置され当該被検体を中心にして被検体の回りを回転する回転体と、この回転体を収容すると共に外周部に外気導入のための吸込み口と放熱のための冷却ファンとを備えさらに前記貫通孔に対応して設けられ被検体を撮影するための撮影口を備える架台とを有するX線CT装置において、前記撮影口の上半分側に外気導入のための撮影口用吸込み口を設けたことを要旨とする。
【0009】
請求項1記載のX線CT装置にあっては、架台の被検体を撮影するための撮影口の上部側半分の少なくとも一部に外気を導入するための撮影口用吸込み口を設けるようにしている。これにより、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台内を効率的に所定温度内にすることができる。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、被検体が挿入される貫通孔の周囲にX線管および高電圧装置等が設置され当該被検体を中心にして被検体の回りを回転する回転体と、この回転体を収容すると共に外周部に外気導入のための吸込み口と放熱のための冷却ファンとを備えさらに前記貫通孔に対応して設けられ被検体を撮影するための撮影口を備える架台とを有するX線CT装置において、前記撮影口の少なくとも一部を二重壁構造とし、この二重壁の部分に外気を導入するための撮影口用吸込み口を設けることを要旨とする。
【0011】
請求項2記載のX線CT装置にあっては、架台の被検体を撮影するための撮影口の少なくとも一部を二重壁構造とし、この二重壁の部分に外気を導入するための撮影口用吸込み口を設けるようにしている。これにより、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台内を効率的に所定温度内にすることができる。
【0014】
さらに、請求項5記載の発明は、被検体が挿入される貫通孔の周囲にX線管および高電圧装置等が設置され当該被検体を中心にして被検体の回りを回転する回転体と、この回転体を収容すると共に外周部に外気導入のための吸込み口と放熱のための冷却ファンとを備えさらに前記貫通孔に対応して設けられ被検体を撮影するための撮影口を備える架台とを有するX線CT装置において、前記架台内部に、前記回転体を覆い、前記撮影口側に設けられる外気導入のための吸込み口と、前記回転体の回転方向に合わせて設けられる空気吐き出しのための吐出し口を備えるケーシングを設け、前記撮影口に前記吸込み口に合わせて貫通孔を設けると共に、前記架台に前記吐出し口に合わせて貫通孔を設けることを要旨とする。
【0015】
請求項5記載のX線CT装置にあっては、架台内部に、X線管、高電圧発生装置等が設置される回転体を覆い、被検体撮影のための撮影口側に設けられる外気導入のための吸込み口と、前記回転体の回転方向に合わせて設けられる空気吐き出しのための吐出し口を備えるケーシングを設け、前記撮影口に前記吸込み口に合わせて貫通孔を設けると共に、前記架台に前記吐出し口に合わせて貫通孔を設けるようにしている。これにより、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台内を効率的に所定温度内にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係るX線CT装置の第1実施形態を示した図であり、図2はその断面図である。
【0017】
図1に示すように、X線CT装置1は、中央部に被検体を撮影するための撮影口3が形成され、撮影口3を挟んでX線管および検出器や電源、信号処理手段等の部品7が箱状の収納部材である架台5に収納されている。また、ヘリカルスキャンタイプ等のX線CT装置1では、図2に示すようにX線管および検出器や電源、信号処理手段等の部品7の一部は、架台5に固定されているベース9にベアリング11を介して回動可能に設けられる回転体13に設置され、被検体の回りを回動するように構成されている。尚、図2は、撮影口3の開口面に対して直交する方向の断面を示している。
【0018】
X線CT装置1では、部品7の内、X線管、電源、制御基板等から発熱するので、これを放熱(冷却)しないと熱によって部品7の機能が低下する。このため、X線CT装置1においては、熱による部品7の機能低下を防止するために、架台5の下部には外部の空気を取り入れるための吸込み口15が設けられ、架台5の上部には図3に示すような冷却用ファン17が設けられている。この冷却ファン17は、複数個接続され、この接続する個数を変えることによりその風量を調整することができる。
【0019】
特に、第1実施形態では、撮影口3の中央部の上部側半分(9時〜3時方向)に撮影口用吸込み口19を設けることにする。この撮影口用吸込み口19には安全上、開口率が50%以上のメッシュ状、多孔状等の保護カバーを設けるようにする。尚、ここでは、撮影口3の中央部の上部側半分(9時〜3時方向)に撮影口用吸込み口19を設けているが、これに限らず、撮影口3の上部側半分の領域内であれば例えば中央部に限らず周囲部に設けても良いし、10時〜2時方向に設けるようにしても良い。また、ここでは、撮影口用吸込み口19の開口率を50%以上としているが、この値に限定され無い。尚、外気導入のためには、最低20%以上の開口率を必要とする。
【0020】
このX線CT装置1の熱・空気の流れを見ると、検査待ちの状態(X線を曝射しない場合)では、外気の冷たい空気が冷却用ファン17によって吸込み口15と撮影口用吸込み口19からX線CT装置1内に導入され、内部で発熱する部品7の熱を奪い、温かくなって冷却用ファン17からX線CT装置1の外へ吐き出される。
【0021】
また、検査時(X線曝射時)は、回転体13が回転する際、遠心方向の空気の流れが発生する。しかし、下部に設けた吸込み口15からの冷たい空気と回転体13の回転によって生じる空気の流れとが衝突し合い(右回転の場合は右側に発生)回転体13の中心部に冷たい空気が入りにくく、中心部の部品7の熱をX線CT装置1外に排出しなかった。
【0022】
しかし、第1実施形態では、撮影口3に撮影口用吸込み口19を設けることにより、冷却用ファン17や、回転体13の回転力による遠心方向の空気の流れによって、回転体13内部で発生した部品7の熱を効率良く冷やすことができる。
【0023】
また、第1実施形態では、撮影口用吸込み口19が撮影口3の上部側半分に設けているので、検査時、被検体に投与する可能性がある造影剤や血液等が架台5内に入ることがなく安全にX線CT装置1を稼働することができる。また、回転体13に取り付けたX線管および検出器や電源、信号処理手段等の部品7に設けられている冷却用ファン(図示せず)を少なくすることやX線CT装置1の上部に取り付けた冷却用ファン17の数を減らすことができる。
【0024】
このように、第1実施形態では、撮影口3の上部側半分に撮影口用吸込み口19を設けているので、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも効率的に架台5内を所定温度内にすることができる。
【0025】
図4は本発明に係るX線CT装置の第2実施形態を示した図である。
第2実施形態では、図1、図2に示した第1実施形態の撮影口用吸込み口19に代え、図4に示すように撮影口3の少なくとも一部を二重壁構造とし、この二重壁の部分に撮影口用吸込み口23を設けるようにしたものである。尚、他の構成については、図1、図2に示した第1実施形態のX線CT装置1と同一であるので、同一の記号を付して詳細な説明を省略した。
【0026】
撮影口3の二重壁構造としては、図4に示すように、撮影口3の下部側に下部から上部に向けて撮影口3の一部の壁面を内側に曲げた内壁21aを設けると共に、その内壁21aの内側に曲げた部分の一部と重なるように(接触しないように)撮影口3の上部から下部に向けて外壁21bを設ける。このとき、外壁21bの先端部と内壁21aの屈曲元との間を撮影口用吸込み口23とする。また、この撮影口用吸込み口23にも前記撮影口用吸込み口19と同様の保護カバーを設けるようにする。同様にして、撮影口3の上部側にも撮影口用吸込み口23を設ける。
【0027】
尚、ここでは撮影口用吸込み口23を撮影口3の上部側と下部側の両方に設けているが、これに限らず、撮影口3の上部側と下部側の少なくとも一方に設けるようにする。
【0028】
このとき、撮影口3の下部側に設けられる撮影口用吸込み口23の架台5内部側は下方に向いており、たとえ撮影口3に造影剤が流出したとしても架台5内に造影剤が侵入することは無い。
【0029】
このように、第2実施形態では、撮影口3の少なくとも一部を二重壁構造とし、この二重壁の部分に撮影口用吸込み口23を設けるようにしたので、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも効率的に架台5内を所定温度内にすることができる。
【0030】
尚、第2実施形態では、撮影口3の前記二重構造として、撮影口3の下部側に下部から上部に向けて撮影口3の一部の壁面を内側に曲げた内壁21aを設けると共に、その内壁21aの内側に曲げた部分の一部と重なるように撮影口3の上部から下部に向けて外壁21bを設けるようにしているが、本発明はこれに限るものでは無い。例えば、図5に示すように、撮影口3の一部または全部を外壁31aと内壁31bの二重壁構造にし、撮影口3上部と下部の少なくとも一方に撮影口用吸込み口33を設けると共に、回転体13側に空気の出口33aを設けるようにする。尚、図5では撮影口3の一部を二重壁構造にした場合を示している。
【0031】
図6は本発明に係るX線CT装置の第3実施形態を示した図である。尚、図6は、X線CT装置の架台の前側のカバーを外した状態の正面図である。尚、図6中、図1、図2で示したものと同一のものは同一の記号を付して詳細な説明を省略した。
【0032】
X線CT装置1の架台5内には、X線管、電源、制御基板等のように発熱する部品7Aと、検出器等のように発熱しない部品7Bが設けられているので、発熱する部品7Aを冷却しないと熱によって部品7の機能が低下する。また、冷却空気は、冷却ファン17や回転体13の回転によって架台5の下部や側面から入るが、この流れと回転方向に生じる流れとが衝突し合い、空気の淀み域を発生させる(右回転の場合は右側に発生)。これにより、回転体13の中心部に冷たい空気が入りにくくX線管および電源等の発熱する部品7Aの熱をX線CT装置1外に排出しにくい。このため、第3実施形態では、架台5内部に、空気の流れを案内する案内板35を設け、回転体13側に空気が流れるようにすると共に、空気の淀み域を無くすように強制的に空気の流れを案内するようにしている。
【0033】
案内板35は、架台5内の部品7の設けられていない広い空間部分に架台5の内側面から回転体13の間に設置される。尚、図6に示す例では、架台5の左側面と回転体13との間に案内板35が設けられている。
【0034】
また、回転体13が右回転である場合は、架台5の右側に空気の淀み域が発生するので架台5の右側の回転体13側に架台5の側面と平行させて案内板35を設けると共に、この案内板35と架台5の右側面との間の上部に冷却ファン17を設けて案内板35と架台5の右側面との間の空気を架台5上部の冷却ファン17によって架台5外部に吐き出すようにする。
【0035】
尚、案内板35は、架台5の前面から後面までの全域に設置されることが望ましいが、部品7の配置関係等で空気の流れが悪くなる場合や部品7の配置位置の関係でで架台5の前面から後面までの全域に設置できない場合は、この限りではない。
【0036】
ここで、案内板35が無い場合の空気の流れを図9に示す。回転体105にはX線管、高電圧発生装置、信号処理手段等の部品107が取り付けられているが、これらの部品107が遠心ファンの羽根と同じ作用をし、架台内部の空気は遠心方向に流れる。しかし、冷却空気は、架台の下部や側面から入ることから回転によって生じる空気の流れと衝突し合い、淀み域Aが発生しスムースな空気の流れが得られなかった。
【0037】
しかし、第3実施形態では、案内板35を設けることにより、図6に矢印で示すように従来の淀み域が解消すると共に、回転体13の中心部に冷却空気が流れるようになるため、回転体13の中心部や回転機構部分で発生した熱を回転体13外部さらには架台5外部に吐き出すことができ、架台5内を所定の温度内にすることができる。
【0038】
このように、第3実施形態では、架台5内に空気の流れを案内する案内板35を設けているので、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台5内を効率的に所定温度内にすることができる。
【0039】
尚、図6に示す案内板35の設置位置に限らず、例えば、図7に示すように、架台5の左側面と回転体13との間と、架台5の右側面と回転体13の間と、架台5の上面と回転体13の間と、架台5の上面と回転体13の間にそれぞれ案内板35を設けるようにしても良い。尚、図7は、X線CT装置の架台5の前側のカバーを外した状態の正面図である。また、図7中、図1、図2で示したものと同一のものは同一の記号を付して詳細な説明を省略した。
【0040】
またこの場合、空気の淀み域を無くすため、架台5の右側面の下部に冷却ファン17を設けて右上部から右側面の下部に空気の流れを発生させるようにする。この場合も図7に矢印で示すように従来の淀み域が解消すると共に、回転体13の中心部に冷却空気が流れるようになるため、回転体13の中心部や回転機構部分で発生した熱を回転体13外部さらには架台5外部に吐き出すことができ、架台5内を所定の温度内にすることができる。
【0041】
図8は本発明に係るX線CT装置の第4実施形態を示した図である。尚、図8(a)は、X線CT装置の架台の前側のカバーを外した状態の正面図であり、図8(b)はその平面図、図8(c)はその断面図(撮影口3の開口面に対して直交する方向の断面図)である。尚、図8中、図1、図2で示したものと同一のものは同一の記号を付して詳細な説明を省略した。
【0042】
第4実施形態では、架台5内部に、回転体13全体を覆い、撮影口3側に設けられる吸込み口41aと、回転体13の回転方向に合わせて設けられる(ここでは右回転であるので架台5の左上部に設けられる)吐出し口41bを備えるケーシング41を設け、回転体13の回転で生じる遠心方向の流れをスムーズに架台5外部に吐き出すようにしている。
【0043】
ケーシング41は、撮影口3に対応させて中央部に貫通孔が設けられると共に、撮影口3側に吸込み口41aと、架台5の左上部側に吐出し口41bが設けられ、回転体13と、回転体13に設置されている部品7との全体を架台5の左上部(回転体13が左回転の場合は右上部)から巻くように覆っている(対数渦巻き曲線が理想とされる)。
【0044】
また、撮影口3には、吸込み口41aに合わせて貫通孔を設け、架台5には、吐出し口41bに合わせて貫通孔を設けると共に冷却ファン17を設けるようにする。
【0045】
第4実施形態の場合、回転体13とケーシング41によって、回転体13そのものが遠心ファンと同様に作用し、回転体13の回転で生じる遠心方向の空気の流れがケーシング41によってスムーズに回転体13外部さらに架台5外部に吐き出されるようになる。
【0046】
また、架台5内には、回転体13を除いた領域にも発熱する部品7Aと、発熱しない部品7Bが設けられている。このため、図8(a)に示すように、前記発熱する部品7Aをケーシング41内(望ましくは吐出し口41b近傍)に位置させ、前記発熱しない部品7Bをケーシング41外に位置させるように構成する。これにより、回転体13の回転で生じる遠心方向の空気の流れによって前記発熱する部品7Aについても効果的に冷却することができる。
【0047】
このように第4実施形態では、回転体13全体を覆い、撮影口3側に設けられる吸込み口41aと、架台5の左上部に設けられる吐出し口41bを備えるケーシング41を設け、回転体13の回転で生じる遠心方向の流れをスムーズに架台5外部に吐き出すようにしようにしているので、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台5内を効率良く所定温度内にすることができる。
【0048】
また、回転体13で発生した熱を効率良く回転体13外部さらに架台5外部に吐き出すことができるので、部品7に取り付けられる図示しない冷却ファンや、架台5に取り付けられる冷却ファン17を少なくすることができる。
【0049】
尚、第4実施形態では、吸込み口41aの位置は特に指定していないが、架台5内に造影剤等が入るのを防止するために、第1実施形態と同様に、撮影口3の上部半分(9時〜3時方向)に吸込み口41aを設けるようにしたり、第2実施形態と同様に、撮影口3の少なくとも一部を二重壁構造とし、この二重壁の部分に吸込み口41aを設けるようにすることが望ましい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、撮影口の上部側半分の少なくとも一部に外気を導入するための撮影口用吸込み口を設けるようにしているので、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台内を効率的に所定温度内にすることができる。
【0051】
また、請求項2記載の発明によれば、撮影口の少なくとも一部を二重壁構造とし、この二重壁の部分に外気を導入するための撮影口用吸込み口を設けるようにしているので、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台内を効率的に所定温度内にすることができる。
【0053】
さらに、請求項5記載の発明によれば、架台内部に、回転体を覆い、撮影口側に設けられる外気導入のための吸込み口と、回転体の回転方向に合わせて設けられる空気吐き出しのための吐出し口を備えるケーシングを設け、前記撮影口に前記吸込み口に合わせて貫通孔を設けると共に、前記架台に前記吐出し口に合わせて貫通孔を設けるようにしているので、X線CT装置の機能や用途が向上したことによる発熱量の増大と各種使用環境条件下でも架台内を効率的に所定温度内にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線CT装置の第1実施形態を示した図である。
【図2】本発明に係るX線CT装置の第1実施形態の断面図である。
【図3】冷却用ファンを示す図である。
【図4】本発明に係るX線CT装置の第2実施形態を示した図である。
【図5】撮影口の二重壁構造の例を示した図である。
【図6】本発明に係るX線CT装置の第3実施形態を示した図である。
【図7】案内板の他の配置例を示す図である。
【図8】本発明に係るX線CT装置の第4実施形態を示した図である。
【図9】回転体の静圧−風量特性を示す図である。
【図10】従来例の概略の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 X線CT装置
3 撮影口
5 架台
7 部品
9 ベース
11 ベアリング
13 回転体
15 吸込み口
17 冷却用ファン
19,23 撮影口用吸込み口
21a,31b 内壁
21b,31a 外壁
35 案内板
41 ケーシング
41a 吸込み口
41b 吐出し口

Claims (8)

  1. 被検体が挿入される貫通孔の周囲にX線管および高電圧装置等が設置され当該被検体を中心にして被検体の回りを回転する回転体と、この回転体を収容すると共に外周部に外気導入のための吸込み口と放熱のための冷却ファンとを備えさらに前記貫通孔に対応して設けられ被検体を撮影するための撮影口を備える架台とを有するX線CT装置において、
    前記撮影口の上半分側に外気導入のための吸込み口を設けたことを特徴とするX線CT装置。
  2. 被検体が挿入される貫通孔の周囲にX線管および高電圧装置等が設置され当該被検体を中心にして被検体の回りを回転する回転体と、この回転体を収容すると共に外周部に外気導入のための吸込み口と放熱のための冷却ファンとを備えさらに前記貫通孔に対応して設けられ被検体を撮影するための撮影口を備える架台とを有するX線CT装置において、
    前記撮影口の少なくとも一部を二重壁構造とし、この二重壁の部分に外気を導入するための撮影口用吸込み口を設けることを特徴とするX線CT装置。
  3. 前記撮影口の上部側半分の少なくとも一部を二重壁構造とし、この二重壁の部分に外気を導入するための撮影口用吸込み口を設けることを特徴とする請求項2記載のX線CT装置。
  4. 前記撮影口用吸込み口に空気を取り入れるための孔を有する保護カバーを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のX線CT装置。
  5. 被検体が挿入される貫通孔の周囲にX線管および高電圧装置等が設置され当該被検体を中心にして被検体の回りを回転する回転体と、この回転体を収容すると共に外周部に外気導入のための吸込み口と放熱のための冷却ファンとを備えさらに前記貫通孔に対応して設けられ被検体を撮影するための撮影口を備える架台とを有するX線CT装置において、
    前記架台内部に、前記回転体を覆い、前記撮影口側に設けられる外気導入のための吸込み口と、前記回転体の回転方向に合わせて設けられる空気吐き出しのための吐出し口を備えるケーシングを設け、前記撮影口に前記吸込み口に合わせて貫通孔を設けると共に、前記架台に前記吐出し口に合わせて貫通孔を設けることを特徴とするX線CT装置。
  6. 前記撮影口に設けられる貫通孔は、前記撮影口の上部側半分の領域の少なくとも一部に設けられることを特徴とする請求項5記載のX線CT装置。
  7. 前記撮影口の少なくとも一部を二重壁構造とし、前記撮影口に設けられる貫通孔は、この二重壁の部分に設けられることを特徴とする請求項5記載のX線CT装置。
  8. 前記撮影口の上部側半分の領域の少なくとも一部を二重壁構造とし、前記撮影口に設けられる貫通孔は、この二重壁の部分に設けられることを特徴とする請求項5記載のX線CT装置。
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