JP3587264B2 - ストリップ線路とそれを用いる伝送線路,共振器およびフィルタ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はストリップ線路に関し、特にたとえば伝送線路,共振器またはフィルタなどに用いられる、ストリップ線路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、たとえば平成3年(1991)11月21日付で公開された特開平3−262204号等において、図9に示すようにU字状のストリップ導体を有するストリップ線路1が知られている。このストリップ線路1では、誘電体基板2の一方主面にアース電極3が形成され、他方主面にストリップ導体4が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このストリップ線路1のU字状のストリップ導体4に高周波電流を流すと、図9の実線aに示すように電流が流れるが、そのとき実線bに示すようなうず電流が流れる。うず電流はストリップ導体4の幅方向中央ほど大きくなる。なお、破線cは磁界を示す。
【0004】
このようにうず電流が流れることによって、うず電流と本来の電流(実線a)とが相殺されてしまい、ストリップ導体4の内部での電流分布がほぼ0に近くなり、電流分布はストリップ導体4の幅方向両端に偏在してしまう。この状態を図10に示す。図10においてIは、図9のストリップ導体4のA−A断面の幅方向の電流分布を示す。したがって、ストリップ導体4の断面積が実質的に小さくなり、損失が大きくなり、Qを大きくするには限界があった。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、Qを大きくできる、ストリップ線路を提供することである。
この発明の他の目的は、Qを大きくしたストリップ線路を用いた、伝送線路を提供することである。
この発明の他の目的は、Qを大きくしたストリップ線路を用いた、共振器を提供することである。
【0006】
この発明のさらに他の目的は、Qを大きくしたストリップ線路を用いた、フィルタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、その一方主面にアース電極が形成されその他方主面にストリップ導体が形成される誘電体基板を含むストリップ線路において、前記ストリップ導体の長さ方向に延びるスリットを形成することによって前記ストリップ導体を複数の幅狭導体部に分割し、前記複数の幅狭導体部の両端部が導体によって共通接続されていることを特徴とする、ストリップ線路である。
【0008】
【作用】
の発明では、ストリップ導体をその長さ方向に延びるスリットによって、複数の幅狭導体部に分割して並列接続したので、うず電流は各幅狭導体部毎に生じ、ストリップ導体全体として見た場合、スリットを形成しない場合に比較してストリップ導体の断面積の実質的な減少が抑制され、損失が軽減される。
【0010】
【発明の効果】
この発明によれば、ストリップ導体の断面積を実質的に大きくできるので、ストリップ線路やそれを用いる伝送線路、共振器あるいはフィルタ等において、Qを大きくすることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行なう以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】
図1を参照して、この実施例のストリップ線路10は誘電体基板12を含む。誘電体基板12の一方主面にはたとえば金属からなるアース電極14がたとえば全面に形成され、誘電体基板12の他方主面上にはたとえば金属からなるU字状のストリップ導体16が形成される。図2からもわかるように、ストリップ導体16の長さ方向にはスリット18が入れられ、ストリップ導体16は長さ方向に分割される。この実施例では、2つの略平行なスリット18が入れられることによって、ストリップ導体16が3分割される。ストリップ導体16が分割されることによって得られる幅の狭い各導体部を16a,16bおよび16cとすると、導体部16a,16bおよび16cの両端部は導体20によって共通接続される。このようにして、ストリップ導体16は、複数の幅狭の導体部(この実施例では3つの導体部16a,16bおよび16c)を並列接続した構造となる。
【0012】
このように形成されたストリップ線路10のストリップ導体16に高周波電流を流すと、その電流分布は図3に示すようになる。
図3において、I,IおよびIは、それぞれ、ストリップ線路10のB−B断面における導体部16a,16bおよび16cの幅方向の電流分布を示す。
【0013】
図3からわかるように、導体部16a、16bおよび16cの中央部付近では、うず電流の影響により電流分布が0に近くなり、それぞれの幅方向両端部に電流が偏在する。このように電流が偏在する部分の長さをδとすると、各導体部16a、16b、および16c毎にうず電流が生じるため、導体部16a、16bおよび16cでその長さの合計は6δとなる。これに対して従来では、図10からわかるように、ストリップ導体の両端部にのみ電流が偏在するため、電流が偏在している部分の長さは合計2δとなる。したがって、従来に比べて実質的な断面積が大幅に大きくなる。その結果、損失が小さくなり、Qを大きくすることができる。
【0014】
図4に示す他の実施例のストリップ線路30は、図5に示すように、誘電体基板12の主面上に複数(この実施例では3つ)のU字状の溝32を略平行に形成し、その溝32を埋め込むようにしてU字状のストリップ導体34を形成したものである。このように溝32にストリップ導体34の下部を埋め込むことによって、実質的にストリップ導体34の断面積を上記実施例よりさらに大きくできるので、Qを大きくすることができる。
【0015】
さらに、図6に示すその他の実施例のストリップ線路40は、図1の実施例と図4の実施例とを組み合わせたものである。すなわち、ストリップ線路40の誘電体基板12の主面上には、図4に示す誘電体基板12と同様、図5に示す複数のU字状の溝32が略平行に形成されている。そして、その溝32をストリップ導体16の下部で埋め、その両端部を共通接続する。すなわち、ストリップ導体16には長さ方向にスリット18が入れられ、3つの幅狭の導体部16a,16bおよび16cが並列接続された構造のストリップ導体16を形成する。しかも、溝32に各導体部16a,16bおよび16cの下部が埋め込まれることによって、ストリップ導体16は深さ方向にも分割される。図7(A)に、図6の実施例の誘電体基板12の要部断面を示し、図7(B)にその溝32に導体部16a,16bおよび16cが埋め込まれた状態を示す。
【0016】
この実施例のストリップ線路40では、図1と同様の効果によって実質的な有効断面積を大きくできるとともに、導体部16a,16bおよび16cを溝32に埋め込むことによってさらに断面積を大きくできる。したがって、Qをさらに大きくすることができる。
なお、上述の各実施例は、先に挙げた特開平3−262204号公報に開示された第2図のアクティブフィルタ10′などのフィルタ,ストリップライン共振器12などの共振器およびストリップ線路18および22などの伝送線路や、第3A図ないし第3D図に示すストリップライン共振器の変形例にも適用し得る。したがって、共振器や伝送線路のQを向上でき、さらにフィルタの全体としての特性を向上できる。なお、特開平3−262204号公報の第3A図ないし第3D図に適用する場合には、それぞれ図8(A)ないし(D)に示すような形状になる。
【0017】
ただし、ストリップ線路はU字状に限定されず、I字状やその他の任意の形状のストリップ線路にもこの発明を適用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1実施例のストリップ導体を示す平面図である。
【図3】図1実施例のB−B断面における電流分布を示す図解図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】誘電体基板の主面上に溝を形成した状態を示す斜視図である。
【図6】この発明のその他の実施例を示す斜視図である。
【図7】(A)は図6実施例の誘電体基板の要部断面を示し、(B)はその溝に導体部を埋め込んだ状態を示す図解図である。
【図8】ストリップ導体の変形例を示す図解図である。
【図9】従来技術を示す斜視図である。
【図10】従来技術のA−A断面における電流分布を示す図解図である。
【符号の説明】
10,30,40 …ストリップ線路
12 …誘電体基板
14 …アース電極
16,34 …ストリップ導体
18 …スリット
32 …溝

Claims (5)

  1. その一方主面にアース電極が形成されその他方主面にストリップ導体が形成される誘電体基板を含むストリップ線路において、
    前記ストリップ導体の長さ方向に延びるスリットを形成することによって前記ストリップ導体を複数の幅狭導体部に分割し、前記複数の幅狭導体部の両端部が導体によって共通接続されていることを特徴とする、ストリップ線路。
  2. 前記誘電体基板の他方主面に複数の溝を略平行に形成し、前記溝に前記幅狭導体部がそれぞれ埋め込まれていることを特徴とする、請求項1に記載のストリップ線路。
  3. 請求項1または2記載のストリップ線路を用いた伝送線路。
  4. 請求項1または2記載のストリップ線路を用いた共振器。
  5. 請求項1または2記載のストリップ線路を用いたフィルタ。
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