JP3585795B2 - 遠心分離機 - Google Patents

遠心分離機 Download PDF

Info

Publication number
JP3585795B2
JP3585795B2 JP35100599A JP35100599A JP3585795B2 JP 3585795 B2 JP3585795 B2 JP 3585795B2 JP 35100599 A JP35100599 A JP 35100599A JP 35100599 A JP35100599 A JP 35100599A JP 3585795 B2 JP3585795 B2 JP 3585795B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
centrifuge
rotor
turbine
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35100599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000176315A (ja
Inventor
ピーター・ケイ・ハーマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cummins Filtration Inc
Original Assignee
Fleetguard Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fleetguard Inc filed Critical Fleetguard Inc
Publication of JP2000176315A publication Critical patent/JP2000176315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3585795B2 publication Critical patent/JP3585795B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B9/00Drives specially designed for centrifuges; Arrangement or disposition of transmission gearing; Suspending or balancing rotary bowls
    • B04B9/06Fluid drive
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/04Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls
    • B04B1/08Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls of conical shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
    • B04B5/005Centrifugal separators or filters for fluid circulation systems, e.g. for lubricant oil circulation systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/10Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant venting or purifying means, e.g. of filters
    • F01M2001/1028Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant venting or purifying means, e.g. of filters characterised by the type of purification
    • F01M2001/1035Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant venting or purifying means, e.g. of filters characterised by the type of purification comprising centrifugal filters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/04Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil
    • F01M2013/0422Separating oil and gas with a centrifuge device

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全体として、煤等の固体粒子をオイル等の流体から遠心力場を使用することによって、連続的に分離することに関する。更に詳細には、本発明は、ロータを回転自在に駆動するためのタービンホイールを含む遠心分離組立体内で円錐状部材(ディスク)の積み重ね体を用いた遠心分離機の形態を使用することに関する。タービンホイールは、ランナー円形中心線と接線方向に整合したジェットノズルによって駆動される。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンは、エンジンから塵埃等を出さないようにするため、比較的高性能の空気フィルタ(クリーナー)及び燃料フィルタ(クリーナー)を持つように設計されている。これらの空気クリーナー及び燃料クリーナーが設けられているのにも拘わらず、エンジンが発生した摩耗屑を含む塵埃がエンジンの潤滑オイルに混入してしまう。これによりエンジンの重要な構成要素が摩耗し、この状態が解消されないままである場合や改善されない場合には、エンジンが破損してしまう。この理由により、多くのエンジンは、オイルが潤滑サンプとエンジン部品との間で循環するときに連続的に浄化する全流オイルフィルタを持つように設計されている。
【0003】
このような全流フィルタには、多くの設計上の制限及び配慮があり、そのうちの代表的な制限は、このようなフィルタが10μm又はそれ以上の範囲の塵埃粒子のみを除去することができるということにある。この大きさの粒子を除去することにより、破滅的破損は免れるけれども、オイルに入り込んで滞る小径の塵埃粒子により有害な摩耗が生じる。小径粒子についての懸念を解消しようとする試みにおいて、設計者は、全オイル流れの所定の割合を濾過するバイパスフィルタシステムを採用した。全流フィルタをバイパスフィルタと組み合わせることにより、エンジンの摩耗を受容可能なレベルまで低下させるが、これは、所望のレベルではない。バイパスフィルタは、約10μm以下の粒子を捕捉できるため、全流フィルタをバイパスフィルタと組み合わせることにより、全流フィルタだけを使用する場合と比べて大幅な改善がなされる。
【0004】
遠心分離機クリーナーは、初期の設計等で示された様々な方法で形成できるが、初期の設計上の発展の部分を代表する一つの製品は、英国のイルミニスターのサマセットのグレーシャーメタル株式会社が製造し、テキサス州ヒューストンのT.F.ハドギンス社が提供するスピナーIIオイル浄化遠心分離機である。スピナーII(Spinner II)は登録商標である。スピナーII製品に対する様々な進歩及び改善が、1996年11月19日にハーマンに賦与された米国特許第5,575,912号、及び1997年6月10日にハーマンに賦与された米国特許第5,637,217号に示されている。これらの二つの特許に触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組入れたものとする。
【0005】
現在、受容不能なレベルの潤滑オイル煤を発生するエンジン作動現象が起こる。この潤滑オイル煤の大部分を潤滑オイルから除去する必要がある。これは、煤が摩耗を生じるためであり、受容不能な摩耗がエンジンの重要な表面上及びエンジンの重要な界面に生じる危険があるためである。NOxエミッション規制が益々厳しくなるにつれて、遅延噴射が広範に使用され、場合によっては排気ガス再循環又は水噴射を行って燃焼を更に遅延させる。これにより、ピーク温度を下げ、NOxを形成する。しかしながら、遅延燃焼により、露出されたシリンダ壁に煤が付着し、リングの掻取り作用により潤滑オイルに移行する。潤滑オイルの煤を検査することによって得られたエンジンのデータによれば、250時間の作動で7%程度になるということが明らかになる。この潤滑オイル煤は、0.02μm乃至0.06μm程度と比較的小径であるが、摩耗をもたらし、バルブトレイン構成要素で見られるように臨界高圧/深界面で摩耗を生じる。摩耗性及び摩耗に関するこれ以上の情報は、SAE論文第971631号を参照されたい。
【0006】
本発明に関して重要な事項は、円錐状部材の積み重ね体を用いた設計の遠心濾過によって又は従来の遠心分離機による極めて小さな煤粒子の除去が、一般的にはうまくいかないという認識である。このうまくいかないことの一つの要因は、遠心分離機が駆動される典型的な回転速度にある。ヒーロー−タービン(Hero−turbine)遠心分離機についての典型的な回転速度、即ち、通常の回転速度は、外径が12.065cm(4.75インチ)の円錐状部材の積み重ね体を有するロータについては約5000RPM程度であり、外径が8.89cm(3.50インチ)の円錐状部材の積み重ね体を有するロータについては約7000RPM程度である。これらの速度は、オイル中の煤の堆積制御するために煤を適切な速度で除去するためには、十分に高速ではない。煤の堆積の問題点を効果的に解決するためには、これらの回転速度の約2倍の回転速度が必要とされる。
【0007】
サンプ内のオイルは、清浄なオイルとして開始し、エンジンの経時的作動に従って煤が徐々に堆積する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、サンプオイル中の煤の比率を制御することである。除去速度が加算速度(add rate)と同じ場合には、均衡状態が形成される。重要なことは、煤の比率である。制御等式は次の通りである。
【0009】
均衡煤濃度=加算速度/{(遠心除去効率)・(遠心流速)}
除去効率及び流量は、流量が丁度2倍になると効率が半分になるように関連している。重要事項は除去効率である。これを高めることができる場合には、サンプ中の煤の濃度は、任意の他の要因又は構成要素を変更することなく低下する。
【0010】
現在の遠心分離機の設計に関して、上文中に論じた懸念及び事項に鑑みると、更に高速の駆動(回転)速度を発生するのに適した形体を考案することが改良である。試験によれば、280時間に亘ってサンプ循環させた場合(エンジンを切った試験)、遠心分離機を10000RPM近くの回転速度で遠心分離機を駆動することによって、潤滑流体中の煤のレベルを約4.1%から約0.8%まで大幅に減少させることができるということがわかった。本発明は、潤滑システムの圧力を4.92kg/cm(70psi)の通常の所望の作動圧力以上に増加する必要なしに所望の10000RPMの速度を発生できる遠心分離機についての改良構造を提供する。作動圧力範囲は、約2.812kg/cm(約40psi )から約6.327kg/cm(約90psi )の上限までである。
【0011】
この圧力範囲と関連した一つの懸念は、ロータを支持するベアリングを、ロータ内側の圧力に耐え且つこの圧力を収容するように設計する必要があるということである。こうした高い圧力レベルではジャーナルベアリングが好ましいけれども、これらのベアリングは、ベアリングとシャフトとの間の薄いオイルフィルムの粘性剪断による回転抵抗係数があり、そのため、遠心分離機が所望の10000RPM(又はそれ以上)の速度で駆動されない。遠心ロータの内側の作動圧力を低下させることによって、回転抵抗係数がかなり低い更に高い速度で回転できるローラーベアリングを使用できる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
循環液体から粒状物を分離するための本発明の一実施例による遠心分離機は、円錐状部材を積み重ねた組立体を有する。この円錐状部材を積み重ねた組立体は、中空ロータハブを含み、軸線を中心として回転するように設計されている。円錐状部材を積み重ねた組立体は、液体入口、第1通路、この第1通路に連結された第2通路及び中空ベースハブを画成するベース部分を有する。液体入口は、第1シャフト通路によって中空ベースハブに連結されている。シャフト中央チューブがベースハブに取り付けられており、ロータハブを通って延びている。円錐状部材を積み重ねた組立体が回転運動するように、ベアリングがロータハブとシャフト中央チューブとの間に位置決めされている。タービンホイールがロータハブに取り付けられており、タービンホイールを駆動するために液体噴流をタービンホイールに差し向けるため、噴流ノズルが第2通路に流れ連結されている。タービンホイールの駆動により、円錐状部材を積み重ねた組立体に回転運動を与える。
【0013】
本発明の関連した実施例は、入口乱流をなくし、タービン効率を向上するため、噴流ノズルの入口に組み込んだハニカム状挿入体を使用することを含む。本発明の一つの目的は、改良遠心分離機を提供することである。
【0014】
本発明の関連した目的及び利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の原理の理解を促す目的で添付図面に示す実施例を参照し、これを説明するのに特定の用語を使用する。それにも拘わらず、本発明の範囲をこれによって限定しようとするものではなく、例示の装置のこのような変形及び変更、及び本明細書中に例示した本発明の原理のこのような別の用途は、本発明と関連した技術の当業者が通常に想到可能であることは理解されよう。
【0016】
次に図1を参照すると、この図には、本発明の好ましい実施例による遠心分離機20が示してある。遠心分離機20は、その主要構成要素として、ベース21、ベル型ハウジング22、シャフト23、ロータハブ24、ロータ25、円錐状部材の積み重ね体26、ジェットノズル27及び28、及び変形ペルトンタービン29等を含む。本明細書中に説明し且つ使用されているように、ロータ25は円錐状部材を積み重ねた組立体を含む。
【0017】
図3は、ジェットノズル27及び28並びに衝動タービン29の概略平面図を提供する。この図は、ジェットノズル27及び28の夫々から出る噴流27a及び28aの方向を示す。タービン29には、回転自在のホイール33に取り付けられた周方向に並んだ一連の18個のバケット32が設けられている。噴流27a及び28aは、ホイールの両側でホイールに対して接線方向に差し向けられており、バケットの中央に向けられている。バケットは、回転してホイール33の対応する側の接線ゾーンに進入する。回転自在のホイール33は、シャフト23を中心として同心に位置決めされたロータハブ24に固定的に且つしっかりと取り付けられている。ロータハブは、上ローラーベアリング34及び下ローラーベアリング35によってシャフト23に取り付けられており且つ支持されている。ベアリングを通る流れを減少するため、シールド(shielded)ベアリングでなくシール(sealed)ベアリングが使用される。
【0018】
タービン29は様々な型式で形成できるが、本発明についての好ましい形体は、変形された仕切りを有さないバケットを用いたペルトンタービンである。変形された仕切りを有さないバケットを用いたタービン29を図1に示す。これに対し、従来のペルトンタービン29a(仕切りを有するバケット)を図2に示す。これらの二つのタービン態様の間の相違は、バケット32及び32aの夫々の幾何学的形状に限定される。図1の変形された仕切りを有さないバケットを用いたタービン29に代えて図2の仕切りを有するバケットを用いたタービン29aが使用されていることを除き、図1及び図2の遠心分離機は構造が同じである。仕切りを有するバケット32aの構造は周知であると考えられるが、変形された仕切りを有さないバケット32の形体は本願で独特である。図4及び図5を参照すると、各仕切りを有さないバケット32の形状及び構造に関する追加の詳細が提供される。
【0019】
円錐状部材を積み重ねた組立体即ちロータ25は、本明細書中では、その主要構成要素として、基部プレート38、ロータの外殻部39、及び円錐状部材の積み重ね体26を含むものと定義される。これらの主要構成要素を含むアッセンブリは、ロータハブ24がローラーベアリング34及び35によってシャフト23を中心として回転するときにロータ25が回転するように、ロータハブ24に取り付けられている。ジェットノズル27及び28を出た高圧流によって駆動されるタービン29の作動により、回転運動がロータハブ24に加えられる。噴流27a及び28aがバケット32に当たると、対応するバケットの各々が押され、ホイール33が回転し、噴流が当たる接線の点の位置に次のバケットを送る。これは、噴流27a及び28aについての接線の点が180°離間しているため、ホイールの各側で協働的に生じる。ホイールは、一定の定常回転速度に達するまで、噴流27a及び28aの特性及びタービンの動的特性に基づいて加速して回転する。タービンがロータハブ24に取り付けられており、ロータハブがベアリングを介してシャフト23に取り付けられているため、ロータ25は、タービン29のホイール33の速度と一致するRPMで示す速度で回転する。
【0020】
タービン29の好ましい実施例では、各バケット32(変形された仕切りを有さないバケットを用いた型)は長円体様輪郭を有し、10°乃至15°の出口角度を長円体の縁部に有する。一つのバケット32の正面図を図4に示す。一つのバケット32の斜視図を図5に示す。バケットから出る流れは、下方に及び回転するロータから遠ざかる方向に差し向けられており、かくして、液滴の衝突による抵抗を減少する。ベース21内及び基部プレート38の下の部分を除く遠心分離機20の構造は、特定の特徴が、米国特許第5,575,912号及び米国特許第5,637,217号に開示された構造と同じである。これらの特許に触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組入れたものとする。更に詳細には、ベル型ハウジング22の半径方向外リップ40がフランジ41の上面上に位置決めされている。半径方向リップ40とフランジ41との間の界面は、ゴム製の環状中間O−リング42を加えることによって部分的にシールされている。バンドクランプ45を使用し、シールされた界面を完成し且つ補完する。クランプ45はリップ40及びフランジ41の周りに位置決めされており、環状内クランプ46及び環状外バンド47を含む。バンド47をぴんと張るとクランプの内径が減少し、環状チャンネル48のテーパした側部がリップ40及びフランジ41を互いに軸線方向に引っ張り、ぴったりとシールされた界面を形成する。リップ40とフランジ41とを互いに引っ張ることによってO−リング42を圧縮する。
【0021】
ベル型ハウジング22の頂部には、シャフト23の雄ねじ端52を受け入れて支持するため、キャップ部分51が設けられている。シャフト23の詳細は図6に示してある。アダプタ53には雌ねじが設けられており且つフランジ54を有し、開口部55の縁部を通して嵌着されており且つこれに上方に押し付けられている。スリーブ56、O−リング57、及びキャップ58がアッセンブリを完成する。先ず、端部52をアダプタ53にねじ込み、O−リングを組み込んだ後、ハウジング及びスリーブを所定位置まで下げる。キャップを取り付けてキャップ部分51をシャフト23及びハウジング22に固定し、バンドクランプを組み立て、所定位置に締め付ける。キャップ部分51は、ロータ25が滑らかに高速回転できるようにするため、シャフト23の上端を軸線方向で中心決めしシャフト23を支持し且つ安定化する。
【0022】
ロータ25の上端では、ベル型ハウジング22と雄ねじ端52との間に、取り付けナット61及び支持ワッシャ62が配置されている。環状支持ワッシャは、ロータの外殻部39の上部分と形状が一致する賦形形状を有する。ワッシャ62に別体の構成要素を用いる代わりに本発明について考えられる変形例は、ワッシャ位置の断面が厚い衝撃押出しシェルを製造することによって、支持ワッシャ機能をロータの外殻部と一体化することである。ロータハブ24の上端63は、シャフト23及び上ベアリング34によってベアリング支持されており、雄ねじを備えている。取り付けナット61を上端63にねじ式に締め付け、これによって支持ワッシャ62及びロータの外殻部39を一緒に引っ張る。ロータハブ24の反対端(下端)64には、一連の軸線方向ノッチ64a及びこれと交互の一連の外方に延びるスプライン64bが設けられている(図7及び図8参照)。スプラインが設けられたこの端部は、基部プレート38の中央に設けられた円筒形の孔65にぴったりと嵌着する。この孔65はハブ24及びシャフト23と同心であり、ハブをハウジング及び基部プレートに固定することにより、円錐状部材を積み重ねた組立体をシャフト23を中心として同心をなして回転させる。スプライン端64と孔65との間の嵌着は、更に、ノッチ64aとスプライン64bによって、間隔が隔てられた一連の出口流れチャンネル66を形成する。
【0023】
ロータの外殻部39の下縁68の内面67と基部プレート38の外環状面69との間に半径方向シールが形成される。このシールされた界面は、一部がぴったりとした嵌着によって、及び一部がゴム製の環状O−リング70を使用することによって形成される。O−リング70は内面67と外環状面69との間で圧縮される。
【0024】
ロータの外殻部39と基部プレート38との間をO−リング70と組み合わせて組み立てることによって、円錐状部材の積み重ね体26が収容された内部容積73を画成する密封包囲体を形成する。円錐状部材の積み重ね体26の各円錐状部材74は、中央開口部75及び円錐状部材の周囲に亘って外環状縁部77と隣接して配置された複数の入口穴を有する。この用途についての代表的な円錐状部材は、米国特許第5,575,912号及び米国特許第5,637,217号に示されており且つ開示されている。ロータ25についての代表的な流路は、ロータハブ24の中空中央部78を通る上方への流体の流れで開始する。この流れはロータハブの内部を通り、孔79を通って出る。全部で8個の等間隔に間隔が隔てられた孔79が設けられている(図7参照)。流れ分配プレート80は、ベーンを持つように形成されており、ハブ24から流出した流れを最も上側の円錐状部材74aの表面に亘って分配するのに使用される。液体(潤滑オイル)が円錐状部材の積み重ね体26の個々の円錐状部材74に亘って及びこれらの円錐状部材を通って流れる方法は、当該技術分野で周知の流路及び流れ現象である。円錐状部材を積み重ねた組立体のこの流路及び高RPMの回転速度により、オイルによって運ばれる小さな煤粒子をオイルから遠心分離でき且つ遠心分離機内に保持できる。
【0025】
本発明は、ベース21の設計、タービン29の使用、流体を噴流ノズル27及び28に送る方法、及びベース21、タービン29、及びノズル27及び28と設計的に所望の通りに適合するシャフト23の形体に関する。ベース21には、入口孔82及び主通路83が形成されている。ジェットノズル通路84及び85が主通路83と直角に交差している。通路84は取り付けポスト86によって画成されており、ジェットノズル27への流体連通路を形成する。ホイール33及びベースハブ87の取り付けポスト86とは反対側には第2取り付けポスト88が設けられており、この第2ポストは通路85を画成する。通路85は、ジェットノズル28への流体連通路を提供する。ベース21のハブ87には、雌ねじを備えた円筒形の孔89が設けられている。この孔は、主通路83と直角に交差する。シャフト23のベース90には雄ねじが設けられており、孔89に螺着されて組み立てられる。ベース90は中空であり、通路91を画成する。この通路は、塞がった先端92及びスロットル通路93を有する。通路83の先端は、通路84の先端及び通路85の先端と同様に閉鎖している(即ち塞がっている)。
【0026】
ロータハブ24のスプライン端64を円筒形の孔65に嵌着することによってロータハブ24を基部プレート38内に支持し、基部プレート38、ロータの外殻部39、及びロータハブ24との間にしっかりと組み立てられた状態を維持する。所望の支持について、端部64と孔65との間のプレス嵌め又は場合によっては締まり嵌めが十分である。端部64と孔65との間のスプライン嵌着は、更に、ロータハブ24と基部プレート38との間で相対的回転移動が起こらないように設計されている。端部64が孔65内に嵌着することによって、ベース21の側壁96によって画成されたベース21の内部空間95に開放した流出流チャンネル66を形成する。側壁96には、更に、出口ドレン開口部97が設けられている。このドレン開口部により、ロータ25から流れチャンネル66を通って出たオイルをベース21の外に排液できる。これは、対応するエンジン又は機器の他の要素への又はこれらを通る循環路について連続する。ジェットノズル27及び28を通してタービン29を駆動するために使用される潤滑オイルもまた内部空間に溜まり、流れチャンネル66を通って出るオイルと混合する。出口ドレン開口部97を通って出るのはこの混合オイルである。飛沫プレート98がポスト86及び88の上端面99及び100に夫々取り付けられている。
【0027】
図1に示す遠心分離機20を作動するため、加圧(1.406kg/cm2乃至6.327kg/cm2(20PSI乃至90PSI))流体流れ(オイル)が、遠心分離機のベース21に、入口孔82及び主通路83を通って進入する。加圧オイルを通路84及び85に供給するとともに円筒形の孔89によって通路91に供給する。ポスト86は、ジェットノズル27と流れ連結した出口オリフィス103を画成する。同様の出口オリフィス104がポスト88によって画成されており、ジェットノズル28と流れ連結している。通路84及び85は端部が塞がれているため、流入流をオリフィス103及び104を通して圧送し、噴流27a及び28aを発生し、これによってタービン29を駆動し、その結果、ロータハブ24及びロータ25の残りの部分が回転自在に駆動される。二つの噴流ノズルから出る高速流体流は、ロータ25に通したオイルからの所望の速度で煤を除去するため、ロータ25に必要な高い回転速度を発生する。必須の速度は、上文中に論じたように、円錐状部材の積み重ね体の外径の大きさの関数である。
【0028】
好ましい実施例では、ジェットノズル27及び28の各々の出口オリフィスの大きさは、約2.46mm(0.09インチ)である。各ノズルは、乱流エネルギが最小の最大可能な速度を持つ固有の安定したジェットを発生するため、出口オリフィス直径に滑らかに移行するように内側がテーパした設計になっている。タービン29は、ジェットの運動エネルギをトルクに変換し、これをロータハブ24に加える。上文中に説明したように、様々な型式又は設計のタービン29が本発明の範囲及び教示内で考えられる。タービンには、小型化した旧式のペルトンタービン、変形された仕切りを有さないバケットを用いたタービン、及びベーンリング型タービン(ベーンをリング状に配置したタービン)即ち「ターゴ(turgo)」型タービンが含まれる。これらのうち、変形された仕切りを有さないバケットを用いたタービンが好ましい選択である。タービンは、バケット速度が、衝突する噴流速度の半分よりも僅かに低い場合に性能効率が最適化される。理想的な設計では、駆動流体は、バケットからほぼゼロの残留速度で「落下」し、ベースの内部空間95内に落下し、ドレン開口部97を通って出る。4.921kg/cm2(70PSI)のジェットで10000RPMの目標速度を得るため、ピッチ直径が28.96mm(1.14インチ)のバケットを持ち且つ送出トルクが5.50cm/kg (1インチ/ポンド)であるように設計されたタービン29を使用することが本実施例の設計上の特徴をなす。このような仕様では、エネルギに対する圧送馬力(寄生)損は、僅か15kgm/s (1HP)(これらの条件について検討がなされているエンジンの大きさについて、エンジンの出力の0.03%以下)に過ぎない。
【0029】
通路83を通って進入するオイルは、更に、円筒形の孔89を通って上方にシャフト23の通路91に流入する。この上方への流れは、スロットル通路93を通ってシャフト23の内部に出る。好ましい実施例では、通路93の出口オリフィスの直径は1.85mm(0.073インチ)であり、これは、ロータ25を通過する流量を毎分約2.271リットル(約0.6ガロン)に制限する。ロータを通る流れが毎分0.757リットル乃至1.514リットル(0.2ガロン乃至0.4ガロン)である場合に高トルク抵抗のスパイクが発生するということが試験によってわかった。毎分2.271リットル(0.6ガロン)の流れではこの問題は生じない。本発明の重要な特徴は、ロータハブ24の入口端107と隣接して配置された通路93を使用することによって、来入流にスロットル作用を加えることである。図1の例示では、ロータハブ24は、ベース21及び基部プレート38から上方にロータの外殻部39の上端即ち頂部の取り付けナット61の領域まで延びている。来入オイルが孔82のところで進入し、ここから内方及び上方に流れるため、ロータハブの下端107は流路を画成する目的の入口端である。
【0030】
スロットル通路93をロータハブの入口端107に配置することにより、ロータハブ24の内部78を減圧し、これによって、標準的な深溝シール型ローラーベアリングを上ローラーベアリング34及び下ローラーベアリング35の位置で使用できる。こうした種類のローラーベアリングを使用することにより、回転抵抗が従来技術の(旧式の)ジャーナルベアリングと比較して大幅に低下する。ロータハブ24の内部78内の内圧が、スロットル効果により、本発明で存在するよりも高い場合には、ジャーナルベアリングが必要とされる。これは、ジャーナルベアリングが高圧に耐えることができるためである。問題点は、ロータ25が達することができる回転速度を制限するジャーナルベアリングの回転抵抗のレベルがかなり高いということである。その結果、煤除去効率が大幅に低下し、効率がかなり低い設計となり、煤の制御が目的である場合には全く受け入れられない設計となる。流れにスロットル作用を加え、内部78内の内圧を低下させることには、これに付随する効果がある。本発明による遠心分離機設計では、ローラーベアリングを使用できるため、抵抗が小さく、高い回転速度が可能となり、及びかくして、本発明では、10000RPM程度の(又はこれよりの高い)速度を得ることができる。煤を効率的に除去するためには、この程度の速度が必要とされることがわかっている。
【0031】
プロセス流体(オイル)は、シャフトのスロットル通路93を出た後、ロータハブ24の中央即ち内部78をシャフト23とハブ24との間で上方に移動する。ハブ24の上部近くには複数の出口穴が設けられている。これらの穴は、好ましい実施例では、全部で8個である。流れるオイルはこれらの出口穴79の各々を通過し、流れは、流体を接線方向に加速する半径方向ベーンが設けられた流れ分配プレートによって、円錐状部材の積み重ね体の上に及び周りに差し向けられる。
【0032】
流れは、垂直方向に整合した円錐状部材入口穴を通して円錐状部材の積み重ね体に亘って分配され、円錐状部材の積み重ね体の隙間を通ってハブに向かって半径方向内方に流れる。円錐状部材の積み重ね体は、ロータハブの基部プレートによってしっかりと支持されている。ハブの外径に至ったとき、流れは、円錐状部材の内径に設けられた整合した切欠きを通って下方に通過し、流れチャンネル66を通って内部容積73を出る。この形体に対する変形例として、基部プレート38は、流体出口流路用の穴が穿孔された一部品設計であるのがよい。流れは、回転軸線にできるだけ近い流れチャンネル66から出ることが重要である。これは、半径と比例して増大する高い接線速度での流出を妨げる遠心「圧送」エネルギ損による抵抗/速度の低下が起こらないようにするためである。更に、流出流は、基部プレートの外側面と接触しないように円錐状部材を積み重ねた組立体を離れなければならない。その結果、再加速を受けることによりエネルギが失われ、ロータの基部の外径から高速で「放出(sling)」される。これは、オイルを流れチャンネル66を通して飛沫プレート98の下の場所に流出させることによって得られ、これにより、オイルのスプレーを、下方に、回転中のロータハブ24から遠ざかるように、ドレン開口部97に向かって逸らす。変形例の設計において、飛沫プレートを使用しない場合には、オイルが出口箇所から半径方向外方に飛散するとき、回転するロータの表面上にオイルが再同伴されないように、流出するオイルを基部プレートの最も下の箇所よりも低い箇所から出す必要がある。上文中に説明したように、「清浄」なプロセス流体を駆動流体と混合し、ドレン開口部97を介して重力によりハウジングベース21の外にドレンする。
【0033】
図9を参照し、変形例の遠心分離機120を開示する。遠心分離機120は、図1の遠心分離機20と多くの点で極めて類似した構造を有するということに着目されたい。遠心分離機120と遠心分離機20との間の主な相違点には、ベース21、シャフト23、円筒形の孔89、及び主通路83の設計及び関係が含まれる。遠心分離機20のこれらの部分を遠心分離機120の対応する部分と比較すると、以下の相違点が明らかになる。遠心分離機20についての図1の設計では、主通路83はベースハブ87の孔89と直接的に流れ連通している。図示のように、孔89は、主通路83を通って軸線方向に延びているのでなく、効果的には、その箇所でT形に交差している。図9の設計では、ベースの円筒形の孔121と主通路122との間に流れ連通がない。その代わりに、遠心分離機120のシャフト124の下端即ちベース123が図1のベース90を越えて軸線方向に延びており、シャフト124は主通路122を通って延びており、円筒形の孔121の下孔延長部125を通って外に出る。シャフト124を図11に別体の構成部品として示す。この下孔延長部125は図示のように主通路122と交差し、主通路122の上方にある円筒形の孔121の上部分と軸線方向に整合している。遠心分離機120のベース126の設計を図12に示す。シャフト124のベース123は、入口孔128からスロットル通路129及び130まで延びる流路を構成する。ここでは、タービン29に参照番号134が附してあるが、設計は基本的に同じである。図10では、仕切りを有するバケット形体の変形例の型式のタービンがタービン134aとして示してある。
【0034】
シャフト23は、単一のスロットル通路93を含むのに対し、シャフト124(図9参照)は二つのスロットル通路129及び130を含む。これは、図9の実施例では、通路129及び130の上流のほぼ全ての箇所で、好ましくは遠心分離機の外側で来入オイル流にスロットル作用を加えることができるためである。その結果、通路129及び130は、単一のスロットル手段として役立つ必要がない。図1では、来入オイルは、タービン29の駆動にも使用され、遠心分離機の外部で流れにスロットル作用を加えると、タービンの速度に悪影響が及ぼされる。この理由により、ロータ25への流れには、通路93によってスロットル作用が加えられる。二つの通路を使用することと比較すると、一つの通路でスロットル機能を行う方が容易である。この理由により、図1の実施例では、通路93が一つだけ設けられている。
【0035】
シャフトを通る内部通路が主通路122と流れ連通していないため、入口孔128での来入流(オイル)はタービン134の駆動に使用されない。タービン134は、実際には、タービン29と同じであり、遠心分離機120の残りの部分は、本明細書に説明したことを除き、遠心分離機20と実際上同じである。タービン134を噴流ノズル135及び136で駆動するため、入口通路137を介して加圧流体を主通路122に導入する。好ましい実施例では、この加圧流体(即ち駆動流体)はガスである。加圧ガスは図1のオイルと同じ経路を辿るが通路127には流入せず、従って円錐状部材を積み重ねた組立体138に導入されない。
【0036】
加圧ガスをポスト140の通路139に、及び最終的にはジェットノズル136に流入させるため、シャフト124のベース123の位置141にはノッチ又は窪みが設けられている。これは、加圧ガスがシャフト124のベース123の周囲を自由に通過できるようにするためである。ポスト143の通路142は、加圧ガスをジェットノズル135に送出するため、通路122と連通している。O−リング144がベース123と下孔延長部125との間に位置決めされている。入口孔128には、円錐状部材を積み重ねた組立体に導入されるべき流体を送出する入力導管を連結するため、雌ねじが設けられている。
【0037】
図9のタービン134を駆動するのに使用されるガス(代表的には空気)を遠心分離機120から大気中に放出しなければならない。この機能について様々なベント設計及び位置決めが適しているけれども、空気と混合したオイルミストを先ず分離することが重要である。この目的のため、コアレッサー150がベル型ハウジング151に取り付けられており、出口152の周囲がシールされている。スプレーミスト即ち空気及びオイルのエアゾールが出口152を通って出るとき、コアレッサー150の内部でオイルが空気から分離される。次いで空気を大気中に通し、オイルは徐々に遠心分離機内に滴り戻る。コアレッサー150の内部には、金属製メッシュが設けられ、又は、変形例では、合成織製又は不織メッシュが設けられている。これらのメッシュは全て、当該技術分野で周知である。
【0038】
本明細書中、タービン29及び対応するバケットについての様々な型式及び設計に言及した。これらには、個々のバケット32aが仕切りを有するバケット形体を持つ旧式のペルトンタービン29a(図2参照)及びバケット32を持つ、変形された仕切りを有さないバケットを用いたタービン29(図1参照)が含まれる。いずれの型式の衝動タービンも図1及び図9の実施例並びに図2及び図10の変形例に適している。図3の概略図は、タービン29として示してあるが、タービン29及び29aの適当な一般的な例示を行おうとするものである。
【0039】
タービン29についての他の変形及び変更の議論では、ベーンリング型又はターゴ型のタービンに言及する。このような型式のタービンの個々のベーンは実際上、どのような直径に配置されていてもよいが、ベーン円直径がタービン29についての図示のバケット円直径を越えて増大する場合には、ガス駆動作動モードと関連した効率が重要である。ガス駆動式遠心分離機について、ベーンリング型タービンが好ましい。最適のベーン速度は、ジェット速度の半分に等しいということが知られており、チョークドフロー(音速ジェット)に基づくと、ガスによって駆動されるベーンを大きな直径に亘って配置するのが好ましい。
【0040】
従って、図13、図14、及び図15は、ロータの外殻部162の、下縁部163と隣接した全体に円筒形の部分162aの外面に個々のベーン161を取り付けることによって形成されたベーンリング型タービン160を示す。各ベーン161は、凹状の衝突面164を持つ湾曲形態を有する。この種のベーンでは、ジェットノズル165は、ベーンの中心線に対して5°乃至20°の所定の角度で差し向けられる。この角度は、ベーン61の前縁角度とほぼ一致する。ジェットノズル165は、通路166から空気のジェットを送出する。ジェットはベーンに衝突してこれを回転し、及びかくしてベアリングを介してシャフトに取り付けられたロータを駆動(回転)する。
【0041】
図9、図10、及び図13の遠心分離機をガス駆動作動するため、ガスジェットは音速(約0.912kg/cm2(約13psig)以上の圧力)である。運動エネルギを最大に引き出すための最適のベーン速度(図13参照)は、ジェット速度の約0.4倍であり、これは、毎秒約134.112m(約440フィート)(毎秒335.28m(1100フィート)の音速に対して)である。10000RPMで回転する直径18.542cm(7.3インチ)のロータについて、ベーン速度(ベーン161は図13に示すように周囲に配置されている)は毎秒約97.536m(約320フィート)である。この速度は、最適速度よりも「低速」である。
【0042】
図13の遠心分離機について使用されたタービンのベーン(ベーンリング)の型式は、図2、図9、及び図10の遠心分離機の実施例の変形された仕切りを有さないバケットを用いた型式及び仕切りを有するバケットを用いたタービン型式の代わりに使用できる。使用されたタービンの型式、タービンの位置、ロータの直径、駆動媒体、及びジェット速度によって効率が異なる。
【0043】
本発明の別の実施例によれば、図1の定置のジェットノズル27及び28及び図9の定置のジェットノズル135及び136を、ハニカム状挿入体170(図16参照)を各ジェットノズルの入口に位置決めすることによって変更する。個々の流れ孔170aは、六角形形状の外壁によって画成されており、挿入体170の全長に亘って延びている。挿入体170の機能は、入口乱流をなくすか或いは少なくすることによって流れを真っ直ぐにすることである。挿入体170を使用すると、ノズルを出てタービンに差し向けられるジェットの流れの一貫性及び安定性が大幅に改善される。このハニカム状挿入体170は、入口乱流が問題である場合には、ジェットノズル165と関連して使用してもよい。
【0044】
図1及び図9を更に参照し続けると、対応する定置のジェットノズル27及び28及び135及び136の夫々は、対応する取り付けポスト(86、88、140、及び143)に位置決めされ、組み立てられる。各取り付けポストは、その対応するジェットノズルの入口と連通した内部流れ通路を画成する。図18は、入口乱流及び挿入体170の位置決め及び機能を説明する目的でジェットノズル及び取り付けポストを例示する概略図である。
【0045】
図18を更に参照すると、例示のジェットノズル172の中央流れ軸線171は、取り付けポスト175の流れ通路174の中央流れ軸線173に対してほぼ垂直である。実際、通路174からノズル入口176への流れは、直角に曲がる必要がある。これによって発生する乱流は、取り付けポストの閉鎖端177の性質によって更に複雑になり、場合によっては、入口176に向かって戻る逆流が発生する。
【0046】
ジェットノズル172の入口172に乱流が存在する(部分的には、流れが90°曲がることによって発生する)場合には、流出流がタービンのバケット(図1及び図9参照)に当たる前に壊れてしまう。ジェットの流出流がタービンのバ ケットに当たる前に壊れてしまうと、タービンの効率が低下する。タービンの効率が低いと、タービンの速度がこの特定の用途に所望の速度よりも低くなってしまい、所望の速度を得ようとし且つ維持するための潤滑油の圧送が高まり、動力消費が高まる。
【0047】
最適の衝動タービン効率に寄与する重要な要因の一つは、タービンのバケットに当たるときに安定した一貫した液体ジェットを各ジェットノズルから出すということであるということがわかった。流出流が壊れると液滴として見え、ジェットノズルから出ると直ちに扇状パターンをなして拡がり、そのためジェットの品質が大幅に低下し、タービンの効率が低下する。流出流の破壊により、50%乃至60%の所望の熱力学的効率が25%乃至35%まで低下してしまう。
【0048】
ハニカム状挿入体170により、タービン効率が改善される。これは、タービンのバケットに差し向けられる液体ジェットの一貫性及び安定性が改善されるためである。挿入体170は、流れがジェットノズル172のテーパした出口178の方向で直線状になるように、流れを入口176に再度差し向ける。これにより、更に層状の流出状態がノズルのスロートで発生し、一貫した安定した流出ジェットを形成する。この改善により、タービンの効率が大幅に向上し、これにより、低い動力消費及び潤滑油圧送で所望の速度をもたらす遠心力を発生できる。
【0049】
挿入体170は、厚さが約8.9mm(0.35インチ)の比較的薄いアルミニウム材から製造される。個々のセル170a(六角形の孔)の各々は、向き合った平らな側部に亘って約1.09mm(0.043インチ)である。挿入体170は、入口開口部がテーパを開始するスロートの位置までノズル172に一杯に挿入されるような長さを備えている。挿入体170の反対端は、図18に示すように、ノズル172の端部を越えて通路174の内部に延びている。挿入体170の表面170bの外径は、約6.35mm(0.25インチ)であり、ジェットノズル入口176にぴったりと嵌まるような大きさになっている。
【0050】
挿入体170に対する随意の態様では、型成形プラスチック(図17参照)又はZn、Mg、又はAl等のダイカスト金属を使用することが含まれる。これらの変形例の金属は、所望の層流を発生するため、上文中に説明した長く且つ細い毛管状(円筒形)の通路170dを形成する。各通路170dの直径は、約0.86mm(0.34インチ)である。
【0051】
挿入体170についての他の変形例には、ノズル入口176に取り付けた非常に粗く焼結した金属プラグ又は織製ワイヤメッシュディスクを使用することが含まれる。
【0052】
本発明を添付図面及び以上の説明に例示し且つ説明したが、これらは例示であって、限定を行おうとするものではない。好ましい実施例を示し且つ説明したが、本発明の範疇に含まれるその全ての変形及び変更は保護されるのが望ましいということは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例による遠心分離機の断面図である。
【図2】本発明の別の実施例による遠心分離機の部分断面図である。
【図3】図1の遠心分離機の部分を構成するインパルスタービン及びこれと協働するジェットノズルの概略平面図である。
【図4】図1の遠心分離機で使用された図3のインパルスタービンの部分として使用される変形された仕切りを有さないバケットを正面から見た断面図である。
【図5】図4の仕切りを有さないバケットの斜視図である。
【図6】図1の遠心分離機の一つの部分を構成する中央シャフトを正面から見た断面図である。
【図7】図1の遠心分離機の一つの部分を構成するロータハブを正面から見た断面図である。
【図8】図7のロータハブの平面図である。
【図9】本発明の変形例による遠心分離機を正面から見た断面図である。
【図10】本発明の別の実施例による遠心分離機を正面から見た部分断面図である。
【図11】図9の遠心分離機の一部を構成する中央シャフトを正面から見た断面図である。
【図12】図9の遠心分離機の一部を構成するベースを正面から見た断面図である。
【図13】本発明による遠心分離機の部分として使用するのに適当なベーンリング型インパルスタービンを正面から見た断面図である。
【図14】図13のベーンリング型タービンの部分平面図である。
【図15】図13のベーンリング型タービンの一つのベーン及び協働するノズルジェットの概略図である。
【図16】本発明による遠心分離機の部品として使用するためのジェットノズル挿入体の端面の端面図である。
【図17】本発明による遠心分離機の部品として使用するための別のジェットノズル挿入体の端面の端面図である。
【図18】例示の取り付けポスト及び図16のジェットノズル挿入体を組み込んだジェットノズルの縦断面図である。

Claims (5)

  1. 循環流体から粒状物を分離するための遠心分離機において、円錐状部材の積み重ね体と中空ロータハブとを有し、かつ、軸線を中心として回転するように構成され且つ配置された、ロータと、
    流体入口と、第1通路と、前記第1通路に連結された第2通路と、中空ベースハブとを画成し、前記流体入口が前記第1通路によって前記中空ベースハブに連結された、ベース部分と、
    前記ベースハブに取り付けられ、且つ、前記ロータハブを通って延在する、シャフト中央チューブであって、前記シャフト中央チューブの内部に、前記流体を前記第1通路から前記円錐状部材の積み重ね体に送出するための通路を有する、前記シャフト中央チューブと、
    前記ロータを前記シャフト中央チューブを中心として回転運動させるように、前記ロータハブと前記シャフト中央チューブとの間に位置決めされた、ベアリングと、
    前記ロータに取り付けられた衝動タービンと、
    前記第2通路に流れ連結され、かつ、前記ロータに順次回転運動を伝達する前記衝動タービンで前記流体の噴流を指向させるように構成され且つ配置された、噴流ノズルと、
    入口乱流を減少させるために、前記噴流ノズルに組み込まれた、流れ方向規定用の挿入体と、
    を有することを特徴とする、遠心分離機
  2. 前記衝動タービンは、仕切りを有さないバケット状にそれぞれ設計された、複数の独立したタービンのバケットを有し、前記バケットは、前記流体の前記噴流によって作用を受けるように構成され且つ配置されている、請求項1の遠心分離機。
  3. 前記流れ方向規定用の挿入体は、間隔を置いて形成された複数の流れ孔を画成する、請求項2の遠心分離機
  4. 前記衝動タービンは、仕切りを有するバケット状にそれぞれ設計された、複数の独立したタービンのバケットを有し、前記バケットは、前記流体の前記噴流によって作用を受けるように構成され且つ配置されている、請求項1の遠心分離機。
  5. 前記流れ方向規定用の挿入体は、間隔を置いて形成された複数の流れ孔を画成する、請求項4の遠心分離機
JP35100599A 1998-12-11 1999-12-10 遠心分離機 Expired - Fee Related JP3585795B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/209570 1998-12-11
US09/209,570 US6019717A (en) 1998-08-19 1998-12-11 Nozzle inlet enhancement for a high speed turbine-driven centrifuge

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000176315A JP2000176315A (ja) 2000-06-27
JP3585795B2 true JP3585795B2 (ja) 2004-11-04

Family

ID=22779302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35100599A Expired - Fee Related JP3585795B2 (ja) 1998-12-11 1999-12-10 遠心分離機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6019717A (ja)
EP (1) EP1008391B1 (ja)
JP (1) JP3585795B2 (ja)
AU (1) AU760173B2 (ja)
DE (1) DE69906019T2 (ja)

Families Citing this family (90)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19911212A1 (de) * 1999-03-12 2000-09-14 Mann & Hummel Filter Wellenlagerung mit Lagerkalotte
US6530872B2 (en) * 1998-04-16 2003-03-11 Filterwerk Mann & Hummel Gmbh Free jet centrifuge rotor
US6579218B1 (en) 1998-09-25 2003-06-17 Analytical Engineering, Inc. Centrifugal filter utilizing a partial vacuum condition to effect reduced air drag on the centrifuge rotor
US6296765B1 (en) 1998-10-21 2001-10-02 Baldwin Filters, Inc. Centrifuge housing for receiving centrifuge cartridge and method for removing soot from engine oil
US6517475B1 (en) 1998-09-25 2003-02-11 Baldwin Filters, Inc. Centrifugal filter for removing soot from engine oil
US6520902B1 (en) 1998-10-21 2003-02-18 Baldwin Filters, Inc. Centrifuge cartridge for removing soot from engine oil
US6579220B2 (en) * 1999-07-07 2003-06-17 Fleetguard, Inc. Disposable, self-driven centrifuge
US6551230B2 (en) 2000-04-04 2003-04-22 Fleetguard, Inc. Molded spiral vane and linear component for a centrifuge
US6652439B2 (en) 2000-04-04 2003-11-25 Fleetguard, Inc. Disposable rotor shell with integral molded spiral vanes
US6602180B2 (en) 2000-04-04 2003-08-05 Fleetguard, Inc. Self-driven centrifuge with vane module
US6540653B2 (en) 2000-04-04 2003-04-01 Fleetguard, Inc. Unitary spiral vane centrifuge module
DE20012736U1 (de) * 2000-07-22 2000-09-21 Mann & Hummel Filter Baugruppe für eine Brennkraftmaschine mit einem Ölfilter
US6428700B1 (en) 2000-09-06 2002-08-06 Baldwin Filters, Inc. Disposable centrifuge cartridge backed up by reusable cartridge casing in a centrifugal filter for removing soot from engine oil
US6533712B1 (en) * 2000-10-17 2003-03-18 Fleetguard, Inc. Centrifuge housing with oil fill port
US6364822B1 (en) * 2000-12-07 2002-04-02 Fleetguard, Inc. Hero-turbine centrifuge with drainage enhancing baffle devices
US6709575B1 (en) 2000-12-21 2004-03-23 Nelson Industries, Inc. Extended life combination filter
EP1368128B1 (en) * 2001-01-13 2006-10-25 Mann + Hummel GmbH Centrifugal separation apparatus
US6572523B2 (en) 2001-04-05 2003-06-03 Fleetguard, Inc. Centrifuge rotation indicator
JP2003010703A (ja) 2001-07-05 2003-01-14 Satoru Imura 無洗米製造装置と無洗米製造方法
US6454694B1 (en) * 2001-08-24 2002-09-24 Fleetguard, Inc. Free jet centrifuge rotor with internal flow bypass
US6793615B2 (en) 2002-02-27 2004-09-21 Fleetguard, Inc. Internal seal for a disposable centrifuge
US6893389B1 (en) * 2002-09-26 2005-05-17 Fleetguard, Inc. Disposable centrifuge with molded gear drive and impulse turbine
DE10254034A1 (de) * 2002-11-20 2004-06-03 Mann + Hummel Gmbh Fliehkraftabscheider
US6929596B2 (en) * 2003-02-07 2005-08-16 Fleetguard, Inc. Centrifuge with separate hero turbine
US7235177B2 (en) * 2003-04-23 2007-06-26 Fleetguard, Inc. Integral air/oil coalescer for a centrifuge
GB2401564A (en) * 2003-05-15 2004-11-17 Mann & Hummel Gmbh Centrifugal separation apparatus and rotor
DE10323261A1 (de) * 2003-05-23 2004-12-16 Daimlerchrysler Ag Zentrifugal-Ölabscheider für Blow-By-Gase einer Brennkraftmaschine
US7189197B2 (en) * 2003-08-11 2007-03-13 Fleetguard, Inc. Centrifuge with a split shaft construction
DE10350562B4 (de) * 2003-10-29 2008-07-31 Daimler Ag Vorrichtung zur Aufbereitung von Schmieröl
GB2418161A (en) * 2004-09-18 2006-03-22 Mann & Hummel Gmbh Centrifugal separation apparatus and rotor therefor
DE102005003037A1 (de) * 2005-01-22 2006-08-10 Hengst Gmbh & Co.Kg Abscheidevorrichtung zum Abscheiden von Flüssigkeitspartikeln aus einem gasförmigen Medium
US7566294B2 (en) * 2005-03-11 2009-07-28 Cummins Filtration Ip Inc. Spiral vane insert for a centrifuge
US7377893B2 (en) * 2005-04-25 2008-05-27 Fleetguard, Inc. Hero-turbine centrifuge with flow-isolated collection chamber
AT503390B1 (de) * 2006-03-30 2008-06-15 Erema Vorrichtung zur trocknung nassen schüttfähigen gutes, vorzugsweise von kunststoffteilchen
US7959546B2 (en) 2007-01-24 2011-06-14 Honeywell International Inc. Oil centrifuge for extracting particulates from a continuous flow of fluid
DE202007009913U1 (de) * 2007-07-13 2008-11-20 Hengst Gmbh & Co.Kg Abscheider zum Abscheiden von Ölnebel aus dem Kurbelgehäuseentlüftungsgas einer Brennkraftmaschine und Brennkraftmaschine mit einem Abscheider
EP2020485B1 (de) * 2007-07-31 2013-09-25 Hengst GmbH & Co. KG Ölnebelabscheider einer Brennkraftmaschine
US8360251B2 (en) 2008-10-08 2013-01-29 Cummins Filtration Ip, Inc. Multi-layer coalescing media having a high porosity interior layer and uses thereof
CN105477903B (zh) * 2009-05-15 2017-12-12 康明斯过滤Ip公司 表面聚结器
US8657909B2 (en) 2009-07-10 2014-02-25 Alfa Laval Corporate Ab Gas cleaning separator
US8764869B2 (en) 2009-07-10 2014-07-01 Alfa Laval Corporate Ab Gas cleaning separator
US9061291B2 (en) 2009-07-10 2015-06-23 Alfa Laval Corporate Ab Gas cleaning separator
US9056319B2 (en) 2009-07-10 2015-06-16 Alfa Laval Corporate Ab Gas cleaning separator
CN103357219B (zh) * 2009-07-10 2016-06-22 阿尔法拉瓦尔股份有限公司 气体净化分离器
KR101431922B1 (ko) * 2009-07-10 2014-08-19 알파 라발 코포레이트 에이비 기체 세정 분리장치
US8673038B2 (en) 2009-07-10 2014-03-18 Alfa Laval Corporate Ab Gas cleaning separator
US8657908B2 (en) 2009-07-10 2014-02-25 Alfa Laval Corporate Ab Gas cleaning separator
US8679214B2 (en) 2009-07-10 2014-03-25 Alfa Laval Corporate Ab Gas cleaning separator
US8657913B2 (en) 2009-07-10 2014-02-25 Alfa Laval Corporate Ab Gas cleaning separator
DE112010003868T5 (de) * 2009-09-30 2012-09-06 Cummins Filtration Ip, Inc. Hilfsstopfbuchse für einen O-Ring
US8974567B2 (en) 2010-01-27 2015-03-10 Cummins Filtration Ip Inc. Rotating coalescer with keyed drive
US8893689B2 (en) 2010-01-27 2014-11-25 Cummins Filtration Ip, Inc. Crankcase ventilation self-cleaning coalescer with intermittent rotation
US8940068B2 (en) 2010-01-27 2015-01-27 Cummins Filtration Ip Inc. Magnetically driven rotating separator
US8807097B2 (en) 2010-01-27 2014-08-19 Cummins Filtration Ip Inc. Closed crankcase ventilation system
US9194265B2 (en) 2010-01-27 2015-11-24 Cummins Filtration Ip, Inc. Rotating separator with housing preventing separated liquid carryover
GB2478578A (en) * 2010-03-11 2011-09-14 Mann & Hummel Gmbh Centrifugal separator with protected bearing
US20170088254A1 (en) * 2011-03-10 2017-03-30 RuiQing Hong Ultra-High-Pressure Fluid Injection Dynamic Orbit-Transfer System and Method
EP2522431B1 (en) * 2011-05-12 2013-12-25 Alfa Laval Corporate AB A device comprising a centrifugal separator
DE102011078933A1 (de) * 2011-07-11 2013-01-17 Siemens Aktiengesellschaft Selbstgetriebener Trommelseparator und Separationsanlage mit dem Trommelseparator
WO2013067245A1 (en) 2011-11-04 2013-05-10 Cummins Filtration Ip, Inc. Rotating separator with housing preventing separated liquid carryover
CN103747878A (zh) * 2011-12-20 2014-04-23 康明斯过滤Ip公司 具有可重复使用的金属中心筒的复合材料一次性离心机转子
EP2638944B1 (en) * 2012-03-13 2018-11-28 Alfdex AB An apparatus for the cleaning of crankcase gas
US9120559B2 (en) * 2012-04-18 2015-09-01 Hamilton Sundstrand Corporation Propeller blade pitch actuation system
FR2992574B1 (fr) * 2012-06-29 2014-08-08 Commissariat Energie Atomique Separateur centrifuge a flux laminaire
US10058808B2 (en) 2012-10-22 2018-08-28 Cummins Filtration Ip, Inc. Composite filter media utilizing bicomponent fibers
DE102014222505A1 (de) * 2014-06-10 2015-12-17 Mahle International Gmbh Ölabscheideeinrichtung
DE102014220155A1 (de) 2014-10-06 2016-04-07 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102014220154A1 (de) 2014-10-06 2016-04-07 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102014220158A1 (de) 2014-10-06 2016-04-07 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
WO2016055266A1 (de) 2014-10-06 2016-04-14 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102014220157A1 (de) 2014-10-06 2016-04-07 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102015211103B4 (de) * 2015-06-17 2019-10-17 Mtu Friedrichshafen Gmbh Ölreinigungseinrichtung einer Brennkraftmaschine
DE102015211848A1 (de) 2015-06-25 2016-12-29 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
GB201519346D0 (en) * 2015-11-02 2015-12-16 Pacy Teresa J H Separator
DE202016101388U1 (de) 2016-02-04 2017-05-05 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102016201715A1 (de) 2016-02-04 2017-08-10 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102016211776A1 (de) 2016-06-29 2018-01-04 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
CN109475790A (zh) 2016-07-19 2019-03-15 康明斯滤清系统知识产权公司 穿孔层聚结器
WO2018106539A1 (en) 2016-12-05 2018-06-14 Cummins Filtration Ip, Inc. Separation assembly with a single-piece impulse turbine
CN110168198B (zh) 2017-01-09 2022-01-04 康明斯滤清系统知识产权公司 具有用于提高液压效率的非润湿表面的冲击式涡轮机
EP3570981B1 (de) 2017-01-20 2021-03-03 GEA Mechanical Equipment GmbH Zentrifuge
DE102017210321A1 (de) 2017-06-20 2018-12-20 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102017210325A1 (de) 2017-06-20 2018-12-20 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102017210320A1 (de) 2017-06-20 2018-12-20 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
WO2018234231A1 (de) 2017-06-20 2018-12-27 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
DE102017210322A1 (de) 2017-06-20 2018-12-20 Elringklinger Ag Abscheidevorrichtung
WO2019152879A2 (en) * 2018-02-02 2019-08-08 Cummins Filtration Ip, Inc. Separation assembly with a single-piece impulse turbine
WO2019204265A1 (en) 2018-04-17 2019-10-24 Cummins Filtration Ip, Inc. Separation assembly with a two-piece impulse turbine
WO2019236929A1 (en) * 2018-06-08 2019-12-12 The Research Foundation For The State University Of New York Air powered centrifuge
KR102079787B1 (ko) * 2019-02-01 2020-02-21 천병철 충동식 터빈 및 터빈 장치

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2053856A (en) * 1935-07-26 1936-09-08 Russell A Weidenbacker Edge type oil filter
US2321144A (en) * 1940-02-19 1943-06-08 Sharples Corp Centrifugal purification of liquids
US2335420A (en) * 1941-04-26 1943-11-30 Sharples Corp Oil purifying system for vehicles
US2485390A (en) * 1945-09-25 1949-10-18 Gen Electric Centrifugal fluid purifier
SU145089A1 (ru) * 1961-02-14 1962-01-01 Ю.А. Кудинов Топливна центрифуга
US3273324A (en) * 1962-05-28 1966-09-20 United Aircraft Corp Turbine driven rotary liquid-gas separation system
GB1089355A (en) * 1965-09-22 1967-11-01 Glacier Co Ltd Centrifugal fluid cleaners
SU362643A1 (ru) * 1969-03-07 1972-12-30 ВСЕСОЮЗНАЯii - -.'-;>&''';.•;"•.1 ;•:.?>&! ay
GB1390768A (en) * 1971-04-27 1975-04-16 Glacier Metal Co Ltd Centrifugal separator
SU564884A1 (ru) * 1974-12-27 1977-07-15 Московский Трижды Ордена Ленина И Ордена Трудового Красного Знамени Автомобильный Завод Им.И.А.Лихачева Центрифуга дл очистки масла в двигателе внутреннего сгорани
SU633609A1 (ru) * 1976-02-11 1978-11-25 Предприятие П/Я Р-6197 Центрифуга дл очистки жидкости
US4106689A (en) * 1977-04-06 1978-08-15 The Weatherhead Company Disposable centrifugal separator
US4221323A (en) * 1978-12-07 1980-09-09 The Glacier Metal Company Limited Centrifugal filter with external service indicator
US4288030A (en) * 1979-04-12 1981-09-08 The Glacier Metal Company Limited Centrifugal separator
US4346009A (en) * 1979-10-09 1982-08-24 Hastings Manufacturing Co. Centrifugal spin-on filter or separator
US4284504A (en) * 1979-10-09 1981-08-18 Hastings Manufacturing Company Centrifugal spin-on filter or separator and method of making and assembling the same
SU869822A1 (ru) * 1980-01-07 1981-10-07 Рижский Дизелестроительный Завод Центрифуга дл очистки жидкости
US4400167A (en) * 1980-04-11 1983-08-23 The Glacier Metal Company Limited Centrifugal separator
GB2075865A (en) * 1980-05-09 1981-11-25 Hughes & Co Water jetting nozzle
US4498898A (en) * 1982-04-16 1985-02-12 Ae Plc Centrifugal separator
US4431540A (en) * 1982-09-24 1984-02-14 Tadeusz Budzich Centrifugal filter separator
US4557831A (en) * 1984-04-12 1985-12-10 Mack Trucks, Inc. Centrifugal filter assembly
GB2160449B (en) * 1984-05-04 1988-09-21 Ae Plc Oil cleaning assemblies for engines
GB8504880D0 (en) * 1985-02-26 1985-03-27 Ae Plc Disposable cartridges
GB8618006D0 (en) * 1986-07-23 1986-08-28 Ae Plc Centrifugal oil filter
US5169065A (en) * 1990-06-15 1992-12-08 Naylor Industrial Services Method and apparatus for water jet cutting including improved nozzle
US5213260A (en) * 1991-07-03 1993-05-25 Steven Tonkinson Nozzle for producing laminar flow
FR2725917B1 (fr) * 1994-10-19 1997-11-21 Moatti Filtration Ensemble de traitement d'un fluide par filtration et centrifugation
JPH08177447A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Komatsu Ltd 遠心分離フィルタ
US5575912A (en) * 1995-01-25 1996-11-19 Fleetguard, Inc. Self-driven, cone-stack type centrifuge
US5637217A (en) * 1995-01-25 1997-06-10 Fleetguard, Inc. Self-driven, cone-stack type centrifuge
GB2297505B (en) * 1995-02-02 1998-03-18 Glacier Metal Co Ltd Centrifugal liquid cleaning arrangement
US5707519A (en) * 1996-11-27 1998-01-13 Caterpillar Inc. Centrifugal oil filter with particle retention
US5862996A (en) * 1997-01-10 1999-01-26 The Procter & Gamble Company Laminar flow nozzle
US6017300A (en) * 1998-08-19 2000-01-25 Fleetguard, Inc. High performance soot removing centrifuge with impulse turbine

Also Published As

Publication number Publication date
US6019717A (en) 2000-02-01
JP2000176315A (ja) 2000-06-27
AU760173B2 (en) 2003-05-08
EP1008391A2 (en) 2000-06-14
EP1008391A3 (en) 2001-09-12
DE69906019T2 (de) 2003-08-21
DE69906019D1 (de) 2003-04-24
AU6315899A (en) 2000-06-15
EP1008391B1 (en) 2003-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3585795B2 (ja) 遠心分離機
JP3609292B2 (ja) 高性能煤除去遠心分離器
US9840951B2 (en) Apparatus for the cleaning of crankcase gas
US6213929B1 (en) Motor driven centrifugal filter
US7156901B2 (en) Apparatus for simultaneous cleaning of a liquid and a gas
RU2554587C1 (ru) Устройство, содержащее центробежный сепаратор
JP3440080B2 (ja) 燃焼機関により生成されたガスを浄化する方法とプラント
US6364822B1 (en) Hero-turbine centrifuge with drainage enhancing baffle devices
US11352999B2 (en) Separation assembly with a two-piece impulse turbine
US6210311B1 (en) Turbine driven centrifugal filter
CN112384685B (zh) 分离组件的带驱动喷嘴的轴承板组件
JPH03504822A (ja) 運動のエネルギーを圧力のエネルギーに変換する装置を有する遠心分離機
US1101929A (en) Compressor for gases.
US20230415169A1 (en) A centrifugal separator for cleaning gas
EP4272871A1 (en) A centrifugal separator comprising a turbine casing
RU2220787C2 (ru) Способ образования облака капель диспергированной жидкости в атмосфере с регулируемыми плотностью облака, дисперсностью и степенью полидисперсности капель и устройство для его осуществления
SU900032A1 (ru) Устройство дл пылеподавлени

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040113

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees