JP3584382B2 - 小形巻線部品 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電気、通信機器などに利用するところのトランス、チョ−クコイル等の小形巻線部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8及び図9は従来の小形トランスを示したもので、1は合成樹脂材からなるボビンで、このボビン1は円筒状の巻線部2の両側に鍔3、4を有し、一方の鍔3には接続端子数に応じた凸部3aを突出形成し、この凸部3aに端子ピン5が植設されている。
また、上記一方の鍔3の外周縁部にはコイル6の巻始端と巻終端を引き出す切欠溝3bが形成されている。
7はポットコアで、円柱状の内部コア7aと円筒状の周囲コア7bとを備えている。
また、8は円形コアで、上記凸部3aを突入させる貫通孔8aを備えている。
【0003】
上記したトランスの生産に当っては、先ず、ボビン1の巻線部2にコイル6を巻線する。
巻線終了後は端子ピン5にからげたコイル端末部を半田付けにより固着する。
次に、ボビン1の他方の鍔4側から巻線部内孔に内部コア7aを挿入するようにしてポットコア7をボビン1に取付ける。
そして、貫通孔8aに鍔3に形成した凸部3aを嵌合させるようにして円形コア8を一方の鍔3側から組み付けてポットコア7に取付ける。
この円形コア8は、ポットコア7の周囲コア7b端部に接着剤などによって固着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した小形トランスは、コア7、8やコイル6によってインダクタンス値が定まるから、コアの寸法誤差やコアの透磁率の誤差などによって生ずるインダクタンスの誤差については微調整することができないと言う問題点がある。
このため、量産した小形トランスの中には目的のインダクタンス値が得られないものが含まれることがあるから、製品に無駄が生じ、また、製品検査に多くの手数がかかってしまう。
【0005】
上記した実情にかんがみ、本発明は、構成が簡単で、しかも高精度のインダクタンス値を得ることができるこの種の小形巻線部品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明では、両側に円形鍔を有する内円孔の巻線部を備えると共に、円形鍔の外面には巻線部の筒軸方向に平行させて端子ピンを植設する突形部を設けたボビンと、上記巻線部に巻装しコイル端部を上記の端子ピンに止着したコイルと、円柱状の内部コア及び円筒状の周囲コアとを側部コアに一体形成した同形の2つのコアとを備え、上記2つのコアの内部コアには先端部周囲に切欠部を、それらコアの側部コアには内部コアを中心とした円弧状の貫通孔を各々形成し、ボビン鍔の突出部を上記の貫通孔に突入させると共に内部コアを上記巻線部内孔に挿入するようにして上記コアをボビンに組み付け、さらに、上記コアを回動して内部コアの接続部の磁路断面を変化させてインダクタンスの調整後2つのコアを固着する構成としたことを特徴とする小形巻線部品を提案する。
【0007】
【作用】
2つのコアを組み付けた後、いずれか一つのコアを回動させると、互いの切欠部が位置ずれして内部コアの接続部に磁路断面の変化が生じ、インダクタンス値が変わる。
そして、所望のインダクタンス値が得られたところで上記コアの回動を停止させ、この停止位置で2つのコアを固着する。
【0008】
この小形巻線部品は、ボビンにコアを組み付けた後でコアを回動させ磁路断面を変えることができるので、コア成形に寸法誤差などがあっても巻線部品の生産時に微調整することができ、常に精度の高いインダクタンス値に設定することができる。
【0009】
【実施例】
次に、本発明の実施例について図面に沿って説明する。
図1〜図6は本発明を小形トランスに実施した一実施例であり、図1は小形トランスの側面図、図2は小形トランスの縦断面図、図3はこの小形トランスに備えたボビンの側面図、図4は図3上のA−A線に沿ったボビンの断面図、図5はこの小形トランスに備えたコアの脚端面方向から見た側面図、図6は同コアの縦断面図である。
【0010】
これらの図面において、合成樹脂材で形成したボビン50は、円筒状の巻線部51の両側に円形の端鍔52、53を備え、中程には同じく円形の中間鍔54を備えて第1巻線区分55と第2巻線区分56とが形成されている。
【0011】
また、上記端鍔52、53には、その外面に後述する端子ピンを植設するための短柱状のピン植設部52a、52b、53a、53bを突出形成し、これらピン植設部52a、52b、53a、53bの近傍には端鍔52、53の外周縁を切欠いて形成したコイル引出溝52c、52d、53c、53d(53cは図示省略)が設けてある。
【0012】
フエライト材で形成したコア57、61は共に同形状をなすポットコアで、一方のコア57を図5及び図6に示す。
コア57は、円筒状の周囲コア58と円柱状の内部コア59とが側部コア60に一体形成され、周囲コア58の先端面と内部コア59の先端面とが一面をなしている。
【0013】
また、内部コア59の先端部周囲には切欠部59aが形成してある。
この切欠部59aは、内部コア59の先端からその基部に向かって内部コア59の外周部を部分的に切欠いた形状となっている。
【0014】
また、側部コア60にはボビン50のピン植設部52a、52bを突入させる2つの貫通孔60aが形成してある。
この貫通孔60aは、内部コア59を中心とする円弧状の窓孔となっている。
【0015】
コア61は、上記コア57と同様にフエライト材で同形状に形成したもので、周囲コア62、内部コア63、側部コア64からなり、内部コア63の先端部周囲には切欠部63aを有し、側部コア64には円弧状の2つの貫通孔64aが形成してある。
【0016】
ボビン50の上記ピン植設部52a、52b、53a、53bには各々端子ピン65a、65b、65c、65dが巻線部51の筒軸方向に沿って植設してある。
【0017】
上記した小形トランスを生産するには、先ず、ボビン50の巻線部51にコイルを巻線する。
この巻線は、例えば、巻始端部を端子ピン65aにからげた後に第1巻線区分55に所定の巻回数の巻線を行ない、続いて、この線材を中間鍔54に形成した図示しない連通孔を通して第2巻線区分56に引き出し、第2巻線区分56に同じく所定の巻回数の巻線を行なつて二次コイルSを形成し、その巻終端部を端子ピン65dにからげて線材を切断する。
【0018】
次に、一次コイルとなる線材の巻始端部を端子ピン65bにからげて第1巻線区分55に巻線し、続いてこの線材を中間鍔54に形成した連通孔を通して第2巻線区分56に引き出し、第2巻線区分56に巻線して二次コイルSの上方に一次コイルPを形成する。
この一次コイルPの巻終端部は端子ピン65cにからげて線材を切断する。
巻線終了後は、各端子ピンにからげたコイル端末部を半田付けにより固着する。
【0019】
ポットコア57、61は、ボビン50の両側から内部コア59、63を巻線部51の内孔に挿入し、側部コア60、64に形成した貫通孔60a、64aに端鍔52、53に設けたピン植設部52a、52b、53a、53bを突入するようにしてボビン50に組み付ける。
【0020】
上記のようにしてボビン50に組み付けたコア57、61は、所定の範囲において回動自在となる。
つまり、図1に示すようにコア57は、ボビン50の一方の鍔52に形成したピン植設部52a、52bが側部コア60に形成した貫通孔60aに突入しており、したがって、コア57は貫通孔60aの端部がピン植設部52aに当接するまで内部コア59を中心として時計方向または半時計方向に回動可能となる。
コア61もコア57と同様にして内部コア63を中心として回動可能となっている。
【0021】
上記コア57、61は一方のコア、例えば、コア57を回動させて切欠部59a、63aの相対位置を内部コアの周囲方向にずらせる。
切欠部59a、63aの位置ずれによって内部コア59、63の接続部に磁気通路断面の変化が生ずるために、内部コア59、63を通る磁束が変化しインダクタンス値が調整される。
コア57、61は上記のようにインダクタンス調整後に、各々の周囲コア58、62の端面部を接着剤で固着する。
なお、一次コイルPの外周囲には絶縁テ−プ67が巻装してある。
【0022】
このように上記の小形トランスは、コア57、61をボビン50に組み付けた後回動できるように構成されているので、コア57、61をボビン50に組み付けた後でインダクタンス値の微調整を行なうことができるから、トランスの出力調整やトランス効率のアップ調整などに有利となる。
【0023】
図7は、ボビン50の変形例を示したもので、このボビン68は多角筒状の巻線部69を有し、巻線部69の内孔を円形に形成してある。
このようにすれば、コイル巻線時のコイルのすべりを防止できる効果がある。なお、図7において符号70は一方の端鍔であり、71は端鍔70に一体形成したピン植設部、72はこのピン植設部71に植設した端子ピン、73はコイル端部を引き出す溝である。
【0024】
上記実施例では、切欠部59a、63aを内部コア59、63の先端部周囲の一箇所に形成してあるが、内部コア59、63の先端部周囲の複数箇所に形成するようにしてもよい。
【0025】
なお、上記実施例で示したコア57、61は型加工する場合に、縦抜き加工によって生産されるが、筒軸方向の長いこのようなコアは抜き加工が難しくなる。したがって、周囲コア58、62の内周面と内部コア59、63の外周面とに僅かな先端側下り勾配のテ−パ−(例えば、0.1mm程度)を形成することが好ましい。
【0026】
また、この実施例は小形トランスで説明したが、チョ−クコイル等であっても同様に実施することが可能である。
【0027】
【発明の効果】
上記した通り、本発明に係る小形巻線部品は、コアをボビンに取付けた後にこのコアを回動させてインダクタンス値を微調整する構成としたので、コアの寸法誤差やコアの透磁率の誤差等があっても常に高精度のインダクタンス値を得ることができ、製品としての信頼性が大きく向上する。
また、構成が極めて簡単であることから、量産に適する小形巻線部品となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を小形トランスに実施した一実施例であり、当該トランスの側面図である。
【図2】上記小形トランスの縦断面図である。
【図3】上記小形トランスに備えたボビンの側面図である。
【図4】図3上のA−A線に沿った断面図である。
【図5】上記小形トランスに備えたコアをコア先端面方向から見た側面図である。
【図6】上記コアの縦断面図である。
【図7】ボビンの変形例を示したもので、当該ボビンの縦断側面図である。
【図8】従来例を示す小形トランスの縦断面図である。
【図9】上記従来の小形トランスの底面図である。
【符号の説明】
50 ボビン
51 巻線部
52、53 端鍔
52a、52b、53a、53b ピン植設部
57、61 コア
58、62 周囲コア
59、63 内部コア
59a、63a 切欠部
60、64 引出孔
65 端子ピン

Claims (1)

  1. 両側に円形鍔を有する内円孔の巻線部を備えると共に、円形鍔の外面には巻線部の筒軸方向に平行させて端子ピンを植設する突形部を設けたボビンと、上記巻線部に巻装しコイル端部を上記の端子ピンに止着したコイルと、円柱状の内部コア及び円筒状の周囲コアとを側部コアに一体形成した同形の2つのコアとを備え、上記2つのコアの内部コアには先端部周囲に切欠部を、それらコアの側部コアには内部コアを中心とした円弧状の貫通孔を各々形成し、ボビン鍔の突出部を上記の貫通孔に突入させると共に内部コアを上記巻線部内孔に挿入するようにして上記コアをボビンに組み付け、さらに、上記コアを回動して内部コアの接続部の磁路断面を変化させてインダクタンスの調整後2つのコアを固着する構成としたことを特徴とする小形巻線部品。
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