JP3583069B2 - 歯科治療椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科治療椅子、より詳細には、非使用時、バックレスト(背板)内にフィルムビュアー,モニター,ワークテーブル等を収納しておくことのできる歯科治療椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、本発明が適用される歯科治療ユニットの一例を示す全体構成図で、該歯科治療ユニットは、本発明が適用されるバックレスト10を有する歯科治療椅子1、ワークテーブル2、スピットン3、無影灯4、インスツルメントホルダー5、フットスイッチ6、アシスタント用インスツルメントホルダー7、シャウカステン(フィルムビュアー)8等からなり、インスツルメントホルダー5には、歯科治療において使用する種々のインスツルメント9が収納されており、周知のように、歯科治療に当り、患者は椅子1に座り、頭を安頭台に固定して治療を受ける。治療中、術者は治療椅子1を上下動、倒起動、傾斜動等させて、患者を治療しやすい姿勢にして治療を行う。
【0003】
上述のように、歯科治療ユニットには、フィルムビュアー、更には、図示しないモニター装置等が備えられており、最近では、歯科治療の一環として、治療前もしくは治療後に、歯科医が、フィルムビュアーもしくはモニターを用い、患者とのコミュニケーションを図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の歯科治療ユニットにおいては、フィルムビュアーもしくはモニターと患者との距離が遠く離れており、患者が、これらフィルムビュアーやモニターをよく見ることができないといった問題があった。
【0005】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、フィルムビュアーもしくはモニターは、ドクターと患者とのコミュニケーションを図るために、患者の近くにもあることが必要であり、更には、邪魔にならないように収納できることが重要であり、本発明は、これらの要求を満たすことを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、バックレストの側部に開口を有する収納スペースを有し、非使用時は、該収納スペース内にワークテーブル及びフィルムビュアーを収納し、使用時、該ワークテーブル及びフィルムビュアーを前記収納スペースから延出可能とした歯科治療椅子において、前記ワークテーブル及びフィルムビュアーは、複数の関節にて連結されたアームを介して歯科治療椅子に取り付けられ、該アームは先端に前記ワークテーブルを有し、該ワークテーブルに前記フィルムビュアーが該ワークテーブルの面に平行な軸まわりに回動自在に取り付けられていることを特徴としたものである。
【0007】
請求項2の発明は、バックレストの側部に開口を有する収納スペースを有し、非使用時は、該収納スペース内にワークテーブル及びモニターを収納し、使用時、該ワークテーブル及びモニターを前記収納スペースから延出可能とした歯科治療椅子において、前記ワークテーブル及びモニターは、複数の関節にして連結されたアームを介して歯科治療椅子に取り付けられ、該アームは先端に前記ワークテーブルを有し、該ワークテーブルに前記モニターが該ワークテーブルの面に平行な軸まわりに回動自在に取り付けられていることを特徴としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、フィルムビュアーもしくはモニターを収納可能に有する歯科治療椅子のバックレストの構成を説明するための概略構成図で、図中、10はバックレスト、20はフィルムビュアー又はモニター、30は該フィルムビュアー又はモニター20をバックレスト10に取り付けるためのアームで、バックレスト10は、側部に開口11aを有する収納スペース11を有し、常時(非使用時)は、図1(A)に示すように、前記フィルムビュアー又はモニター20は前記収納スペース11内に収納されており、使用時に、図1(B)に示すように、取手21をもって該収納スペース11より矢印A方向に引き出して使用する。なお、図1(B)において、20Aはフィルムビュアー又はモニターの表面、20Bは裏面で、該フィルムビュアー又はモニター20は、アーム30に対して矢印B及びC方向に回動可能で、これによって、フィルムビュアー又はモニター20上の画像を患者の見やすい向きに調整することができるようになっている。
【0011】
図2は、前記アーム30の一構成例を説明するための図で、図2(A)〜図2(C)は、バックレスト10を上から見た図で、図中、31,32,33は連結アーム、35,36,37はこれらアームを回動可能に連結する関節を構成するピン軸で、ピン軸35,36により垂直軸方向の回動を可能にし、ピン軸37により水平軸方向の回動を可能にし、図2(A)は、バックレスト10よりアーム30を引き出した時の図、図2(B)は、アーム32をアーム31に対して関節35のまわりに回動してフィルムビュアー又はモニター20の前面20Aを患者の前方にした時の図、図2(C)は、フィルムビュアー又はモニター20を関節軸36のまわりに回動してフィルムビュアー又はモニター20の表面20Aを患者が見やすい状態(水平面での)にした時の図である。
【0012】
図3は、図2(C)に示した状態をバックレスト10の横方向から見た図で、フィルムビュアー又はモニター20は、軸37を中心に矢印方向に回転(水平軸での回転)してフィルムビュアー又はモニター20の表面20Aを患者の目線の高さ方向に合せて患者が見やすい状態にする時の図である。
【0013】
図4は、本発明の実施例を説明するための要部構成図で、同図は、使用状態を示し、図中、40はワークテーブルで、該ワークテーブル40は、アーム33に該アーム33の軸方向に平行な軸まわりに矢印D方向に90°回動可能に取り付け、更に、該ワークテーブル40にはフィルムビュアー又はモニター20が水平軸のまわりに(矢印E方向)に回動可能にかつ水平軸方向(矢印下方向)に移動可能に取り付けられている。
【0014】
図5は、図4に示した実施例の動作順序の例を説明するための図で、図5において、図5(A)〜図5(C)は、バックレスト10を側方から見た図、図5(D),図5(E)は、バックレスト10の上方から見た時の図で、この実施例にいおいては、アーム33にワークテーブル40が設けられており、このワークテーブル40はアーム33に対して、例えば、蝶番等により、図4に示したように、矢印D方向に90°回動可能に取り付けられており、更に、該ワークテーブル40には、フィルムビュアー及び/又はモニター20が矢印方向に回動可能に取り付けられており、これにより、治療に必要なもの或いは説明に必要なものをワークテーブル40の上に置いたりすることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、
フィルムビュアーもしくはモニターを必要としない時には、これらは椅子の背板に収納されているので治療の邪魔にならない。
引き出した後は、関節により患者の見やすい位置に調整することができる。
更には、フィルムビュアーもしくはモニターと同時にテーブルを使うことができ、このテーブルもフィルムビュアーもしくはモニターと同様に椅子の背板に収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムビュアーもしくはモニターを収納可能に有する歯科治療椅子のバックレストの構成を説明するための要部概略構成図である。
【図2】フィルムビュアーもしくはモニター取り付けアーム作例を説明するための図である。
【図3】図2(C)に示した状態をバックレストの横方から見た図である。
【図4】本発明の実施例を説明するための要部構成図である。
【図5】図4に示した実施例の動作順序の例を説明するための図である。
【図6】本発明が適用される歯科治療ユニットの一例を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1…歯科治療椅子、2…ワークテーブル、3…スピットン、4…無影灯、5…インスツルメントホルダー、6…フットスイッチ、7…アシスタント用インスツルメントホルダー、8…フィルムビュアー、9…インスツルメント、10…バックレスト、11…収納スペース、11a…開口、20…フィルムビュアー又はモニター、21…取手、30,31,32,33…アーム、35,36,37…関節軸、40…ワークテーブル。

Claims (2)

  1. バックレストの側部に開口を有する収納スペースを有し、非使用時は、該収納スペース内にワークテーブル及びフィルムビュアーを収納し、使用時、該ワークテーブル及びフィルムビュアーを前記収納スペースから延出可能とした歯科治療椅子において、前記ワークテーブル及びフィルムビュアーは、複数の関節にて連結されたアームを介して歯科治療椅子に取り付けられ、該アームは先端に前記ワークテーブルを有し、該ワークテーブルに前記フィルムビュアーが該ワークテーブルの面に平行な軸まわりに回動自在に取り付けられていることを特徴とする歯科治療椅子。
  2. バックレストの側部に開口を有する収納スペースを有し、非使用時は、該収納スペース内にワークテーブル及びモニターを収納し、使用時、該ワークテーブル及びモニターを前記収納スペースから延出可能とした歯科治療椅子において、前記ワークテーブル及びモニターは、複数の関節にして連結されたアームを介して歯科治療椅子に取り付けられ、該アームは先端に前記ワークテーブルを有し、該ワークテーブルに前記モニターが該ワークテーブルの面に平行な軸まわりに回動自在に取り付けられていることを特徴とする歯科治療椅子。
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