JP3582933B2 - 流量計測装置 - Google Patents

流量計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3582933B2
JP3582933B2 JP17579396A JP17579396A JP3582933B2 JP 3582933 B2 JP3582933 B2 JP 3582933B2 JP 17579396 A JP17579396 A JP 17579396A JP 17579396 A JP17579396 A JP 17579396A JP 3582933 B2 JP3582933 B2 JP 3582933B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
housing
flow rate
flow
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17579396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH102767A (ja
Inventor
吉宏 木暮
Original Assignee
株式会社日立ユニシアオートモティブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日立ユニシアオートモティブ filed Critical 株式会社日立ユニシアオートモティブ
Priority to JP17579396A priority Critical patent/JP3582933B2/ja
Publication of JPH102767A publication Critical patent/JPH102767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3582933B2 publication Critical patent/JP3582933B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管体内を流れる気体の流速または流量(以下、流量という)を計測する流量計測装置に関し、例えば自動車等のエンジンにおいて吸入空気量を計測するのに用いて好適な流量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等のエンジンでは、エンジンの各気筒に吸入される吸入空気の流量を吸気管の途中に設けた流量計測装置によって計測し、この計測結果に応じて噴射弁等により燃料を吸入空気に混合させることで、燃焼に適切な濃度(混合比)の混合気を各気筒に供給するようにしている。
【0003】
この種の従来技術による流量計測装置では、流量計測装置のハウジングが吸気管内に取付けられると共に、このハウジングには吸入空気量を計測するための計測用通路が主通路として形成され、この計測用通路は吸気管の軸方向に延びる貫通穴となっている。そして、吸気管内を流通する吸入空気は、大部分が吸気管の内壁とハウジングとの間に形成された隙間を介してハウジングの下流側に流れ、一部が計測用通路内を介してハウジングの下流側に流れる。
【0004】
また、計測用通路内には、例えば白金線等の感熱抵抗体により形成され被測気体の流速に応じて発熱量を変化する流量検出素子が露出した状態で設けられ、この流量検出素子は吸気管の外部に配設された流量検出回路等に接続されている。
【0005】
このように構成される従来技術の流量計測装置では、吸気管内を流れる吸入空気の一部が計測用通路内を流通し、その流量に応じて流量検出素子を冷却する。この結果、流量検出素子の抵抗値が減少するから、この抵抗値の減少量を流量検出回路によって検出し、この検出結果に基づいて吸気管内の吸入空気量を計測する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、流量検出素子が吸入空気によって冷却されるときの抵抗値の変化に基づいて流量を検出しているため、流量検出素子は吸気管の吸気口からエンジンの各気筒に向けて順方向に流れる空気流によって冷却されると共に、この逆方向に流れる空気流によっても冷却されてしまい、この逆方向の空気流により吸入空気量を誤って計測するという問題がある。
【0007】
即ち、吸気管内を流通する吸入空気は、各気筒内でピストンが往復動するのに応じて吸気弁が開弁したときに気筒内へと吸込まれるから、吸入空気は吸気管内で脈動するようになる。そして、この状態で吸気弁と排気弁とのオーバーラップによって排気が吸気管内に吹返したり、吸気弁が開,閉弁動作等によって吸入空気を押圧したりすると、吸入空気が一時的に逆流することがある。
【0008】
このため、従来技術では、吸入空気が逆流したときに流量の検出値が実際よりも大きくなることがあるから、この検出値に基づいた吸入空気量の計測精度が低下するという問題がある。
【0009】
また、吸入空気量が急激に変化した場合には、計測用通路内に生じた空気流の乱れにより流量検出素子が不安定な状態で冷却されるため、吸入空気量を緩やかに変化させた場合とは異なった検出値が得られることがあり、吸入空気量を正確に計測できないという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、逆流した気体の流量が計測されるのを防止でき、気体の流れを安定化し過渡状態での計測誤差を小さくできると共に、計測精度を向上できるようにした流量計測装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために請求項1に記載の発明は、内部が被測気体を流通させる通気路となった管体と、該管体内を直径方向に横切るように設けられたハウジングと、該ハウジングの直径方向中央部に位置して軸方向に貫通して設けられ、流入口が該ハウジングの上流側端面に開口し流出口が該ハウジングの下流側端面に開口する主通路と、該主通路の途中に設けられ該主通路を流れる気体の流量を検出する流量検出素子と、上流側が該流量検出素子よりも下流側に位置して前記主通路の途中から分岐し下流側が前記管体の内壁近傍に位置して前記ハウジングの下流側端面または側面に開口するバイパス通路とからなる構成を採用している。
【0012】
このように構成することにより、気体の圧力が管体の中央部よりも内壁近傍で小さくなって安定することを利用し、管体内を逆流する気体が管体中央部の主通路内に侵入したときには、この逆流をバイパス通路を介して管体の内壁近傍へと速やかに流出でき、逆流が流量検出素子に達するのを防止できる。また、主通路がその途中でバイパス通路を介して管体の内壁近傍に連通されているから、管体内の気体流量が急激に変化したときでも、主通路内の圧力変動を内壁近傍での安定した圧力によって緩衝できる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明では、前記主通路の流入口には、その開口端に全周拡開部を形成している。
【0014】
これにより、主通路の上流側開口端では、管体内の気体が全周拡開部により絞られつつ主通路内に流入するから、流入口から主通路内に流入する気体の速度を大きくでき、ハウジングの下流側で発生した圧力変動等が流出口から主通路内に伝わったときでも、この圧力変動が流量検出素子まで伝播するのを流入口から流入した気体によって防ぐことができる。
【0015】
さらに、請求項3に記載の発明では、前記バイパス通路には、前記主通路から分岐する分岐流入口に面取り部を形成している。
【0016】
これにより、主通路内に侵入した逆流を面取り部によって分岐流入口からバイパス通路内へと円滑に導くことができ、バイパス通路を介して管体の内壁近傍へと流出させることができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明では、前記バイパス通路を、前記ハウジングに対してL字状に形成している。
【0018】
これにより、バイパス通路内に流出側から逆流が侵入した場合に、この逆流が主通路内に流入するのを抑制できると共に、バイパス通路の通路寸法を長く形成でき、圧力変動等に対するバイパス通路の緩衝作用を大きくできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従い、自動車等のエンジンの吸入空気量を計測するのに用いた場合を例に挙げて詳細に説明する。
【0020】
ここで、図1ないし図5は本発明による第1の実施例を示している。
【0021】
図中、1は本実施例による流量計測装置を構成するために、例えば両側端部がフランジ等の接続部となった管体を示し、該管体1は例えば金属材料,樹脂材料等によって内径Dを有する長尺な円筒体として形成されている。そして、管体1は上流側端部が外気を吸込むエアクーナ等に接続され、下流側端部がエンジンの各気筒に向けて延びるインテークマニホールド等に接続されている。そして、管体1の内部は上流側から下流側に向けて吸入空気が流通する通気路2となり、その内壁1Aには後述のハウジング3が取付けられている。
【0022】
3は管体1内に設けられたハウジングを示し、該ハウジング3は例えば金属材料,樹脂材料により略直方体状に形成されている。そして、ハウジング3はその上端側および下端側が管体1の内壁1Aに固定され、通気路2を直径方向に横切るように配設された状態で管体1内を軸方向に延びている。また、ハウジング3の上流側端面3Aと下流側端面3Bとの間には後述の計測用通路4が形成されている。
【0023】
4は通気路2内の吸入空量を計測する主通路としての計測用通路を示し、該計測用通路4は図2に示す如く管体1の軸方向に延びる断面積Sの貫通穴としてハウジング3内に形成され、一端側がハウジング3の直径方向中央部に位置して上流側端面3Aに開口する流入口4Aとなり、他端側が下流側端面3Bに開口する流出口4Bとなっている。
【0024】
5は計測用通路4内を流れる流量または流速を検出する流量検出素子としての感熱抵抗体5を示し、該感熱抵抗体5は例えば白金線等の感熱材料により形成され、吸気温度測定用の抵抗体(図示せず)等と共に支持部6の先端側に取付けられた状態で計測用通路4内に露出されている。また、感熱抵抗体5と前記抵抗体とは、後述する回路ケーシング7内の流量検出回路に支持部6内の配線等(いずれも図示せず)を介して接続されている。
【0025】
そして、感熱抵抗体5は、前記流量検出回路から通電されることにより所定の抵抗値を有するように発熱した状態で、計測用通路4内を流通する空気流によって冷却され、この空気流の流速(流量)に応じて抵抗値を変化させる。
【0026】
7は管体1の外壁に取付けられた回路ケーシングで、該回路ケーシング7内には前記流量検出回路が収容され、この流量検出回路は感熱抵抗体5と前記抵抗体と共に例えばブリッジ回路等を構成し、感熱抵抗体5等の抵抗値の変化を電圧信号として検出するようになっている。
【0027】
8,8は本実施例によるバイパス通路を示し、該各バイパス通路8は図1および図2に示す如く全体としてL字状をなし、管体1の直径方向で計測用通路4を挟むようにハウジング3内に形成されている。そして、バイパス通路8は、計測用通路4の途中から管体1の内壁1Aに向けて径方向に延びる径方向通路8A,8Aと、該各径方向通路8Aの先端側から管体1の下流側に向けて軸方向に延びる軸方向通路8B,8Bとから構成されている。
【0028】
また、各径方向通路8Aの基端側は感熱抵抗体5よりも下流側に位置して計測用通路4内に開口し、各バイパス通路8が計測用通路4から分岐する分岐流入口8C,8Cとなっている。そして、各分岐流入口8Cは互いに等しい軸方向位置で計測用通路4内に開口している。
【0029】
一方、各軸方向通路8Bの先端側は管体1の内壁1A近傍に位置してハウジング3の下流側端面3Bに開口し、分岐流入口8Cから各バイパス通路8内に流入した気体の一部をハウジング3の下流側に流出させる分岐流出口8D,8Dとなっている。
【0030】
ここで、各分岐流出口8Dは、その開口面積S1 が計測用通路4の断面積Sに対して、
【0031】
【数1】
Figure 0003582933
となるように形成され、また管体1の内壁1Aから径方向内側に向けて最も離間した位置での離間距離dが管体1の内径Dに対して、
【0032】
【数2】
Figure 0003582933
となるように形成されている。
【0033】
本実施例による流量計測装置は上述の如き構成を有するもので、次に図3および図4に基づきその作動について説明する。
【0034】
まず、吸入空気が図3中の左側に示す如く管体1内を順方向に流通すると、この吸入空気の一部は流入口4Aから計測用通路4内に矢示Aの如く流入し、感熱抵抗体5の周囲を通過する。これにより、感熱抵抗体5の抵抗値が通過した空気の流速(流量)に応じて減少するから、この抵抗値の変化を前述した流量検出回路によって検出し、検出結果に基づいて管体1内の吸入空気量を計測する。
【0035】
そして、感熱抵抗体5を通過した空気流は3方向に分流し、一部が計測用通路4の流出口4Bから流出すると共に、残りが分岐流入口8Cから各バイパス通路8内に如く流入し、各分岐流出口8Dからハウジング3の下流側にそれぞれ流出する。
【0036】
また、管体1内の吸入空気量が急激に変化し、計測用通路4内に空気流の乱れや圧力変動等が生じた場合には、管体1の内壁1A近傍の空気流が各バイパス通路8を介してこれらの乱れや圧力変動等を抑制し、計測用通路4内の空気流を速やかに定常状態に復帰させる。
【0037】
即ち、管体1内の圧力は図3中の右側に示す如く、管体1の内壁1Aから内径Dの1/5以内の範囲(内壁1Aの近傍)において、特性線Pのように中央部よりも小さくなって安定する。このため、計測用通路4を各バイパス通路8を介してこの位置に連通させることにより、計測用通路4内の空気流や圧力変動が緩衝される。
【0038】
次に、吸入空気が図4に示すように、脈動等によって管体1内の下流側から逆流した場合には、この逆流の一部が流出口4Bから計測用通路4内に矢示Bの如く侵入し、感熱抵抗体5に達する前に分岐流入口8Cから各バイパス通路8内に流れ込み、分岐流出口8Dからハウジング3の下流側にそれぞれ流出する。
【0039】
この場合、各バイパス通路8では、前述したように分岐流出口8D側の圧力が分岐流入口8C側よりも小さくなって安定している上、計測用通路4内に侵入した逆流は前述した矢示A方向の空気流によって押圧されるから、この逆流は前記矢示A方向の流れと共に低圧側となった分岐流出口8Dに向けて各バイパス通路8内に流れ込み、感熱抵抗体5には到達しない。
【0040】
かくして、本実施例では、各バイパス通路8を感熱抵抗体5よりも下流側に位置して計測用通路4から分岐させ、該各バイパス通路8の分岐流出口8Dを管体1の内壁1A近傍に開口させる構成としたから、管体1内に逆流が発生した場合には、この逆流を図4中の矢示Bに示す如くバイパス通路8を介してハウジング3の下流側に円滑に流出させることができ、この逆流が感熱抵抗体5に達するのを確実に防止することができる。
【0041】
また、管体1内の吸入空気量が急激に変化した場合でも、これに伴う計測用通路4内の空気流の乱れや圧力変動等を各バイパス通路8を介して管体1の内壁1A近傍の圧力により確実に緩衝でき、計測用通路4内の空気の流れを速やかに安定した状態に戻すことができる。
【0042】
従って、本実施例によれば、感熱抵抗体5により管体1内を逆流する空気の流量が検出されるのを確実に防止でき、過渡状態での空気流量の検出誤差を確実に減少できると共に、吸入空気が脈動している場合や過渡状態にある場合の計測精度を大幅に向上させることができる。
【0043】
また、管体1内の逆流が感熱抵抗体5まで到達しないから、例えば逆流分の補正が可能な感熱抵抗等を用いたりすることなく、従来技術と同様の感熱抵抗体5を用いて逆流に対応可能な流量計測装置を構成でき、コストアップ等を招くことなく流量計測装置の性能を向上させることができる。
【0044】
さらに、各バイパス通路8により計測用通路4内の空気流の一部を低圧となった管体1の内壁1A近傍に流出させるから、計測用通路4内での空気流の圧力損失を小さくすることができる。
【0045】
また、各バイパス通路8をL字状に形成したから、各バイパス通路8の分岐流出口8Dから逆流が侵入した場合に、この逆流が計測用通路4内に流入するのを抑制できると共に、該各バイパス通路8の通路寸法を長く形成でき、圧力変動等に対する各バイパス通路8の緩衝作用を確実に大きくすることができる。
【0046】
さらに、分岐流入口8Cを計測用通路4の等しい軸方向位置で互いに対向させたから、例えば各バイパス通路8の分岐流出口8D側から圧力の脈動等が伝播した場合には、各バイパス通路8間でこの脈動を互いに干渉させ、減衰させることができる。
【0047】
なお、図5に本実施例の変形例として示すように、例えば4本のバイパス通路9,9,…を計測用通路4と管体1の内壁1A近傍との間に形成する構成としてもよい。
【0048】
次に、図6は本発明による第2の実施例を示し、本実施例では、前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施例の特徴は、計測用通路4の流入口4Aに後述の全周拡開部11を形成し、各バイパス通路8の分岐流入口8Cに面取り部12を形成したことにある。
【0049】
ここで、本実施例による流量計測装置は前記第1の実施例とほぼ同様に、管体1内に配設されたハウジング3と、計測用通路4、感熱抵抗体5および各バイパス通路8等を備えている。
【0050】
11は計測用通路4の流入口4Aに形成された全周拡開部を示し、該全周拡開部11は、計測用通路4の流入口4A側がその開口端に向けて凸湾曲状に拡径することによって形成され、流入口4Aから計測用通路4内に流入する空気流の絞りとなっている。
【0051】
12,12は各バイパス通路8の分岐流入口8Cに形成された面取り部を示し、該各面取り部12は分岐流入口8Cの開口端下流側が凸湾曲状に面取りされることによって形成されている。
【0052】
このように構成される本実施例でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施例では、流入口4Aから流入する空気流が全周拡開部11によって絞られるから、その流入速度を大きくすることができ、この空気流により逆流が流出口4Bから感熱抵抗体5に到達するのをさらに確実に防止できる。さらに、この逆流を各面取り部12によって計測用通路4内から各バイパス通路8の分岐流入口8C内へと円滑に導くことができる。
【0053】
次に、図7は本発明による第3の実施例を示し、本実施例では、前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施例の特徴は、各バイパス通路21の分岐流出口21Dをハウジング3の側面3Cに開口させたことにある。
【0054】
ここで、バイパス通路21,21(一方のみ図示)は前記第1の実施例と同様に、計測用通路4を上,下方向に挟む位置でハウジング3内に形成され、感熱抵抗体5よりも下流側で計測用通路4から分岐する分岐流入口21Aと、該分岐流入口21Aから内壁1Aの近傍に向けて径方向に延びる径方向通路21Bとを有している。
【0055】
しかし、本実施例では、各バイパス通路21に、径方向通路21Bの先端側から斜め下流側に向けてハウジング3の側面3Cへと延びる側方通路21Cが形成され、該側方通路21Cの先端側には、ハウジング3の側面3Cに開口する分岐流出口21Dが形成されている。
【0056】
そして、分岐流出口21Dは、分岐流入口21Aよりも下流側に位置して管体1の内壁1A近傍に開口し、管体1の内壁1Aから径方向内側に向けて最も離間した位置での離間距離dが前記数2の式を満たすように形成されている。
【0057】
このように構成される本実施例でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施例では、各バイパス通路21の分岐流出口21Dをハウジング3の側面3Cに開口させたから、逆流が各バイパス通路21内に侵入するのを確実に防ぐことができる。
【0058】
なお、前記第1および第2の実施例では、各バイパス通路8の分岐流出口8Dを管体1の内壁1Aに接するように形成したが、本発明はこれに限らず、管体1の内壁1Aから内径Dの1/5以内となる範囲であれば、分岐流出口8Dを内壁1Aから離間させてもよい。
【0059】
また、前記各実施例では、ハウジング3の上,下両端側を管体1の内壁1Aに固定する構成としたが、本発明はこれに限らず、上端側または下端側のみを固定する構成としてもよく、また管体1と一体形成してもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、バイパス通路を流量検出素子よりも下流側に位置して主通路から分岐させ、該バイパス通路の下流側を管体の内壁近傍に開口させる構成としたから、気体が管体内を逆流した場合には、気体の圧力が管体中央部よりも内壁近傍で小さくなることを利用して、この逆流をバイパス通路を介してハウジングの下流側に円滑に流出させることができ、この逆流が流量検出素子に達するのを確実に防止することができる。また、管体内の流量が急激に変化した場合でも、この変化による主通路内の圧力変動を安定した管体の内壁近傍の圧力によりバイパス通路を介して確実に緩衝できる。従って、逆流の流量が検出されるのを確実に防止でき、過渡状態での流量の検出誤差を確実に減少できると共に、気体が脈動している場合や過渡状態にある場合の計測精度を大幅に向上させることができる。
【0061】
また、請求項2に記載の発明によれば、主通路の流入口開口端に全周拡開部を形成したから、管体内の気体を全周拡開部によって絞りつつ主通路内に流入させることができ、流入口から主通路内に流入する気体の速度を確実に大きくできる。従って、ハウジングの下流側で発生した圧力変動等が流出口から主通路内に伝わったときでも、この圧力変動が流量検出素子まで伝播するのを流入口から流入した気体によって確実に防ぐことができる。
【0062】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、バイパス通路の分岐流入口に面取り部を形成したから、主通路内に侵入した逆流を面取り部によって分岐流入口からバイパス通路内へと円滑に導くことができ、バイパス通路を介して管体の内壁近傍へと確実に流出させることができる。
【0063】
また、請求項4に記載の発明によれば、バイパス通路をL字状に形成したから、バイパス通路内に流出側から逆流が侵入した場合に、この逆流が主通路内に流入するのを確実に抑制できると共に、バイパス通路の通路寸法を長く形成でき、圧力変動等に対するバイパス通路の緩衝作用を確実に大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による流量計測装置を示す要部破断の斜視図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた縦断面図である。
【図3】吸入空気が管体内を順方向に流通する状態を示す説明図である。
【図4】吸入空気が管体内を逆流した状態を示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施例の変形例による流量計測装置を示す横断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例による流量計測装置を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例による流量計測装置を示す要部破断の斜視図である。
【符号の説明】
1 管体
1A 内壁
2 通気路
3 ハウジング
3A 上流側端面
3B 下流側端面
3C 側面
4 計測用通路(主通路)
5 感熱抵抗体(流量検出素子)
8,9,21 バイパス通路
8C,21A 分岐流入口
8D,21D 分岐流出口
11 全周拡開部
12 面取り部

Claims (4)

  1. 内部が被測気体を流通させる通気路となった管体と、該管体内を直径方向に横切るように設けられたハウジングと、該ハウジングの直径方向中央部に位置して軸方向に貫通して設けられ、流入口が該ハウジングの上流側端面に開口し流出口が該ハウジングの下流側端面に開口する主通路と、該主通路の途中に設けられ該主通路を流れる気体の流量を検出する流量検出素子と、上流側が該流量検出素子よりも下流側に位置して前記主通路の途中から分岐し下流側が前記管体の内壁近傍に位置して前記ハウジングの下流側端面または側面に開口するバイパス通路とから構成してなる流量計測装置。
  2. 前記主通路の流入口には、その開口端に全周拡開部を形成してなる請求項1に記載の流量計測装置。
  3. 前記バイパス通路には、前記主通路から分岐する分岐流入口に面取り部を形成してなる請求項1または2に記載の流量計測装置。
  4. 前記バイパス通路は、前記ハウジングに対してL字状に形成してなる請求項1,2または3に記載の流量計測装置。
JP17579396A 1996-06-14 1996-06-14 流量計測装置 Expired - Lifetime JP3582933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17579396A JP3582933B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 流量計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17579396A JP3582933B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 流量計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH102767A JPH102767A (ja) 1998-01-06
JP3582933B2 true JP3582933B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=16002353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17579396A Expired - Lifetime JP3582933B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 流量計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3582933B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH102767A (ja) 1998-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7946158B2 (en) Air flow measuring device
US6619140B2 (en) Fluid flow meter having thermal flow sensor disposed in one of a plurality of fluid passages
US7661877B2 (en) Thermal flow detecting apparatus and method for detecting flow using the same
US6223594B1 (en) Thermal type air flow amount measuring apparatus having flow rectifier
US5672822A (en) Thermal flow meter with less turbulence in fluid flow
KR100251020B1 (ko) 감열식 유량센서
US6578414B2 (en) Split-flow-type flowmeter
JPH02262016A (ja) 空気量測定装置
JP2002506528A (ja) 管路内を流れる流動媒体の質量を測定するための測定装置
KR100324840B1 (ko) 감열식유량센서
US6474177B2 (en) Flow measurement device for measuring flow rate and flow velocity
KR100705305B1 (ko) 유동 매질의 질량을 측정하기 위한 측정 장치
US6612167B2 (en) Air flow meter having turbulence reduction member
KR910000359B1 (ko) 흡입공기량 측정장치
JP3582933B2 (ja) 流量計測装置
US5119672A (en) Air flow rate meter
JPH021518A (ja) 熱線式空気流量計
JPH01206223A (ja) 熱式空気流量計
US6973825B2 (en) Hot-wire mass flow sensor with low-loss bypass passage
JPH11229979A (ja) エアクリーナ
JP3070642B2 (ja) 流量計
JPH09264167A (ja) 吸気圧力検出装置
JPS58111720A (ja) 内燃機関の吸気構造
JPH0741425U (ja) 内燃機関用吸入空気量センサ
JP2000314646A (ja) 発熱抵抗式流量測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040727

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term