JP3581983B2 - 部品供給制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
部品供給通路において、部品個数を一定数にしてから目的箇所へ供給することが行われている。本発明は、このような技術分野に属している。
【0002】
【従来の技術】
ボルトやナット等の部品個数を作業者が規定個数だけ掴んで、目的箇所へ取り付けることが行われている。一般に、このような場合には、部品容器に多数はいっている部品の中から、作業者が規定個数だけ数えて、それを製品本体に組み付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
上述のような作業要領であると、作業者は常に部品個数を記憶しておいて、間違わないように所要個数を掴まなければならない。このことは、作業者にとって煩わしいことであり、とくに個数を間違えて不足が生じると、製品本体への組み付けに欠品が発生する恐れがある。この問題は、製品本体の種類が変化したときに、部品個数も変わる場合に重要となる。また、多数の部品が収容された部品容器内から所定個数の部品を掴むことは、部品が絡み合ったりしているので、手作業として非常に疲れる。さらに、部品供給装置を周辺の機器類との関係でスペース的な配慮を合理的に行う必要が生じてくる。
【0004】
【問題を解決するための手段とその作用】
本発明は、上述のような問題を解決するために発案されたもので、請求項1の発明は、落下式または傾斜滑降式の部品供給通路を設け、この部品供給通路はほぼU字型の形状とされ、部品の入口部から上向きに伸び、湾曲部を経て下向きに向きが変えられて、その下端が開口部とされ、上記部品供給通路は厚板状の通路板に形成されカバー板で覆われており、この部品供給通路の開口部に開閉部材を配置し、開口部から所要個数の部品が整列したことを検知する検知手段を部品供給通路に配置し、開口部の近くに部品手掴み用の受け容器を設置し、上記開閉部材は通路板の背面に固定したエアシリンダのピストンロッドに連結材を介して固定され、部品供給通路において所要個数の部品を検知手段が検知したときに部品供給元の送給を停止させると共に、開閉部材をあけて部品を受け容器に供給することを特徴としている。
【0005】
部品供給元から送られてきた部品は、検知手段を通過する度に個数が検知されて、所定個数になるとその信号が制御装置に送られて、供給元の作動を停止させる。それに引続いて開閉部材が開くと受け容器に所定個数の部品が供給され、作業者はこの部品を手掴みで取り上げて、製品本体に組み付ける。したがって、作業者は、自動的に個数設定がなされるので、数える煩わしさがなくなる。そして、受け容器に必要個数の部品が供給されるので、それを一時に手掴みにしてとればよいから、作業効率を高めるのに有効である。
【0006】
また、部品供給通路はほぼU字型の形状とされ、部品の入口部から上向きに伸び、湾曲部を経て下向きに向きが変えられて、その下端が開口部とされていることが特徴に含まれている。
【0007】
上述のようなほぼU字型の部品供給通路であると、部品供給元とU字型の箇所を接続する部品通路の設置にとって有利になる。すなわち、部品通路を床面にはわせて配置し、そこからU字型の部品供給通路へ立ち上がらせるようなことが可能となる。したがって、部品通路を低く配置して上方空間を損なわないようにすることができる。部品供給通路の高さ位置が自由に選定できるので、作業者にとって手をのばしやすい箇所に受け容器が配置され、作業性向上にとって好都合である。
【0008】
部品供給通路は厚板状の通路板に形成され、それがカバー板で覆われていることが特徴として含まれている。
【0009】
このような形態の通路板であるから、配置スペースが小さくてすみ、狭い工場において手際良く設置できる。
【0010】
【0011】
製品本体は通常コンベアーに乗って移動してくる。このときに製品の形式や種類が変わると、それに組付ける部品の個数も変化する。このような場合に、判定手段が製品本体の近傍に配置され、所要の部品個数を数えて、その個数信号で部品供給元の供給個数が設定される。したがって、作業者は、製品本体が変わっても部品個数が自動的に設定されるから、受け容器に出てきた個数を単純に組付ければよく、作業上の煩わしさがなくなり、能率向上にとって好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施形態にしたがって、本発明をくわしく説明する。対象になる部品はいろいろなものがあるが、ここではフランジ付きのナットである。それは、符号1で示され本体2とフランジ3から構成されている。ナットは、パーツフィーダ4から部品通路5を通って送られてくる。この通路5を形成するために供給管6が使用され、その断面は矩形になっている。供給管6にはナット1を1個ずつ送り出すための制御装置7が設置されている。これは、2個のエアシリンダ8、9のピストンロッド10、11が供給管6内に進退するもので、両ロッドの間に1個のナット1が停止するようにしてある。図1は、1個のナット1が保持されている状態であり、ここでピストンロッド11が後退するとナット1が送り出される。供給管6には圧縮空気のノズル12が取付けてあり、送り出されてきたナット1はこの圧縮空気で後述の部品供給通路の開口部まで搬送される。なお、符号13はノズル12に接続された空気ホースである。
【0013】
ほぼU字型の部品供給通路14は、入口部15から上向きに伸び、湾曲部16を経て下向きに向きが変えられて、その下端が開口部17とされている。部品供給通路14は、厚板状の通路板18に形成したもので、図3のようにカバー板19で覆われている。図1は、理解しやすくするために、カバー板19を外した状態であり、カバー板19の固定ボルト20が多数のねじ孔21にねじ込まれる。供給管6は、接手管22を介して入口部15に接続してある。
【0014】
部品供給通路14の開口部17を開閉部材23が開閉する。開閉部材23の動作としては、回動軸を中心にした揺動型や直線的な往復運動などがあり、ここでは後者のタイプである。すなわち、通路板18の背面にエアシリンダ24が固定され、そのピストンロッド25が連結材26に結合され、この連結材が開閉部材23に固定されている。開閉部材23は開口部17に密着した状態で進退し、図2の二点鎖線図示の位置が「開」位置である。
【0015】
開閉部材23に部品が受止められて、所要個数の部品1が整列したことを検知する。そのために検知手段27が設置してある。この手段としてはいろいろな方式があるが、ここでは近接スイッチを採用している。近接スイッチ27を部品供給通路14の内面に臨ませ、図示の場合は4個のナットを検知するものであるから、4個目の位置に配置してある。
【0016】
椀形状の受け容器29がブラケット30を介して通路板18に固定してある。受け容器29は、4個のナットが整列してから開閉部材23が開くと、開口部17から落下したナットを受止めるもので、作業者が片手で4個のナット1を一度に手掴みで取りやすくしている。椀形状の低い箇所に4個のナットがかたまるので、それを手掴みにする。なお、一か所にナットをかためるために、図2の二点鎖線図示のように磁石(永久磁石)31を、受け容器29の背面に固定してもよい。
【0017】
なお、部品供給元とは、パーツフィーダ4、制御装置7、ノズル12等を集約したものを意味している。また、通路板18は静止部材32にしっかりと固定されている。
【0018】
つぎに、作動を説明する。制御装置7は、ピストンロッド10、11が交互に進退してナット1を1個ずつ送り出すもので、図1は、1個が両ピストンロッド10、11間に保持され、つぎのナットがピストンロッド10で停止させられている状態である。このようにして制御装置7から1個目のナットが空気搬送されると、部品通路5を通って部品供給通路14に入り、湾曲部16を通過して開口部17に達する。1個目のナットは、開閉部材23で受止められて停止する。このようにナットが通過するときに近接スイッチ27で検知され、1個目のナット通過が記憶される。このときの近接スイッチ27からの信号はパルス的な形態である。
【0019】
以上のようなナット供給が所定個数、すなわちここでは4個になると、近接スイッチ27が4個目のナットを検知した信号が発せられ、その信号によって制御装置7やノズル12からの空気噴射が停止される。つまり、部品供給元の送給が停止される。この4個目の検知信号により、エアシリンダ24が作動させられ、開閉部材23が二点鎖線図示の位置まで後退して、開口部17を開く。すると、4個のナット1が受け容器29内に落下し、容器29の中央部に4個がかたまった状態になる。作業者は、この4個のナットを手掴みにして取り出して相手方のボルトに締め付けて行く。
【0020】
以上のような作動を得るための制御回路や各エアシリンダへの空気給排は、一般的に採用されている制御回路や電磁作動式の空気切替え弁によって簡単に実施することができる。
【0021】
図4の実施形態は、2本のコンベアーで搬送されてくる製品本体に対して所定個数の部品を供給する場合である。なお、先の実施形態における部材と同じ機能を果たす部材には、同符号を図4に記載して詳細な説明は省略してある。ここでの部品は同様にナットである。第1コンベアー33と第2コンベアー34の各々にワーク35、36が乗せられて搬送されてくる。ワーク35には4本のボルト37が起立させてあり、他方のワーク36には5本のボルト38が起立させてある。ワークに何本のボルトがあるのかを判定するために、判定手段39、40がが静止部材32に取付けてある。この手段39、40としては、近接スイッチでボルトの本数を計測したり、ビデオカメラで画像処理をして判別したりする方法が採用されている。
【0022】
両コンベアー33、34の近くにそれぞれ通路板18と受け容器29が配置されている。二つの通路板18へナットを交互に供給するために、切替え装置41が設置してある。これによって、供給管6からのナットを両方の通路板18、18に供給している。エアシリンダ42のピストンロッド43に連結部材44が結合され、それに2本の中継管45、46が固定されている。中継管45、46は、ピストンロッド43の後退位置では中継管45が供給管6と合致し、前進位置ではもう一つの中継管46が供給管6と合致するようになっている。各中継管45、46には、通路板18、18に向かう供給管6、6が接続されている。
【0023】
制御装置47は、各検知手段27や判定手段39、40からの信号が入力されて制御処理がなされ、電磁作動式の空気切替え弁48に制御信号を送るもので、符号49はそのための結線である。また、判定手段39、40からの信号は、結線50、51から送られている。検知手段27、27からの信号は結線52、53から制御装置47に送られている。空気切替え弁48からは空気ホースがエアシリンダ8、9に接続され、また、ノズル12にも空気ホースが接続されている。これらの空気ホースをまとめて符号54で示してある。
【0024】
この実施形態の作動を説明する。コンベアー33に4本ボルトのワーク35が流れてくると、判定手段39で4本ボルトであることが検出され、その信号が制御装置47へ送られる。この信号が制御装置47で処理されて、空気切替え弁48へ指令信号が送られて、エアシリンダ8、9に作動空気が供給される。エアシリンダ8、9の交互作動で、4個のナットが図1の二点鎖線図示のように整列すると検知手段27からの信号が制御装置47へ送られて、部品供給元の作動が停止される。それ以降の作業者がナットを掴み取る動作は、先の実施形態と同じである。
【0025】
通路板18へのナット供給が完了すると、今度は、エアシリンダ42の作動で中継管46が供給管6に合致させられる。それと共にもう一方のコンベアー34に5本ボルトのワーク36が流れてくると、5本ボルトであることが判定され、ワーク33側へのナット供給と同様な作動がなされる。
【0026】
なお、検知手段27の上側にもう一つの検知手段27aが取付けてある。これは、検知手段27がn個のナット用の位置に配置されており、27aは(n+1)または(n+規定個数)であり、移動してきたワークのボルト本数に対応するためである。
【0027】
図4のように各コンベアー33、34毎に判定手段39、40と通路板18、18を配置しておくと共に、供給管6に対応する中継管45、46を交互に切り替えることによって、一方の通路板18に部品を供給して規定個数に達したら、今度は、他方の通路板18に部品を供給することができる。このことは、単一の部品供給元からいずれかの通路板に対して常に部品供給がなされるのであり、したがって、通路板への部品供給が効率的におこなえることとなる。つまり、複数のワークに対する部品組付けが確実に達成できることとなる。
【0028】
また、部品供給通路にもう一つの検知手段27aを設置することによって、あるいは、三つ目、四つ目の検知手段を設置することによって、製品本体への対応能力を高めることができる。
【0029】
本発明の実施形態として、図示はしていないが、部品供給通路を真っ直ぐな形にして、それを傾斜させることができる。この傾斜した通路の開口部に開閉部材を配置し、検知手段を部品供給通路の所定の個数位置に設置する。これの作用は前述のものと同じである。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、部品供給元から送られてきた部品は、検知手段を通過する度に個数が検知されて、所定個数になるとその信号が制御装置に送られて、供給元の作動を停止させる。それに引続いて開閉部材が開くと受け容器に所定個数の部品が供給され、作業者はこの部品を手掴みで取り上げて、製品本体に組み付ける。したがって、作業者は、自動的に個数設定がなされるので、数える煩わしさがなくなる。そして、受け容器に必要個数の部品が供給されるので、それを一時に手掴みにしてとればよいから、作業効率を高めるのに有効である。
【0031】
また、部品供給通路がほぼU字型であるから、部品供給元とU字型の箇所を接続する部品通路の設置にとって有利になる。すなわち、部品通路を床面にはわせて配置し、そこからU字型の部品供給通路へ立ち上がらせるようなことが可能となる。したがって、部品通路を低く配置して上方空間を損なわないようにすることができる。部品供給通路の高さ位置が自由に選定できるので、作業者にとって手をのばしやすい箇所に受け容器が配置され、作業性向上にとって好都合である。
【0032】
さらに、厚板状の部材で通路板を形成しそれをカバー板で覆ったものであるから、配置スペースが小さくてすみ、狭い工場において手際良く設置できる。さらに、厚板を用いることにより、部品供給通路を形成することが簡単にでき、検知手段や開閉部材の設置にとっても、構造的に設置しやすくなる。これは、厚板であるから関連機構が取付けやすくなるのである。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概要図である。
【図2】図1の(2)−(2)断面図である。
【図3】図1の(3)−(3)断面図である。
【図4】他の実施形態を示す概要図である。
【符号の説明】
14 部品供給通路
17 開口部
23 開閉部材
1 部品
27 検知手段
29 受け容器
15 入口部
16 湾曲部
18 通路板
35、36 製品本体
39、40 判定手段
【発明が属する技術分野】
部品供給通路において、部品個数を一定数にしてから目的箇所へ供給することが行われている。本発明は、このような技術分野に属している。
【0002】
【従来の技術】
ボルトやナット等の部品個数を作業者が規定個数だけ掴んで、目的箇所へ取り付けることが行われている。一般に、このような場合には、部品容器に多数はいっている部品の中から、作業者が規定個数だけ数えて、それを製品本体に組み付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
上述のような作業要領であると、作業者は常に部品個数を記憶しておいて、間違わないように所要個数を掴まなければならない。このことは、作業者にとって煩わしいことであり、とくに個数を間違えて不足が生じると、製品本体への組み付けに欠品が発生する恐れがある。この問題は、製品本体の種類が変化したときに、部品個数も変わる場合に重要となる。また、多数の部品が収容された部品容器内から所定個数の部品を掴むことは、部品が絡み合ったりしているので、手作業として非常に疲れる。さらに、部品供給装置を周辺の機器類との関係でスペース的な配慮を合理的に行う必要が生じてくる。
【0004】
【問題を解決するための手段とその作用】
本発明は、上述のような問題を解決するために発案されたもので、請求項1の発明は、落下式または傾斜滑降式の部品供給通路を設け、この部品供給通路はほぼU字型の形状とされ、部品の入口部から上向きに伸び、湾曲部を経て下向きに向きが変えられて、その下端が開口部とされ、上記部品供給通路は厚板状の通路板に形成されカバー板で覆われており、この部品供給通路の開口部に開閉部材を配置し、開口部から所要個数の部品が整列したことを検知する検知手段を部品供給通路に配置し、開口部の近くに部品手掴み用の受け容器を設置し、上記開閉部材は通路板の背面に固定したエアシリンダのピストンロッドに連結材を介して固定され、部品供給通路において所要個数の部品を検知手段が検知したときに部品供給元の送給を停止させると共に、開閉部材をあけて部品を受け容器に供給することを特徴としている。
【0005】
部品供給元から送られてきた部品は、検知手段を通過する度に個数が検知されて、所定個数になるとその信号が制御装置に送られて、供給元の作動を停止させる。それに引続いて開閉部材が開くと受け容器に所定個数の部品が供給され、作業者はこの部品を手掴みで取り上げて、製品本体に組み付ける。したがって、作業者は、自動的に個数設定がなされるので、数える煩わしさがなくなる。そして、受け容器に必要個数の部品が供給されるので、それを一時に手掴みにしてとればよいから、作業効率を高めるのに有効である。
【0006】
また、部品供給通路はほぼU字型の形状とされ、部品の入口部から上向きに伸び、湾曲部を経て下向きに向きが変えられて、その下端が開口部とされていることが特徴に含まれている。
【0007】
上述のようなほぼU字型の部品供給通路であると、部品供給元とU字型の箇所を接続する部品通路の設置にとって有利になる。すなわち、部品通路を床面にはわせて配置し、そこからU字型の部品供給通路へ立ち上がらせるようなことが可能となる。したがって、部品通路を低く配置して上方空間を損なわないようにすることができる。部品供給通路の高さ位置が自由に選定できるので、作業者にとって手をのばしやすい箇所に受け容器が配置され、作業性向上にとって好都合である。
【0008】
部品供給通路は厚板状の通路板に形成され、それがカバー板で覆われていることが特徴として含まれている。
【0009】
このような形態の通路板であるから、配置スペースが小さくてすみ、狭い工場において手際良く設置できる。
【0010】
【0011】
製品本体は通常コンベアーに乗って移動してくる。このときに製品の形式や種類が変わると、それに組付ける部品の個数も変化する。このような場合に、判定手段が製品本体の近傍に配置され、所要の部品個数を数えて、その個数信号で部品供給元の供給個数が設定される。したがって、作業者は、製品本体が変わっても部品個数が自動的に設定されるから、受け容器に出てきた個数を単純に組付ければよく、作業上の煩わしさがなくなり、能率向上にとって好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施形態にしたがって、本発明をくわしく説明する。対象になる部品はいろいろなものがあるが、ここではフランジ付きのナットである。それは、符号1で示され本体2とフランジ3から構成されている。ナットは、パーツフィーダ4から部品通路5を通って送られてくる。この通路5を形成するために供給管6が使用され、その断面は矩形になっている。供給管6にはナット1を1個ずつ送り出すための制御装置7が設置されている。これは、2個のエアシリンダ8、9のピストンロッド10、11が供給管6内に進退するもので、両ロッドの間に1個のナット1が停止するようにしてある。図1は、1個のナット1が保持されている状態であり、ここでピストンロッド11が後退するとナット1が送り出される。供給管6には圧縮空気のノズル12が取付けてあり、送り出されてきたナット1はこの圧縮空気で後述の部品供給通路の開口部まで搬送される。なお、符号13はノズル12に接続された空気ホースである。
【0013】
ほぼU字型の部品供給通路14は、入口部15から上向きに伸び、湾曲部16を経て下向きに向きが変えられて、その下端が開口部17とされている。部品供給通路14は、厚板状の通路板18に形成したもので、図3のようにカバー板19で覆われている。図1は、理解しやすくするために、カバー板19を外した状態であり、カバー板19の固定ボルト20が多数のねじ孔21にねじ込まれる。供給管6は、接手管22を介して入口部15に接続してある。
【0014】
部品供給通路14の開口部17を開閉部材23が開閉する。開閉部材23の動作としては、回動軸を中心にした揺動型や直線的な往復運動などがあり、ここでは後者のタイプである。すなわち、通路板18の背面にエアシリンダ24が固定され、そのピストンロッド25が連結材26に結合され、この連結材が開閉部材23に固定されている。開閉部材23は開口部17に密着した状態で進退し、図2の二点鎖線図示の位置が「開」位置である。
【0015】
開閉部材23に部品が受止められて、所要個数の部品1が整列したことを検知する。そのために検知手段27が設置してある。この手段としてはいろいろな方式があるが、ここでは近接スイッチを採用している。近接スイッチ27を部品供給通路14の内面に臨ませ、図示の場合は4個のナットを検知するものであるから、4個目の位置に配置してある。
【0016】
椀形状の受け容器29がブラケット30を介して通路板18に固定してある。受け容器29は、4個のナットが整列してから開閉部材23が開くと、開口部17から落下したナットを受止めるもので、作業者が片手で4個のナット1を一度に手掴みで取りやすくしている。椀形状の低い箇所に4個のナットがかたまるので、それを手掴みにする。なお、一か所にナットをかためるために、図2の二点鎖線図示のように磁石(永久磁石)31を、受け容器29の背面に固定してもよい。
【0017】
なお、部品供給元とは、パーツフィーダ4、制御装置7、ノズル12等を集約したものを意味している。また、通路板18は静止部材32にしっかりと固定されている。
【0018】
つぎに、作動を説明する。制御装置7は、ピストンロッド10、11が交互に進退してナット1を1個ずつ送り出すもので、図1は、1個が両ピストンロッド10、11間に保持され、つぎのナットがピストンロッド10で停止させられている状態である。このようにして制御装置7から1個目のナットが空気搬送されると、部品通路5を通って部品供給通路14に入り、湾曲部16を通過して開口部17に達する。1個目のナットは、開閉部材23で受止められて停止する。このようにナットが通過するときに近接スイッチ27で検知され、1個目のナット通過が記憶される。このときの近接スイッチ27からの信号はパルス的な形態である。
【0019】
以上のようなナット供給が所定個数、すなわちここでは4個になると、近接スイッチ27が4個目のナットを検知した信号が発せられ、その信号によって制御装置7やノズル12からの空気噴射が停止される。つまり、部品供給元の送給が停止される。この4個目の検知信号により、エアシリンダ24が作動させられ、開閉部材23が二点鎖線図示の位置まで後退して、開口部17を開く。すると、4個のナット1が受け容器29内に落下し、容器29の中央部に4個がかたまった状態になる。作業者は、この4個のナットを手掴みにして取り出して相手方のボルトに締め付けて行く。
【0020】
以上のような作動を得るための制御回路や各エアシリンダへの空気給排は、一般的に採用されている制御回路や電磁作動式の空気切替え弁によって簡単に実施することができる。
【0021】
図4の実施形態は、2本のコンベアーで搬送されてくる製品本体に対して所定個数の部品を供給する場合である。なお、先の実施形態における部材と同じ機能を果たす部材には、同符号を図4に記載して詳細な説明は省略してある。ここでの部品は同様にナットである。第1コンベアー33と第2コンベアー34の各々にワーク35、36が乗せられて搬送されてくる。ワーク35には4本のボルト37が起立させてあり、他方のワーク36には5本のボルト38が起立させてある。ワークに何本のボルトがあるのかを判定するために、判定手段39、40がが静止部材32に取付けてある。この手段39、40としては、近接スイッチでボルトの本数を計測したり、ビデオカメラで画像処理をして判別したりする方法が採用されている。
【0022】
両コンベアー33、34の近くにそれぞれ通路板18と受け容器29が配置されている。二つの通路板18へナットを交互に供給するために、切替え装置41が設置してある。これによって、供給管6からのナットを両方の通路板18、18に供給している。エアシリンダ42のピストンロッド43に連結部材44が結合され、それに2本の中継管45、46が固定されている。中継管45、46は、ピストンロッド43の後退位置では中継管45が供給管6と合致し、前進位置ではもう一つの中継管46が供給管6と合致するようになっている。各中継管45、46には、通路板18、18に向かう供給管6、6が接続されている。
【0023】
制御装置47は、各検知手段27や判定手段39、40からの信号が入力されて制御処理がなされ、電磁作動式の空気切替え弁48に制御信号を送るもので、符号49はそのための結線である。また、判定手段39、40からの信号は、結線50、51から送られている。検知手段27、27からの信号は結線52、53から制御装置47に送られている。空気切替え弁48からは空気ホースがエアシリンダ8、9に接続され、また、ノズル12にも空気ホースが接続されている。これらの空気ホースをまとめて符号54で示してある。
【0024】
この実施形態の作動を説明する。コンベアー33に4本ボルトのワーク35が流れてくると、判定手段39で4本ボルトであることが検出され、その信号が制御装置47へ送られる。この信号が制御装置47で処理されて、空気切替え弁48へ指令信号が送られて、エアシリンダ8、9に作動空気が供給される。エアシリンダ8、9の交互作動で、4個のナットが図1の二点鎖線図示のように整列すると検知手段27からの信号が制御装置47へ送られて、部品供給元の作動が停止される。それ以降の作業者がナットを掴み取る動作は、先の実施形態と同じである。
【0025】
通路板18へのナット供給が完了すると、今度は、エアシリンダ42の作動で中継管46が供給管6に合致させられる。それと共にもう一方のコンベアー34に5本ボルトのワーク36が流れてくると、5本ボルトであることが判定され、ワーク33側へのナット供給と同様な作動がなされる。
【0026】
なお、検知手段27の上側にもう一つの検知手段27aが取付けてある。これは、検知手段27がn個のナット用の位置に配置されており、27aは(n+1)または(n+規定個数)であり、移動してきたワークのボルト本数に対応するためである。
【0027】
図4のように各コンベアー33、34毎に判定手段39、40と通路板18、18を配置しておくと共に、供給管6に対応する中継管45、46を交互に切り替えることによって、一方の通路板18に部品を供給して規定個数に達したら、今度は、他方の通路板18に部品を供給することができる。このことは、単一の部品供給元からいずれかの通路板に対して常に部品供給がなされるのであり、したがって、通路板への部品供給が効率的におこなえることとなる。つまり、複数のワークに対する部品組付けが確実に達成できることとなる。
【0028】
また、部品供給通路にもう一つの検知手段27aを設置することによって、あるいは、三つ目、四つ目の検知手段を設置することによって、製品本体への対応能力を高めることができる。
【0029】
本発明の実施形態として、図示はしていないが、部品供給通路を真っ直ぐな形にして、それを傾斜させることができる。この傾斜した通路の開口部に開閉部材を配置し、検知手段を部品供給通路の所定の個数位置に設置する。これの作用は前述のものと同じである。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、部品供給元から送られてきた部品は、検知手段を通過する度に個数が検知されて、所定個数になるとその信号が制御装置に送られて、供給元の作動を停止させる。それに引続いて開閉部材が開くと受け容器に所定個数の部品が供給され、作業者はこの部品を手掴みで取り上げて、製品本体に組み付ける。したがって、作業者は、自動的に個数設定がなされるので、数える煩わしさがなくなる。そして、受け容器に必要個数の部品が供給されるので、それを一時に手掴みにしてとればよいから、作業効率を高めるのに有効である。
【0031】
また、部品供給通路がほぼU字型であるから、部品供給元とU字型の箇所を接続する部品通路の設置にとって有利になる。すなわち、部品通路を床面にはわせて配置し、そこからU字型の部品供給通路へ立ち上がらせるようなことが可能となる。したがって、部品通路を低く配置して上方空間を損なわないようにすることができる。部品供給通路の高さ位置が自由に選定できるので、作業者にとって手をのばしやすい箇所に受け容器が配置され、作業性向上にとって好都合である。
【0032】
さらに、厚板状の部材で通路板を形成しそれをカバー板で覆ったものであるから、配置スペースが小さくてすみ、狭い工場において手際良く設置できる。さらに、厚板を用いることにより、部品供給通路を形成することが簡単にでき、検知手段や開閉部材の設置にとっても、構造的に設置しやすくなる。これは、厚板であるから関連機構が取付けやすくなるのである。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概要図である。
【図2】図1の(2)−(2)断面図である。
【図3】図1の(3)−(3)断面図である。
【図4】他の実施形態を示す概要図である。
【符号の説明】
14 部品供給通路
17 開口部
23 開閉部材
1 部品
27 検知手段
29 受け容器
15 入口部
16 湾曲部
18 通路板
35、36 製品本体
39、40 判定手段
Claims (1)
- 落下式または傾斜滑降式の部品供給通路を設け、この部品供給通路はほぼU字型の形状とされ、部品の入口部から上向きに伸び、湾曲部を経て下向きに向きが変えられて、その下端が開口部とされ、上記部品供給通路は厚板状の通路板に形成されカバー板で覆われており、この部品供給通路の開口部に開閉部材を配置し、開口部から所要個数の部品が整列したことを検知する検知手段を部品供給通路に配置し、開口部の近くに部品手掴み用の受け容器を設置し、上記開閉部材は通路板の背面に固定したエアシリンダのピストンロッドに連結材を介して固定され、部品供給通路において所要個数の部品を検知手段が検知したときに部品供給元の送給を停止させると共に、開閉部材をあけて部品を受け容器に供給することを特徴とする部品供給制御装置。
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