JP3581871B2 - クローザの開き角度制限装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、クローザの開き角度制限装置(以下単に角度制限装置という)に係り、特に合理的な機構で構造が簡単な角度制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
角度制限装置は、例えば扉の開き角度が一定値以上になるとノブや扉が他の構造物に干渉する場合、これを防止する為に用いられる。
【0003】
従来の角度制限装置の内、実公昭44−25181号公報や実開昭48−90449号公報に記載されたものは、クローザのメインアームを駆動するピニオン歯車、及び、シリンダ内のピストンに一体に結合され、このピニオン歯車と噛み合うラックの形状を一部変更し、ピストンの行程の途中でラックとピニオンが噛み合わなくなり、それ以上扉が開かないように構成されている。
【0004】
又、他の形式の角度制限装置は、図1に示すように、クローザのピニオン歯車とラックの形状はその儘にしておき、クローザ1のメインアーム2と、その自由端にリンク結合されたフォークアーム3とを従来のものより短くして、扉が開いたとき図1に鎖線で示すようにメインアーム2及びフォークアーム3が直線状になり、したがって扉4が一定角度以上開かないようにしている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】
しかして、上記従来の角度制限装置の内、ラックとピニオンの形状を変えてしまうものは、要するにクローザの内部構造を変えるものであり、その内部構造の変更に対する代償としての機能の追加は、単に扉の開角度を制限するに過ぎないから、牛刀を以て鶏を割く、の感がある。
【0006】
又、図1に示すリンクによる角度制限装置は、扉4の開角度が許される最大開角度になったとき、図1に鎖線で示すメインアーム2及びフォークアーム3の自由端のリンク結合部が所謂思案点になるので、クローザが扉を閉め始める時場合によってはクローザの作動が不確実になる、という不都合がある。
【0007】
この発明は、簡単な機構で、角実に扉の開角度を制限できる角度制限装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、基端をクローザ本体のピニオン軸に固着されたメインアームと、基端をアームブラケットに、自由端をメインアームの自由端に夫々回動自在に連結されたフォークアームとを有し、上記ピニオン軸がほぼ鉛直になる位置関係で、上記クローザ本体及びアームブラケットの何れか一方を扉の蝶番軸付近の扉面上部に、他方を扉枠に夫々固定するようにしたものにおいて、一端に係合突起を突設した制御レバーの他端をフォークアームに回動自在に枢着し、一方、アームブラケットを支持する扉及び扉枠の何れか一方に固着され、上記制御レバーの係合突起と摺動可能に係合する案内溝を有する制御体を設け、この制御体の案内溝中に、扉開放時における係合突起の一定の移動後この係合突起と当接してこれを衝止するストッパーを、制御体の長さ方向における固定位置を調節可能に設けたことを特徴とする。
【0009】
又、請求項2に記載の発明は、基端をクローザ本体のピニオン軸に固着されたメインアームと、基端をアームブラケットに、自由端をメインアームの自由端に夫々回動自在に連結されたフォークアームとを有し、上記ピニオン軸がほぼ鉛直になる位置関係で、上記クローザ本体及びアームブラケットの何れか一方を扉の蝶番軸付近の扉面上部に、他方を扉枠に夫々固定するようにしたものにおいて、アームブラケットにおけるフォークアームの基端部に全体の形状が略山形の係合体を固定し、一方、ブラケットに、上記係合体の移動軌跡内における先端部を台形に成形した板状のストッパーを上記基端回動軸回りの角度位置を調節可能に設け、扉の所定の開角度において、ストッパーの斜端縁と面係合体の斜面とが接合するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記のように構成された請求項1に記載の発明による角度制限装置は、扉開放時、クローザ本体とアームブラケットとが相互に離間する結果、V字形にリンク結合されたメインアーム及びフォークアームが拡開する。
【0011】
これをアームブラケット側から観察すると、フォークアームがその基端を通る回動軸の回りを一定の方向に回動する。
【0012】
すると、他端をフォークアームに回動自在に枢支された制御レバーもフォークアームと一体的に同方向に移動するので、その一端に突設された係合突起が制御体の案内溝中を一定の方向に移動する。
【0013】
扉の開角度が予め設定された一定の開角度に到達すると、制御体の案内溝中に設けられたストッパーが係合突起の移動方向とは逆の方向から係合突起と当接してこれを衝止するので、以後係合突起及びこれに一体的に連結された扉はそれ以上移動することができず、したがって扉の開角度は制限される。
【0014】
請求項2に記載の発明による角度制限装置は、扉開放時、フォークアームがその基端を通る回動軸の回りを一定の方向に回動するのは上記した請求項1に記載の発明による角度制限装置と同様である。
【0015】
扉の開角度が予め設定された一定の開角度に到達すると、アームブラケットに設けられたストッパーがフォークアームの基端部の移動方向とは逆の方向からフォークアームに当接してこれを衝止するので、以後フォークアームの基端部はそれ以上回動することはできず、したがって扉の開角度は制限される。
【0016】
【実施例】
以下図2及至図8を参照して本発明の実施例を説明する。
請求項1に記載の発明の一実施例を示す図2及び図3において、クローザ本体1は扉4に、アームブラケット5は扉枠6に、夫々装着されているものとする。
【0017】
基端をアームブラケット5に回動自在に支承されたフォークアーム3の基端部には、一端(図2で上端)の上面に係合突起7を突設した制御レバー8の他端が回動自在に枢着されている。
【0018】
一方、アームブラケット5の取付端(図2で上端)付近における扉枠6の部分には、制御体9が例えばねじ止めにより装着されている。
【0019】
図示の実施例における制御体9は、例えば横断面がコ字形の枠体であり、そのコ字形の開口を下側にして装着されている。そして、このコ字形の制御体9の内側が案内溝(付番せず)となっている。
【0020】
そして、制御体の案内溝の図における左端部には、制御レバー8の一端との干渉を避けるために一部を切り欠いたブロック状のストッパー10が装着されている。
【0021】
ストッパー10を制御体の案内溝中に装着するには、例えばねじ止め、溶接、接着剤により結合など、一般に機械部品を他の機械部品に結合する結合手段を用いることができる。
【0022】
又、例えばストッパー10と、これに接合する制御体9の案内溝の底面とにセレーションを形成し(図示せず)、ストッパー10の制御体に対する装着位置を調整できるようにしてもよい。
【0023】
他方、制御体9の案内溝の右方には、上記制御レバー8の一端に突設された係合突起7を摺動可能に係合させる。尚、図2において符号11は扉の蝶番の回動軸を示す。
【0024】
上記のように構成された請求項1に記載の発明の一実施例による角度制限装置は、扉開放時、扉4が回動軸11の回りを例えば図2で反時計方向に回動し、その結果、フォークアーム3も図2で反時計方向に回動する。
【0025】
すると、制御レバー8の一端に突設された係合突起7は図2及び図3で左方に、即ち、ストッパー10に近接する方向に移動する。
【0026】
そして、図4に示すように、例えば扉4の開角度が90度になった時、係合突起7がストッパー10に当接してこれに衝止される。その結果、扉4はそれ以上開くことができないので、扉4の開角度は90度に制限される。
【0027】
図5に示すようにストッパー10の制御体9に対する装着位置を扉開放時における係合突起7の移動方向(図示の実施例では左方)にずらせば、扉4の開角度は増大する。図5は、扉4の開角度が120度に設定された場合を示す。
【0028】
尚図示の実施例では、フォークアーム3の扉開放方向の回動時、フォークアーム3が制御レバー8を押動するように駆動するものとしたが、これは制御レバー8を引っ張るように駆動してもよい(図示せず)。
【0029】
又、図示の実施例では制御体9の案内溝を扉枠6の上枠に平行に設けるものとしたが、これは必ずしも平行に設ける必要はなく、扉枠の上枠に対し水平面内において斜めに設けてもよい。要するに扉開放時、制御レバーの係合突起7がストッパー10に対し相対的に移動できればよいのである。
【0030】
請求項2に記載の発明の一実施例による角度制限装置を示す図6において符号10はストッパーを示し、図示の実施例におけるストッパー10は、半円形に細長い台形を接続した涙滴形をなす板状体である。
【0031】
このストッパー10は、アームブラケット5の下面におけるフォークアーム3の基端部の移動軌跡内に、アームブラケット5と一体的に装着されてている。
【0032】
上記ストッパー10とアームブラケット5との結合構造を更に詳細に説明すると、図7に示すように、アームブラケット5に例えばかしめにより一体的に結合され、中心軸に沿って雌ねじ孔を形成した支持筒12の下端縁には、放射状のセレーション13が刻設されている。
【0033】
一方、一面(図7で上面)に上記セレーション13と噛み合うセレーションを刻設したストッパー10を、フランジ付の第2支持筒14と上記第1支持筒12とで挟むようにしてボルト止めし、これら第1及び第2支持筒12、14の外周部により、上下二股に別れたフォークアーム3の基端を回動自在に軸支する。
【0034】
他方、図6及び図7に示すように、フォークアーム3の二股になった基端部に全体の形状が略山形の係合体15を挟み込み、例えば溶接により固定する。
【0035】
上記ストッパー10は、図8に明らかなように、上記係合体15の回動軌跡内に配設され、また、ストッパー10の形状は、その斜端縁が係合体の斜面と面接合できるように設定されている。
【0036】
上記のように構成された請求項2に記載の発明による角度制限装置は、図6に鎖線で示すように扉4の開角度が例えば90度になると、図8に示すように、係合体15の斜面がストッパー10の斜端縁に接合するに至り、以後フォークアーム3がそれ以上回動できなくなるので、扉4の開角度が約90度に制限される。
【0037】
尚、ストッパー10のセレーションと第1支持筒12(図7参照)のセレーション13との噛み合わせ位置を変えれば、アームブラケット5に対するストッパー10の斜端縁の角度位置も変化し、したがって扉4の開角度を調整することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、扉が開く時にこれと連動するフォークアームの回動を途中で阻止するようにしたので、クローザ本体の内部機構を変更する必要が無く、角度制限装置の構成を簡単なものにすることができる。
【0039】
又、機構上思案点が生じないので、円滑で確実な作動を期待できる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の角度制限装置の一例を示す線図的平面図。
【図2】請求項1に記載の発明の一実施例による角度制限装置を示す線図的平面図。
【図3】その角度制限装置を室内側から見た正面図。
【図4】その角度制限装置の作動状態における線図的平面図で、扉の開角度が約90度に設定された場合を示す。
【図5】その角度制限装置の作動状態における線図的平面図で、扉の開角度が約120度に設定された場合を示す。
【図6】請求項2に記載の発明の一実施例による角度制限装置を示す線図的平面図。
【図7】その角度制限装置の要部の拡大断面図。
【図8】その角度制限装置の作動状態を示す要部の線図的拡大平面図。
【符号の説明】
1 クローザ本体
2 メインアーム
3 フォークアーム
4 扉
5 アームブラケット
6 扉枠
7 係合突起
8 制御レバー
9 制御体
10 ストッパー
【産業上の利用分野】
本発明は、クローザの開き角度制限装置(以下単に角度制限装置という)に係り、特に合理的な機構で構造が簡単な角度制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
角度制限装置は、例えば扉の開き角度が一定値以上になるとノブや扉が他の構造物に干渉する場合、これを防止する為に用いられる。
【0003】
従来の角度制限装置の内、実公昭44−25181号公報や実開昭48−90449号公報に記載されたものは、クローザのメインアームを駆動するピニオン歯車、及び、シリンダ内のピストンに一体に結合され、このピニオン歯車と噛み合うラックの形状を一部変更し、ピストンの行程の途中でラックとピニオンが噛み合わなくなり、それ以上扉が開かないように構成されている。
【0004】
又、他の形式の角度制限装置は、図1に示すように、クローザのピニオン歯車とラックの形状はその儘にしておき、クローザ1のメインアーム2と、その自由端にリンク結合されたフォークアーム3とを従来のものより短くして、扉が開いたとき図1に鎖線で示すようにメインアーム2及びフォークアーム3が直線状になり、したがって扉4が一定角度以上開かないようにしている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】
しかして、上記従来の角度制限装置の内、ラックとピニオンの形状を変えてしまうものは、要するにクローザの内部構造を変えるものであり、その内部構造の変更に対する代償としての機能の追加は、単に扉の開角度を制限するに過ぎないから、牛刀を以て鶏を割く、の感がある。
【0006】
又、図1に示すリンクによる角度制限装置は、扉4の開角度が許される最大開角度になったとき、図1に鎖線で示すメインアーム2及びフォークアーム3の自由端のリンク結合部が所謂思案点になるので、クローザが扉を閉め始める時場合によってはクローザの作動が不確実になる、という不都合がある。
【0007】
この発明は、簡単な機構で、角実に扉の開角度を制限できる角度制限装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、基端をクローザ本体のピニオン軸に固着されたメインアームと、基端をアームブラケットに、自由端をメインアームの自由端に夫々回動自在に連結されたフォークアームとを有し、上記ピニオン軸がほぼ鉛直になる位置関係で、上記クローザ本体及びアームブラケットの何れか一方を扉の蝶番軸付近の扉面上部に、他方を扉枠に夫々固定するようにしたものにおいて、一端に係合突起を突設した制御レバーの他端をフォークアームに回動自在に枢着し、一方、アームブラケットを支持する扉及び扉枠の何れか一方に固着され、上記制御レバーの係合突起と摺動可能に係合する案内溝を有する制御体を設け、この制御体の案内溝中に、扉開放時における係合突起の一定の移動後この係合突起と当接してこれを衝止するストッパーを、制御体の長さ方向における固定位置を調節可能に設けたことを特徴とする。
【0009】
又、請求項2に記載の発明は、基端をクローザ本体のピニオン軸に固着されたメインアームと、基端をアームブラケットに、自由端をメインアームの自由端に夫々回動自在に連結されたフォークアームとを有し、上記ピニオン軸がほぼ鉛直になる位置関係で、上記クローザ本体及びアームブラケットの何れか一方を扉の蝶番軸付近の扉面上部に、他方を扉枠に夫々固定するようにしたものにおいて、アームブラケットにおけるフォークアームの基端部に全体の形状が略山形の係合体を固定し、一方、ブラケットに、上記係合体の移動軌跡内における先端部を台形に成形した板状のストッパーを上記基端回動軸回りの角度位置を調節可能に設け、扉の所定の開角度において、ストッパーの斜端縁と面係合体の斜面とが接合するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記のように構成された請求項1に記載の発明による角度制限装置は、扉開放時、クローザ本体とアームブラケットとが相互に離間する結果、V字形にリンク結合されたメインアーム及びフォークアームが拡開する。
【0011】
これをアームブラケット側から観察すると、フォークアームがその基端を通る回動軸の回りを一定の方向に回動する。
【0012】
すると、他端をフォークアームに回動自在に枢支された制御レバーもフォークアームと一体的に同方向に移動するので、その一端に突設された係合突起が制御体の案内溝中を一定の方向に移動する。
【0013】
扉の開角度が予め設定された一定の開角度に到達すると、制御体の案内溝中に設けられたストッパーが係合突起の移動方向とは逆の方向から係合突起と当接してこれを衝止するので、以後係合突起及びこれに一体的に連結された扉はそれ以上移動することができず、したがって扉の開角度は制限される。
【0014】
請求項2に記載の発明による角度制限装置は、扉開放時、フォークアームがその基端を通る回動軸の回りを一定の方向に回動するのは上記した請求項1に記載の発明による角度制限装置と同様である。
【0015】
扉の開角度が予め設定された一定の開角度に到達すると、アームブラケットに設けられたストッパーがフォークアームの基端部の移動方向とは逆の方向からフォークアームに当接してこれを衝止するので、以後フォークアームの基端部はそれ以上回動することはできず、したがって扉の開角度は制限される。
【0016】
【実施例】
以下図2及至図8を参照して本発明の実施例を説明する。
請求項1に記載の発明の一実施例を示す図2及び図3において、クローザ本体1は扉4に、アームブラケット5は扉枠6に、夫々装着されているものとする。
【0017】
基端をアームブラケット5に回動自在に支承されたフォークアーム3の基端部には、一端(図2で上端)の上面に係合突起7を突設した制御レバー8の他端が回動自在に枢着されている。
【0018】
一方、アームブラケット5の取付端(図2で上端)付近における扉枠6の部分には、制御体9が例えばねじ止めにより装着されている。
【0019】
図示の実施例における制御体9は、例えば横断面がコ字形の枠体であり、そのコ字形の開口を下側にして装着されている。そして、このコ字形の制御体9の内側が案内溝(付番せず)となっている。
【0020】
そして、制御体の案内溝の図における左端部には、制御レバー8の一端との干渉を避けるために一部を切り欠いたブロック状のストッパー10が装着されている。
【0021】
ストッパー10を制御体の案内溝中に装着するには、例えばねじ止め、溶接、接着剤により結合など、一般に機械部品を他の機械部品に結合する結合手段を用いることができる。
【0022】
又、例えばストッパー10と、これに接合する制御体9の案内溝の底面とにセレーションを形成し(図示せず)、ストッパー10の制御体に対する装着位置を調整できるようにしてもよい。
【0023】
他方、制御体9の案内溝の右方には、上記制御レバー8の一端に突設された係合突起7を摺動可能に係合させる。尚、図2において符号11は扉の蝶番の回動軸を示す。
【0024】
上記のように構成された請求項1に記載の発明の一実施例による角度制限装置は、扉開放時、扉4が回動軸11の回りを例えば図2で反時計方向に回動し、その結果、フォークアーム3も図2で反時計方向に回動する。
【0025】
すると、制御レバー8の一端に突設された係合突起7は図2及び図3で左方に、即ち、ストッパー10に近接する方向に移動する。
【0026】
そして、図4に示すように、例えば扉4の開角度が90度になった時、係合突起7がストッパー10に当接してこれに衝止される。その結果、扉4はそれ以上開くことができないので、扉4の開角度は90度に制限される。
【0027】
図5に示すようにストッパー10の制御体9に対する装着位置を扉開放時における係合突起7の移動方向(図示の実施例では左方)にずらせば、扉4の開角度は増大する。図5は、扉4の開角度が120度に設定された場合を示す。
【0028】
尚図示の実施例では、フォークアーム3の扉開放方向の回動時、フォークアーム3が制御レバー8を押動するように駆動するものとしたが、これは制御レバー8を引っ張るように駆動してもよい(図示せず)。
【0029】
又、図示の実施例では制御体9の案内溝を扉枠6の上枠に平行に設けるものとしたが、これは必ずしも平行に設ける必要はなく、扉枠の上枠に対し水平面内において斜めに設けてもよい。要するに扉開放時、制御レバーの係合突起7がストッパー10に対し相対的に移動できればよいのである。
【0030】
請求項2に記載の発明の一実施例による角度制限装置を示す図6において符号10はストッパーを示し、図示の実施例におけるストッパー10は、半円形に細長い台形を接続した涙滴形をなす板状体である。
【0031】
このストッパー10は、アームブラケット5の下面におけるフォークアーム3の基端部の移動軌跡内に、アームブラケット5と一体的に装着されてている。
【0032】
上記ストッパー10とアームブラケット5との結合構造を更に詳細に説明すると、図7に示すように、アームブラケット5に例えばかしめにより一体的に結合され、中心軸に沿って雌ねじ孔を形成した支持筒12の下端縁には、放射状のセレーション13が刻設されている。
【0033】
一方、一面(図7で上面)に上記セレーション13と噛み合うセレーションを刻設したストッパー10を、フランジ付の第2支持筒14と上記第1支持筒12とで挟むようにしてボルト止めし、これら第1及び第2支持筒12、14の外周部により、上下二股に別れたフォークアーム3の基端を回動自在に軸支する。
【0034】
他方、図6及び図7に示すように、フォークアーム3の二股になった基端部に全体の形状が略山形の係合体15を挟み込み、例えば溶接により固定する。
【0035】
上記ストッパー10は、図8に明らかなように、上記係合体15の回動軌跡内に配設され、また、ストッパー10の形状は、その斜端縁が係合体の斜面と面接合できるように設定されている。
【0036】
上記のように構成された請求項2に記載の発明による角度制限装置は、図6に鎖線で示すように扉4の開角度が例えば90度になると、図8に示すように、係合体15の斜面がストッパー10の斜端縁に接合するに至り、以後フォークアーム3がそれ以上回動できなくなるので、扉4の開角度が約90度に制限される。
【0037】
尚、ストッパー10のセレーションと第1支持筒12(図7参照)のセレーション13との噛み合わせ位置を変えれば、アームブラケット5に対するストッパー10の斜端縁の角度位置も変化し、したがって扉4の開角度を調整することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、扉が開く時にこれと連動するフォークアームの回動を途中で阻止するようにしたので、クローザ本体の内部機構を変更する必要が無く、角度制限装置の構成を簡単なものにすることができる。
【0039】
又、機構上思案点が生じないので、円滑で確実な作動を期待できる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の角度制限装置の一例を示す線図的平面図。
【図2】請求項1に記載の発明の一実施例による角度制限装置を示す線図的平面図。
【図3】その角度制限装置を室内側から見た正面図。
【図4】その角度制限装置の作動状態における線図的平面図で、扉の開角度が約90度に設定された場合を示す。
【図5】その角度制限装置の作動状態における線図的平面図で、扉の開角度が約120度に設定された場合を示す。
【図6】請求項2に記載の発明の一実施例による角度制限装置を示す線図的平面図。
【図7】その角度制限装置の要部の拡大断面図。
【図8】その角度制限装置の作動状態を示す要部の線図的拡大平面図。
【符号の説明】
1 クローザ本体
2 メインアーム
3 フォークアーム
4 扉
5 アームブラケット
6 扉枠
7 係合突起
8 制御レバー
9 制御体
10 ストッパー
Claims (2)
- 基端をクローザ本体のピニオン軸に固着されたメインアームと、基端をアームブラケットに、自由端をメインアームの自由端に夫々回動自在に連結されたフォークアームとを有し、上記ピニオン軸がほぼ鉛直になる位置関係で、上記クローザ本体及びアームブラケットの何れか一方を扉の蝶番軸付近の扉面上部に、他方を扉枠に夫々固定するようにしたものにおいて、一端に係合突起を突設した制御レバーの他端をフォークアームに回動自在に枢着し、一方、アームブラケットを支持する扉及び扉枠の何れか一方に固着され、上記制御レバーの係合突起と摺動可能に係合する案内溝を有する制御体を設け、この制御体の案内溝中に、扉開放時における係合突起の一定の移動後この係合突起と当接してこれを衝止するストッパーを、制御体の長さ方向における固定位置を調節可能に設けたことを特徴とするクローザの開き角度制限装置。
- 基端をクローザ本体のピニオン軸に固着されたメインアームと、基端をアームブラケットに、自由端をメインアームの自由端に夫々回動自在に連結されたフォークアームとを有し、上記ピニオン軸がほぼ鉛直になる位置関係で、上記クローザ本体及びアームブラケットの何れか一方を扉の蝶番軸付近の扉面上部に、他方を扉枠に夫々固定するようにしたものにおいて、アームブラケットにおけるフォークアームの基端部に全体の形状が略山形の係合体を固定し、一方、ブラケットに、上記係合体の移動軌跡内における先端部を台形に成形した板状のストッパーを上記基端回動軸回りの角度位置を調節可能に設け、扉の所定の開角度において、ストッパーの斜端縁と係合体の斜面とが面接合するようにしたことを特徴とするクローザの開き角度制限装置。
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---|---|---|---|
JP29041294A JP3581871B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | クローザの開き角度制限装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP29041294A JP3581871B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | クローザの開き角度制限装置 |
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JPH08128256A JPH08128256A (ja) | 1996-05-21 |
JP3581871B2 true JP3581871B2 (ja) | 2004-10-27 |
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ID=17755695
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JP29041294A Expired - Fee Related JP3581871B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | クローザの開き角度制限装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3581871B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7444713B2 (en) * | 2005-11-30 | 2008-11-04 | Dorma Gmbh + Co. Kg | Closer arm assembly for an automatic door closer |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP29041294A patent/JP3581871B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08128256A (ja) | 1996-05-21 |
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