JP3581343B2 - 音響再生方法・音響再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は各種の拡声装置などに利用することができる音響再生方法及び音響再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータを用いたテレビ会議システム(以下デスクトップ会議システム;Desk Top Conference(DTC)システムと呼ぶ)が普及しつつある。これらの会議システムで相手の音声を再生する手段には通常のスピーカを使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、通常のスピーカは一般に指向性が広く、TV会議システムを使用している人だけではなく、その周囲にも相手の音声(再生音)が聞こえ、周囲に不要な騒音となって聞こえてしまうという問題があった。これを解決する一つの方法としては再生音信号で超音波信号を振幅変調した後に放射するというパラメトリックスピーカを用いる方法が考えられる。
しかし、パラメトリックスピーカでは素子の共振特性のため高音域の再生高率が中音域に比べて低いという問題があった。
【0004】
この発明の目的は主に高音域の音を効率よく再生することができる音響再生方法及び装置を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明では、超音波信号を可聴音信号で振幅変調し、この振幅変調された超音波信号により電気音響変換部を駆動して超音波を放射し、可聴音を再生する音響再生方法において、振幅変調された超音波信号を可聴周波数帯域の上限周波数より高い周波数成分の信号に帯域制限した被帯域制限超音波信号にろ波し、可聴音信号は電気音響変換部が振動可能な周波数帯域の下限周波数から可聴周波数帯域の上限周波数までの帯域に周波数制限した被帯域制限可聴音信号にろ波し、これらろ波された被帯域制限超音波信号と被帯域制限可聴音信号とを重み付け加算した信号により電気音響変換部を駆動する音響再生方法を提案する。
【0006】
この発明では更に、音響再生方法において、被帯域制限超音波信号で再生される可聴音の音圧と、被帯域制限可聴音信号で再生される可聴音の音圧のレベル比を任意の比率に設定できるように被帯域制限超音波信号及び被帯域制限可聴音信号との間の重み付けを変更可能とした音響再生方法を提案する。
この発明による音響再生装置は超音波信号発振器と、この超音波信号発振器が発振した超音波信号を可聴音信号で振幅変調する振幅変調器と、この振幅変調器で振幅変調された超音波信号を可聴周波数帯域の上限周波数より高い周波数成分に周波数制限された被帯域制限超音波信号にろ波する第1フィルタと、可聴音信号を電気音響変換部が振動可能な周波数帯域の下限周波数から可聴周波数帯域の上限周波数までの帯域の周波数成分に周波数制限された被帯域制限可聴音信号にろ波する第2フィルタと、これら第1フィルタ及び第2フィルタから出力される被帯域制限超音波信号及び被帯域制限可聴音信号を重み付け加算する加算器と、この加算器で重み付け加算した信号により駆動される電気音響変換部と、によって構成した音響再生装置を提案する。
【0007】
この発明では、超音波を利用した音響再生装置において、加算器への被帯域制限超音波信号の供給経路及び被帯域制限可聴音信号の供給経路の何れか一方又は双方に被帯域制限超音波信号で再生される可聴音の音圧と、被帯域制限可聴音信号で再生される可聴音の音圧のレベル比を任意の比率に設定できるように、被帯域制限超音波信号及び被帯域制限可聴音信号との間の重み付けを調整するためのレベル調整器を設けて構成した音響再生装置を提案する。
作用
この発明による音響再生方法及び音響再生装置によれば、被帯域制限超音波信号によって再生される可聴音に被帯域制限可聴音信号によって再生される可聴音が加算されて再生される。ここで特に被帯域制限可聴信号は電気音響変換部が振動可能な周波数領域の下限周波数から可聴周波数帯域の上限周波数までの周波数成分を持つから、この被帯域制限可聴音信号の周波数成分は可聴周波数帯域内では主に高音域側の周波数成分である。従って、被帯域制限可聴音信号によって再生される可聴音は可聴周波数帯域内の高域側の音が主となる。この高域側の音が被帯域制限超音波信号によって再生される可聴音に加算されるため、高音域の音を効率よく再生できることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1にこの発明による音響再生方法で動作する音響再生装置の一実施例を示す。図中1は可聴音信号源、2は超音波信号発振器、3は振幅変調器をそれぞれ示す。
従来から知られている超音波を利用した音響再生装置は超音波信号発振器2から出力される超音波信号を可聴音信号源1から出力される可聴音信号により振幅変調器3で振幅変調し、その振幅変調された超音波信号を増幅器5で増幅した後、超音波振動子によって構成される電気音響変換部6に印加し、電気音響変換部6を駆動することにより超音波の空間復調作用により、超音波のビーム上に可聴音信号源1から供給した可聴信号に対応した可聴音を再生するものである。尚、電気音響変換部6は複数の超音波振動子ELを同一平面上に配列して構成される。
【0009】
この発明の特徴とする点は電気音響変換部6を駆動する信号が可聴音信号ODS1の上限周波数fmaxより高い周波数成分に帯域制限した被帯域制限超音波信号USS2と、可聴周波数帯域内において電気音響変換部6の振動可能な周波数領域の下限周波数fL(後に図2を用いて説明する)から可聴周波数帯域の上限周波数fmaxまでの帯域に周波数制限した被帯域制限可聴音信号ODS2とを加算した信号とした点である。
この発明の特徴とする音響再生方法によれば被帯域制限超音波信号USS2によって再生される可聴音に被帯域制限可聴音信号ODS2によって再生される可聴信号が加わるため、高音域の音を補強することができ、高音域の音を効率よく再生できる利点が得られる。以下にその理由を詳細に説明する。
【0010】
図2は電気音響変換部6として用いる一般的な超音波振動子の周波数特性の一例を示す。図中曲線Aは電気音響変換部6として利用しようとした超音波振動子を50Hz〜50KHzまでの各周波数の信号により加振した際に発生する音波の音圧レベルを測定した曲線を示す。曲線Bはその測定環境下における背景ノイズのレベルを示す。
ここでは超音波振動子が発生する音波の音圧レベルが背景ノイズのレベルより低下した状態を超音波振動子が振動を停止したものと定義する。従って、図2に示す例では低音域側のある周波数fL以下では、この測定に供した超音波振動子は振動していないと見なすものである。周波数fLを振動可能な周波数領域の下限周波数と称すことにする。一般に振動可能な周波数領域の下限周波数fLは6〜7KHz程度とされている。従って、図2に示す周波数特性から、この測定に供した超音波振動子の共振周波数は約40KHzであり、振動可能な周波数領域の下限周波数fLは約7KHz付近にあり、可聴周波数帯域内ではfLから可聴周波数帯域の上限周波数fmax=20KHzが振動可能領域であることが解る。
【0011】
図1に示す電気音響変換部6として図2に示した周波数特性を持つ超音波素子を用いたとすると、超音波信号発振器2は40KHzで発振させ、この40KHzの超音波信号をキャリアとして可聴音信号源1から入力される可聴音信号ODS1で振幅変調する。
振幅変調された超音波信号USS1をこの発明では第1フィルタ4により可聴周波数帯域の上限周波数fmaxより高い周波数の信号成分に周波数制限した被帯域制限超音波信号USS2にろ波する。
【0012】
図1に示す実施例では第1フィルタ4を図3に曲線Aで示すハイパス特性とした場合を示す。一方、可聴音信号源1から入力された可聴音信号源1から入力された可聴音信号ODS1は第2フィルタ8で電気音響変換部6の可動可能な周波数領域の下限周波数fLから可聴周波数帯域の上限周波数fmaxまでの帯域に周波数制限したた被帯域制限可聴音信号ODS2にろ波する。
図1に示す実施例では第2フィルタ8によってfmin(50Hz)〜fmax(20KHz)の周波数成分を持つ可聴音信号ODS1を図3に曲線Bで示すバンドパス特性によりfL〜fmaxの周波数成分に帯域制限した被帯域制限可聴音信号ODS2にろ波した場合を示す。
【0013】
これら第1フィルタ4及第2フィルタ8でろ波した被帯域制限超音波信号USS2と被帯域制限可聴音信号ODS2を加算器7で加算し、その加算結果を増幅器5で増幅して電気音響変換部6に印加することにより、電気音響変換部6は振幅変調された被帯域制限超音波信号USS2と、被帯域制限可聴音信号ODS2によって駆動される。
被帯域制限超音波信号USS2は可聴周波数帯域の上限周波数fmax以上の周波数に帯域制限されているから、電気音響変換部6はその共振周波数である、ここでは40KHzの周波数で振動し、その振動の振幅が可聴音信号ODS1の振幅で変動する超音波を発生する。この超音波が空気を伝搬する間に振幅変調した可聴音信号に対応した可聴音が再生される。
【0014】
更に、この発明では第2フィルタ8から、可聴周波数帯域の中で電気音響変換部6が振動可能な周波数領域の下限周波数fLから可聴周波数帯域の上限周波数fmaxまでの信号に帯域制限した被帯域制限可聴音信号ODS2によっても駆動され可聴音を再生する。ここで被帯域制限可聴音信号ODS2は電気音響変換部6の振動可能周波数領域の下限周波数fLから可聴周波数帯域の上限周波数までの帯域(7KHz〜20KHz)に制限されているから、この被帯域制限可聴音信号ODS2は主に可聴周波数帯域内の高音域の周波数成分である。
【0015】
この結果、被帯域制限された超音波によって再生される可聴音に、被帯域制限可聴音信号ODS2で再生される可聴音を加算するから、高音域の音が補強され、高音域の音を効率よく再生することができる。
尚、上述では振幅変調器3の振幅変調方式に関して特に説明しなかったが、振幅変調方式が両側波帯方式であるものとすると、超音波信号発振器2が発信する超音波信号の周波数をfcとすると、この周波数fcを中心にその両側に下側波帯SDと上側波帯SU(図1参照)とが発生する。可聴信号ODS1の上限周波数が20KHzとした場合、下側波帯SDの下限周波数はfc−20KHzとなる。fc=40KHzとした場合、下側波帯SDの下限周波数は約20KHzとなる。従って、第1フィルタ4の遮断周波数を可聴周波数帯域の上限周波数20KHzとしたことにより、振幅変調された超音波信号の両側波帯SD及びSUを全て第1フィルタ4によりろ波して取り出すことができる。この結果、この実施例では超音波信号により可聴音信号の全ての周波数成分50Hz〜20KHzを電気音響変換部6に印加することができる。
【0016】
図4は第1フィルタ4のフィルタ特性Aとして振幅変調された超音波信号USS1から可聴音信号ODS1の低域成分fmin〜fLを抽出する特性とした場合を示す。つまり、超音波信号発振器2が発信する超音波信号の周波数をfcとした場合、振幅変調器3から出力される振幅変調された超音波信号は図5に示すように、周波数fcを中心に周波数fcの下側と上側に下側波帯SDと上側波帯SUが発生する。この下側波帯SDと上側波帯SUは下側波帯SDの下限周波数はfc−fmax、上側波帯SUの上限周波数はfc+fmaxである。
【0017】
従って、第1フィルタ4の周波数特性Aを図6に示すようにfc−fL,fc+fLに設定することにより、第1フィルタ4で取り出される振幅変調された超音波に乗せられている可聴音信号成分はfmin〜fLの周波数成分となり、超音波による駆動音域は図7に曲線AAとして示す特性となる。
第2フィルタ8の周波数特性を図1に示した実施例と同じ特性とすると、第2フィルタ8側の可聴音による駆動音域は図7に曲線BBで示す特性となる。
従って、この実施例でも可聴音信号のfmin〜fmaxまでの音域の音を再生することができることになる。
【0018】
図8及び図9は振幅変調器3が単側波帯変調方式で動作する変調器の場合を示す。図8は下側波帯SDから成る被変調信号を出力する変調方式の場合を示す。超音波信号の周波数をfcとした場合、第1フィルタ4のフィルタ特性は図10に示すように(fc−20KHz)〜fcの間の周波数成分を取り出すフィルタ特性とすればよい。fc=40KHz、fmax=20KHzとした場合、第1フィルタ4は20KHz〜40KHzを通過帯域とするバンドパスフィルタで構成すればよい。この場合も、第2フィルタ8を構成するバンドパスフィルタから可聴音信号の音域成分に相当する被帯域制限可聴音信号ODS2を印加するから、可聴音信号の高域成分を効率よく再現することができる。
【0019】
図9では振幅変調器3が上側波帯SUから成る被変調信号を出力する変調方式の場合を示す。この場合には第1フィルタ4のフィルタ特性は図11に示す上側波帯SUを通過させるfc〜(fc+20KHz)を通過させるバンドパス特性に選定すればよい。
以上説明した両側波帯振幅変調方式と単側波帯振幅変調方式の構成上の違いをここで簡単に説明する。図12は両側波帯振幅変調方式の振幅変調器の構成を示す。両側波帯振幅変調方式の振幅変調器21は増幅器Mと、加算器ADDと、乗算器MUとによって構成され、その構成は比較的簡素である。構成が簡素である半面歪みが比較的多い難点がある。
【0020】
図13は単側波帯変調方式の振幅変調器の構成を示す。単側波帯変調方式の振幅変調器22は増幅器Mと、90°移相器φ1、φ2と、乗算器MUと、2台の加算器ADD1、ADD2とによって構成される。
従って、この単側波帯変調方式の振幅変調器22は図12に示した両側波帯変調方式の振幅変調器21より構成が少し複雑である。然し乍ら、単側波を取り扱うため、効率がよい特徴を有する。
その他の振幅変調方式としては両側波帯方式の変形として両側帯域の包絡の平方根を取った変形両側波帯方式(MDSB)の振幅変調方式を、図1又は図4に示した両側波帯変調方式の振幅変調器3に適用することもできる。この変形両側波帯方式を用いる場合、振幅変調器の構成は多少複雑になるものの、歪みの発生量が少ないため、音質の向上を期待することができる。尚この変形両側波帯方式に関しては必要があれば「平面波の自己復調」青木・鎌倉・池谷・日本音響学会誌40巻5号(1984)pp.349〜356を参照のこと。
【0021】
図14はこの発明で提案した音響再生装置更に他の実施例を示す。この発明では加算器7に第1フィルタ4により帯域制限された被帯域制限超音波信号USS2を供給する信号供給路と、加算器7に第2フィルタ8により帯域制限された被帯域制限可聴音信号ODS2を供給する信号供給路のいずれか一方又は双方にレベル調整器を設けた構成を提案するものである。図14に示す例では被帯域制限超音波信号の供給路及び被帯域制限可聴音信号の供給路の双方にレベル調整器9及び10を挿入した実施例を示す。
【0022】
このように、レベル調整器9及び10を設けることにより加算器7に印加する被帯域制限超音波信号USS2のレベル及び被帯域制限可聴音信号ODS2のレベルを調整し、双方の重み付けを変更することができる。従って、被帯域制限超音波信号USS2で再生される可聴音の音圧と、被帯域制限可聴音信号ODS2で再生される可聴音の音圧を調整することができるから、被帯域制限超音波信号USS2によって再生される可聴音の音圧と、被帯域制限可聴音信号ODS2によって再生される可聴音の音圧の比がほぼ1:1となるようにレベル調整器9及び10を制御することにより、最適状態に設定することができる。
【0023】
また特性AA及びBBの減衰量を適当に設定することにより高音域側を強調した状態、或いは低音域側を強調した状態に自由に設定することが可能になる。このレベル調整器9及び10を設ける思想は図1、図4、図8、図9に示した全ての実施例に適用することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば振幅変調された超音波信号に加えて、電気音響変換部6を直接駆動することを可能とする可聴音信号の周波数成分を電気音響変換部6に印加して可聴音信号により電気音響変換部6を直接駆動する方法を採ったから、可聴音信号の高域側を効率よく放射させることができる利点が得られる
尚、上述では可聴音信号の中で電気音響変換手段6を直接駆動することを可能とした周波数の帯域を7KHz〜20KHzとして説明したが、この発明は必ずしもこの数値に限定するものでないことは容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するためのブロック図。
【図2】一般的な超音波振動素子の周波数特性と超音波振動素子の振動可能な下限周波数を説明するための特性曲線図。
【図3】図1に示した実施例に用いた第1フィルタと第2フィルタの特性を説明するための特性曲線図。
【図4】この発明の変形実施例を説明するためのブロック図。
【図5】図4に示した実施例の動作を説明するための曲線図。
【図6】図4に示した実施例に用いた第1フィルタの特性を説明するための特性曲線図。
【図7】図4に示した実施例で電気音響変換部に印加される可聴音信号成分の音域の関係を説明するための特性曲線図。
【図8】この発明の変形実施例を説明するためのブロック図。
【図9】この発明の更に他の変形実施例を説明するためのブロック図。
【図10】図8に示した実施例に用いる第1フィルタの特性を説明するための特性曲線図。
【図11】図9に示した実施例に用いた第1フィルタの特性を説明するための特性曲線図。
【図12】この発明で用いた振幅変調器の内部構成の一例を示すブロック図。
【図13】図12と同様の図。
【図14】この発明の更に他の変形実施例を説明するためのブロック図。
【符号の説明】
1 可聴音信号源 7 加算器
2 超音波信号発振器 8 第2フィルタ
3 振幅変調器 9、10 レベル調整期
4 第1フィルタ SU 上側波帯
5 増幅器 SD 下側波帯
6 電気音響変換部 USS2 被帯域制限超音波信号
EL 超音波振動子 ODS2 被帯域制限可聴音信号
Claims (4)
- 超音波信号を可聴音信号で振幅変調し、この振幅変調された超音波信号により電気音響変換部を駆動して超音波を放射し、可聴音を再生する音響再生方法において、
前記振幅変調された超音波信号を可聴周波数帯域の上限周波数より高い周波数成分の信号に帯域制限した被帯域制限超音波信号にろ波し、前記可聴音信号は前記電気音響変換部が振動可能な周波数帯域の下限周波数から可聴周波数帯域の上限周波数までの帯域に周波数制限した被帯域制限可聴音信号にろ波し、これらろ波された被帯域制限超音波信号と被帯域制限可聴音信号とを重み付け加算した信号により前記電気音響変換部を駆動することを特徴とする音響再生方法。 - 請求項1記載の音響再生方法において、前記被帯域制限超音波信号で再生される可聴音の音圧と、前記被帯域制限可聴音信号で再生される可聴音の音圧のレベル比を任意の比率に設定できるように前記被帯域制限超音波信号及び前記被帯域制限可聴音信号との間の重み付けを変更可能としたことを特徴とする音響再生方法。
- 超音波信号発振器と、
この超音波信号発振器が発振した超音波信号を可聴音信号で振幅変調する振幅変調器と、
この振幅変調器で振幅変調された超音波信号を可聴周波数帯域の上限周波数より高い周波数成分に周波数制限された被帯域制限超音波信号にろ波する第1フィルタと、
前記可聴音信号を前記電気音響変換部が振動可能な周波数帯域の下限周波数から可聴周波数帯域の上限周波数までの帯域の周波数成分に周波数制限された被帯域制限可聴音信号にろ波する第2フィルタと、
これら第1フィルタ及び第2フィルタから出力される前記被帯域制限超音波信号及び被帯域制限可聴音信号を重み付け加算する加算器と、
この加算器で重み付け加算した信号により駆動される電気音響変換部と、
によって構成したことを特徴とする音響再生装置。 - 請求項3記載の音響再生装置において、前記加算器への前記被帯域制限超音波信号の供給経路及び被帯域制限可聴音信号の供給経路の何れか一方又は双方に前記被帯域制限超音波信号で再生される可聴音の音圧と、前記被帯域制限可聴音信号で再生される可聴音の音圧のレベル比を任意の比率に設定できるように、前記被帯域制限超音波信号及び前記被帯域制限可聴音信号との間の重み付けを調整するためのレベル調整器を設けて構成したことを特徴とする音響再生装置。
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