JP2003153369A - 音響再生方法・音響再生装置 - Google Patents

音響再生方法・音響再生装置

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JP2003153369A
JP2003153369A JP2001344284A JP2001344284A JP2003153369A JP 2003153369 A JP2003153369 A JP 2003153369A JP 2001344284 A JP2001344284 A JP 2001344284A JP 2001344284 A JP2001344284 A JP 2001344284A JP 2003153369 A JP2003153369 A JP 2003153369A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可聴音信号により振幅変調された超音波の空
間復調作用により音を再生させる音響再生方法及び装置
において、高域成分の放射効率を向上させる。 【解決手段】 可聴音信号により超音信号を振幅変調
し、この振幅変調された超音波信号を電気音響変換部6
に印加し、電気音響変換部6から放射される超音波の空
間復調作用により可聴音信号に対応する音を再生する音
響再生方法において、電気音響変換部に印加する振幅変
調された超音波信号に可聴音信号の高域成分を加算し、
この高域成分で電気音響変換部を直接駆動し、高域成分
を効率よく放射させる音響再生方法及び装置を提案す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は各種の拡声装置な
どに利用することができる音響再生方法及び音響再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータを用いた
テレビ会議システム(以下デスクトップ会議システム;
Desk Top Conference(DTC)システムと呼ぶ)が普
及しつつある。これらの会議システムで相手の音声を再
生する手段には通常のスピーカを使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常のスピー
カは一般に指向性が広く、TV会議システムを使用して
いる人だけではなく、その周囲にも相手の音声(再生
音)が聞こえ、周囲に不要な騒音となって聞こえてしま
うという問題があった。これを解決する一つの方法とし
ては再生音信号で超音波信号を振幅変調した後に放射す
るというパラメトリックスピーカを用いる方法が考えら
れる。しかし、パラメトリックスピーカでは素子の共振
特性のため高音域の再生高率が中音域に比べて低いとい
う問題があった。
【0004】この発明の目的は主に高音域の音を効率よ
く再生することができる音響再生方法及び装置を提案し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では、超音波信
号を可聴音信号で振幅変調し、この振幅変調された超音
波信号により電気音響変換部を駆動して超音波を放射
し、可聴音を再生する音響再生方法において、振幅変調
された超音波信号を可聴周波数帯域の上限周波数より高
い周波数成分の信号に帯域制限した被帯域制限超音波信
号にろ波し、可聴音信号は電気音響変換部が振動可能な
周波数帯域の下限周波数から可聴周波数帯域の上限周波
数までの帯域に周波数制限した被帯域制限可聴音信号に
ろ波し、これらろ波された被帯域制限超音波信号と被帯
域制限可聴音信号とを重み付け加算した信号により電気
音響変換部を駆動する音響再生方法を提案する。
【0006】この発明では更に、音響再生方法におい
て、被帯域制限超音波信号で再生される可聴音の音圧
と、被帯域制限可聴音信号で再生される可聴音の音圧の
レベル比を任意の比率に設定できるように被帯域制限超
音波信号及び被帯域制限可聴音信号との間の重み付けを
変更可能とした音響再生方法を提案する。この発明によ
る音響再生装置は超音波信号発振器と、この超音波信号
発振器が発振した超音波信号を可聴音信号で振幅変調す
る振幅変調器と、この振幅変調器で振幅変調された超音
波信号を可聴周波数帯域の上限周波数より高い周波数成
分に周波数制限された被帯域制限超音波信号にろ波する
第1フィルタと、可聴音信号を電気音響変換部が振動可
能な周波数帯域の下限周波数から可聴周波数帯域の上限
周波数までの帯域の周波数成分に周波数制限された被帯
域制限可聴音信号にろ波する第2フィルタと、これら第
1フィルタ及び第2フィルタから出力される被帯域制限
超音波信号及び被帯域制限可聴音信号を重み付け加算す
る加算器と、この加算器で重み付け加算した信号により
駆動される電気音響変換部と、によって構成した音響再
生装置を提案する。
【0007】この発明では、超音波を利用した音響再生
装置において、加算器への被帯域制限超音波信号の供給
経路及び被帯域制限可聴音信号の供給経路の何れか一方
又は双方に被帯域制限超音波信号で再生される可聴音の
音圧と、被帯域制限可聴音信号で再生される可聴音の音
圧のレベル比を任意の比率に設定できるように、被帯域
制限超音波信号及び被帯域制限可聴音信号との間の重み
付けを調整するためのレベル調整器を設けて構成した音
響再生装置を提案する。作用 この発明による音響再生方法及び音響再生装置によれ
ば、被帯域制限超音波信号によって再生される可聴音に
被帯域制限可聴音信号によって再生される可聴音が加算
されて再生される。ここで特に被帯域制限可聴信号は電
気音響変換部が振動可能な周波数領域の下限周波数から
可聴周波数帯域の上限周波数までの周波数成分を持つか
ら、この被帯域制限可聴音信号の周波数成分は可聴周波
数帯域内では主に高音域側の周波数成分である。従っ
て、被帯域制限可聴音信号によって再生される可聴音は
可聴周波数帯域内の高域側の音が主となる。この高域側
の音が被帯域制限超音波信号によって再生される可聴音
に加算されるため、高音域の音を効率よく再生できるこ
ととなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1にこの発明による音響再生方
法で動作する音響再生装置の一実施例を示す。図中1は
可聴音信号源、2は超音波信号発振器、3は振幅変調器
をそれぞれ示す。従来から知られている超音波を利用し
た音響再生装置は超音波信号発振器2から出力される超
音波信号を可聴音信号源1から出力される可聴音信号に
より振幅変調器3で振幅変調し、その振幅変調された超
音波信号を増幅器5で増幅した後、超音波振動子によっ
て構成される電気音響変換部6に印加し、電気音響変換
部6を駆動することにより超音波の空間復調作用によ
り、超音波のビーム上に可聴音信号源1から供給した可
聴信号に対応した可聴音を再生するものである。尚、電
気音響変換部6は複数の超音波振動子ELを同一平面上
に配列して構成される。
【0009】この発明の特徴とする点は電気音響変換部
6を駆動する信号が可聴音信号ODS1の上限周波数f
maxより高い周波数成分に帯域制限した被帯域制限超
音波信号USS2と、可聴周波数帯域内において電気音
響変換部6の振動可能な周波数領域の下限周波数fL
(後に図2を用いて説明する)から可聴周波数帯域の上
限周波数fmaxまでの帯域に周波数制限した被帯域制
限可聴音信号ODS2とを加算した信号とした点であ
る。この発明の特徴とする音響再生方法によれば被帯域
制限超音波信号USS2によって再生される可聴音に被
帯域制限可聴音信号ODS2によって再生される可聴信
号が加わるため、高音域の音を補強することができ、高
音域の音を効率よく再生できる利点が得られる。以下に
その理由を詳細に説明する。
【0010】図2は電気音響変換部6として用いる一般
的な超音波振動子の周波数特性の一例を示す。図中曲線
Aは電気音響変換部6として利用しようとした超音波振
動子を50Hz〜50KHzまでの各周波数の信号によ
り加振した際に発生する音波の音圧レベルを測定した曲
線を示す。曲線Bはその測定環境下における背景ノイズ
のレベルを示す。ここでは超音波振動子が発生する音波
の音圧レベルが背景ノイズのレベルより低下した状態を
超音波振動子が振動を停止したものと定義する。従っ
て、図2に示す例では低音域側のある周波数fL以下で
は、この測定に供した超音波振動子は振動していないと
見なすものである。周波数fLを振動可能な周波数領域
の下限周波数と称すことにする。一般に振動可能な周波
数領域の下限周波数fLは6〜7KHz程度とされてい
る。従って、図2に示す周波数特性から、この測定に供
した超音波振動子の共振周波数は約40KHzであり、
振動可能な周波数領域の下限周波数fLは約7KHz付
近にあり、可聴周波数帯域内ではfLから可聴周波数帯
域の上限周波数fmax=20KHzが振動可能領域で
あることが解る。
【0011】図1に示す電気音響変換部6として図2に
示した周波数特性を持つ超音波素子を用いたとすると、
超音波信号発振器2は40KHzで発振させ、この40
KHzの超音波信号をキャリアとして可聴音信号源1か
ら入力される可聴音信号ODS1で振幅変調する。振幅
変調された超音波信号USS1をこの発明では第1フィ
ルタ4により可聴周波数帯域の上限周波数fmaxより
高い周波数の信号成分に周波数制限した被帯域制限超音
波信号USS2にろ波する。
【0012】図1に示す実施例では第1フィルタ4を図
3に曲線Aで示すハイパス特性とした場合を示す。一
方、可聴音信号源1から入力された可聴音信号源1から
入力された可聴音信号ODS1は第2フィルタ8で電気
音響変換部6の可動可能な周波数領域の下限周波数fL
から可聴周波数帯域の上限周波数fmaxまでの帯域に
周波数制限したた被帯域制限可聴音信号ODS2にろ波
する。図1に示す実施例では第2フィルタ8によってf
min(50Hz)〜fmax(20KHz)の周波数
成分を持つ可聴音信号ODS1を図3に曲線Bで示すバ
ンドパス特性によりfL〜fmaxの周波数成分に帯域
制限した被帯域制限可聴音信号ODS2にろ波した場合
を示す。
【0013】これら第1フィルタ4及第2フィルタ8で
ろ波した被帯域制限超音波信号USS2と被帯域制限可
聴音信号ODS2を加算器7で加算し、その加算結果を
増幅器5で増幅して電気音響変換部6に印加することに
より、電気音響変換部6は振幅変調された被帯域制限超
音波信号USS2と、被帯域制限可聴音信号ODS2に
よって駆動される。被帯域制限超音波信号USS2は可
聴周波数帯域の上限周波数fmax以上の周波数に帯域
制限されているから、電気音響変換部6はその共振周波
数である、ここでは40KHzの周波数で振動し、その
振動の振幅が可聴音信号ODS1の振幅で変動する超音
波を発生する。この超音波が空気を伝搬する間に振幅変
調した可聴音信号に対応した可聴音が再生される。
【0014】更に、この発明では第2フィルタ8から、
可聴周波数帯域の中で電気音響変換部6が振動可能な周
波数領域の下限周波数fLから可聴周波数帯域の上限周
波数fmaxまでの信号に帯域制限した被帯域制限可聴
音信号ODS2によっても駆動され可聴音を再生する。
ここで被帯域制限可聴音信号ODS2は電気音響変換部
6の振動可能周波数領域の下限周波数fLから可聴周波
数帯域の上限周波数までの帯域(7KHz〜20KH
z)に制限されているから、この被帯域制限可聴音信号
ODS2は主に可聴周波数帯域内の高音域の周波数成分
である。
【0015】この結果、被帯域制限された超音波によっ
て再生される可聴音に、被帯域制限可聴音信号ODS2
で再生される可聴音を加算するから、高音域の音が補強
され、高音域の音を効率よく再生することができる。
尚、上述では振幅変調器3の振幅変調方式に関して特に
説明しなかったが、振幅変調方式が両側波帯方式である
ものとすると、超音波信号発振器2が発信する超音波信
号の周波数をfcとすると、この周波数fcを中心にそ
の両側に下側波帯SDと上側波帯SU(図1参照)とが
発生する。可聴信号ODS1の上限周波数が20KHz
とした場合、下側波帯SDの下限周波数はfc−20K
Hzとなる。fc=40KHzとした場合、下側波帯S
Dの下限周波数は約20KHzとなる。従って、第1フ
ィルタ4の遮断周波数を可聴周波数帯域の上限周波数2
0KHzとしたことにより、振幅変調された超音波信号
の両側波帯SD及びSUを全て第1フィルタ4によりろ
波して取り出すことができる。この結果、この実施例で
は超音波信号により可聴音信号の全ての周波数成分50
Hz〜20KHzを電気音響変換部6に印加することが
できる。
【0016】図4は第1フィルタ4のフィルタ特性Aと
して振幅変調された超音波信号USS1から可聴音信号
ODS1の低域成分fmin〜fLを抽出する特性とし
た場合を示す。つまり、超音波信号発振器2が発信する
超音波信号の周波数をfcとした場合、振幅変調器3か
ら出力される振幅変調された超音波信号は図5に示すよ
うに、周波数fcを中心に周波数fcの下側と上側に下
側波帯SDと上側波帯SUが発生する。この下側波帯S
Dと上側波帯SUは下側波帯SDの下限周波数はfc−
fmax、上側波帯SUの上限周波数はfc+fmax
である。
【0017】従って、第1フィルタ4の周波数特性Aを
図6に示すようにfc−fL,fc+fLに設定するこ
とにより、第1フィルタ4で取り出される振幅変調され
た超音波に乗せられている可聴音信号成分はfmin〜
fLの周波数成分となり、超音波による駆動音域は図7
に曲線AAとして示す特性となる。第2フィルタ8の周
波数特性を図1に示した実施例と同じ特性とすると、第
2フィルタ8側の可聴音による駆動音域は図7に曲線B
Bで示す特性となる。従って、この実施例でも可聴音信
号のfmin〜fmaxまでの音域の音を再生すること
ができることになる。
【0018】図8及び図9は振幅変調器3が単側波帯変
調方式で動作する変調器の場合を示す。図8は下側波帯
SDから成る被変調信号を出力する変調方式の場合を示
す。超音波信号の周波数をfcとした場合、第1フィル
タ4のフィルタ特性は図10に示すように(fc−20
KHz)〜fcの間の周波数成分を取り出すフィルタ特
性とすればよい。fc=40KHz、fmax=20K
Hzとした場合、第1フィルタ4は20KHz〜40K
Hzを通過帯域とするバンドパスフィルタで構成すれば
よい。この場合も、第2フィルタ8を構成するバンドパ
スフィルタから可聴音信号の音域成分に相当する被帯域
制限可聴音信号ODS2を印加するから、可聴音信号の
高域成分を効率よく再現することができる。
【0019】図9では振幅変調器3が上側波帯SUから
成る被変調信号を出力する変調方式の場合を示す。この
場合には第1フィルタ4のフィルタ特性は図11に示す
上側波帯SUを通過させるfc〜(fc+20KHz)
を通過させるバンドパス特性に選定すればよい。以上説
明した両側波帯振幅変調方式と単側波帯振幅変調方式の
構成上の違いをここで簡単に説明する。図12は両側波
帯振幅変調方式の振幅変調器の構成を示す。両側波帯振
幅変調方式の振幅変調器21は増幅器Mと、加算器AD
Dと、乗算器MUとによって構成され、その構成は比較
的簡素である。構成が簡素である半面歪みが比較的多い
難点がある。
【0020】図13は単側波帯変調方式の振幅変調器の
構成を示す。単側波帯変調方式の振幅変調器22は増幅
器Mと、90°移相器φ1、φ2と、乗算器MUと、2
台の加算器ADD1、ADD2とによって構成される。
従って、この単側波帯変調方式の振幅変調器22は図1
2に示した両側波帯変調方式の振幅変調器21より構成
が少し複雑である。然し乍ら、単側波を取り扱うため、
効率がよい特徴を有する。その他の振幅変調方式として
は両側波帯方式の変形として両側帯域の包絡の平方根を
取った変形両側波帯方式(MDSB)の振幅変調方式
を、図1又は図4に示した両側波帯変調方式の振幅変調
器3に適用することもできる。この変形両側波帯方式を
用いる場合、振幅変調器の構成は多少複雑になるもの
の、歪みの発生量が少ないため、音質の向上を期待する
ことができる。尚この変形両側波帯方式に関しては必要
があれば「平面波の自己復調」青木・鎌倉・池谷・日本
音響学会誌40巻5号(1984)pp.349〜356
を参照のこと。
【0021】図14はこの発明で提案した音響再生装置
更に他の実施例を示す。この発明では加算器7に第1フ
ィルタ4により帯域制限された被帯域制限超音波信号U
SS2を供給する信号供給路と、加算器7に第2フィル
タ8により帯域制限された被帯域制限可聴音信号ODS
2を供給する信号供給路のいずれか一方又は双方にレベ
ル調整器を設けた構成を提案するものである。図14に
示す例では被帯域制限超音波信号の供給路及び被帯域制
限可聴音信号の供給路の双方にレベル調整器9及び10
を挿入した実施例を示す。
【0022】このように、レベル調整器9及び10を設
けることにより加算器7に印加する被帯域制限超音波信
号USS2のレベル及び被帯域制限可聴音信号ODS2
のレベルを調整し、双方の重み付けを変更することがで
きる。従って、被帯域制限超音波信号USS2で再生さ
れる可聴音の音圧と、被帯域制限可聴音信号ODS2で
再生される可聴音の音圧を調整することができるから、
被帯域制限超音波信号USS2によって再生される可聴
音の音圧と、被帯域制限可聴音信号ODS2によって再
生される可聴音の音圧の比がほぼ1:1となるようにレ
ベル調整器9及び10を制御することにより、最適状態
に設定することができる。
【0023】また特性AA及びBBの減衰量を適当に設
定することにより高音域側を強調した状態、或いは低音
域側を強調した状態に自由に設定することが可能にな
る。このレベル調整器9及び10を設ける思想は図1、
図4、図8、図9に示した全ての実施例に適用すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
振幅変調された超音波信号に加えて、電気音響変換部6
を直接駆動することを可能とする可聴音信号の周波数成
分を電気音響変換部6に印加して可聴音信号により電気
音響変換部6を直接駆動する方法を採ったから、可聴音
信号の高域側を効率よく放射させることができる利点が
得られる尚、上述では可聴音信号の中で電気音響変換手
段6を直接駆動することを可能とした周波数の帯域を7
KHz〜20KHzとして説明したが、この発明は必ず
しもこの数値に限定するものでないことは容易に理解さ
れよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するためのブロック
図。
【図2】一般的な超音波振動素子の周波数特性と超音波
振動素子の振動可能な下限周波数を説明するための特性
曲線図。
【図3】図1に示した実施例に用いた第1フィルタと第
2フィルタの特性を説明するための特性曲線図。
【図4】この発明の変形実施例を説明するためのブロッ
ク図。
【図5】図4に示した実施例の動作を説明するための曲
線図。
【図6】図4に示した実施例に用いた第1フィルタの特
性を説明するための特性曲線図。
【図7】図4に示した実施例で電気音響変換部に印加さ
れる可聴音信号成分の音域の関係を説明するための特性
曲線図。
【図8】この発明の変形実施例を説明するためのブロッ
ク図。
【図9】この発明の更に他の変形実施例を説明するため
のブロック図。
【図10】図8に示した実施例に用いる第1フィルタの
特性を説明するための特性曲線図。
【図11】図9に示した実施例に用いた第1フィルタの
特性を説明するための特性曲線図。
【図12】この発明で用いた振幅変調器の内部構成の一
例を示すブロック図。
【図13】図12と同様の図。
【図14】この発明の更に他の変形実施例を説明するた
めのブロック図。
【符号の説明】
1 可聴音信号源 7 加算器 2 超音波信号発振器 8 第2フィル
タ 3 振幅変調器 9、10 レベル調整
期 4 第1フィルタ SU 上側波帯 5 増幅器 SD 下側波帯 6 電気音響変換部 USS2 被帯域制限
超音波信号 EL 超音波振動子 ODS2 被帯域制
限可聴音信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波信号を可聴音信号で振幅変調し、
    この振幅変調された超音波信号により電気音響変換部を
    駆動して超音波を放射し、可聴音を再生する音響再生方
    法において、 前記振幅変調された超音波信号を可聴周波数帯域の上限
    周波数より高い周波数成分の信号に帯域制限した被帯域
    制限超音波信号にろ波し、前記可聴音信号は前記電気音
    響変換部が振動可能な周波数帯域の下限周波数から可聴
    周波数帯域の上限周波数までの帯域に周波数制限した被
    帯域制限可聴音信号にろ波し、これらろ波された被帯域
    制限超音波信号と被帯域制限可聴音信号とを重み付け加
    算した信号により前記電気音響変換部を駆動することを
    特徴とする音響再生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音響再生方法において、
    前記被帯域制限超音波信号で再生される可聴音の音圧
    と、前記被帯域制限可聴音信号で再生される可聴音の音
    圧のレベル比を任意の比率に設定できるように前記被帯
    域制限超音波信号及び前記被帯域制限可聴音信号との間
    の重み付けを変更可能としたことを特徴とする音響再生
    方法。
  3. 【請求項3】 超音波信号発振器と、 この超音波信号発振器が発振した超音波信号を可聴音信
    号で振幅変調する振幅変調器と、 この振幅変調器で振幅変調された超音波信号を可聴周波
    数帯域の上限周波数より高い周波数成分に周波数制限さ
    れた被帯域制限超音波信号にろ波する第1フィルタと、 前記可聴音信号を前記電気音響変換部が振動可能な周波
    数帯域の下限周波数から可聴周波数帯域の上限周波数ま
    での帯域の周波数成分に周波数制限された被帯域制限可
    聴音信号にろ波する第2フィルタと、 これら第1フィルタ及び第2フィルタから出力される前
    記被帯域制限超音波信号及び被帯域制限可聴音信号を重
    み付け加算する加算器と、 この加算器で重み付け加算した信号により駆動される電
    気音響変換部と、 によって構成したことを特徴とする音響再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の音響再生装置において、
    前記加算器への前記被帯域制限超音波信号の供給経路及
    び被帯域制限可聴音信号の供給経路の何れか一方又は双
    方に前記被帯域制限超音波信号で再生される可聴音の音
    圧と、前記被帯域制限可聴音信号で再生される可聴音の
    音圧のレベル比を任意の比率に設定できるように、前記
    被帯域制限超音波信号及び前記被帯域制限可聴音信号と
    の間の重み付けを調整するためのレベル調整器を設けて
    構成したことを特徴とする音響再生装置。
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