JP3581177B2 - 缶体の巻締め寸法測定のための缶体の解体方法および装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、缶体の二重巻締め部の巻締め寸法検査に先立って缶体の二重巻締め部の解体を行なう際の、缶体の巻締め寸法測定のための缶体の解体方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビールや清涼飲料等の炭酸ガス飲料用容器として金属製缶体を用いる場合、缶本体内に飲料を充填した後、缶蓋を缶本体の開口にはめ込み、図8に示すように缶蓋101の外周端部と缶本体102の開口端部とを二重巻締めして缶本体102の開口を閉塞する。すなわち、缶蓋101が缶本体102の開口側外周部を覆うように巻締めされる。
【0003】
この二重巻締めが正常に行なわれていないと缶体内を密閉することができず、炭酸ガスの抜けや液漏れの原因となるため、製造工程内で二重巻締めの良否検査を行なう。その良否検査は、図8中に示される、巻締め部の幅W、厚さT、缶蓋101の外周部の折り返し部(以下、「カバーフック部101a」と称す)の長さCH、缶本体102の折り返し部(以下、「ボディーフック部102a」と称す)の長さBH、およびカバーフック部101aとボディーフック部102aとが重複して折り曲げられる部分(以下、「オーバーラップ部」と称す)の長さOL等の管理寸法を測定し、各管理寸法と所定の基準値とを比較することにより行なわれ、これら各管理寸法を測定するために二重巻締め部を解体する。
【0004】
以下に、従来の巻締め部の解体方法について図8を参照して説明する。まず、ペンチあるいは缶オープナーを用いて、缶蓋101を二重巻締め部より内側において丸くくり抜く。次いで、ペンチあるいはニッパーにより缶蓋101の残りの部位を強制的に引き破ると、缶蓋101は図中矢印Aで示す部位で切断され、缶蓋101のカバーフック部101aを残して缶蓋101が除去される。後は、カバーフック部101aの外周を缶体の缶底の方向(図示下方)に向けてペンチ等で叩いて押し下げることで、ボディーフック部102aからカバーフック部101aが外れる。ボディーフック部102aからカバーフック部101aが外されたら、ボディーフック部102aの長さBHやカバーフック部101aの長さCH等の各管理寸法をそれぞれ測定し、巻締め工程の管理用データとして用いる。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の解体方法では、ペンチ等を用いた手作業によって二重巻締め部を解体する方法なので、例えば、缶蓋を除去する際にボディーフック部やカバーフック部を変形あるいは損傷させてしまったり、ボディーフック部からカバーフック部を外す際にボディーフック部を潰してしまう等、寸法測定を行なう部位を変形させやすく、この寸法測定を行なう部位を変形させることなく解体するには作業者の熟練を要するとともに、解体作業には多くの時間がかかるものであった。その結果、解体作業の熟練度により寸法測定部に変形が生じ、正確なデータが得られにくいという問題点があった。
【0005】
一方、缶体の二重巻締め部の検査にX線による検査装置を用い、二重巻締め部を解体することなく検査する方法も考えられる。しかし、この種の検査装置は非常に大がかりなものであり設備投資も大きくなるので、製造現場で日常的に行なわれる検査には向いていない。
【0006】
そこで本発明は、寸法測定部を変形させることなく、二重巻締め部の解体作業が簡単かつ短時間に行なえる、缶体の巻締め寸法測定用解体方法および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の缶体の解体方法は、缶本体の開口側端部と缶蓋の外周部とを二重巻締めして前記缶本体と前記缶蓋とを結合し、前記缶本体の開口を閉塞することにより内部を密閉した缶体の解体方法であって、前記缶蓋と前記缶本体の缶底とを前記缶体の軸心方向両外側から挟み、該缶体を前記二重巻締め部に該缶体の径方向への力を加えることなく保持し、前記保持された缶体をその保持状態を維持したまま該缶体の軸心まわりに回転させ、前記回転する缶体の前記二重巻締め部にカッタを接触させて、該二重巻締め部のうち、前記缶本体の折り返し部を外部より包囲する前記缶蓋の外周部を、前記缶体の円周方向に沿って切断することを特徴とする。
【0008】
本発明の缶体の解体装置は、缶本体の開口側端部と缶蓋の外周部とを二重巻締めして前記缶本体と前記缶蓋とを結合し、前記缶本体の開口を閉塞することにより内部を密閉した缶体の解体装置であって、前記缶蓋と前記缶本体の缶底とを前記缶体の軸心方向両外側から挟み、該缶体を前記二重巻締め部に該缶体の径方向への力を加えることなく保持するための缶体保持手段と、前記缶体保持手段により保持された缶体をその保持状態を維持したまま軸心まわりに回転させるための回転手段と、刃先が前記保持された缶体の軸心方向に向くように配置されたカッタと、前記カッタを前記缶体の径方向へ移動させ、該カッタに、前記二重巻締め部のうち、前記缶本体の折り返し部を外部より包囲する前記缶蓋の外周部を、前記缶体の円周方向に沿って切断させるためのカッタ移動手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、前記保持手段が、前記缶蓋と当接する機構と前記缶本体の缶底と当接する機構との間隔が調整可能に設けられているものや、
前記カッタが、前記保持された缶体の径方向に移動可能に設けられているものであってもよい。
【0010】
上記のとおり構成された本発明の缶体の解体方法では、缶蓋と缶本体の缶底とを前記缶体の軸心方向両外側から挟んで該缶体を保持するので、缶体の保持には缶体の径方向に力が加わらず、二重巻締め部の切断に際して缶体が径方向にへこむことはない。また、二重巻締め部の切断は、缶本体の折り返し部を外部より包囲する缶蓋外周部を、缶体の円周方向に沿って切断するので、缶蓋部およびカバーフックの分離が容易になる。従って、缶体の解体は、寸法測定部を変形させることなく容易に行なわれる。
【0011】
本発明の缶体の解体装置では、缶体は、缶蓋と缶本体の缶底とを前記缶体の軸心方向両外側から挟み、該缶体を前記二重巻締め部に該缶体の径方向への力を加えることなく保持する缶体保持手段によって保持され、回転手段により、缶体の軸心まわりに回転される。その状態で、刃が缶体の軸心に対して垂直に配置されたカッタをカッタ移動手段によって前記缶体の径方向へ移動させ、該カッタにより缶体の二重巻締め部を切断することにより、二重巻締め部は缶体の円周方向に沿って切断される。
【0012】
【実施例】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0013】
(第1実施例)
図1は本発明の缶体の巻締め寸法測定用解体装置の第1実施例の平面図であり、図2は図1に示した缶体の巻締め寸法測定用解体装置の側面図である。
【0014】
図1および図2に示すように、本体フレーム1の図示左端部にはエアモータ2が固定されており、エアモータ2の出力軸には、缶体の缶蓋部に嵌合するチャック3が固定されている。なお、駆動源は、本実施例のようなエアモータ2に限らず、電動モータであってもよい。
【0015】
また、本体フレーム1の図示右端部には、2本のガイド軸4、5がそれぞれ回転手段としてのエアモータ2の出力軸と平行に配設されており、これら2本のガイド軸4、5によりシリンダ支持部材7が摺動自在に支持されている。シリンダ支持部材7の中央部には、本体フレーム1に回転自在に軸支されるとともに一端にプッシャ調整ハンドル10が固定されたシリンダ移動用スクリュ軸8が螺合されている。プッシャ調整ハンドル10を回転させてシリンダ移動用スクリュ軸8を回転させることにより、シリンダ支持部材7が各ガイド軸4、5の軸線方向に移動される。これは、後述するプッシャ6とチャック3とによる缶体の保持において、種々の大きさの缶体を保持可能とするためのものである。そのために、シリンダ支持部材7には指針7aが設けられる一方、本体フレーム1の所定の部位に、種々の大きさの缶体に対応する目盛り11が刻まれており、指針7aが、保持すべき缶体の大きさに対応する目盛りの位置に一致するようにシリンダ支持部材7の位置が調整される。
【0016】
シリンダ支持部材7には、ロッド9aの先端がチャック3に対向して配置されたエアシリンダ9が固定されている。エアシリンダ9のロッド9aの先端部には、缶体の缶底部を保持するためのプッシャ6が回転自在に設けられている。缶体をチャック3とプッシャ6との間に配置した状態でエアシリンダ9のロッド9aを突出させることにより、チャック3の回転中心と缶体の軸心が一致した状態で、缶体はチャック3とプッシャ6とに挟まれて保持される。ここでは、エアシリンダ9としてロッド9aのストロークが20mmの仕様のものを用いた。以上の説明から明らかなように、チャック3とプッシャ6とエアシリンダ9とにより、缶体保持手段が構成されている。
【0017】
一方、本体フレーム1の、チャック3の側方にはカッタ部20が設けられている。カッタ部20は、本体フレーム1に固定された側板21と、側板21に回動自在に支持されたカッタ支持部材22とを有し、カッタ支持部材22の先端部に、缶体の二重巻締め部を切断するための円盤状のカッタ23が回転自在に設けられたものである。以下に、カッタ部20について図3を参照して詳細に説明する。
【0018】
カッタ23は、カッタ支持部材22の先端部に回転自在に設けられており、カッタ23の刃先はチャック3(図1参照)とプッシャ6(図1参照)との間に缶体を保持した際に、缶体の軸心方向に向くように配置されている。カッタ支持部材22は、側板21の2つの対向面を貫通する支持軸25により、支持軸25を中心として図示矢印A方向およびB方向に回動自在に設けられている。カッタ支持部材22の図示下端部と、本体フレーム1のばね引っ掛け部1a(図2参照)との間にはカッタ戻しばね24が張設されており、カッタ支持部材22ひいてはカッタ23を図示矢印B方向に付勢している。
【0019】
また、側板21の上端部には、カッタ支持部材22の、支持軸25よりも図示上方の部位に当接可能な押し込み量調整ねじ26が螺合されている。押し込み量調整ねじ26の一端には、押し込み量調整ハンドル26aが一体的に設けられ、この押し込み量調整ハンドル26aを回転させて押し込み量調整ねじ26の突出量を調整することで、カッタ23の位置を調整できるようになっている。すなわち、押し込み量調整ねじ26を突出させると、押し込み量調整ねじに26よりカッタ支持部材22が図示右方に押圧され、カッタ戻しばね24のばね力に抗してカッタ23は図示矢印A方向に移動する。逆に、押し込み量調整ねじ26を引き込ませると、カッタ戻しばね24のばね力によりカッタ23は図示矢印B方向に移動する。カッタ23の図示矢印A方向への移動量は、カッタ支持部材22の、支持軸25よりも下方の部位に当接可能に側板21に螺合されたストッパ27により制限される。この説明から明らかなように、図3には、カッタ23が最も図示矢印A方向に移動した状態が示されている。ストッパ27の突出量は、ストッパ27の一端に一体的に設けられたストッパハンドル27aを回転させることで調整可能となっている。すなわち、ストッパ27は、巻締部に対する切込み深さの制限を調整する機能を有する。
【0020】
さらに、支持軸25には、カッタ支持部材22に回転自在に結合された板部材28が回転自在に設けられている。板部材28には、側板21の一方の対向面に回転自在に設けられたカッタスライド用ねじ29が螺合されている。カッタスライド用ねじ29の一端には、カッタスライド用ハンドル29aが一体的に設けられており、このカッタスライド用ハンドル29aを回転させてカッタスライド用ねじ29を回転させることで、板部材28ひいてはカッタ23が図面に対して垂直方向に移動され、缶体の切断位置の調整が可能となる。
【0021】
次に、本解体装置のエア回路について説明する。図4は、図1に示した缶体の巻締め寸法測定用解体装置のエア回路図である。図4に示すように本エア回路は、エアモータ2を駆動するための第1のエア切替弁52と、エアシリンダ9を駆動するための第2のエア切替弁53と、第1のエア切替弁52および第2のエア切替弁53へ切替用エアを供給するための、足踏スイッチ54aを備える足踏弁54とを有し、各エア切替弁52、53および足踏弁54にはそれぞれエア源51からエアが供給される。また、足踏弁54と第1のエア切替弁52との間には、ボリュウムタンク55が設けられている。図中、実線で示した経路は足踏弁54の足踏スイッチ54aがOFFのときのエアの経路を示し、破線で示した経路は足踏スイッチ54aがONのときのエア経路を示す。
【0022】
第1の切替弁52は、足踏弁54の足踏スイッチ54aがOFFの状態では閉状態となり、エアモータ2は駆動されない。足踏みスイッチ54aをONすると、第1のエア切替弁52の切替入力側には足踏弁54からボリュウムタンク55を介してエアが供給され、第1のエア切替弁52は開状態となってエアモータ2が駆動される。また、第2の切替弁53は、足踏弁54の足踏スイッチ54aがOFFの状態ではエア源51からのエアを実線で示す経路でエアシリンダ9に供給し、エアシリンダ9のロッド9aを引き込ませる。足踏弁54の足踏スイッチ54aをONすると、第2のエア切替弁53の切替入力側には足踏弁54からエアが供給され、エアシリンダ9には破線で示す経路でエアが供給されてロッド9aが突出する。
【0023】
次に、本解体装置の動作について図1〜図4を参照して説明する。
【0024】
まず、シリンダ支持部材7の指針7aが、解体する缶体の大きさに対応する目盛り11に一致するように、プッシャ調整ハンドル10を回転させてプッシャ6の位置を調整する。また、カッタスライド用ハンドル29aにより、カッタ23の位置を、解体する缶体の、缶本体の折り返し部であるボディーフック部102a(図8参照)を外部より包囲する、缶蓋外周部(図8中の、B−Cの領域)の中の範囲Rのいずれかの位置で切断できるように調整しておく。これは、缶蓋101およびカバーフック部101aとボディーフック部102aとの係合を外しやすくするためである。
【0025】
缶蓋101の切断範囲について、好ましくはカバーフック部101aの先端Dに対する位置から缶蓋外周部B−C間のほぼ中間までの範囲(図8中、Sで示す範囲)が適当である。なぜならば、図8に示すAの位置のように、切断位置が、カバーフック部101aの先端Dよりも突出する位置だと、缶蓋101から切断され、缶本体102から分離されたカバーフック部101aの長さCHをマイクロメータ、ノギス等で測定する場合、一般的にカバーフック部101aと缶蓋外周部との間隔(ほぼ0.4mm)が狭いので、測定器の測定端子がカバーフック部101aの先端Dに当らず、正確な測定ができないおそれがあるからである。逆に、切断位置が、図8に示すEの位置のように、カバーフック部101aの折り曲げ部に近い位置だと、缶蓋101とボディーフック部102aとの密着が強固であり、缶蓋101の缶本体102からの分離が難しくなるためである。
【0026】
次いで、チャック3とプッシャ6との間に缶体を配置し、この状態で、足踏弁54の足踏スイッチ54aをONする。すると、第2のエア切替弁53の切替入力側には足踏弁54からのエアが供給され、エアシリンダ9のロッド9aが突出される。これにより、缶体はチャック3とプッシャ6とに挟まれて保持される。一方、足踏弁54から第1のエア切替弁52の切替入力側に供給されるエアは、ボリュウムタンク55に蓄えられた後、第1のエア切替弁52に供給されるので、足踏みスイッチ54aをONして所定の時間が経過してから第1のエア切替弁52が切り替えられ、エアモータ2が駆動される。すなわち、チャック3とプッシャ6とによる缶体の保持が完了してからエアモータ2が駆動される。エアモータ2の回転に伴ってチャック3が回転し、缶体が回転される。
【0027】
缶体が回転されたら、押し込み量調整ハンドル26aにより押し込み量調整ねじ26を突出させ、カッタ23を、保持された缶体の二重巻締め部に押圧させる。このとき缶体はエアモータ2により回転されているので、缶体が一回転することにより缶蓋101の外周部が缶体の外周に沿って切断される。また、カッタ支持部材22の回動量は、ストッパ27により予め缶体の径に応じた量に規制されているので、缶蓋101の切断に際して缶本体102(図8参照)も同時に切断してしまうことはない。
【0028】
缶蓋101の外周部の切断が終了したら、足踏弁54の足踏スイッチ54aをOFFにする。これにより、各エア切替弁52、53の切替入力側へのエアの供給が絶たれる。それと同時に、足踏弁54と各エア切替弁52、53とを結ぶ配管内のエアが足踏弁54より排気され、エアモータ2の駆動が停止されるとともにエアシリンダ9のロッド9aが引き込まれ、缶体の保持が解除される。缶体の保持が解除されたら解体装置から缶体を取り外す。
【0029】
解体装置から取り外された缶体は、缶本体102から缶蓋101(図8参照)が取り外され、さらに二重巻締め部にニッパにより切込みを入れた後、残っているカバーフック部101aを缶底の方向にずらしてカバーフック部101aとボディーフック部102aとの係合を外すことで、缶体の解体が終了する。そして、解体された缶体のカバーフック部101aおよびボディーフック部102aが寸法測定に供される。
【0030】
以上説明したように、缶蓋101と缶底とを挟んで缶体を保持した状態で缶体を回転させつつ、缶体の回転に伴って二重巻締め部のうち缶本体102の折り返し部を外部より包囲する缶蓋101の外周部を切断することで、熟練を要しなくても缶体のへこみや、カバーフック部101aを外す際のボディーフック部102aの潰れが発生しなくなり、寸法測定部を変形させることなく容易に缶体を解体してカバーフック部101aを取り外すことができる。
【0031】
また、径が異なる缶体を解体する場合には、チャック3を、保持する缶体の径に応じて複数種用意しておくことで、缶体を保持する際の位置決めが容易になる。
【0032】
次に、上述した本発明の解体装置を用いて缶体を解体した場合(以下、「自動解体法」という)と、従来の手作業により缶体を解体した場合(以下、「従来法」という)との比較を行なった実験例を示す。
【0033】
まず、缶体としてビール缶を用い、その解体時間の比較を行なった。本実験例は、エアモータの回転速度すなわちビール缶の回転速度を130rpmとして、各種サイズのビール缶を10缶解体するのに要した時間の比較を行なったもので、その結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
表1より、自動解体法の場合には、従来法に比較して半分以下の時間で解体でき、解体作業時間が大幅に短縮されたことがわかる。
【0035】
次に、本発明の解体装置による解体に問題がないことを確認するために、同時間にサンプリングしたビール缶を、自動解体法と従来法とで解体し、そのボディーフックとカバーフックの測定値について平均値および分散の検定を行なった。解体個数は自動解体法と従来法とでそれぞれ40個ずつとし、1缶につき3点のボディーフックとカバーフックの寸法を測定した。その結果について表2に示す。
【0036】
【表2】
表2から、350mlおよび500mlのビール缶についてそれぞれ、自動解体法と従来法とによるボディーフックとカバーフックの平均値の差の検定をt検定によって行なったが、平均値の差は5%の有意水準で自動解体法と従来法との差があるとはいえない。また、同様に、分散の検定をF検定によって行なったが、5%の有意水準で差があるとはいえない。よって、自動解体法と従来法とでは、測定結果に差がないと考えられ、自動解体法により解体したものでも十分に測定用に用いることができる。
【0037】
(第2実施例)
上述した実施例では、缶体の大きさに応じてエアシリンダ9の位置を手動で調節し、また、カッタ23による切込み動作も手動で行なうものの例について示したが、以下に、手動によるこれらの調節や動作を不要とした実施例について説明する。
【0038】
図5は、本発明の缶体の巻締め寸法測定用解体装置の第2実施例の側面図である。図5に示すように本実施例では、ロッド69aの先端部にプッシャ66が回転自在に設けられた第1のエアシリンダ69が、シリンダ支持部材67を介して本体フレーム61に固定されている。この第1のエアシリンダ69は、位置調整せずに種々の高さの缶体を保持できるようにするために、ロッド69aのストロークが、解体の対象となる缶体の最大高さと最小高さとの差よりも長いものが用いられ、ロッド69aが最も突出した状態で最小高さの缶体を保持できるような位置に固定されている。例えば缶体としてビール缶を対象とする場合には、ロッドのストロークが100mmの仕様のものが用いられる。
【0039】
一方、カッタ部70には、図6の部分断面図に示すように、ロッド76aが突出されることによってカッタ支持部材72の下端部を図示左方に押圧し矢印A方向に回動させる第2のエアシリンダ76が設けられているとともに、カッタ支持部材72と側板71との間にカッタ支持部材72を常時矢印B方向に付勢するカッタ戻しばね74が張設されている。これにより、第2のエアシリンダ76のロッド76aを突出させることでカッタ73はカッタ戻しばね74のばね力に抗して矢印A方向に移動する。逆に、第2のエアシリンダ76のロッド76aを引き込ませるとカッタ73はカッタ戻しばね74のばね力により矢印B方向に移動する。なお、エアシリンダ76のロッド76aとカッタ支持部材72とをリンク機構を介して連結し、エアシリンダ76のロッド76aの移動によりカッタ73を矢印A方向およびB方向へ移動できるようにし、ばね74を不要とすることもできる。
【0040】
ここで、本実施例のエア回路について図7を参照して説明する。図7においても図4と同様に、実線で示した経路が足踏弁84がOFFのときの経路であり、破線で示した経路が足踏弁84がONの時の経路である。図7に示すように本実施例のエア回路は、エアモータ62を駆動するための第1のエア切替弁82と、第1のエアシリンダ69を駆動するための第2のエア切替弁83と、足踏スイッチをONすることにより第1のエア切替弁82および第2のエア切替弁83へ切替用エアを供給する足踏弁84と、足踏弁84と第1のエア切替弁82との間に設けられたボリュウムタンク85とを有し、各エア切替弁82、83および足踏弁84にはそれぞれエア源81からエアが供給される。また、第2のエアシリンダ76のロッド76aを突出させるためのエアはエアモータ62から供給されるが、足踏弁84がOFFの状態では足踏弁84を経由してエア源81から供給されるエアにより第2のエアシリンダ76のロッド76aは引き込まれている。
【0041】
以上、本実施例の特徴となる構成について説明したが、その他の構成については第1実施例のものと同様に構成されているので、その説明は省略する。
【0042】
次に、本実施例の動作について図5〜図7を参照して説明する。
【0043】
まず、第1実施例と同様にしてカッタスライド用ハンドル79aによりカッタ73の位置を調節した後、チャック63とプッシャ66との間に缶体を配置し、この状態で足踏弁84をONする。これにより第2のエア切替弁83の切替入力側にエアが供給されて第1のエアシリンダ69のロッド69aが突出され、缶体が保持される。一方、第1のエア切替弁82の切替入力側に供給されるエアは、ボリュウムタンク85に蓄えられた後第1のエア切替弁82に供給されるので、第1のエアシリンダ69の駆動による缶体の保持後、所定の時間が経過してからエアモータ62が回転され、それに伴ってチャック63が回転して缶体が回転される。
【0044】
そして、エアモータ62に供給されたエアはさらに第2のエアシリンダ76に供給されるので、エアモータ62の回転に伴って第2のエアシリンダ76のロッド76aが突出し、カッタ73が缶体の二重巻締め部に押圧される。この状態で缶体が1回転すると、缶蓋101(図8参照)の外周部が缶体の外周に沿って切断される。
【0045】
缶蓋101の外周部の切断が終了したら、足踏弁84をOFFにする。これにより、エアモータ62の駆動が停止されて第2のエアシリンダ76のロッド76aも引き込まれ、カッタ73が元の位置に戻るとともに、第1のエアシリンダ69のロッド69aも引き込まれ、缶体の保持が解除される。
【0046】
缶体の保持が解除されたら解体装置から缶体を取り外す。それ以降の処理は第1実施例と同様であるのでその説明は省略する。
【0047】
以上説明したように、カッタ73の二重巻締め部への押圧を第2のエアシリンダ76により行なうことで、缶体を保持したら足踏弁84をONするだけで自動的に缶蓋101の外周部の切断が行なわれるので、より簡単に缶蓋101の外周部の切断が行なえるようになる。また、第1のエアシリンダ69にはロッド69aのストロークが長いものを用いているので、解体する缶体の高さが異なる場合でも第1のエアシリンダ69の位置をその都度調節することなく簡単に缶体を保持できる。
【0048】
なお、上記各実施例とも、試料である缶体を横に寝かせた状態で解体を行うものを示しているが、この場合、切断部から缶内の液体が漏れることが危惧される。そこで、プッシャ側を下方にし本装置を縦に配置し、てプッシャの缶底に当接する面に缶体を保持する凹部等を設け、缶体をプッシャ上に保持させプッシャをエアシリンダで持ち上げ、チャックに押し付けるような形態に構成すれば、缶体を立てた状態で巻締め部の切断を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の缶体の解体方法は、缶蓋と缶本体の缶底とを缶体の軸心方向両外側から挟み、該缶体を前記二重巻締め部に該缶体の径方向への力を加えることなく保持し、缶体の二重巻締め部のうち、缶本体の折り返し部を外部より包囲する缶蓋外周部を、缶体の円周方向に沿って切断することで、作業者の熟練度によらず、寸法測定部を変形させることなく容易に缶体を解体することができる。その結果、缶体の解体作業時間を大幅に短縮できるとともに、正確な巻締め寸法特性値を容易に得ることができる。
【0050】
本発明の缶体の解体装置は、缶体の缶蓋と缶本体の缶底を前記缶体の軸心方向両外側から挟み、該缶体を前記二重巻締め部に該缶体の径方向への力を加えることなく保持する缶体保持手段と、缶体保持手段で保持された缶体をその保持状態を維持したまま軸心まわりに回転させる回転手段と、刃先が缶体の軸心方向に向くように配置されたカッタと、前記カッタを前記缶体の径方向へ移動させ、該カッタに、前記二重巻締め部のうち、前記缶本体の折り返し部を外部より包囲する前記缶蓋の外周部を、前記缶体の円周方向に沿って切断させるためのカッタ移動手段と、を有することで、缶体の二重巻締め部を円周方向に確実に切断することができ、本発明の缶体の巻締め寸法測定用解体方法の実施に適している。
【0051】
また、保持手段を、缶蓋と当接する機構と缶底と当接する機構との間隔が調整可能に設けることで、高さの異なる複数種の缶体の解体を行なうことができる。さらに、カッタを、保持された缶体の径方向に移動可能に設けることで、径の異なる複数種の缶体の解体も行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶体の巻締め寸法測定用解体装置の第1実施例の平面図である。
【図2】図1に示した缶体の巻締め寸法測定用解体装置の側面図である。
【図3】図2に示した缶体の巻締め寸法測定用解体装置のカッタ部を、エアシリンダの側から見た部分断面図である。
【図4】図1に示した缶体の巻締め寸法測定用解体装置のエア回路図である。
【図5】本発明の缶体の巻締め寸法測定用解体装置の第2実施例の平面図である。
【図6】図5に示した缶体の巻締め寸法測定用解体装置のカッタ部を、第1のエアシリンダの側から見た部分断面図である。
【図7】図5に示した缶体の巻締め寸法測定用解体装置のエア回路図である。
【図8】缶体の二重巻締め部の断面図である。
【符号の説明】
1、61 本体フレーム
1a ばね引っ掛け部
262 エアモータ
3、63 チャック
4、5 ガイド軸
6、66 プッシャ
7、67 シリンダ支持部材
7a 指針
8 シリンダ移動用スクリュ軸
9 エアシリンダ
9a、69a、76a ロッド
10 プッシャ調整ハンドル
11 目盛り
20、70 カッタ部
21、71 側板
22、72 カッタ支持部材
23、73 カッタ
24、74 カッタ戻しばね
25 支持軸
26 押し込み量調整ねじ
26a 押し込み量調整ハンドル
27 ストッパ
27a ストッパハンドル
28 板部材
29 カッタスライド用ねじ
29a、79a カッタスライド用ハンドル
51、81 エア源
52、82 第1のエア切替弁
53、83 第2のエア切替弁
54、84 足踏弁
54a 足踏スイッチ
55、85 ボリュウムタンク
69 第1のエアシリンダ
76 第2のエアシリンダ
Claims (4)
- 缶本体の開口側端部と缶蓋の外周部とを二重巻締めして前記缶本体と前記缶蓋とを結合し、前記缶本体の開口を閉塞することにより内部を密閉した缶体の解体方法であって、前記缶蓋と前記缶本体の缶底とを前記缶体の軸心方向両外側から挟み、該缶体を前記二重巻締め部に該缶体の径方向への力を加えることなく保持し、
前記保持された缶体をその保持状態を維持したまま該缶体の軸心まわりに回転させ、
前記回転する缶体の前記二重巻締め部にカッタを接触させて、該二重巻締め部のうち、前記缶本体の折り返し部を外部より包囲する前記缶蓋の外周部を、前記缶体の円周方向に沿って切断することを特徴とする、缶体の巻締め寸法測定のための缶体の解体方法。 - 缶本体の開口側端部と缶蓋の外周部とを二重巻締めして前記缶本体と前記缶蓋とを結合し、前記缶本体の開口を閉塞することにより内部を密閉した缶体の解体装置であって、前記缶蓋と前記缶本体の缶底とを前記缶体の軸心方向両外側から挟み、該缶体を前記二重巻締め部に該缶体の径方向への力を加えることなく保持するための缶体保持手段と、
前記缶体保持手段により保持された缶体をその保持状態を維持したまま軸心まわりに回転させるための回転手段と、
刃先が前記保持された缶体の軸心方向に向くように配置されたカッタと、
前記カッタを前記缶体の径方向へ移動させ、該カッタに、前記二重巻締め部のうち、前記缶本体の折り返し部を外部より包囲する前記缶蓋の外周部を、前記缶体の円周方向に沿って切断させるためのカッタ移動手段と、を有することを特徴とする、缶体の巻締め寸法測定のための缶体の解体装置。 - 請求項2に記載の缶体の解体装置において、前記保持手段は、前記缶蓋と当接する機構と前記缶本体の缶底と当接する機構との間隔が調整可能に設けられていることを特徴とする、缶体の巻締め寸法測定のための缶体の解体装置。
- 請求項2または3に記載の缶体の解体装置において、前記カッタが、前記保持された缶体の径方向に移動可能に設けられていることを特徴とする、缶体の巻締め寸法測定のための缶体の解体装置。
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