JP3579171B2 - カラー映像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はスクリーンにカラー映像を投影する投写型のカラー映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、投写型のカラー映像表示装置として、例えば特開平5−273517号公報に開示されているようなものが提案されている。
【0003】
この公報に開示されているカラー映像表示装置は、光源からの光をグレーティング(回折格子)により波長ごとに分けてして出射することにより、種々の角度で種々の色を有する光のスペクトルに分散させ、その分散された光をマイクロレンズにより集束させて、液晶パネルの赤色絵素には赤色光を、緑色絵素には緑色光を、青色絵素には青色光を夫々透過させる。液晶パネルを透過する各色の光は、液晶パネルでカラー映像情報に従って変調されてカラー映像光となり、投写レンズにより投写されて、スクリーンにカラー映像が投影される。
【0004】
しかしながら、上述した従来のカラー映像表示装置では、例えばグレーティングにより分散される光の強度が最大となるピーク波長を緑色光である540nm程度に設定した場合、液晶パネルに入射する光の強度の波長特性は、図4に示すように緑色光(波長領域が500〜580nm)の強度は強いが、青色光(波長領域が420〜490nm)及び赤色光(波長領域が600〜700nm)の強度が弱くなるため、投影される映像の輝度が低くなり、またカラー映像の色バランスも悪くなるという問題がある。
【0005】
また、特開平4−60538号公報には、上述のグレーティングに代えて3枚のダイクロイックミラーを用いて赤色光、緑色光、青色光に分光するカラー映像表示装置が提案されている。
【0006】
しかしながら、このカラー映像表示装置においても、上述したような色バランスの問題は無いが、3枚のダイクロイックミラーを精度良く配置する必要があるため、製造工程に手間が掛かり、量産性に適していないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来例の欠点に鑑み為されたものであり、光の利用効率が良く、光の波長依存性を小さくすることにより、輝度が高く、色バランスの良い良質なカラー映像を表示することが出来、しかも設計が容易であり製造に手間の掛からないカラー映像表示装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のカラー映像表示装置は、光源と、該光源からの光を波長毎に異なる角度に分解して出射する色分解手段と、該色分解手段より出射された各色の光を各色毎に集光して各色に応じた画素に入射させ、画像情報に応じて変調して出射する表示手段とを備えるカラー映像表示装置において、前記色分解手段を入射光を波長毎に分散して反射する分散素子と、該分散素子の前方に配置され、所定の波長の光を反射する分光素子とにより構成したことを特徴とする。
【0009】
上述の構成によれば、色分解手段は分散素子と分光素子の2個の光学素子で構成出来、しかも前記分散素子により反射される光のうち、分散効率が低い波長成分の光を前記分光素子で反射することにより強度の低下を防止することが出来る。
【0010】
例えば、前記分光素子により反射される光を赤色成分の光とすることにより、表示パネルに向かう赤色成分の光の強度は低下しない。
この場合、更に、前記分散素子により分散される光の強度のピーク波長を緑色成分の光よりも青色成分の光側にシフトすることにより、青色成分の光の強度の低下も抑えられる。
【0011】
また、例えば、前記分光素子により反射される光を青色成分の光とすることにより、表示パネルに向かう青色成分の光の強度は低下しない。
この場合、更に、前記分散素子により分散される光の強度のピーク波長を緑色成分の光よりも赤色成分の光側にシフトすることにより、赤色成分の光の強度の低下も抑えられる。
【0012】
また、前記分光素子としては、ダイクロイックミラーが適している。
また、前記分散素子としては、反射型の回折格子が適している。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態である投写型カラー映像表示装置の全体構成を示す図である。
【0014】
図中、1は光源、2は反射型グレーティング21とダイクロイックミラー22とからなる色分解手段、3は液晶パネル3Aの入射側にマイクロレンズ基板3Bが設けられた表示パネル、4はコンデンサレンズ、5は投写レンズ、6はスクリーンである。
【0015】
前記色分解手段2は、図2に示すように、反射型グレーティング21の反射面の前方にダイクロイックミラー22が配置されている構成である。前記反射型グレーティング21は入射した白色光を種々の角度で種々の色を有する光のスペクトルに分散した状態で反射する光学素子である。また、前記反射型グレーティング21は、分散される光のピーク波長が480nm辺りの青色成分の光の波長になるように形成されている。
【0016】
前記ダイクロイックミラー22は白色光のうち赤色光のみを反射し、それ以外の波長の光を透過する光学素子である。
前記色分解手段2は光源1からの光が所定の角度で傾斜してダイクロイックミラーに向かうように配置されている。従って、光源1から出射された光は、赤色光の波長成分だけがダイクロイックミラー22で反射され、それ以外の波長成分は透過して、反射型グレーティング21に向かう。
【0017】
前記反射型グレーティング21はダイクロイックミラー22を透過した光をスペクトルに分散し、波長毎に異なった角度で反射する。そして、この分散された光は前記ダイクロイックミラーを透過する。
【0018】
従って、光源から出射された光のうち、赤色成分の光Rは、ダイクロイックミラー22により反射され、緑色成分の光Gと青色成分の光Bとは、反射型グレーティング21により反射され、各光R、G、Bは異なる角度で表示パネル3側に向かう。
【0019】
前記液晶パネル3Aは、入射側透明基板31と出射側透明基板32との間に、赤色画素33R、緑色画素33G、青色画素33B及びブラックマトリクスBMが形成されている。前記入射側透明基板31の入射側の面には、マイクロレンズ34が多数形成されたマイクロレンズ基板3Bが形成されている。前記マイクロレンズ34は、前記赤色画素33R、緑色画素33G、青色画素33Bの3個の画素に対して1個のマイクロレンズが対応するように形成されており、第1の角度で入射した光を赤色画素33Rに集光し、第2の角度で入射した光を緑色画素33Gに集光し、第3の角度で入射した光を33Bに集光する。
【0020】
前記表示パネル3は、前記色分解手段2により反射された光のうち赤色成分の光Rがマイクロレンズ34に対して第1の角度で入射し、緑色成分の光Gがマイクロレンズ34に対して第2の角度で入射し、青色成分の光Bがマイクロレンズ34に対して第3の角度で入射するように設計配置されている。従って、前記色分解手段2によって反射された光のうち赤色成分の光Rは、マイクロレンズ34により赤色画素33Rに集光され、緑色成分の光Gは、マイクロレンズ34により緑色画素33Gに集光され、青色成分の光Bは、マイクロレンズ34により青色画素33Bに集光される。
【0021】
そして、前記各色成分の光R、G、Bは夫々、前記各画素33R、33G、33Bを通過する際、画像情報に従って変調され、コンデンサレンズ4を介して投写レンズ5に入射する。前記投写レンズ5は、この入射した光を投写して、スクリーン6に拡大映像を投影する。
【0022】
上述のような投写型カラー映像表示装置では、図3に示すように、光源からの光のうち赤色成分の光は、ダイクロイックミラー22で反射されるため、色分解手段2から表示パネル3に向かう赤色成分の光Rの強度は低下しない。また、反射型グレーティング21のピーク波長が緑色成分の光に対して青色成分の光側にシフトしているので、色分解手段2から表示パネル3に向かう青色成分の光Bの強度の低下も抑えられる。また、反射型グレーティング21により反射される緑色成分の光Bは、ピーク波長が青色成分側にシフトすることにより、強度が多少低下するが、元々緑色光の強度は大きいため、多少の低下は問題ない。尚、図3における破線はダイクロイックミラー22を外した場合の液晶パネルへの入射光強度である。
【0023】
従って、色分解手段2により反射された各色成分の光は、可視領域全体に亘って強度、即ち光の利用効率が高く、波長依存性が小さくなり、マイクロレンズ34で集光され、各色の画素R、G、Bに入射する光の強度は略等しくなり、スクリーン6には色バランスの良い良質な映像が投影される。
【0024】
また、色分解手段2自体も1枚の反射型グレーティング21と1枚のダイクロイックミラー22との2枚の光学素子で構成されるので、両者の位置合わせも簡単となる。
【0025】
尚、上述の実施の形態では、色分解手段を赤色成分の光を反射するダイクロイックミラーとピーク波長が青色成分の光の側にシフトしているが反射型グレーティングとにより構成したが、それとは別に、青色成分の光を反射するダイクロイックミラーとピーク波長が緑色成分に対して赤色成分側にシフトしている反射型グレーティングとにより構成してもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、色分解手段での光の利用効率が高く、波長依存性が小さくなるため、輝度が高く、色バランスの良い良質なカラー映像を表示することが出来、しかも構成が簡単であるカラー映像表示装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー映像表示装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明のカラー映像表示装置の要部の構成を示す図である。
【図3】本発明のカラー映像表示装置の色分解手段から表示パネルに向かう光の強度の波長特性を示す図である。
【図4】従来のカラー映像表示装置の色分解手段から表示パネルに向かう光の強度の波長特性を示す図である。
【符号の説明】
1 光源
2 色分解手段
21 反射型グレーティング(分散素子)
22 ダイクロイックミラー(分光素子)
3 表示パネル
3A 液晶パネル
3B マイクロレンズ基板
33R 赤色画素
33G 緑色画素
33B 青色画素
34 マイクロレンズ
R 赤色成分の光
G 緑色成分の光
B 青色成分の光
Claims (7)
- 光源と、該光源からの光を波長毎に異なる角度に分解して出射する色分解手段と、該色分解手段より出射された各色の光を各色毎に集光して各色に応じた画素に入射させ、画像情報に応じて変調して出射する表示手段とを備えるカラー映像表示装置において、前記色分解手段を、入射光を波長毎に分散して反射する分散素子と、該分散素子の前方に配置され所定の波長の光を反射する分光素子とにより構成したことを特徴とするカラー映像表示装置。
- 前記分光素子により反射される光を赤色成分の光としたことを特徴とする請求項1記載のカラー映像表示装置。
- 前記分散素子により分散される光の強度のピーク波長を緑色成分の光よりも青色成分の光側にシフトしたことを特徴とする請求項2記載のカラー映像表示装置。
- 前記分光素子により反射される光を青色成分の光としたことを特徴とする請求項1記載のカラー映像表示装置。
- 前記分散素子により分散される光の強度のピーク波長を緑色成分の光よりも赤色成分の光側にシフトしたことを特徴とする請求項4記載のカラー映像表示装置。
- 前記分光素子をダイクロイックミラーにより形成したことを特徴とする請求項1、2または4記載のカラー映像表示装置。
- 前記分散素子を反射型の回折格子により形成したことを特徴とする請求項1、3または5記載のカラー映像表示装置。
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JPH09258133A JPH09258133A (ja) | 1997-10-03 |
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JP (1) | JP3579171B2 (ja) |
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1996
- 1996-03-18 JP JP06112696A patent/JP3579171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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