JP3577253B2 - 無線通信装置およびその送信電力制御方法およびそれを用いた無線通信システム - Google Patents

無線通信装置およびその送信電力制御方法およびそれを用いた無線通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信装置、その送信電力制御方法および当該無線通信装置を備える無線通信システムに関し、より特定的には、無駄な送信電力を抑制してバッテリに代表される使用期間が有限の電源の長寿命化を図ることが可能な無線通信装置、その送信電力制御方法および当該無線通信装置を備える無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、無線通信は固定された送信電力レベルの下でデータ送信が行なわれる。しかし、無線通信装置においては、バッテリ等の使用期間が有限である電源が使用され、このような電源によって回路動作に必要な電力および無線電波を送信するための電力を供給しているため、電源の長寿命化は重要な問題である。この問題に対し、通信距離や通信条件から送信電力を制御し、無駄な送信電力を抑制する種々の技術が提案されている。
【0003】
このような技術の1つとして、特開平9−93198号公報は、一定期間あるいは一定量の受信または送信の通信エラー率を計算し、求められたエラー率が所定の値よりも大きい場合には送出する赤外線の強度を増大して通信の信頼性を向上し、エラー率が所定の値より小さい場合には、送信する赤外線の強度を減少することで電力消費量を減少する技術を開示している。
【0004】
また、他のもう1つの技術として、特開平10−13338号公報には、データを送信した無線通信装置から返送される応答信号であるACK信号(正常受信時)またはNACK信号(受信異常時)を利用して、ACK信号を連続所定回受信したときに送信電力を所定量ずつ降下させ、NACK信号を1回受信するたびに送信電力を所定量ずつ上昇させて、無線通信装置の送信電力を、相手無線通信装置が受信可能な最小レベルの送信電力に設定することにより、消費電力を最小限に抑制して有限な電源の寿命を延長する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−93198号公報に開示される技術は、通信エラー率の計算を必要とするので、通信エラー率が計算されるまでの間に送信される一定期間あるいは一定量の通信に対しては、赤外線の強度を適切に制御することができない。したがって、この一定の遅れに対応して電力の無駄が生じるという問題点がある。
【0006】
また、特開平10−13338号公報に開示される技術は、応答信号を受信してからACK信号/NACK信号の識別を行なった後に送信電力の制御を行なうものであるため、相手無線通信装置から受信不良を示すNACK信号を受信した場合において、同一データの再送信が必要であるとき、データの再送信までに送信電力を上昇させるための処理時間が必要となる。これは高速通信を行なう場合には無視できない時間であり、応答が遅くなるという問題点がある。
【0007】
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、相手通信装置からの応答信号に基づいて送信電力レベルを制御することで無駄な消費電力を抑制し、かつ高速通信にも対応することが可能な無線通信装置、その送信電力制御方法およびこのような無線通信装置から構成される無線通信システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の無線通信装置は、送信電力レベルの制御が可能な無線通信装置であって、送信電力レベルでデータ送信を実行する送信手段と、データ送信の完了後に、次回のデータ送信における送信電力レベルをデータ送信時の送信電力レベルから第1の所定量上昇させる送信電力レベル上昇手段と、外部からの受信信号に基いて、データ送信の送信結果の良好/不良を判断する応答信号判定手段と、データ送信の送信結果が良好であった場合において、次回のデータ送信における送信電力レベルを送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルから第2の所定量降下させる送信電力レベル降下手段とを備える。
【0009】
請求項2記載の無線通信装置は、請求項1記載の無線通信装置であって、データ送信の送信結果が不良であった場合において、送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルによって同一データを再送信するデータ再送信手段をさらに備える。
【0010】
請求項3記載の無線通信装置は、請求項1または2に記載の無線通信装置であって、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きい。
【0011】
請求項4記載の無線通信装置は、請求項3記載の無線通信装置であって、データ送信の送信結果が不良であった場合において送信電力レベル上昇手段によって設定されている送信電力レベルを送信電力下限レベルとして保持する記憶手段と、次回のデータ送信における送信電力レベルを送信電力下限レベルに設定する送信電力レベル設定手段とをさらに備え、データ送信の送信結果が良好であった場合において、送信電力下限レベルがすでに保持されているときには、送信電力レベル設定手段は、送信電力レベル降下手段に代わって動作する。
【0012】
請求項5記載の無線通信装置は、請求項4記載の無線通信装置であって、一定期間の経過を検出する計時手段と、一定期間が経過するたびに送信電力下限レベルを初期化する手段とをさらに備える。
【0013】
請求項6記載の無線通信装置は、請求項4記載の無線通信装置であって、データ送信の送信結果が不良であった場合において、送信電力下限レベルがすでに保持されているときには、送信電力下限レベルを初期化するとともに次回のデータ送信における送信電力レベルを所定レベルまで上昇させる手段をさらに備える。
【0014】
請求項7記載の無線通信装置は、請求項6記載の無線通信装置であって、所定レベルは、送信電力レベルの制御可能範囲の最大値である。
【0015】
請求項8記載の無線通信装置は、請求項2記載の無線通信装置であって、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きく、データ送信の送信結果が良好であった場合において、送信電力レベル設定手段と並列に動作する、次回のデータ送信に関する処理を実行する手段をさらに備える。
【0016】
請求項9記載の無線通信装置は、請求項2記載の無線通信装置であって、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きく、データ送信の送信結果が良好であった場合において、送信電力レベル降下手段の動作後に、次回のデータ送信に関する処理を実行する手段をさらに備える。
【0017】
請求項10記載の送信電力制御方法は、送信電力レベルの制御が可能な無線通信装置の送信電力制御方法であって、送信電力レベルでデータ送信を実行するステップと、データ送信の完了後に次回のデータ送信における送信電力レベルをデータ送信時の送信電力レベルから第1の所定量上昇させるステップと、外部からの受信信号に基いて、データ送信の送信結果の良好/不良を判断するステップと、データ送信の送信結果が良好であった場合において、次回のデータ送信における送信電力レベルを、第1の所定量上昇された送信電力レベルから第2の所定量降下させるステップとを備える。
【0018】
請求項11記載の送信電力制御方法は、請求項10記載の送信電力制御方法であって、データ送信の送信結果が不良であった場合において、第1の所定量上昇された送信電力レベルによって同一データを再送信するステップをさらに備える。
【0019】
請求項12記載の送信電力制御方法は、請求項10または11に記載の送信電力制御方法であって、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きい。
【0020】
請求項13記載の送信電力制御方法は、請求項12記載の送信電力制御方法であって、データ送信の送信結果が不良であった場合において、不良を検知した時点の送信電力レベルを送信電力下限レベルとして保持するステップと、データ送信の送信結果が良好であった場合において、送信電力下限レベルがすでに保持されているときに、送信電力レベルから第2の所定量降下させるステップに代えて実行される、次回のデータ送信における送信電力レベルを送信電力下限レベルに設定するステップとをさらに備える。
【0021】
請求項14記載の送信電力制御方法は、請求項13記載の送信電力制御方法であって、一定期間の経過を確認するステップと、一定期間が経過するたびに送信電力下限レベルを初期化するステップとをさらに備える。
【0022】
請求項15記載の送信電力制御方法は、請求項14記載の送信電力制御方法であって、データ送信の送信結果が不良であった場合において、送信電力下限レベルがすでに保持されているときに、送信電力下限レベルを初期化するとともに、次回のデータ送信における送信電力レベルを所定レベルまで上昇させるステップをさらに備える。
【0023】
請求項16記載の送信電力制御方法は、請求項15記載の送信電力制御方法であって、所定レベルは、送信電力レベルの制御可能範囲の最大値である。
【0024】
請求項17記載の送信電力制御方法は、請求項11記載の送信電力制御方法であって、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きく、データ送信の送信結果が良好であった場合において、次回のデータ送信における送信電力レベルを第1の所定量上昇された送信電力レベルから第2の所定量降下させるステップと並列に動作する、次回のデータ送信に関する処理を実行する手段をさらに備える。
【0025】
請求項18記載の送信電力制御方法は、請求項11記載の送信電力制御方法であって、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きく、データ送信の送信結果が良好であった場合において、次回のデータ送信における送信電力レベルを第1の所定量上昇された送信電力レベルから第2の所定量降下させるステップに続いて実行される、次回のデータ送信に関する処理を実行するステップをさらに備える。
【0026】
請求項19記載の無線通信システムは、送信されたデータの受信結果を示す応答信号を返信する受信側の無線通信装置と、データ送信時における送信電力レベルの制御が可能な送信側の無線通信装置とを備え、送信側の無線通信装置は、送信電力レベルでデータ送信を実行する送信手段と、データ送信の完了後に次回のデータ送信における送信電力レベルをデータ送信時の送信電力レベルから第1の所定量上昇させる送信電力レベル上昇手段と、応答信号に基いてデータ送信の送信結果の良好/不良を判断する応答信号判定手段と、データ送信結果結果が良好であった場合において、次回のデータ送信における送信電力レベルを、送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルから第2の所定量降下させる送信電力レベル降下手段とを含む。
【0027】
請求項20記載の無線通信システムは、請求項19記載の無線通信システムであって、送信側の無線通信装置は、データ送信の送信結果が不良であった場合において、送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルによって同一データを再送信するデータ再送信手段をさらに含む。
【0028】
請求項21記載の無線通信システムは、請求項19または20に記載の無線通信システムであって、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きい。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下において、図面を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0030】
[実施の形態1]
図1および図2は、本発明の実施の形態に従う無線通信システム10の通信シーケンスおよび送信電力レベル制御を説明するための図である。図1および図2において、通信装置Aは送信側の無線通信装置であり、通信装置Bは受信側の無線通信装置である。
無線通信システム10においては、通信装置Aから通信装置Bにデータを送信し、通信装置Bからその送信データが正常に受信されたか否かを示す応答信号が通信装置Aに対して返送される。応答信号は、送信データが正常に受信(以下では、データ送信が良好ともいう)された場合に対応するACK信号と、送信データが正常に受信されなかった(以下では、データ送信が不良ともいう)場合に対応するNACK信号とを含む。
通信装置Aは、NACK信号を受信した場合には、同一データを再送信する。また、通信装置Aは、応答信号に応じて送信データの送信電力レベルを制御する。
【0031】
図1には、データ送信が良好である場合における送信電力レベル制御のシーケンスが示される。
【0032】
まず、送信側の通信装置Aは、受信側の通信装置Bに対してデータを送信電力レベルP0で送信した後、応答信号の受信を待つことなく直ちに送信電力をP0からP1(P1=P0+ΔPu)へ上昇させる。通信装置Bは、通信装置Aからの送信データを正常に受信し、受信良好を示すACK信号を通信装置Aに返信する。
通信装置Aは、ACK信号の受信によって通信が正常に終了したことを認識し、送信電力レベルをP1からP2(P2=P1−ΔPd)へ降下させる制御を行なう。その後、次回の送信データの処理を実行し、送信データが用意できると再び電力レベルP2でデータを送信する。なお、次回の送信データの処理は、送信電力レベルと並列に実行される構成とすることも可能である。この場合には、次回のデータ送信をより早期に実行することができる。
ここで、送信電力レベルの上昇ステップ値ΔPuよりも送信電力の降下ステップ値ΔPdを大きくすると、すなわちΔPd>ΔPuとすると、通信が正常に完了するたびに送信電力レベルは低下していくようになる。
【0033】
図2には、データ送信が不良である場合における送信電力レベル制御のシーケンスが示される。図1の場合と同様に、通信装置Aは、データを送信した後、直ちに送信電力レベルをP0からP1(P1=P0+ΔPu)に上昇させる。通信装置Bは、送信データを正常に受信することができず、受信不良を示すNACK信号を通信装置Aに対して返信する。
通信装置Aは、NACK信号を受信すると、送信電力レベルP1によってデータを再送信する。このとき、予め送信電力レベルをP0からP1に上昇させているため、新たに送信電力を上昇させる必要がない。すなわち、送信不良となったデータ送信時よりもΔPu高い送信電力レベルによって直ちにデータ再送信を実行することができるので、速い応答が可能となり高速通信に対応することが可能となる。通信装置Aは、送信不良を検知した時点における送信電力レベルを送信電力下限値として保持し、以降におけるデータ送信が送信電力下限値を下回る送信電力レベルで実行されないように制御する。
【0034】
図3は、本発明の実施の形態1に従う無線通信装置100の構成を示すブロック図である。無線通信装置100は、図1および図2における送信側の無線通信装置Aに相当する。
【0035】
図3を参照して、無線通信装置100は、他の無線通信装置(図1および図2においては通信装置B)からの各種データや応答信号を受信するアンテナ201と、受信データを復調する受信部202と、受信された応答信号がACK信号/NACK信号のいずれであるかを判定する応答信号判定部203とを備える。
【0036】
送信データについての受信結果を示す応答信号は、他の無線通信装置から返信され、アンテナ201によって受信されて、受信部202で復調される。応答信号判定部203は、受信した応答信号がACK信号またはNACK信号のいずれであるかを判定する。
【0037】
無線通信装置100は、さらに、応答信号判定部203の判定結果に応じて送信データの処理および送信電力レベルの制御を実行する制御部204と、指定されたタイミングにおける送信電力レベルを記憶するための記憶部208と、制御部204からデータおよび送信電力レベルを受けて送信データをアンテナ201を介して出力する送信部210とを備える。
【0038】
制御部204は、ACK信号およびNACK信号に応じて無線通信装置100から送信されるデータの準備処理を実行するための送信データ処理部212と、NACK信号/ACK信号および送信部210から出力されるトリガ信号に応じて送信電力レベルを設定する送信電力制御部214を含む。
【0039】
なお、送信データ処理部212と送信電力制御部214とを、制御部210に内包される独立のブロックとして記載したのは、送信データ処理部212によるデータの準備処理と送信電力制御部214による送信電力レベルを設定処理とを並列に実行することも可能な構成であることを明確化するために過ぎない。したがって、たとえば制御部204として設けられた単一のプロセッサによって、送信データ処理部212の処理に相当するプログラムと、送信電力制御部214の処理に相当するプログラムとを並列に実行する構成とすることも可能である。
【0040】
また、データ処理に要求される高速性がそれほど厳しくない等の状況によっては、送信データ処理部212によるデータの準備処理と送信電力制御部214による送信電力レベルを設定処理とを直列に実行する構成とすることも可能である。この場合には、制御部204に要求される演算処理能力も緩やかになるので、制御部204を構成するプロセッサ等のスペックダウンによる低コスト化が期待できる。
【0041】
送信部210は、アンテナ201から出力される送信データの送信周波数を発生する発振部205と、送信データ処理部212から受けるデータを変調処理する変調部206と、送信電力制御部214の設定する送信電力レベルに基づいて変調部206から出力される信号を増幅する送信電力増幅部207とを含む。 次に、データ送信時における無線通信装置100の動作について説明する。
【0042】
送信データ処理部212は、変調部206へ送信の対象となるデータを出力する。送信部210は、データを送信電力制御部214から受ける送信電力レベルに増幅してアンテナ201を介して外部に送出する。
【0043】
図4は、制御部240による送信電力レベルの制御方法の一例を説明するフローチャートである。
【0044】
データ送信が開始されると(ステップS100)、送信データ処理部212からのデータが送信部210によって送信される(ステップS200)。送信電力制御部214は、データ送信完了のトリガ信号を受けて(S102)、直ちに送信電力の上昇制御を実行する(ステップS104)。この結果、送信電力レベルは、ステップS200のデータ送信時よりΔPu上昇する。
【0045】
送信電力制御部214は、送信電力上昇制御を実行した後は、応答信号の受信待ち状態となり、応答信号を受信するまでは処理を進めない(ステップS106)。
【0046】
応答信号が受信され、応答信号発生部203によってACK信号もしくはNACK信号が出力されると(ステップS108)、それぞれに対応する一連の処理が実行される。
【0047】
データ送信が不良であった場合、すなわちNACK信号が受信された場合においては、ステップS200で送信されたデータと同一のデータを、ステップS220によって再送信する。
【0048】
この場合、同一のデータが送信データ処理部212から出力され、送信部210によってアンテナ201を介して出力される。データの再送信が完了すると、送信部210からのトリガ信号を受けて(ステップS120)、送信電力レベルを保持するためのステップ群S130が実行される。
【0049】
ステップ群S130は、NACK受信時の送信電力レベル、すなわちステップS220におけるデータ再送信時の送信電力レベルを送信電力下限値として記憶部208に保持するステップ(S132)と、記憶部208に格納される下限値フラグの信号レベルをオンに設定するためのステップS134とを有する。下限値フラグは、過去においてNACK信号を受信したかどうかの情報を有する。
【0050】
ステップ群S130の実行後には、データ送信不良時のデータ再々送に予め備えて、再び送信電力を上昇させるためのステップS104が実行される。この状態で、ステップS220によって実行されたデータ送信に対する応答信号の受信を待つ(ステップS106)。
【0051】
したがって、データ送信が不良である間は、ΔPuずつ送信電力レベルを上昇させながら同一データの再送信が実行される。また、NACK受信ごとに送信電力下限値は逐次更新されるので、送信電力レベルの上昇によってデータ送信結果が不良から良好に転じた場合には、その際の送信電力レベルが、データ送信を良好とできる最低限の送信電力レベルとして、送信電力下限値に保持される。
【0052】
一方、ステップS108においてACK信号が受信された場合においては、ステップS200でのデータ送信は良好であるので、次のデータを送信する必要が生じる。したがって、送信電力制御部214によって、次のデータ送信を実行するための送信電力レベルを設定するための処理(ステップ群S110)と並行して、送信データ処理部212によって、次の送信対象であるデータの処理が実行される(ステップS210)。
【0053】
データ送信良好時に送信電力レベルを設定するステップ群S110は、下限値フラグのオン/オフを判定するステップ(S112)と、下限値フラグがオンされていない場合に送信電力降下制御を行ない、送信電力レベルを所定値ΔPdだけ低下させるステップ(S114)と、下限値フラグがオンである場合に、記憶部208に保持された送信電力下限値を送信電力レベルとして設定するステップ(S116)とを有する。
【0054】
ステップ群S110によって次のデータ送信時の送信電力レベルが設定された場合には、ステップS118に進行して、次の送信対象であるデータの処理(ステップS210)の完了を待つ状態となる(ステップS118)。
【0055】
次の送信対象であるデータの処理が完了すれば、当該データを送信するためにステップS200が再び実行される。
【0056】
図5および図6は、本発明に従う送信電力レベル制御方法による送信電力レベルの推移例を示す図である。
【0057】
図5には、最適な送信電力レベルよりも高い電力レベルによってデータ送信を開始した場合における送信電力レベルの推移が示される。
【0058】
図5を参照して、時刻t1aにおいて、データD1が電力レベルP1によって送信され、時刻t1bにおいて、送信電力上昇制御(ステップS104)が実行されて送信電力レベルがP1からP2へΔPuだけ上昇される。
【0059】
時刻t2aにおいて、時刻t1aにおけるデータD1の送信に対する送信結果であるACK信号が受信され、この時点で下限値フラグはオフであるため送信電力降下制御(ステップS114)が実行されて、送信電力レベルP3=P2−ΔPd(ΔPd>ΔPu)に設定される。
【0060】
時刻t3aにおいて、送信電力レベルP3によって次のデータD2の送信が実行され、時刻t3bにおいて、送信電力上昇制御(ステップS104)が実行されて送信電力レベルはP4=P3+ΔPuに上昇される。
【0061】
時刻t4aにおいて、時刻t3aにおけるデータD2の送信結果が良好であることを示すACK信号が受信され、この時点でも下限値フラグはオフであるため送信電力降下制御(ステップS114)が実行されて、t4bにおいて送信電力レベルはP5=P4−ΔPdに下降される。
【0062】
時刻t5aにおいて、送信電力レベルP5によって次のデータD3が送信され、時刻t5bにおいて、送信電力上昇制御(ステップS104)が実行されて送信電力レベルはP6=P5+ΔPuに上昇される。
【0063】
時刻t6aにおいて、時刻t5aにおけるデータD3の送信結果が良好であることを示すACK信号が受信され、この時点でも下限値フラグはオフであるため送信電力降下制御(ステップS114)が実行されて、t6bにおいて送信電力レベルはP7=P6−ΔPdに下降される。
【0064】
ACK信号に応じて設定される、時刻t2bにおける送信電力レベルP3、時刻t4bにおける送信電力レベルP5、および時刻t6bにおける送信電力レベルP7の比較からも理解されるように、ΔPd>ΔPuと設定することによって、ACK信号が受信される間においては、送信電力レベルを徐々に低下させることができる。これにより、無駄な送信電力の消費が抑制できる。
【0065】
時刻t7aにおいて、送信電力レベルP7によって次のデータD4が送信される。時刻t7bにおいては、送信電力上昇制御(ステップS104)が実行されて送信電力レベルはP8=P7+ΔPuに上昇される。
【0066】
時刻t8aにおいて、時刻t7aにおけるデータD4の送信結果が不良であったことを示すNACK信号が受信される。これに応じて時刻t9aにおいて、実際にデータ送信が不良となった送信電力レベルP7よりΔPuだけ予め上昇されていた送信電力レベルP8によって、速やかにデータD4の再送信が実行される。さらに、ステップS132およびS134が実行され、送信電力レベルP8が送信電力下限値として保持されるとともに、下限値フラグがオンに設定される。
【0067】
時刻t9bにおいては、再び送信電力上昇制御(ステップS104)が実行され、送信電力レベルはP9=P8+ΔPuに上昇されて再送信データの送信結果不良に備える。
【0068】
時刻t10aにおいて、時刻t9aにおけるデータD4の再送信が良好であったことを示すACK信号が受信される。この時点では下限値フラグはオンされているため、これに応じて、時刻t10bにおいて、送信電力レベルは、記憶部208に保持されている、時刻t8bの時点における送信電力レベルである送信電力下限値(P8)に設定される。以下、この送信電力レベルP8は、データ送信を正常に行なうことが可能な最低レベルの送信電力、すなわち最適な送信電力レベルとして保持される。
【0069】
図6には、最適な送信電力レベルよりも低い電力レベルによってデータ送信を開始した場合における送信電力レベルの推移が示される。
【0070】
図6を参照して、時刻t1aにおいて、データD1が送信電力レベルP1によって送信され、時刻t1bにおいて、送信電力上昇制御(ステップS104)が実行されて送信電力レベルがP1からP2へΔPuだけ上昇される。
【0071】
時刻t2aにおいて、時刻t1aにおけるデータD1の送信結果が不良であったことを示すNACK信号が受信される。これに応じて時刻t3aにおいて、実際にデータ送信が不良となった送信電力レベルP1よりΔPuだけ予め上昇されていた送信電力レベルP2によって、速やかにデータD1の再送信が実行される。さらに、ステップS132およびS134が実行され、送信電力レベルP2が送信電力下限値として保持されるとともに、下限値フラグがオンに設定される。
【0072】
時刻t3bにおいて、再び送信電力上昇制御(ステップS104)が実行され、送信電力レベルはP3=P2+ΔPuに上昇されて再送信データの送信結果不良に備える。
【0073】
時刻t4aにおいて、時刻t3aにおけるデータD1の再送信結果が不良であったことを示すNACK信号が受信される。これに応じて時刻t5aにおいて、実際にデータ再送信(時刻t3a)が不良となった送信電力レベルP2よりΔPuだけ予め上昇されていた送信電力レベルP3によって、速やかにデータD1の再々送信が実行される。さらに、ステップS132およびS134が実行され、送信電力レベルP3が送信電力下限値として保持される。下限値フラグはオン状態を維持する。
【0074】
時刻t5bにおいて、再び送信電力上昇制御(ステップS104)が実行され、送信電力レベルはP4=P3+ΔPuに上昇されて再送信データの送信結果不良に備える。
【0075】
時刻t6aにおいて、時刻t5aにおけるデータD1の送信に対する送信結果であるACK信号が受信され、この時点で下限値フラグはオンであるためにステップS116が実行される。この結果、時刻t6bにおいて、送信電力レベルは送信電力下限値として保持される、時刻t5bと同一の送信電力レベルP3に設定される。
【0076】
時刻t7aにおいて、送信電力レベルP3によって次のデータD2の送信が実行され、時刻t7bにおいて、送信電力上昇制御(ステップS104)が実行されて送信電力レベルはP4=P3+ΔPuに上昇される。
【0077】
時刻t8aにおいて、時刻t7aにおけるデータD2の送信結果が良好であることを示すACK信号が受信され、この時点でも下限値フラグはオンであるためにステップS116が実行される。この結果、時刻t8bにおいて、送信電力レベルは、送信電力下限値である電力レベルP3に設定される。
【0078】
時刻t9aにおいて次のデータD3が送信される。以下、この送信電力レベルP83、データ送信を正常に行なうことが可能な最低レベルの送信電力、すなわち最適な送信電力レベルとして保持される。
【0079】
このように、データ送信結果の良好/不良を示すACK信号/NACK信号に応じて送信電力レベルを制御するとともに、データ送信後に速やかに送信電力上昇制御(ステップS104)を実行した上で応答信号の受信を待つことにより、無駄な送信電力の抑制のみならず、高速通信への対応も可能となる。
【0080】
図7は、制御部240による送信電力レベルの制御方法の他の例を説明するフローチャートである。
【0081】
図7のフローチャートは、送信データ処理部212によるデータの準備処理と送信電力制御部214による送信電力レベルの設定処理とを直列に実行する処理フローである。
【0082】
図7の送信電力制御方法フローは、図4の制御フローと比較して、次の送信データの準備処理を行なうステップS210を、送信電力レベルを設定するためのステップ群S110と直列に処理する点が異なる。すなわち、図4のフローチャート上において、ステップS118がステップS210に置換えられた制御フローとなる。その他の点については、図4のフロチャートと同様であるので説明は繰り返さない。
【0083】
[実施の形態2]
実施の形態2においては、実施の形態1の場合と異なって、NACK信号を受信してもデータの再送信を行なう必要がない場合に対応する送信電力レベルの制御方法について説明する。
【0084】
図8は、実施の形態2に従う送信電力レベルの制御方法を説明するフローチャートである。
【0085】
図8のフローチャートを図4のフローチャートと比較して、実施の形態2に従う送信電力レベル制御方法においては、同一データの再送信が必要ないため、ステップS108においてNACK信号の受信が検知された場合において、データを再送信するためのステップS220およびその完了を検知するステップS120が具備されていない。
【0086】
また、ステップ群S130によって、送信電力レベルの設定が完了した後は、その送信電力レベルによって、次のデータを送信するために、次のデータ処理完了を待つステップS118が実行される。その他の処理ステップについては、図4で説明したとおりであるので説明は繰返さない。
【0087】
また、実施の形態2のバリエーションとして、図7と同様に次の送信データの準備処理を行なうステップS210を、送信電力レベルを設定するためのステップ群と直列に処理することも可能である。この場合には、図8のフローチャートフローチャート上において、ステップS118がステップS210に置換えられた制御フローとなる。
【0088】
このような処理フローに従って送信電力レベルを制御することにより、送信結果が不良である場合にデータの再送信が必要ない場合であっても、エラー率の計算など一定期間の制御遅れが生じないため、余分な送信電力消費の抑制および通信状況の改善を速やかに実行することができる。
【0089】
[実施の形態3]
実施の形態1および実施の形態2においては、一旦NACK信号を受信した場合には、保持された送信電力下限値に基いて送信電力レベルを設定し、それ以降には送信電力降下制御(ステップS114)を実行しない送信電力レベルの設定方法について説明した。
【0090】
実施の形態3および4においては、たとえば、一旦NACK信号を受信した場合であっても、異なる相手通信装置と接近して通信する等の通信状況の変化に応じて、送信電力レベルの再設定が可能な方法について説明する。
【0091】
図9は、本発明の実施の形態3に従う無線通信装置110の構成を示すブロック図である。
【0092】
無線通信装置110は、図3に示される無線通信装置100と比較して、送信電力制御部214との間で情報の授受が可能なタイマ部209をさらに備える点で異なる。その他の部分の構成および動作については無線通信装置100の場合と同様であるのでその説明は繰返さない。
【0093】
タイマ部209は、定期的に記憶部208に保持される下限値フラグを初期化(クリアとも以下称する)してオフ状態に復帰させるために設けられ、一定時間の経過ごとに送信電力制御部214に対してトリガ信号を出力する。
【0094】
送信電力制御部214は、タイマ209部から一定時間が経過したことを知らされると、記憶部208に保持される下限値フラグをオフ状態にクリアする。
【0095】
図10は、実施の形態3に従う送信電力レベル制御方法を説明するフローチャートである。
【0096】
図10を参照して、実施の形態3に従う送信電力レベル制御方法は、図4に示す送信電力レベル制御方法と比較して、次のデータ処理の完了から実際のデータ送信を実行するまでの間(ステップS118からS200の間)に、一定時間の経過を確認して下限フラグをクリアするためのステップS150を含む点で異なる。その他の処理ステップについては、図4で説明したとおりであるので説明は繰返さない。
【0097】
ステップS150は、一定時間の経過を確認するためのステップS152と、タイマ部209によって一定時間の経過が検知された場合に下限値フラグを初期化するためのステップS154とを含む。所定時間が経過していない場合には、S154はバイパスされて、図4に示される送信電力レベル制御方法と同一の処理フローとなる。
【0098】
このように、一定時間が経過するたびに、下限値フラグを初期化して、送信電力下限値を再設定することが可能な構成とすることによって、通信の状況変化に対応して、送信電力レベルの最適値を再設定することが可能となる。
【0099】
なお、実施の形態2と実施の形態3とを組合せることにより、NACK信号を受信してもデータの再送信を行なう必要がない場合においても、通信の状況変化に対応して送信電力レベルの最適値を再設定することが可能である。この場合には、図8に示される送信電力レベル制御方法のフローチャートにおいて、ステップS118の後に上記ステップ150を実行する処理フローとすればよい。
【0100】
また、実施の形態3のバリエーションとして、図7と同様に、次の送信データの準備処理を行なうステップS210を、送信電力レベルを設定するためのステップ群と直列に処理することも可能である。この場合には、図10のフローチャート上において、ステップS118がステップS210に置換えられた制御フローとなる。この制御フローは、上記の実施の形態2と実施の形態3とを組合せた処理フローにも適用することができる。
【0101】
[実施の形態4]
NACK信号は、ノイズなどに起因して受信が不良となった場合や、無線通信装置が移動して両者間の距離が大きくなったために不良となる場合にも発生する。
【0102】
しかし、NACK信号の受信結果のみを示すものであり、その原因までは表わすことができない。
【0103】
したがって、実施の形態4においては、一旦NACK信号が受信され、下限値フラグがオンされた場合においても、その状態から再びNACK信号が受信された場合には下限値フラグを一旦クリアして、送信信号レベルを最大値まで引上げ、その後新たに最適な送信電力レベルを設定しなおす方法について説明する。
【0104】
図11は、実施の形態4に従う送信電力レベルの制御方法を示すフローチャートである。
【0105】
実施の形態4に従う送信電力レベル制御方法は、図4に示す送信電力レベル制御方法と比較して、NACK信号受信時においてデータ再送信の完了を検知するステップS120の完了後に、ステップ群S130に代えて、ステップ群S140を実行する点で異なる。
【0106】
ステップ群S140は、ステップ群S130と比較して、下限値フラグがその時点でオンしているかどうかを判定するステップS131と、下限値フラグが既にオンされている場合に、下限値フラグをクリアするステップ(S138)および送信電力レベルを最大値に設定するステップ(S139)をさらに有する。
【0107】
ステップS131において下限値フラグがオフ状態である場合においては、図4の場合と同様に、ステップ130群にも含まれていたステップS132およびステップS134が実行される。
【0108】
図12は、実施の形態4に従う送信電力レベル制御方法による送信電力レベルの推移を説明する図である。
【0109】
図12を参照して、時刻t1aにおいて、送信電力レベルP1でデータD1が送信され、データD1の送信結果が良好であったことを示すACK信号が時刻t2aにおいて受信される。これにより、時刻t3aにおいて、データD1の送信時と同一の送信電力レベルP1によってデータD2が送信される。この状態は、図5における時刻t8a以降のデータ送信に相当し、一旦NACK信号が受信されて下限値フラグがオン状態となった後における安定状態に相当する。
【0110】
時刻t4aにおいて、時刻t3aにおけるデータD2の送信結果が不良であったことを示すNACK信号が受信される。NACK信号が受信されても、その原因がノイズによるものであるのか、通信装置間の距離が増えたことによるものかは判定することができない。
【0111】
したがって、時刻t5aにおいては、予め送信電力上昇制御(ステップS104)によって上昇された電力レベルP2(P2=P1+ΔPu)によってデータD2が再送信される。さらに、時刻t5bにおいて、下限値フラグを初期化してオフ状態とする(ステップS138)とともに、送信電力レベルを最大値Pmaxまで上昇させる(ステップS139)。なお、ここで送信電力レベルを最大値まで上昇させることにより、次のデータ再送信に万全を期すことができる。なお、予め定めた所定レベルまで、もしくは所定ステップ量だけ送信電力レベルを上昇させることによっても、次のデータ再送信結果が良好となる確率を向上させる効果は生じる。
【0112】
時刻t6aにおいては、送信電力レベルをPmaxまで上昇させたことに応じて、時刻t5aにおけるデータD2の再送信が良好であったことを示すACK信号が受信される。以下、時刻t6b以降においては、データ送信状態の安定性を最優先させて一旦最大レベルまで引上げられた送信電力レベルを徐々に最適な下限値レベルまで低下させていく動作が実行される。
【0113】
時刻t6bにおいて、この時点で下限値フラグはオフであるため送信電力降下制御(ステップS114)が実行されて、時刻t6bにおいて送信電力レベルはP3=Pmax−ΔPdに下降される。
【0114】
時刻t7aにおいて次のデータD3が送信電力レベルP3で送信される。時刻t7bにおいて、NACK信号受信時のデータ再送信に備えた送信電力上昇制御(ステップS104)が実行されて、送信電力レベルはP4=P3+ΔPuに上昇される。
【0115】
時刻t8aにおいて、時刻t7aにおけるデータD3の送信結果が良好であったことを示すACK信号が受信されると、時刻t8bにおいて、下限値フラグはオフであるため送信電力降下制御(ステップS114)が実行されて、送信電力レベルはP5=P4−ΔPdに下降される。
【0116】
時刻t9aにおいて次のデータD4が送信電力レベルP5で送信される。このように、ACK信号が受信されるたびにデータの送信電力レベルは、(ΔPd−ΔPu)ずつ降下される。
【0117】
時刻t12aにおいて、時刻t11aにおけるデータD5のデータ送信が不良であったことを示すNACK信号が受信されると、これに応じて時刻t13aにおいて、実際にデータ送信が不良となった送信電力レベルP6よりΔPuだけ予め上昇されていた送信電力レベルP7によって、速やかにデータD5の再送信が実行される。さらに、ステップS132およびS134が実行され、送信電力レベルP7が送信電力下限値として保持されるとともに、下限値フラグはオンされる。
【0118】
時刻t13bにおいては、データD5の再送信が不良となった場合に備えて送信電力上昇制御(ステップS104)が実行されて、送信電力レベルはP8=P7+ΔPuに上昇される。
【0119】
時刻t14aにおいて時刻t13aにおけるデータD5の再送信結果が良好であったことを示すACK信号が受信されると、この送信電力レベルP7が良好なデータ送信を維持するために必要な最低限レベルの送信電力レベルすなわち最適送信電力レベルであることになるので、以下この値を使用して安定状態として送信電力レベルの設定が実行される。
【0120】
このように、新たにNACK信号を受信した場合に、送信電力下限値を一旦初期化して、送信電力を最大レベルまで上昇させた後に、最適な送信電力レベルを再設定することによって、ノイズが生じたり一時的に通信距離が大きくなって通信結果が不良となった場合においても、安定状態の送信電力レベルが継続的に高く設定されて無駄な送信電力を消費することを防止できる。
【0121】
また、一旦送信電力レベルを上昇させてから最適な下限値レベルを設定することにより、良好な受信状態を維持することを最優先とした上で電力消費の抑制を図ることができる。
【0122】
また、図11のフローチャート中のステップS139において、送信電力レベルを最大値まで上昇させるのではなく、一旦降下させることによっても状況の変化に対応した最適な送信電力レベルの再設定を実行することが可能となる。この場合には、一旦送信電力レベルを降下させてから徐々に送信電力レベルを上昇させ、受信結果が再び良好(ACK信号の受信)となった場合の送信電力レベルを最適送信電力レベルとする方法となる。
【0123】
したがって、データ通信の高速性をそれほど要求されない場合においては、このような構成とすることによって送信電力の抑制を最優先とする制御を行なうことも可能となる。
【0124】
このような場合には、図7と同様に、次の送信データの準備処理を行なうステップS210を、送信電力レベルを設定するためのステップ群と直列に処理することも可能である。この場合には、図11のフローチャート上において、ステップS118がステップS210に置換えられた制御フローとなる。
【0125】
また、実施の形態3と実施の形態4とを組合せて、タイマによる一定期間の経過の検知による下限値フラグのクリアに加えて、送信電力レベルを所定レベルに設定することも可能である。
【0126】
本発明に従う無線通信装置の送信電力制御方法は、赤外線によってデータ送信を行なう無線通信装置に適用することが可能である。この場合には、送信電力レベルは無線通信装置から送出される赤外線の発光強度に対応するため、設定された送信電力レベルに応じて、赤外線を発生させる赤外LEDのオン/オフ選択や電流量を制御すればよい。
【0127】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0128】
【発明の効果】
請求項1記載の無線通信装置は、データ送信の結果に関わらず次回のデータ送信時の送信電力レベルを上昇させるとともに、データ送信の結果が良好であった場合には一旦上昇させた送信電力レベルを降下させるので、データ送信の結果に速やかに応答してデータ送信における送信電力レベルを制御することができる。
【0129】
請求項2および9に記載の無線通信装置は、予め送信電力レベルを上昇させておいた上で、データ送信の結果が不良であった場合には同一データを再送信するので、請求項1記載の無線通信装置が奏する効果に加えて、送信結果不良時のデータ再送を高速に実行することが可能である。
【0130】
請求項3記載の無線通信装置は、データ送信の結果に関わらず実行される送信電力レベルの上昇量よりも、データ送信の結果が良好であった場合に実行される送信電力レベルの降下量の方が大きいため、送信結果が良好である間において送信電力レベルを徐々に降下させることが可能である。したがって、請求項1または2に記載の無線通信装置が奏する効果に加えて、消費電力を効果的に抑制することができる。
【0131】
請求項4記載の無線通信装置は、送信結果が不良であった場合に不良を検知した時点における送信電力レベルを送信電力下限レベルとして保持し、次回以降の送信電力レベルを送信電力下限レベルよりも低い値に設定することがない。したがって、請求項3記載の無線通信装置が奏する効果に加えて、送信電力レベルが無駄に振動することを抑制できる。
【0132】
請求項5記載の無線通信装置は、一定時間が経過するたびに送信電力下限レベルを初期化する。したがって、請求項4記載の無線通信装置が奏する効果に加えて、データの送信/受信状況の変化に対応して送信電力レベルを適正に制御することができる。
【0133】
請求項6および7記載の無線通信装置は、送信電力下限レベルが保持されている状態でさらに送信結果が不良となった場合には、一旦送信電力レベルを上昇させて、その後において、データ送信の結果が良好である場合には一旦上昇させた送信電力レベルを徐々に降下させる。したがって、請求項4記載の無線通信装置が奏する効果に加えて、データ送信結果を良好な状態に維持しつつ、データの送信/受信状況の変化に対応して送信電力レベルを適正に制御することができる。
【0134】
請求項8記載の無線通信装置は、送信結果が良好であった場合に送信電力レベルの制御と並列に次回のデータ送信に関する処理を実行することができる。したがって、請求項2記載の無線通信装置が奏する効果に加えて、送信結果良好時の次回データ再送を高速に実行することができる。
【0135】
請求項10記載の送信電力制御方法は、データ送信の結果に関わらず次回のデータ送信時の送信電力レベルを上昇させるとともに、データ送信の結果が良好であった場合には一旦上昇させた送信電力レベルを降下させるので、データ送信の結果に速やかに応答してデータ送信における送信電力レベルを制御することができる。
【0136】
請求項11および18記載の送信電力制御方法は、予め送信電力レベルを上昇させておいた上で、データ送信の結果が不良であった場合には同一データを再送信するので、請求項10に記載の送信電力制御方法が奏する効果に加えて、送信結果不良時のデータ再送を高速に実行することが可能である。
【0137】
請求項12記載の送信電力制御方法は、データ送信の結果に関わらず実行される送信電力レベルの上昇量よりも、データ送信の結果が良好であった場合に実行される送信電力レベルの降下量の方が大きいため、送信結果が良好である間において送信電力レベルを徐々に降下させることが可能である。したがって、請求項10または11に記載の送信電力制御方法が奏する効果に加えて、消費電力を効果的に抑制することができる。
【0138】
請求項13記載の送信電力制御方法は、送信結果が不良であった場合に不良を検知した時点における送信電力レベルを送信電力下限レベルとして保持し、次回以降の送信電力レベルを送信電力下限レベルよりも低い値に設定することがない。したがって、請求項12記載の送信電力制御方法が奏する効果に加えて、送信電力レベルが無駄に振動することを抑制できる。
【0139】
請求項14記載の送信電力制御方法は、一定時間が経過するたびに送信電力下限レベルを初期化する。したがって、請求項13記載の送信電力制御方法が奏する効果に加えて、データの送信/受信状況の変化に対応して送信電力レベルを適正に制御することができる。
【0140】
請求項15および16記載の送信電力制御方法は、送信電力下限レベルが保持されている状態でさらに送信結果が不良となった場合には、一旦送信電力レベルを上昇させて、その後において、データ送信の結果が良好である場合には一旦上昇させた送信電力レベルを徐々に降下させる。したがって、請求項12記載の送信電力制御方法が奏する効果に加えて、データ送信結果を良好な状態に維持しつつ、データの送信/受信状況の変化に対応して送信電力レベルを適正に制御することができる。
【0141】
請求項17記載の送信電力制御方法は、送信結果が良好であった場合に送信電力レベルの制御と並列に次回のデータ送信に関する処理を実行することができる。したがって、請求項10記載の送信電力制御方法が奏する効果に加えて、送信結果良好時の次回データ再送を高速に実行することができる。
【0142】
請求項19記載の無線通信システムは、データ送信の結果に関わらず次回のデータ送信時の送信電力レベルを上昇させるとともに、データ送信の結果が良好であった場合には一旦上昇させた送信電力レベルを降下させることが可能な無線通信装置によってデータ送信を行なうので、データ送信の結果に速やかに応答してデータ送信における送信電力レベルを制御することができる。
【0143】
請求項20記載の無線通信システムは、予め送信電力レベルを上昇させておいた上で、データ送信の結果が不良であった場合には同一データを再送信することが可能な無線通信装置によってデータ送信を行なうので、請求項19記載の無線通信システムが奏する効果に加えて、送信結果不良時のデータ再送を高速に実行することが可能である。
【0144】
請求項21記載の無線通信システムは、データ送信の結果に関わらず実行される送信電力レベルの上昇量よりもデータ送信の結果が良好であった場合に実行される送信電力レベルの降下量の方が大きく、送信結果が良好である間において送信電力レベルを徐々に降下させることが可能な無線通信装置によってデータ送信を実行する。したがって、請求項19または20に記載の無線通信システムが奏する効果に加えて、消費電力を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に従う無線通信システム10の通信シーケンスおよび送信電力レベル制御を説明するための第1の図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う無線通信システム10の通信シーケンスおよび送信電力レベル制御を説明するための第2の図である。
【図3】本発明の実施の形態1に従う無線通信装置100の構成を示すブロック図である。
【図4】制御部240による送信電力レベルの制御方法の一例を説明するフローチャートである。
【図5】図4の制御フローに従う送信電力レベル制御方法による送信電力レベルの推移の一例を示す図である。
【図6】図4の制御フローに従う送信電力レベル制御方法による送信電力レベルの推移の他の例を示す図である。
【図7】制御部240による送信電力レベルの制御方法の他の例を説明するフローチャートである。
【図8】実施の形態2に従う送信電力レベルの制御方法を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3に従う無線通信装置110の構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態3に従う送信電力レベル制御方法を説明するフローチャートである。
【図11】実施の形態4に従う送信電力レベルの制御方法を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態4に従う送信電力レベル制御方法による送信電力レベルの推移を説明する図である。
【符号の説明】
201 アンテナ、202 受信部、203 応答信号判定部、204 制御部、210 送信部、212 送信データ処理部、214 送信電力制御部、208 記憶部、209 タイマ部。

Claims (21)

  1. 送信電力レベルの制御が可能な無線通信装置であって、
    前記送信電力レベルでデータ送信を実行する送信手段と、
    前記データ送信の完了後に、次回のデータ送信における送信電力レベルを、前記データ送信時の送信電力レベルから第1の所定量上昇させる送信電力レベル上昇手段と、
    外部からの受信信号に基いて、前記データ送信の送信結果の良好/不良を判断する応答信号判定手段と、
    前記データ送信の送信結果が良好であった場合において、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを、前記送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルから第2の所定量降下させる送信電力レベル降下手段とを備える、無線通信装置。
  2. 前記データ送信の送信結果が不良であった場合において、前記送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルによって同一データを再送信するデータ再送信手段をさらに備える、請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記第2の所定量は、前記第1の所定量よりも大きい、請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記データ送信の送信結果が不良であった場合において、送信電力レベル上昇手段によって設定されている送信電力レベルを送信電力下限レベルとして保持する記憶手段と、
    前記次回のデータ送信における送信電力レベルを、前記送信電力下限レベルに設定する送信電力レベル設定手段とをさらに備え、
    前記データ送信の送信結果が良好であった場合において、前記送信電力下限レベルがすでに保持されているときには、前記送信電力レベル設定手段は、前記送信電力レベル降下手段に代わって動作する、請求項3記載の無線通信装置。
  5. 一定期間の経過を検出する計時手段と、
    前記一定期間が経過するたびに前記送信電力下限レベルを初期化する手段とをさらに備える、請求項4記載の無線通信装置。
  6. 前記データ送信の送信結果が不良であった場合において、前記送信電力下限レベルがすでに保持されているときには、前記送信電力下限レベルを初期化するとともに、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを所定レベルまで上昇させる手段をさらに備える、請求項4記載の無線通信装置。
  7. 前記所定レベルは、前記送信電力レベルの制御可能範囲の最大値である、請求項6記載の無線通信装置。
  8. 前記第2の所定量は、前記第1の所定量よりも大きく、
    前記データ送信の送信結果が良好であった場合において、前記送信電力レベル降下手段と並列に動作する、前記次回のデータ送信に関する処理を実行する手段をさらに備える、請求項2記載の無線通信装置。
  9. 前記第2の所定量は、前記第1の所定量よりも大きく、
    前記データ送信の送信結果が良好であった場合において、前記送信電力レベル降下手段の動作後に、前記次回のデータ送信に関する処理を実行する手段をさらに備える、請求項2記載の無線通信装置。
  10. 送信電力レベルの制御が可能な無線通信装置の送信電力制御方法であって、
    前記送信電力レベルでデータ送信を実行するステップと、
    前記データ送信の完了後に、次回のデータ送信における送信電力レベルを、前記データ送信時の送信電力レベルから第1の所定量上昇させるステップと、
    外部からの受信信号に基いて、前記データ送信の送信結果の良好/不良を判断するステップと、
    前記データ送信の送信結果が良好であった場合において、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを、前記第1の所定量上昇された送信電力レベルから第2の所定量降下させるステップとを備える、送信電力制御方法。
  11. 前記データ送信の送信結果が不良であった場合において、前記第1の所定量上昇された送信電力レベルによって同一データを再送信するステップをさらに備える、請求項10記載の送信電力制御方法。
  12. 前記第2の所定量は、前記第1の所定量よりも大きい、請求項10または11に記載の送信電力制御方法。
  13. 前記データ送信の送信結果が不良であった場合において、前記不良を検知した時点の送信電力レベルを送信電力下限レベルとして保持するステップと、
    前記データ送信の送信結果が良好であった場合において、前記送信電力下限レベルがすでに保持されているときに、前記送信電力レベルから第2の所定量降下させるステップに代えて実行される、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを前記送信電力下限レベルに設定するステップとをさらに備える、請求項12記載の送信電力制御方法。
  14. 一定期間の経過を確認するステップと、
    前記一定期間が経過するたびに前記送信電力下限レベルを初期化するステップとをさらに備える、請求項13記載の送信電力制御方法。
  15. 前記データ送信の送信結果が不良であった場合において、前記送信電力下限レベルがすでに保持されているときには、前記送信電力下限レベルを初期化するとともに、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを所定レベルまで上昇させるステップをさらに備える、請求項14記載の送信電力制御方法。
  16. 前記所定レベルは、前記送信電力レベルの制御可能範囲の最大値である、請求項15記載の送信電力制御方法。
  17. 前記第2の所定量は、前記第1の所定量よりも大きく、
    前記データ送信の送信結果が良好であった場合において、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを前記第1の所定量上昇された送信電力レベルから前記第2の所定量降下させる前記ステップと並列に動作する、前記次回のデータ送信に関する処理を実行するステップをさらに備える、請求項11記載の送信電力制御方法。
  18. 前記第2の所定量は、前記第1の所定量よりも大きく、
    前記データ送信の送信結果が良好であった場合において、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを前記第1の所定量上昇された送信電力レベルから前記第2の所定量降下させる前記ステップに続いて実行される、前記次回のデータ送信に関する処理を実行するステップをさらに備える、請求項11記載の送信電力制御方法。
  19. 送信されたデータの受信結果を示す応答信号を返信する受信側の無線通信装置と、
    データ送信時における送信電力レベルの制御が可能な送信側の無線通信装置とを備え、
    前記送信側の無線通信装置は、
    前記送信電力レベルでデータ送信を実行する送信手段と、
    外部からの受信信号に基いて、前記データ送信の送信結果の良好/不良を判断する応答信号判定手段と、
    前記データ送信の完了後に、次回のデータ送信における送信電力レベルを前記データ送信時の送信電力レベルから第1の所定量上昇させる送信電力レベル上昇手段と、
    前記応答信号に基いて、前記送信結果が良好であった場合において、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを、前記送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルから第2の所定量降下させる送信電力レベル降下手段とを含む、無線通信システム。
  20. 前記送信側の無線通信システムは、
    前記送信結果が不良であった場合において、前記送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルによって同一データを再送信するデータ再送信手段をさらに含む、請求項19記載の無線通信システム。
  21. 前記第2の所定量は、前記第1の所定量よりも大きい、請求項19または20に記載の無線通信システム。
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