JP2001217771A - 無線通信装置およびその送信電力制御方法およびそれを用いた無線通信システム - Google Patents

無線通信装置およびその送信電力制御方法およびそれを用いた無線通信システム

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    • H04W52/30TPC using constraints in the total amount of available transmission power
    • H04W52/36TPC using constraints in the total amount of available transmission power with a discrete range or set of values, e.g. step size, ramping or offsets

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄な消費電力を抑制し、かつ高速通信にも
対応することが可能な無線通信装置の送信電力制御方法
を提供する。 【解決手段】 本発明に従う送信電力制御方法は、デー
タ送信後にACK信号およびNACK信号の受信を待つ
ことなく直ちに送信電力を上昇させるステップと、NA
CK信号受信時に同一データを再送信するとともにデー
タ再送信時の送信電力レベルを保持するステップと、A
CK信号受信時であって過去にNACK信号を受信して
いない場合において、次回のデータ送信時の送信電力を
所定量降下させるステップと、ACK信号受信時であっ
て過去にNACK信号を受信している場合において、次
回のデータ送信時をNACK受信時に保持された送信電
力レベルに設定するステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置、そ
の送信電力制御方法および当該無線通信装置を備える無
線通信システムに関し、より特定的には、無駄な送信電
力を抑制してバッテリに代表される使用期間が有限の電
源の長寿命化を図ることが可能な無線通信装置、その送
信電力制御方法および当該無線通信装置を備える無線通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、無線通信は固定された送信電力レ
ベルの下でデータ送信が行なわれる。しかし、無線通信
装置においては、バッテリ等の使用期間が有限である電
源が使用され、このような電源によって回路動作に必要
な電力および無線電波を送信するための電力を供給して
いるため、電源の長寿命化は重要な問題である。この問
題に対し、通信距離や通信条件から送信電力を制御し、
無駄な送信電力を抑制する種々の技術が提案されてい
る。
【0003】このような技術の1つとして、特開平9−
93198号公報は、一定期間あるいは一定量の受信ま
たは送信の通信エラー率を計算し、求められたエラー率
が所定の値よりも大きい場合には送出する赤外線の強度
を増大して通信の信頼性を向上し、エラー率が所定の値
より小さい場合には、送信する赤外線の強度を減少する
ことで電力消費量を減少する技術を開示している。
【0004】また、他のもう1つの技術として、特開平
10−13338号公報には、データを送信した無線通
信装置から返送される応答信号であるACK信号(正常
受信時)またはNACK信号(受信異常時)を利用し
て、ACK信号を連続所定回受信したときに送信電力を
所定量ずつ降下させ、NACK信号を1回受信するたび
に送信電力を所定量ずつ上昇させて、無線通信装置の送
信電力を、相手無線通信装置が受信可能な最小レベルの
送信電力に設定することにより、消費電力を最小限に抑
制して有限な電源の寿命を延長する技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−93198号公報に開示される技術は、通信エラー
率の計算を必要とするので、通信エラー率が計算される
までの間に送信される一定期間あるいは一定量の通信に
対しては、赤外線の強度を適切に制御することができな
い。したがって、この一定の遅れに対応して電力の無駄
が生じるという問題点がある。
【0006】また、特開平10−13338号公報に開
示される技術は、応答信号を受信してからACK信号/
NACK信号の識別を行なった後に送信電力の制御を行
なうものであるため、相手無線通信装置から受信不良を
示すNACK信号を受信した場合において、同一データ
の再送信が必要であるとき、データの再送信までに送信
電力を上昇させるための処理時間が必要となる。これは
高速通信を行なう場合には無視できない時間であり、応
答が遅くなるという問題点がある。
【0007】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであって、この発明の目的は、相手通
信装置からの応答信号に基づいて送信電力レベルを制御
することで無駄な消費電力を抑制し、かつ高速通信にも
対応することが可能な無線通信装置、その送信電力制御
方法およびこのような無線通信装置から構成される無線
通信システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の無線通信
装置は、送信電力レベルの制御が可能な無線通信装置で
あって、送信電力レベルでデータ送信を実行する送信手
段と、データ送信の完了後に、次回のデータ送信におけ
る送信電力レベルをデータ送信時の送信電力レベルから
第1の所定量上昇させる送信電力レベル上昇手段と、外
部からの受信信号に基いて、データ送信の送信結果の良
好/不良を判断する応答信号判定手段と、データ送信の
送信結果が良好であった場合において、次回のデータ送
信における送信電力レベルを送信電力レベル上昇手段が
設定した送信電力レベルから第2の所定量降下させる送
信電力レベル降下手段とを備える。
【0009】請求項2記載の無線通信装置は、請求項1
記載の無線通信装置であって、データ送信の送信結果が
不良であった場合において、送信電力レベル上昇手段が
設定した送信電力レベルによって同一データを再送信す
るデータ再送信手段をさらに備える。
【0010】請求項3記載の無線通信装置は、請求項1
または2に記載の無線通信装置であって、第2の所定量
は、第1の所定量よりも大きい。
【0011】請求項4記載の無線通信装置は、請求項3
記載の無線通信装置であって、データ送信の送信結果が
不良であった場合において送信電力レベル上昇手段によ
って設定されている送信電力レベルを送信電力下限レベ
ルとして保持する記憶手段と、次回のデータ送信におけ
る送信電力レベルを送信電力下限レベルに設定する送信
電力レベル設定手段とをさらに備え、データ送信の送信
結果が良好であった場合において、送信電力下限レベル
がすでに保持されているときには、送信電力レベル設定
手段は、送信電力レベル降下手段に代わって動作する。
【0012】請求項5記載の無線通信装置は、請求項4
記載の無線通信装置であって、一定期間の経過を検出す
る計時手段と、一定期間が経過するたびに送信電力下限
レベルを初期化する手段とをさらに備える。
【0013】請求項6記載の無線通信装置は、請求項4
記載の無線通信装置であって、データ送信の送信結果が
不良であった場合において、送信電力下限レベルがすで
に保持されているときには、送信電力下限レベルを初期
化するとともに次回のデータ送信における送信電力レベ
ルを所定レベルまで上昇させる手段をさらに備える。
【0014】請求項7記載の無線通信装置は、請求項6
記載の無線通信装置であって、所定レベルは、送信電力
レベルの制御可能範囲の最大値である。
【0015】請求項8記載の無線通信装置は、請求項2
記載の無線通信装置であって、第2の所定量は、第1の
所定量よりも大きく、データ送信の送信結果が良好であ
った場合において、送信電力レベル設定手段と並列に動
作する、次回のデータ送信に関する処理を実行する手段
をさらに備える。
【0016】請求項9記載の無線通信装置は、請求項2
記載の無線通信装置であって、第2の所定量は、第1の
所定量よりも大きく、データ送信の送信結果が良好であ
った場合において、送信電力レベル降下手段の動作後
に、次回のデータ送信に関する処理を実行する手段をさ
らに備える。
【0017】請求項10記載の送信電力制御方法は、送
信電力レベルの制御が可能な無線通信装置の送信電力制
御方法であって、送信電力レベルでデータ送信を実行す
るステップと、データ送信の完了後に次回のデータ送信
における送信電力レベルをデータ送信時の送信電力レベ
ルから第1の所定量上昇させるステップと、外部からの
受信信号に基いて、データ送信の送信結果の良好/不良
を判断するステップと、データ送信の送信結果が良好で
あった場合において、次回のデータ送信における送信電
力レベルを、第1の所定量上昇された送信電力レベルか
ら第2の所定量降下させるステップとを備える。
【0018】請求項11記載の送信電力制御方法は、請
求項10記載の送信電力制御方法であって、データ送信
の送信結果が不良であった場合において、第1の所定量
上昇された送信電力レベルによって同一データを再送信
するステップをさらに備える。
【0019】請求項12記載の送信電力制御方法は、請
求項10または11に記載の送信電力制御方法であっ
て、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きい。
【0020】請求項13記載の送信電力制御方法は、請
求項12記載の送信電力制御方法であって、データ送信
の送信結果が不良であった場合において、不良を検知し
た時点の送信電力レベルを送信電力下限レベルとして保
持するステップと、データ送信の送信結果が良好であっ
た場合において、送信電力下限レベルがすでに保持され
ているときに、送信電力レベルから第2の所定量降下さ
せるステップに代えて実行される、次回のデータ送信に
おける送信電力レベルを送信電力下限レベルに設定する
ステップとをさらに備える。
【0021】請求項14記載の送信電力制御方法は、請
求項13記載の送信電力制御方法であって、一定期間の
経過を確認するステップと、一定期間が経過するたびに
送信電力下限レベルを初期化するステップとをさらに備
える。
【0022】請求項15記載の送信電力制御方法は、請
求項14記載の送信電力制御方法であって、データ送信
の送信結果が不良であった場合において、送信電力下限
レベルがすでに保持されているときに、送信電力下限レ
ベルを初期化するとともに、次回のデータ送信における
送信電力レベルを所定レベルまで上昇させるステップを
さらに備える。
【0023】請求項16記載の送信電力制御方法は、請
求項15記載の送信電力制御方法であって、所定レベル
は、送信電力レベルの制御可能範囲の最大値である。
【0024】請求項17記載の送信電力制御方法は、請
求項11記載の送信電力制御方法であって、第2の所定
量は、第1の所定量よりも大きく、データ送信の送信結
果が良好であった場合において、次回のデータ送信にお
ける送信電力レベルを第1の所定量上昇された送信電力
レベルから第2の所定量降下させるステップと並列に動
作する、次回のデータ送信に関する処理を実行する手段
をさらに備える。
【0025】請求項18記載の送信電力制御方法は、請
求項11記載の送信電力制御方法であって、第2の所定
量は、第1の所定量よりも大きく、データ送信の送信結
果が良好であった場合において、次回のデータ送信にお
ける送信電力レベルを第1の所定量上昇された送信電力
レベルから第2の所定量降下させるステップに続いて実
行される、次回のデータ送信に関する処理を実行するス
テップをさらに備える。
【0026】請求項19記載の無線通信システムは、送
信されたデータの受信結果を示す応答信号を返信する受
信側の無線通信装置と、データ送信時における送信電力
レベルの制御が可能な送信側の無線通信装置とを備え、
送信側の無線通信装置は、送信電力レベルでデータ送信
を実行する送信手段と、データ送信の完了後に次回のデ
ータ送信における送信電力レベルをデータ送信時の送信
電力レベルから第1の所定量上昇させる送信電力レベル
上昇手段と、応答信号に基いてデータ送信の送信結果の
良好/不良を判断する応答信号判定手段と、データ送信
結果結果が良好であった場合において、次回のデータ送
信における送信電力レベルを、送信電力レベル上昇手段
が設定した送信電力レベルから第2の所定量降下させる
送信電力レベル降下手段とを含む。
【0027】請求項20記載の無線通信システムは、請
求項19記載の無線通信システムであって、送信側の無
線通信装置は、データ送信の送信結果が不良であった場
合において、送信電力レベル上昇手段が設定した送信電
力レベルによって同一データを再送信するデータ再送信
手段をさらに含む。
【0028】請求項21記載の無線通信システムは、請
求項19または20に記載の無線通信システムであっ
て、第2の所定量は、第1の所定量よりも大きい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下において、図面を参照して本
発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0030】[実施の形態1]図1および図2は、本発
明の実施の形態に従う無線通信システム10の通信シー
ケンスおよび送信電力レベル制御を説明するための図で
ある。図1および図2において、通信装置Aは送信側の
無線通信装置であり、通信装置Bは受信側の無線通信装
置である。無線通信システム10においては、通信装置
Aから通信装置Bにデータを送信し、通信装置Bからそ
の送信データが正常に受信されたか否かを示す応答信号
が通信装置Aに対して返送される。応答信号は、送信デ
ータが正常に受信(以下では、データ送信が良好ともい
う)された場合に対応するACK信号と、送信データが
正常に受信されなかった(以下では、データ送信が不良
ともいう)場合に対応するNACK信号とを含む。通信
装置Aは、NACK信号を受信した場合には、同一デー
タを再送信する。また、通信装置Aは、応答信号に応じ
て送信データの送信電力レベルを制御する。
【0031】図1には、データ送信が良好である場合に
おける送信電力レベル制御のシーケンスが示される。
【0032】まず、送信側の通信装置Aは、受信側の通
信装置Bに対してデータを送信電力レベルP0で送信し
た後、応答信号の受信を待つことなく直ちに送信電力を
P0からP1(P1=P0+ΔPu)へ上昇させる。通
信装置Bは、通信装置Aからの送信データを正常に受信
し、受信良好を示すACK信号を通信装置Aに返信す
る。通信装置Aは、ACK信号の受信によって通信が正
常に終了したことを認識し、送信電力レベルをP1から
P2(P2=P1−ΔPd)へ降下させる制御を行な
う。その後、次回の送信データの処理を実行し、送信デ
ータが用意できると再び電力レベルP2でデータを送信
する。なお、次回の送信データの処理は、送信電力レベ
ルと並列に実行される構成とすることも可能である。こ
の場合には、次回のデータ送信をより早期に実行するこ
とができる。ここで、送信電力レベルの上昇ステップ値
ΔPuよりも送信電力の降下ステップ値ΔPdを大きく
すると、すなわちΔPd>ΔPuとすると、通信が正常
に完了するたびに送信電力レベルは低下していくように
なる。
【0033】図2には、データ送信が不良である場合に
おける送信電力レベル制御のシーケンスが示される。図
1の場合と同様に、通信装置Aは、データを送信した
後、直ちに送信電力レベルをP0からP1(P1=P0
+ΔPu)に上昇させる。通信装置Bは、送信データを
正常に受信することができず、受信不良を示すNACK
信号を通信装置Aに対して返信する。通信装置Aは、N
ACK信号を受信すると、送信電力レベルP1によって
データを再送信する。このとき、予め送信電力レベルを
P0からP1に上昇させているため、新たに送信電力を
上昇させる必要がない。すなわち、送信不良となったデ
ータ送信時よりもΔPu高い送信電力レベルによって直
ちにデータ再送信を実行することができるので、速い応
答が可能となり高速通信に対応することが可能となる。
通信装置Aは、送信不良を検知した時点における送信電
力レベルを送信電力下限値として保持し、以降における
データ送信が送信電力下限値を下回る送信電力レベルで
実行されないように制御する。
【0034】図3は、本発明の実施の形態1に従う無線
通信装置100の構成を示すブロック図である。無線通
信装置100は、図1および図2における送信側の無線
通信装置Aに相当する。
【0035】図3を参照して、無線通信装置100は、
他の無線通信装置(図1および図2においては通信装置
B)からの各種データや応答信号を受信するアンテナ2
01と、受信データを復調する受信部202と、受信さ
れた応答信号がACK信号/NACK信号のいずれであ
るかを判定する応答信号判定部203とを備える。
【0036】送信データについての受信結果を示す応答
信号は、他の無線通信装置から返信され、アンテナ20
1によって受信されて、受信部202で復調される。応
答信号判定部203は、受信した応答信号がACK信号
またはNACK信号のいずれであるかを判定する。
【0037】無線通信装置100は、さらに、応答信号
判定部203の判定結果に応じて送信データの処理およ
び送信電力レベルの制御を実行する制御部204と、指
定されたタイミングにおける送信電力レベルを記憶する
ための記憶部208と、制御部204からデータおよび
送信電力レベルを受けて送信データをアンテナ201を
介して出力する送信部210とを備える。
【0038】制御部204は、ACK信号およびNAC
K信号に応じて無線通信装置100から送信されるデー
タの準備処理を実行するための送信データ処理部212
と、NACK信号/ACK信号および送信部210から
出力されるトリガ信号に応じて送信電力レベルを設定す
る送信電力制御部214を含む。
【0039】なお、送信データ処理部212と送信電力
制御部214とを、制御部210に内包される独立のブ
ロックとして記載したのは、送信データ処理部212に
よるデータの準備処理と送信電力制御部214による送
信電力レベルを設定処理とを並列に実行することも可能
な構成であることを明確化するために過ぎない。したが
って、たとえば制御部204として設けられた単一のプ
ロセッサによって、送信データ処理部212の処理に相
当するプログラムと、送信電力制御部214の処理に相
当するプログラムとを並列に実行する構成とすることも
可能である。
【0040】また、データ処理に要求される高速性がそ
れほど厳しくない等の状況によっては、送信データ処理
部212によるデータの準備処理と送信電力制御部21
4による送信電力レベルを設定処理とを直列に実行する
構成とすることも可能である。この場合には、制御部2
04に要求される演算処理能力も緩やかになるので、制
御部204を構成するプロセッサ等のスペックダウンに
よる低コスト化が期待できる。
【0041】送信部210は、アンテナ201から出力
される送信データの送信周波数を発生する発振部205
と、送信データ処理部212から受けるデータを変調処
理する変調部206と、送信電力制御部214の設定す
る送信電力レベルに基づいて変調部206から出力され
る信号を増幅する送信電力増幅部207とを含む。次
に、データ送信時における無線通信装置100の動作に
ついて説明する。
【0042】送信データ処理部212は、変調部206
へ送信の対象となるデータを出力する。送信部210
は、データを送信電力制御部214から受ける送信電力
レベルに増幅してアンテナ201を介して外部に送出す
る。
【0043】図4は、制御部240による送信電力レベ
ルの制御方法の一例を説明するフローチャートである。
【0044】データ送信が開始されると(ステップS1
00)、送信データ処理部212からのデータが送信部
210によって送信される(ステップS200)。送信
電力制御部214は、データ送信完了のトリガ信号を受
けて(S102)、直ちに送信電力の上昇制御を実行す
る(ステップS104)。この結果、送信電力レベル
は、ステップS200のデータ送信時よりΔPu上昇す
る。
【0045】送信電力制御部214は、送信電力上昇制
御を実行した後は、応答信号の受信待ち状態となり、応
答信号を受信するまでは処理を進めない(ステップS1
06)。
【0046】応答信号が受信され、応答信号発生部20
3によってACK信号もしくはNACK信号が出力され
ると(ステップS108)、それぞれに対応する一連の
処理が実行される。
【0047】データ送信が不良であった場合、すなわち
NACK信号が受信された場合においては、ステップS
200で送信されたデータと同一のデータを、ステップ
S220によって再送信する。
【0048】この場合、同一のデータが送信データ処理
部212から出力され、送信部210によってアンテナ
201を介して出力される。データの再送信が完了する
と、送信部210からのトリガ信号を受けて(ステップ
S120)、送信電力レベルを保持するためのステップ
群S130が実行される。
【0049】ステップ群S130は、NACK受信時の
送信電力レベル、すなわちステップS220におけるデ
ータ再送信時の送信電力レベルを送信電力下限値として
記憶部208に保持するステップ(S132)と、記憶
部208に格納される下限値フラグの信号レベルをオン
に設定するためのステップS134とを有する。下限値
フラグは、過去においてNACK信号を受信したかどう
かの情報を有する。
【0050】ステップ群S130の実行後には、データ
送信不良時のデータ再々送に予め備えて、再び送信電力
を上昇させるためのステップS104が実行される。こ
の状態で、ステップS220によって実行されたデータ
送信に対する応答信号の受信を待つ(ステップS10
6)。
【0051】したがって、データ送信が不良である間
は、ΔPuずつ送信電力レベルを上昇させながら同一デ
ータの再送信が実行される。また、NACK受信ごとに
送信電力下限値は逐次更新されるので、送信電力レベル
の上昇によってデータ送信結果が不良から良好に転じた
場合には、その際の送信電力レベルが、データ送信を良
好とできる最低限の送信電力レベルとして、送信電力下
限値に保持される。
【0052】一方、ステップS108においてACK信
号が受信された場合においては、ステップS200での
データ送信は良好であるので、次のデータを送信する必
要が生じる。したがって、送信電力制御部214によっ
て、次のデータ送信を実行するための送信電力レベルを
設定するための処理(ステップ群S110)と並行し
て、送信データ処理部212によって、次の送信対象で
あるデータの処理が実行される(ステップS210)。
【0053】データ送信良好時に送信電力レベルを設定
するステップ群S110は、下限値フラグのオン/オフ
を判定するステップ(S112)と、下限値フラグがオ
ンされていない場合に送信電力降下制御を行ない、送信
電力レベルを所定値ΔPdだけ低下させるステップ(S
114)と、下限値フラグがオンである場合に、記憶部
208に保持された送信電力下限値を送信電力レベルと
して設定するステップ(S116)とを有する。
【0054】ステップ群S110によって次のデータ送
信時の送信電力レベルが設定された場合には、ステップ
S118に進行して、次の送信対象であるデータの処理
(ステップS210)の完了を待つ状態となる(ステッ
プS118)。
【0055】次の送信対象であるデータの処理が完了す
れば、当該データを送信するためにステップS200が
再び実行される。
【0056】図5および図6は、本発明に従う送信電力
レベル制御方法による送信電力レベルの推移例を示す図
である。
【0057】図5には、最適な送信電力レベルよりも高
い電力レベルによってデータ送信を開始した場合におけ
る送信電力レベルの推移が示される。
【0058】図5を参照して、時刻t1aにおいて、デ
ータD1が電力レベルP1によって送信され、時刻t1
bにおいて、送信電力上昇制御(ステップS104)が
実行されて送信電力レベルがP1からP2へΔPuだけ
上昇される。
【0059】時刻t2aにおいて、時刻t1aにおける
データD1の送信に対する送信結果であるACK信号が
受信され、この時点で下限値フラグはオフであるため送
信電力降下制御(ステップS114)が実行されて、送
信電力レベルP3=P2−ΔPd(ΔPd>ΔPu)に
設定される。
【0060】時刻t3aにおいて、送信電力レベルP3
によって次のデータD2の送信が実行され、時刻t3b
において、送信電力上昇制御(ステップS104)が実
行されて送信電力レベルはP4=P3+ΔPuに上昇さ
れる。
【0061】時刻t4aにおいて、時刻t3aにおける
データD2の送信結果が良好であることを示すACK信
号が受信され、この時点でも下限値フラグはオフである
ため送信電力降下制御(ステップS114)が実行され
て、t4bにおいて送信電力レベルはP5=P4−ΔP
dに下降される。
【0062】時刻t5aにおいて、送信電力レベルP5
によって次のデータD3が送信され、時刻t5bにおい
て、送信電力上昇制御(ステップS104)が実行され
て送信電力レベルはP6=P5+ΔPuに上昇される。
【0063】時刻t6aにおいて、時刻t5aにおける
データD3の送信結果が良好であることを示すACK信
号が受信され、この時点でも下限値フラグはオフである
ため送信電力降下制御(ステップS114)が実行され
て、t6bにおいて送信電力レベルはP7=P6−ΔP
dに下降される。
【0064】ACK信号に応じて設定される、時刻t2
bにおける送信電力レベルP3、時刻t4bにおける送
信電力レベルP5、および時刻t6bにおける送信電力
レベルP7の比較からも理解されるように、ΔPd>Δ
Puと設定することによって、ACK信号が受信される
間においては、送信電力レベルを徐々に低下させること
ができる。これにより、無駄な送信電力の消費が抑制で
きる。
【0065】時刻t7aにおいて、送信電力レベルP7
によって次のデータD4が送信される。時刻t7bにお
いては、送信電力上昇制御(ステップS104)が実行
されて送信電力レベルはP8=P7+ΔPuに上昇され
る。
【0066】時刻t8aにおいて、時刻t7aにおける
データD4の送信結果が不良であったことを示すNAC
K信号が受信される。これに応じて時刻t9aにおい
て、実際にデータ送信が不良となった送信電力レベルP
7よりΔPuだけ予め上昇されていた送信電力レベルP
8によって、速やかにデータD4の再送信が実行され
る。さらに、ステップS132およびS134が実行さ
れ、送信電力レベルP8が送信電力下限値として保持さ
れるとともに、下限値フラグがオンに設定される。
【0067】時刻t9bにおいては、再び送信電力上昇
制御(ステップS104)が実行され、送信電力レベル
はP9=P8+ΔPuに上昇されて再送信データの送信
結果不良に備える。
【0068】時刻t10aにおいて、時刻t9aにおけ
るデータD4の再送信が良好であったことを示すACK
信号が受信される。この時点では下限値フラグはオンさ
れているため、これに応じて、時刻t10bにおいて、
送信電力レベルは、記憶部208に保持されている、時
刻t8bの時点における送信電力レベルである送信電力
下限値(P8)に設定される。以下、この送信電力レベ
ルP8は、データ送信を正常に行なうことが可能な最低
レベルの送信電力、すなわち最適な送信電力レベルとし
て保持される。
【0069】図6には、最適な送信電力レベルよりも低
い電力レベルによってデータ送信を開始した場合におけ
る送信電力レベルの推移が示される。
【0070】図6を参照して、時刻t1aにおいて、デ
ータD1が送信電力レベルP1によって送信され、時刻
t1bにおいて、送信電力上昇制御(ステップS10
4)が実行されて送信電力レベルがP1からP2へΔP
uだけ上昇される。
【0071】時刻t2aにおいて、時刻t1aにおける
データD1の送信結果が不良であったことを示すNAC
K信号が受信される。これに応じて時刻t3aにおい
て、実際にデータ送信が不良となった送信電力レベルP
1よりΔPuだけ予め上昇されていた送信電力レベルP
2によって、速やかにデータD1の再送信が実行され
る。さらに、ステップS132およびS134が実行さ
れ、送信電力レベルP2が送信電力下限値として保持さ
れるとともに、下限値フラグがオンに設定される。
【0072】時刻t3bにおいて、再び送信電力上昇制
御(ステップS104)が実行され、送信電力レベルは
P3=P2+ΔPuに上昇されて再送信データの送信結
果不良に備える。
【0073】時刻t4aにおいて、時刻t3aにおける
データD1の再送信結果が不良であったことを示すNA
CK信号が受信される。これに応じて時刻t5aにおい
て、実際にデータ再送信(時刻t3a)が不良となった
送信電力レベルP2よりΔPuだけ予め上昇されていた
送信電力レベルP3によって、速やかにデータD1の再
々送信が実行される。さらに、ステップS132および
S134が実行され、送信電力レベルP3が送信電力下
限値として保持される。下限値フラグはオン状態を維持
する。
【0074】時刻t5bにおいて、再び送信電力上昇制
御(ステップS104)が実行され、送信電力レベルは
P4=P3+ΔPuに上昇されて再送信データの送信結
果不良に備える。
【0075】時刻t6aにおいて、時刻t5aにおける
データD1の送信に対する送信結果であるACK信号が
受信され、この時点で下限値フラグはオンであるために
ステップS116が実行される。この結果、時刻t6b
において、送信電力レベルは送信電力下限値として保持
される、時刻t5bと同一の送信電力レベルP3に設定
される。
【0076】時刻t7aにおいて、送信電力レベルP3
によって次のデータD2の送信が実行され、時刻t7b
において、送信電力上昇制御(ステップS104)が実
行されて送信電力レベルはP4=P3+ΔPuに上昇さ
れる。
【0077】時刻t8aにおいて、時刻t7aにおける
データD2の送信結果が良好であることを示すACK信
号が受信され、この時点でも下限値フラグはオンである
ためにステップS116が実行される。この結果、時刻
t8bにおいて、送信電力レベルは、送信電力下限値で
ある電力レベルP3に設定される。
【0078】時刻t9aにおいて次のデータD3が送信
される。以下、この送信電力レベルP83、データ送信
を正常に行なうことが可能な最低レベルの送信電力、す
なわち最適な送信電力レベルとして保持される。
【0079】このように、データ送信結果の良好/不良
を示すACK信号/NACK信号に応じて送信電力レベ
ルを制御するとともに、データ送信後に速やかに送信電
力上昇制御(ステップS104)を実行した上で応答信
号の受信を待つことにより、無駄な送信電力の抑制のみ
ならず、高速通信への対応も可能となる。
【0080】図7は、制御部240による送信電力レベ
ルの制御方法の他の例を説明するフローチャートであ
る。
【0081】図7のフローチャートは、送信データ処理
部212によるデータの準備処理と送信電力制御部21
4による送信電力レベルの設定処理とを直列に実行する
処理フローである。
【0082】図7の送信電力制御方法フローは、図4の
制御フローと比較して、次の送信データの準備処理を行
なうステップS210を、送信電力レベルを設定するた
めのステップ群S110と直列に処理する点が異なる。
すなわち、図4のフローチャート上において、ステップ
S118がステップS210に置換えられた制御フロー
となる。その他の点については、図4のフロチャートと
同様であるので説明は繰り返さない。
【0083】[実施の形態2]実施の形態2において
は、実施の形態1の場合と異なって、NACK信号を受
信してもデータの再送信を行なう必要がない場合に対応
する送信電力レベルの制御方法について説明する。
【0084】図8は、実施の形態2に従う送信電力レベ
ルの制御方法を説明するフローチャートである。
【0085】図8のフローチャートを図4のフローチャ
ートと比較して、実施の形態2に従う送信電力レベル制
御方法においては、同一データの再送信が必要ないた
め、ステップS108においてNACK信号の受信が検
知された場合において、データを再送信するためのステ
ップS220およびその完了を検知するステップS12
0が具備されていない。
【0086】また、ステップ群S130によって、送信
電力レベルの設定が完了した後は、その送信電力レベル
によって、次のデータを送信するために、次のデータ処
理完了を待つステップS118が実行される。その他の
処理ステップについては、図4で説明したとおりである
ので説明は繰返さない。
【0087】また、実施の形態2のバリエーションとし
て、図7と同様に次の送信データの準備処理を行なうス
テップS210を、送信電力レベルを設定するためのス
テップ群と直列に処理することも可能である。この場合
には、図8のフローチャートフローチャート上におい
て、ステップS118がステップS210に置換えられ
た制御フローとなる。
【0088】このような処理フローに従って送信電力レ
ベルを制御することにより、送信結果が不良である場合
にデータの再送信が必要ない場合であっても、エラー率
の計算など一定期間の制御遅れが生じないため、余分な
送信電力消費の抑制および通信状況の改善を速やかに実
行することができる。
【0089】[実施の形態3]実施の形態1および実施
の形態2においては、一旦NACK信号を受信した場合
には、保持された送信電力下限値に基いて送信電力レベ
ルを設定し、それ以降には送信電力降下制御(ステップ
S114)を実行しない送信電力レベルの設定方法につ
いて説明した。
【0090】実施の形態3および4においては、たとえ
ば、一旦NACK信号を受信した場合であっても、異な
る相手通信装置と接近して通信する等の通信状況の変化
に応じて、送信電力レベルの再設定が可能な方法につい
て説明する。
【0091】図9は、本発明の実施の形態3に従う無線
通信装置110の構成を示すブロック図である。
【0092】無線通信装置110は、図3に示される無
線通信装置100と比較して、送信電力制御部214と
の間で情報の授受が可能なタイマ部209をさらに備え
る点で異なる。その他の部分の構成および動作について
は無線通信装置100の場合と同様であるのでその説明
は繰返さない。
【0093】タイマ部209は、定期的に記憶部208
に保持される下限値フラグを初期化(クリアとも以下称
する)してオフ状態に復帰させるために設けられ、一定
時間の経過ごとに送信電力制御部214に対してトリガ
信号を出力する。
【0094】送信電力制御部214は、タイマ209部
から一定時間が経過したことを知らされると、記憶部2
08に保持される下限値フラグをオフ状態にクリアす
る。
【0095】図10は、実施の形態3に従う送信電力レ
ベル制御方法を説明するフローチャートである。
【0096】図10を参照して、実施の形態3に従う送
信電力レベル制御方法は、図4に示す送信電力レベル制
御方法と比較して、次のデータ処理の完了から実際のデ
ータ送信を実行するまでの間(ステップS118からS
200の間)に、一定時間の経過を確認して下限フラグ
をクリアするためのステップS150を含む点で異な
る。その他の処理ステップについては、図4で説明した
とおりであるので説明は繰返さない。
【0097】ステップS150は、一定時間の経過を確
認するためのステップS152と、タイマ部209によ
って一定時間の経過が検知された場合に下限値フラグを
初期化するためのステップS154とを含む。所定時間
が経過していない場合には、S154はバイパスされ
て、図4に示される送信電力レベル制御方法と同一の処
理フローとなる。
【0098】このように、一定時間が経過するたびに、
下限値フラグを初期化して、送信電力下限値を再設定す
ることが可能な構成とすることによって、通信の状況変
化に対応して、送信電力レベルの最適値を再設定するこ
とが可能となる。
【0099】なお、実施の形態2と実施の形態3とを組
合せることにより、NACK信号を受信してもデータの
再送信を行なう必要がない場合においても、通信の状況
変化に対応して送信電力レベルの最適値を再設定するこ
とが可能である。この場合には、図8に示される送信電
力レベル制御方法のフローチャートにおいて、ステップ
S118の後に上記ステップ150を実行する処理フロ
ーとすればよい。
【0100】また、実施の形態3のバリエーションとし
て、図7と同様に、次の送信データの準備処理を行なう
ステップS210を、送信電力レベルを設定するための
ステップ群と直列に処理することも可能である。この場
合には、図10のフローチャート上において、ステップ
S118がステップS210に置換えられた制御フロー
となる。この制御フローは、上記の実施の形態2と実施
の形態3とを組合せた処理フローにも適用することがで
きる。
【0101】[実施の形態4]NACK信号は、ノイズ
などに起因して受信が不良となった場合や、無線通信装
置が移動して両者間の距離が大きくなったために不良と
なる場合にも発生する。
【0102】しかし、NACK信号の受信結果のみを示
すものであり、その原因までは表わすことができない。
【0103】したがって、実施の形態4においては、一
旦NACK信号が受信され、下限値フラグがオンされた
場合においても、その状態から再びNACK信号が受信
された場合には下限値フラグを一旦クリアして、送信信
号レベルを最大値まで引上げ、その後新たに最適な送信
電力レベルを設定しなおす方法について説明する。
【0104】図11は、実施の形態4に従う送信電力レ
ベルの制御方法を示すフローチャートである。
【0105】実施の形態4に従う送信電力レベル制御方
法は、図4に示す送信電力レベル制御方法と比較して、
NACK信号受信時においてデータ再送信の完了を検知
するステップS120の完了後に、ステップ群S130
に代えて、ステップ群S140を実行する点で異なる。
【0106】ステップ群S140は、ステップ群S13
0と比較して、下限値フラグがその時点でオンしている
かどうかを判定するステップS131と、下限値フラグ
が既にオンされている場合に、下限値フラグをクリアす
るステップ(S138)および送信電力レベルを最大値
に設定するステップ(S139)をさらに有する。
【0107】ステップS131において下限値フラグが
オフ状態である場合においては、図4の場合と同様に、
ステップ130群にも含まれていたステップS132お
よびステップS134が実行される。
【0108】図12は、実施の形態4に従う送信電力レ
ベル制御方法による送信電力レベルの推移を説明する図
である。
【0109】図12を参照して、時刻t1aにおいて、
送信電力レベルP1でデータD1が送信され、データD
1の送信結果が良好であったことを示すACK信号が時
刻t2aにおいて受信される。これにより、時刻t3a
において、データD1の送信時と同一の送信電力レベル
P1によってデータD2が送信される。この状態は、図
5における時刻t8a以降のデータ送信に相当し、一旦
NACK信号が受信されて下限値フラグがオン状態とな
った後における安定状態に相当する。
【0110】時刻t4aにおいて、時刻t3aにおける
データD2の送信結果が不良であったことを示すNAC
K信号が受信される。NACK信号が受信されても、そ
の原因がノイズによるものであるのか、通信装置間の距
離が増えたことによるものかは判定することができな
い。
【0111】したがって、時刻t5aにおいては、予め
送信電力上昇制御(ステップS104)によって上昇さ
れた電力レベルP2(P2=P1+ΔPu)によってデ
ータD2が再送信される。さらに、時刻t5bにおい
て、下限値フラグを初期化してオフ状態とする(ステッ
プS138)とともに、送信電力レベルを最大値Pma
xまで上昇させる(ステップS139)。なお、ここで
送信電力レベルを最大値まで上昇させることにより、次
のデータ再送信に万全を期すことができる。なお、予め
定めた所定レベルまで、もしくは所定ステップ量だけ送
信電力レベルを上昇させることによっても、次のデータ
再送信結果が良好となる確率を向上させる効果は生じ
る。
【0112】時刻t6aにおいては、送信電力レベルを
Pmaxまで上昇させたことに応じて、時刻t5aにお
けるデータD2の再送信が良好であったことを示すAC
K信号が受信される。以下、時刻t6b以降において
は、データ送信状態の安定性を最優先させて一旦最大レ
ベルまで引上げられた送信電力レベルを徐々に最適な下
限値レベルまで低下させていく動作が実行される。
【0113】時刻t6bにおいて、この時点で下限値フ
ラグはオフであるため送信電力降下制御(ステップS1
14)が実行されて、時刻t6bにおいて送信電力レベ
ルはP3=Pmax−ΔPdに下降される。
【0114】時刻t7aにおいて次のデータD3が送信
電力レベルP3で送信される。時刻t7bにおいて、N
ACK信号受信時のデータ再送信に備えた送信電力上昇
制御(ステップS104)が実行されて、送信電力レベ
ルはP4=P3+ΔPuに上昇される。
【0115】時刻t8aにおいて、時刻t7aにおける
データD3の送信結果が良好であったことを示すACK
信号が受信されると、時刻t8bにおいて、下限値フラ
グはオフであるため送信電力降下制御(ステップS11
4)が実行されて、送信電力レベルはP5=P4−ΔP
dに下降される。
【0116】時刻t9aにおいて次のデータD4が送信
電力レベルP5で送信される。このように、ACK信号
が受信されるたびにデータの送信電力レベルは、(ΔP
d−ΔPu)ずつ降下される。
【0117】時刻t12aにおいて、時刻t11aにお
けるデータD5のデータ送信が不良であったことを示す
NACK信号が受信されると、これに応じて時刻t13
aにおいて、実際にデータ送信が不良となった送信電力
レベルP6よりΔPuだけ予め上昇されていた送信電力
レベルP7によって、速やかにデータD5の再送信が実
行される。さらに、ステップS132およびS134が
実行され、送信電力レベルP7が送信電力下限値として
保持されるとともに、下限値フラグはオンされる。
【0118】時刻t13bにおいては、データD5の再
送信が不良となった場合に備えて送信電力上昇制御(ス
テップS104)が実行されて、送信電力レベルはP8
=P7+ΔPuに上昇される。
【0119】時刻t14aにおいて時刻t13aにおけ
るデータD5の再送信結果が良好であったことを示すA
CK信号が受信されると、この送信電力レベルP7が良
好なデータ送信を維持するために必要な最低限レベルの
送信電力レベルすなわち最適送信電力レベルであること
になるので、以下この値を使用して安定状態として送信
電力レベルの設定が実行される。
【0120】このように、新たにNACK信号を受信し
た場合に、送信電力下限値を一旦初期化して、送信電力
を最大レベルまで上昇させた後に、最適な送信電力レベ
ルを再設定することによって、ノイズが生じたり一時的
に通信距離が大きくなって通信結果が不良となった場合
においても、安定状態の送信電力レベルが継続的に高く
設定されて無駄な送信電力を消費することを防止でき
る。
【0121】また、一旦送信電力レベルを上昇させてか
ら最適な下限値レベルを設定することにより、良好な受
信状態を維持することを最優先とした上で電力消費の抑
制を図ることができる。
【0122】また、図11のフローチャート中のステッ
プS139において、送信電力レベルを最大値まで上昇
させるのではなく、一旦降下させることによっても状況
の変化に対応した最適な送信電力レベルの再設定を実行
することが可能となる。この場合には、一旦送信電力レ
ベルを降下させてから徐々に送信電力レベルを上昇さ
せ、受信結果が再び良好(ACK信号の受信)となった
場合の送信電力レベルを最適送信電力レベルとする方法
となる。
【0123】したがって、データ通信の高速性をそれほ
ど要求されない場合においては、このような構成とする
ことによって送信電力の抑制を最優先とする制御を行な
うことも可能となる。
【0124】このような場合には、図7と同様に、次の
送信データの準備処理を行なうステップS210を、送
信電力レベルを設定するためのステップ群と直列に処理
することも可能である。この場合には、図11のフロー
チャート上において、ステップS118がステップS2
10に置換えられた制御フローとなる。
【0125】また、実施の形態3と実施の形態4とを組
合せて、タイマによる一定期間の経過の検知による下限
値フラグのクリアに加えて、送信電力レベルを所定レベ
ルに設定することも可能である。
【0126】本発明に従う無線通信装置の送信電力制御
方法は、赤外線によってデータ送信を行なう無線通信装
置に適用することが可能である。この場合には、送信電
力レベルは無線通信装置から送出される赤外線の発光強
度に対応するため、設定された送信電力レベルに応じ
て、赤外線を発生させる赤外LEDのオン/オフ選択や
電流量を制御すればよい。
【0127】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0128】
【発明の効果】請求項1記載の無線通信装置は、データ
送信の結果に関わらず次回のデータ送信時の送信電力レ
ベルを上昇させるとともに、データ送信の結果が良好で
あった場合には一旦上昇させた送信電力レベルを降下さ
せるので、データ送信の結果に速やかに応答してデータ
送信における送信電力レベルを制御することができる。
【0129】請求項2および9に記載の無線通信装置
は、予め送信電力レベルを上昇させておいた上で、デー
タ送信の結果が不良であった場合には同一データを再送
信するので、請求項1記載の無線通信装置が奏する効果
に加えて、送信結果不良時のデータ再送を高速に実行す
ることが可能である。
【0130】請求項3記載の無線通信装置は、データ送
信の結果に関わらず実行される送信電力レベルの上昇量
よりも、データ送信の結果が良好であった場合に実行さ
れる送信電力レベルの降下量の方が大きいため、送信結
果が良好である間において送信電力レベルを徐々に降下
させることが可能である。したがって、請求項1または
2に記載の無線通信装置が奏する効果に加えて、消費電
力を効果的に抑制することができる。
【0131】請求項4記載の無線通信装置は、送信結果
が不良であった場合に不良を検知した時点における送信
電力レベルを送信電力下限レベルとして保持し、次回以
降の送信電力レベルを送信電力下限レベルよりも低い値
に設定することがない。したがって、請求項3記載の無
線通信装置が奏する効果に加えて、送信電力レベルが無
駄に振動することを抑制できる。
【0132】請求項5記載の無線通信装置は、一定時間
が経過するたびに送信電力下限レベルを初期化する。し
たがって、請求項4記載の無線通信装置が奏する効果に
加えて、データの送信/受信状況の変化に対応して送信
電力レベルを適正に制御することができる。
【0133】請求項6および7記載の無線通信装置は、
送信電力下限レベルが保持されている状態でさらに送信
結果が不良となった場合には、一旦送信電力レベルを上
昇させて、その後において、データ送信の結果が良好で
ある場合には一旦上昇させた送信電力レベルを徐々に降
下させる。したがって、請求項4記載の無線通信装置が
奏する効果に加えて、データ送信結果を良好な状態に維
持しつつ、データの送信/受信状況の変化に対応して送
信電力レベルを適正に制御することができる。
【0134】請求項8記載の無線通信装置は、送信結果
が良好であった場合に送信電力レベルの制御と並列に次
回のデータ送信に関する処理を実行することができる。
したがって、請求項2記載の無線通信装置が奏する効果
に加えて、送信結果良好時の次回データ再送を高速に実
行することができる。
【0135】請求項10記載の送信電力制御方法は、デ
ータ送信の結果に関わらず次回のデータ送信時の送信電
力レベルを上昇させるとともに、データ送信の結果が良
好であった場合には一旦上昇させた送信電力レベルを降
下させるので、データ送信の結果に速やかに応答してデ
ータ送信における送信電力レベルを制御することができ
る。
【0136】請求項11および18記載の送信電力制御
方法は、予め送信電力レベルを上昇させておいた上で、
データ送信の結果が不良であった場合には同一データを
再送信するので、請求項10に記載の送信電力制御方法
が奏する効果に加えて、送信結果不良時のデータ再送を
高速に実行することが可能である。
【0137】請求項12記載の送信電力制御方法は、デ
ータ送信の結果に関わらず実行される送信電力レベルの
上昇量よりも、データ送信の結果が良好であった場合に
実行される送信電力レベルの降下量の方が大きいため、
送信結果が良好である間において送信電力レベルを徐々
に降下させることが可能である。したがって、請求項1
0または11に記載の送信電力制御方法が奏する効果に
加えて、消費電力を効果的に抑制することができる。
【0138】請求項13記載の送信電力制御方法は、送
信結果が不良であった場合に不良を検知した時点におけ
る送信電力レベルを送信電力下限レベルとして保持し、
次回以降の送信電力レベルを送信電力下限レベルよりも
低い値に設定することがない。したがって、請求項12
記載の送信電力制御方法が奏する効果に加えて、送信電
力レベルが無駄に振動することを抑制できる。
【0139】請求項14記載の送信電力制御方法は、一
定時間が経過するたびに送信電力下限レベルを初期化す
る。したがって、請求項13記載の送信電力制御方法が
奏する効果に加えて、データの送信/受信状況の変化に
対応して送信電力レベルを適正に制御することができ
る。
【0140】請求項15および16記載の送信電力制御
方法は、送信電力下限レベルが保持されている状態でさ
らに送信結果が不良となった場合には、一旦送信電力レ
ベルを上昇させて、その後において、データ送信の結果
が良好である場合には一旦上昇させた送信電力レベルを
徐々に降下させる。したがって、請求項12記載の送信
電力制御方法が奏する効果に加えて、データ送信結果を
良好な状態に維持しつつ、データの送信/受信状況の変
化に対応して送信電力レベルを適正に制御することがで
きる。
【0141】請求項17記載の送信電力制御方法は、送
信結果が良好であった場合に送信電力レベルの制御と並
列に次回のデータ送信に関する処理を実行することがで
きる。したがって、請求項10記載の送信電力制御方法
が奏する効果に加えて、送信結果良好時の次回データ再
送を高速に実行することができる。
【0142】請求項19記載の無線通信システムは、デ
ータ送信の結果に関わらず次回のデータ送信時の送信電
力レベルを上昇させるとともに、データ送信の結果が良
好であった場合には一旦上昇させた送信電力レベルを降
下させることが可能な無線通信装置によってデータ送信
を行なうので、データ送信の結果に速やかに応答してデ
ータ送信における送信電力レベルを制御することができ
る。
【0143】請求項20記載の無線通信システムは、予
め送信電力レベルを上昇させておいた上で、データ送信
の結果が不良であった場合には同一データを再送信する
ことが可能な無線通信装置によってデータ送信を行なう
ので、請求項19記載の無線通信システムが奏する効果
に加えて、送信結果不良時のデータ再送を高速に実行す
ることが可能である。
【0144】請求項21記載の無線通信システムは、デ
ータ送信の結果に関わらず実行される送信電力レベルの
上昇量よりもデータ送信の結果が良好であった場合に実
行される送信電力レベルの降下量の方が大きく、送信結
果が良好である間において送信電力レベルを徐々に降下
させることが可能な無線通信装置によってデータ送信を
実行する。したがって、請求項19または20に記載の
無線通信システムが奏する効果に加えて、消費電力を効
果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に従う無線通信システム
10の通信シーケンスおよび送信電力レベル制御を説明
するための第1の図である。
【図2】 本発明の実施の形態に従う無線通信システム
10の通信シーケンスおよび送信電力レベル制御を説明
するための第2の図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に従う無線通信装置1
00の構成を示すブロック図である。
【図4】 制御部240による送信電力レベルの制御方
法の一例を説明するフローチャートである。
【図5】 図4の制御フローに従う送信電力レベル制御
方法による送信電力レベルの推移の一例を示す図であ
る。
【図6】 図4の制御フローに従う送信電力レベル制御
方法による送信電力レベルの推移の他の例を示す図であ
る。
【図7】 制御部240による送信電力レベルの制御方
法の他の例を説明するフローチャートである。
【図8】 実施の形態2に従う送信電力レベルの制御方
法を説明するフローチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態3に従う無線通信装置1
10の構成を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態3に従う送信電力レベル制御方
法を説明するフローチャートである。
【図11】 実施の形態4に従う送信電力レベルの制御
方法を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態4に従う送信電力レベル制御方
法による送信電力レベルの推移を説明する図である。
【符号の説明】
201 アンテナ、202 受信部、203 応答信号
判定部、204 制御部、210 送信部、212 送
信データ処理部、214 送信電力制御部、208 記
憶部、209 タイマ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K014 AA03 DA02 FA11 FA14 HA05 5K067 AA23 AA43 BB21 DD13 DD27 DD44 DD46 EE02 EE10 GG08 GG09 HH23 KK15

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信電力レベルの制御が可能な無線通信
    装置であって、 前記送信電力レベルでデータ送信を実行する送信手段
    と、 前記データ送信の完了後に、次回のデータ送信における
    送信電力レベルを、前記データ送信時の送信電力レベル
    から第1の所定量上昇させる送信電力レベル上昇手段
    と、 外部からの受信信号に基いて、前記データ送信の送信結
    果の良好/不良を判断する応答信号判定手段と、 前記データ送信の送信結果が良好であった場合におい
    て、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを、
    前記送信電力レベル上昇手段が設定した送信電力レベル
    から第2の所定量降下させる送信電力レベル降下手段と
    を備える、無線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記データ送信の送信結果が不良であっ
    た場合において、前記送信電力レベル上昇手段が設定し
    た送信電力レベルによって同一データを再送信するデー
    タ再送信手段をさらに備える、請求項1記載の無線通信
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の所定量は、前記第1の所定量
    よりも大きい、請求項1または2に記載の無線通信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記データ送信の送信結果が不良であっ
    た場合において、送信電力レベル上昇手段によって設定
    されている送信電力レベルを送信電力下限レベルとして
    保持する記憶手段と、 前記次回のデータ送信における送信電力レベルを、前記
    送信電力下限レベルに設定する送信電力レベル設定手段
    とをさらに備え、 前記データ送信の送信結果が良好であった場合におい
    て、前記送信電力下限レベルがすでに保持されていると
    きには、前記送信電力レベル設定手段は、前記送信電力
    レベル降下手段に代わって動作する、請求項3記載の無
    線通信装置。
  5. 【請求項5】 一定期間の経過を検出する計時手段と、 前記一定期間が経過するたびに前記送信電力下限レベル
    を初期化する手段とをさらに備える、請求項4記載の無
    線通信装置。
  6. 【請求項6】 前記データ送信の送信結果が不良であっ
    た場合において、前記送信電力下限レベルがすでに保持
    されているときには、前記送信電力下限レベルを初期化
    するとともに、前記次回のデータ送信における送信電力
    レベルを所定レベルまで上昇させる手段をさらに備え
    る、請求項4記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 前記所定レベルは、前記送信電力レベル
    の制御可能範囲の最大値である、請求項6記載の無線通
    信装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の所定量は、前記第1の所定量
    よりも大きく、 前記データ送信の送信結果が良好であった場合におい
    て、前記送信電力レベル降下手段と並列に動作する、前
    記次回のデータ送信に関する処理を実行する手段をさら
    に備える、請求項2記載の無線通信装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の所定量は、前記第1の所定量
    よりも大きく、 前記データ送信の送信結果が良好であった場合におい
    て、前記送信電力レベル降下手段の動作後に、前記次回
    のデータ送信に関する処理を実行する手段をさらに備え
    る、請求項2記載の無線通信装置。
  10. 【請求項10】 送信電力レベルの制御が可能な無線通
    信装置の送信電力制御方法であって、 前記送信電力レベルでデータ送信を実行するステップ
    と、 前記データ送信の完了後に、次回のデータ送信における
    送信電力レベルを、前記データ送信時の送信電力レベル
    から第1の所定量上昇させるステップと、 外部からの受信信号に基いて、前記データ送信の送信結
    果の良好/不良を判断するステップと、 前記データ送信の送信結果が良好であった場合におい
    て、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを、
    前記第1の所定量上昇された送信電力レベルから第2の
    所定量降下させるステップとを備える、送信電力制御方
    法。
  11. 【請求項11】 前記データ送信の送信結果が不良であ
    った場合において、前記第1の所定量上昇された送信電
    力レベルによって同一データを再送信するステップをさ
    らに備える、請求項10記載の送信電力制御方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の所定量は、前記第1の所定
    量よりも大きい、請求項10または11に記載の送信電
    力制御方法。
  13. 【請求項13】 前記データ送信の送信結果が不良であ
    った場合において、前記不良を検知した時点の送信電力
    レベルを送信電力下限レベルとして保持するステップ
    と、 前記データ送信の送信結果が良好であった場合におい
    て、前記送信電力下限レベルがすでに保持されていると
    きに、前記送信電力レベルから第2の所定量降下させる
    ステップに代えて実行される、前記次回のデータ送信に
    おける送信電力レベルを前記送信電力下限レベルに設定
    するステップとをさらに備える、請求項12記載の送信
    電力制御方法。
  14. 【請求項14】 一定期間の経過を確認するステップ
    と、 前記一定期間が経過するたびに前記送信電力下限レベル
    を初期化するステップとをさらに備える、請求項13記
    載の送信電力制御方法。
  15. 【請求項15】 前記データ送信の送信結果が不良であ
    った場合において、前記送信電力下限レベルがすでに保
    持されているときには、前記送信電力下限レベルを初期
    化するとともに、前記次回のデータ送信における送信電
    力レベルを所定レベルまで上昇させるステップをさらに
    備える、請求項14記載の送信電力制御方法。
  16. 【請求項16】 前記所定レベルは、前記送信電力レベ
    ルの制御可能範囲の最大値である、請求項15記載の送
    信電力制御方法。
  17. 【請求項17】 前記第2の所定量は、前記第1の所定
    量よりも大きく、 前記データ送信の送信結果が良好であった場合におい
    て、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを前
    記第1の所定量上昇された送信電力レベルから前記第2
    の所定量降下させる前記ステップと並列に動作する、前
    記次回のデータ送信に関する処理を実行するステップを
    さらに備える、請求項11記載の送信電力制御方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の所定量は、前記第1の所定
    量よりも大きく、 前記データ送信の送信結果が良好であった場合におい
    て、前記次回のデータ送信における送信電力レベルを前
    記第1の所定量上昇された送信電力レベルから前記第2
    の所定量降下させる前記ステップに続いて実行される、
    前記次回のデータ送信に関する処理を実行するステップ
    をさらに備える、請求項11記載の送信電力制御方法。
  19. 【請求項19】 送信されたデータの受信結果を示す応
    答信号を返信する受信側の無線通信装置と、 データ送信時における送信電力レベルの制御が可能な送
    信側の無線通信装置とを備え、 前記送信側の無線通信装置は、 前記送信電力レベルでデータ送信を実行する送信手段
    と、 外部からの受信信号に基いて、前記データ送信の送信結
    果の良好/不良を判断する応答信号判定手段と、 前記データ送信の完了後に、次回のデータ送信における
    送信電力レベルを前記データ送信時の送信電力レベルか
    ら第1の所定量上昇させる送信電力レベル上昇手段と、 前記応答信号に基いて、前記送信結果が良好であった場
    合において、前記次回のデータ送信における送信電力レ
    ベルを、前記送信電力レベル上昇手段が設定した送信電
    力レベルから第2の所定量降下させる送信電力レベル降
    下手段とを含む、無線通信システム。
  20. 【請求項20】 前記送信側の無線通信システムは、 前記送信結果が不良であった場合において、前記送信電
    力レベル上昇手段が設定した送信電力レベルによって同
    一データを再送信するデータ再送信手段をさらに含む、
    請求項19記載の無線通信システム。
  21. 【請求項21】 前記第2の所定量は、前記第1の所定
    量よりも大きい、請求項19または20に記載の無線通
    信システム。
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