JP3577120B2 - 予約型情報配送方法および装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は情報蓄積装置を設置するユーザに対して情報提供元がネットワークを利用して情報を配送する予約型情報配送方法および装置に関する。特に本発明は、ユーザ宅にビデオ蓄積装置が設置されていることを前提に、ユーザの要求に基づきネットワーク(交換機)で同一ビデオ情報をマルチキャストして、より多くのユーザにビデオ番組を配送する蓄積予約型VOD(Video On Demand )サービスとして利用可能である。かかるサービスにおいてはネットワークの帯域の効率的使用およびリソースの有効利用が課題となる。
【0002】
【従来の技術】
現在、B−ISDN(広帯域サービス総合ディジタル網)の研究、標準化が進み、実用化に向かっている。この広帯域ネットワークを利用したアプリケーションの一つとして、ユーザの要求に応じてビデオ番組を配送するVODサービスが考案され、各所で実験が行われている。
【0003】
図25は従来のVODサービスを簡略化して示した例である。
ビデオサーバ(データベース)32には多くのビデオ情報が蓄積されており、ビデオセンタ31はユーザからビデオ番組の要求があった時、そのユーザとの間にネットワークを介して伝送チャネルを設定し、ユーザの希望したビデオをビデオサーバ32から読み出し、伝送チャネルを通じてユーザの受信装置33へ送信する。ユーザはテレビ放送の番組を見るときと同じようにビデオセンタ31から送信されてくるビデオ番組を自宅の受信装置33で鑑賞するが、ビデオデッキでビデオテープを鑑賞する場合のように巻戻しや早送りのような操作をすることも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
いま、ユーザ1〜4がその順序で同じビデオAを要求した場合を想定する。ただし、ビデオセンタ31の現在の回線使用状況では、ビデオAの送信に要する帯域を有するチャネルは同時に最大3つまでしか設定できないものとする。
【0005】
ビデオセンタ31に対して、ユーザ1、2、3がそれぞれ時刻t1、t2、t3に順次にビデオAを要求すると、図25(a)に示すようにビデオセンタ31とユーザ1、2、3との間にそれぞれチャネル1、2、3が設定される。図25(b)に示すように、ユーザ3への配送が開始する時刻t3からユーザ1への配送が終了する時刻t4までの間、同じビデオAを送信する3つのチャネルが同時に設定されているので、時刻t3〜t4の期間内にユーザ4がビデオAを要求しても、帯域不足のためにチャネルを設定できず、要求は拒否されてしまう。
【0006】
上述のように、ビデオを要求した各ユーザに対してポイントツーポイントでチャネルを設定して配送を行うサービス形態では、同一のビデオ情報に対し同時に多数のユーザからの要求が殺到した場合、伝送媒体の使用帯域の限界により、ビデオの配送要求を受け付けてもらえないユーザが多数発生する可能性がある。また、伝送媒体の使用帯域に余裕があっても、ビデオセンタの配送装置が同時に送出できるビデオの最大数を超える配送要求があった場合は、やはり配送要求を拒絶される。したがって、従来の即時型のVODサービスには、同時間帯に複数の同一ビデオを配送する場合でもそれと同数のチャネルの設定が必要であるため帯域の効率使用の面で難があり、また、同時に送出できるビデオの数に限界があるためリソースの有効利用の面で難があった。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザに情報を提供するネットワークサービスにおいてネットワーク回線の帯域の効率的使用とリソースの有効利用を可能にする予約型情報配送方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
図1は本発明に係る予約型配送方法の原理説明図である。
上述の課題を解決するために、本発明に係る予約型情報配送方法は、情報提供元の装置21と情報提供先である各ユーザが設置する情報蓄積装置23とがネットワーク22を介して接続された網構成を前提とし、情報提供元は、ユーザからの情報要求を受け付け、所定の方法で決定した配送時刻までの期間にわたり同一情報に対する情報要求を蓄積し、該配送時刻に達したら該情報をネットワークを介してマルチキャストすることにより該各要求元ユーザの情報蓄積装置23に配送する。
【0009】
図1に示すように、情報提供元の装置21は、例えば情報Aを複数のユーザが要求したとき、これらの要求を順次に受け付けて蓄積し、これらの要求に対して一回の送出で情報Aを配送できるよう配送時刻のスケジューリングを行い、配送時刻に達したら各要求元ユーザを宛先として情報Aをネットワーク22に送出する。ネットワーク22では伝送経路上の各交換機が宛先情報に応じたマルチキャストを行う。マルチキャストされた情報Aはネットワーク内の適当な経路を通って各要求元ユーザに受信され、その情報蓄積装置23に蓄積される。
【0010】
図2は本発明に係る予約型情報配送装置の原理説明図である。
本発明に係る予約型情報配送装置24は、ユーザに提供する情報を蓄積する情報蓄積部25と、ユーザからの情報要求を受信し、また、該情報蓄積部から読み出された情報をネットワークに送信する送受信部26と、該送受信部を介してユーザからの情報要求を受け付け、所定の方法で決定した配送時刻までの期間にわたり同一情報に対する情報要求を蓄積し、該配送時刻に達したら該各要求元ユーザを宛先として該情報がネットワークでマルチキャストされるようスケジューリングする要求管理部27と、該要求管理部の指示に応じて、該情報蓄積部から当該情報を読み出して該送受信部に送る読出制御部28とで構成される。
【0011】
図2に示すように、送受信部26はユーザからの情報要求が発生した時にその情報要求を受信して要求管理部27に渡す。要求管理部27は情報要求を受け付け、所定の方法で決定した配送時刻までの期間にわたり同一情報に対する情報要求を蓄積し、該配送時刻に達したら当該要求元ユーザを宛先として該情報がネットワークでマルチキャストされるようスケジューリングする。そして、要求管理部27は読出制御部28に対して当該情報の読出しを要求し、読出制御部28はその情報を情報蓄積部25から読み出して送受信部26に渡し、送受信部26はその情報をネットワークに送出する。
【0012】
以下、本発明に係る予約型情報配送装置の諸形態について図3〜図9を参照して説明する。
【0013】
請求項3記載の予約型情報配送装置は、情報要求を受け付ける際にユーザに配送期限を指定させるようにし、要求管理部は、ある情報について、ユーザが指定した配送期限以前の配送時間帯がまだ予約されていない場合、該ユーザに対して、該指定の配送期限以前の配送時間帯を予約し、また、ユーザが指定した配送期限以前の配送時間帯が既に他のユーザに予約されている場合、ユーザに対して、該既設定の配送時間帯に配送を行うことを特徴とする。
【0014】
図3はこの形態の予約型情報配送装置の作用例を示した図である。
▲1▼ 情報Aがまだ配送予約されていないときに、ユーザ1が配送期限TE1を指定して情報Aを要求すると、ユーザ1に対して、時刻TE1から時間tw (情報Aを配送するのに要する時間)だけ前に遡った配送時刻TS1が設定される。
【0015】
▲2▼ 次に、ユーザ2が配送期限TE2(ただし、TE1≦TE2)、ユーザ3が配送期限TE3(ただし、TE1≦TE3)を指定して情報Aを要求すると、ユーザ2とユーザ3に対しても配送時刻TS1が設定される。これは、ユーザが指定した配送期限以前ならばいつ情報を配送しても問題はないためである。
【0016】
▲3▼ 更に、ユーザ4が配送期限TE4(ただし、TE4<TS1)を指定して情報Aを要求した。この場合、ユーザ4に対しても配送時刻TS1を設定すると、ユーザ4が指定した配送期限TE4に配送が間に合わなくなってしまう。したがって、ユーザ4に対しては、時刻TE4から時間tw だけ前に遡った配送時刻TS4が新たに設定される。
【0017】
▲4▼ 最後に、ユーザ5が配送期限TE5(ただし、TE4≦TE5)を指定して情報Aを要求すると、▲2▼の場合と同じ理由で、ユーザ5に対しても配送時刻TE4が設定される。
以上の結果、情報Aは、ユーザ1〜3に対しては時刻TS1に、ユーザ4、5に対しては時刻TS4に配送が開始されるようスケジュールされる。
【0018】
また、この形態の予約型情報配送装置に請求項4記載の構成を適用すれば、要求管理部は、同一情報について二以上の配送時間帯が予約された場合、遅い方の配送時間帯を早い方の配送時間帯に合わせるよう予約を変更することができる。
【0019】
図4にはこの予約型情報配送装置に請求項4記載の構成を適用した場合の作用例が示される。
▲1▼ 情報Aがまだ配送予約されていないときに、ユーザ1が配送期限TE1を指定して情報Aを要求すると、ユーザ1に対して、時刻TE1から時間tW だけ前に遡った配送時刻TS1が設定される。
【0020】
▲2▼ 次に、ユーザ2が配送期限TE2(ただし、TE2<TE1)を指定して情報Aを要求すると、ユーザ2に対しては、時刻TE2から時間tW だけ前に遡った配送時刻TS2が設定される。
▲3▼ ユーザ1に対して設定された配送時刻TS1は、それより早い配送時刻TS2に合わせて再設定される。
【0021】
以上の結果、情報Aが時刻TS2にユーザ1、2へ配送されるようスケジュールされる。
【0022】
このように構成することで、同一情報について、既に設定されている配送時間帯より前の配送期限を指定して情報が要求されたために二以上の配送時間帯が予約されても、早い方の配送時間帯に合わせることにより、同一情報を一括してより早い時刻に配送することが可能になる。
【0023】
また、この形態の予約型情報配送装置に請求項5記載の構成を適用すれば、提供する各情報に対して優先度を付与することにより一層柔軟なスケジューリングが可能になる。ここで優先度とは、例えば、二以上の異なる情報が同じ配送時間帯を要求した場合、どの情報に対して優先的に希望の配送時間帯を与えるかを決めるための尺度をいう。この構成においては、要求頻度または使用帯域が大きいほど高い優先度を付与し、要求管理部は、ある情報Aについて、ユーザが指定した配送期限以前で予約可能な配送時間帯を検索し、更に、該配送期限以前でかつ該予約可能な配送時間帯以後に他の情報Bの配送時間帯が予約されている場合、情報Aと情報Bの優先度を比較し、情報Bより情報Aの方が優先度が高く、かつ情報Aと情報Bの配送時間帯の順序が入替可能であれば、情報Aと情報Bの配送時間帯の順序を入れ替えるよう予約の変更をすることができる。
【0024】
図5はこの形態の予約型情報配送装置に請求項5記載の構成を適用した場合の作用例を示す図である。
▲1▼ いま、情報Bの配送時刻TSBが設定されているときに、ユーザが配送期限TEAを指定して情報Aを要求した。ただし、情報Aの所要配送時間をtwa、情報Bの所要配送時間をtwbとする。このとき、情報Aの配送期限TEAの指定によっては、図5に示すように、情報Aの配送時間帯と情報Bの配送時間帯とが重複することがありうる。
【0025】
▲2▼ 回線の空きがない等の理由で情報Bと同時間帯に情報Aを配送できない場合、時刻TSB以前で回線の空いている時間帯を検索し、時刻TSBよりも早い時刻TEA′に情報Aの配送を完了できるような配送時刻TSA′(=TEA′−twa)を見つける。
【0026】
▲3▼ 次に、情報Aと情報Bの優先度を比較する。その結果、情報Bの方が情報Aより優先度が高い場合、情報Aについては配送時刻TSA′を設定し、情報Bの配送時間帯は既設定のままとする。
【0027】
また、情報Aの方が情報Bより優先度が高い場合、情報Aについてはユーザが指定した配送期限TEAに基づいて配送時刻TSA(=TEA−twa)を設定し、情報Bについては時刻TSAより早く配送が完了するような配送時刻TSB′を再設定する。
【0028】
このように構成することで、優先度の高い情報を優先度の低い情報より後に配送予約することができ、その結果、要求頻度がより高い情報または使用帯域がより大きい情報に対する要求受付期間が長くなり、より多くの要求に対して一回の送出で情報を配送できるので、送信回数が削減され、広帯域の通信路が長時間占有されるのを避けられる。
【0029】
請求項6記載の予約型情報配送装置は、提供する各情報に対して予め所定時間TW を設定し、要求管理部は、ある情報について配送時間帯がまだ予約されていない場合、該情報を要求したユーザに対して、その要求受付時刻から時間TW 経過後の時刻TX 以後に配送を行うよう配送時間帯を予約し、また、ある情報について配送時間帯が既に予約されている場合、該情報を要求したユーザに対して、該予約されている配送時間帯に配送を行うことを特徴とする。
【0030】
図6はこの形態の予約型情報配送装置の作用例を示す図である。
▲1▼ 情報Aがまだ配送予約されていないとき、ユーザ1が時刻t1に情報Aを要求すると、情報Aに対して設定されている時間TW に基づき、
配送時刻TS =時刻t1+時間TW
がユーザ1に対して設定される。
【0031】
▲2▼ 次に、ユーザ2が時刻t2に情報Aを要求すると、ユーザ2に対してもユーザ1と同じ配送時刻TS が設定される。
▲3▼ 更に、ユーザ3が時刻t3に情報Aを要求すると、ユーザ3に対してもユーザ1と同じ配送時刻TS が設定される。
以上の結果、ユーザ1〜3に対して時刻TS に情報Aが配送が開始されるようスケジュールされる。
【0032】
このように構成することで、まだ配送予約されていない情報が最初に要求された際に、その情報の要求受付期間が自動的に決定し、その期間内にその情報が複数要求されれば、それらの要求に対して一回の送出で情報を配送できる。
【0033】
また、この形態の予約型情報配送装置に請求項7記載の構成を適用すれば、提供する各情報に対して、情報の要求頻度または使用帯域が大きいほど上記の時間TW を長く設定しておくことができる。
【0034】
このように構成することで、要求頻度がより高い情報または使用帯域がより大きい情報に対する要求受付期間が長くなり、より多くの要求に対して一回の送出で情報を配送できるので、送信回数が削減され、広帯域の通信路が長時間占有されるのを避けられる。
【0035】
また、上述した各形態の予約型情報配送装置に請求項8記載の構成を適用すれば、要求管理部は、ユーザからの情報要求を受け付ける際、ユーザに対して配送時刻情報を通知することができる。
【0036】
このように構成することで、ユーザの便宜を図ると共に、予約の承認/取消を選択する手段をユーザに与えることが可能になる。
【0037】
請求項9記載の予約型情報配送装置は、要求管理部が、各情報ごとに要求数をカウントし、ある情報の要求数が所定の値に達するまで情報要求を蓄積し、それ以後のより早い配送時間帯を予約することを特徴とする。
【0038】
図7はこの形態の予約型情報配送装置の作用例を示す図である。
ある情報に対して最大要求数nが定められている場合、この情報に対するユーザからの要求を蓄積しながら要求数をカウントし、蓄積された要求数がnに達した時刻tn 以後のできるだけ早い時刻(図では時刻tn の直後)に配送時間帯を予約する。配送開始時にこの情報の要求数のカウントはゼロに戻される。
【0039】
このように構成することで、帯域の効率使用を考慮して一括化できる要求数を適当な値に定めた上で、要求頻度のより高い情報をより早く配送することができる。
【0040】
請求項10記載の予約型情報配送装置は、要求管理部が、各情報ごとに要求間隔時間を観測し、ある情報の要求間隔時間が所定の時間間隔を超えるまで情報要求を蓄積し、それ以後のより早い配送時間帯を予約することを特徴とする。
【0041】
図8はこの形態の予約型情報配送装置の作用例を示す図である。
ある情報に対して最大要求間隔Tmax が定められている場合、ユーザからの要求があった時、前回の要求時刻と今回の要求時刻との時間間隔を計算し、その時間間隔が最大要求間隔Tmax を超えない場合はその要求を蓄積し、また、その時間間隔が最大要求間隔Tmax を超えた場合、その時刻以後のできるだけ早い時刻に、それまで蓄積した要求に対してその情報を配送するための配送時間帯を予約する。図8ではユーザ4の要求とユーザ5の要求間の時間間隔T45がTmax を超えたため、その時刻t5 の直後に配送時間帯を予約している。
【0042】
このように構成することで、既に要求があった情報について、所定時間以上要求がなければ、後続の要求が発生する可能性は少ないと判断して、ユーザを必要以上に待たせることなく適当な時間間隔で情報を配送することができる。
【0043】
また、請求項11記載の予約型情報配送装置は、ユーザに配送時刻情報を通知しない場合、要求管理部が各情報ごとに要求間隔時間を観測し、ある情報の要求間隔時間が所定の時間間隔を超えた時、該情報について既に予約された配送時間帯をその時刻以後のより早い配送時間帯に変更することができる。
【0044】
図9は請求項11記載の予約型情報配送装置の作用例を示す図である。
図9は、ある情報に対して最大要求間隔Tmax が定められており、ユーザ1が時刻t1 にその情報を要求したため配送時刻ts が設定された場合の例を示している。時刻t1 以後にこの情報が要求されると、前回の要求時刻と今回の要求時刻との時間間隔が計算され、その時間間隔が最大要求間隔Tmax と比較される。図9では、ユーザ4の要求時刻t4 からユーザ5の要求時刻t5 までの時間間隔が初めて最大要求間隔Tmax を超えたため、配送時刻を時刻ts から時刻t5 に再設定することにより配送時間帯を早い時刻に繰り上げている。
【0045】
このように構成することで、既に配送時刻が設定されている情報について、所定時間以上要求がない場合、後続の要求が発生する可能性は少ないと判断して要求を無駄に待つのを中止し、より早く情報を配送することができる。
【0046】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図10には本発明の一実施例としての蓄積予約型VOD(Video On Demand )サービスのネットワーク構成例が示される。ビデオ情報の提供元であるビデオセンタ1は、提供用のビデオ情報(以下、単にビデオと略す)をビデオサーバ2に蓄積保持し、ユーザの要求に応じてビデオ配送用のネットワーク回線の時間帯を予約し、予約した時間帯にユーザのビデオ蓄積装置16へビデオを配送する。
【0047】
その際、所定期間内に同一ビデオに対して複数の要求があった場合、それらの要求に対してビデオセンタ1は予約した時間帯にそのビデオを一度だけネットワークに送出し、ネットワークでは、伝送経路の分岐点にある交換機が各要求元ユーザに向けてビデオをマルチキャストする。このようにネットワークのマルチキャスト機能を利用して配送を行うことで、各ユーザと個別に接続してビデオを配送する場合に比して伝送媒体の使用帯域削減を図ることができる。
【0048】
図10には、ビデオAに対して2つの要求、ビデオBに対して4つの要求があった例が示されている。ビデオAは交換機11と交換機12を通過し、交換機13で2か所のユーザにマルチキャストされる。それにより、ビデオセンタ1と交換機11間、交換機11と交換機12間、交換機12と交換機13間は要求数にかかわらず1経路を設定するだけで済むので伝送媒体の使用帯域が削減される。また、ビデオBは交換機11を通過し、交換機12で3か所にマルチキャストされ、更に交換機14でも2か所のユーザにマルチキャストされる。それにより、ビデオセンタ1と交換機11間、交換機11と交換機12間、交換機12と交換機14間の伝送媒体の使用帯域等が削減される。
【0049】
図11はビデオセンタ1の構成例である。ビデオセンタ1は送受信部3と要求管理部4と読出制御部5を含んで構成される。また、ビデオセンタ1にはビデオのデータベースとしてビデオサーバ2が接続されている。
【0050】
ユーザがビデオセンタ1にビデオを要求すると以下の手順でビデオ配送処理が行われる。
▲1▼ 送受信部3がユーザからの要求を受信し、それを要求管理部4に通知する。
▲2▼ 要求管理部4はユーザからの要求を受け付け、それを蓄積しながら、ビデオ配送のスケジューリングを行う。
【0051】
▲3▼ 要求管理部4はスケジュールに従って読出制御部5にビデオ送出を要求する。
▲4▼ 読出制御部5は要求されたビデオをビデオサーバ2から読み出す。
▲5▼ 読み出されたビデオが送受信部2に送られる。
▲6▼ ビデオがネットワークに送出される。
【0052】
上記の構成を有するビデオセンタはサービス方式の相違により要求管理部の管理方法が異なる。例えば、
▲1▼ ユーザがビデオセンタに配送期限時刻を指定する場合
▲2▼ ユーザがビデオセンタに配送期限時刻を指定しない場合
▲3▼ ビデオセンタがユーザに配送時刻情報を通知する場合
▲4▼ ビデオセンタがユーザに配送時刻情報を通知しない場合
を考えると、▲1▼、▲3▼よりも▲2▼、▲4▼の方がより柔軟なスケジューリングを行ってリソースや帯域を一層効率的に利用することができるが、ユーザの便宜という観点からは▲2▼、▲4▼の方が望ましい。
【0053】
以下、上記▲1▼〜▲4▼を組み合わせたいくつかのサービス方式の実施例を示す。
(1) ユーザは配送期限時刻を指定し、ビデオセンタは配送時刻情報を通知するサービス方式
図12はこのサービス方式におけるユーザとビデオセンタ間のやり取りのシーケンス例である。この例では、ユーザは希望のビデオソース名と配送期限時刻を指定し、ビデオセンタは回線の空き状況を調べ、遅くとも配送期限時刻までには配送を完了できるような時間帯を検索する。そして、空き回線がなければ予約不可能につき要求を拒否する旨をユーザに通知し、また、空き回線があればそれを予約して配送時刻情報(配送開始や完了の時刻等の情報)をユーザに通知し、配送時刻(配送時間帯の開始時刻)になれば配送を開始する。
【0054】
図13はこのサービス方式をとる場合に要求管理部が行う処理の一例を示したフローチャートである。
【0055】
ユーザAがビデオソース名と配送期限時刻τを指定してビデオを要求すると(ステップS1)、要求管理部は指定のビデオが既に予約されているか否かを調べる(ステップS2)。同じビデオが予約されている場合、そのビデオの配送時刻TRSV1とユーザが指定した配送期限時刻τを比較する(ステップS3)。
【0056】
この比較の結果、配送時刻TRSV1に配送したビデオが配送期限時刻τまでに配送完了することが可能であれば、ユーザAに対しても同じ時間帯にビデオを配送するようスケジューリングし(ステップS4)、それに応じた配送時刻情報をユーザAに通知する(ステップS10)。これにより、ユーザAは指定の配送期限時刻τ以前にビデオの配送を受けることができ、ビデオセンタは一回の送出で複数のユーザにビデオを配送できる。
【0057】
一方、同じビデオが予約されていないか、あるいは上記ステップS3の比較の結果、配送時刻TRSV1に配送したビデオが配送期限時刻τまでに配送完了することができない場合、ユーザAに対して別の時間帯に回線を予約する必要がある。
【0058】
その場合、配送期限時刻τ以前の時間帯で空き回線を検索するが、同じビデオに対する要求をより多くまとめるために、できるだけ配送期限時刻τぎりぎりの時間帯に回線を予約した方がよい。したがって、まず、配送期限時刻τの直前の時間帯に空き回線があるか否かを調べ(ステップS5)、配送期限時刻τの直前の時間帯に空き回線があれば、配送期限時刻τに配送を完了できるような配送時刻TRSV2を設定することによりその時間帯に回線を予約し(ステップS6)、それに応じた配送時刻情報をユーザに通知する(ステップS10)。
【0059】
また、配送期限時刻τの直前の時間帯に空き回線がなければ、時刻τから時間を前に遡りながら空き回線を検索する(ステップS7)。検索した結果、回線の空いている時間帯がなければ、ユーザAに対して要求拒否を通知し(ステップS8)、また、回線の空いている時間帯が見つかれば、その時間帯に回線を予約し(ステップS9)、それに応じた配送時刻情報をユーザAに通知する(ステップS10)。
【0060】
以上の処理により設定された配送時刻になると、要求元ユーザに対するビデオ配送を開始する(ステップS11)。
【0061】
(2) ユーザは配送期限時刻を指定し、ビデオセンタは配送時刻情報を通知しないサービス方式
図14はこのサービス方式におけるユーザとビデオセンタ間のやり取りのシーケンス例である。この例では、ユーザは希望のビデオソース名と配送期限時刻を指定し、ビデオセンタは回線の空き状況を調べ、遅くとも配送期限時刻までには配送を完了できるような時間帯を検索する。空き回線がなければ予約不可能につき要求を拒否する旨をユーザに通知する。また、空き回線があればそれを予約するが、配送時刻情報をユーザに通知しない。そして配送時刻になると配送を開始する。
【0062】
図12に示したサービス方式ではユーザに配送時刻情報を通知するため、一度設定された配送時刻は変更できず、図13の処理例で示したように、同じビデオの配送時間帯が既に予約されていても、それより早い配送期限時刻を指定したユーザに対しては別の時間帯に回線を予約しなければならない。それに対して、図14に示したサービス方式ではユーザに配送時刻情報を通知しないので、ビデオセンタは一度設定した配送時刻を状況に応じて適宜に変更できるという利点がある。
【0063】
図15は、このサービス方式をとる場合に要求管理部が行う処理の一例を示したフローチャートである。
図15の処理は、図13に示したフローチャートからステップS10(ユーザへの配送時刻情報の通知)を除去し、それにより生じた上述の利点を生かしてステップS12を追加している。すなわち、ステップS6またはS9により配送時刻が新しく設定された後、同じビデオについて他のユーザの要求にも配送時刻が設定されていないか否かを調べ、他に配送時刻が設定されていれば、最も早い配送時刻に合わせて他のすべての配送時刻を再設定する(ステップS12)。それにより同じビデオの送出回数を削減できる。
【0064】
図16は、図15のフローチャートに、ビデオの優先度に基づき配送時刻の入替えを行う処理を更に加えた例である。図15では、ユーザが指定した配送期限時刻に空き回線がない場合、その時刻から前に遡って回線が空いている時間帯を検索し、見つかった空き回線をそのユーザのために予約している。
【0065】
ところで、ビデオの配送時刻を遅くすれば要求受付期間が長くなり、その分だけ多くの要求をまとめて送出回数を減らせるという効果が生じる。そのため、使用帯域の大きいビデオに対してはできるだけ遅い配送時刻を設定するのが望ましい。また、要求頻度の高いビデオは要求蓄積の効果が高いのでやはり配送時刻をできるだけ遅くした方がよい。したがって、各ビデオに対して、
▲1▼ 使用帯域の大きいビデオは優先度を高くする。
【0066】
▲2▼ 要求頻度の高いビデオは優先度を高くする。
という基準で優先度を予め付与しておき、同じ配送時間帯を要求する複数のビデオがあるとき、高優先度のビデオを低優先度のビデオよりも遅い時刻に配送するようスケジュールを調整すれば帯域を一層効率的に使用できる。
【0067】
図16の処理例では、上記の機能を実現するために、図15で示したフロチャートに更にステップS13〜S15が追加されている。例えば、ユーザが配送期限時刻τを指定してビデオAを要求したが、時刻τの直前の時間帯には既にビデオBに対して回線が予約されていた場合、時刻τから時間を前に遡りながら空き回線を検索する(ステップS7)。
【0068】
空き回線が見つかれば、ビデオAとビデオBの優先度を比較し(ステップS13)、比較結果に応じて次のように処理する。
▲1▼ ビデオAの優先度 ≦ ビデオBの優先度
この場合はビデオA→ビデオBの順序で配送されるようにする。すなわち、ビデオAに対しステップS7で検索した空き回線を予約し(ステップS9)、ビデオBの配送時刻は変更しない。
【0069】
▲2▼ ビデオAの優先度 > ビデオBの優先度
この場合はビデオB→ビデオAの順序で配送されるようにする。すなわち、ビデオBに対してはステップS7で検索した空き回線を予約し、それに伴い配送時刻を再設定し(ステップS14)、ビデオAに対してはユーザが指定した配送期限時刻τの直前の時間帯に回線を予約する(ステップS15)。以後のステップは図15の処理例と同じである。
【0070】
(3) ユーザは配送期限時刻を指定せず、ビデオセンタは配送時刻情報を通知するサービス方式
図17はこのサービス方式におけるユーザとビデオセンタ間のやり取りのシーケンス例である。この例では、ユーザは希望のビデオソース名だけを指定し、ビデオセンタは回線の空き状況を調べ、空き回線がなければ予約不可能につき要求を拒否する旨をユーザに通知する。また、空き回線があればそれを予約して配送時刻情報をユーザに通知し、ユーザは、通知された時刻での配送を了承するかキャンセルするかをビデオセンタに通知する。ユーザが了承した場合は、配送時刻になると配送を開始する。
【0071】
図18はこのサービス方式をとる場合に要求管理部が行う処理の一例を示したフローチャートである。図18の処理では予め各ビデオに対し所定の時間TX を設定しておく必要がある。
【0072】
ユーザAがビデオソース名を指定してビデオを要求すると(ステップS20)、要求管理部は指定のビデオが既に配送予約されているか否かを調べる(ステップS21)。同じビデオが既に配送予約されている場合、ユーザAに対してもそれと同じ時間帯に配送するようスケジューリングし(ステップS22)、その配送時刻情報をユーザAに通知する(ステップS27)。また、同じビデオがまだ配送予約されていない場合、ユーザAがビデオを要求した時刻から時間TX 後の時刻TXAに他のビデオが既に配送予約されているか否かを調べる(ステップS23)。時刻TXAに他のビデオが配送予約されていない場合、ユーザAに対してその時刻にビデオを送出するよう回線を予約し(ステップS24)、それにより決定した配送時刻情報をユーザAに通知する(ステップS27)。また、時刻TXAに他のビデオが既に配送予約されている場合、時刻TXA以後で回線が空いている時間帯を検索し(ステップS25)、最初に見つかった空き回線を予約し(ステップS26)、それにより決定した配送時刻情報をユーザAに通知する(ステップS27)。そして配送時刻になると配送を開始する(ステップS28)。
【0073】
図18の処理では、各ビデオに対して所定時間TX を設定する際、すべてのビデオに対して同じ時間を設定する場合とビデオ毎に異なる時間を設定する場合とが考えられる。異なる時間を設定する場合、要求頻度が高いかまたは使用帯域が大きいビデオほど時間TX を大きく設定して要求受付期間を長くすれば、帯域の使用効率をあげることができる。
【0074】
(4) ユーザは配送期限時刻を指定せず、ビデオセンタは配送時刻情報を通知しないサービス方式
図19はこのサービス方式におけるユーザとビデオセンタ間のやり取りのシーケンス例である。この例では、ユーザは希望のビデオソース名だけを指定し、ビデオセンタは回線の空き状況を調べ、回線の空きがなければ予約不可能につき要求を拒否する旨をユーザに通知する。また、空き回線があればそれを予約するが、配送時刻情報をユーザに通知しない。そして配送時刻になると配送を開始する。
【0075】
図20はこのサービス方式をとる場合に要求管理部が行う処理の一例を示したフローチャートである。
図20の処理は、図18に示したフローチャートからステップS27(ユーザへの配送時刻情報の通知)を除去したものである。それにより、いったん設定した配送時刻を適宜変更できるようになり、柔軟なスケジューリングが可能になるという利点が生じる。
【0076】
図21はこのサービス方式をとる場合に要求管理部が行う処理の他の例を示したフローチャートである。図21の処理では予め各ビデオに対し所定の最大要求数xを設定しておく必要がある。
【0077】
ユーザがビデオソース名を指定してビデオを要求すると(ステップS30)、要求管理部はそのビデオに対する現在の要求数λと最大要求数xとを比較する(ステップS31、S32)。現在の要求数λが最大要求数xより小さい場合、要求数λに1を加算し(ステップS33)、その要求を蓄積して更に後続の要求を待つ。また、現在の要求数λが最大要求数xに達した場合、その時刻以後のできるだけ早い時間帯の空き回線を検索し、空き回線が見つかれば現在の要求数λをリセットし(ステップS34)、その回線を予約し(ステップS35)、配送時刻になるとそれまでに蓄積された要求に対して配送を開始する(ステップS36)。これにより、同じビデオに対する要求がx個蓄積された時点で配送を開始することができる。
【0078】
図22はこのサービス方式をとる場合に要求管理部が行う処理のまた他の例を示したフローチャートである。図22の処理では予め各ビデオに対し所定の時間間隔TW を設定しておく必要がある。
【0079】
ユーザがビデオソース名を指定してビデオを要求すると(ステップS40)、要求管理部は、その要求を蓄積すると共にそのビデオの要求時間間隔TR を計測するタイマをリセットし(ステップS41)、以後、同一のビデオに対する要求時間間隔TR 観測し(ステップS42)、所定の時間間隔TW と比較する(ステップS43)。要求時間間隔TR が所定の時間間隔TW に達する前に後続の要求があれば、ステップ40に戻ってその要求を蓄積し、タイマを再度リセットする(ステップS41)。また、要求時間間隔TR が所定の時間間隔TW を超過すれば、その時刻以後のできるだけ早い時間帯の空き回線を検索し、空き回線が見つかればそれを予約し(ステップS44)、配送時刻になるとそれまでに蓄積された要求に対して配送を開始する(ステップS45)。これにより、あるビデオについて要求時間間隔が時間間隔TW を超過した時点までに蓄積した要求を一括して配送を行うことができる。
【0080】
図21に示した処理では、あるビデオに対する要求が長時間途絶えると、既にそのビデオを要求したユーザが長時間待たされるという不都合が生じ、また、図22に示した処理では、あるビデオに対する要求が短い時間間隔で延々と続くとやはりユーザが長時間待たされるという不都合が生じる。しかし図21の処理と図22の処理を組み合わせれば、互いの欠点を補い合うのでこの不都合は解消される。
【0081】
ユーザに配送時刻情報を通知しないサービス方式では、図22の処理を他の処理と組み合わせることでサービスの実効を図ることができる。例えば、所定期間内の同一ビデオに対する要求を蓄積する場合、前回の要求時刻から時間TW 以上が経過すると所定期間内に次の要求が発生する可能性は少ないと判断できるような時間TW を統計的に求めることは可能である。したがって、図22の処理を併用することにより、前回の要求時刻から時間TW 以上が経過した時点で、所定期間の満了を待たず直ちにそのビデオを送出するよう配送時刻を変更することができる。
【0082】
図23は、図18に示したフローチャートから配送時刻情報の通知(ステップS27)を削除し、図22の処理を組み合わせたものである。
【0083】
ユーザがビデオソース名を指定してビデオを要求すると(ステップS20)、要求管理部は図18で説明したステップS21〜S26の処理で回線を予約する。以後、同一のビデオに対する要求時間間隔TR を観測し(ステップS42)、所定の時間間隔TW と比較する(ステップS43)。そして、要求時間間隔TR が所定の時間間隔TW に達する前に後続の要求があれば、ステップS20に戻り、その要求を受け付けて蓄積する。また、要求時間間隔TR が所定の時間間隔TW を超過すれば、その時刻以後のできるだけ早い時間帯の空き回線を検索し、空き回線が見つかればそれを予約し(ステップS44)、配送時刻を変更し、配送時刻になるとそれまでに蓄積された要求に対して配送を開始する(ステップS27)。
【0084】
図24は、図16に示した処理に図22の処理を組み合わせたものである。
ユーザがビデオソース名を指定してビデオを要求すると(ステップS1)、要求管理部は図16で説明したステップS2〜S12の処理で回線を予約する。以後、同一のビデオに対する要求時間間隔TR を観測し(ステップS42)、所定の時間間隔TW と比較する(ステップS43)。そして、要求時間間隔TR が所定の時間間隔TW に達する前に後続の要求があれば、ステップS1に戻り、その要求を受け付けて蓄積する。また、要求時間間隔TR が所定の時間間隔TW を超過すれば、その時刻以後のできるだけ早い時間帯の空き回線を検索し、空き回線が見つかればそれを予約し(ステップS44)、それに応じて配送時刻を変更し、配送時刻になるとそれまでに蓄積された要求に対して配送を開始する(ステップS11)。
【0085】
以上、本発明をビデオ配送システムに適用した場合の実施例を説明したが、本発明の適用はそれに限られるものではない。例えば、コンピュータのソフトウェア情報を提供したり、あるいは、カラオケ情報を配送したりするネットワークサービスに対しても本発明を適用することが可能である。
【0086】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、情報提供元に対して短時間で多数の情報要求が殺到した場合でもユーザが要求を拒絶されることが少なくなり、また、ネットワークの伝送媒体の帯域を効率的に使用でき、かつ、リソースの有効利用を図ることができる。
【0087】
また、本発明によれば、各情報について要求頻度や使用帯域に応じて柔軟なスケジューリングを行うことが可能なので、帯域の効率使用とリリースの有効利用という効果をより一層高めることができる。
【0088】
また、本発明によれば、帯域の効率使用等とユーザの便宜との両面を比較考量して、状況に応じた最適なサービス形態を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る予約型情報配送方法の原理説明図である。
【図2】本発明に係る予約型情報配送装置の原理説明図である。
【図3】請求項3に係る原理説明図である。
【図4】請求項4に係る原理説明図である。
【図5】請求項5に係る原理説明図である。
【図6】請求項6に係る原理説明図である。
【図7】請求項9に係る原理説明図である。
【図8】請求項10に係る原理説明図である。
【図9】請求項11に係る原理説明図である。
【図10】実施例のネットワーク構成例である。
【図11】実施例のビデオセンタの構成例である。
【図12】サービス方式(1)におけるユーザ・ビデオセンタ間のシーケンス例である。
【図13】要求管理部による処理例を示すフローチャートである。
【図14】サービス方式(2)におけるユーザ・ビデオセンタ間のやり取りのシーケンス例である。
【図15】要求管理部による他の処理例を示すフローチャートである。
【図16】要求管理部によるまた他の処理例を示すフローチャートである。
【図17】サービス方式(3)におけるユーザ・ビデオセンタ間のやり取りのシーケンス例である。
【図18】要求管理部によるまた他の処理例を示すフローチャートである。
【図19】サービス方式(4)におけるユーザ・ビデオセンタ間のやり取りのシーケンス例である。
【図20】要求管理部によるまた他の処理例を示すフローチャートである。
【図21】要求管理部によるまた他の処理例を示すフローチャートである。
【図22】要求管理部によるまた他の処理例を示すフローチャートである。
【図23】要求管理部によるまた他の処理例を示すフローチャートである。
【図24】要求管理部によるまた他の処理例を示すフローチャートである。
【図25】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ビデオセンタ
2 ビデオサーバ
3 送受信部
4 要求管理部
5 読出制御部
11〜15 交換機
16 ユーザのビデオ蓄積装置
21 情報提供元の装置
22 ネットワーク
23 情報蓄積装置
24 予約型情報配送装置
25 情報蓄積部
26 送受信部
27 要求管理部
28 読出制御部
31 ビデオセンタ
32 ビデオサーバ
33 ユーザの受信装置
Claims (9)
- 情報蓄積装置を備えたユーザに対して、ネットワークを利用して情報を配送する予約型情報配送装置であって、
ユーザに提供する情報を蓄積する情報蓄積部と、
ユーザからの情報要求を受信し、また、該情報蓄積部から読み出された情報をネットワークに送信する送受信部と、
該送受信部を介してユーザからの情報要求を受け付け、所定の方法で決定した配送時刻までの期間にわたり同一情報に対する情報要求を蓄積し、該配送時刻に達したら当該要求元ユーザを宛先として該情報がネットワークでマルチキャストされるようスケジューリングする要求管理部と、
該要求管理部の指示に応じて、該情報蓄積部から当該情報を読み出して該送受信部に送る読出制御部と、
で構成され、
該要求管理部は、提供する各情報に対して予め所定時間T W を設定し、
該要求管理部は、ある情報について配送時間帯が未だ予約されていない場合、該情報を要求したユーザに対して、その要求受付時刻から時間T W 経過後の時刻T X 以後に配送を行うよう配送時間帯を予約し、
また、ある情報について配送時間帯が既に予約されている場合、該情報を要求したユーザに対して、該予約されている配送時間帯に配送を行う
ことを特徴とする予約型情報配送装置。 - ユーザからの配送期限指定を含む情報要求を受信し、
該要求管理部は、ある情報について、
ユーザが指定した配送期限以前の配送時間帯がまだ予約されていない場合、該ユーザに対して、該指定の配送期限以前の配送時間帯を予約し、
また、ユーザが指定した配送期限以前の配送時間帯に該情報が既に予約されている場合、該ユーザに対して、該予約されている配送時間帯に配送を行うようにした請求項1記載の予約型情報配送装置。 - 該要求管理部は、同一情報について2つ以上の配送時間帯が予約された場合、遅い方の配送時間帯を早い方の配送時間帯に合わせるよう予約を変更する請求項2記載の予約型情報配送装置。
- 該要求管理部は、提供する各情報に対して、要求頻度または使用帯域が大きいほど高い優先度を付与し、
該要求管理部は、ある情報Aについて、ユーザが指定した配送期限以前で予約可能な配送時間帯を検索し、
更に、該配送期限以前で、かつ該予約可能な配送時間帯以後に、他の情報Bの配送時間帯が予約されている場合、情報Aと情報Bの優先度を比較し、
情報Bより情報Aの方が優先度が高く、かつ情報Aと情報Bの配送時間帯の順序が入替可能であれば、情報Aと情報Bの配送時間帯の順序を入れ替えるよう予約を変更する請求項2記載の予約型情報配送装置。 - 情報の要求頻度または使用帯域が大きいほど、上記の時間TW を長く設定するようにした請求項1に記載の予約型情報配送装置。
- 該要求管理部は、ユーザからの情報要求を受け付ける際、ユーザに対して配送時刻情報を通知するようにした請求項2〜5のいずれかに記載の予約型情報配送装置。
- 情報蓄積装置を備えたユーザに対して、ネットワークを利用して情報を配送する予約型情報配送装置であって、
ユーザに提供する情報を蓄積する情報蓄積部と、
ユーザからの情報要求を受信し、また、該情報蓄積部から読み出された情報をネットワークに送信する送受信部と、
該送受信部を介してユーザからの情報要求を受け付け、各情報ごとに要求数をカウントしながら情報要求を蓄積し、要求数が所定の値に達した情報について、それ以後のより早い時刻を配送時刻とし、それまで蓄積した情報要求の要求元ユーザを宛先として、該情報がネットワークでマルチキャストされるようスケジューリングする要求管理部と、
該要求管理部の指示に応じて、該情報蓄積部から当該情報を読み出して該送受信部に送る読出制御部と、
で構成され、
該要求管理部は、提供する各情報に対して予め所定時間T W を設定し、
該要求管理部は、ある情報について配送時間帯が未だ予約されていない場合、該情報を要求したユーザに対して、その要求受付時刻から時間T W 経過後の時刻T X 以後に配送を行うよう配送時間帯を予約し、
また、ある情報について配送時間帯が既に予約されている場合、該情報を要求したユーザに対して、該予約されている配送時間帯に配送を行う
ことを特徴とする予約型情報配送装置。 - 情報蓄積装置を備えたユーザに対して、ネットワークを利用して情報を配送する予約型情報配送装置であって、
ユーザに提供する情報を蓄積する情報蓄積部と、
ユーザからの情報要求を受信し、また、該情報蓄積部から読み出された情報をネットワークに送信する送受信部と、
該送受信部を介してユーザからの情報要求を受け付け、各情報ごとに要求間隔時間を観測しながら情報要求を蓄積し、要求間隔時間が所定の時間間隔を超えた情報について、それ以後のより早い時刻を配送時刻とし、それまで蓄積した情報要求の要求元ユーザを宛先として、該情報がネットワークでマルチキャストされるようスケジューリングする要求管理部と、
該要求管理部の指示に応じて、該情報蓄積部から当該情報を読み出して該送受信部に送る読出制御部と、
で構成され、
該要求管理部は、提供する各情報に対して予め所定時間T W を設定し、
該要求管理部は、ある情報について配送時間帯が未だ予約されていない場合、該情報を要求したユーザに対して、その要求受付時刻から時間T W 経過後の時刻T X 以後に配送を行うよう配送時間帯を予約し、
また、ある情報について配送時間帯が既に予約されている場合、該情報を要求したユーザに対して、該予約されている配送時間帯に配送を行う
ことを特徴とする予約型情報配送装置。 - 該要求管理部は、各情報ごとに要求間隔時間を観測し、
ある情報について既に予約された配送時間帯を、該情報の要求間隔時間が所定の時間間隔を超えた時、その時刻以後のより早い配送時間帯に変更するようにした請求項2〜5のいずれかに記載の予約型情報配送装置。
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