JP3576462B2 - 半導体製造装置用のマイクロ波電源システム - Google Patents

半導体製造装置用のマイクロ波電源システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置においてプラズマ生成用に用いられるマイクロ波電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体の製造工程にて用いられるドライエッチング装置やプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置等の半導体製造装置において、プロセスチャンバー内で低圧反応ガスを励起させてプラズマを発生させるために、マイクロ波電源システムが使用されている。
【0003】
マイクロ波電源システムは、高圧直流電源と、発振ユニットとによって構成されている(図示省略)。そして、高圧直流電源から出力される高圧直流電圧を、発振ユニット内のマグネトロンの陽極に印加することによって、マグネトロンが発振し、マイクロ波が出力する。
【0004】
前記半導体製造装置は、その用途(エッチング、アッシング、成膜等)によってマイクロ波電源システムから見た負荷(前記プロセスチャンバー)の特性が多様である。このため、マイクロ波電源システムは、それぞれの負荷特性に適した形態でマイクロ波を供給(出力)する必要がある。
ここで、マイクロ波の出力形態としては、連続波出力と、パルス波出力とがある。
【0005】
マイクロ波の連続波は、高圧直流電源から出力する高圧直流電圧を、発振ユニット内のマグネトロンの陽極に連続的に印加することによって出力される。
また、マイクロ波のパルス波は、切替スイッチ(図示省略)のON/OFFを制御して高圧直流電源から出力される高圧直流電圧を所定のパルス電圧にし、そのパルス電圧を発振ユニット内のマグネトロンの陽極に印加することによって出力される。
【0006】
従来、パルス波を出力するマイクロ波電源システムとして、特開昭64−39805号公報に開示された電源装置がある。図5(a)の該略図を参照して、この電源装置について簡単に説明する。
図5(a)において、スイッチSW1,SW2がともにONの時には、高電圧EがマグネトロンZに直接印加され、マグネトロンZからマイクロ波が出力する。
また、スイッチSW1,SW2がともにOFFの時には、分圧抵抗R1,R2によって電圧が消費され、カットオフ電圧(マグネトロンが発振しない程度の低電圧)がマグネトロンZに印加される。この時、マグネトロンZからマイクロ波は出力されない。
このように、スイッチSW1,SW2をともに切り換えることによって、マイクロ波のパルス波を出力していた。
【0007】
ところで、近年の半導体集積回路の微細化に伴って半導体製造装置も複雑化している。そして、半導体製造装置では、数百KHzのパルス波を出力可能なマイクロ波電源システムが必要とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した電源装置のマグネトロンZは、図5(b)に示すように、容量がCである容量性負荷の特性を有する。
このため、食品加熱を目的としたマイクロ波のようにパルス波の周波数が十分に低い場合(数10kHz以下)、電源装置はパルス波出力が可能であるが、周波数が数10kHz以上になると、前記容量性負荷に帯電した電荷が放電されないためパルス波を出力できない。
つまり、半導体製造装置で要求されるように周波数が数百kHz程度のパルス波を出力させようとすると、マグネトロンZへの印加電圧がカットオフ電圧まで下がらず、マイクロ波は連続出力してしまう。
【0009】
また、容量性負荷に帯電した電荷は、抵抗R3と、マグネトロンZの容量Cとの時定数τに従って放電するが、分圧抵抗R1,R2をそれぞれ小さくすることにより時定数τを小さくして放電を早くさせようとすると、電力損失が増大してかえって効率が悪くなる。
【0010】
また、パルス波出力装置は、特開昭53−39533号公報や、特開平5−283157号公報にも開示されているが、上述の電源装置と同様に、周波数が数10kHz以下での食品の加熱を主目的とする。
従って、マグネトロン陽極に帯電する電荷を放電する回路を備えておらず、半導体製造装置で要求される数10kHz以上の周波数(例えば、数百kHz程度)のパルス波を、安定して出力できない。
【0011】
そこで、本発明の課題は、マグネトロンに帯電する電荷の放電回路を備えることによって、連続波と、数百kHzのパルス波の両方を安定して出力制御可能な半導体製造装置用のマイクロ波電源システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、所定値以上の電圧が陽極に印加されると、発振してマイクロ波を半導体製造装置に出力する発振器(例えば、図1に示すマグネトロン9)と、
前記発振器が発振する第1の直流高電圧(例えば、図1に示す直流高電圧E1)を出力する第1の高電圧電源回路(例えば、図1に示す高圧電源5)と、
前記発振器が発振しない第2の直流高電圧(例えば、図1に示す直流高電圧E2)を出力する第2の高電圧電源回路(例えば、図1に示す高圧電源6)と、
前記二種類の直流高電圧の何れか1つを選択して、前記発振器の陽極に印加する選択回路(例えば、図1に示す高圧電源5用切替スイッチ7、高圧電源6用切替スイッチ8)と、
を備える半導体製造装置用のマイクロ波電源システム(例えば、図1に示すマイクロ波電源システム100)であって、
前記発振器の陽極の容量に比べて大きい容量を有し、前記選択回路によって前記第2の直流高電圧が選択された場合に、前記発振器の陽極に帯電していた電荷を吸収することで当該電荷を放電させる放電回路(例えば、図1に示す放電回路C6)を備えることを特徴とする。
【0013】
ここで、前記放電回路は、例えば、請求項2に記載するように、コンデンサである。
【0014】
請求項1記載の発明によれば、発振器が発振する第1の直流高電圧と、発振器が発振しない第2の直流高電圧の何れか1つを選択回路により選択し、発振器の陽極に印加することによって、パルス波と、連続波の両方が出力可能である。
また、選択回路により第2の直流高電圧が選択された場合には、発振器の陽極に帯電していた電荷を、発振器の陽極の容量に比べて大きい容量を有する放電回路が吸収することにより放電させる。すなわち、高周波数のパルス波出力を制御する際に、発振器の陽極に帯電した電荷によって連続波出力しない。
【0015】
従って、連続波と、半導体製造装置に要求される数百kHzレベルのパルス波の両方を安定して出力制御可能な半導体製造装置用のマイクロ波電源システムを提供することができる。
【0016】
請求項3記載の発明は、所定値以上の電圧が陽極(例えば、図3に示す陽極26b)に印加されると、発振してマイクロ波を半導体製造装置に出力する発振器(例えば、図3に示すマグネトロン26)と、
一次交流電圧から二次交流電圧へ変圧する変圧回路(例えば、図3に示す変圧器15)と、
前記変圧回路の二次側に接続され、二次交流電圧を整流する整流回路(例えば、図3に示す整流回路16)と、
前記整流回路により整流された直流電圧を平滑する平滑回路(例えば、図3に示す平滑回路17、平滑回路18)と、
前記平滑回路により平滑された直流電圧から、前記発振器が発振する第1の直流高電圧(例えば、図3に示す直流高電圧E1)と、前記発振器が発振しない第2の直流高電圧(例えば、図3に示す直流高電圧E2)とを設定する分圧回路(例えば、図3に示す分圧抵抗19、分圧抵抗20)と、
前記分圧回路で設定された二種類の直流高電圧の何れか1つを選択して、前記発振器の陽極に印加する選択回路(例えば、図3に示す切替スイッチ21、切替スイッチ22)と、
を備える半導体製造装置用のマイクロ波電源システム(例えば、図3に示すマイクロ波電源システム200)であって、
前記平滑回路は、直列接続された第1(例えば、図3に示す平滑回路18)及び第2のコンデンサ(例えば、図3に示す平滑回路17)を有し、前記選択回路によって前記第1の直流高電圧が選択された場合に前記第1及び第2のコンデンサで前記整流された直流電圧を平滑し、前記第2の直流高電圧が選択された場合に前記第2のコンデンサで前記整流された直流電圧を平滑する回路であり、
前記第2のコンデンサは、前記発振器の陽極の容量に比べて大きい容量を有し、前記選択回路によって前記第2の直流高電圧が選択された場合に、前記発振部の陽極に帯電していた電荷を吸収する、
ことを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、発振器が発振する第1の直流高電圧と、発振器が発振しない第2の直流高電圧とを分圧回路によって設定した。そして、この二種類の直流高電圧のうち何れか1つを選択回路で選択して、発振器の陽極に印加することによって、マイクロ波の連続波出力とパルス波出力が制御可能である。
また、選択回路により第2の直流高電圧が選択された場合には、発振器の陽極に帯電していた電荷を、発振器の陽極の容量に比べて大きい容量を有する平滑回路の第2のコンデンサによって吸収する。このため、高周波数のパルス波出力を制御する際に、発振器の陽極に帯電した電荷によって連続波出力しない。
【0018】
従って、連続波と、半導体製造装置に要求される数百kHzレベルのパルス波の両方を安定して出力制御可能な半導体製造装置用のマイクロ波電源システムを提供することができる。
【0019】
また、請求項4記載の発明は、
所定値以上の電圧が陽極(例えば、図4に示す陽極26b)に印加されると、発振してマイクロ波を半導体製造装置に出力する発振器(例えば、図4に示すマグネトロン26)と、
一次交流電圧から二次交流電圧へ変圧する第1の変圧回路(例えば、図4に示す変圧器15b)と、
前記第1の変圧回路の二次側に接続され、二次交流電圧を整流する第1の整流回路(例えば、図4に示す整流回路28)と、
前記第1の整流回路により整流された直流電圧を平滑する第1の平滑回路(例えば、図4に示す平滑回路18)と、
一次交流電圧から二次交流電圧へ変圧する第2の変圧回路(例えば、図4に示す変圧器15a)と、
前記第2の変圧回路の二次側に接続され、二次交流電圧を整流する第2の整流回路(例えば、図4に示す整流回路27)と、
前記第2の整流回路により整流された直流電圧を平滑する第2の平滑回路(例えば、図4に示す平滑回路17)と、
前記第1の平滑回路及び第2の平滑回路を直列接続して、前記第1の平滑回路により平滑された直流電圧に前記第2の平滑回路により平滑された直流電圧を加えた第1の直流高電圧を前記発振器の陽極に印加する第1の接続と、前記第2の平滑回路により平滑された直流電圧を第2の直流高電圧として前記発振器の陽極に印加する第2の接続との切替を選択する選択回路(例えば、図4に示す切替スイッチ21、切替スイッチ22)と、
を備え、前記第1の直流高電圧が前記発振器の発振する電圧であり、前記第2の直流高電圧が前記発振器の発信しない電圧である半導体製造装置用のマイクロ波電源システムであって、
前記第2の平滑回路は、前記発振器の陽極の容量に比べて大きい容量のコンデンサを有し、前記選択回路によって前記第2の接続が選択された場合に、前記発振部の陽極に帯電していた電荷を吸収することを特徴とする。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、選択回路により第1の接続と第2の接続との切替が選択されることにより、発振器が発振する第1の直流高電圧と、発振器が発振しない第2の直流高電圧とのうち何れかが発振器の陽極に印加されることによって、マイクロ波の連続波出力とパルス波出力が制御可能である。
また、選択回路により第2の接続が選択され、第2の直流高電圧が印加された場合には、発振器の陽極に帯電していた電荷を、発振器の陽極の容量に比べて大きい容量を有する第2の平滑回路によって吸収する。このため、高周波数のパルス波出力を制御する際に、発振器の陽極に帯電した電荷によって連続波出力しない。
また、二種類の直流高電圧は第1及び第2の変圧回路により生成されるため、より安定した電圧を発振器の陽極に印加できることとなり、半導体製造装置に要求される数百kHz程度の周波数で、かつ高速で選択回路が動作する場合であっても、マイクロ波のパルス波を安定して出力可能である。
【0021】
また、請求項5記載の発明のように、前記選択回路に、例えば、トランジスタのような半導体素子を使用することによって、選択回路のスイッチングロスを低減でき、選択回路の耐久性が向上する。
また、小型化や低コストに対応した半導体製造装置用のマイクロ波電源システムを提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、半導体製造装置用のマイクロ波電源システムの実施の形態について説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1及び図2を参照して、第1の実施の形態のマイクロ波電源システム100について詳細に説明する。
【0024】
まず、構成を説明する。
図1に示すように、マイクロ波電源システム100は、高圧直流電源1と、発振ユニット2と、によって概略構成されている。
【0025】
ここで、高圧直流電源1は、高圧電源5と、高圧電源6と、高圧電源5用切替スイッチ7と、高圧電源6用切替スイッチ8と、放電回路C6によって構成されている。また、発振ユニット2は、マグネトロン9と、フィラメント電源10と、によって構成されている。
【0026】
高圧電源5は、その陽極が高圧電源5用切替スイッチ7に接続され、陰極が高圧電源6と、放電回路C6と、発振ユニット2内のマグネトロン9の図示しない陰極と、に接続されている電源である。
高圧電源5は、マイクロ波を出力する際に、外部の図示しない制御部により高圧電源5用切替スイッチ7をONし、高圧電源6用切替スイッチ8をOFFにすることによって選択される。そして、高圧電源5は、マグネトロン9の陽極に印加する高圧直流電源1の出力電圧Voutとして、直流高電圧E1を出力する。
【0027】
高圧電源6は、その陽極が高圧電源6用切替スイッチ8に接続され、陰極が高圧電源5と、放電回路C6と、発振ユニット2内のマグネトロン9の陰極と、に接続されている。
高圧電源6は、マイクロ波を出力しない際に、外部の図示しない制御部により高圧電源5用切替スイッチ7をOFFし、高圧電源6用切替スイッチ8をONにすることによって選択され、出力電圧Voutとして、直流高電圧E2を出力する。
【0028】
高圧電源5用切替スイッチ7は、一端部が高圧電源5に接続され、他端部が高圧電源6用切替スイッチ8と、発振ユニット2内のマグネトロン9の陽極9bと、に接続された切替スイッチである。
高圧電源5用切替スイッチ7は、外部の図示しない制御部により高圧電源5を選択する際にON、高圧電源6を選択する際にOFFされる。
【0029】
高圧電源6用切替スイッチ8は、一端部が高圧電源6と放電回路C6とに接続され、他端部が高圧電源5用切替スイッチ7と、発振ユニット2内のマグネトロン9の陽極9bと、に接続された切替スイッチである。
高圧電源6用切替スイッチ8は、外部の図示しない制御部により高圧電源5を選択する際にOFF、高圧電源6を選択する際にONされる。
【0030】
放電回路C6は、マイクロ波出力をON→OFF状態にする際に、マグネトロン9の陽極9bに帯電した電荷を放電するためのコンデンサである。
【0031】
マイクロ波出力をOFF状態にする際には、図示しない制御部からの信号によってスイッチ7がOFFとなり、スイッチ8がONとなる。この時、カットオフ電圧以下の電圧E2を、マグネトロン陽極9bに印加することによって、マグネトロン9が発振しないため、出力がOFF状態となる。
ここで、高周波のパルス波を出力する際に、マグネトロン陽極9bに帯電した電荷を除去しないと、マグネトロン陽極9bへの印加電圧がカットオフ電圧以下に下がらず、出力をOFF状態にできない場合がある。
そこで、本発明のマイクロ波電源システムは、マイクロ波の出力をOFF状態にする時、マグネトロン陽極9bに帯電した電荷を吸収するために放電回路C6を備えた。
【0032】
スイッチ7,8を切替制御して出力をOFF状態にする際に、マグネトロン陽極9bから高圧直流電源6へ放出されるエネルギーJは、マグネトロン陽極9bの容量をCとすると、
J=(1/2)・C・(E1−E2)
となる。
つまり、このエネルギーJを、放電回路C6によって吸収する。
【0033】
また、エネルギーJを吸収した際に、直流高電圧E2が変動しないように、放電回路C6の容量は、マグネトロン陽極9bの容量と比べて大きい値とする。
【0034】
マグネトロン9は、陽極9bが高圧電源5用切替スイッチ7と、高圧電源6用切替スイッチ8とに接続され、図示しない陰極が高圧電源5および高圧電源6の各陰極と、放電回路C6に接続された発振器である。
また、マグネトロン9内のフィラメント9aは、フィラメント電源10に接続され、マグネトロン9の図示しない出力部には、方形導波管3の一端部が接続され、方形導波管3の他端部は負荷4と接続されている。
マグネトロン9は、その陽極9bに、高電圧が印加されると発振してマイクロ波を出力し、上述したようにある電圧以下の高電圧(カットオフ電圧)が印加されると発振せずマイクロ波を出力しない。
また、マグネトロン9内のフィラメント9aは、フィラメント電源10から出力される電圧が印加され、温められている。
【0035】
フィラメント電源10は、マグネトロン9内のフィラメント9aに接続された電源であり、フィラメント9aを温めるために使用される。
【0036】
次に、動作を説明する。
【0037】
図2に示すタイミングチャートを参照して、マイクロ波電源システム100の動作原理について説明する。
【0038】
まず、時刻t1において、高圧電源5用切替スイッチ7をON(高圧電源6用切替スイッチ8は、OFF)にすると高圧電源5から、高圧直流電源1の出力電圧Voutとして、直流高電圧E1が出力される。この直流高電圧E1は、発振ユニット2内のマグネトロン9の陽極9bに印加され、マグネトロン9が発振することによってマイクロ波を出力する。出力されたマイクロ波は、マグネトロン9の出力部に接続された方形導波管3によって負荷4に供給される。
【0039】
次に、時刻t2において、高圧電源5用切替スイッチ7をOFFに、高圧電源6用切替スイッチ8をONに各々瞬時に切り替えると、前述したようにマグネトロン陽極9bに帯電した電荷が放電され、そのエネルギーJを放電回路C6が吸収する(図示省略)とともに、高圧電源6から、出力電圧Voutとして、直流高電圧E2が出力される。
この直流高電圧E2はマグネトロン9の陽極9bに印加されるが、マグネトロン9が発振しないカットオフ電圧以下の電圧であるからマイクロ波は出力されない。
【0040】
そして、時刻t3において、高圧電源5用切替スイッチ7をONに、高圧電源6用切替スイッチ8をOFFに瞬時に各々切り替えると、時刻t1と同様に、再度マイクロ波が出力される。
【0041】
次に、時刻t4において、高圧電源5用切替スイッチ7をOFFに、高圧電源6用切替スイッチ8をONに切り替えると、時刻t2と同様に、マイクロ波は出力されない。
【0042】
このように、高圧電源5用切替スイッチ7と高圧電源6用切替スイッチ8の切り替えを制御し、出力電圧Voutとして直流高電圧E1と直流高電圧E2を交互にマグネトロン9陽極9bに印加させることによって、マイクロ波の出力のON/OFFを制御し、パルス波出力が可能である。
また、カットオフ電圧以下の直流高電圧E2をマグネトロン陽極9bに印加する際に、該陽極9bに帯電した電荷を放電回路C6によって吸収した。
【0043】
従って、半導体製造装置で要求される数百kHzの周波数であっても、任意のデューティー比のパルス波が出力可能となる。
なお、この周波数は、使用するマグネトロン9によって決定される任意の周波数であってよい。
【0044】
また、高圧電源5の出力切替を行う高圧電源5用切替スイッチ7には、その両端部間に電圧E1−E2しかかからない。
よって、切り替え電圧E1−E2が小さいため、直流高電圧E1の全電圧を切り替えるよりも、マイクロ波のパルス波の立ち上がり時間を高速化できる。そして、切替スイッチとして例えば半導体素子を使用することによって、スイッチングロスを減少させ、スイッチ素子の耐久性を向上させることができる。
【0045】
また、高圧電源5用切替スイッチ7をONに、高圧電源6用切替スイッチ8をOFFにして、出力電圧Voutとして直流高電圧E1が出力される状態を保持することによって、マイクロ波の連続波が出力される。
【0046】
従って、本発明のマイクロ波電源システムは、マイクロ波の連続波と、半導体製造装置で要求される数百kHzのパルス波との両方を、安定して供給できる。
【0047】
(第2の実施の形態)
図3を参照して、第2の実施の形態のマイクロ波電源システム200について詳細に説明する。
【0048】
まず、構成を説明する。
【0049】
図3に示すように、マイクロ波電源システム200は、高圧直流電源11と、発振ユニット12と、によって概略構成されている。
【0050】
ここで、高圧直流電源11は、変圧器15と、整流回路16と、平滑回路17,18と、分圧抵抗19,20と、切替スイッチ21,22と、によって構成されている。
【0051】
変圧器15は、一次側と、二次側の巻き線によって構成されている単相変圧器であり、一次側の巻き線は外部図示しない電源に接続され、二次側の巻き線は整流回路16の後述するダイオード16aとダイオード16bの接続点、及びダイオード16cとダイオード16dの接続点に接続されている。
変圧器15は、一次側の交流電圧から所定の二次側の交流電圧に変換する。
【0052】
整流回路16は、整流素子であるダイオード16a〜16dを用いたブリッジ式単相両波整流回路であり、ダイオード16aのカソードとダイオード16bのアノードが接続され、ダイオード16cのカソードとダイオード16dのアノードが接続される。また、ダイオード16a、16cの各アノードは互いに接続され、ダイオード16b、16dの各カソードは互いに接続されている。
整流回路16は、変圧器15から入力された交流電圧を直流電圧に変換する。
【0053】
平滑回路17は、一端部が平滑回路18と、分圧抵抗19と分圧抵抗20と切替スイッチ22の接続点と、に接続され、他端部が整流回路16のダイオード16aとダイオード16cの接続点と、分圧抵抗19と、発振ユニット12内のマグネトロン26の図示しない陰極と、に接続されたコンデンサである。
平滑回路17は、整流回路16によって整流された直流電圧を、リップル電圧の小さい直流電圧に平滑する。
【0054】
また、平滑回路17は、第1の実施の形態における放電回路C6と同様の機能を有する。すなわち、マイクロ波出力をOFF状態にする際に、マグネトロン26の陽極26bに帯電した電荷を吸収する。
従って、半導体製造装置で要求される数百kHzレベルの高周波のパルス波であっても、該マグネトロン陽極26bへの印加電圧を、カットオフ電圧以下の直流高電圧E2まで下げることができるため出力制御可能である。
【0055】
平滑回路18は、一端部が平滑回路17と、分圧抵抗19と分圧抵抗20と切替スイッチ22の接続点と、に接続され、他端部が、整流回路16のダイオード16bとダイオード16dの接続点と、分圧抵抗20と、切替スイッチ21と、に接続されたコンデンサである。
平滑回路18は、整流回路16によって整流された直流電圧を、リップル電圧の小さい直流電圧に平滑する。
【0056】
また、平滑回路17、18の容量の仕様は、マイクロ波のパルス波の最小周波数及び最大周波数を考慮して決定されている。ここで、平滑回路17の容量は、マイクロ波出力をOFF状態にする時、すなわち、平滑回路17がマグネトロン陽極26bに帯電して電荷を吸収した際に、分圧抵抗19によって設定された直流高電圧E2が変動しないように、マグネトロン陽極26bの容量と比較して大きい値とする。
【0057】
分圧抵抗19は、一端部が平滑回路17と平滑回路18の接続点と、分圧抵抗20と、切替スイッチ22と、に接続され、他端部が整流回路16のダイオード16aとダイオード16cの接続点と、平滑回路17と、発振ユニット12内のマグネトロン26の陰極と、に接続されている。
【0058】
分圧抵抗20は、一端部が、平滑回路17と平滑回路18の接続点と、分圧抵抗19と、切替スイッチ22と、に接続され、他端部が整流回路16のダイオード16bとダイオード16dの接続点と、平滑回路18と、切替スイッチ21のエミッタと、に接続されている。
【0059】
ここで、分圧抵抗19によって直流高電圧E2が設定され、分圧抵抗19と分圧抵抗20の合成抵抗によって直流高電圧E1が設定される。
【0060】
切替スイッチ21は、たとえばトランジスタであり、そのコレクタが、整流回路16のダイオード16bとダイオード16dの接続点と、平滑回路18と、分圧抵抗20と、に接続され、そのエミッタが切替スイッチ22と、発振ユニット12内のマグネトロン26の図示しない陽極と、に接続されている。また、切替スイッチ21のベースには、電圧信号が外部の図示しない制御部から印加される。
【0061】
切替スイッチ22は、たとえばトランジスタであり、そのエミッタが、平滑回路17と平滑回路18の接続点と、分圧抵抗19と、分圧抵抗20と、に接続され、そのコレクタが、切替スイッチ21と、発振ユニット12内のマグネトロン26の陽極と、に接続されている。また、切替スイッチ22のベースには、電圧信号が外部の図示しない制御部から印加される。
【0062】
また、発振ユニット12は、変圧器23と、整流回路24と、平滑回路25と、マグネトロン26と、によって構成されている。
【0063】
変圧器23は、一次側と、二次側の巻き線で構成されている単相変圧器であり、一次側の巻き線は外部図示しない電源に接続され、二次側の巻き線は整流回路24の後述するダイオード24aとダイオード24bの接続点、及びダイオード24cとダイオード24dの接続点に接続されている。
変圧器23は、一次側の交流電圧から所定の二次側の交流電圧に変換する。
【0064】
整流回路24は、整流素子であるダイオード24a〜24dを用いたブリッジ式単相両波整流回路であり、ダイオード24aのカソードとダイオード24bのアノードが接続され、ダイオード24cのカソードとダイオード24dのアノードが接続される。また、ダイオード24a、24cの各アノードは互いに接続され、ダイオード24b、24dの各カソードは互いに接続されている。
整流回路24は、変圧器23から入力された交流電圧を直流電圧に変換する。
【0065】
平滑回路25は、一端部が整流回路24のダイオード24bとダイオード24dの接続点と、マグネトロン26内のフィラメント26aと、に接続され、他端部が整流回路24のダイオード24aとダイオード24cの接続点と、マグネトロン26内のフィラメント26aと、に接続されているコンデンサである。
平滑回路25は、整流回路24によって整流された直流電圧を、リップル電圧の小さい直流電圧E3に平滑し、この直流電圧E3をマグネトロン26内のフィラメント26aに印加する。
【0066】
マグネトロン26は、陽極26bが切替スイッチ21と、切替スイッチ22と、に接続され、図示しない陰極が整流回路16のダイオード16aとダイオード16cの接続点と、平滑回路17と、分圧抵抗19と、に接続された発振器である。マグネトロン26の図示しない出力部には方形導波管13の一端部が接続され、方形導波管13の他端部は負荷14に接続されている。
また、マグネトロン26内のフィラメント26aは、整流回路24と、平滑回路25と、に接続されている。
マグネトロン26は、その陽極に、高電圧が印加されるとマイクロ波を出力し、ある電圧以下の高電圧が印加されるとマイクロ波を出力しない。また、フィラメント26aには、直流電圧E3が印加され、そのフィラメント26aは充分に温められている。
【0067】
次に、動作について説明する。
【0068】
変圧器15は、一次側に入力された交流電圧から所定の交流電圧に変圧し、整流回路16に出力する。整流回路16は、整流した直流電圧を平滑回路17,18に出力して、平滑回路17,18によってリップル電圧の小さい直流電圧に変換される。
【0069】
そして、分圧抵抗19によって直流高電圧E2が設定され、分圧抵抗19と分圧抵抗20の合成抵抗によって直流高電圧E1が設定される。
【0070】
さらに、第1の実施の形態で説明したように、切替スイッチ21と切替スイッチ22のON,OFFを、各スイッチのベースに外部の図示しない制御部から電圧を印加して制御し、高圧直流電源11の出力電圧Voutとして直流高電圧E1と直流高電圧E2を交互にマグネトロン26の陽極に印加させることによって、マイクロ波の出力のON、OFFを制御する。
【0071】
このように、切替スイッチ21と切替スイッチ22のON,OFFを制御し、出力電圧Voutとして直流高電圧E1と直流高電圧E2を交互にマグネトロン26の陽極に印加させることによって、マイクロ波の出力のON、OFFを制御する。
また、マイクロ波出力をOFF状態にする際に、マグネトロン陽極26bに帯電した電荷を、平滑回路17により吸収した。
【0072】
したがって、半導体製造装置で要求される数百kHzの周波数であっても、任意のデューティー比のパルス波が出力可能となる。なお、マイクロ波の周波数は、使用するマグネトロンによって決定される任意の周波数であってよい。
【0073】
また、高圧直流電源E1の出力制御を行う切替スイッチ21には、そのコレクタ−エミッタ間に小電圧E1−E2しかかからない。
よって、切り替え電圧E1−E2が小さいため、直流高電圧E1の全電圧を切り替えるよりも、マイクロ波のパルス波の立ち上がり時間が高速化できる。
【0074】
さらに、切替スイッチ21,22にトランジスタを用いることによって、スイッチングロスを減少させ、スイッチ素子の耐久性を向上させることができる。
そして、半導体素子を電源回路に使用することによって、小型化や低コストに対応したマイクロ波電源システムを提供することができる。
【0075】
また、切替スイッチ21をONに、切替スイッチ22をOFFにして、出力電圧Voutとして直流高電圧E1が出力される状態を保持することによって、マイクロ波の連続波が出力される。
【0076】
従って、本発明のマイクロ波電源システムは、マイクロ波の連続波と、半導体製造装置で要求される数百kHzのパルス波との両方を、安定して供給できる。
【0077】
(第3の実施の形態)
図4を参照して第3の実施の形態のマイクロ波電源システム300について詳細に説明する。
マイクロ波電源システム300は、図4に示すように、高圧直流電源11aと、発振ユニット12とによって構成されている。
【0078】
本実施の形態では、前述したように周波数が高く(例えば、数百kHz程度)、かつ、高速で切替スイッチ21,22がON,OFFされるマイクロ波のパルス波出力を安定して制御するため、高圧直流電源11a内において、直流高電圧E1と直流高電圧E2を設けるために分圧抵抗を用いるのではなく、2つの変圧器15a,15bと、2つの整流回路27,28と、を用いている。
【0079】
すなわち、変圧器15aと、整流回路27と、平滑回路17と、によって直流高電圧E2が設定され、変圧器15bと、整流回路28と、平滑回路18と、によって電圧E1−E2が設定され、その二種類の電圧を合成することによって直流高電圧E1が設定されている。
そして、それぞれの電源回路は、前記設定された直流電圧を一定電圧に保つように制御されるため、切替スイッチ21のコレクタ−エミッタ間にかかる電圧E1−E2も一定に保たれる。
【0080】
また、マイクロ波電源システム300は、第2の実施の形態のマイクロ波電源システム200と、概略構成が同じである。
よって、図3に示したマイクロ波電源システム200と同一の構成要素については、同一の符号を付しており、符号が重複している箇所については、説明を省略する。
また、マイクロ波電源システム300の動作原理については、第2の実施の形態とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0081】
以上のように、2つの電源回路によって切り替え電圧E1,E2を一定に保つことができる。従って、半導体製造装置に要求される数百kHz程度の周波数で、かつ高速で切替スイッチがON,OFFされる場合であっても、マイクロ波のパルス波を安定して出力可能である。
【0082】
また、高圧直流電源E1の出力制御を行う切替スイッチ21には、そのコレクタ−エミッタ間に小電圧E1−E2しかかからないので、切り替え電圧E1−E2が小さいため、直流高電圧E1の全電圧を切り替えるよりも、マイクロ波のパルス波の立ち上がり時間が高速化できる。
また、切替スイッチ21をONに、切替スイッチ22をOFFにして、出力電圧Voutとして直流高電圧E1が出力される状態を保持することによって、マイクロ波の連続波が出力されるので、マイクロ波の連続波出力とパルス波出力の両方を安定して制御可能とするマイクロ波電源システムが得られる。
【0083】
【発明の効果】
請求項1から3の何れかに記載の発明によれば、連続波と、半導体製造装置に要求される数百kHzレベルのパルス波の両方を安定して出力制御可能な半導体製造装置用のマイクロ波電源システムを提供することができる。
【0084】
請求項4記載の発明によれば、分圧回路を使用するよりも、二種類の直流高電圧を安定して設定できるため、半導体製造装置に要求される数百kHz程度の周波数で、かつ高速で選択回路が動作する場合であっても、マイクロ波のパルス波を安定して出力可能である。
【0085】
請求項5記載の発明によれば、選択回路に半導体素子を使用しているため、選択回路のスイッチングロスを低減でき、選択回路の耐久性が向上する。また、小型化や低コストに対応した半導体製造装置用のマイクロ波電源システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるマイクロ波電源システム100の回路構成を示す図である。
【図2】図1に回路構成を示すマイクロ波電源システム100の動作原理を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態であるマイクロ波電源システム200の回路構成を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態であるマイクロ波電源システム300の回路構成を示す図である。
【図5】従来のマイクロ波電源システムの原理を示す図である。
【符号の説明】
1 高圧直流電源
2 発振ユニット
3 方形導波管
4 負荷
5 高圧電源
6 高圧電源
7 高圧電源5用切替スイッチ
8 高圧電源6用切替スイッチ
9 マグネトロン
9a フィラメント
9b 陽極
10 フィラメント電源
11 高圧直流電源
12 発振ユニット
13 方形導波管
14 負荷
15 変圧器
15a,15b 変圧器
16 整流回路
16a〜16d ダイオード
17,18 平滑回路
19,20 分圧抵抗
21,22 切替スイッチ
23 変圧器
24 整流回路
24a〜24d ダイオード
25 平滑回路
26 マグネトロン
26a フィラメント
26b 陽極
27,28 整流回路
27a〜27d ダイオード
28a〜28d ダイオード
100,200,300 マイクロ波電源システム
C6 放電回路

Claims (5)

  1. 所定値以上の電圧が陽極に印加されると、発振してマイクロ波を半導体製造装置に出力する発振器と、
    前記発振器が発振する第1の直流高電圧を出力する第1の高電圧電源回路と、
    前記発振器が発振しない第2の直流高電圧を出力する第2の高電圧電源回路と、
    前記二種類の直流高電圧の何れか1つを選択して、前記発振器の陽極に印加する選択回路と、
    を備える半導体製造装置用のマイクロ波電源システムであって、
    前記発振器の陽極の容量に比べて大きい容量を有し、前記選択回路によって前記第2の直流高電圧が選択された場合に、前記発振器の陽極に帯電していた電荷を吸収することで当該電荷を放電させる放電回路を備えることを特徴とする半導体製造装置用のマイクロ波電源システム。
  2. 前記放電回路は、コンデンサであることを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置用のマイクロ波電源システム。
  3. 所定値以上の電圧が陽極に印加されると、発振してマイクロ波を半導体製造装置に出力する発振器と、
    一次交流電圧から二次交流電圧へ変圧する変圧回路と、
    前記変圧回路の二次側に接続され、二次交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路により整流された直流電圧を平滑する平滑回路と、
    前記平滑回路により平滑された直流電圧から、前記発振器が発振する第1の直流高電圧と、前記発振器が発振しない第2の直流高電圧と、を設定する分圧回路と、
    前記分圧回路で設定された二種類の直流高電圧の何れか1つを選択して、前記発振器の陽極に印加する選択回路と、
    を備える半導体製造装置用のマイクロ波電源システムであって、
    前記平滑回路は、直列接続された第1及び第2のコンデンサを有し、前記選択回路によって前記第1の直流高電圧が選択された場合に前記第1及び第2のコンデンサで前記整流された直流電圧を平滑し、前記第2の直流高電圧が選択された場合に前記第2のコンデンサで前記整流された直流電圧を平滑する回路であり、
    前記第2のコンデンサは、前記発振器の陽極の容量に比べて大きい容量を有し、前記選択回路によって前記第2の直流高電圧が選択された場合に、前記発振部の陽極に帯電していた電荷を吸収する、
    ことを特徴とすることを特徴とする半導体製造装置用のマイクロ波電源システム。
  4. 所定値以上の電圧が陽極に印加されると、発振してマイクロ波を半導体製造装置に出力する発振器と、
    一次交流電圧から二次交流電圧へ変圧する第1の変圧回路と、
    前記第1の変圧回路の二次側に接続され、二次交流電圧を整流する第1の整流回路と、
    前記第1の整流回路により整流された直流電圧を平滑する第1の平滑回路と、
    一次交流電圧から二次交流電圧へ変圧する第2の変圧回路と、
    前記第2の変圧回路の二次側に接続され、二次交流電圧を整流する第2の整流回路と、
    前記第2の整流回路により整流された直流電圧を平滑する第2の平滑回路と、
    前記第1の平滑回路及び第2の平滑回路を直列接続して、前記第1の平滑回路により平滑された直流電圧に前記第2の平滑回路により平滑された直流電圧を加えた第1の直流高電圧を前記発振器の陽極に印加する第1の接続と、前記第2の平滑回路により平滑された直流電圧を第2の直流高電圧として前記発振器の陽極に印加する第2の接続との切替を選択する選択回路と、
    を備え、前記第1の直流高電圧が前記発振器の発振する電圧であり、前記第2の直流高 電圧が前記発振器の発信しない電圧である半導体製造装置用のマイクロ波電源システムであって、
    前記第2の平滑回路は、前記発振器の陽極の容量に比べて大きい容量のコンデンサを有し、前記選択回路によって前記第2の接続が選択された場合に、前記発振部の陽極に帯電していた電荷を吸収することを特徴とすることを特徴とする半導体製造装置用のマイクロ波電源システム。
  5. 前記選択回路は、前記選択を行うトランジスタを有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の半導体製造装置用のマイクロ波電源システム。
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