JP3573542B2 - 防水コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車輌の電気配線に使用され、特にハウジング同士の嵌合部を防水するためのシール部材を備えた防水コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の防水コネクタの1つとして、図7の水平断面図に示すようなものが知られており、雌型ハウジング1と雄型ハウジング2が環帯状のゴム製のシール部材3を介して結合される。シール部材3は雄型ハウジング2の内筒部2aの外周面に嵌着され、フロントホルダ4によりその端部が固定されている。そして、これらのシール部材3とフロントホルダ4を備えた雄型ハウジング2が、雌型ハウジング1の筒部1aの内側に嵌合される。
【0003】
一方、図8に示すように雌型ハウジング5と雄型ハウジング6が、外向きの突片7aを有するシール部材7を介して結合されるものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した図7に示す従来例では、シール部材3が単なる環帯状に形成されているだけであるため、例えば図7の右側に示すようにシール部材3の一部にめくれ部3aが発生することがある。このため、雌型ハウジング1と雄型ハウジング2を結合する際に、雌型ハウジング1の筒部1aの先端がめくれ部3aに当接し、雌型ハウジング1と雄型ハウジング2の結合が不可能になるという問題がある。
【0005】
また図8に示す従来例では、シール部材7が前後逆向きに装着される場合があり、この場合でもシール効果が不完全なまま雌型ハウジング5と雄型ハウジング6が結合してしまう虞れがある。
【0006】
本発明の目的は、上述した問題点を解消し、シール部材のめくれや逆向きの装着を防止し得る防水コネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る防水コネクタは、一方のハウジングのシール取付用筒部の基部外側にゴム製のシール部材を嵌着し、該シール部材の外側に他方のハウジングを嵌合し、前記シール取付用筒部の基部外面と前記他方のハウジングの内面間を前記シール部材により防水する防水コネクタにおいて、前記シール取付用筒部の外面に先端部から前記基部に向けて複数個の案内溝を、前記シール取付用筒部の基部において複数個の被挟持部を形成するように設け、前記シール部材は、前記シール取付用筒部の基部外側に位置する環帯状のシール本体と、該シール本体に一体に付着し前記シール取付用筒部の前記複数個の案内溝のそれぞれを介して内側に入り込む複数個の挟持部とから成り、前記シール部材の嵌着に際して前記複数個の挟持部のそれぞれを前記複数個の案内溝のそれぞれに進入させて、前記シール本体と前記複数個の挟持部のそれぞれとの間で、前記シール取付用筒部の基部に形成した前記複数個の被挟持部のそれぞれを挟持することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図6に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の断面図、図2は部分拡大図であり、雌型ハウジング11と雄型ハウジング12がシール部材13とフロントホルダ14を介して結合された状態を示している。雌型ハウジング11は合成樹脂材料により形成され、図示しない接続端子を収容するための端子収容孔21が複列に設けられている。雌型ハウジング11の雄型ハウジング12との結合側には、環状空間22を有する小径筒部23と、この小径筒部23に連接し嵌合孔24を有する大径筒部25とが形成され、大径筒部25の外周面の上下にはロック用突起26、27がそれぞれ設けられている。
【0009】
一方、雄型ハウジング12も合成樹脂材料により形成され、図示しない接続端子を収容するための端子収容孔31が、雌型ハウジング11の端子収容孔21に対応するように設けられている。雄型ハウジング12の雌型ハウジング11との結合側には環状空間32を有する内筒部33と、この内筒部33の外側に環状空間34を有する外筒部35とが設けられている。環状空間32は雌型ハウジング11の環状空間22にほぼ対応するように形成されている。
【0010】
内筒部33にはゴム製のシール部材13と合成樹脂材料から成るフロントホルダ14が嵌着され、環状空間34には雌型ハウジング11の大径筒部25が、フロントホルダ14とシール部材13の外側から嵌合されるようになっている。外筒部35の上下面には、雄型ハウジング12のロック用突起26、27にロックするロック用アーム36、37がそれぞれ形成されている。そして、図3の部分平面図に示すように、シール取付用の内筒部33にはシール部材13の後述する挟持部を案内するための案内溝38が、例えば上下面に3個ずつ形成されている。
【0011】
図4のA−A線に沿った図5の断面図に示すように、シール部材13には雄型ハウジング12の内筒部33の外周面に密に嵌合する環帯状のシール本体41が設けられている。シール本体41の先端側つまり内筒部33に対する装着方向には、シール力を向上させるための内向隆条42と外向隆条43が形成されている。シール本体41の内向隆条42と外向隆条43の反対側の内側には、シール本体41と共働して雄型ハウジング12の内筒部33を挟持する挟持部44が、連結部45を介して内筒部33の案内溝38に対応する数だけ設けられ、挟持部44はシール本体41に対して空間46を隔ててほぼ平行に形成されている。挟持部44の厚さは雄型ハウジング12の環状空間32に嵌合される大きさとされ、挟持部44とシール本体41の間隔は、内筒部33の案内溝38の奥に残された被挟持部33aが圧入される大きさとされている。
【0012】
そして、フロントホルダ14は雄型ハウジング12の端子収容孔31に収容された接続端子の係止力を補強し、シール部材13の端部を押圧してシール力を補強するものであり、雄型ハウジング12の内筒部33に前端側から装着されるようになっている。
【0013】
このような構成による雌型ハウジング11と雄型ハウジング12を結合する際には、先ずシール部材13を雄型ハウジング12の内筒部33に嵌着する。このとき、シール部材13の連結部45を後側にして挟持部44を案内溝38に合わせ、シール本体41を内筒部33の外周面に嵌合する。シール本体41が内筒部33の外周面を摺動すると共に、連結部45が案内溝38を進み、挟持部44は環状空間32を進入する。そして、最終位置では挟持部44が内筒部33の被挟持部33aを跨ぐようにしてその下部に進入し、内筒部33の被挟持部33aがシール本体41と挟持部44の間の空間46に圧入され、内筒部33がシール本体41と共働して被挟持部33aを挟持した状態になる。
【0014】
その後に、フロントホルダ14を内筒部33に装着すると、フロントホルダ14の先端がシール部材13のシール本体41の後端を若干押圧した状態になる。シール部材13及びフロントホルダ14が装着された雄型ハウジング12を雌型ハウジング11の嵌合孔24に嵌合すると、雌型ハウジング11の大径筒部25が雄型ハウジング12の環状空間34に嵌合する。同時に、ロック用突起26、27とロック用アーム36、37がそれぞれ係合し、雌型ハウジング11と雄型ハウジング12が結合されかつロックされる。
【0015】
このように、実施例ではシール部材13のシール本体41の内側に挟持部44を連結部45を介して設けたので、シール本体41と挟持部44の相対位置は連結部45により保持される。このため、挟持部44が被挟持部33aの内面に進入した際には、シール本体41は逆に内筒部33の外周面に付勢されることになり、シール本体41がめくれることがない。更に、シール部材13の挟持部44を内筒部33の案内溝38に対して正確に位置決めするので、シール部材13を正しい形状で装着できるようになり、シール力を確保することができる。
【0016】
また、図6に示すようにシール部材13が逆向き、つまり連結部45側からハウジング12内に装着された場合には、連結部45が内筒部33の被挟持部33aに当接し、シール部材13を最終的な位置まで押し込むことができなくなる。このことは、フロントホルダ14を装着する際にその後端面14aが雄型ハウジング12の後端面12aから突出した状態に残ることにより認識することができる。更に、案内溝38の奥行きを任意に形成することにより、シール部材13を内筒部33の任意の位置に配置することができるようになる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る防水コネクタは、シール部材のシール本体がシール取付用筒部の外周面に嵌着した際に挟持部はシール取付用筒部の内周面に進入し、シール本体と挟持部でシール取付用筒部を挟持するため、シール本体をハウジングのシール取付用筒部に密着させることができ、シール本体がめくれることを防止できる。また、シール部材を逆向きに嵌着した場合には、シール本体と挟持部の連結合がシール取付用筒部に当接し、シール部材を所定位置まで押し込むことができなくなるため、シール部材の逆向きの装着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図である。
【図2】部分拡大図である。
【図3】内筒部の平面図である。
【図4】シール部材の正面図である。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図である。
【図6】作用説明図である。
【図7】従来例の断面図である。
【図8】従来例の断面図である。
【符号の説明】
11 雌型ハウジング
12 雄型ハウジング
13 シール部材
14 フロントホルダ
32 環状空間
33 内筒部
33a 被挟持部
38 案内溝
41 シール本体
44 挟持部
45 連結部
46 空間
Claims (1)
- 一方のハウジングのシール取付用筒部の基部外側にゴム製のシール部材を嵌着し、該シール部材の外側に他方のハウジングを嵌合し、前記シール取付用筒部の基部外面と前記他方のハウジングの内面間を前記シール部材により防水する防水コネクタにおいて、前記シール取付用筒部の外面に先端部から前記基部に向けて複数個の案内溝を、前記シール取付用筒部の基部において複数個の被挟持部を形成するように設け、前記シール部材は、前記シール取付用筒部の基部外側に位置する環帯状のシール本体と、該シール本体に一体に付着し前記シール取付用筒部の前記複数個の案内溝のそれぞれを介して内側に入り込む複数個の挟持部とから成り、前記シール部材の嵌着に際して前記複数個の挟持部のそれぞれを前記複数個の案内溝のそれぞれに進入させて、前記シール本体と前記複数個の挟持部のそれぞれとの間で、前記シール取付用筒部の基部に形成した前記複数個の被挟持部のそれぞれを挟持することを特徴とする防水コネクタ。
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JP26616795A JP3573542B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 防水コネクタ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26616795A JP3573542B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 防水コネクタ |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Families Citing this family (2)
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1995
- 1995-09-21 JP JP26616795A patent/JP3573542B2/ja not_active Expired - Fee Related
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