JP3573400B2 - 光学式入力装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータのためのポインティングデバイスなどに組み込まれて、表示装置の画面上のポインタ等を移動させるために使用される、2次元或いは3次元入力装置に関する。より詳細には、本発明は、X−Y平面での移動量或いはX軸(Y軸)周りの回転量に加えて、Z軸周りでの回転であるθ回転の量を光学式に(具体的には反射型で)検出することができる、光学式入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータなどにおけるCRTやLCDなどの表示装置の画面上でポインタ等を移動させるための入力装置であるポインティングデバイスには、ジョイスティック装置、マウス、トラックボールなど、多くの種類がある。このうちで、ジョイスティック装置における座標移動の検出原理を、図1を参照して以下に簡単に説明する。図1は、ジョイスティック装置8の構成を模式的に示す斜視図である。
【0003】
ジョイスティック装置8において、スティック1をX軸方向へ動かすと、スティック1の動きがガイド2及びシャフト3を介してロータリーエンコーダ4に伝わって回転方向及び回転量が検出され、検出結果を示す信号がロータリーエンコーダ4から出力される。同様に、スティック1をY軸方向へ動かすと、スティック1の動きがガイド5及びシャフト6を介してロータリーエンコーダ7に伝わって回転方向及び回転量が検出され、検出結果を示す信号がロータリーエンコーダ7から出力される。
【0004】
スティック1のX軸方向及びY軸方向の移動に伴うロータリーエンコーダ4及び7における回転方向や回転量の検出は、例えば光学式方法によって行うことができる。その場合の検出原理を、図2を参照して説明する。図2は、図1に示すジョイスティック装置8に含まれるロータリーエンコーダ4及び7の構成を、模式的に示す斜視図である。なお、図2のロータリーエンコーダ4は、その正面側の構成が視認できるように、図1においてとは反対側の位置に描かれている。
【0005】
スティック1が動くと、その動きが、シャフト3及び6から部材14を介してロータリーエンコーダ4及び7のシャフト11に伝達され、回転板12が回転する。この回転板12には複数のスリット13が形成されており、さらに、スリット13を挟んで2組の発光素子9及び受光素子10が配置されている。回転板12が先に述べたように回転すると、発光素子9から発せられた光がスリット13によってパルス状の光となり、受光素子10でパルス信号として検出される。受光素子10は、検出したパルス状の光信号を電気信号に変換して、出力する。このようにして、ジョイスティック装置8に含まれるスティック1のX軸及びY軸方向の動きに対応する電気信号が生成されて、この電気信号に応じて、画面上のポインタが移動する。
【0006】
ロータリーエンコーダ4及び7における回転方向や回転量の検出は、上記のような光学式検出方法に代えて、抵抗帯(ボリューム)を使用しても検出可能である。
【0007】
しかし、図1に示すようなロータリーエンコーダ4及び7のみを用いるジョイスティック装置8の構成では、スティック1のθ方向の回転(すなわち、Z軸周りでの回転;以下では、「θ回転」とも称する)を検出することは、原理上からできない。
【0008】
そこで次に、光学式、具体的には透過型のθ回転の検出原理を、図3を参照して説明する。
【0009】
θ回転を検出するためには、図1に示したようなジョイスティック装置8のスティック1の先端に、さらに図3のような1対の発光素子15を取り付ける。また、ジョイスティック装置8の底面には、固定スリット16を挟んで発光素子15に対向するように、受光素子18(実際には4分割フォトダイオード)が設けられる。1対の発光素子15のそれぞれからの光は、固定スリット16の中央に設けられた開口部17を通して受光素子17の表面を照射し、1対のスポット光19を形成する。
【0010】
このような構成において、スティック1がθ方向(すなわちZ軸の周囲方向)に回転すると、先端に取り付けられた発光素子15も同様に回転するので、受光素子17の表面のスポット光19も回転する。このスポット光19の回転は、受光素子17を構成する4分割フォトダイオードのそれぞれの受光量の変化として検出され、さらに対応する電気信号に変換される。このようにして得られるスティック1のθ回転を示す電気信号に応じて、画面上のポインタが移動する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図1及び図2を参照して説明した上記のようなジョイスティック装置8では、ロータリーエンコーダ14の構造のために、密閉構造にすることが困難である。そのため、ジョイスティック装置8の内部へ埃が侵入してスリット13が目詰まりし、結果として誤動作が発生することがある。また、回転量の検出精度は、回転板12に設けられるスリット13の数に依存するが、設けられ得るスリット13の数には上限があり、高分解能での検出ができないという難点がある。
【0012】
また、ジョイスティック装置8の構成で、スリット13が設けられた回転板12を使用する光学式検出方法に代えて抵抗帯(ボリューム)を使用する検出方式においても、密閉構造の実現が困難である。そのために、ジョイスティック装置8の内部への埃の侵入に伴う抵抗帯(ボリューム)における接触不良等に起因して誤動作が生じやすく、信頼性に問題がある。
【0013】
さらに、ジョイスティック装置8では、スティック1の2次元方向の移動(すなわち、X軸方向及びY軸方向に沿った移動)を検出するためには、検出対象であるそれぞれの方向についてロータリーエンコーダ或いは抵抗帯を設ける必要がある。このため、装置の構造が複雑化するとともに、小型化及び省スペース化の妨げとなっている。
【0014】
加えて、先述のように、図1の構成のみではθ回転の検出が原理的に不可能であって、多目的入力機能の実現という要求に対応することができない。
【0015】
一方、図3を参照して原理を説明した光を用いた透過型のθ回転検出方法では、1組のセンサ(発光素子15及び受光素子17)を用いることで2次元方向のスティックの移動を検出することができる。また、θ回転の検出も可能である。
【0016】
しかし、図3に示す原理では、電子部品である発光素子15を、ステック1などの可動部の先端に取り付ける必要がある。その結果、構造が複雑化するとともに小型化が困難となり、さらには耐久性及び信頼性の十分な向上の実現も困難になる。
【0017】
本発明は、上記課題を解決するために行われたものであり、その目的は、広い角度範囲に渡るθ回転の検出を反射型の光学式方法によって高分解能で実現できる、小型で耐久性に優れて且つ高信頼性の光学式入力装置を提供すること、を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の光学式入力装置は、発光素子と複数の受光素子とを含む光反射型検出器を備えており、該光反射型検出器は、該発光素子からの光が、外部からの操作入力に伴って変位する入力部材に設けられた反射面に照射され、該反射面からの反射光が、該反射面の変位量に連動して変位する像であって、該反射面の回転移動により、該複数の受光素子のそれぞれの受光量がアンバランスになるような点対称の形状を有する像を該複数の受光素子の上に形成するように、構成されていて、そのことにより上記目的が達成される。
【0019】
例えば、前記反射面からの反射光は、該反射面に平行な平面をX−Y座標面としたときに、該X−Y座標面内において前記像の形状に対応する形状の光束断面を有している。
【0020】
前記反射面の形状は前記像の形状に対応してもよい
【0021】
或いは、前記反射面は、対称な形状を有する複数の面を組み合わせることによって形成され得る。
【0022】
または、前記は、前記発光素子から前記反射面を経て前記複数の受光素子に至る光路の上にスリットを設けることによって形成されてもよい。
【0028】
上記のような構成を有する本発明の光学式入力装置において、ある実施形態では、前記反射面に平行な平面をX−Y座標面としたときに、該X−Y座標面内の該反射面の横スライド動作量と、該X−Y座標面に垂直なZ軸周りの該反射面の回転量と、の両方を少なくとも検出する。
【0029】
他の実施形態では、前記反射面に平行な平面をX−Y座標面としたときに、X軸周り及びY軸周りの該反射面の回転量と、該X−Y座標面に垂直なZ軸周りの該反射面の回転量と、の両方を少なくとも検出する。
【0030】
例えば、前記複数の受光素子は、4つの受光素子であり得る。その場合には、該4つの受光素子の受光量に応じた出力をそれぞれIsc(PD1)、Isc(PD2)、Isc(PD3)、及びIsc(PD4)としたときに、前記反射面の前記Z軸周りの回転量は、該4つの受光素子のうちの2つの受光素子であって、ある対角に配置された2つの受光素子の出力の和である(Isc(PD2)+Isc(PD3))から他の対角に配置された残りの2つの受光素子の出力の和である(Isc(PD1)+Isc(PD4))を引いた減算出力A(θ)(=(Isc(PD2)+Isc(PD3))−(Isc(PD1)+Isc(PD4)))を演算することで求められ得る。
【0031】
より好ましくは、前記減算出力A(θ)を、前記4つの受光素子の出力の和である加算出力B(=Isc(PD1)+Isc(PD2)+Isc(PD3)+Isc(PD4))で除算する補正処理が行われる。
【0032】
さらに、本発明の光学式入力装置において、ある実施形態では、前記入力部材は突起を介して保持部材に接していて、それにより該入力部材と該保持部材との間の接触面積が低減されて、該入力部材がスムーズに動作する。
【0033】
また、本発明の光学式入力装置は、前記入力部材の過度の移動を制限するストッパ機構を備え得る。
【0034】
以上のように、本発明によれば、発光素子から発せられた後に入力部材(操作部)の反射面で反射されて受光素子の受光面に入射する反射光の像(スポット光)が、発光素子と入力部材(操作部)の反射面との間の位置関係の変化(変位)及び角度関係の変化(変角)に連動して受光素子の受光面の上を移動する構成を有している光学式(反射型)検出器において、受光面の上に真円や正方形ではない点対称な反射光の像が形成される構成としている。これによって、従来のX軸方向及びY軸方向の2次元的な移動量の検出(すなわち、X−Y平面内での移動量の検出、或いはX軸/Y軸周りでの回転量の検出)に加えて、さらに、広い角度範囲に渡るθ回転量(すなわち、Z軸周りでの回転量)の高分解能な検出を可能とする構成が、実現されている。
【0035】
より具体的には、本発明の光学式入力装置では光学式検出原理を採用しているので、非接触で且つ密閉された環境下での高分解能な検出動作が可能になる。さらには、反射型の構成となっていることから、可動部分に電子部品が配置されずに、耐久性及び信頼性に優れた構成になっている。加えて、X−Y平面内での2次元的な移動量の検出とZ軸周りでのθ回転の検出とが同一のセンサ構成によって実現されるので、多目的入力の検出に単一のセンサ構成で対応することが可能になり、装置サイズの小型化の実現に貢献する。
【0036】
受光面の上における真円や正方形ではない点対称な反射光の像の形成は、様々な構成によって実現することができる。例えば、受光素子の受光面に入射する光がX−Y平面内で真円や正方形ではない点対称な光束断面を有するような構成にすることで、受光面の上に真円や正方形ではない点対称な反射光の像を形成することができる。より具体的には、反射面の形状を真円や正方形ではない点対称なものにすることによって、真円や正方形ではない点対称な形状の反射光の像を形成してもよい。或いは、反射光の光路上に真円や正方形ではない点対称な形状の開口部を有するスリットを配置することによって、真円や正方形ではない点対称な形状の反射光の像を形成することもできる。さらに、複数の発光素子を時分割的な発光タイミングで順に発光させて、操作部に設けられた反射面を照射し、発光タイミングに同期して反射面からの反射光の光量を検出するような構成においても、本発明の効果を得ることが可能である。
【0037】
これらの本発明の様々な実施形態は、添付の図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図4は、本発明の光学式入力装置に含まれ得る光反射型検出器100の構成を、簡潔且つ模式的に示す断面図である。また、図5及び図6は、光反射型検出器100の構成を示す斜視図及び平面図である。
【0039】
光反射型検出器100は、発光素子110から発せられた光Lを反射面(図4〜図6には不図示)により反射させて、その反射光を受光素子112A〜112D(参照番号112として総称することもある)で受光する。具体的には、光反射型検出器100では、1個の発光素子110及び4個の受光素子112A〜112Dが、反射面に対向し、且つ発光素子110と反射面との間の距離が各受光素子112A〜112Dと反射面との間の距離よりも遠くなるように、配置されている。
【0040】
発光素子110は、例えばLEDであって、発光素子搭載用リードフレーム113の先端にダイボンドされ、さらに結線用リードフレーム114(図4には不図示)にワイヤボンドされて結線されている。受光素子112A〜112Dは、例えばフォトトランジスタ或いはフォトダイオードである。4個の受光素子112A〜112Dは、受光素子搭載用リードフレーム115の先端に形成された正方形の載置部116の対角線上の四隅に配置され、それぞれ個別の結線用リードフレーム117A〜117D(図4には不図示;なお、参照番号117として総称することもある)にワイヤボンドされて結線されている。そして、受光素子搭載用リードフレーム115の下方には、発光素子110が載置部116の中心の真下になるように、発光素子搭載用リードフレーム113が所定の間隔をあけて配置される。また、載置部116の中心には、発光素子110よりも大きな面積を持つ四角形の孔118(図4には不図示)が形成されている。なお、孔118の形状は四角形に限定されるものではなく、多角形或いは円形でもよい。
【0041】
以上のように、光反射型検出器100では、発光素子110が、受光素子112A〜112Dに比べて反射面から遠い位置に配置された、2層構造を有している。
【0042】
このように配置された発光素子110及び受光素子112A〜112Dは、エポキシ樹脂等の透光性樹脂からなるトランスファ成形された外囲器119によって覆われている。外囲器119の一側面からは、発光素子110に関連するリードフレーム113及び114が突出し、他の側面からは、受光素子112A〜112Dに関連するリードフレーム115及び117A〜117Dが突出している。各リードフレーム113〜115及び117A〜117Dは、突出している箇所が同じ水平レベルに位置するように、外囲器119の内部及び外部で折り曲げられている。そして、発光素子110が結線されたリードフレーム114を駆動回路に接続し、受光素子112A〜112Dが結線されたリードフレーム117A〜117Dを、信号処理回路を経てA/D変換回路に接続する。これによって、光反射型検出器100が完成する。
【0043】
上記のような構成を有する光反射型検出器100は、外部から加えられる加重に応じて変位するように傾動自在に支持された入力部材(例えば、ジョイスティック)に対向して配置される。具体的には、例えば、反射面として機能する面を有する適当な入力部材を、反射面が発光素子及び受光素子に対して適切な位置関係に置かれるように、光反射型検出器100に被せる。これによって、入力部材に外部から加重(入力操作)が加えられることによって生じる反射面の変位が、光学的に(具体的には反射型原理によって)検出される。
【0044】
図7(a)及び(b)は、本発明の光学式入力装置を構成するための光反射型検出器100と入力部材150との組み合わせ状態を模式的に示す図である。具体的には、図7(a)は、組合せ部分の断面図であり、図7(b)は、図7(a)の要部の拡大図である。また、図8は、図7(a)の線8−8における断面図である。
【0045】
図7及び図8に示す構成では、先に説明した発光素子110及び受光素子112を外囲器119の中に有する光反射型検出器100が、基板135に設けられた開口部に、一方の側から配置されている。光反射型検出器100のリードフレーム113及び115は、基板135の表面に設けられた回路(不図示)に、電気的に接続されている。
【0046】
基板135の開口部のもう一方の側からは、入力部材150が配置されている。入力部材150は、反射面132を有する操作部127、基板135に固定される固定部129、及び操作部127と固定部129とを接続する弾性部128を備えている。操作部127は、外部から与えられた入力に応じて、図7(a)に矢印でそれぞれ示すような横スライド動作及び/或いはθ回転スライド動作を示す。
【0047】
操作部127は、底面に設けられた突起130によって基板135と接している。これによって、操作部127と基板135の表面との間の接触面積が低減されて、横スライド動作及びθ回転スライド動作がスムーズに行われるようになっている。さらに、固定部129には、ストッパ131に囲まれた溝134が設けられており、操作部127の突起130は、これらの溝134に対応するようにそれぞれ設けられている。これにより、突起130は溝134の中をスライド動作し、突起130が溝134の周囲のストッパ131にあたると、それ以上は動けない構成になっている。突起130、ストッパ131、及び溝134によって形成されるこのようなストッパ構成によって、操作部127に対する過剰な入力操作に起因する入力部材150の破壊を、防ぐことができる。
【0048】
上記のような光学式入力装置の構成は、操作部127に加えられるX−Y平面内での2次元的な横スライド動作の検出に効果的である。一方、X軸周り及び/或いはY軸周りでの回転動作(変角の発生)を検出するためには、図9及び図10に示す構成が効果的である。
【0049】
図9は、本発明の光学式入力装置を構成するための他の光反射型検出器160の構成を示す断面図であり、図10は、光学式入力装置を構成するために光反射型検出器160と入力部材170とが組み合わされている状態を模式的に示す断面図である。
【0050】
図9に示す光反射型検出器160の基本的な構成は、先に説明した光反射型検出器100と同じである。同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、それらの詳細な説明は、ここでは省略する。光反射型検出器160では、外囲器119の周囲に、例えばABSからなる2次モールド161aが成形される。さらにその後、2次モールド161aの外側に、上部にレンズ162が一体成形されているレンズホルダ161bが取り付けられる。一体成形されているレンズホルダ161b及びレンズ162は、例えばポリカーボネートで形成される。
【0051】
光反射型検出器160を用いて構成される光学式入力装置では、図10に示すように、光反射型検出器160は保持部材137に設けられた凹部に収められており、ここにはさらに、反射面132を有する入力部材170が嵌合されている。入力部材170はスティック136を有しており、スティック136に外部から与えられた入力に応じて、図10に矢印でそれぞれ示されるようなX軸(或いはY軸)周りの回転スライド動作及びθ回転スライド動作を示す。
【0052】
入力部材170(スティック136)の先端にはストッパ部140が設けられており、保持部材137の凹部の側壁に設けられた半球状の突起138とストッパ部140とが少ない接触面積で接触しながら、スティック136がスライド動作を行う。これによって、スティック136のX軸(或いはY軸)周りの回転スライド動作びθ回転スライド動作が、スムーズに行われるようになっている。さらに、ストッパ部140は、保持部材137の凹部の底面部分(図10では参照番号139によって表示)にあたると、それ以上は動けない構成になっている。このようなストッパ構成によって、スティック136に対する過剰な入力操作による入力部材170の破壊を、防ぐことができる。
【0053】
本実施形態の光学式入力装置の特徴は、入力部材150或いは170に設けられている反射面132を、真円や正方形ではない真円や正方形ではない点対称な形状を有するように形成することによって、受光素子112の受光面を照射する反射光の像の形状を、真円や正方形ではない点対称にしていることである。例えば、図8に示される例では、楕円形の反射面132を設けている。
【0054】
図11(a)〜(p)には、反射光の像Sの真円や正方形ではない点対称な形状の様々な具体例を示している。このような反射光の像Sの真円や正方形ではない点対称な形状は、例えば、単一の反射面の形状を真円や正方形ではない点対称にすることによって形成することができる。或いは、それぞれが対称な形状を有する複数の反射面を適切に組み合わせることによって、全体形状を真円や正方形ではない点対称なものにすることも可能である。或いは、適切な形状のスリットを光路上に設けることによって、反射光の像Sの真円や正方形ではない点対称な形状を実現することも可能である。
【0055】
いずれの方法においても、反射光の光束断面がX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)で真円や正方形ではない点対称になるようにすることによって、真円や正方形ではない点対称な反射光の像Sを得ることができる。
【0056】
なお、反射面は、例えば、入力部材の底面の少なくとも一部に、アルミ膜、クロム膜、或いはガラスなどを蒸着して多層膜コーティング処理をするか、または、そのような材料からなるシートを貼り付けることによって、形成することができる。或いは、鏡面反射面を形成できる限りは、他の材料或いは方法を用いてもよい。
【0057】
本発明によれば、上記のように反射光の像の形状を真円や正方形ではない点対称にすることによって、入力部材へのZ軸周りの回転入力操作にともなう反射面の回転移動により、各受光素子における受光量が意図的にアンバランスなものになる。この結果、後述する検出原理に従った演算処理を行うことによって、入力部材のX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)での移動量、或いはX軸周り/Y軸周りでの回転量の検出に加えて、Z軸周りの回転であるθ回転量の検出が可能になる。
【0058】
次に、本発明の光学式入力装置におけるX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)での2次元的な移動量(或いはX軸周り/Y軸周りでの回転量)、及びθ回転量の検出原理を、以下に説明する。
【0059】
図12は、検出のための回路接続を模式的に示す図である。
【0060】
図12に示すように、先に参照番号112で示した発光素子GL(例えば発光ダイオード)が接続されているリードフレーム▲1▼及び▲2▼の間に定電流源を接続し、先に参照番号112A〜112Dで示した受光素子PD1〜PD4(例えばフォトダイオード)が接続されているリードフレーム▲3▼〜▲7▼を、電流計を介して接地する。発光素子GLから発生された光は、反射面によって反射された後に各受光素子PD1〜PD4を照射し、各受光素子PD1〜PD4の受光量に応じた大きさの出力電流Isc(PD1)〜Isc(PD4)が発生する。反射面の変位に応じて各受光素子PD1〜PD4に発生する出力電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)が変化するので、それらの値を接続された電流計で測定して、以下に述べる演算処理を行う。
【0061】
図13(a)〜(e)は、本発明の光学式入力装置におけるX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)での2次元的な移動量(或いはX軸周り/Y軸周りでの回転量)、及びθ回転量の検出原理を、説明する図である。
【0062】
初期状態では、図13(a)に示すように、反射面からの真円や正方形ではない点対称な反射光の像Sは、4つの受光素子PD1〜PD4に均等に入射するように位置している。これに対して、反射面がX軸周りに回転するか或いはY軸方向に並行移動すると、反射光の像Sが受光素子PD1〜PD4に対して移動して、図13(b)に実線で示すような位置に変位する(図13(b)の点線は、図13(a)に示した初期位置を示す)。同様に、反射面がY軸周りに回転するか或いはX軸方向に並行移動すると、反射光の像Sが受光素子PD1〜PD4に対して移動して、図13(c)に実線で示すような位置に変位する(図13(c)の点線は、図13(a)に示した初期位置を示す)。さらに、反射面がθ回転をする場合も同様であり、反射光の像Sは、θ回転に伴って図13(d)或いは図13(e)に実線で示すような位置に変位する(図13(d)及び(e)の点線は、図13(a)に示した初期位置を示す)。
【0063】
このような反射面の変位に伴う反射光の像Sの受光面上での変位に応じて、各受光素子PD1〜PD4の受光量が変化する。その結果、各受光素子PD1〜PD4で発生する電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)が変化する。この出力電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)の変化を利用して以下に説明する演算処理を行うことによって、反射面の変位量を求める。
【0064】
すなわち、まず以下の(1)式及び(2)式によって、像SのY軸方向への移動量に対応する受光素子の減算出力A(X)及び像SのX軸方向への移動量に対応する受光素子の減算出力A(Y)を求める:
A(X)=(Isc(PD2)+Isc(PD4))−(Isc(PD1)+Isc(PD3)) (1)
A(Y)=(Isc(PD1)+Isc(PD2))−(Isc(PD3)+Isc(PD4)) (2)
減算出力A(X)及びA(Y)と反射面の変位量との関係は、例えば図14に示すグラフのようになる。
【0065】
一方、θ回転に関しては、以下の(3)式によって、像Sのθ回転量に対応する受光素子の減算出力A(θ)を求める:
A(θ)=(Isc(PD2)+Isc(PD3))−(Isc(PD1)+Isc(PD4)) (3)
図15(a)には、減算出力A(θ)と反射面の回転角度との間の関係に関する実測データの一例を示す。
【0066】
光反射型検出器に含まれる発光素子は、一般に化合物半導体を用いて形成されており、経年変化及び温度変化に伴う特性変化を示す。また、例えば多層膜のコーティング処理によって形成される反射面の反射特性も、経年変化を示す。そこで、次に、これらの影響を低減する目的で、以下の除算処理を行う。
【0067】
すなわち、まず、各受光素PD1〜PD4の出力電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)を用いて、以下の(4)式で示される加算出力Bを求める:
B=Isc(PD1)+Isc(PD2)+Isc(PD3)+Isc(PD4) (4)
図15(b)には、θ回転を例にとって、加算出力Bと反射面の回転角度との間の関係に関する実測データの一例を示す。
【0068】
その後に、以上のようにして求められた減算出力A(X)、A(Y)、及びA(θ)と加算出力Bとを用いて、減算出力増加量Ax’(=A(X)/B)、Ay’(=A(Y)/B)、及びAθ’(=A(θ)/B)を求める。図15(c)には、θ回転を例にとって、減算出力増加量Aθ’と反射面の回転角度との間の関係を示す実測データの一例を示す。
【0069】
さらにその後に、光反射型検出器のアセンブリ工程での位置的なばらつきに起因するオフセットを補正する。この場合の補正処理としては、例えば、初期のばらつきをマイコンに記憶しておき、上記の演算処理によって得られた減算出力増加量Ax’、Ay’、及びAθ’の各信号から記憶されている値を減算処理して補正を行うなどの処理を行う。
【0070】
上記のような各演算処理及び補正処理の結果、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに対する反射面の変位スライド量、及びθ回転スライド量が、それぞれ求められる。また、補正後の減算出力増加量Ax’及びAy’のベクトルを計算すれば、図16に示す角度ψとして、反射面移動量の方向が求められる。
【0071】
以上の演算処理によって、受光素子PD1〜PD4の出力電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)から、反射面の変位の大きさ及び方向を2次元的に求めることができる。
【0072】
以上の説明では、光反射型検出器100及び160は、1個の発光素子110の周囲に4つの受光素子112A〜112Dが配置されている構成となっている。しかし、受光素子の設置個数は4個に限られるものではなく、2個以上を適切に配置して対応する演算処理を行えば、上記と同様の効果を得ることができる。また、以上の説明では、発光素子110が、反射面に対して、受光素子112よりも遠くに位置する構成になっている。或いは、受光素子112が、反射面に対して、発光素子110よりも遠くに位置する構成とすることも可能である。その他の様々な光反射型検出器の構成の改変については、本願出願人によって別途出願されている特願平8−75008号を参照されたい。
【0073】
さらに、以上の説明では、発光素子と受光素子とが2段構造に配置されている光反射型検出器を例にとって、本発明の原理を説明している。しかし、本発明の適用はそのような2段構造を有する光反射型検出器に限られるわけではない。例えば、図17(a)及び(b)に模式的に示すように、同一のリードフレーム195の中央部に一つの発光素子110を載置し、その周囲に複数の受光素子112を配置して、真円や正方形ではない点対称な形状を有する反射面132からの反射光(真円や正方形ではない点対称な光束断面を有している)を受光する構成に対しても、本発明は適用可能である。或いは、図18(a)及び(b)に模式的に示すように、同一のリードフレーム195に複数(例えば4つ)の発光素子110を配置し、その中央部に一つの受光素子112を載置して、真円や正方形ではない点対称な形状を有する反射面132からの反射光(真円や正方形ではない点対称な光束断面を有している)を受光する構成に対しても、本発明は適用可能である。
【0074】
さらには、図19(a)及び(b)に模式的に示すように、同一のリードフレーム195の上に発光素子110及び受光素子112を並べて配置して、真円や正方形ではない点対称な形状を有する反射面132からの反射光(真円や正方形ではない点対称な光束断面を有ている)を受光する構成に対しても、本発明は適用可能である。
【0075】
(第2の実施形態)
先に説明した第1の実施形態では、反射面からの反射光の形状(具体的にはX−Y平面内での光束断面)を真円や正方形ではない点対称なものにすることによって、受光面の上に真円や正方形ではない点対称な反射光の像を形成させる構成を例にとって、本発明を説明している。それに対して本実施形態では、複数の発光素子を時分割的な発光タイミングで順に発光させて反射面を照射し、反射面からの反射光によって受光素子の上に反射面の移動にともなって変動する像を形成させ、さらに、発光素子の発光タイミングと受光素子の出力センシングのタイミングとの間の同期をとりながら受光量を検出することによって、θ回転量を検出する。
【0076】
具体的には、本実施形態の光学式入力装置では、その光反射型検出器が、先に図18(a)及び(b)に模式的に示したように、同一のリードフレーム195に複数(例えば4つ)の発光素子110A〜110Dを配置し、その中央部に一つの受光素子112を載置して、真円や正方形ではない点対称な形状を有する反射面132からの反射光を受光する構成を有している。一方、図20(a)〜(f)には、本実施形態の手法に従った発光素子110A〜110Dの発光タイミング(図20(a)〜(d))及び受光素子の出力センシングのタイミング(図20(e)及び(f))を、模式的に示す。図示されているように、本実施形態では、複数の発光素子110A〜110Dを順に時分割的に離散パルス状に発光させた上で、その発光タイミングに同期して受光素子112の出力をセンシングする。外部からの操作入力によって発光素子110A〜110D、反射面132、及び受光素子112の位置関係に変化が生じると、各発光素子からの発光に起因する反射光の像の受光素子112に対する位置が変化して、受光量(すなわち、受光素子112の出力)が増減する(図20(f)参照)。本実施形態では、このような受光量の増減に基づく各受光素子からの出力電流量の変化を利用して、操作入力に対応する反射面の変位量、具体的にはX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)での2次元的な移動量(或いはX軸周り/Y軸周りでの回転量)、及びθ回転量を検出する。なお、検出のための演算処理や補正処理は、先に説明した第1の実施形態の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光学式入力装置によれば、従来のX軸方向及びY軸方向の2次元的な移動量の検出(すなわち、X−Y平面内での移動量の検出、或いはX軸/Y軸周りでの回転量の検出)に加えて、さらに、広い角度範囲に渡るθ回転量(すなわち、Z軸周りでの回転量)の高分解能な検出を可能とする構成が実現される。
【0078】
より具体的には、本発明の光学式入力装置では光学式検出原理を採用しているので、非接触で且つ密閉された環境下での高分解能な検出動作が可能になる。さらには、反射型の構成となっていることから、可動部分に電子部品が配置されずに、耐久性及び信頼性に優れた構成になっている。加えて、X−Y平面内での2次元的な移動量の検出とZ軸周りでのθ回転量の検出とが同一のセンサ構成によって実現されるので、多目的入力の検出に単一のセンサ構成で対応することが可能になり、装置サイズの小型化の実現に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のジョイスティック装置の構成を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1のジョイスティック装置に含まれるロータリーエンコーダの構成を模式的に示す斜視図である。
【図3】従来の透過型方法によるθ回転の光学式検出原理を模式的に説明する図である。
【図4】本発明のある実施形態における光学式入力装置に含まれる光反射型検出器の構成を模式的に示す断面図である。
【図5】図4の光反射型検出器の構成を模式的に示す斜視図である。
【図6】図4の光反射型検出器の構成を模式的に示す平面図である。
【図7】図4の光反射型検出器を利用して本発明の光学式入力装置を構成するための光反射型検出器と入力部材との組み合わせ状態を模式的に示す図であり、(a)は、組合せ部分の断面図であり、(b)は、(a)の要部の拡大図である。
【図8】図7(a)の線8−8における断面図である。
【図9】本発明のある実施形態における光学式入力装置に含まれる他の光反射型検出器の構成を模式的に示す断面図である。
【図10】図9の光反射型検出器を利用して本発明の光学式入力装置を構成するための光反射型検出器と入力部材(スティック)との組み合わせ状態を模式的に示す断面図である。
【図11】(a)〜(p)は、本発明の光学式入力装置における真円や正方形ではない点対称な反射面の形状(それによって得られる反射光の像の真円や正方形ではない点対称な形状)の様々な例を示す図である。
【図12】本発明の光学式入力装置における変位量(回転量)の検出のための回路接続を模式的に示す図である。
【図13】(a)〜(e)は、本発明の光学式入力装置におけるX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)での2次元的な変位(或いはX軸周り/Y軸周りでの回転)、及びθ回転の検出原理を説明するための図であり、外部から与えられた操作入力による受光素子の受光面上での反射光の真円や正方形ではない点対称な像の移動の様子を模式的に示す図である。
【図14】減算出力A(X)及びA(Y)と反射面の変位量との関係を説明するグラフである。
【図15】(a)は、減算出力A(θ)と反射面の回転角度との間の関係に関する実測データの一例であり、(b)は、加算出力Bと反射面の回転角度との間の関係に関する実測データの一例であり、(c)は、減算出力増加量Aθ’と反射面の回転角度との間の関係に関する実測データの一例である。
【図16】反射面移動量の方向検出時のベクトル計算を示す図である。
【図17】(a)及び(b)は、本発明の光学式入力装置において使用され得る他の光反射型検出器の構成を模式的に示す図である。
【図18】(a)及び(b)は、本発明の光学式入力装置において使用され得るさらに他の光反射型検出器の構成を模式的に示す図である。
【図19】(a)及び(b)は、本発明の光学式入力装置において使用され得るさらに他の光反射型検出器の構成を模式的に示す図である。
【図20】(a)〜(f)は、本発明の第2の実施形態の光学式入力装置における複数の発光素子の発光タイミング、及びそれに同期した受光素子の出力センシングのタイミングを、模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 スティック
2、5 ガイド
3、6 シャフト
4、7 ロータリーエンコーダ
8 ジョイスティック装置
9 発光素子
10 受光素子
12 回転板
13 スリット
15 発光素子
16 固定スリット
18 受光素子
19 スポット光
100 光反射型検出器
110(110A〜110D) 発光素子
112(112A〜112D) 受光素子
113、114、115、117(117A〜117D) リードフレーム
119 外囲器
127 操作部
128 弾性部
129 固定部
130 突起
131 ストッパ
132 反射面
134 溝
135 基板
136 スティック
137 保持部材
140 ストッパ
150 入力部材
160 光反射型検出器
161a 2次モールド
161b レンズホルダ
162 レンズ
170 入力部材
GL 発光素子
PD1、PD2、PD3、PD4 受光素子
S 反射光の像

Claims (11)

  1. 発光素子と複数の受光素子とを含む光反射型検出器を備え、該光反射型検出器は、該発光素子からの光が、外部からの操作入力に伴って変位する入力部材に設けられた反射面に照射され、該反射面からの反射光が、該反射面の変位量に連動して変位する像であって、該反射面の回転移動により、該複数の受光素子のそれぞれの受光量がアンバランスになるような点対称の形状を有する像を該複数の受光素子の上に形成するように、構成されている、光学式入力装置。
  2. 前記反射面からの反射光は、該反射面に平行な平面をX−Y座標面としたときに、該X−Y座標面内において前記像の形状に対応する形状の光束断面を有している、請求項1に記載の光学式入力装置。
  3. 前記反射面の形状は前記像の形状に対応している、請求項1または2に記載の光学式入力装置。
  4. 前記反射面は、対称な形状を有する複数の面を組み合わせることによって形成される、請求項1または2に記載の光学式入力装置。
  5. 前記は、前記発光素子から前記反射面を経て前記複数の受光素子に至る光路の上にスリットを設けることによって形成される、請求項1または2に記載の光学式入力装置。
  6. 前記反射面に平行な平面をX−Y座標面としたときに、該X−Y座標面内の該反射面の横スライド動作量と、該X−Y座標面に垂直なZ軸周りの該反射面の回転量と、の両方を少なくとも検出する、請求項1から5のいずれかに記載の光学式入力装置。
  7. 前記反射面に平行な平面をX−Y座標面としたときに、X軸周り及びY軸周りの該反射面の回転量と、該X−Y座標面に垂直なZ軸周りの該反射面の回転量と、の両方を少なくとも検出する、請求項1から5のいずれかに記載の光学式入力装置。
  8. 前記複数の受光素子は、4つの受光素子であり、該4つの受光素子の受光量に応じた出力をそれぞれIsc(PD1)、Isc(PD2)、Isc(PD3)、及びIsc(PD4)としたときに、前記反射面の前記Z軸周りの回転量は、該4つの受光素子のうちの2つの受光素子であって、ある対角に配置された2つの受光素子の出力の和である(Isc(PD2)+Isc(PD3))から他の対角に配置された残りの2つの受光素子の出力の和である(Isc(PD1)+Isc(PD4))を引いた減算出力A(θ)(=(Isc(PD2)+Isc(PD3))−(Isc(PD1)+Isc(PD4)))を演算することで求められる、請求項6または7に記載の光学式入力装置。
  9. 前記減算出力A(θ)を、前記4つの受光素子の出力の和である加算出力B(=Isc(PD1)+Isc(PD2)+Isc(PD3)+Isc(PD4))で除算する補正処理が行われる、請求項8に記載の光学式入力装置。
  10. 前記入力部材は突起を介して保持部材に接していて、それにより該入力部材と該保持部材との間の接触面積が低減されて、該入力部材がスムーズに動作する、請求項1から9のいずれかに記載の光学式入力装置。
  11. 前記入力部材の過度の移動を制限するストッパ機構を備えている、請求項1から10のいずれかに記載の光学式入力装置。
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