JPH1139088A - 光学式入力装置 - Google Patents

光学式入力装置

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JPH1139088A
JPH1139088A JP19166297A JP19166297A JPH1139088A JP H1139088 A JPH1139088 A JP H1139088A JP 19166297 A JP19166297 A JP 19166297A JP 19166297 A JP19166297 A JP 19166297A JP H1139088 A JPH1139088 A JP H1139088A
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Akihiro Fujita
朗宏 藤田
Mitsuo Kobachi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X−Y平面内での移動量に加えて、広い角度
範囲に渡るθ回転の検出を反射型の光学式方法によって
高分解能で実現できる、小型で耐久性に優れて且つ高信
頼性の光学式入力装置を提供する。 【解決手段】 発光素子と発光素子とを含む光反射型検
出器を備えた光学式入力装置において、該光反射型検出
器を、該発光素子からの光が外部からの操作入力に伴っ
て変位する入力部材に設けられた反射面に照射され、該
反射面からの反射光が該反射面の変位量に連動して変位
する非点対称な像を該受光素子の上に形成するように、
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータのためのポインティングデバイスなどに組み込ま
れて、表示装置の画面上のポインタ等を移動させるため
に使用される、2次元或いは3次元入力装置に関する。
より詳細には、本発明は、X−Y平面での移動量或いは
X軸(Y軸)周りの回転量に加えて、Z軸周りでの回転
であるθ回転の量を光学式に(具体的には反射型で)検
出することができる、光学式入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどにおけるCRTやLC
Dなどの表示装置の画面上でポインタ等を移動させるた
めの入力装置であるポインティングデバイスには、ジョ
イスティック装置、マウス、トラックボールなど、多く
の種類がある。このうちで、ジョイスティック装置にお
ける座標移動の検出原理を、図1を参照して以下に簡単
に説明する。図1は、ジョイスティック装置8の構成を
模式的に示す斜視図である。
【0003】ジョイスティック装置8において、スティ
ック1をX軸方向へ動かすと、スティック1の動きがガ
イド2及びシャフト3を介してロータリーエンコーダ4
に伝わって回転方向及び回転量が検出され、検出結果を
示す信号がロータリーエンコーダ4から出力される。同
様に、スティック1をY軸方向へ動かすと、スティック
1の動きがガイド5及びシャフト6を介してロータリー
エンコーダ7に伝わって回転方向及び回転量が検出さ
れ、検出結果を示す信号がロータリーエンコーダ7から
出力される。
【0004】スティック1のX軸方向及びY軸方向の移
動に伴うロータリーエンコーダ4及び7における回転方
向や回転量の検出は、例えば光学式方法によって行うこ
とができる。その場合の検出原理を、図2を参照して説
明する。図2は、図1に示すジョイスティック装置8に
含まれるロータリーエンコーダ4及び7の構成を、模式
的に示す斜視図である。なお、図2のロータリーエンコ
ーダ4は、その正面側の構成が視認できるように、図1
においてとは反対側の位置に描かれている。
【0005】スティック1が動くと、その動きが、シャ
フト3及び6から部材14を介してロータリーエンコー
ダ4及び7のシャフト11に伝達され、回転板12が回
転する。この回転板12には複数のスリット13が形成
されており、さらに、スリット13を挟んで2組の発光
素子9及び受光素子10が配置されている。回転板12
が先に述べたように回転すると、発光素子9から発せら
れた光がスリット13によってパルス状の光となり、受
光素子10でパルス信号として検出される。受光素子1
0は、検出したパルス状の光信号を電気信号に変換し
て、出力する。このようにして、ジョイスティック装置
8に含まれるスティック1のX軸及びY軸方向の動きに
対応する電気信号が生成されて、この電気信号に応じ
て、画面上のポインタが移動する。
【0006】ロータリーエンコーダ4及び7における回
転方向や回転量の検出は、上記のような光学式検出方法
に代えて、抵抗帯(ボリューム)を使用しても検出可能
である。
【0007】しかし、図1に示すようなロータリーエン
コーダ4及び7のみを用いるジョイスティック装置8の
構成では、スティック1のθ方向の回転(すなわち、Z
軸周りでの回転;以下では、「θ回転」とも称する)を
検出することは、原理上からできない。
【0008】そこで次に、光学式、具体的には透過型の
θ回転の検出原理を、図3を参照して説明する。
【0009】θ回転を検出するためには、図1に示した
ようなジョイスティック装置8のスティック1の先端
に、さらに図3のような1対の発光素子15を取り付け
る。また、ジョイスティック装置8の底面には、固定ス
リット16を挟んで発光素子15に対向するように、受
光素子18(実際には4分割フォトダイオード)が設け
られる。1対の発光素子15のそれぞれからの光は、固
定スリット16の中央に設けられた開口部17を通して
受光素子17の表面を照射し、1対のスポット光19を
形成する。
【0010】このような構成において、スティック1が
θ方向(すなわちZ軸の周囲方向)に回転すると、先端
に取り付けられた発光素子15も同様に回転するので、
受光素子17の表面のスポット光19も回転する。この
スポット光19の回転は、受光素子17を構成する4分
割フォトダイオードのそれぞれの受光量の変化として検
出され、さらに対応する電気信号に変換される。このよ
うにして得られるスティック1のθ回転を示す電気信号
に応じて、画面上のポインタが移動する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図1及び図2を参照し
て説明した上記のようなジョイスティック装置8では、
ロータリーエンコーダ14の構造のために、密閉構造に
することが困難である。そのため、ジョイスティック装
置8の内部へ埃が侵入してスリット13が目詰まりし、
結果として誤動作が発生することがある。また、回転量
の検出精度は、回転板12に設けられるスリット13の
数に依存するが、設けられ得るスリット13の数には上
限があり、高分解能での検出ができないという難点があ
る。
【0012】また、ジョイスティック装置8の構成で、
スリット13が設けられた回転板12を使用する光学式
検出方法に代えて抵抗帯(ボリューム)を使用する検出
方式においても、密閉構造の実現が困難である。そのた
めに、ジョイスティック装置8の内部への埃の侵入に伴
う抵抗帯(ボリューム)における接触不良等に起因して
誤動作が生じやすく、信頼性に問題がある。
【0013】さらに、ジョイスティック装置8では、ス
ティック1の2次元方向の移動(すなわち、X軸方向及
びY軸方向に沿った移動)を検出するためには、検出対
象であるそれぞれの方向についてロータリーエンコーダ
或いは抵抗帯を設ける必要がある。このため、装置の構
造が複雑化するとともに、小型化及び省スペース化の妨
げとなっている。
【0014】加えて、先述のように、図1の構成のみで
はθ回転の検出が原理的に不可能であって、多目的入力
機能の実現という要求に対応することができない。
【0015】一方、図3を参照して原理を説明した光を
用いた透過型のθ回転検出方法では、1組のセンサ(発
光素子15及び受光素子17)を用いることで2次元方
向のスティックの移動を検出することができる。また、
θ回転の検出も可能である。
【0016】しかし、図3に示す原理では、電子部品で
ある発光素子15を、ステック1などの可動部の先端に
取り付ける必要がある。その結果、構造が複雑化すると
ともに小型化が困難となり、さらには耐久性及び信頼性
の十分な向上の実現も困難になる。
【0017】本発明は、上記課題を解決するために行わ
れたものであり、その目的は、広い角度範囲に渡るθ回
転の検出を反射型の光学式方法によって高分解能で実現
できる、小型で耐久性に優れて且つ高信頼性の光学式入
力装置を提供すること、を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の光学式入力装置
は、発光素子と受光素子とを含む光反射型検出器を備え
ており、該光反射型検出器は、該発光素子からの光が、
外部からの操作入力に伴って変位する入力部材に設けら
れた反射面に照射され、該反射面からの反射光が、該反
射面の変位量に連動して変位する非点対称な像を該受光
素子の上に形成するように、構成されていて、そのこと
により上記目的が達成される。
【0019】例えば、前記反射面からの反射光は、該反
射面に平行な平面をX−Y座標面としたときに、該X−
Y座標面内において非点対称な光束断面を有している。
【0020】前記受光素子の上に形成される前記非点対
称な像は、前記反射面の形状を非点対称にすることによ
って形成され得る。
【0021】或いは、前記受光素子の上に形成される前
記非点対称な像は、複数の対称な形状の面を組み合わせ
て、前記反射面の全体形状を非点対称にすることによっ
て形成され得る。
【0022】または、前記受光素子の上に形成される前
記非点対称な像は、前記発光素子から前記反射面を経て
前記受光素子に至る光路の上に、非点対称な形状を有す
るスリットを設けることによって形成されてもよい。
【0023】本発明の他の局面によって提供される光学
式入力装置は、複数の発光素子と少なくとも一つの受光
素子とを含む光反射型検出器を備えており、該光反射型
検出器は、該複数の発光素子が、時分割的発光タイミン
グで順に発光して、外部からの操作入力に伴って変位す
る入力部材に設けられた反射面を照射し、該反射面から
の反射光が、該反射面の変位量に連動して変動する像を
該受光素子の上に形成し、該受光素子の出力が、該時分
割的発光タイミングに同期して検出されるように、構成
されていて、そのことにより上記目的が達成される。
【0024】より詳細には、前記受光素子の上に形成さ
れる前記変動する像は、該受光素子の受光量が前記反射
面の変位に応じて変動するように形成される。
【0025】前記反射面は、非点対称な形状を有し得
る。
【0026】或いは、前記反射面は、対称な形状を有す
る複数の面の組み合わせによって形成される非点対称な
全体形状を有し得る。
【0027】また、前記発光素子から前記反射面を経て
前記受光素子に至る光路上に、非点対称な形状を有する
スリットが設けられていてもよい。
【0028】上記のような構成を有する本発明の光学式
入力装置において、ある実施形態では、前記反射面に平
行な平面をX−Y座標面としたときに、該X−Y座標面
内の該反射面の横スライド動作量と、該X−Y座標面に
垂直なZ軸周りの該反射面の回転量と、の両方を少なく
とも検出する。
【0029】他の実施形態では、前記反射面に平行な平
面をX−Y座標面としたときに、X軸周り及びY軸周り
の該反射面の回転量と、該X−Y座標面に垂直なZ軸周
りの該反射面の回転量と、の両方を少なくとも検出す
る。
【0030】例えば、本発明の光学式入力装置は、4つ
の受光素子を備え得る。その場合には、該4つの受光素
子の受光量に応じた出力をそれぞれIsc(PD1)、Isc(PD
2)、Isc(PD3)、及びIsc(PD4)としたときに、前記反射
面の前記Z軸周りの回転量は、ある対角に配置された2
つの受光素子の出力の和である(Isc(PD2)+Isc(PD
3))から他の対角に配置された残りの2つの受光素子の
出力の和である(Isc(PD1)+Isc(PD4))を引いた減算
出力A(θ)(=(Isc(PD2)+Isc(PD3))−(Isc(P
D1)+Isc(PD4)))を演算することで求められ得る。
【0031】より好ましくは、前記減算出力A(θ)
を、前記4つの受光素子の出力の和である加算出力B
(=Isc(PD1)+Isc(PD2)+Isc(PD3)+Isc(PD4))で
除算する補正処理が行われる。
【0032】さらに、本発明の光学式入力装置におい
て、ある実施形態では、前記入力部材は突起を介して保
持部材に接していて、それにより該入力部材と該保持部
材との間の接触面積が低減されて、該入力部材がスムー
ズに動作する。
【0033】また、本発明の光学式入力装置は、前記入
力部材の過度の移動を制限するストッパ機構を備え得
る。
【0034】以上のように、本発明によれば、発光素子
から発せられた後に入力部材(操作部)の反射面で反射
されて受光素子の受光面に入射する反射光の像(スポッ
ト光)が、発光素子と入力部材(操作部)の反射面との
間の位置関係の変化(変位)及び角度関係の変化(変
角)に連動して受光素子の受光面の上を移動する構成を
有している光学式(反射型)検出器において、受光面の
上に非点対称な反射光の像が形成される構成としてい
る。これによって、従来のX軸方向及びY軸方向の2次
元的な移動量の検出(すなわち、X−Y平面内での移動
量の検出、或いはX軸/Y軸周りでの回転量の検出)に
加えて、さらに、広い角度範囲に渡るθ回転量(すなわ
ち、Z軸周りでの回転量)の高分解能な検出を可能とす
る構成が、実現されている。
【0035】より具体的には、本発明の光学式入力装置
では光学式検出原理を採用しているので、非接触で且つ
密閉された環境下での高分解能な検出動作が可能にな
る。さらには、反射型の構成となっていることから、可
動部分に電子部品が配置されずに、耐久性及び信頼性に
優れた構成になっている。加えて、X−Y平面内での2
次元的な移動量の検出とZ軸周りでのθ回転の検出とが
同一のセンサ構成によって実現されるので、多目的入力
の検出に単一のセンサ構成で対応することが可能にな
り、装置サイズの小型化の実現に貢献する。
【0036】受光面の上における非点対称な反射光の像
の形成は、様々な構成によって実現することができる。
例えば、受光素子の受光面に入射する光がX−Y平面内
で非点対称な光束断面を有するような構成にすること
で、受光面の上に非点対称な反射光の像を形成すること
ができる。より具体的には、反射面の形状を非点対称な
ものにすることによって、非点対称な形状の反射光の像
を形成してもよい。或いは、反射光の光路上に非点対称
な形状の開口部を有するスリットを配置することによっ
て、非点対称な形状の反射光の像を形成することもでき
る。さらに、複数の発光素子を時分割的な発光タイミン
グで順に発光させて、操作部に設けられた反射面を照射
し、発光タイミングに同期して反射面からの反射光の光
量を検出するような構成においても、本発明の効果を得
ることが可能である。
【0037】これらの本発明の様々な実施形態は、添付
の図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図4は、本発明の光学式入力装置に
含まれ得る光反射型検出器100の構成を、簡潔且つ模
式的に示す断面図である。また、図5及び図6は、光反
射型検出器100の構成を示す斜視図及び平面図であ
る。
【0039】光反射型検出器100は、発光素子110
から発せられた光Lを反射面(図4〜図6には不図示)
により反射させて、その反射光を受光素子112A〜1
12D(参照番号112として総称することもある)で
受光する。具体的には、光反射型検出器100では、1
個の発光素子110及び4個の受光素子112A〜11
2Dが、反射面に対向し、且つ発光素子110と反射面
との間の距離が各受光素子112A〜112Dと反射面
との間の距離よりも遠くなるように、配置されている。
【0040】発光素子110は、例えばLEDであっ
て、発光素子搭載用リードフレーム113の先端にダイ
ボンドされ、さらに結線用リードフレーム114(図4
には不図示)にワイヤボンドされて結線されている。受
光素子112A〜112Dは、例えばフォトトランジス
タ或いはフォトダイオードである。4個の受光素子11
2A〜112Dは、受光素子搭載用リードフレーム11
5の先端に形成された正方形の載置部116の対角線上
の四隅に配置され、それぞれ個別の結線用リードフレー
ム117A〜117D(図4には不図示;なお、参照番
号117として総称することもある)にワイヤボンドさ
れて結線されている。そして、受光素子搭載用リードフ
レーム115の下方には、発光素子110が載置部11
6の中心の真下になるように、発光素子搭載用リードフ
レーム113が所定の間隔をあけて配置される。また、
載置部116の中心には、発光素子110よりも大きな
面積を持つ四角形の孔118(図4には不図示)が形成
されている。なお、孔118の形状は四角形に限定され
るものではなく、多角形或いは円形でもよい。
【0041】以上のように、光反射型検出器100で
は、発光素子110が、受光素子112A〜112Dに
比べて反射面から遠い位置に配置された、2層構造を有
している。
【0042】このように配置された発光素子110及び
受光素子112A〜112Dは、エポキシ樹脂等の透光
性樹脂からなるトランスファ成形された外囲器119に
よって覆われている。外囲器119の一側面からは、発
光素子110に関連するリードフレーム113及び11
4が突出し、他の側面からは、受光素子112A〜11
2Dに関連するリードフレーム115及び117A〜1
17Dが突出している。各リードフレーム113〜11
5及び117A〜117Dは、突出している箇所が同じ
水平レベルに位置するように、外囲器119の内部及び
外部で折り曲げられている。そして、発光素子110が
結線されたリードフレーム114を駆動回路に接続し、
受光素子112A〜112Dが結線されたリードフレー
ム117A〜117Dを、信号処理回路を経てA/D変
換回路に接続する。これによって、光反射型検出器10
0が完成する。
【0043】上記のような構成を有する光反射型検出器
100は、外部から加えられる加重に応じて変位するよ
うに傾動自在に支持された入力部材(例えば、ジョイス
ティック)に対向して配置される。具体的には、例え
ば、反射面として機能する面を有する適当な入力部材
を、反射面が発光素子及び受光素子に対して適切な位置
関係に置かれるように、光反射型検出器100に被せ
る。これによって、入力部材に外部から加重(入力操
作)が加えられることによって生じる反射面の変位が、
光学的に(具体的には反射型原理によって)検出され
る。
【0044】図7(a)及び(b)は、本発明の光学式
入力装置を構成するための光反射型検出器100と入力
部材150との組み合わせ状態を模式的に示す図であ
る。具体的には、図7(a)は、組合せ部分の断面図で
あり、図7(b)は、図7(a)の要部の拡大図であ
る。また、図8は、図7(a)の線8−8における断面
図である。
【0045】図7及び図8に示す構成では、先に説明し
た発光素子110及び受光素子112を外囲器119の
中に有する光反射型検出器100が、基板135に設け
られた開口部に、一方の側から配置されている。光反射
型検出器100のリードフレーム113及び115は、
基板135の表面に設けられた回路(不図示)に、電気
的に接続されている。
【0046】基板135の開口部のもう一方の側から
は、入力部材150が配置されている。入力部材150
は、反射面132を有する操作部127、基板135に
固定される固定部129、及び操作部127と固定部1
29とを接続する弾性部128を備えている。操作部1
27は、外部から与えられた入力に応じて、図7(a)
に矢印でそれぞれ示すような横スライド動作及び/或い
はθ回転スライド動作を示す。
【0047】操作部127は、底面に設けられた突起1
30によって基板135と接している。これによって、
操作部127と基板135の表面との間の接触面積が低
減されて、横スライド動作及びθ回転スライド動作がス
ムーズに行われるようになっている。さらに、固定部1
29には、ストッパ131に囲まれた溝134が設けら
れており、操作部127の突起130は、これらの溝1
34に対応するようにそれぞれ設けられている。これに
より、突起130は溝134の中をスライド動作し、突
起130が溝134の周囲のストッパ131にあたる
と、それ以上は動けない構成になっている。突起13
0、ストッパ131、及び溝134によって形成される
このようなストッパ構成によって、操作部127に対す
る過剰な入力操作に起因する入力部材150の破壊を、
防ぐことができる。
【0048】上記のような光学式入力装置の構成は、操
作部127に加えられるX−Y平面内での2次元的な横
スライド動作の検出に効果的である。一方、X軸周り及
び/或いはY軸周りでの回転動作(変角の発生)を検出
するためには、図9及び図10に示す構成が効果的であ
る。
【0049】図9は、本発明の光学式入力装置を構成す
るための他の光反射型検出器160の構成を示す断面図
であり、図10は、光学式入力装置を構成するために光
反射型検出器160と入力部材170とが組み合わされ
ている状態を模式的に示す断面図である。
【0050】図9に示す光反射型検出器160の基本的
な構成は、先に説明した光反射型検出器100と同じで
ある。同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、そ
れらの詳細な説明は、ここでは省略する。光反射型検出
器160では、外囲器119の周囲に、例えばABSか
らなる2次モールド161aが成形される。さらにその
後、2次モールド161aの外側に、上部にレンズ16
2が一体成形されているレンズホルダ161bが取り付
けられる。一体成形されているレンズホルダ161b及
びレンズ162は、例えばポリカーボネートで形成され
る。
【0051】光反射型検出器160を用いて構成される
光学式入力装置では、図10に示すように、光反射型検
出器160は保持部材137に設けられた凹部に収めら
れており、ここにはさらに、反射面132を有する入力
部材170が嵌合されている。入力部材170はスティ
ック136を有しており、スティック136に外部から
与えられた入力に応じて、図10に矢印でそれぞれ示さ
れるようなX軸(或いはY軸)周りの回転スライド動作
及びθ回転スライド動作を示す。
【0052】入力部材170(スティック136)の先
端にはストッパ部140が設けられており、保持部材1
37の凹部の側壁に設けられた半球状の突起138とス
トッパ部140とが少ない接触面積で接触しながら、ス
ティック136がスライド動作を行う。これによって、
スティック136のX軸(或いはY軸)周りの回転スラ
イド動作びθ回転スライド動作が、スムーズに行われる
ようになっている。さらに、ストッパ部140は、保持
部材137の凹部の底面部分(図10では参照番号13
9によって表示)にあたると、それ以上は動けない構成
になっている。このようなストッパ構成によって、ステ
ィック136に対する過剰な入力操作による入力部材1
70の破壊を、防ぐことができる。
【0053】本実施形態の光学式入力装置の特徴は、入
力部材150或いは170に設けられている反射面13
2を、真円や正方形ではない非点対称な形状を有するよ
うに形成することによって、受光素子112の受光面を
照射する反射光の像の形状を、非点対称にしていること
である。例えば、図8に示される例では、楕円形の反射
面132を設けている。
【0054】図11(a)〜(p)には、反射光の像S
の非点対称な形状の様々な具体例を示している。このよ
うな反射光の像Sの非点対称な形状は、例えば、単一の
反射面の形状を非点対称にすることによって形成するこ
とができる。或いは、それぞれが対称な形状を有する複
数の反射面を適切に組み合わせることによって、全体形
状を非点対称なものにすることも可能である。或いは、
適切な形状のスリットを光路上に設けることによって、
反射光の像Sの非点対称な形状を実現することも可能で
ある。
【0055】いずれの方法においても、反射光の光束断
面がX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)で非点対称に
なるようにすることによって、非点対称な反射光の像S
を得ることができる。
【0056】なお、反射面は、例えば、入力部材の底面
の少なくとも一部に、アルミ膜、クロム膜、或いはガラ
スなどを蒸着して多層膜コーティング処理をするか、ま
たは、そのような材料からなるシートを貼り付けること
によって、形成することができる。或いは、鏡面反射面
を形成できる限りは、他の材料或いは方法を用いてもよ
い。
【0057】本発明によれば、上記のように反射光の像
の形状を非点対称にすることによって、入力部材へのZ
軸周りの回転入力操作にともなう反射面の回転移動によ
り、各受光素子における受光量が意図的にアンバランス
なものになる。この結果、後述する検出原理に従った演
算処理を行うことによって、入力部材のX−Y平面(X
軸方向及びY軸方向)での移動量、或いはX軸周り/Y
軸周りでの回転量の検出に加えて、Z軸周りの回転であ
るθ回転量の検出が可能になる。
【0058】次に、本発明の光学式入力装置におけるX
−Y平面(X軸方向及びY軸方向)での2次元的な移動
量(或いはX軸周り/Y軸周りでの回転量)、及びθ回
転量の検出原理を、以下に説明する。
【0059】図12は、検出のための回路接続を模式的
に示す図である。
【0060】図12に示すように、先に参照番号112
で示した発光素子GL(例えば発光ダイオード)が接続
されているリードフレーム及びの間に定電流源を接
続し、先に参照番号112A〜112Dで示した受光素
子PD1〜PD4(例えばフォトダイオード)が接続さ
れているリードフレーム〜を、電流計を介して接地
する。発光素子GLから発生された光は、反射面によっ
て反射された後に各受光素子PD1〜PD4を照射し、
各受光素子PD1〜PD4の受光量に応じた大きさの出
力電流Isc(PD1)〜Isc(PD4)が発生する。反射面の変位
に応じて各受光素子PD1〜PD4に発生する出力電流
値Isc(PD1)〜Isc(PD4)が変化するので、それらの値を
接続された電流計で測定して、以下に述べる演算処理を
行う。
【0061】図13(a)〜(e)は、本発明の光学式
入力装置におけるX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)
での2次元的な移動量(或いはX軸周り/Y軸周りでの
回転量)、及びθ回転量の検出原理を、説明する図であ
る。
【0062】初期状態では、図13(a)に示すよう
に、反射面からの非点対称な反射光の像Sは、4つの受
光素子PD1〜PD4に均等に入射するように位置して
いる。これに対して、反射面がX軸周りに回転するか或
いはY軸方向に並行移動すると、反射光の像Sが受光素
子PD1〜PD4に対して移動して、図13(b)に実
線で示すような位置に変位する(図13(b)の点線
は、図13(a)に示した初期位置を示す)。同様に、
反射面がY軸周りに回転するか或いはX軸方向に並行移
動すると、反射光の像Sが受光素子PD1〜PD4に対
して移動して、図13(c)に実線で示すような位置に
変位する(図13(c)の点線は、図13(a)に示し
た初期位置を示す)。さらに、反射面がθ回転をする場
合も同様であり、反射光の像Sは、θ回転に伴って図1
3(d)或いは図13(e)に実線で示すような位置に
変位する(図13(d)及び(e)の点線は、図13
(a)に示した初期位置を示す)。
【0063】このような反射面の変位に伴う反射光の像
Sの受光面上での変位に応じて、各受光素子PD1〜P
D4の受光量が変化する。その結果、各受光素子PD1
〜PD4で発生する電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)が変化
する。この出力電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)の変化を利
用して以下に説明する演算処理を行うことによって、反
射面の変位量を求める。
【0064】すなわち、まず以下の(1)式及び(2)
式によって、像SのY軸方向への移動量に対応する受光
素子の減算出力A(X)及び像SのX軸方向への移動量
に対応する受光素子の減算出力A(Y)を求める: A(X)=(Isc(PD2)+Isc(PD4))−(Isc(PD1)+Isc(PD3)) (1) A(Y)=(Isc(PD1)+Isc(PD2))−(Isc(PD3)+Isc(PD4)) (2) 減算出力A(X)及びA(Y)と反射面の変位量との関
係は、例えば図14に示すグラフのようになる。
【0065】一方、θ回転に関しては、以下の(3)式
によって、像Sのθ回転量に対応する受光素子の減算出
力A(θ)を求める: A(θ)=(Isc(PD2)+Isc(PD3))−(Isc(PD1)+Isc(PD4)) (3) 図15(a)には、減算出力A(θ)と反射面の回転角
度との間の関係に関する実測データの一例を示す。
【0066】光反射型検出器に含まれる発光素子は、一
般に化合物半導体を用いて形成されており、経年変化及
び温度変化に伴う特性変化を示す。また、例えば多層膜
のコーティング処理によって形成される反射面の反射特
性も、経年変化を示す。そこで、次に、これらの影響を
低減する目的で、以下の除算処理を行う。
【0067】すなわち、まず、各受光素PD1〜PD4
の出力電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)を用いて、以下の
(4)式で示される加算出力Bを求める: B=Isc(PD1)+Isc(PD2)+Isc(PD3)+Isc(PD4) (4) 図15(b)には、θ回転を例にとって、加算出力Bと
反射面の回転角度との間の関係に関する実測データの一
例を示す。
【0068】その後に、以上のようにして求められた減
算出力A(X)、A(Y)、及びA(θ)と加算出力B
とを用いて、減算出力増加量Ax’(=A(X)/
B)、Ay’(=A(Y)/B)、及びAθ’(=A
(θ)/B)を求める。図15(c)には、θ回転を例
にとって、減算出力増加量Aθ’と反射面の回転角度と
の間の関係を示す実測データの一例を示す。
【0069】さらにその後に、光反射型検出器のアセン
ブリ工程での位置的なばらつきに起因するオフセットを
補正する。この場合の補正処理としては、例えば、初期
のばらつきをマイコンに記憶しておき、上記の演算処理
によって得られた減算出力増加量Ax’、Ay’、及び
Aθ’の各信号から記憶されている値を減算処理して補
正を行うなどの処理を行う。
【0070】上記のような各演算処理及び補正処理の結
果、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに対する反射面の
変位スライド量、及びθ回転スライド量が、それぞれ求
められる。また、補正後の減算出力増加量Ax’及びA
y’のベクトルを計算すれば、図16に示す角度ψとし
て、反射面移動量の方向が求められる。
【0071】以上の演算処理によって、受光素子PD1
〜PD4の出力電流値Isc(PD1)〜Isc(PD4)から、反射
面の変位の大きさ及び方向を2次元的に求めることがで
きる。
【0072】以上の説明では、光反射型検出器100及
び160は、1個の発光素子110の周囲に4つの受光
素子112A〜112Dが配置されている構成となって
いる。しかし、受光素子の設置個数は4個に限られるも
のではなく、2個以上を適切に配置して対応する演算処
理を行えば、上記と同様の効果を得ることができる。ま
た、以上の説明では、発光素子110が、反射面に対し
て、受光素子112よりも遠くに位置する構成になって
いる。或いは、受光素子112が、反射面に対して、発
光素子110よりも遠くに位置する構成とすることも可
能である。その他の様々な光反射型検出器の構成の改変
については、本願出願人によって別途出願されている特
願平8−75008号を参照されたい。
【0073】さらに、以上の説明では、発光素子と受光
素子とが2段構造に配置されている光反射型検出器を例
にとって、本発明の原理を説明している。しかし、本発
明の適用はそのような2段構造を有する光反射型検出器
に限られるわけではない。例えば、図17(a)及び
(b)に模式的に示すように、同一のリードフレーム1
95の中央部に一つの発光素子110を載置し、その周
囲に複数の受光素子112を配置して、非点対称な形状
を有する反射面132からの反射光(非点対称な光束断
面を有している)を受光する構成に対しても、本発明は
適用可能である。或いは、図18(a)及び(b)に模
式的に示すように、同一のリードフレーム195に複数
(例えば4つ)の発光素子110を配置し、その中央部
に一つの受光素子112を載置して、非点対称な形状を
有する反射面132からの反射光(非点対称な光束断面
を有している)を受光する構成に対しても、本発明は適
用可能である。
【0074】さらには、図19(a)及び(b)に模式
的に示すように、同一のリードフレーム195の上に発
光素子110及び受光素子112を並べて配置して、非
点対称な形状を有する反射面132からの反射光(非点
対称な光束断面を有している)を受光する構成に対して
も、本発明は適用可能である。
【0075】(第2の実施形態)先に説明した第1の実
施形態では、反射面からの反射光の形状(具体的にはX
−Y平面内での光束断面)を非点対称なものにすること
によって、受光面の上に非点対称な反射光の像を形成さ
せる構成を例にとって、本発明を説明している。それに
対して本実施形態では、複数の発光素子を時分割的な発
光タイミングで順に発光させて反射面を照射し、反射面
からの反射光によって受光素子の上に反射面の移動にと
もなって変動する像を形成させ、さらに、発光素子の発
光タイミングと受光素子の出力センシングのタイミング
との間の同期をとりながら受光量を検出することによっ
て、θ回転量を検出する。
【0076】具体的には、本実施形態の光学式入力装置
では、その光反射型検出器が、先に図18(a)及び
(b)に模式的に示したように、同一のリードフレーム
195に複数(例えば4つ)の発光素子110A〜11
0Dを配置し、その中央部に一つの受光素子112を載
置して、非点対称な形状を有する反射面132からの反
射光を受光する構成を有している。一方、図20(a)
〜(f)には、本実施形態の手法に従った発光素子11
0A〜110Dの発光タイミング(図20(a)〜
(d))及び受光素子の出力センシングのタイミング
(図20(e)及び(f))を、模式的に示す。図示さ
れているように、本実施形態では、複数の発光素子11
0A〜110Dを順に時分割的に離散パルス状に発光さ
せた上で、その発光タイミングに同期して受光素子11
2の出力をセンシングする。外部からの操作入力によっ
て発光素子110A〜110D、反射面132、及び受
光素子112の位置関係に変化が生じると、各発光素子
からの発光に起因する反射光の像の受光素子112に対
する位置が変化して、受光量(すなわち、受光素子11
2の出力)が増減する(図20(f)参照)。本実施形
態では、このような受光量の増減に基づく各受光素子か
らの出力電流量の変化を利用して、操作入力に対応する
反射面の変位量、具体的にはX−Y平面(X軸方向及び
Y軸方向)での2次元的な移動量(或いはX軸周り/Y
軸周りでの回転量)、及びθ回転量を検出する。なお、
検出のための演算処理や補正処理は、先に説明した第1
の実施形態の場合と同様であるので、ここでは説明を省
略する。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明の光学式入力装置
によれば、従来のX軸方向及びY軸方向の2次元的な移
動量の検出(すなわち、X−Y平面内での移動量の検
出、或いはX軸/Y軸周りでの回転量の検出)に加え
て、さらに、広い角度範囲に渡るθ回転量(すなわち、
Z軸周りでの回転量)の高分解能な検出を可能とする構
成が実現される。
【0078】より具体的には、本発明の光学式入力装置
では光学式検出原理を採用しているので、非接触で且つ
密閉された環境下での高分解能な検出動作が可能にな
る。さらには、反射型の構成となっていることから、可
動部分に電子部品が配置されずに、耐久性及び信頼性に
優れた構成になっている。加えて、X−Y平面内での2
次元的な移動量の検出とZ軸周りでのθ回転量の検出と
が同一のセンサ構成によって実現されるので、多目的入
力の検出に単一のセンサ構成で対応することが可能にな
り、装置サイズの小型化の実現に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のジョイスティック装置の構成を模式的に
示す斜視図である。
【図2】図1のジョイスティック装置に含まれるロータ
リーエンコーダの構成を模式的に示す斜視図である。
【図3】従来の透過型方法によるθ回転の光学式検出原
理を模式的に説明する図である。
【図4】本発明のある実施形態における光学式入力装置
に含まれる光反射型検出器の構成を模式的に示す断面図
である。
【図5】図4の光反射型検出器の構成を模式的に示す斜
視図である。
【図6】図4の光反射型検出器の構成を模式的に示す平
面図である。
【図7】図4の光反射型検出器を利用して本発明の光学
式入力装置を構成するための光反射型検出器と入力部材
との組み合わせ状態を模式的に示す図であり、(a)
は、組合せ部分の断面図であり、(b)は、(a)の要
部の拡大図である。
【図8】図7(a)の線8−8における断面図である。
【図9】本発明のある実施形態における光学式入力装置
に含まれる他の光反射型検出器の構成を模式的に示す断
面図である。
【図10】図9の光反射型検出器を利用して本発明の光
学式入力装置を構成するための光反射型検出器と入力部
材(スティック)との組み合わせ状態を模式的に示す断
面図である。
【図11】(a)〜(p)は、本発明の光学式入力装置
における非点対称な反射面の形状(それによって得られ
る反射光の像の非点対称な形状)の様々な例を示す図で
ある。
【図12】本発明の光学式入力装置における変位量(回
転量)の検出のための回路接続を模式的に示す図であ
る。
【図13】(a)〜(e)は、本発明の光学式入力装置
におけるX−Y平面(X軸方向及びY軸方向)での2次
元的な変位(或いはX軸周り/Y軸周りでの回転)、及
びθ回転の検出原理を説明するための図であり、外部か
ら与えられた操作入力による受光素子の受光面上での反
射光の非点対称な像の移動の様子を模式的に示す図であ
る。
【図14】減算出力A(X)及びA(Y)と反射面の変
位量との関係を説明するグラフである。
【図15】(a)は、減算出力A(θ)と反射面の回転
角度との間の関係に関する実測データの一例であり、
(b)は、加算出力Bと反射面の回転角度との間の関係
に関する実測データの一例であり、(c)は、減算出力
増加量Aθ’と反射面の回転角度との間の関係に関する
実測データの一例である。
【図16】反射面移動量の方向検出時のベクトル計算を
示す図である。
【図17】(a)及び(b)は、本発明の光学式入力装
置において使用され得る他の光反射型検出器の構成を模
式的に示す図である。
【図18】(a)及び(b)は、本発明の光学式入力装
置において使用され得るさらに他の光反射型検出器の構
成を模式的に示す図である。
【図19】(a)及び(b)は、本発明の光学式入力装
置において使用され得るさらに他の光反射型検出器の構
成を模式的に示す図である。
【図20】(a)〜(f)は、本発明の第2の実施形態
の光学式入力装置における複数の発光素子の発光タイミ
ング、及びそれに同期した受光素子の出力センシングの
タイミングを、模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 スティック 2、5 ガイド 3、6 シャフト 4、7 ロータリーエンコーダ 8 ジョイスティック装置 9 発光素子 10 受光素子 12 回転板 13 スリット 15 発光素子 16 固定スリット 18 受光素子 19 スポット光 100 光反射型検出器 110(110A〜110D) 発光素子 112(112A〜112D) 受光素子 113、114、115、117(117A〜117
D) リードフレーム 119 外囲器 127 操作部 128 弾性部 129 固定部 130 突起 131 ストッパ 132 反射面 134 溝 135 基板 136 スティック 137 保持部材 140 ストッパ 150 入力部材 160 光反射型検出器 161a 2次モールド 161b レンズホルダ 162 レンズ 170 入力部材 GL 発光素子 PD1、PD2、PD3、PD4 受光素子 S 反射光の像

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子とを含む光反射型検
    出器を備え、該光反射型検出器は、該発光素子からの光
    が、外部からの操作入力に伴って変位する入力部材に設
    けられた反射面に照射され、該反射面からの反射光が、
    該反射面の変位量に連動して変位する非点対称な像を該
    受光素子の上に形成するように、構成されている、光学
    式入力装置。
  2. 【請求項2】 前記反射面からの反射光は、該反射面に
    平行な平面をX−Y座標面としたときに、該X−Y座標
    面内において非点対称な光束断面を有している、請求項
    1に記載の光学式入力装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子の上に形成される前記非点
    対称な像は、前記反射面の形状を非点対称にすることに
    よって形成される、請求項1または2に記載の光学式入
    力装置。
  4. 【請求項4】 前記受光素子の上に形成される前記非点
    対称な像は、複数の対称な形状の面を組み合わせて、前
    記反射面の全体形状を非点対称にすることによって形成
    される、請求項1または2に記載の光学式入力装置。
  5. 【請求項5】 前記受光素子の上に形成される前記非点
    対称な像は、前記発光素子から前記反射面を経て前記受
    光素子に至る光路の上に、非点対称な形状を有するスリ
    ットを設けることによって形成される、請求項1または
    2に記載の光学式入力装置。
  6. 【請求項6】 複数の発光素子と少なくとも一つの受光
    素子とを含む光反射型検出器を備え、該光反射型検出器
    は、該複数の発光素子が、時分割的発光タイミングで順
    に発光して、外部からの操作入力に伴って変位する入力
    部材に設けられた反射面を照射し、該反射面からの反射
    光が、該反射面の変位量に連動して変動する像を該受光
    素子の上に形成し、該受光素子の出力が、該時分割的発
    光タイミングに同期して検出されるように、構成されて
    いる、光学式入力装置。
  7. 【請求項7】 前記受光素子の上に形成される前記変動
    する像は、該受光素子の受光量が前記反射面の変位に応
    じて変動するように形成される、請求項6に記載の光学
    式入力装置。
  8. 【請求項8】 前記反射面は非点対称な形状を有する、
    請求項6または7に記載の光学式入力装置。
  9. 【請求項9】 前記反射面は、対称な形状を有する複数
    の面の組み合わせによって形成される非点対称な全体形
    状を有している、請求項6または7に記載の光学式入力
    装置。
  10. 【請求項10】 前記発光素子から前記反射面を経て前
    記受光素子に至る光路上に、非点対称な形状を有するス
    リットが設けられている、請求項6または7に記載の光
    学式入力装置。
  11. 【請求項11】 前記反射面に平行な平面をX−Y座標
    面としたときに、該X−Y座標面内の該反射面の横スラ
    イド動作量と、該X−Y座標面に垂直なZ軸周りの該反
    射面の回転量と、の両方を少なくとも検出する、請求項
    1から10のいずれかに記載の光学式入力装置。
  12. 【請求項12】 前記反射面に平行な平面をX−Y座標
    面としたときに、X軸周り及びY軸周りの該反射面の回
    転量と、該X−Y座標面に垂直なZ軸周りの該反射面の
    回転量と、の両方を少なくとも検出する、請求項1から
    10のいずれかに記載の光学式入力装置。
  13. 【請求項13】 4つの受光素子を備えており、該4つ
    の受光素子の受光量に応じた出力をそれぞれIsc(PD
    1)、Isc(PD2)、Isc(PD3)、及びIsc(PD4)としたとき
    に、前記反射面の前記Z軸周りの回転量は、ある対角に
    配置された2つの受光素子の出力の和である(Isc(PD
    2)+Isc(PD3))から他の対角に配置された残りの2つ
    の受光素子の出力の和である(Isc(PD1)+Isc(PD4))
    を引いた減算出力A(θ)(=(Isc(PD2)+Isc(PD
    3))−(Isc(PD1)+Isc(PD4)))を演算することで求
    められる、請求項11または12に記載の光学式入力装
    置。
  14. 【請求項14】 前記減算出力A(θ)を、前記4つの
    受光素子の出力の和である加算出力B(=Isc(PD1)+
    Isc(PD2)+Isc(PD3)+Isc(PD4))で除算する補正処
    理が行われる、請求項13に記載の光学式入力装置。
  15. 【請求項15】 前記入力部材は突起を介して保持部材
    に接していて、それにより該入力部材と該保持部材との
    間の接触面積が低減されて、該入力部材がスムーズに動
    作する、請求項1から14のいずれかに記載の光学式入
    力装置。
  16. 【請求項16】 前記入力部材の過度の移動を制限する
    ストッパ機構を備えている、請求項1から15のいずれ
    かに記載の光学式入力装置。
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WO2019146339A1 (ja) * 2018-01-29 2019-08-01 アオイ電子株式会社 半導体装置

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