JP3573017B2 - 金型内塗料塗布方法 - Google Patents

金型内塗料塗布方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂などの成形品の成形と塗装を同時に行うために金型内のキャビティに予め塗料を塗布(モールドコート)する金型内塗料塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の成形品として、例えば、車両用のステアリングホイールがある。ステアリングホイールは、芯金を金型キャビティ(成形品形状を作る空洞部)にセットした後に、金型キャビティに樹脂材料を注入し硬化させて成形される。ステアリングホイールの樹脂成形に使用されているウレタン樹脂は、耐光性に劣り黄変する欠点があるため、その樹脂部分の表面に耐光性をもたせるための塗膜を形成する必要がある。
【0003】
この塗膜の形成方法として、金型内のキャビティに予め塗料を塗り、その後、製品の成形を行う方法が適用されている。具体的には、金型を開いてキャビティに塗料溶液をスプレーガンで塗布(モールドコート)する。その後、金型を閉じキャビティにウレタン材料を混合注入して反応硬化させる。これにより、成形品の表面に塗膜が形成される。なお、金型キャビティに所定の材料を混合注入して反応硬化させる成形方法を反応射出成形(RIM:Reaction Injection Molding)という。また、ここで用いられる塗料溶液は、例えば、溶剤としてのメチルエチルケトン(MEK)及びイソプロピルアルコール(IPA)と、耐光性に優れたウレタン樹脂とからなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにスプレーガンにより塗料溶液をキャビティに塗布(モールドコート)した場合では、金型キャビティに塗着しない塗料は空気中に飛散してしまうため、その塗料を回収することができなかった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、成形品の成形と塗装を同時に行うために金型キャビティに予め塗料を塗布(モールドコート)する際に、塗料を回収することができる金型内塗料塗布方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、金型キャビティ内に塗料を塗布する金型内塗料塗布方法において、排出孔を通じて金型キャビティ内を減圧し、減圧状態で溶剤とウレタン樹脂とを含む塗料溶液を金型キャビティ内で沸騰させることにより体積増加及び破泡させて、塗料を金型キャビティの壁面に塗布すると共に気化した溶剤を排気して金型キャビティ内に塗膜層を形成し、金型キャビティに塗着しない塗料が排出孔を通じ排出され、塗料が回収されることをその要旨としている。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記排出孔から排出される塗料を回収部材表面に付着させて回収することをその要旨としている。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、減圧状態の金型キャビティ内で気化した塗料の溶剤を、冷却装置に導入しその冷却装置内で液化させて回収するようにしたことをその要旨としている。
【0009】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、排出孔を通じて金型キャビティ内が減圧されると塗料の体積が増加する。この体積増加により金型キャビティ内に塗膜層が形成される。このように、塗膜層が金型キャビティに形成されるとき、その際に金型キャビティに塗着しない塗料が排出孔を通じ排出され、その塗料が回収される。つまり、従来のようにスプレーガンで塗料を塗布した場合、金型キャビティに付着しない塗料の回収は不可能であったが、上記方法を採用すると、金型キャビティに付着しない塗料の回収が可能となる。
【0010】
具体的には、請求項2に記載の発明のように、排出孔から排出される塗料を回収部材表面に付着させることで、塗料が回収される。
請求項3に記載の発明によれば、減圧状態の金型キャビティ内で気化した塗料の溶剤が冷却装置に導入される。そして、同冷却装置内で冷却されることで液化した溶剤が回収される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に従って説明する。
図1〜4は、本実施形態における射出成形機の一部断面図であり、図5は同射出成形機の概略構成を示す模式図である。また、図6は同射出成形機により成形される車両用のステアリングホイール1の斜視図である。
【0012】
図6に示すようにステアリングホイール1は、リング部2、スポーク部3,4,5及びパッド部6を有しており、図1〜4に示す射出成形機の金型7(下型8,上型9)は、リング部2及びスポーク部3,4,5の芯金10をウレタン樹脂で被覆するためのものである。なお、本実施形態では、図6に示すステアリングホイール1を裏返した状態で、反応射出成形による樹脂成形が実施される。
【0013】
図1〜図4に示すように、金型7は枠体11と蓋体12とからなる真空ボックス13内に配設されている。詳しくは、枠体11には金型7の下型8が固定され、蓋体12には金型7の上型9が固定されている。また、蓋体12における枠体11との接合部にはシール部材14が配設されている。そして、図1に示すように金型7が開けられている状態から枠体11及び下型8が上方へ移動されて図2に示すように芯金10がセットされた状態で金型7が閉じられ型締めされる。なおこのとき、枠体11と蓋体12とにより真空ボックス13が形成され、シール部材14により真空ボックス13内が密封される。また、本実施形態の芯金10は、アルミダイカスト、マグネシウムダイカスト、またはそれらからなる合金のダイカスト成形により製造され、芯金10のリング部10aの断面形状は、図2に示すようにU字形状となっている。
【0014】
下型8及び上型9には凹部15,16が形成されており、同凹部15,16が成形品形状を作るためのキャビティ17となる。また、成形時にステアリングホイール1の芯金10を固定するために、下型8の中央部に固定部材18が突設されるとともに、上型9の中央部に固定部材19が突設されている。
【0015】
また、金型7内には、キャビティ17に連通するゲート21が形成されている。そして、図5に示すように、塗料注入装置22からの塗料溶液がゲート21を介してキャビティ17に注入される。さらに、ウレタン注入装置23からのウレタン材料がゲート21を介してキャビティ17に注入される。このウレタン材料は、液状であってポリオール成分、イソシアネート成分及び発泡成分を含む。
【0016】
図1〜4に示すように上型9の凹部16には、排出孔25(例えば、断面積=4mm)が形成されている。その排出孔25を覆うように上型9の外側に固定された状態で回収部材としての回収ボックス26が配設されている。回収ボックス26には、排気口26aが設けられ、同排気口26aにより回収ボックス26内と真空ボックス13内の中空部27とが連通される。つまり、真空ボックス13内の中空部27は、回収ボックス26及び排出孔25を介してキャビティ17に連通されている。
【0017】
枠体11の一方の側壁(図の左側の側壁)には排出管31が設けられ、その排出管31から真空ボックス13内の気体が排出されることで真空ボックス13内が減圧される。詳しくは、図5に示すように、モータ32が駆動されることによって真空ボックス13内の気体が真空ポンプ33を介して冷却装置34に導入される。冷却装置34は、その気体を冷却して気体中に含まれる塗料の溶剤を液化した後、その液状の溶剤を回収容器35に回収させる。なお、このモータ32は、駆動時に火花を生じない防爆仕様のモータが用いられ、気化した溶剤に引火することが防止される。
【0018】
次に、本実施形態におけるステアリングホイール1のウレタン樹脂の成形方法を図1〜図4を用いて説明する。
先ず、図1に示すように、金型7を開いてキャビティ17(下型8の凹部15及び上型9の凹部16)の壁面に離型剤を塗布する。この離型剤は、ワックス、シリコンオイル等からなり、金型7に成形品が粘着することを防いで、成形品を取り出し易くする目的で塗布されるものである。
【0019】
そして、図2に示すように金型7内に芯金10をセットして金型7を閉じ型締めする。なおこのとき、枠体11と蓋体12とがシール部材14を介して接合され真空ボックス13内は密閉状態となる。
【0020】
次いで、金型7を水平に保った状態で、塗料注入装置22からの塗料Mの溶液(本実施形態では、170g)をキャビティ17に注入する。本実施の形態における塗料Mの溶液は、溶剤としてのメチルエチルケトン(MEK)及びイソプロピルアルコール(IPA)と、固形分としてのウレタン樹脂を含む。なお、塗料Mにおける各成分の割合を重量%で示すと、MEK=約85%、IPA=約10%、ウレタン樹脂=2.5%となる。
【0021】
その後、真空ポンプ33を駆動し排出管31から真空ボックス13内の気体を排出することで真空ボックス13内を減圧する。すると、キャビティ17内の気体が排出孔25及び回収ボックス26を介して真空ボックス13内の中空部27に吸い出されてキャビティ17内も減圧される。このように、キャビティ17内が減圧されると、塗料Mの溶剤(MEK,IPA)の沸点が低下する。これにより、塗料Mは体積増加を伴いつつ沸騰して破泡する。具体的には、金型7の温度が55℃に保たれており、キャビティ17内が300torr以下に減圧されると溶剤は沸騰する。この沸騰時の体積増加及び破泡により、図3に示すように、塗料Mがキャビティ17の壁面に塗布される。
【0022】
そして、塗料Mの溶剤が気化して、塗料Mのウレタン樹脂がキャビティ17の壁面に塗着される。つまり、塗膜層がキャビティ17の壁面に形成される。なおこのとき、キャビティ17内における芯金10の表面が塗料Mの溶剤により洗浄されるとともに、接着剤の役割を果たす塗料Mが芯金10の表面に塗着される。
【0023】
このように、塗膜層がキャビティ17の壁面に形成される減圧時において、塗料溶液が排出孔25を介してキャビティ17内から排出され、回収ボックス26の内壁、特に内壁の上部に塗料Mが付着されることとなる。
【0024】
また、気化した溶剤を含む気体が、真空ボックス13内の中空部27、排出管31及び真空ポンプ33等を介して冷却装置34に導入され同冷却装置34内で冷却されることで、その気体中に含まれる溶剤(MEK,IPA)が液化される。そして、液化された溶剤(MEK,IPA)が、回収容器35に回収される。
【0025】
次いで、ウレタン注入装置23で混合された液状のウレタンの材料がゲート21を介してキャビティ17に注入されて、図4に示すように同材料がキャビティ17内で反応硬化する。具体的には、発泡成分とイソシアネート成分とが反応してCO2が発生するとともに、ポリオール成分とイソシアネート成分が反応することでウレタン樹脂の発泡成形が実施される。
【0026】
このようにして、ステアリングホイール1のリング部2及びスポーク部3,4,5のウレタン樹脂の成形と塗装が同時に実施される。つまり、反応成形により成形されるウレタン樹脂U2の表面に耐光性のあるウレタン樹脂U1の塗膜がほぼ均一な厚さ(例えば、10μm)で形成される。また、回収ボックス26の壁面には、塗料Mが乾くことでウレタン樹脂U1が残存される。
【0027】
なお、ウレタン材料を用いた反応射出成形では、液状のウレタン材料をキャビティ17に注入して発泡成形させるものであるため、一般的な熱可塑性樹脂の射出成形と比較して、キャビティ17内が低温、低圧の条件下で樹脂成形が実施される。従って、キャビティ17の壁面に形成された塗膜層が成形時の圧力や温度によって壊されることが防止される。
【0028】
その後、金型7が開けられて、図6に示すようにリング部2及びスポーク部3,4,5がウレタン樹脂U1,U2で被覆されたステアリングホイール1が取り出される。なお、本実施形態では、ステアリングホイール1を裏返した状態で樹脂成形が行われるので、ステアリングホイール1において耐光性が必要となる上側ほど厚いウレタン樹脂U1の塗膜が形成される。また、本実施形態における射出成形機では、所定数のステアリングホイール1の成形毎に回収ボックス26が取り外されて、その壁面に残存するウレタン樹脂U1が回収される。この回収されたウレタン樹脂U1と、前記回収容器35に回収された溶剤(MEK,IPA)が再び配合されて、塗料注入装置22に補充される。
【0029】
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)回収ボックス26によりキャビティ17から排出孔25を通じて排出される塗料Mのウレタン樹脂U1を回収できる。また、気化した塗料Mの溶剤(MEK,IPA)が冷却装置34により液化した状態で回収容器35に回収できる。その結果、スプレーガンで塗料Mを塗布(モールドコート)した場合では不可能であった塗料Mの回収が可能となる。つまり、塗料Mの再利用が可能となり材料コストを低減できる。
【0030】
(2)閉じた金型7内に塗料溶液が注入され、その金型7内において、塗料Mの塗布(モールドコート)が実施されるので、スプレーガンで塗料Mを塗布した場合に比べて塗着効率を高めることができ、塗料Mの材料費を低減できる。また、塗料Mはキャビティ17外に塗布されることがなく、成形時におけるバリの発生を防止できる。従って、従来技術で必要であったバリを除去するための処理工程が不要となる。その結果、製造コストを低く抑えることができる。さらに、塗料Mが射出成形機の外部に飛散することが防止され、作業場をきれいに保つことができ、周囲の環境の悪化を防止することができる。
【0031】
(3)耐光性に優れるウレタン樹脂U1の塗膜がステアリングホイール1の樹脂部の表面に形成されるので、ステアリングホイール1の樹脂部分の内部に反応射出成形により成形したウレタン樹脂U2の変色を防止できる。また、芯金10の表面は、塗料Mの溶剤により洗浄され、その芯金10の表面に接着性に優れるウレタン樹脂系の塗料Mが塗布されているため芯金10と発泡成形されるウレタン樹脂とが強固に固着できる。
【0032】
(4)塗料Mは、その溶剤が沸騰して体積増加及び破泡することによりキャビティ17の壁面に均一に塗布(モールドコート)される。つまり、塗布むらが無くなり成形後において製品表面の塗膜がほぼ均一な厚さで形成される。従って、耐光性がどの場所でも均一に得られ、製品性能の悪化を防止できる。また、製品表面の色むらがなく外観不良を低減できる。さらに、塗料注入装置22により塗料溶液の注入量を的確に制御すれば、所望の厚さの塗膜を形成することができ、塗料Mの注入量に基づく製品バラツキを低減できる。
【0033】
(5)ウレタン材料を用いた反応射出成形では、熱可塑性樹脂の射出成形と比べて、キャビティ17内が低温、低圧の条件下で樹脂成形が行われるので、キャビティ17の壁面に塗布された塗膜層が壊れることを防止できる。つまり、製品の歩留まりを向上できる。
【0034】
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
○上記実施形態では、塗料Mを回収ボックス26により回収するものであったが、これに限定するものではない。例えば、排出孔25に対向する位置に回収部材としての回収板を配設し、その回収板に排出孔25から排出される塗料Mを付着させて回収するようにしてもよい。
【0035】
○上記実施形態では、排出孔25は1つであったが、これに限定するものではない。金型7に複数の排出孔25を形成し、その複数の排出孔25毎に回収ボックス26を配設して、塗料Mを回収するようにしてもよい。
【0036】
○上記実施形態では、常圧状態のキャビティ17内に塗料Mを注入した後、キャビティ17内を減圧状態とするものであったが、これに限定するものではない。具体的には、キャビティ17内の減圧中に塗料溶液をキャビティ17内に注入してもよい。この場合も、排出孔25から排出される塗料Mを回収できる。
【0037】
○上記実施形態では、ウレタン材料を注入するためのゲート21から塗料溶液を注入する構成であったが、このゲート21以外の場所から塗料溶液をキャビティ17に注入してもよい。また、複数箇所からキャビティ17に塗料溶液を注入する構成としてもよい。
【0038】
○上記実施形態では、イソシアネート成分と発泡成分の反応によるCO2によって発泡成形するものであったが、ポリオール成分とイソシアネート成分との反応熱により気化する発泡剤を用いて発泡成形するものでもよい。また、ウレタン材料を用いた発泡成形等の反応射出成形に限定するものではなく、他の樹脂材料、或いはゴム材料等を用いて射出成形するものでもよい。但し、上述のように、キャビティ17内でウレタン材料が反応硬化する反応射出成形に適用した方が、低圧、低温の条件下で成形できるので実用上好ましい。
【0039】
また、成形品は、ステアリングホイール1に限定されず、例えば、インストルメントパネル、コンソールボックス、グローボックス、ヘッドレスト、アームレスト、ドアカバー、エアスポイラー、バンパー等の他の部品にも適用できる。勿論、自動車部品以外に家電製品等の成形品に適用してもよい。
【0040】
○塗料Mの成分を適宜変更して実施してもよい。具体的には、ウレタン樹脂に代えて、他の熱硬化性樹脂を用いてもよい。また、塗料Mの溶剤として、メチルエチルケトン(MEK)及びイソプロピルアルコール(IPA)以外の溶剤、例えば、水等を用いてもよい。或いは、MEK,IPAの溶剤にトルエン等を加えるものでもよい。実用的には、沸点が約160℃以下の溶剤を用いるものであればよい。
【0041】
○上記実施形態では、真空ポンプのモータ32を駆動してキャビティ17内を300torr以下に減圧するものであったが、これに限定するものではない。例えば、金型7の温度が常温(約20℃)であれば、キャビティ17内を約70torrに減圧する。また、塗料Mの溶剤を変更した場合その沸点が変化するので、この場合もキャビティ17内の減圧時の圧力を変更する。つまり、キャビティ17内の減圧時の圧力は、金型7の温度及び用いられる溶剤の種類により適宜変更して実施する。
【0042】
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
(イ)所定の圧力に減圧される真空ボックス内に金型を配設し、その真空ボックス内の中空部と金型キャビティを連通する排出孔を通じて金型キャビティを減圧することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の金型内塗料塗布方法。この場合、真空ボックス内が減圧されると、その減圧に伴い排気孔を介して金型キャビティ内の気体が吸い出されて金型キャビティが減圧される。この減圧時に、金型キャビティに付着しない塗料が排出孔を通じて排出されるので、塗料を回収できる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、成形品の成形と塗装を同時に行うために金型キャビティに予め塗料を塗布(モールドコート)する際に、塗料を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のステアリングホイールの成形方法を説明するための図。
【図2】実施形態のステアリングホイールの成形方法を説明するための図。
【図3】実施形態のステアリングホイールの成形方法を説明するための図。
【図4】実施形態のステアリングホイールの成形方法を説明するための図。
【図5】実施形態の射出成形機の概略構成を示す模式図。
【図6】実施形態のステアリングホイールの斜視図。
【符号の説明】
17…キャビティ、25…排出孔、26…回収部材としての回収ボックス、34…冷却装置、M…塗料。

Claims (3)

  1. 金型キャビティ内に塗料を塗布する金型内塗料塗布方法において、
    排出孔を通じて金型キャビティ内を減圧し、
    減圧状態で溶剤とウレタン樹脂とを含む塗料溶液を金型キャビティ内で沸騰させることにより体積増加及び破泡させて、塗料を金型キャビティの壁面に塗布すると共に気化した溶剤を排気して金型キャビティ内に塗膜層を形成し、
    金型キャビティに塗着しない塗料が排出孔を通じ排出され、塗料が回収されることを特徴とする金型内塗料塗布方法。
  2. 請求項1に記載の金型内塗料塗布方法において、
    前記排出孔から排出される塗料を回収部材表面に付着させて回収することを特徴とする金型内塗料塗布方法。
  3. 請求項1又は2に記載の金型内塗料塗布方法において、
    減圧状態の金型キャビティ内で気化した塗料の溶剤を、冷却装置に導入しその冷却装置内で液化させて回収するようにしたことを特徴とする金型内塗料塗布方法。
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