JP3572797B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光ディスク等の円盤状光記録媒体から映像信号等の情報信号を再生する光ディスク再生装置に関し、特に装置内部に対する光ディスクの引き込み動作及び吐き出し動作を行うローディング機構を有する光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスクプレーヤ装置には、主に楽音信号が記録された直径120mm或いは80mmの光ディスク(以下、CDと称する。)と、主に映像信号が記録された直径寸法300mm或いは200mmの光ディスク(以下、LDと称する。)とから情報信号を再生可能なものがある。
【0003】
このディスクプレーヤ装置は、概略、光ディスクが載置されるディスクトレィと、光ディスクから情報信号を再生する光ピックアップ装置を有する再生部と、装置内部に対してディスクトレィの引き込み動作及び吐き出し動作を行うローディング機構部と、光ディスクに対して再生部を傾斜動作させてスキュー調整を行うティルト機構部とを備えている。
【0004】
再生部は、対物レンズを有する光ピックアップ装置と、この光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に移動するスレッド機構とを備えている。ローディング機構部は、ディスクトレィをスライド移動するトレィスライダと、このトレィスライダと係合されたカム溝を有するカムギアと、このカムギアを回転駆動するローディング駆動用モータとを備えている。ティルト機構部は、光ピックアップ装置を支持するガイドレールと、このガイドレールを揺動自在に支持する支持基体と、ガイドレールを揺動する揺動部材と、この揺動部材を駆動するティルト駆動用モータとを備えている。
【0005】
以上のように構成されたディスクプレーヤ装置は、ローディング駆動用モータによってローディング機構部が駆動されて、光ディスクが載置されたディスクトレィが装置内部に対して引き込み動作及び吐き出し動作される。また、このディスクプレーヤ装置は、ティルト駆動用モータによってティルト機構部が駆動されて、ガイドレールを介して光ディスクに対して光ピックアップ装置が傾斜動作されることによって、光ディスクに対する対物レンズの光軸の向きが調整される。そして、ディスクプレーヤ装置は、再生部の光ピックアップ装置によって、光ディスクから情報信号を再生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ディスクプレーヤ装置は、ローディング機構部の修理等を行う際、光ディスクがローディングされた状態で、ローディング機構部の調整等の作業を行う必要がある。
【0007】
従来のディスクプレーヤ装置は、一対のトレィスライダをスライド移動するカムギアを有するローディング機構部が、ディスクトレィの載置面に平行な底面部に位置して配設されていた。したがって、このディスクプレーヤ装置は、装置内部に対して光ディスクがローディングされた際、ディスクトレィ等の部材によってローディング機構部が覆われた状態になっていた。
【0008】
したがって、このディスクプレーヤ装置は、例えばローディング機構部の修理等を行う際に、装置内部に光ディスクがローディングされた状態で、ローディング機構部の分解、調整、組立を行うことが困難であるため、ローディング機構部の修理やメンテナンス等の作業性が悪いという問題があった。
【0009】
また、ディスクプレーヤ装置は、間欠ギアによってトレィスライダを間欠的に駆動する構造のため、トレィスライダを駆動していない時にこのトレィスライダの位置を保持するスライダ保持機構が必要となる。このため、ディスクプレーヤ装置は、ローディング機構部全体の構成が複雑になるため、ローディング機構部の動作信頼性が低いという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、装置内部に光ディスクがローディングされた状態でローディング機構部の修理等の作業を行うことを可能にするとともに、ローディング機構部の動作信頼性を向上することができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクが載置される載置面を有するディスクトレィと、上記ディスクトレィの載置面に平行な方向にディスクトレィを移動自在に支持するとともにディスクトレィの移動方向に平行な両側端部に設けられた一対のトレィガイドと、上記トレィガイドを上記ディスクトレィの載置面に直交する方向に対して移動自在に支持する一対のトレィスライダと、上記トレィスライダに係合されるカム溝と上記ディスクトレィの載置面に平行な回転軸とを有するカムギアとを有し、装置内部に対してディスクトレィをローディング動作させるローディング機構部とを備える光ディスク再生装置であって、上記ディスクトレィには、ラック部が設けられ、上記ローディング機構部には、上記トレィガイドに支持されて、上記ディスクトレィのラック部に噛合されるとともにカムギアに噛合されて、ディスクトレィの載置面に平行な方向にディスクトレィを移動するフレームに支持された移動用ギアを有していて、上記移動用ギアには、カム凸部が形成され、上記フレームには、このカム凸部に対応するガイドスリットが設けられ、このガイドスリットに沿って上記移動用ギアのカム凸部が移動することによって、移動用ギアをディスクトレィの載置面に直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする。
【0012】
以上のように構成した光ディスク再生装置は、ディスクトレィのディスク載置面に平行な回転軸を有するカムギアが配設されたことによって、装置内部に光ディスクがローディングされた際に、ディスクトレィによってローディング機構部が包囲されないため、ローディング機構部の修理等の作業性の向上が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、ディスクプレーヤ装置を図1乃至図18を参照して説明する。実施の形態のディスクプレーヤ装置1は、光ディスク2としてCDとLDとから情報信号をそれぞれ再生することが可能ないわゆるコンパチブルタイプの再生装置である。
【0014】
このディスクプレーヤ装置1は、図1に示すように、外筐の正面側に位置してフロントパネル3が配設されている。このフロントパネル3には、装置内部に光ディスク2を装填するために、ディスク装填用開口部3Aが開設されている。また、フロントパネル3には、各種操作を作動させるための操作ボタン群が配設されている。そして、ディスクプレーヤ装置1は、光ディスク2が載置されて、フロントパネル3のディスク装填用開口部3Aに対して引き込み動作及び吐き出し動作されるディスクトレィ5を有している。
【0015】
ディスクプレーヤ装置1は、概略、図2、図3及び図4に示すように、光ディスク2から情報信号を再生する光ピックアップ装置14を有する再生部6と、光ディスク2が装填されるディスク装填用開口部3Aを開閉する開閉機構部7と、装置内部に対して光ディスク2の引き込み動作及び吐き出し動作を行うローディング機構部8と、このローディング機構部8によってローディングされた光ディスク2を回転自在に保持するチャッキング機構部9とを備えている。
【0016】
また、ディスクプレーヤ装置1は、チャッキング機構部9により保持された光ディスク2に対して光ピックアップ装置14が有する対物レンズ14Aの光軸を傾斜させるティルト機構部10と、ローディング機構部8及びティルト機構部10を駆動する駆動機構部11とを備えている。そして、これら各機構部は、シャーシ4に組み付けられている。
【0017】
再生部6は、光ディスク2から情報信号を再生する光ピックアップ装置14と、光ディスク2を保持するターンテーブル15を有しこのターンテーブル15を回転駆動するスピンドルモータ16と、光ディスク2の信号記録領域に対して光ピックアップ装置14を移動するスレッドモータ17Aを有するスレッド機構17とを備えている。
【0018】
光ピックアップ装置14は、レーザ光を出射する図示しない半導体レーザと、図示しないハーフミラー、ビームスプリッタ或いはコリメータレンズ等の光学部品と、光ディスク2の記録トラックにレーザ光を合焦する対物レンズ14Aと、この対物レンズ14Aをフォーカシング方向とトラッキング方向に対して駆動する図示しない二軸アクチュエータ機構と、光ディスク2に対する対物レンズ14Aの光軸の傾きを検出するスキューセンサ14Bと、図示しないディテクター等からなる光検出器等の部材や機構とから構成されている。
【0019】
スキューセンサ14Bは、光ディスク2に対してスキュー検出光を出射する図示しない発光素子と、この光ディスク2によって反射されたスキュー検出光を受光する図示しない受光素子とからなる。光ピックアップ装置14は、このスキューセンサ14Bの出力信号によって、後述するティルト機構部10が駆動されて、光ディスク2に対する対物レンズ14Aの光軸の傾きに応じてスキュー調整が行われる。そして、光ピックアップ装置14は、光ディスク2の信号記録領域から情報信号を再生する。
【0020】
ディスクトレィ5の主面上には、図2に示すように、最外周に位置して直径300mmのLDが載置される載置凹部5Aと、この載置凹部5Aの内周側に位置して直径200mmのLDが載置される載置凹部5Bと、この載置凹部5Bの内周側に位置して直径120mmのCDが載置される載置凹部5Cと、最内周に位置して直径80mmのCDが載置される載置凹部5Dとがそれぞれ同心円状に形成されている。
【0021】
また、ディスクトレィ5の主面上には、光ディスク2に対して光ピックアップ装置14が移動される移動領域に亘って、略矩形状の再生用開口部5Eが切り欠かれている。
【0022】
さらに、ディスクトレィ5には、移動方向に平行な両側端部の下端側に、ガイド凸部18が一体に形成されている。このガイド凸部18には、外方に臨む側面部に、ディスクトレィ5の移動距離に応じてガイド溝18Aが凹設されており、また下端側に、ディスクトレィ5の移動距離に応じてラック部18Bが形成されている。そして、このディスクトレィ5は、ローディング機構部8によって、装置内部のディスク装填位置に対して往復動作される。
【0023】
開閉機構部7は、図3、図4及び図5に示すように、ディスク装填用開口部3Aを開閉する扉部材19と、この扉部材19を支持する取付け板20と、この取付け板20を駆動する左右一対の扉駆動板21A、21Bと、これら扉駆動板21A、21Bをスライド移動自在に支持する左右一対の扉スライダ22A、22Bと、これら扉スライダ22A、22Bを支持する左右一対の支持アーム23A、23Bと、これら支持アーム23A、23Bに揺動習性を付与する引っ張りコイルばね24A、24Bとから構成されている。
【0024】
扉部材19は、略矩形板状に形成されており、ディスク装填用開口部3Aを閉塞するに足る外形寸法を有している。
【0025】
取付け板20は、断面L字状に形成されており、一端部に扉部材19がねじ止め固定されている。また、取付け板20は、他端部の両側が扉駆動板21A、21Bにそれぞれ支持されている。
【0026】
扉駆動板21A、21Bには、主面上に、第1の支持リブ26A及び第2の支持リブ26Bがそれぞれ一体に突出形成されている。
【0027】
扉スライダ22A、22Bには、作動凸部25が一体に突出形成されており、この作動凸部25を介して支持アーム23A、23Bに連結されている。また、扉スライダ22A、22Bには、第1のガイドスリット27A及び第2のガイドスリット27Bがそれぞれ開設されており、これらガイドスリット27A、27Bに扉駆動板21A、21Bの支持リブ26A、26Bがそれぞれ挿通されて、扉駆動板21A、21Bをガイドスリット27A、27Bに沿ってスライド移動自在に支持している。
【0028】
また、後述するローディング機構部8のフレーム34A、34Bには、逆L字状の第1のガイドスリット35A及び第2のガイドスリット35Bがそれぞれ開設されている。フレーム34A、34Bには、これらガイドスリット35A、35Bに、扉スライダ22A、22Bのガイドスリット27A、27Bに挿通された扉駆動板21A、21Bの支持リブ26A、26Bが挿通されて、ガイドスリット35A、35Bに沿って扉駆動板21A、21Bがスライド移動自在に支持されている。
【0029】
支持アーム23A、23Bは、略三角板状に形成されており、各コーナ部に、断面円弧状の操作リブ28A、ガイドスリット28B、及び揺動支持穴28Cとがそれぞれ設けられている。支持アーム23A、23Bには、操作リブ28Aが、後述するローディング機構部8のトレィスライダ32の扉作動用スリット51に挿通されている。さらに、支持アーム23A、23Bには、一側端部に隣接してばね取付け部28Dが形成されている。また、フレーム34Aには、支持アーム23A、23Bの揺動支持穴28Cに挿通された支持ピン36が立設されている。
【0030】
引っ張りコイルばね24A、24Bは、一端部がフレーム34A、34Bに取り付けられ、他端部が支持アーム23A、23Bのばね取付け部28Dに取り付けられている。そして、引っ張りコイルばね24A、24Bは、支持アーム23A、23Bに、弾性力によって、扉部材19がディスク装填用開口部3Aを閉塞する方向の揺動習性を付与している。
【0031】
ローディング機構部8は、図4及び図5に示すように、ディスクトレィ5を水平方向に移動する左右一対のアイドラギア30A、30Bと、ディスクトレィ5をスライド移動自在に支持する左右一対のトレィガイド31A、31Bと、ディスクトレィ5を垂直方向に移動する左右一対のトレィスライダ32A、32Bと、これらトレィスライダ32A、32Bを駆動するコントロールギア33と、これらディスクトレィ5、トレィスライダ32A、32B及びコントロールギア33等を支持する左右一対のフレーム34A、34Bとを備えている。
【0032】
アイドラギア30Aは、外周側に設けられた第1のギア部37Aと、この第1のギア部37Aの内周側に設けられた第2のギア部37Bとを有している。また、アイドラギア30Bは、第1のギア部38が設けられている。
【0033】
これらアイドラギア30A、30Bは、連結軸39の両端側にそれぞれ配設されており、この連結軸39を介して連結されている。そして、これらアイドラギア30A、30Bは、トレィガイド31A、31Bに回転自在に支持された状態でディスクトレィ5の下方側に位置して配設されており、ディスクトレィ5のラック部18Bに第1のギア部37A、38が噛合されている。
【0034】
また、アイドラギア30Aには、第2のギア部37Bの外周側に位置して、略楕円状のカム凸部37Cが一体に突出形成されている。アイドラギア30Aは、このカム凸部37Cが、フレーム34Aに開設されたカムスリット35Cに対応する位置に配設され、フレーム34Aに回転自在に支持されている。
【0035】
トレィガイド31A、31Bは、ディスクトレィ5のガイド凸部18に対応する略矩形板状の基体部40Aと、ディスクトレィ5のガイド凸部18をガイドするガイド部40Bと、アイドラギア30A、30Bを連結する連結軸39を回転自在に支持する支持部40Cとから構成されている。
【0036】
基体部40Aには、先端部に、ディスクトレィ5をスライド移動自在に支持する第1のガイドピン41が立設されており、このガイドピン41がディスクトレィ5のガイド溝18Aに挿通されて、ディスクトレィ5がスライド移動自在に支持されている。また、基体部40Aには、トレィスライダ32を支持する第1の支持ピン42A及び第2の支持ピン42Bがそれぞれ立設されている。
【0037】
ガイド部40Bは、基体部40Aの下端側からディスクトレィ5側に断面L字状に折曲されて形成されている。支持部40Cは、基体部40Aの下端側に向かって折曲されて形成されており、先端部に支持穴43が穿設されている。
【0038】
トレィスライダ32A、32Bは、略矩形板状に形成されており、主面上に、略S字状の第1のガイドスリット45A乃至第4のガイドスリット45Dがそれぞれ開設されている。これらトレィスライダ32A、32Bには、第1のガイドスリット45A及び第3のガイドスリット45Cに、トレィガイド32A、32Bの支持ピン42A、42Bがそれぞれ挿通されている。また、これら支持ピン42A、42Bは、フレーム34Aに開設されたガイドスリット35D、35Eに挿通されてスライド移動自在に支持されている。
【0039】
また、トレィスライダ32A、32Bには、第2のガイドスリット45B及び第4のガイドスリット45Dに、後述するチャッキング機構部9が有するガイド部材67A、67Bの支持リブ68A、68Bがそれぞれ挿通されている。また、これら支持リブ68A、68Bは、フレーム34Aに開設されたガイドスリット35F、35Gに挿通されて、スライド移動自在に支持されている。
【0040】
また、トレィスライダ32A、32Bには、一端部側の上端部に、ラック部46が設けられており、このラック部46にリンクギア47A、47Bが噛合されている。リンクギア47A、47Bは、トレィスライダ32A、32Bのラック部46に噛合されて、連結軸48を介して一体的に回転するように連結されている。したがって、トレィスライダ32A、32Bは、リンクギア47A、47Bを介して、一体的にスライド移動する。
【0041】
さらに、トレィスライダ32A、32Bには、下端側の側端部に、カム凸部50が一体に突出形成されており、このカム凸部50がフレーム34Aに開設されたガイドスリット35Hに挿通されて、コントロールギア33に係合されている。
【0042】
コントロールギア33は、外周部にギア部33Aが設けられており、中央部に回転支持穴33Bが穿設されている。このコントロールギア33は、フレーム34Aに設けられた支持リブ35Iに、回転支持穴33Bが支持ねじ53を介して回転自在に支持されている。すなわち、このコントロールギア33は、ディスクトレィ5の載置面に平行な回転軸を有している。
【0043】
また、このコントロールギア33には、主面上に、トレィスライダ32Aを駆動するための第1のカム溝52Aと、後述するティルト機構部10が有するティルトスライダ59を駆動するための第2のカム溝52Bとが、所定の曲率を以て渦巻状を呈してそれぞれ凹設されている。そして、これら第1のカム溝52A及び第2のカム溝52Bは、曲率が変化する区間をそれぞれ有している。
【0044】
ティルト機構部10は、図6に示すように、光ピックアップ装置14をスライド移動自在に支持するガイドレール55と、このガイドレール55を揺動自在に支持するデッキブロック56と、ガイドレール55を揺動する揺動レバー57と、この揺動レバー57を揺動操作するティルト駆動板58と、このティルト駆動板58をスライド移動させるティルトスライダ59と、ティルト駆動板58とティルトスライダ59とを連結するティルトリンクギア60A、60Bとを備えて構成されている。
【0045】
ガイドレール55は、樹脂材料によって略U字状に形成されている。ガイドレール55には、内周部にラック部55Aが形成されており、このラック部55Aに光ピックアップ装置14のスレッド機構17が有するギアが噛合されている。また、ガイドレール55には、外周部に、光ピックアップ装置14をスライド移動自在に支持するレール部55Bが形成されている。
【0046】
さらに、ガイドレール55には、一方の側面部に、第1の支持リブ61A乃至第5の支持リブ61Eが、所定の間隔を以てそれぞれ一体に突出形成されており、これら第1の支持リブ61A乃至第5の支持リブ61Eを介してデッキブロック56に揺動自在に支持されている。また、ガイドレール55には、略U字状に曲げられた中央部に、揺動操作凸部55Cが一体に突出形成されている。
【0047】
デッキブロック56は、ガイドレール55を揺動自在に支持する第1のガイド穴56A乃至第5のガイド穴56Eがそれぞれ設けられており、これら第1のガイド穴56A乃至第5のガイド穴56Eに、ガイドレール55の第1の支持リブ61A乃至第5の支持リブ61Eがそれぞれ挿通されて、ガイドレール55を支持している。
【0048】
また、デッキブロック56には、ガイドレール55の揺動操作凸部55Cが挿通される円弧状の揺動スリット56Fが開設されている。さらに、デッキブロック56には、揺動レバー57を回動自在に支持する支持凸部56Gが一体に突出形成されている。また、デッキブロック56には、ティルト駆動板58を支持する支持凸部56H、56Iがそれぞれ一体に突出形成されている。
【0049】
揺動レバー57は、略く字状を呈して形成されており、中央部に揺動支点穴57Aが穿設されている。また、揺動レバー57には、一端部に、ティルト駆動板58に連結される連結凸部57Cが一体に突出形成されており、他端部に、ガイドレール55の揺動操作凸部55Cが挿通されて連結される連結穴57Cが穿設されている。そして、揺動レバー57は、揺動支点穴57Aに、デッキブロック56の支持凸部56Gが挿通されて、この揺動支持凸部56Gに揺動自在に支持されている。
【0050】
ティルト駆動板58は、略矩形板状に形成されており、一端部の下端側にラック部58Aが設けられている。また、ティルト駆動板58には、他端部に、揺動レバー57の連結凸部57Bが挿通される連結穴58Bが穿設されている。
【0051】
また、ティルト駆動板58は、長手方向に、互いに平行な第1のガイドスリット62A及び第2のガイドスリット62Bがそれぞれ開設されており、これらガイドスリット62A、62Bに挿通されるガイドねじ63を介して、デッキブロック56にスライド移動自在に支持されている。
【0052】
ティルトスライダ59は、略矩形板状に形成されており、長手方向の一側端部に亘ってラック部59Aが形成されている。また、このティルトスライダ59には、コーナ部にカム凸部59Bが一体に突出形成されており、またこのコーナ部と対向するコーナ部に支持リブ59Cが一体に突出形成されている。
【0053】
そして、ティルトスライダ59は、カム凸部59Bが、フレーム34Aに設けられたガイドスリット35Jに挿通されて、コントロールギア33の第2のカム溝59Bに係合されている。また、ティルトスライダ59は、支持リブ59Cが、フレーム34Aに開設されたガイドスリット35Kに挿通されて、スライド移動自在に支持されている。
【0054】
ティルトリンクギア60Aは、ティルト駆動板58のラック部58Aに噛合されており、またティルトリンクギア60Bは、ティルトスライダ59のラック部59Aに噛合されている。これらティルトリンクギア60Aとティルトリンクギア60Bは、連結軸64の両端部に配設されており、連結軸64を介して一体的に回転駆動される。
【0055】
チャッキング機構部9は、概略、ローディング機構部8のトレィスライダ32A、32Bに両端部が跨って支持されたチャッキング板65と、このチャッキング板65の中央部に配設されたチャッキング部材66とを備えている。
【0056】
チャッキング板65は、略矩形板状に形成されており、両端部にガイド部材67A、67Bがそれぞれ配設されている。ガイド部材67A、67Bには、支持リブ68A、68Bがそれぞれ一体に突出形成されている。これら支持リブ68A、68Bは、トレィスライダ32A、32Bの第2のガイドスリット45B及び第3のガイドスリット45Cとにそれぞれ挿通されている。
【0057】
チャッキング部材66は、再生部6が有するターンテーブル15に対向する位置に配設されており、光ディスク2を保持する際に生じる衝撃等を吸収する図示しない圧縮コイルばね、光ディスク2の中心部を挟んだ状態でターンテーブル15に吸着するための図示しないマグネット等の部材を有している。
【0058】
以上のように構成されたチャッキング機構部9は、チャッキング板65が、ローディング機構部8のトレィスライダ32A、32Bの移動に伴って、ターンテーブル15に対して接離動作される。そして、チャッキング機構部9は、ターンテーブル15とチャッキング部材66との間に、光ディスク2を回転自在に保持する。
【0059】
駆動機構部11は、図7に示すように、コントロールギア33を回転駆動する第1のギア70と、この第1のギア70を回転駆動する第2のギア71と、この第2のギア71を回転駆動する第1のプーリ72と、この第1のプーリ72を回転駆動する第2のプーリ73と、この第2のプーリ73を回転駆動する駆動モータ74とを備えている。
【0060】
第1のギア70は、外周部に位置する第1のギア部70Aと、この第1のギア部70Aの内周側に位置する第2のギア部70Bとを有している。そして、この第1のギア70は、第2のギア部70Bがコントロールギア33のギア部33Aに噛合されて、フレーム34Aに設けられた支持リブ75Aに回転自在に支持されている。
【0061】
第2のギア71は、外周部に位置する第1のギア部71Aと、この第1のギア部71Aの内周側に位置する第2のギア部71Bとを有している。そして、この第2のギア71は、第2のギア部71Bが第1のギア70の第1のギア部70Aに噛合されて、フレーム34Aに設けられた支持リブ75Bに回転自在に支持されている。
【0062】
第1のプーリ72は、外周部に位置するプーリ部72Aと、このプーリ部72Aの内周側に位置するギア部72Bとを有している。そして、この第1のプーリ72は、ギア部72Bが第2のギア71の第1のギア部71Aに噛合されて、フレーム34Aに設けられた支持リブ75Cに回転自在に支持されている。
【0063】
第2のプーリ73は、外周部にプーリ部73Aを有しており、このプーリ部73Aと第1のプーリ72のプーリ部72Aとの間にプーリベルト76が掛け渡されている。駆動モータ74は、回転軸74Aを有しており、フレーム34Aに穿設された取付け穴75Dに回転軸74Aが挿通されて、フレーム34Aに取り付けられている。そして、駆動モータ74には、回転軸74Aの先端部に第2のプーリ73が配設されている。
【0064】
以上のように構成された駆動機構部11について、駆動モータ74によってコントロールギア33を回転駆動する動作を説明する。まず、駆動モータ74は、回転軸74Aが回転駆動することによって、第2のプーリ73が回転駆動されて、プーリベルト76を介して第1のプーリ72を回転駆動させる。
【0065】
第1のプーリ72は、回転駆動されることによって、ギア部72Bを介して第2のギア71の第2のギア部71Bを回転駆動させる。第2のギア71は、第2のギア部71Bが回転駆動されることによって、第1のギア部71Aを介して第1のギア70の第1のギア部70Aを回転駆動させる。そして、第1のギア70は、第1のギア部70Aが回転駆動されることによって、第2のギア部70Bを介してコントロールギア33のギア部33Aを回転駆動させる。
【0066】
つぎに、以上のように構成されたディスクプレーヤ装置1について、開閉機構部7がディスク装填用開口部3Aを開閉する開閉動作、ローディング機構部8が光ディスク2が載置されたディスクトレィ5を装置内に引き込むローディング動作、及びティルト機構部10がガイドレール55を揺動するティルト動作を図面を参照してそれぞれ説明する。
【0067】
まず、ディスクプレーヤ装置1は、図8に示すように、駆動機構部11によって、コントロールギア33が図8中に示す反時計方向に回転されることによって、アイドラギア30Aの第2のギア部37Bが図8中に示す時計方向に回転駆動される。
【0068】
アイドラギア30Aは、図8及び図9に動作順に示すように、第2のギア部37Bが回転駆動されることに伴って第1のギア部37Aが回転駆動されて、この第1のギア部37Aによってディスクトレィ5のラック部18Bをスライド移動する。また、アイドラギア30Aは、回転駆動されることによって、連結軸64を介してアイドラギア30Bを回転駆動させて、アイドラギア30Bの第1のギア部38によってディスクトレィ5のラック部18Bをスライド移動させる。
【0069】
すなわち、ディスクトレィ5は、アイドラギア30A、30Bによりラック部18Bを介して水平方向にスライド移動されて、装置内部に収納される。
【0070】
アイドラギア30Aは、図9に示すように、回転駆動されることによりディスクトレィ5の水平方向のスライド移動が完了した後、カム凸部37Cが、フレーム34Aのカムスリット35Cに沿って移動可能な状態になる。したがって、アイドラギア30Aは、カム凸部37Cがカムスリット35Cに沿ってスライド移動することによって、図10中に示すA方向に下降する。
【0071】
アイドラギア30Aは、A方向に下降することに伴ってトレィガイド31A、31BをA方向に下降させる。また、アイドラギア30Aは、A方向に下降されることによって、第2のギア部37Bとコントロールギア33との噛合状態が解除される。
【0072】
トレィガイド31A、31Bは、A方向に下降されることによって、開閉機構部7の支持アーム23A、23Bの操作リブ28Aが、扉作動用スリット51に沿って移動されて、開閉機構部7によるディスク装填用開口部3Aの閉塞動作を開始させる。
【0073】
また、トレィスライダ31Aは、コントロールギア33が回転駆動することによって、カム凸部50が、このコントロールギア33の第1のカム溝52A及びフレーム34A、34Bのガイドスリット35Hに沿って移動されて、このカム溝52Aの曲率が変化する位置に到達する。
【0074】
そして、トレィスライダ31Aは、カム凸部50が、第1のカム溝52Aの曲率が変化した区間を移動することに伴って、図10中に示すB方向にスライド移動されると共にA方向に下降される。トレィスライダ31A、31Bは、A方向に下降されることに伴って、装置内部の所定の装填位置にディスクトレィ5を下降させる。
【0075】
また、トレィスライダ31Aは、B方向にスライド移動されることによって、ラック部46がリンクギア47Aを回転駆動させる。リンクギア47Aは、回転駆動されることによって、連結軸48を介してリンクギア47Bを回転駆動させるため、トレィスライダ31Aとトレィスライダ31Bとを同期させてスライド移動させる。
【0076】
さらに、トレィスライダ31A、31Bは、A方向に下降されることによって、チャッキング機構部9のガイド部材67A、67Bの支持リブ68A、68Bが、第2のガイドスリット45B及び第4のガイドスリット45Dに沿ってスライド移動されて、ガイド部材67A、67BをA方向に下降させる。
【0077】
また、開閉機構部7は、図10、図11、図12及び図13に動作順に示すように、上述したディスクトレィ5の水平方向のスライド移動が完了した後、引っ張りコイルばね24A、24Bの弾性力によって、支持アーム23A、23Bが時計方向に揺動される。
【0078】
支持アーム23A、23Bは、揺動されることによって、ガイドスリット28Bに挿通された作動凸部25を介して、扉スライダ22A、22Bをフレーム34A、34Bのガイドスリット35A、35Bに沿ってスライド移動させる。扉スライダ22A、22Bは、スライド移動されることによって、扉駆動板21A、21Bの支持リブ26A、26Bをガイドスリット27A、27Bに沿ってスライド移動させる。扉駆動板21A、21Bは、スライド移動されることによって、取付け板20を介して扉部材19を移動させて、ディスク装填用開口部3Aを閉塞させる。
【0079】
また、チャッキング機構部9は、図14に示すように、ガイド部材67A、67Bが下降されることによって、チャッキング板65が下降されて、チャッキング部材66がターンテーブル15上に載置された光ディスク2を保持する。
【0080】
つぎに、このディスクプレーヤ装置1について、ティルト機構部10が、光ディスク2に対する光ピックアップ装置14の対物レンズ14Aの光軸の傾きに応じて、ガイドレール55を揺動させていわゆるスキュー調整を行う動作を以下説明する。
【0081】
ティルト駆動機構部10は、図14に示すように、ディスクトレィ5の下降動作が完了した後、駆動機構部11が、コントロールギア33を図14中に示す反時計方向に更に回転駆動させることによって、駆動動作される。コントロールギア33は、回転駆動されることによって、ティルトスライダ59のカム凸部59Bが、第2のカム溝52B及びフレーム34Aのガイドスリット35Hに沿って移動されて、このカム溝52Bの曲率が変化する位置に到達する。
【0082】
そして、ティルトスライダ32A、32Bは、カム凸部50がカム溝52Bの曲率が変化した区間に移動することに伴って、カム凸部50が移動されるため、図15中に示すB方向にスライド移動される。ティルトスライダ32A、32Bは、B方向にスライド移動されることによって、ラック部46を介してティルトリンクギア60Aを回転駆動させる。
【0083】
ティルトリンクギア60Aは、回転駆動されることによって、連結軸64を介してティルトリンクギア60Bを一体的に回転駆動させる。ティルトリンクギア60Bは、回転駆動されることによって、ティルト駆動板58を図15中に示すB方向にスライド移動させる。ティルト駆動板58は、B方向にスライド移動されることによって、連結穴58Bを介して揺動レバー57を図15中に示すC方向に揺動させる。
【0084】
揺動レバー57は、C方向に揺動されることによって、連結凸部57Bを介してガイドレール55を揺動させる。ガイドレール55は、デッキブロック56の第1のガイド穴56A乃至第5のガイド穴56Eに沿って揺動されることによって、光ディスク2に対する光ピックアップ装置14の対物レンズ14Aの光軸の傾きが変化する。
【0085】
すなわち、ティルト機構部10は、光ディスク2に対する対物レンズ14Aの光軸の傾きに応じて、コントロールギア33を反時計方向又は時計方向に適宜回転駆動することによって、図15中に示すC方向又はD方向に揺動されるガイドレール55により光ピックアップ装置14が揺動されるため、対物レンズ14Aのスキュー調整が行われる。
【0086】
なお、ガイドレール55は、図15に示す傾斜状態が、揺動操作凸部55Cを揺動支点として、反時計方向に揺動された限界状態である。ガイドレール55は、コントロールギア33が反時計方向に回転駆動されることよって、図15に示す傾斜状態から図16に示す傾斜状態に揺動されて、反時計方向の傾斜量が次第に小さくなる。
【0087】
また、ガイドレール55は、コントロールギア33が更に回転駆動されることによって、図16に示す傾斜状態から図17に示す傾斜状態に揺動されて、光ディスク2に対する傾斜方向が反時計方向から時計方向に変化される。ガイドレール55は、図17に示す傾斜状態から図18に示す傾斜状態に揺動されることによって、時計方向の傾斜量が次第に大きくされる。そして、ガイドレール55は、図18に示す傾斜状態が、揺動操作凸部55Cを揺動支点として、時計方向に揺動された限界状態である。
【0088】
そして、ティルト機構部10は、ティルトスライダ59がコントロールギア33に常に係合されていることによって、落下等の衝撃により悪影響を受けることが防止されるため、ティルト動作の安定化が図られて、ティルト動作の信頼性が向上される。
【0089】
また、ティルト機構部10は、ローディング動作中に、所定方向に退避するためのばね等の弾性部材を備えていないことによって、コントロールギア33を回転駆動することによるティルトサーボ動作の負荷に、ガイドレール55の傾斜方向による差異が生じないため、ティルトサーボ動作を安定して行うことができる。
【0090】
上述したように、実施の形態のディスクプレーヤ装置1は、ディスクトレィ5の載置面に直交する側面側にコントロールギア33を有するローディング機構部8が配設されたことによって、光ディスク2が装置内部にローディングされた状態で、ローディング機構部8の分解、組立等の作業を容易に行うことが可能になるため、ローディング機構部8の修理やメンテナンス等の作業性を向上することができる。
【0091】
また、ディスクプレーヤ装置1は、ローディング機構部8の機構全体が簡素化されるため、ローディング動作の安定化が図られて、ローディング動作の信頼性を向上することができる。
【0092】
なお、本実施の形態に係るディスクプレーヤ装置1は、円盤状光記録媒体として光ディスクに適用されたが、光ディスクに限定されるものでなく、例えば、複数の光ディスクを貼り合わせた貼り合わせ光ディスクや、光磁気ディスク等の他の円盤状光記録媒体に適用されても良いことは勿論である。
【0093】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る光ディスク再生装置によれば、ローディング機構部のカムギアの回転軸が、ディスクトレィの載置面に平行に配設されたことによって、装置内部に光ディスクがローディングされた状態で、ローディング機構部の分解、組立等の作業を容易に行うことができるため、ローディング機構部の修理やメンテナンス等の作業性を向上することができる。
【0094】
また、光ディスク再生装置は、ローディング機構部の機構全体が簡素化されるため、ローディング動作の安定化が図られてローディング動作の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態のディスクプレーヤ装置を示す斜視図である。
【図2】上記ディスクプレーヤ装置を示す平面図である。
【図3】上記ディスクプレーヤ装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図4】上記ディスクプレーヤ装置の要部を示す分解斜視図である。
【図5】上記ディスクプレーヤ装置が備えるローディング機構部を示す分解斜視図である。
【図6】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部を示す分解斜視図である。
【図7】上記ディスクプレーヤ装置が備える駆動機構部を示す分解斜視図である。
【図8】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図9】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図10】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図11】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図12】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図13】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図14】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図15】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図16】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図17】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図18】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【符号の説明】
1 ディスクプレーヤ装置、2 光ディスク、5 ディスクトレィ、8 ローディング機構部、30 アイドラギア(移動用ギア)、32A,32B トレィスライダ、33 コントロールギア(カムギア)、37C カム凸部、52A第1のカム溝(カム溝)
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光ディスク等の円盤状光記録媒体から映像信号等の情報信号を再生する光ディスク再生装置に関し、特に装置内部に対する光ディスクの引き込み動作及び吐き出し動作を行うローディング機構を有する光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスクプレーヤ装置には、主に楽音信号が記録された直径120mm或いは80mmの光ディスク(以下、CDと称する。)と、主に映像信号が記録された直径寸法300mm或いは200mmの光ディスク(以下、LDと称する。)とから情報信号を再生可能なものがある。
【0003】
このディスクプレーヤ装置は、概略、光ディスクが載置されるディスクトレィと、光ディスクから情報信号を再生する光ピックアップ装置を有する再生部と、装置内部に対してディスクトレィの引き込み動作及び吐き出し動作を行うローディング機構部と、光ディスクに対して再生部を傾斜動作させてスキュー調整を行うティルト機構部とを備えている。
【0004】
再生部は、対物レンズを有する光ピックアップ装置と、この光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に移動するスレッド機構とを備えている。ローディング機構部は、ディスクトレィをスライド移動するトレィスライダと、このトレィスライダと係合されたカム溝を有するカムギアと、このカムギアを回転駆動するローディング駆動用モータとを備えている。ティルト機構部は、光ピックアップ装置を支持するガイドレールと、このガイドレールを揺動自在に支持する支持基体と、ガイドレールを揺動する揺動部材と、この揺動部材を駆動するティルト駆動用モータとを備えている。
【0005】
以上のように構成されたディスクプレーヤ装置は、ローディング駆動用モータによってローディング機構部が駆動されて、光ディスクが載置されたディスクトレィが装置内部に対して引き込み動作及び吐き出し動作される。また、このディスクプレーヤ装置は、ティルト駆動用モータによってティルト機構部が駆動されて、ガイドレールを介して光ディスクに対して光ピックアップ装置が傾斜動作されることによって、光ディスクに対する対物レンズの光軸の向きが調整される。そして、ディスクプレーヤ装置は、再生部の光ピックアップ装置によって、光ディスクから情報信号を再生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ディスクプレーヤ装置は、ローディング機構部の修理等を行う際、光ディスクがローディングされた状態で、ローディング機構部の調整等の作業を行う必要がある。
【0007】
従来のディスクプレーヤ装置は、一対のトレィスライダをスライド移動するカムギアを有するローディング機構部が、ディスクトレィの載置面に平行な底面部に位置して配設されていた。したがって、このディスクプレーヤ装置は、装置内部に対して光ディスクがローディングされた際、ディスクトレィ等の部材によってローディング機構部が覆われた状態になっていた。
【0008】
したがって、このディスクプレーヤ装置は、例えばローディング機構部の修理等を行う際に、装置内部に光ディスクがローディングされた状態で、ローディング機構部の分解、調整、組立を行うことが困難であるため、ローディング機構部の修理やメンテナンス等の作業性が悪いという問題があった。
【0009】
また、ディスクプレーヤ装置は、間欠ギアによってトレィスライダを間欠的に駆動する構造のため、トレィスライダを駆動していない時にこのトレィスライダの位置を保持するスライダ保持機構が必要となる。このため、ディスクプレーヤ装置は、ローディング機構部全体の構成が複雑になるため、ローディング機構部の動作信頼性が低いという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、装置内部に光ディスクがローディングされた状態でローディング機構部の修理等の作業を行うことを可能にするとともに、ローディング機構部の動作信頼性を向上することができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクが載置される載置面を有するディスクトレィと、上記ディスクトレィの載置面に平行な方向にディスクトレィを移動自在に支持するとともにディスクトレィの移動方向に平行な両側端部に設けられた一対のトレィガイドと、上記トレィガイドを上記ディスクトレィの載置面に直交する方向に対して移動自在に支持する一対のトレィスライダと、上記トレィスライダに係合されるカム溝と上記ディスクトレィの載置面に平行な回転軸とを有するカムギアとを有し、装置内部に対してディスクトレィをローディング動作させるローディング機構部とを備える光ディスク再生装置であって、上記ディスクトレィには、ラック部が設けられ、上記ローディング機構部には、上記トレィガイドに支持されて、上記ディスクトレィのラック部に噛合されるとともにカムギアに噛合されて、ディスクトレィの載置面に平行な方向にディスクトレィを移動するフレームに支持された移動用ギアを有していて、上記移動用ギアには、カム凸部が形成され、上記フレームには、このカム凸部に対応するガイドスリットが設けられ、このガイドスリットに沿って上記移動用ギアのカム凸部が移動することによって、移動用ギアをディスクトレィの載置面に直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする。
【0012】
以上のように構成した光ディスク再生装置は、ディスクトレィのディスク載置面に平行な回転軸を有するカムギアが配設されたことによって、装置内部に光ディスクがローディングされた際に、ディスクトレィによってローディング機構部が包囲されないため、ローディング機構部の修理等の作業性の向上が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、ディスクプレーヤ装置を図1乃至図18を参照して説明する。実施の形態のディスクプレーヤ装置1は、光ディスク2としてCDとLDとから情報信号をそれぞれ再生することが可能ないわゆるコンパチブルタイプの再生装置である。
【0014】
このディスクプレーヤ装置1は、図1に示すように、外筐の正面側に位置してフロントパネル3が配設されている。このフロントパネル3には、装置内部に光ディスク2を装填するために、ディスク装填用開口部3Aが開設されている。また、フロントパネル3には、各種操作を作動させるための操作ボタン群が配設されている。そして、ディスクプレーヤ装置1は、光ディスク2が載置されて、フロントパネル3のディスク装填用開口部3Aに対して引き込み動作及び吐き出し動作されるディスクトレィ5を有している。
【0015】
ディスクプレーヤ装置1は、概略、図2、図3及び図4に示すように、光ディスク2から情報信号を再生する光ピックアップ装置14を有する再生部6と、光ディスク2が装填されるディスク装填用開口部3Aを開閉する開閉機構部7と、装置内部に対して光ディスク2の引き込み動作及び吐き出し動作を行うローディング機構部8と、このローディング機構部8によってローディングされた光ディスク2を回転自在に保持するチャッキング機構部9とを備えている。
【0016】
また、ディスクプレーヤ装置1は、チャッキング機構部9により保持された光ディスク2に対して光ピックアップ装置14が有する対物レンズ14Aの光軸を傾斜させるティルト機構部10と、ローディング機構部8及びティルト機構部10を駆動する駆動機構部11とを備えている。そして、これら各機構部は、シャーシ4に組み付けられている。
【0017】
再生部6は、光ディスク2から情報信号を再生する光ピックアップ装置14と、光ディスク2を保持するターンテーブル15を有しこのターンテーブル15を回転駆動するスピンドルモータ16と、光ディスク2の信号記録領域に対して光ピックアップ装置14を移動するスレッドモータ17Aを有するスレッド機構17とを備えている。
【0018】
光ピックアップ装置14は、レーザ光を出射する図示しない半導体レーザと、図示しないハーフミラー、ビームスプリッタ或いはコリメータレンズ等の光学部品と、光ディスク2の記録トラックにレーザ光を合焦する対物レンズ14Aと、この対物レンズ14Aをフォーカシング方向とトラッキング方向に対して駆動する図示しない二軸アクチュエータ機構と、光ディスク2に対する対物レンズ14Aの光軸の傾きを検出するスキューセンサ14Bと、図示しないディテクター等からなる光検出器等の部材や機構とから構成されている。
【0019】
スキューセンサ14Bは、光ディスク2に対してスキュー検出光を出射する図示しない発光素子と、この光ディスク2によって反射されたスキュー検出光を受光する図示しない受光素子とからなる。光ピックアップ装置14は、このスキューセンサ14Bの出力信号によって、後述するティルト機構部10が駆動されて、光ディスク2に対する対物レンズ14Aの光軸の傾きに応じてスキュー調整が行われる。そして、光ピックアップ装置14は、光ディスク2の信号記録領域から情報信号を再生する。
【0020】
ディスクトレィ5の主面上には、図2に示すように、最外周に位置して直径300mmのLDが載置される載置凹部5Aと、この載置凹部5Aの内周側に位置して直径200mmのLDが載置される載置凹部5Bと、この載置凹部5Bの内周側に位置して直径120mmのCDが載置される載置凹部5Cと、最内周に位置して直径80mmのCDが載置される載置凹部5Dとがそれぞれ同心円状に形成されている。
【0021】
また、ディスクトレィ5の主面上には、光ディスク2に対して光ピックアップ装置14が移動される移動領域に亘って、略矩形状の再生用開口部5Eが切り欠かれている。
【0022】
さらに、ディスクトレィ5には、移動方向に平行な両側端部の下端側に、ガイド凸部18が一体に形成されている。このガイド凸部18には、外方に臨む側面部に、ディスクトレィ5の移動距離に応じてガイド溝18Aが凹設されており、また下端側に、ディスクトレィ5の移動距離に応じてラック部18Bが形成されている。そして、このディスクトレィ5は、ローディング機構部8によって、装置内部のディスク装填位置に対して往復動作される。
【0023】
開閉機構部7は、図3、図4及び図5に示すように、ディスク装填用開口部3Aを開閉する扉部材19と、この扉部材19を支持する取付け板20と、この取付け板20を駆動する左右一対の扉駆動板21A、21Bと、これら扉駆動板21A、21Bをスライド移動自在に支持する左右一対の扉スライダ22A、22Bと、これら扉スライダ22A、22Bを支持する左右一対の支持アーム23A、23Bと、これら支持アーム23A、23Bに揺動習性を付与する引っ張りコイルばね24A、24Bとから構成されている。
【0024】
扉部材19は、略矩形板状に形成されており、ディスク装填用開口部3Aを閉塞するに足る外形寸法を有している。
【0025】
取付け板20は、断面L字状に形成されており、一端部に扉部材19がねじ止め固定されている。また、取付け板20は、他端部の両側が扉駆動板21A、21Bにそれぞれ支持されている。
【0026】
扉駆動板21A、21Bには、主面上に、第1の支持リブ26A及び第2の支持リブ26Bがそれぞれ一体に突出形成されている。
【0027】
扉スライダ22A、22Bには、作動凸部25が一体に突出形成されており、この作動凸部25を介して支持アーム23A、23Bに連結されている。また、扉スライダ22A、22Bには、第1のガイドスリット27A及び第2のガイドスリット27Bがそれぞれ開設されており、これらガイドスリット27A、27Bに扉駆動板21A、21Bの支持リブ26A、26Bがそれぞれ挿通されて、扉駆動板21A、21Bをガイドスリット27A、27Bに沿ってスライド移動自在に支持している。
【0028】
また、後述するローディング機構部8のフレーム34A、34Bには、逆L字状の第1のガイドスリット35A及び第2のガイドスリット35Bがそれぞれ開設されている。フレーム34A、34Bには、これらガイドスリット35A、35Bに、扉スライダ22A、22Bのガイドスリット27A、27Bに挿通された扉駆動板21A、21Bの支持リブ26A、26Bが挿通されて、ガイドスリット35A、35Bに沿って扉駆動板21A、21Bがスライド移動自在に支持されている。
【0029】
支持アーム23A、23Bは、略三角板状に形成されており、各コーナ部に、断面円弧状の操作リブ28A、ガイドスリット28B、及び揺動支持穴28Cとがそれぞれ設けられている。支持アーム23A、23Bには、操作リブ28Aが、後述するローディング機構部8のトレィスライダ32の扉作動用スリット51に挿通されている。さらに、支持アーム23A、23Bには、一側端部に隣接してばね取付け部28Dが形成されている。また、フレーム34Aには、支持アーム23A、23Bの揺動支持穴28Cに挿通された支持ピン36が立設されている。
【0030】
引っ張りコイルばね24A、24Bは、一端部がフレーム34A、34Bに取り付けられ、他端部が支持アーム23A、23Bのばね取付け部28Dに取り付けられている。そして、引っ張りコイルばね24A、24Bは、支持アーム23A、23Bに、弾性力によって、扉部材19がディスク装填用開口部3Aを閉塞する方向の揺動習性を付与している。
【0031】
ローディング機構部8は、図4及び図5に示すように、ディスクトレィ5を水平方向に移動する左右一対のアイドラギア30A、30Bと、ディスクトレィ5をスライド移動自在に支持する左右一対のトレィガイド31A、31Bと、ディスクトレィ5を垂直方向に移動する左右一対のトレィスライダ32A、32Bと、これらトレィスライダ32A、32Bを駆動するコントロールギア33と、これらディスクトレィ5、トレィスライダ32A、32B及びコントロールギア33等を支持する左右一対のフレーム34A、34Bとを備えている。
【0032】
アイドラギア30Aは、外周側に設けられた第1のギア部37Aと、この第1のギア部37Aの内周側に設けられた第2のギア部37Bとを有している。また、アイドラギア30Bは、第1のギア部38が設けられている。
【0033】
これらアイドラギア30A、30Bは、連結軸39の両端側にそれぞれ配設されており、この連結軸39を介して連結されている。そして、これらアイドラギア30A、30Bは、トレィガイド31A、31Bに回転自在に支持された状態でディスクトレィ5の下方側に位置して配設されており、ディスクトレィ5のラック部18Bに第1のギア部37A、38が噛合されている。
【0034】
また、アイドラギア30Aには、第2のギア部37Bの外周側に位置して、略楕円状のカム凸部37Cが一体に突出形成されている。アイドラギア30Aは、このカム凸部37Cが、フレーム34Aに開設されたカムスリット35Cに対応する位置に配設され、フレーム34Aに回転自在に支持されている。
【0035】
トレィガイド31A、31Bは、ディスクトレィ5のガイド凸部18に対応する略矩形板状の基体部40Aと、ディスクトレィ5のガイド凸部18をガイドするガイド部40Bと、アイドラギア30A、30Bを連結する連結軸39を回転自在に支持する支持部40Cとから構成されている。
【0036】
基体部40Aには、先端部に、ディスクトレィ5をスライド移動自在に支持する第1のガイドピン41が立設されており、このガイドピン41がディスクトレィ5のガイド溝18Aに挿通されて、ディスクトレィ5がスライド移動自在に支持されている。また、基体部40Aには、トレィスライダ32を支持する第1の支持ピン42A及び第2の支持ピン42Bがそれぞれ立設されている。
【0037】
ガイド部40Bは、基体部40Aの下端側からディスクトレィ5側に断面L字状に折曲されて形成されている。支持部40Cは、基体部40Aの下端側に向かって折曲されて形成されており、先端部に支持穴43が穿設されている。
【0038】
トレィスライダ32A、32Bは、略矩形板状に形成されており、主面上に、略S字状の第1のガイドスリット45A乃至第4のガイドスリット45Dがそれぞれ開設されている。これらトレィスライダ32A、32Bには、第1のガイドスリット45A及び第3のガイドスリット45Cに、トレィガイド32A、32Bの支持ピン42A、42Bがそれぞれ挿通されている。また、これら支持ピン42A、42Bは、フレーム34Aに開設されたガイドスリット35D、35Eに挿通されてスライド移動自在に支持されている。
【0039】
また、トレィスライダ32A、32Bには、第2のガイドスリット45B及び第4のガイドスリット45Dに、後述するチャッキング機構部9が有するガイド部材67A、67Bの支持リブ68A、68Bがそれぞれ挿通されている。また、これら支持リブ68A、68Bは、フレーム34Aに開設されたガイドスリット35F、35Gに挿通されて、スライド移動自在に支持されている。
【0040】
また、トレィスライダ32A、32Bには、一端部側の上端部に、ラック部46が設けられており、このラック部46にリンクギア47A、47Bが噛合されている。リンクギア47A、47Bは、トレィスライダ32A、32Bのラック部46に噛合されて、連結軸48を介して一体的に回転するように連結されている。したがって、トレィスライダ32A、32Bは、リンクギア47A、47Bを介して、一体的にスライド移動する。
【0041】
さらに、トレィスライダ32A、32Bには、下端側の側端部に、カム凸部50が一体に突出形成されており、このカム凸部50がフレーム34Aに開設されたガイドスリット35Hに挿通されて、コントロールギア33に係合されている。
【0042】
コントロールギア33は、外周部にギア部33Aが設けられており、中央部に回転支持穴33Bが穿設されている。このコントロールギア33は、フレーム34Aに設けられた支持リブ35Iに、回転支持穴33Bが支持ねじ53を介して回転自在に支持されている。すなわち、このコントロールギア33は、ディスクトレィ5の載置面に平行な回転軸を有している。
【0043】
また、このコントロールギア33には、主面上に、トレィスライダ32Aを駆動するための第1のカム溝52Aと、後述するティルト機構部10が有するティルトスライダ59を駆動するための第2のカム溝52Bとが、所定の曲率を以て渦巻状を呈してそれぞれ凹設されている。そして、これら第1のカム溝52A及び第2のカム溝52Bは、曲率が変化する区間をそれぞれ有している。
【0044】
ティルト機構部10は、図6に示すように、光ピックアップ装置14をスライド移動自在に支持するガイドレール55と、このガイドレール55を揺動自在に支持するデッキブロック56と、ガイドレール55を揺動する揺動レバー57と、この揺動レバー57を揺動操作するティルト駆動板58と、このティルト駆動板58をスライド移動させるティルトスライダ59と、ティルト駆動板58とティルトスライダ59とを連結するティルトリンクギア60A、60Bとを備えて構成されている。
【0045】
ガイドレール55は、樹脂材料によって略U字状に形成されている。ガイドレール55には、内周部にラック部55Aが形成されており、このラック部55Aに光ピックアップ装置14のスレッド機構17が有するギアが噛合されている。また、ガイドレール55には、外周部に、光ピックアップ装置14をスライド移動自在に支持するレール部55Bが形成されている。
【0046】
さらに、ガイドレール55には、一方の側面部に、第1の支持リブ61A乃至第5の支持リブ61Eが、所定の間隔を以てそれぞれ一体に突出形成されており、これら第1の支持リブ61A乃至第5の支持リブ61Eを介してデッキブロック56に揺動自在に支持されている。また、ガイドレール55には、略U字状に曲げられた中央部に、揺動操作凸部55Cが一体に突出形成されている。
【0047】
デッキブロック56は、ガイドレール55を揺動自在に支持する第1のガイド穴56A乃至第5のガイド穴56Eがそれぞれ設けられており、これら第1のガイド穴56A乃至第5のガイド穴56Eに、ガイドレール55の第1の支持リブ61A乃至第5の支持リブ61Eがそれぞれ挿通されて、ガイドレール55を支持している。
【0048】
また、デッキブロック56には、ガイドレール55の揺動操作凸部55Cが挿通される円弧状の揺動スリット56Fが開設されている。さらに、デッキブロック56には、揺動レバー57を回動自在に支持する支持凸部56Gが一体に突出形成されている。また、デッキブロック56には、ティルト駆動板58を支持する支持凸部56H、56Iがそれぞれ一体に突出形成されている。
【0049】
揺動レバー57は、略く字状を呈して形成されており、中央部に揺動支点穴57Aが穿設されている。また、揺動レバー57には、一端部に、ティルト駆動板58に連結される連結凸部57Cが一体に突出形成されており、他端部に、ガイドレール55の揺動操作凸部55Cが挿通されて連結される連結穴57Cが穿設されている。そして、揺動レバー57は、揺動支点穴57Aに、デッキブロック56の支持凸部56Gが挿通されて、この揺動支持凸部56Gに揺動自在に支持されている。
【0050】
ティルト駆動板58は、略矩形板状に形成されており、一端部の下端側にラック部58Aが設けられている。また、ティルト駆動板58には、他端部に、揺動レバー57の連結凸部57Bが挿通される連結穴58Bが穿設されている。
【0051】
また、ティルト駆動板58は、長手方向に、互いに平行な第1のガイドスリット62A及び第2のガイドスリット62Bがそれぞれ開設されており、これらガイドスリット62A、62Bに挿通されるガイドねじ63を介して、デッキブロック56にスライド移動自在に支持されている。
【0052】
ティルトスライダ59は、略矩形板状に形成されており、長手方向の一側端部に亘ってラック部59Aが形成されている。また、このティルトスライダ59には、コーナ部にカム凸部59Bが一体に突出形成されており、またこのコーナ部と対向するコーナ部に支持リブ59Cが一体に突出形成されている。
【0053】
そして、ティルトスライダ59は、カム凸部59Bが、フレーム34Aに設けられたガイドスリット35Jに挿通されて、コントロールギア33の第2のカム溝59Bに係合されている。また、ティルトスライダ59は、支持リブ59Cが、フレーム34Aに開設されたガイドスリット35Kに挿通されて、スライド移動自在に支持されている。
【0054】
ティルトリンクギア60Aは、ティルト駆動板58のラック部58Aに噛合されており、またティルトリンクギア60Bは、ティルトスライダ59のラック部59Aに噛合されている。これらティルトリンクギア60Aとティルトリンクギア60Bは、連結軸64の両端部に配設されており、連結軸64を介して一体的に回転駆動される。
【0055】
チャッキング機構部9は、概略、ローディング機構部8のトレィスライダ32A、32Bに両端部が跨って支持されたチャッキング板65と、このチャッキング板65の中央部に配設されたチャッキング部材66とを備えている。
【0056】
チャッキング板65は、略矩形板状に形成されており、両端部にガイド部材67A、67Bがそれぞれ配設されている。ガイド部材67A、67Bには、支持リブ68A、68Bがそれぞれ一体に突出形成されている。これら支持リブ68A、68Bは、トレィスライダ32A、32Bの第2のガイドスリット45B及び第3のガイドスリット45Cとにそれぞれ挿通されている。
【0057】
チャッキング部材66は、再生部6が有するターンテーブル15に対向する位置に配設されており、光ディスク2を保持する際に生じる衝撃等を吸収する図示しない圧縮コイルばね、光ディスク2の中心部を挟んだ状態でターンテーブル15に吸着するための図示しないマグネット等の部材を有している。
【0058】
以上のように構成されたチャッキング機構部9は、チャッキング板65が、ローディング機構部8のトレィスライダ32A、32Bの移動に伴って、ターンテーブル15に対して接離動作される。そして、チャッキング機構部9は、ターンテーブル15とチャッキング部材66との間に、光ディスク2を回転自在に保持する。
【0059】
駆動機構部11は、図7に示すように、コントロールギア33を回転駆動する第1のギア70と、この第1のギア70を回転駆動する第2のギア71と、この第2のギア71を回転駆動する第1のプーリ72と、この第1のプーリ72を回転駆動する第2のプーリ73と、この第2のプーリ73を回転駆動する駆動モータ74とを備えている。
【0060】
第1のギア70は、外周部に位置する第1のギア部70Aと、この第1のギア部70Aの内周側に位置する第2のギア部70Bとを有している。そして、この第1のギア70は、第2のギア部70Bがコントロールギア33のギア部33Aに噛合されて、フレーム34Aに設けられた支持リブ75Aに回転自在に支持されている。
【0061】
第2のギア71は、外周部に位置する第1のギア部71Aと、この第1のギア部71Aの内周側に位置する第2のギア部71Bとを有している。そして、この第2のギア71は、第2のギア部71Bが第1のギア70の第1のギア部70Aに噛合されて、フレーム34Aに設けられた支持リブ75Bに回転自在に支持されている。
【0062】
第1のプーリ72は、外周部に位置するプーリ部72Aと、このプーリ部72Aの内周側に位置するギア部72Bとを有している。そして、この第1のプーリ72は、ギア部72Bが第2のギア71の第1のギア部71Aに噛合されて、フレーム34Aに設けられた支持リブ75Cに回転自在に支持されている。
【0063】
第2のプーリ73は、外周部にプーリ部73Aを有しており、このプーリ部73Aと第1のプーリ72のプーリ部72Aとの間にプーリベルト76が掛け渡されている。駆動モータ74は、回転軸74Aを有しており、フレーム34Aに穿設された取付け穴75Dに回転軸74Aが挿通されて、フレーム34Aに取り付けられている。そして、駆動モータ74には、回転軸74Aの先端部に第2のプーリ73が配設されている。
【0064】
以上のように構成された駆動機構部11について、駆動モータ74によってコントロールギア33を回転駆動する動作を説明する。まず、駆動モータ74は、回転軸74Aが回転駆動することによって、第2のプーリ73が回転駆動されて、プーリベルト76を介して第1のプーリ72を回転駆動させる。
【0065】
第1のプーリ72は、回転駆動されることによって、ギア部72Bを介して第2のギア71の第2のギア部71Bを回転駆動させる。第2のギア71は、第2のギア部71Bが回転駆動されることによって、第1のギア部71Aを介して第1のギア70の第1のギア部70Aを回転駆動させる。そして、第1のギア70は、第1のギア部70Aが回転駆動されることによって、第2のギア部70Bを介してコントロールギア33のギア部33Aを回転駆動させる。
【0066】
つぎに、以上のように構成されたディスクプレーヤ装置1について、開閉機構部7がディスク装填用開口部3Aを開閉する開閉動作、ローディング機構部8が光ディスク2が載置されたディスクトレィ5を装置内に引き込むローディング動作、及びティルト機構部10がガイドレール55を揺動するティルト動作を図面を参照してそれぞれ説明する。
【0067】
まず、ディスクプレーヤ装置1は、図8に示すように、駆動機構部11によって、コントロールギア33が図8中に示す反時計方向に回転されることによって、アイドラギア30Aの第2のギア部37Bが図8中に示す時計方向に回転駆動される。
【0068】
アイドラギア30Aは、図8及び図9に動作順に示すように、第2のギア部37Bが回転駆動されることに伴って第1のギア部37Aが回転駆動されて、この第1のギア部37Aによってディスクトレィ5のラック部18Bをスライド移動する。また、アイドラギア30Aは、回転駆動されることによって、連結軸64を介してアイドラギア30Bを回転駆動させて、アイドラギア30Bの第1のギア部38によってディスクトレィ5のラック部18Bをスライド移動させる。
【0069】
すなわち、ディスクトレィ5は、アイドラギア30A、30Bによりラック部18Bを介して水平方向にスライド移動されて、装置内部に収納される。
【0070】
アイドラギア30Aは、図9に示すように、回転駆動されることによりディスクトレィ5の水平方向のスライド移動が完了した後、カム凸部37Cが、フレーム34Aのカムスリット35Cに沿って移動可能な状態になる。したがって、アイドラギア30Aは、カム凸部37Cがカムスリット35Cに沿ってスライド移動することによって、図10中に示すA方向に下降する。
【0071】
アイドラギア30Aは、A方向に下降することに伴ってトレィガイド31A、31BをA方向に下降させる。また、アイドラギア30Aは、A方向に下降されることによって、第2のギア部37Bとコントロールギア33との噛合状態が解除される。
【0072】
トレィガイド31A、31Bは、A方向に下降されることによって、開閉機構部7の支持アーム23A、23Bの操作リブ28Aが、扉作動用スリット51に沿って移動されて、開閉機構部7によるディスク装填用開口部3Aの閉塞動作を開始させる。
【0073】
また、トレィスライダ31Aは、コントロールギア33が回転駆動することによって、カム凸部50が、このコントロールギア33の第1のカム溝52A及びフレーム34A、34Bのガイドスリット35Hに沿って移動されて、このカム溝52Aの曲率が変化する位置に到達する。
【0074】
そして、トレィスライダ31Aは、カム凸部50が、第1のカム溝52Aの曲率が変化した区間を移動することに伴って、図10中に示すB方向にスライド移動されると共にA方向に下降される。トレィスライダ31A、31Bは、A方向に下降されることに伴って、装置内部の所定の装填位置にディスクトレィ5を下降させる。
【0075】
また、トレィスライダ31Aは、B方向にスライド移動されることによって、ラック部46がリンクギア47Aを回転駆動させる。リンクギア47Aは、回転駆動されることによって、連結軸48を介してリンクギア47Bを回転駆動させるため、トレィスライダ31Aとトレィスライダ31Bとを同期させてスライド移動させる。
【0076】
さらに、トレィスライダ31A、31Bは、A方向に下降されることによって、チャッキング機構部9のガイド部材67A、67Bの支持リブ68A、68Bが、第2のガイドスリット45B及び第4のガイドスリット45Dに沿ってスライド移動されて、ガイド部材67A、67BをA方向に下降させる。
【0077】
また、開閉機構部7は、図10、図11、図12及び図13に動作順に示すように、上述したディスクトレィ5の水平方向のスライド移動が完了した後、引っ張りコイルばね24A、24Bの弾性力によって、支持アーム23A、23Bが時計方向に揺動される。
【0078】
支持アーム23A、23Bは、揺動されることによって、ガイドスリット28Bに挿通された作動凸部25を介して、扉スライダ22A、22Bをフレーム34A、34Bのガイドスリット35A、35Bに沿ってスライド移動させる。扉スライダ22A、22Bは、スライド移動されることによって、扉駆動板21A、21Bの支持リブ26A、26Bをガイドスリット27A、27Bに沿ってスライド移動させる。扉駆動板21A、21Bは、スライド移動されることによって、取付け板20を介して扉部材19を移動させて、ディスク装填用開口部3Aを閉塞させる。
【0079】
また、チャッキング機構部9は、図14に示すように、ガイド部材67A、67Bが下降されることによって、チャッキング板65が下降されて、チャッキング部材66がターンテーブル15上に載置された光ディスク2を保持する。
【0080】
つぎに、このディスクプレーヤ装置1について、ティルト機構部10が、光ディスク2に対する光ピックアップ装置14の対物レンズ14Aの光軸の傾きに応じて、ガイドレール55を揺動させていわゆるスキュー調整を行う動作を以下説明する。
【0081】
ティルト駆動機構部10は、図14に示すように、ディスクトレィ5の下降動作が完了した後、駆動機構部11が、コントロールギア33を図14中に示す反時計方向に更に回転駆動させることによって、駆動動作される。コントロールギア33は、回転駆動されることによって、ティルトスライダ59のカム凸部59Bが、第2のカム溝52B及びフレーム34Aのガイドスリット35Hに沿って移動されて、このカム溝52Bの曲率が変化する位置に到達する。
【0082】
そして、ティルトスライダ32A、32Bは、カム凸部50がカム溝52Bの曲率が変化した区間に移動することに伴って、カム凸部50が移動されるため、図15中に示すB方向にスライド移動される。ティルトスライダ32A、32Bは、B方向にスライド移動されることによって、ラック部46を介してティルトリンクギア60Aを回転駆動させる。
【0083】
ティルトリンクギア60Aは、回転駆動されることによって、連結軸64を介してティルトリンクギア60Bを一体的に回転駆動させる。ティルトリンクギア60Bは、回転駆動されることによって、ティルト駆動板58を図15中に示すB方向にスライド移動させる。ティルト駆動板58は、B方向にスライド移動されることによって、連結穴58Bを介して揺動レバー57を図15中に示すC方向に揺動させる。
【0084】
揺動レバー57は、C方向に揺動されることによって、連結凸部57Bを介してガイドレール55を揺動させる。ガイドレール55は、デッキブロック56の第1のガイド穴56A乃至第5のガイド穴56Eに沿って揺動されることによって、光ディスク2に対する光ピックアップ装置14の対物レンズ14Aの光軸の傾きが変化する。
【0085】
すなわち、ティルト機構部10は、光ディスク2に対する対物レンズ14Aの光軸の傾きに応じて、コントロールギア33を反時計方向又は時計方向に適宜回転駆動することによって、図15中に示すC方向又はD方向に揺動されるガイドレール55により光ピックアップ装置14が揺動されるため、対物レンズ14Aのスキュー調整が行われる。
【0086】
なお、ガイドレール55は、図15に示す傾斜状態が、揺動操作凸部55Cを揺動支点として、反時計方向に揺動された限界状態である。ガイドレール55は、コントロールギア33が反時計方向に回転駆動されることよって、図15に示す傾斜状態から図16に示す傾斜状態に揺動されて、反時計方向の傾斜量が次第に小さくなる。
【0087】
また、ガイドレール55は、コントロールギア33が更に回転駆動されることによって、図16に示す傾斜状態から図17に示す傾斜状態に揺動されて、光ディスク2に対する傾斜方向が反時計方向から時計方向に変化される。ガイドレール55は、図17に示す傾斜状態から図18に示す傾斜状態に揺動されることによって、時計方向の傾斜量が次第に大きくされる。そして、ガイドレール55は、図18に示す傾斜状態が、揺動操作凸部55Cを揺動支点として、時計方向に揺動された限界状態である。
【0088】
そして、ティルト機構部10は、ティルトスライダ59がコントロールギア33に常に係合されていることによって、落下等の衝撃により悪影響を受けることが防止されるため、ティルト動作の安定化が図られて、ティルト動作の信頼性が向上される。
【0089】
また、ティルト機構部10は、ローディング動作中に、所定方向に退避するためのばね等の弾性部材を備えていないことによって、コントロールギア33を回転駆動することによるティルトサーボ動作の負荷に、ガイドレール55の傾斜方向による差異が生じないため、ティルトサーボ動作を安定して行うことができる。
【0090】
上述したように、実施の形態のディスクプレーヤ装置1は、ディスクトレィ5の載置面に直交する側面側にコントロールギア33を有するローディング機構部8が配設されたことによって、光ディスク2が装置内部にローディングされた状態で、ローディング機構部8の分解、組立等の作業を容易に行うことが可能になるため、ローディング機構部8の修理やメンテナンス等の作業性を向上することができる。
【0091】
また、ディスクプレーヤ装置1は、ローディング機構部8の機構全体が簡素化されるため、ローディング動作の安定化が図られて、ローディング動作の信頼性を向上することができる。
【0092】
なお、本実施の形態に係るディスクプレーヤ装置1は、円盤状光記録媒体として光ディスクに適用されたが、光ディスクに限定されるものでなく、例えば、複数の光ディスクを貼り合わせた貼り合わせ光ディスクや、光磁気ディスク等の他の円盤状光記録媒体に適用されても良いことは勿論である。
【0093】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る光ディスク再生装置によれば、ローディング機構部のカムギアの回転軸が、ディスクトレィの載置面に平行に配設されたことによって、装置内部に光ディスクがローディングされた状態で、ローディング機構部の分解、組立等の作業を容易に行うことができるため、ローディング機構部の修理やメンテナンス等の作業性を向上することができる。
【0094】
また、光ディスク再生装置は、ローディング機構部の機構全体が簡素化されるため、ローディング動作の安定化が図られてローディング動作の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態のディスクプレーヤ装置を示す斜視図である。
【図2】上記ディスクプレーヤ装置を示す平面図である。
【図3】上記ディスクプレーヤ装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図4】上記ディスクプレーヤ装置の要部を示す分解斜視図である。
【図5】上記ディスクプレーヤ装置が備えるローディング機構部を示す分解斜視図である。
【図6】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部を示す分解斜視図である。
【図7】上記ディスクプレーヤ装置が備える駆動機構部を示す分解斜視図である。
【図8】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図9】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図10】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図11】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図12】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図13】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図14】上記ディスクプレーヤ装置が備える開閉機構部及びローディング機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図15】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図16】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図17】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【図18】上記ディスクプレーヤ装置が備えるティルト機構部の動作を説明するために示す側面図である。
【符号の説明】
1 ディスクプレーヤ装置、2 光ディスク、5 ディスクトレィ、8 ローディング機構部、30 アイドラギア(移動用ギア)、32A,32B トレィスライダ、33 コントロールギア(カムギア)、37C カム凸部、52A第1のカム溝(カム溝)
Claims (2)
- 光ディスクが載置される載置面を有するディスクトレィと、
上記ディスクトレィの載置面に平行な方向にディスクトレィを移動自在に支持するとともにディスクトレィの移動方向に平行な両側端部に設けられた一対のトレィガイドと、上記トレィガイドを上記ディスクトレィの載置面に直交する方向に対して移動自在に支持する一対のトレィスライダと、上記トレィスライダに係合されるカム溝と上記ディスクトレィの載置面に平行な回転軸とを有するカムギアとを有し、装置内部に対してディスクトレィをローディング動作させるローディング機構部とを備える光ディスク再生装置であって、
上記ディスクトレィには、ラック部が設けられ、
上記ローディング機構部には、上記トレィガイドに支持されて、上記ディスクトレィのラック部に噛合されるとともにカムギアに噛合されて、ディスクトレィの載置面に平行な方向にディスクトレィを移動するフレームに支持された移動用ギアを有していて、
上記移動用ギアには、カム凸部が形成され、
上記フレームには、このカム凸部に対応するガイドスリットが設けられ、このガイドスリットに沿って上記移動用ギアのカム凸部が移動することによって、移動用ギアをディスクトレィの載置面に直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする光ディスク再生装置。 - 装置内部に装填された光ディスクを回転自在に支持するチャッキング部材を備え、上記トレィスライダは、上記チャッキング部材を上記ディスクトレィのディスク載置面に直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項1記載の光ディスク再生装置。
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