JP2901455B2 - 記録媒体ローディング機構 - Google Patents

記録媒体ローディング機構

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JP2901455B2
JP2901455B2 JP5112100A JP11210093A JP2901455B2 JP 2901455 B2 JP2901455 B2 JP 2901455B2 JP 5112100 A JP5112100 A JP 5112100A JP 11210093 A JP11210093 A JP 11210093A JP 2901455 B2 JP2901455 B2 JP 2901455B2
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智美 松村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は記録媒体の記録再生装
置に係わり、特に、記録再生ユニットがカートリッジ搬
送用トレイの支持部材に対して浮動状態に支持された光
磁気ディスク記録再生装置に好適な記録媒体ローディン
グ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体として光ディスクを用いた光デ
ィスク再生装置の従来のローディング機構の例を図13
に示す。図に示すディスクトレイ52は筐体に出入自在
に支持されており、光ディスクを乗せてターンテーブル
54a上に移送する。ターンテーブル54aはメカシャ
ーシ54に支持されており、メカシャーシ54と共に上
昇して光ディスクをクランパとの間に挾持してプレイ状
態とする。
【0003】上記ディスクトレイ52とメカシャーシ5
4はモータ20により駆動される。モータ20の回転軸
に固着された駆動プーリとプーリ歯車50のプーリ部の
間にベルトが掛けられており、プーリ歯車50の歯車部
は歯車51の全歯歯車と噛合っている。歯車51は欠歯
部51aの設けられた欠歯歯車と欠歯部51bの設けら
れた欠歯歯車を有しており、夫々の欠歯歯車はディスク
トレイ52のラック52aとスライド部材53のラック
53aと噛合い可能となっている。
【0004】スライド部材53はシャーシに摺動自在に
支持されており、それに設けられたカムがシャーシに回
動自在に支持されたメカシャーシ54のピン54b,5
4bと係合している。
【0005】上記構成において、ディスクトレイ52が
筐体から突出した状態で光ディスクが載置された後、モ
ータ20がローディング方向に回転すると、ディスクト
レイ52が筐体内に引込まれる。このとき、スライド部
材53のラック53aには歯車51の欠歯部51bが相
対しており、スライド部材53は停止し、メカシャーシ
54は下降位置に保たれている。
【0006】ディスクトレイ52が引込まれると、ディ
スクトレイ52のラック52aと欠歯歯車の噛合いが外
れ、スライド部材53のラック53aと欠歯歯車が噛合
うようになる。すると、スライド部材53が移動して、
メカシャーシ54を上昇させる。メカシャーシ54の上
昇に伴いターンテーブル54aが上昇して光ディスクを
クランプする。
【0007】光ディスクの排出はモータ20がローディ
ング方向と反対方向に回転することにより上記動作と逆
方向の動作により行われる。
【0008】上記従来のローディング機構では、トレイ
ローディング動作からディスククランプ動作に切り換わ
るときに双方が停止している期間があり、動作に衝撃を
伴い不安定となるという欠点があった。
【0009】また、ディスクトレイ52のラック52a
とスライド部材53のラック53aとの歯の噛合わせに
おける位相合わせが必要であり、組立ての作業性が悪い
という問題があった。
【0010】上記問題を解決するために特開平2−66
72号公報に提案されたローディング機構は、遊星歯車
をディスクトレイに設けた直線とアーク状に連らなるラ
ックと噛合わせ、メカシャーシを駆動するカムを遊星歯
車を支持する揺動アームで一体的に回転させる。
【0011】そして、ディスクトレイのラックのアーク
状部分のピッチ線を遊星歯車のピッチ線の回動包絡線と
一致させ、ディスクトレイのラックのピッチ線は直線と
それに滑らかに連らなる円弧で形成している。ディスク
トレイのラックのアーク状部分のピッチ線が遊星歯車の
ピッチ線と一致する場合は遊星歯車がディスクトレイの
ラックのアーク状部分と噛合うときにメカシャーシが駆
動され、遊星歯車がディスクトレイのラックの直線部分
と噛合うときディスクトレイが駆動される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−667
2号公報に提案されたローディング機構におけるディス
クトレイのラックは形状が複雑であり、製造が困難であ
るという問題があった。
【0013】さらに、ディスクトレイの速度が一定であ
り、起動停止に衝撃を伴うという問題があった。
【0014】ディスクトレイのラックの円弧部分と直線
部を非円弧の部分で接続すれば、ディスクトレイを静か
に起動させることができるが、その場合はディスクトレ
イのラックの形状が一層複雑となるという問題があっ
た。
【0015】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、直線状のラック
および円形の歯車を使用し、1つの駆動源でディスクト
レイの起動停止を静かに行いながら記録媒体を記録再生
ユニットに装着する記録媒体ローディング機構を提供す
ることにある。
【0016】近年、磁性膜にレーザ光による熱と記録信
号で変調された磁界を加えて信号を記録する光磁気ディ
スクいわゆるミニディスクが使用されている。このよう
な光磁気ディスクの記録再生装置は一般に振動による音
飛びを防止するために記録再生ユニットが浮動状態に支
持されている。
【0017】一方、光磁気ディスクを搬送するトレイは
筐体外に突出するために浮動状態とすることは好ましく
なく、筐体に移動自在に支持されたトレイ内の光磁気デ
ィスクカートリッジを浮動状態の記録再生ユニットに移
送するローディング機構の開発が要求されている。
【0018】このようなローディング機構において、記
録再生ユニットを昇降させると機構が複雑となるので、
トレイからホルダに光磁気ディスクカートリッジを送込
みホルダを下降させて光磁気ディスクカートリッジを記
録再生ユニットに装着する方式が好ましい。
【0019】その場合ホルダを昇降させるスライダの移
動方向はトレイの移動方向と同一となる。従って、この
発明の他の目的はトレイおよびホルダを昇降させるスラ
イダを同一方向に駆動し、光磁気ディスク記録再生装置
に好適なローディング機構を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の記録媒体ロー
ディング機構は、筐体に出入自在に支持されたトレイ
と、前記トレイにより送込まれた記録媒体カートリッジ
を保持して下降し記録再生ユニットに装着するホルダ
と、前記ホルダを昇降させるスライダとを備え、前記ト
レイに設けたラックと噛合うギヤの回転によりトレイを
筐体から出入させ、前記スライダに設けたラックと噛合
うギヤの回転によりスライダをトレイと同一の移動方向
に往復動させる記録媒体ローディング機構において、駆
動太陽歯車、従動内歯車およびキャリアを同軸に設け、
前記キャリアに立設された軸に回転自在に支持された遊
星歯車を前記駆動太陽歯車と従動内歯歯車の内歯とに噛
合わせ、従動内歯歯車の外歯と前記キャリアと一体のキ
ャリア歯車とを前記トレイに設けたラックと前記スライ
ダに設けたラックとのいずれか一方と噛合わせると共
に、可動ベースをそれに立設したピンが前記トレイおよ
びスライダの移動方向と直角方向成分の移動が可能なよ
うに前記トレイ、スライダまたはそれらを支持する固定
シャーシのいずれか1つに設け、前記トレイ、スライダ
または固定シャーシの他の2つに前記トレイとスライダ
との移動方向に向いた直線とそれと直角方向の直線とが
傾斜部または曲線部を介して連なった形状の溝を夫々設
け、前記ピンをそれらの溝と係合させたものである。
【0021】
【作用】可動ベースを固定シャーシに設け、溝をトレイ
とスライダに設けた場合について説明する。可動ベース
に立設されたピンがトレイに設けた溝の移動方向と直角
方向の部分に係合しスライダに設けた溝の移動方向の部
分と係合しているときにはスライダは移動可能であり、
トレイの移動は禁止されている。そして、ホルダを下限
に移動させた状態で記録媒体が記録再生ユニットに装着
されており、プレイ状態となっている。
【0022】その状態において、従動内歯歯車の外歯が
トレイのラックと噛合っているので従動内歯歯車は回転
できず、駆動太陽歯車がモータによりオープン方向に回
転駆動されると、遊星歯車はキャリアと共に公転する。
このときキャリア歯車とスライダのラックとの噛合いに
よりスライダが送られ記録媒体を保持したホルダが上昇
する。
【0023】可動ベースに立設されたピンがスライダに
設けた溝の傾斜部または曲線部と係合するようになる
と、そのピンが可動ベースとともに移動しトレイに設け
た溝の傾斜部または曲線部を通り直線部に至る。そして
スライダに設けた溝の移動方向と直角方向の部分に係合
するようになる。すると、スライダは停止し、従って、
キャリアの回転も停止する。遊星歯車は公転を停止し、
自転により太陽歯車の回転を従動内歯歯車に伝える。
【0024】従動内歯歯車の外歯はトレイのラックとの
噛合いによりトレイをオープン方向に送る。トレイの移
動終端はマイクロスイッチ等により検出されモータが停
止して記録媒体の排出動作が終了する。
【0025】トレイがオープンした状態から記録再生状
態とするにはモータをクローズ方向に回転させることに
より上記と逆の動作が行われる。
【0026】なお、トレイおよびスライダに設けた溝の
傾斜部または曲線部と可動ベースのピンが係合している
ときにスライダとトレイとが減速されて動き、移動開始
および停止時に衝撃が生じない。
【0027】
【実施例】この発明の実施例である光磁気ディスク記録
再生装置を図面に基づいて説明する。実施例に用いた光
磁気ディスクは書換え可能な光磁気ディスクとして知ら
れているいわゆるミニディスク(MD)である。ミニデ
ィスクにはプリマスタードミニディスクとレコーダブル
ミニディスクがある。プリマスタードミニディスクは再
生専用のディスクであり、ピットにより情報が記録され
て光ピックアップからのレーザスポットの反射光により
情報が再生される。
【0028】レコーダブルミニディスクは内周側のピッ
ト情報記録エリアの外側にレコーダブル・エリアが設け
られている。レコーダブル・エリアにはユーザズトック
エリア(U−TOC)とプログラムエリアがあり、ここ
にはピットがない代りにトラックを案内するグルーブ
(溝)が掘られており、このグルーブに沿って情報を記
録する。
【0029】グルーブは波形にうねっており、そのうね
り(ウォブル)により生じる信号の平均周波数が22.
05kHzとなるようにディスクの回転が制御される。
さらに、このウォブルの中に記録開始位置からの絶対時
間(アドレス情報)がFM変調されて記録されている。
【0030】記録は磁性膜の磁化により行われる。すな
わち、磁性膜をレーザスポットによりキューリ点以上に
加熱し、そこに信号に従って反転する磁気ヘッドの磁界
を加えた後、冷却すると磁性膜に信号が磁化方向の変化
として記録される。磁性膜の磁化の方向によりレーザの
反射光の偏光面の回転方向が異なりレーザスポットの反
射光の偏光面の変化を検出することにより情報が再生さ
れる。
【0031】このようなミニディスクはカートリッジに
収納されており、カートリッジを記録再生ユニットに装
着して記録再生が行われる。記録再生ユニットはディス
クを回転させるターンテーブル、光ピックアップ、磁気
ヘッド等より構成され外部の振動から遮断するように浮
動シャーシに支持されている。
【0032】プリマスタードミニディスクを収納したカ
ートリッジには所定部分に凹みが形成されておりその有
無を検出することによりレコーダブルとプリマスタード
の区別が識別されて、レコーダブルミニディスクがロー
ディングされたときには磁気ヘッドがディスクに接触状
態とされ、プリマスタードミニディスクがローディング
されたときには磁気ヘッドはディスクと非接触状態に保
たれる。
【0033】図1は実施例の光磁気ディスク記録再生装
置のフレーム部分を示す分解斜視図である。図に示す1
は樹脂製のフレームであり筐体に固定される。固定シャ
ーシ2はフレーム1に締着され、スライダ3を長穴を介
して摺動自在に支持している。固定シャーシ2には軸2
a,2a…が立設されており軸2a,2a…はダンパー
4、コイルばね5および保持部材6を介して図5に示す
浮動シャーシ7を浮動状態に支持している。
【0034】固定シャーシ2に立設された軸2bはアー
ム9を回動自在に支持しており、アーム9に立設された
ピン9aはスライダ3の溝3aと図2に示すロッド嵌合
部材13の溝13aとに係合している。
【0035】図3に詳しく示す駆動源ユニットを支持す
るブラケット8はフレーム1に締着されている。なお、
駆動源ユニットの外歯25bはロッド嵌合部材13のラ
ック13bと噛合いキャリア歯車23bはスライダ3の
ラック3bと噛合っている。
【0036】なお、図5に示すホルダ31に立設された
ロッド31a、31a…は固定シャーシ2のガイド穴2
c、2c…とスライダ3のカム溝3c、3c…を挿通し
ている。
【0037】図2に示すトレイ10は筐体から出入する
ようにフレーム1に摺動自在に支持されている。すなわ
ち、ロッド11と嵌合するロッド嵌合部材13はトレイ
10に締着されており、ロッド11は固定部材12とフ
レーム1の凹みによりフレーム1に固定されている。ま
た、トレイ10の側面に設けられた溝10aはフレーム
1の図示していない突起と係合している。
【0038】キャリア14はカートリッジ引込み部14
aとカートリッジ押出し部14bが設けられておりトレ
イ10に摺動自在に支持されている。キャリア14のラ
ック14c、14cはトレイ10に立設された軸に回転
自在に支持された歯車15、15…と噛合い、歯車1
5、15…はフレーム1のラック1a、1aと噛合って
いる。従って、キャリア14はトレイ10の2倍の速度
で移動する。
【0039】スライド底板16はトレイ10とそれに締
着されたトレイ底板17に摺動自在に支持されており、
トレイ10との間に掛渡された引張りコイルばね18、
18により付勢されている。スライド底板16の突起1
6a、16aはクッションを介してキャリア14のカー
トリッジ引込み部14aと圧接しており、スライド底板
16は固定シャーシ2の突起2d、2dにより停止され
るまではキャリア14と共に移動する。
【0040】図3に示す駆動源ユニットはブラケット8
に支持された遊星歯車機構とそれを駆動するモータによ
り構成されている。モータ20の回転軸に固着された駆
動プーリとベルトおよびプーリ歯車により歯車21が回
転される。歯車21は駆動太陽歯車22の大歯車22a
と噛合っている。駆動太陽歯車22と同軸にキャリア2
3と従動内歯歯車25が回転自在に支持されており、ま
た、キャリア23に立設された軸23a,23aに遊星
歯車24,24が回転自在に支持されている。遊星歯車
24,24は駆動太陽歯車22の小歯車22bと従動内
歯歯車25の内歯25aとに噛合っている。従動内歯歯
車25の外歯25bは先に説明したようにロッド嵌合部
材13のラック13bと噛合い、キャリア23に設けら
れたキャリア歯車23bはスライダ3のラック3bと噛
合っている。
【0041】図5により浮動シャーシ7に支持された部
分を示す。図において、31は光磁気ディスクカートリ
ッジを保持して昇降するホルダである。ホルダ31の左
右両面に立設されたロッド31a,31a…は先に説明
したように固定シャーシ2のガイド穴2cとスライダ3
のカム溝3cを挿通している。
【0042】図6に示す光磁気ディスクカートリッジ3
0いわゆるミニディスクはレコーダブルミニディスクを
収容したものとプリマスタードミニディスクを収容した
ものがある。レコーダブルミニディスクを収容するもの
は上下両面にシャッターが設けられている。プリマスタ
ードミニディスクを収容するものは下面にシャッターが
設けられまた、下面に凹み30aが設けられている。
【0043】光ピックアップ32を支持する光ピックア
ップ移動台33は浮動シャーシ7に固定されたガイドロ
ッドに案内されピックアップ送りモータ(図示していな
い)により左右方向に送られる。加圧アーム37,37
は浮動シャーシ7に回動自在に支持され捩りコイルばね
38,38により反時計方向に付勢されている。
【0044】加圧アーム37,37は軸37a,37a
を介してホルダ31と連結されており、カム溝3c、3
c…によりホルダ31が下ろされるとホルダ31を浮動
シャーシ7に圧接する。なお、その状態ではロッド31
aはガイド穴2cおよびカム溝3cから離れる。加圧ア
ーム37,37の先端部にはカートリッジを図示してい
ない位置決め部材に圧接する板ばね39,39が固着さ
れている。
【0045】浮動シャーシ7に固定されたスピンドルモ
ータの回転軸にはターンテーブル36が固着されてい
る。光ピックアップ移動台33にはブラケット40が固
定されており、ブラケット40は磁気ヘッドアーム41
と識別カム45を回動自在に支持している。また、磁気
ヘッドアーム41と識別カム45は夫々捩りコイルばね
42および46により反時計方向に付勢されている。
【0046】磁気ヘッドアーム41に固着された板ばね
43の先端に磁気ヘッド44が取付けられている。識別
レバー47は軸31bを介してホルダ31に回動自在に
支持され図示していない捩りコイルばねにより反時計方
向に付勢されている。
【0047】次に、上記実施例の作用を説明する。トレ
イ10がそれに載置されたカートリッジを筐体内に引込
む方向(図2における右下方向)に移動し、スライダ3
がトレイと反対方向(図1における左上方向)に移動し
ているときは図4(a)に示すようにアーム9に立設さ
れたピン9aはトレイと一体のロッド嵌合部材13の溝
13aにおける先端曲り部に係合しておりトレイは移動
できない。一方、ピン9aはスライダの溝3aの直線部
と係合しているのでスライダは移動可能である。
【0048】このときモータ20が回転すると従動内歯
歯車25の回転が停止されているのでキャリア23が回
転する。モータ20のトレイクローズ方向の回転により
カートリッジを保持したホルダは下降しカートリッジは
記録再生ユニットに装着されてプレイ状態となる。
【0049】プレイ状態からモータがトレイオープン方
向に回転すると、スライダが移動してホルダを持上げ
る。図4(b)に示すように溝3aの曲部にピン9aが
係合するようになるとピン9aは矢印方向に移動し溝1
3aの直線部と係合するようになる。図4(c)に示す
ようにピン9aが溝13aの直線部と係合し溝3aの曲
部先端と係合しているときはスライダが停止し、トレイ
が移動する。なお、溝3aおよび溝13aには曲線部ま
たは傾斜部があるので起動または停止における衝撃がな
い。
【0050】キャリア14はトレイの2倍の速度で移動
するのでカートリッジ押出し部14bはホルダにより持
上げられたカートリッジをスライド底板16の上に押出
す。スライド底板16は突起2dに圧接されているがカ
ートリッジ引込み部14aが突起16aを押すようにな
るとキャリア14と共に移動する。
【0051】トレイの移動終端においてカートリッジは
筐体から排出された状態となる。カートリッジの記録再
生ユニットへの装着はモータの逆転により上記と逆の順
序で行われる。次に、カートリッジの記録再生ユニット
への装着動作について図5乃至図12を参照して説明す
る。
【0052】図6はカートリッジ30がホルダ31に押
込まれる途中を示している。このときホルダ31は上昇
しており、加圧アーム37は反時計方向に回動してい
る。また、磁気ヘッドアーム41もホルダ31に押し上
げられて反時計方向に回動している。
【0053】また、識別レバー47は識別カム45方向
に回動せず識別カム45から離れている。識別カム45
はその突起が磁気ヘッドアーム41の突起41aと当接
するまで反時計方向に回動している。
【0054】カートリッジ30はカートリッジ引込み部
14aによりホルダ31に押込まれるとそのシャッター
が開かれる。図7にプリマスタードミニディスクを収容
したカートリッジがホルダ31に押込まれた状態が示さ
れている。この場合は識別レバー47の突起がカートリ
ッジ30の凹み30aに入込み識別レバー47は回動し
ない。従って識別カム45も回動しない。
【0055】上記状態からホルダ31が下降した状態が
図9に示されている。板ばね39はホルダ31の移動距
離より大きい距離にわたって下降しカートリッジ30を
位置決め部材に圧接しディスクの内周部がターンテーブ
ル36に磁力により吸着され、光磁気ディスクはターン
テーブル36により回転されるようになる。
【0056】また、磁気ヘッドアーム41の突起41a
が識別カム45に当接し磁気ヘッドアーム41の回転が
阻止され磁気ヘッド44は光磁気ディスクから離れた状
態に保たれる。さらに、ホルダ31は磁気ヘッドアーム
41から離れ、識別レバー47は識別カム45から離れ
たままである。このようにして光ピックアップ移動台3
3に支持された部材は他の部材から離れ光ピックアップ
32がスムーズに送られる再生可能状態となる。
【0057】図8にレコーダブルミニディスクを収容し
たカートリッジ30がホルダ31に押込まれた状態が示
されている。この場合は識別レバー47の突起がカート
リッジ30に押され識別レバー47は回動する。識別カ
ム45は識別レバー47に押されて反時計方向に回動す
る。
【0058】上記状態からホルダ31が下降した状態が
図10に示されている。板ばね39はホルダ31の移動
距離より大きい距離にわたって下降しカートリッジ30
を位置決め部材に圧接しディスクの内周部がターンテー
ブル36に磁力により吸着され、光磁気ディスクはター
ンテーブル36により回転されるようになる。
【0059】また、磁気ヘッドアーム41の突起41a
は識別カム45の凹み45aに入り込み磁気ヘッドアー
ム41は図9に示した場合よりも反時計方向に大きく回
動し磁気ヘッド44は光磁気ディスクに圧接されるよう
になる。さらに識別カム45は突起41aにより識別レ
バー47より離れる方向に回動される。
【0060】突起41aが識別カム45の凹み45aの
底まで入り磁気ヘッドアーム41が停止してもホルダ3
1はさらに下降して磁気ヘッドアーム41から離れる。
このようにして光ピックアップ移動台33に支持された
部材は磁気ヘッド44を除いて他の部材から離れ光ピッ
クアップがスムーズに送られるようになる。
【0061】この状態で光ピックアップ32のレーザス
ポットで加熱されたディスクの磁性膜に記録信号で変調
された磁界が磁気ヘッド44により印加されてディスク
に情報が記録される。
【0062】カートリッジのアンローディング時にはホ
ルダ31は上昇し、光ピックアップ32はディスク内周
側のホームポジション位置に送られる。ホルダ31が上
昇すると識別カム45は捩りコイルばね46の弾力によ
り図6に示す位置まで反時計方向に回動する。レコーダ
ブルミニディスクが装着されている場合は識別レバー4
7と識別カム45が干渉するようになるが、識別レバー
47の識別カム45対向面が滑らかに形成されているの
で識別カム45は識別レバー47に押され捩りコイルば
ね46の弾力に抗して識別レバー47から後退するよう
に回動され光ピックアップ移動台33の動きは妨げられ
ない。
【0063】その状態が図11に示されている。このよ
うにアンローディング時に光ピックアップがどの位置に
あっても光ピックアップを直ちに移動させることがで
き、アンローディング動作を速やかに行うことが可能で
ある。
【0064】プレイ状態ではホルダのロッド31a、3
1a…はスライダのカム溝3c,3c…および固定シャ
ーシのガイド穴2c,2c…の下方拡大部に位置し、そ
れらと接触しない。従って、浮動シャーシ7に支持され
た部分はダンパー4,4…を介してのみ他の部分と接触
しており筐体の振動が記録再生ユニットに伝わりにくく
なっている。
【0065】図12に詳しく示すように、固定シャーシ
のガイド穴2cの上部に傾斜部が設けられているので、
ダンパーの弾力に抗してロッド31aは斜めに上昇す
る。このようにホルダはカートリッジ引込み部に近付く
ように斜め上に上昇するのでカートリッジ引込み部がカ
ートリッジをホルダの後端面に当接させるまでホルダに
押込んでもカートリッジ上昇時にカートリッジがカート
リッジ引込み部の下端と干渉することがない。
【0066】実施例は以上のように構成されているが発
明はこれに限られず、例えば、従動内歯歯車の外歯をス
ライダのラックと噛合わせ、キャリア歯車をトレイのラ
ックと噛合わせてもこの発明の効果を得ることができ
る。
【0067】また、図4(d)に示すようにアーム9に
2本のピン9a,9aを立設し、夫々のピンを溝3a,
13aと係合させるようにしてもよい。またこれらのピ
ンを摺動自在に支持された可動ベースに立設してもよ
い。
【0068】さらに、固定シャーシ、トレイおよびスラ
イダはその相対的な位置関係が得られればよいので、可
動ベース(アーム)および2つの溝と固定シャーシ、ト
レイおよびスライダとの組合わせは任意でよいことは明
らかであろう。
【0069】
【発明の効果】この発明の記録媒体ローディング機構に
よれば、歯車の位相合わせが必要ないため組立てが簡単
である。また、欠歯歯車を使用しないため、歯車噛合い
の切り替え時のたたき音が発生せず、さらに、トレイが
減速されて停止するため高品位な製品が得られる。
【0070】カートリッジを昇降させるスライダとカー
トリッジ搬送用トレイとの移動方向が同一方向であるた
めに、実施例で詳しく示したように、磁気ヘッドをディ
スクに接離させ、しかも記録再生ユニットを浮動させる
光磁気ディスク記録再生装置において、安定に動作する
ローディング機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である光磁気ディスク記録再
生装置の部分を示す分解斜視図である。
【図2】同光磁気ディスク記録再生装置の部分を示す分
解斜視図である。
【図3】図3(a)は同光磁気ディスク記録再生装置の
駆動源ユニットを示す正面図、図3(b)は同駆動源ユ
ニットを示す断面図である。
【図4】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を示す部
分平面図である。
【図5】同光磁気ディスク記録再生装置の部分を示す斜
視図である。
【図6】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を示す側
面図である。
【図7】図7(a)は同光磁気ディスク記録再生装置の
作用を示す側面図、図7(b)は同光磁気ディスク記録
再生装置の作用を示す部分平面図である。
【図8】図8(a)は同光磁気ディスク記録再生装置の
作用を示す側面図、図8(b)は同光磁気ディスク記録
再生装置の作用を示す部分平面図である。
【図9】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を示す側
面図である。
【図10】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を示す
側面図である。
【図11】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を示す
部分平面図である。
【図12】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を示す
部分側面図である。
【図13】従来の光ディスクローディング機構の例を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 固定シャーシ 3 スライダ 4 ダンパー 5 コイルばね 6 保持部材 7 浮動シャーシ 8 ブラケット 9 アーム 10 トレイ 11 ロッド 12 固定部材 13 ロッド嵌合部材 14 キャリア 15 歯車 16 スライド底板 17 トレイ底板 18 引張りコイルばね 20 モータ 21 歯車 22 駆動太陽歯車 23 キャリア 24 遊星歯車 25 従動内歯歯車 30 光磁気ディスクカートリッジ 31 ホルダ 31a ロッド 32 光ピックアップ 33 光ピックアップ移動台 36 ターンテーブル 37 加圧アーム 37a 軸 38 捩りコイルばね 39 板ばね 40 ブラケット 41 磁気ヘッドアーム 42 捩りコイルばね 43 板ばね 44 磁気ヘッド 45 識別カム 46 捩りコイルばね 47 識別レバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に出入自在に支持されたトレイと、
    前記トレイにより送込まれた記録媒体カートリッジを保
    持して下降し記録再生ユニットに装着するホルダと、前
    記ホルダを昇降させるスライダとを備え、前記トレイに
    設けたラックと噛合うギヤの回転によりトレイを筐体か
    ら出入させ、前記スライダに設けたラックと噛合うギヤ
    の回転によりスライダをトレイと同一の移動方向に往復
    動させる記録媒体ローディング機構において、駆動太陽
    歯車、従動内歯車およびキャリアを同軸に設け、前記キ
    ャリアに立設された軸に回転自在に支持された遊星歯車
    を前記駆動太陽歯車と従動内歯歯車の内歯とに噛合わ
    せ、従動内歯歯車の外歯と前記キャリアと一体のキャリ
    ア歯車とを前記トレイに設けたラックと前記スライダに
    設けたラックとのいずれか一方と噛合わせると共に、可
    動ベースをそれに立設したピンが前記トレイおよびスラ
    イダの移動方向と直角方向成分の移動が可能なように前
    記トレイ、スライダまたはそれらを支持する固定シャー
    シのいずれか1つに設け、前記トレイ、スライダまたは
    固定シャーシの他の2つに前記トレイとスライダとの移
    動方向に向いた直線とそれと直角方向の直線とが傾斜部
    または曲線部を介して連なった形状の溝を夫々設け、前
    記ピンをそれらの溝と係合させたことを特徴とする記録
    媒体ローディング機構。
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