JP3570826B2 - 竪孔掘削機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベースマシンに起伏可能に設置したブームと、ベースマシンに起伏可能に設置しケリーバ回転駆動装置を搭載するフロントフレームとを備え、ケリーバをケリーバ回転駆動装置で回転駆動しながら下降させることにより掘削バケット等の竪孔掘削手段で竪孔を掘削するようにしたアースドリル機等の竪孔掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】
土木建築工事においては、構造物の地盤による支持力を増大するため、地盤の良好な地中域まで竪孔を掘削し、この竪孔に鉄筋コンクリートを打設して基礎杭を造成するいわゆる場所打ち杭工法が実施されている。こうした場所打ち杭工法には、従来、アースドリルと称する竪孔掘削機が常用されている。このアースドリル機は、ベースマシンとなる自走車本体に俯仰可能に設置したブームとベースマシンに起伏可能に設置しケリーバ回転駆動装置を搭載するフロントフレームとを備え、ブームの上部からケリーバを垂下するとともに、ケリーバの下端に竪孔掘削手段としての掘削バケットを取り付け、ケリーバをケリーバ回転駆動装置で回転駆動しながら下降させることにより、掘削バケットで地中を掘進して竪孔を掘削するようにしたものである。本発明は、この竪孔掘削機に対して改良を加えしようとするものである。
【0003】
そこで、本発明で改良しようとする従来の竪孔掘削機の一例を図4に基づき説明する。図4は、本発明の具体化例の竪孔掘削機の全体像を示す側面図である。この図4に示す竪孔掘削機は、アースドリル機の一般的なものである。
【0004】
図4において、20はベースマシンとなるクローラ式の自走車本体、21はこの自走車本体20に俯仰可能に立設したブーム、22はこのブーム22の前方において自走車本体20に俯仰可能に軸支し後記ケリーバ回転駆動装置25を搭載するフロントフレーム、23はブーム21に掛け回されたロープ23aに吊り下げることにより垂下したケリーバ、24はこのケリーバ23の下端部に取り付けられた竪孔掘削手段としての掘削バケット、25はケリーバ23を回転駆動するためのケリーバ回転駆動装置、26はブーム21内に取り付けられフロントフレーム22を起伏させる油圧シリンダである。なお、アースドリル機では、竪孔の掘削後、鉄筋コンクリートを打設するためのコンクリート流し込み用トレミー管や鉄筋を吊り込む作業等を行うため、クレーン機能を備えており、そのため、吊り荷を吊るための吊りロープ27やこれを巻き取るためのウインチを備えている。
【0005】
ブーム21は、自走車本体20に軸支することにより俯仰可能に設置され、ブーム起伏ロープ21aをブーム起伏用ウインチで巻き取り巻き戻しすることにより俯仰させることができる。フロントフレーム22には、フレーム起伏ロープ22aの一端が取り付けられ、このフレーム起伏ロープ22aは、滑車22bを介してブーム21内に導かれ、ブーム21内に取り付けられた油圧シリンダ26のロッド先端に取り付けられた滑車26a(シーブブロック)に掛け回される。そして、フレーム起伏ロープ22aの他端は、滑車26aに掛け回された後、再びフロントフレーム22に固定される。したがって、油圧シリンダ26を伸縮すると、フレーム起伏ロープ22aは、油圧シリンダ26の滑車26aを介して引っ張られたり緩められたりする方向に移動してフロントフレーム22を起伏させる。
【0006】
掘削バケット24は、底蓋の下面に掘削用のカッタを有し、掘削土砂を内部に取り込めるようになっているとともに、図示のように底蓋を開放してその掘削土砂を排出できるようになっている。ケリーバ回転駆動装置25は、そのトルク伝達部にケリーバ23を挿通して回転駆動することにより掘削バケット24に回転力を付与する。したがって、ケリーバ回転駆動装置25でケリーバ23を回転駆動しながらロープ23aを徐々に繰り出して、ケリーバ23や掘削バケット24等の自重により掘削バケット24に推力を付与すると、掘削バケット24は、掘削土砂を取り込みつつ地中を掘進して竪孔を掘削する。また、こうして地中を掘進する過程で掘削バケット24内に所定量の掘削土砂が溜ったときには、ロープ23aを巻き上げて掘削バケット24を地上に引上げ、掘削土砂を排出する。アースドリル機においては、こうした工程を繰り返すことにより所定の深さの竪孔を掘削する。
【0007】
ところで、アースドリル機等の竪孔掘削機では、例えばトレミー管や鉄筋を吊り込む作業を行う場合のように、ブーム21を前傾させなければならない場合がある。こうした場合、そのブーム21の前傾に応じてフロントフレーム22も前傾させないと、ブーム21がフロントフレーム22に当たって両者が干渉する。こうしたことから、従来の竪孔掘削機においては、前記したように、フロントフレーム22をフレーム起伏ロープ22aでブーム21に連結することにより、フロントフレーム22が倒れるのをフレーム起伏ロープ22aで拘束しながらフロントフレーム22が自重によりブーム21の前傾動作に追従して前傾するようにし、ブーム21とフロントフレーム22とが干渉するのを防いでいた。
【0008】
一方、フロントフレーム22に連結されるフレーム起伏ロープ22aを緊張したしたまま掘削作業を進めると、掘削作業に起因する種々の衝撃や負荷がフロントフレーム22からフレーム起伏ロープ22aを通じてブーム21に伝達され、これによってブーム21の揺動が起きてしまう。この揺動によってブーム21の撓みが大きくなることがあるため、掘削作業を行う場合には、フロントフレーム22を掘削作業に適した姿勢にセットした後、フロントフレーム22を、別途用意したワイヤロープ(吊りロープ)でブーム21の先端部に連結してその姿勢を保持するとともに、フレーム起伏ロープ22aを弛ませることにより、衝撃や負荷がフレーム起伏ロープ22aを介してブーム21に伝達されないようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の竪孔掘削機は、以上のような方法により、ブームの前傾時にブーム21とフロントフレーム22とが干渉するのを防げるとともに、掘削作業時の衝撃や負荷がブーム21への伝達されるのを防止できてこの点では望ましかったが、作業性の点で問題があった。すなわち、従来の竪孔掘削機で作業を行う場合、フレーム起伏ロープ22aとワイヤロープ(吊りロープ)との二種類のロープを取り扱って、ロープの接続、切離し等の作業を行わなければならず、取扱が非常に煩雑であった。しかも、これらの作業は、作業者がフロントフレームの上部に上って行わなければならないため、作業に手間がかかり、また、高所作業となって、作業の安全性の面でも問題があった。
【0010】
本発明は、こうした従来の技術にみられる問題を解消するために創作されたものであって、その技術課題は、ブームとフロントフレームとの干渉を防止でき、しかも、作業性や安全性の良好な竪孔掘削機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記の目的は、ベースマシンに起伏可能に設置したブームと、ベースマシンに起伏可能に設置しケリーバ回転駆動装置を搭載するフロントフレームとを備え、ケリーバをケリーバ回転駆動装置で回転駆動しながら下降させることにより竪孔掘削手段で竪孔を掘削するようにした竪孔掘削機において、「ブームを起伏させるブーム起伏シリンダ及びフロントフレームを起伏させるフレーム起伏シリンダをそれぞれベースマシンに設置し、ブーム起伏シリンダのボトム側とフレーム起伏シリンダのロッド側とを接続する接続管路と、フレーム起伏シリンダのボトム側の圧油を排出する排出管路とを設け、ブーム起伏シリンダの縮小によりブームを伏す方向に動作させる際、接続管路を連通してブーム起伏シリンダのボトム側の圧油をフレーム起伏シリンダのロッド側に流入させるようにするとともに排出管路を連通してフレーム起伏シリンダのボトム側の圧油を排出するようにし、これにより、ブーム起伏シリンダの縮小に連動して、フロントフレームがブームに当たらないようにフレーム起伏シリンダを縮小させるようにした」ことにより達成される。
【0012】
本発明の竪孔掘削機は、このような技術手段を採用しているので、ブーム起伏シリンダの縮小させてブームを伏す方向に動作させると、接続管路及び排出管路が連通されて、ブーム起伏シリンダのボトム側の圧油が接続管路を通じてフレーム起伏シリンダのロッド側に流入するとともに、フレーム起伏シリンダのボトム側の圧油が排出管路を通じて排出される。その結果、フレーム起伏シリンダもブーム起伏シリンダの縮小に連動して縮小し、フロントフレームは、ブームに干渉しないように従動しながら伏す方向に動作する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が実際上どのように具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図3に基づいて説明することにより、本発明の実施の形態を明らかにする。図1は、本発明の具体化例の竪孔掘削機の全体像を概略的に示す側面図、図2は、本発明の具体化例の竪孔掘削機に関する油圧回路図、図3は、本発明の具体化例の竪孔掘削機に関する作動チャート図である。図1及び図2において、図4と同一符号を付けた部分は同図と同等の部分を表すので、説明の重複を避けるため詳述しない。本発明の具体化例の竪孔掘削機は、ベースマシンとしてのクローラ式の自走車本体20に起伏可能に設置したブーム21と、自走車本体20に起伏可能に設置しケリーバ回転駆動装置25を搭載するフロントフレーム22とを備え、ケリーバ23をケリーバ回転駆動装置25で回転駆動しながら下降させることにより竪孔掘削手段としての掘削バケット24で竪孔を掘削するようにしていて、こうした点では図4の従来の竪孔掘削機と変わらない。
【0014】
そこで、本発明の具体化例の竪孔掘削機の特徴的な技術内容について説明すると、前述したように、従来の竪孔掘削機では、ブーム21をブーム起伏ロープ21aとブーム起伏用ウインチとで起伏させ、フロントフレーム22をフレーム起伏ロープ22aと油圧シリンダ26とで起伏させるようにしているが、本具体化例の竪孔掘削機では、図1に示すように、ブーム21及びフロントフレーム22をそれぞれブーム起伏シリンダ1及びフレーム起伏シリンダ2で起伏させるようにした。そのため、ブーム起伏シリンダ1をブーム21と自走車本体20とに軸着し、フレーム起伏シリンダ2をフロントフレーム22と自走車本体20とに軸着して、ブーム起伏シリンダ1及びフレーム起伏シリンダ2を自走車本体20に設置した。本具体化例の竪孔掘削機は、こうした構造をベースにして、その油圧駆動回路に図2に示すような独自の工夫を施した。
【0015】
図2に基づいてこの点の技術内容を説明すると、図2において、9は中立位置から右位置や左位置に切り換えることによりブーム起伏シリンダ1を伸縮するように圧油の流れの方向を制御する油圧パイロット式のブーム起伏シリンダ用の方向切換弁、10は同じく中立位置から左位置や右位置に切り換えることによりフレーム起伏シリンダ2を伸縮するように圧油の流れの方向を制御する油圧パイロット式のフレーム起伏シリンダ用の方向切換弁、11はブーム起伏シリンダ1のロッド側とブーム起伏シリンダ用の方向切換弁9の二次側とを接続する第1主管路、12はブーム起伏シリンダ1のボトム側とブーム起伏シリンダ用の方向切換弁9の二次側とを接続する第2主管路、13はフレーム起伏シリンダ2のロッド側とフレーム起伏シリンダ用の方向切換弁10の二次側とを接続する第3主管路、14はフレーム起伏シリンダ2のボトム側とフレーム起伏シリンダ用の方向切換弁10の二次側とを接続する第4主管路である。なお、ブーム起伏シリンダ用の方向切換弁9及びフレーム起伏シリンダ用の方向切換弁10の一次側には、何れも、油圧ポンプの圧油を供給するための給油路及びアクチュエータからの戻り油としての圧油を油タンクに排出するための排油路が接続されている。第2主管路12及び第4主管路14には、ブーム起伏シリンダ1及びフレーム起伏シリンダ2が伸長状態にあるときに自重で下降するのを防ぐため、カウンタバランス弁4及びカウンタバランス弁5をそれぞれ設けている。
【0016】
ブーム起伏シリンダ用の方向切換弁9は、中立位置においてブーム起伏シリンダ1の圧油の給排を停止し、左位置へ切り換えたとき、油圧ポンプの圧油を第1主管路11を通じてブーム起伏シリンダ1のロッド側へ供給するとともにブーム起伏シリンダ1のボトム側の圧油を第2主管路12を通じて油タンクに排出し、右位置へ切り換えたとき、油圧ポンプの圧油を第2主管路12を通じてブーム起伏シリンダ1のボトム側へ供給するとともにロッド側の圧油を第1主管路11を通じて油タンクに排出し得るように圧油の流れを制御する。したがって、左位置へ切り換えると、ブーム起伏シリンダ1を縮小させてブーム21を伏す方向に動作させて前傾させ、右位置へ切り換えると、ブーム起伏シリンダ1を伸長させて、ブーム21を起立する方向に動作させる。同様にして、フレーム起伏シリンダ用の方向切換弁10は、中立位置においてフレーム起伏シリンダ2の圧油の給排を停止し、右位置へ切り換えたとき、第3主管路13及び第4主管路14を通じてそれぞれ圧油を供給及び排出し、左位置へ切り換えたとき、第4主管路14及び第3主管路13を通じてそれぞれ圧油を供給及び排出し得るように圧油の流れを制御する。したがって、左位置及び右位置へ切り換えると、フレーム起伏シリンダ2を伸長及び縮小させて起立及び前傾する方向にそれぞれ動作させる。
【0017】
15はブーム起伏シリンダ1のロッド側とフレーム起伏シリンダ2のボトム側とを接続する接続管路、16はブーム起伏シリンダ1のボトム側とフレーム起伏シリンダ2のロッド側とを接続する接続管路である。接続管路15には、非作動時にブーム起伏シリンダ1のロッド側方向にだけ圧油を流す油圧パイロット操作のオペレートチェック弁3a及び非作動時にフレーム起伏シリンダ2のボトム側方向にだけ圧油を流す油圧パイロット操作のオペレートチェック弁3cを、それぞれ、ブーム起伏シリンダ1のロッド側及びフレーム起伏シリンダ2のボトム側に設けている。接続管路16には、非作動時にブーム起伏シリンダ1のボトム側方向にだけ圧油を流す油圧パイロット操作のオペレートチェック弁3b及び非作動時にフレーム起伏シリンダ2のロッド側方向にだけ圧油を流す油圧パイロット操作のオペレートチェック弁3dを、それぞれ、ブーム起伏シリンダ1のボトム側及びフレーム起伏シリンダ2のロッド側に設けている。
【0018】
したがって、ブーム起伏シリンダ1を縮小させるため、方向切換弁9を左位置に切り換えて、油圧ポンプの圧油を、第1主管路11を通じてブーム起伏シリンダ1のロッド側に供給するとともにオペレートチェック弁3bを作動すると、ブーム起伏シリンダ1のボトム側の戻り油は、第2主管路12と接続管路16とに分流し、接続管路16に分流した圧油は、フレーム起伏シリンダ2のロッド側に流入してフレーム起伏シリンダ2を縮小させようとする。同様にして、ブーム起伏シリンダ1を伸長させるため、方向切換弁9を右位置に切り換えるとともにオペレートチェック弁3aを作動すると、ブーム起伏シリンダ1のロッド側の戻り油は、第1主管路11と接続管路15とに分流し、接続管路15に分流した圧油は、フレーム起伏シリンダ2のボトム側に流入してフレーム起伏シリンダ2を伸長させようとする。ブーム起伏シリンダ1を伸縮したときの戻り油は、このように主管路11,12と接続管路15,16とに分流するため、特に、接続管路15,16に適切な流量の圧油が供給されるように、接続管路15及び第1主管路11にそれぞれ可変絞り8a及び可変絞り8cを設けて、接続管路15に分流する圧油の流量を調整し、接続管路16及び第2主管路12にそれぞれ可変絞り8b及び可変絞り8dを設けて、接続管路16に分流する圧油の流量を調整するようにしている。なお、第1主管路11及び第2主管路12は、戻り油を排出するだけでなく圧油の供給も行うブーム起伏シリンダ1のロッド側及びボトム側の圧油の給排路としての働きをするため、これらロッド側及びボトム側に圧油を供給するときに可変絞り8c,8dの影響を受けないように、各可変絞り8c,8dに並列に逆止弁を設けている。接続管路15,16にそれぞれ設けた可変絞り8a,8bについても同様である。
【0019】
17は第1主管路11の油圧をオペレートチェック弁3bの信号受け部に導くパイロット主管路、18は第2主管路12の油圧をオペレートチェック弁3aの信号受け部に導くパイロット主管路、15aはオペレートチェック弁3aとオペレートチェック弁3cとの間の接続管路15の油圧をオペレートチェック弁3dの信号受け部に導くパイロット支管路、16aはオペレートチェック弁3bとオペレートチェック弁3dとの間の接続管路15の油圧をオペレートチェック弁3cの信号受け部に導くパイロット支管路である。パイロット主管路17,18には、この各主管路17,18を連通、遮断する電磁パイロット操作の切換弁6,7がそれぞれ設けられ、これら切換弁6,7は、何れも、非作動時には、図2に示すようにパイロット主管路17,18を連通し、信号受け部に信号が出力されたときだけ左位置に切り換えられてパイロット主管路17,18を遮断するようになっている。切換弁6,7の切り換えは、本具体化例では操作レバー等手動操作装置からの信号により切り換えるようになっているが、切換弁6,7を、非作動時にパイロット主管路17,18を遮断するタイプのものにし、ブーム21とフロントフレーム22間の距離を検出するセンサを設けて、このセンサからの信号によりその距離が接近しているときだけ切り換えてパイロット主管路17,18を連通させるようにしてもよい。また、ブーム21及びフロントフレーム22のそれぞれの位置を検出するセンサを設けてこれらの間の距離を演算装置で演算するようにし、その距離が接近しているときだけ演算装置から信号を出力するようにして、同様のことを行うようにしてもよい。
【0020】
次に、以上述べた本具体化例の竪孔掘削機の作用を説明する。ブーム起伏シリンダ用の方向切換弁9を、図の中立位置から左位置へ切り換えると、油圧ポンプの圧油は、第1主管路11を通じてブーム起伏シリンダ1のロッド側に供給されるとともに、第1主管路11の油圧が切換弁6を経由してパイロット主管路17からオペレートチェック弁3bにパイロット圧力として出力されて、オペレートチェック弁3bが作動し、チェック弁の機能を解除する。そうすると、ブーム起伏シリンダ1のボトム側の戻り油の一部は、接続管路16に分流して、オペレートチェック弁3b,3dを経由してフレーム起伏シリンダ2のロッド側に供給され、他の一部が第2主管路12を経由して油タンクに戻される。その結果、ブーム起伏シリンダ1は、縮小してブーム21を伏す方向に動作させる。この間、接続管路16に分流した圧油は、パイロット支管路16aを通じてオペレートチェック弁3cにパイロット圧力として出力され、同弁3cを作動させるため、フレーム起伏シリンダ2のボトム側の圧油がオペレートチェック弁3c,3aを経由して接続管路15からブーム起伏シリンダ1のロッド側に戻される。その結果、フレーム起伏シリンダ2は、ブーム起伏シリンダ1の縮小に連動して縮小し、フロントフレーム22を伏す方向に動作させる。その場合、前述したように、接続管路16及び第2主管路12にそれぞれ可変絞り8b及び可変絞り8dを設けて接続管路16に分流する圧油の流量を調整するようにしたことにより、フレーム起伏シリンダ2は、フロントフレーム22がブーム21に当たらないように縮小して、両者が干渉することはない。
【0021】
こうしてブーム起伏シリンダ1とフレーム起伏シリンダ2とを縮小した状態において、ブーム起伏シリンダ用の方向切換弁9を中立位置から右位置へ切り換えると、油圧ポンプの圧油は、第2主管路12を通じてブーム起伏シリンダ1のボトム側に供給されるとともに、第2主管路12の油圧が切換弁7を経由してパイロット主管路18からオペレートチェック弁3aにパイロット圧力として出力されて、オペレートチェック弁3aが作動する。そうすると、ブーム起伏シリンダ1のロッド側の戻り油の一部は、接続管路15に分流して、オペレートチェック弁3a,3cを経由してフレーム起伏シリンダ2のボトム側に供給され、他の一部が第1主管路11を経由して油タンクに戻される。その結果、ブーム起伏シリンダ1は、伸長してブーム21を起こす方向に動作させる。この間、接続管路15に分流した圧油は、パイロット支管路15aを通じてオペレートチェック弁3dにパイロット圧力として出力され、同弁3dを作動させるため、フレーム起伏シリンダ2のロッド側の圧油がオペレートチェック弁3d,3bを経由して接続管路16からブーム起伏シリンダ1のボトム側に戻される。その結果、フレーム起伏シリンダ2は、ブーム起伏シリンダ1の伸長に連動して伸長し、フロントフレーム22を起こす方向に動作させる。その場合、前述したように、接続管路15及び第1主管路12にそれぞれ可変絞り8a及び可変絞り8cを設けて接続管路15に分流する圧油の流量を調整するようにしたことにより、フレーム起伏シリンダ2は、フロントフレーム22がブーム21に当たらないように伸長して、両者が干渉することはない。
【0022】
本具体化例では、図2から明らかなように、フロントフレーム22を起伏操作するときには、ブーム21をフロントフレーム22に連動させないようにしているが、これは、ブーム21に吊り荷を吊るしているときに、ブーム21がロントフレーム22の操作に伴って起伏すると、吊り荷が不意に動きだして危険であるからである。ブーム21による作業は、多大の危険を伴い、困難な作業であるのに対して、フロントフレーム22の操作自体は、それほど危険は伴わなず、困難な作業ではないため、特別の干渉防止機構を設けなくても、その操作を円滑に進めることができる。そして、フロントフレーム22が万一ブーム21に接触した場合でも、従来から通常設けているフロントフレーム22の自動停止機構を働かせてフロントフレーム22を急停止するようにしても、大きな問題は生じない。しかしながら、本発明は、ブーム21をフロントフレーム22に連動させるようにすることを妨げるものではない。
【0023】
以上述べたブーム起伏シリンダ1及びフレーム起伏シリンダ2の操作とブーム21及びフロントフレーム22の動作との関係を整理し図表にして示すと、図3のとおりである。ブーム起伏シリンダやフレーム起伏シリンダの欄の「上」及び「下」は、ブーム起伏シリンダ1やフレーム起伏シリンダ2の上げ操作及び下げ操作すなわちこれらのシリンダ1,2の伸長操作及び縮小操作を意味する。ブーム起伏やフレーム起伏の欄の「起」及び「伏」は、ブーム21やフロントフレーム22の伏す方向の動作及び起きる方向の動作を意味する。図2の図表の下の注記中の「間接動作」は、ブーム起伏シリンダ1やフレーム起伏シリンダ2がその一方の動作に連動して動作することを意味する。
【0024】
以上のように、本具体化例によれば、ブーム起伏シリンダ1の縮小させる際、ブーム起伏シリンダ1のボトム側の圧油を接続管路16を通じてフレーム起伏シリンダ2のロッド側に流入させるとともにフレーム起伏シリンダ2のボトム側の圧油を接続管路15を通じて排出するようにし、これにより、ブーム起伏シリンダ1の縮小に連動して、フロントフレーム22がブーム21に当たらないようにフレーム起伏シリンダ2を縮小させるようにしたので、ブーム21とフロントフレーム22とが干渉する恐れの多いブーム起伏シリンダ1の縮小時に、ブーム21とフロントフレーム22との干渉を防止することができる。しかも、竪孔掘削機で各種作業を行う場合、単に、ブーム起伏シリンダ1やフレーム起伏シリンダ2を操作すれば足り、従来の竪孔掘削機のように二種類のロープを取り扱ってその接続、切離し等の作業を行う必要はないので、作業性や安全性の良好な竪孔掘削機が得られる。
ところで、竪孔の掘削時には、突き上げ力等の掘削反力に起因する負荷が発生するが、本具体化例では、フレーム起伏シリンダ2を、特に、ベースマシンとしての自走車本体20に設置していることから、その負荷を、従来の竪掘削機のようにフロントフレーム22やケリーバ23の重量だけで受けるのではなく、フレーム起伏シリンダ2を通じて、自走車本体20の自重やブーム21の重量等を含む竪孔掘削機の全重量で受けることができる。その結果、突き上げ力等掘削反力に起因する負荷を十分に支持できて、その負荷によるフロントフレーム22の姿勢の変動を防止することができ、正確な掘削が行える。また、従来の竪孔掘削機においては、フロントフレーム22に対してこれの自重等により垂直下方向の負荷が作用し、その負荷がフレーム起伏ロープ22aや油圧シリンダ26を介してブーム21に伝達されるが、本具体化例の竪孔掘削機では、フロントフレーム22とフレーム起伏シリンダ2の双方を自走車本体20に設置しているため、従来の竪孔掘削機とは異なり、こうした負荷がブーム21に伝達されることはなく、ブーム21を補強する必要はない。
【0025】
本具体化例では、接続管路15及び接続管路16は、ブーム起伏シリンダ1の縮小時に、それぞれ、フレーム起伏シリンダ2のボトム側の圧油の排出路及びブーム起伏シリンダ1のボトム側の圧油の流入路に用いられるだけでなく、ブーム起伏シリンダ1を伸長させる際に、それぞれ、ブーム起伏シリンダ1のロッド側の圧油をフレーム起伏シリンダ2のボトム側に流入させる流入路及びフレーム起伏シリンダ2のロッド側の圧油を排出する排出路にも用いられるようにし、これにより、フロントフレーム22がブーム21に当たらないように、ブーム起伏シリンダ1の伸長に連動してフレーム起伏シリンダ2を適切に伸長させるようにしている。その結果、ブーム21を伏すときだけではなく起こすときにも、ブーム起伏シリンダ1を単独操作することにより、フロントフレーム22を、ブーム21に当たらないように自動的に移動させることができて、フロントフレーム22の操作が一層簡便に行える。その場合、接続管路15及び接続管路16がブーム起伏シリンダ1の圧油の流入路とフレーム起伏シリンダ2の圧油の排出路との双方に併用されて有効に活用されるため、こうした優れた効果が付加されながら、油圧回路は簡素化される。
本具体化例では、接続管路15、第1主管路11にそれぞれ流量調整用の可変絞り弁8a,8cを設けて、ブーム起伏シリンダ1を伸長したときに接続管路15に分流する圧油の流量を調整するようにするとともに、接続管路16、第2主管路12にそれぞれ流量調整用の可変絞り弁8b,8dを設けて、ブーム起伏シリンダ1を縮小したときに接続管路16に分流する圧油の流量を調整するようにしたので、フレーム起伏シリンダ2をブーム起伏シリンダ1と連動して伸縮させる際、フロントフレーム22をブーム21と適切な位置関係を保ちながら伸縮させることが可能になる。
【0026】
本具体化例では、接続管路15にオペレートチェック弁3a,3cを設け、接続管路16にオペレートチェック弁3b,3dを設けているので、ブーム21及びフロントフレーム22の姿勢をセットした後は、ブーム起伏シリンダ1のロッド側及びフレーム起伏シリンダ2のボトム側の圧油が接続管路15により流出するのをそれぞれオペレートチェック弁3a及びオペレートチェック弁3cで遮断することができ、ブーム起伏シリンダ1のボトム側及びフレーム起伏シリンダ2のロッド側の圧油が接続管路16により流出するのをそれぞれオペレートチェック弁3b及びオペレートチェック弁3dで遮断することができる。その結果、ブーム21及びフロントフレーム22を、セットした姿勢に確実に保持することができ、かつ、フレーム起伏シリンダ2を単独操作してフロントフレーム22だけを独立して起伏させることができる。
本具体化例では、オペレートチェック弁3b,3aを操作するパイロット主管路17,18に、それぞれ、各パイロット管路17,18を連通、遮断する切換弁6,7を設けているため、切換弁6,7を左位置に切り換えて各パイロット管路17,18を遮断することにより、フレーム起伏シリンダ2がブーム起伏シリンダ1の伸縮に連動して伸縮するのを解除することもできる。したがって、例えば、ブーム21とフロントフレーム22とが離れた状態にあって干渉する恐れがなかったり、オペレータが手動操作に熟練していてフロントフレーム22をブーム21に連動させることを望まなかったりするときは、切換弁6,7を左位置に切り換えればよく、ブーム21との連動によるフロントフレーム22の自動操作を、必要に応じて選択的に行うことができる。
【0027】
本具体化例では、接続管路15及び接続管路16にそれぞれオペレートチェック弁3a,3c及びオペレートチェック弁3b,3dを設けているが、これらオペレートチェック弁3a・3c,3b・3dは、帰するところ、ブーム起伏シリンダ1を伸縮する際、接続管路15,16を連通して、ブーム起伏シリンダ1とフレーム起伏シリンダ2の間に圧油を流通させる切換手段であるから、ブーム起伏シリンダ1の操作に連動して接続管路15,16を開閉する開閉弁を設ける等他の切換手段を用いてもよい。本具体化例では、パイロット主管路17,18に切換弁6,7を設けているが、フロントフレーム22をブーム21と常時連動させることを望むときには設けなくてもよく、必要に応じて適宜省略することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、ベースマシンに起伏可能に設置したブームと、ベースマシンに起伏可能に軸支しケリーバ回転駆動装置を搭載するフロントフレームとを備え、ケリーバをケリーバ回転駆動装置で回転駆動しながら下降させることにより竪孔掘削手段で竪孔を掘削するようにした竪孔掘削機において、「ブームを起伏させるブーム起伏シリンダ及びフロントフレームを起伏させるフレーム起伏シリンダをそれぞれベースマシンに設置し、ブーム起伏シリンダのボトム側とフレーム起伏シリンダのロッド側とを接続する接続管路と、フレーム起伏シリンダのボトム側の圧油を排出する排出管路とを設け、ブーム起伏シリンダの縮小によりブームを伏す方向に動作させる際、接続管路を連通してブーム起伏シリンダのボトム側の圧油をフレーム起伏シリンダのロッド側に流入させるようにするとともに排出管路を連通してフレーム起伏シリンダのボトム側の圧油を排出するようにし、これにより、ブーム起伏シリンダの縮小に連動して、フロントフレームがブームに当たらないようにフレーム起伏シリンダを縮小させるようにした」ので、本発明により得られる竪孔掘削機は、ブームとフロントフレームとの干渉を防止でき、しかも、作業性や安全性が良好である。また、フレーム起伏シリンダとフロントフレームの双方をベースマシンに設置していることから、掘削時の突き上げ力等掘削反力に起因する負荷を、フレーム起伏シリンダを介して竪孔掘削機の全重量で受けることにより十分に支持できて正確な掘削が行えるとともに、フロントフレームに対してこれの自重等により垂直下方向の負荷が作用しても、その負荷がブームに伝達されることはなく、ブームを補強する必要はない。
【0029】
本発明を具体化する場合、特許請求の範囲の請求項2乃至請求項6に記載の技術手段を採用すれば、以上のような効果に加えて、以下に述べるような効果を奏することができる。すなわち、本発明を具体化する場合、特許請求の範囲の請求項2に記載の技術手段を採用すれば、フレーム起伏シリンダをブーム起伏シリンダと連動して縮小させる際、フロントフレームをブームと適切な位置関係を保ちながら縮小させることが可能になる。本発明を具体化する場合、特許請求の範囲の請求項3に記載の技術手段を採用すれば、ブームを伏すときだけではなく起こすときにも、ブーム起伏シリンダを単独操作することにより、フロントフレームを、ブームに当たらないように自動的に移動させることができて、フロントフレームの操作が一層簡便に行える。また、こうした優れた効果が付加されながら、油圧回路は簡素化される。本発明を具体化する場合、特許請求の範囲の請求項4に記載の技術手段を採用すれば、請求項3に記載の竪孔掘削機についても、請求項2に記載の技術手段を採用した場合と同様の効果を奏する。本発明を具体化する場合、特許請求の範囲の請求項5に記載の技術手段を採用すれば、ブーム及びフロントフレームを、セットした姿勢に確実に保持することができ、かつ、フレーム起伏シリンダを単独操作してフロントフレームだけを独立して起伏させることができる。本発明を具体化する場合、特許請求の範囲の請求項6に記載の技術手段を採用すれば、ブームとの連動によるフロントフレームの自動操作を、必要に応じて選択的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体化例の竪孔掘削機の全体像を概略的に示す側面図である。
【図2】本発明の具体化例の竪孔掘削機に関する油圧回路図である。
【図3】本発明の具体化例の竪孔掘削機に関する作動チャート図である。
【図4】本発明の具体化例の竪孔掘削機の全体像を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ブーム起伏シリンダ
2 フレーム起伏シリンダ
3a〜3d オペレートチェック弁
4,5 カウンタバランス弁
6,7 切換弁
8a〜8d 可変絞り
9 ブーム起伏シリンダ用の方向切換弁
10 フレーム起伏シリンダ用の方向切換弁
10〜14 主管路
15,16 接続管路
15a,15b パイロット支管路
17,18 パイロット主管路
20 自走車本体
21 ブーム
22 フロントフレーム
23 ケリーバ
24 掘削バケット
25 ケリーバ回転駆動装置

Claims (6)

  1. ベースマシンに起伏可能に設置したブームと、ベースマシンに起伏可能に設置しケリーバ回転駆動装置を搭載するフロントフレームとを備え、ケリーバをケリーバ回転駆動装置で回転駆動しながら下降させることにより竪孔掘削手段で竪孔を掘削するようにした竪孔掘削機において、ブームを起伏させるブーム起伏シリンダ及びフロントフレームを起伏させるフレーム起伏シリンダをそれぞれベースマシンに設置し、ブーム起伏シリンダのボトム側とフレーム起伏シリンダのロッド側とを接続する接続管路と、フレーム起伏シリンダのボトム側の圧油を排出する排出管路とを設け、ブーム起伏シリンダの縮小によりブームを伏す方向に動作させる際、接続管路を連通してブーム起伏シリンダのボトム側の圧油をフレーム起伏シリンダのロッド側に流入させるようにするとともに排出管路を連通してフレーム起伏シリンダのボトム側の圧油を排出するようにし、これにより、ブーム起伏シリンダの縮小に連動して、フロントフレームがブームに当たらないようにフレーム起伏シリンダを縮小させるようにしたことを特徴とする竪孔掘削機。
  2. ブーム起伏シリンダのボトム側とフレーム起伏シリンダのロッド側とを接続する接続管路とブーム起伏シリンダのボトム側の主管路とに、それぞれ流量調整用の弁を設けて、ブーム起伏シリンダを縮小したときに接続管路に分流する圧油の流量を調整するようにしたことを特徴とする請求項1の竪孔掘削機。
  3. フレーム起伏シリンダのボトム側の圧油を排出する排出管路を、ブーム起伏シリンダのロッド側とフレーム起伏シリンダのボトム側とを接続する接続管路をもって構成し、ブーム起伏シリンダの伸長によりブームを起こす方向に動作させる際には、この接続管路を連通してブーム起伏シリンダのロッド側の圧油をフレーム起伏シリンダのボトム側に流入させるようにするとともにブーム起伏シリンダのボトム側とフレーム起伏シリンダのロッド側とを接続する接続管路を連通してフレーム起伏シリンダのロッド側の圧油を排出するようにし、これにより、ブーム起伏シリンダの伸長に連動して、フロントフレームがブームに当たらないようにフレーム起伏シリンダを伸長させるようにしたことを特徴とする請求項1の竪孔掘削機。
  4. ブーム起伏シリンダのボトム側とフレーム起伏シリンダのロッド側とを接続する接続管路とブーム起伏シリンダのボトム側の主管路とに、それぞれ流量調整用の弁を設けて、ブーム起伏シリンダを縮小したときに当接続管路に分流する圧油の流量を調整するようにするとともに、ブーム起伏シリンダのロッド側とフレーム起伏シリンダのボトム側とを接続する接続管路とに、それぞれ流量調整用の弁を設けて、ブーム起伏シリンダを伸長したときに当接続管路に分流する圧油の流量を調整するようにするようにしたことを特徴とする請求項3の竪孔掘削機。
  5. ブーム起伏シリンダのボトム側とフレーム起伏シリンダのロッド側とを接続する接続管路に、非作動時にブーム起伏シリンダのボトム側方向にだけ圧油を流す第1のオペレートチェック弁及び非作動時にフレーム起伏シリンダのロッド側方向にだけ圧油を流す第2のオペレートチェック弁をそれぞれブーム起伏シリンダのボトム側及びフレーム起伏シリンダのロッド側に設けるとともに、ブーム起伏シリンダのロッド側とフレーム起伏シリンダのボトム側とを接続する接続管路に、非作動時にブーム起伏シリンダのロッド側方向にだけ圧油を流す第3のオペレートチェック弁及び非作動時にフレーム起伏シリンダのボトム側方向にだけ圧油を流す第4のオペレートチェック弁をそれぞれブーム起伏シリンダのロッド側及びフレーム起伏シリンダのボトム側に設け、ブーム起伏シリンダの縮小時に、第1のオペレートチェック弁及び第4のオペレートチェック弁を作動させてチェック弁の機能を解除するとともに、ブーム起伏シリンダの伸長時に、第2のオペレートチェック弁及び第3のオペレートチェック弁を作動させてチェック弁の機能を解除するようにしたことを特徴とする請求項3又は請求項4の竪孔掘削機。
  6. 第1のオペレートチェック弁、第2のオペレートチェック弁、第3のオペレートチェック弁及び第4のオペレートチェック弁を油圧パイロット操作のオペレートチェック弁とし、これらのオペレートチェック弁を操作する油圧パイロット管路に、この油圧パイロット管路を連通、遮断する切換弁を設けたことを特徴とする請求項5の竪孔掘削機。
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