JP3570563B2 - 信号の広帯域化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術(図16)
発明が解決しようとする課題(図16)
課題を解決するための手段(図1〜図15)
作用(図1〜図15)
実施例
(1)第1実施例(図1〜図7)
(2)第2実施例(図8〜図12)
(3)第3実施例(図13〜図15)
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は信号の広帯域化装置に関し、特に、テレビジヨン信号などのように、一定の周期で発生する高い相関を有する疑似周期信号(疑似静止画)、または同一の信号に対して、所定の位相差を有する複数のサンプリングを行い、より解像度の高い信号(静止画)を得る場合に用いて好適な信号の広帯域化装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
一般に、時間的に連続な信号(連続信号)をサンプリング周波数fでサンプリングした場合、この連続信号(被サンプリング信号)のf/2以上の周波数成分は、低域側に変換され、いわゆる折り返し歪みが生じる。従来の信号のサンプリングでは、被サンプリング信号が、画像信号のように隣接走査線間または隣接画面間で高い相関性を有する場合、または同一連続信号である場合、それぞれの位相が互いに360/n度だけ異なるn系列のサンプリングを行い、このサンプリングにより得られた信号を加算することにより、サンプリング信号に含まれる折り返し歪みを除去するようにしている。これは、サブナイキスト・サンプリング法と呼ばれている。
【0004】
図16(a)乃至図16(g)を参照して、サブナイキスト・サンプリング法を説明する。図16(a)は、被サンプリング信号のスペクトラムを表している。縦軸は信号レベルを表し、横軸は信号の周波数を表している。一般に、図16(a)に示したスペクトラムを有する被サンプリング信号を、サンプリング周波数fでサンプリングすると、図16(b)に示すようなスペクトラムを有する信号が得られる。図中、斜線で示した部分は、被サンプリング信号の周波数f/2以上の成分が低域に変換されて生じる、いわゆる折り返し歪みを表している。
【0005】
この折り返し歪みを抑制するために、まず、図16(a)に示したスペクトラムを有する被サンプリング信号に対して、互いに180度の相対位相差を有する2系列のサンプリングを行う。その結果、図16(c)および図16(d)に示すようなスペクトルを有する信号が得られる。図16(d)に示した信号のスペクトラムの奇数次の変調成分は、図16(c)に示した信号のスペクトラムの奇数次の変調成分に対して逆相となる。
【0006】
従つて、図16(c)に示したスペクトラムを有する信号と、図16(d)に示したスペクトラムを有する信号を加算することにより、図16(e)に示すようなスペクトラムを有する信号が得られる。即ち、図16(c)に示したスペクトラムを有する信号に含まれる1次の変調成分と、図16(d)に示したスペクトラムを有する信号に含まれる1次の変調成分とを相殺することができ、折り返し歪みを除去することができる。その結果、信号帯域を2倍にすることができる。
【0007】
このように、サブナイキスト・サンプリング法においては、2系列のサンプリングの位相差が互いに180度である場合、折り返し歪みを除去し、信号帯域を2倍にすることができる。また、サンプリングの位相差が互いにm×360/n度(m=1乃至n)のn系列のサンプリングを行う場合も、同様にして、各サンプリングで生じる折り返し歪みを除去することができ、信号帯域をn倍にすることができる。
【0008】
次に、図16(a)に示したスペクトラムを有する信号に対して、互いに180度でない相対位相差を有する2系列のサンプリングを行つた場合を説明する。
【0009】
図16(a)に示したスペクトラムを有する信号に対して、互いに180度でない相対位相差を有する2系列のサンプリングを行うと、図16(c)および図16(f)に示すようなスペクトラムを有する信号が得られる。このように、2系列のサンプリングの相対位相差が180度でない場合には、図16(f)に示したスペクトラムを有する信号の1次の変調成分は、図16(c)に示したスペクトラムを有する信号の1次の変調成分に対して、完全に逆相にはならない。
【0010】
従つて、図16(c)に示したスペクトラムを有する信号と、図16(f)に示したスペクトラムを有する信号を加算すると、図16(g)に示すようなスペクトラムを有する信号が得られ、1次の変調成分は完全には相殺されず、折り返し歪みを軽減することはできても、完全に除去することはできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の信号のサンプリングにおいては、このように、所定の連続信号に対して、互いに180度の相対位相差を有する2系列のサンプリングを行い、その結果得られた2つの信号を加算することにより、折り返し歪みを除去する。
【0012】
また、n系列のサンプリングを行う場合には、各サンプリングの相対位相差を、互いにm×360/n度となるようにし、各サンプリングにより得られた信号のうち、所定の信号同士を加算することにより、各サンプリングで生じる折り返し歪みを除去する。
【0013】
従つて、2系列のサンプリングの相対位相差が180度でない場合、または、n系列のサンプリングのそれぞれの相対位相差がm×360/n度でない場合、折り返し歪みを完全に除去することができない課題があつた。このため、サンプリグ位相差が正確にm×360/n度になるような位相調整が必要となり、装置が複雑かつ高価になる課題があつた。
【0014】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、サンプリング位相の異なる複数系列のデイジタル信号から周波数帯域の広い信号を得ることのできる信号の広帯域化装置を提案しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、信号の広帯域化装置に、互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号(S4A、S4B)を出力するデイジタル信号出力手段(2〜4)と、各デイジタル信号(S4A、S4B)間の各サンプリング位相差(α)をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段(4)と、サンプリング位相差検出手段(4)の出力(S2)に基づいて得られる各サンプリング位相差(α)に応じた所定の信号処理を各デイジタル信号(S4A、S4B)に施すことにより、各デイジタル信号(S4A、S4B)に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号(S4A、S4B)を合成する合成手段(5)とを設け、合成手段(5)が、各デイジタル信号(S4A、S4B)を周波数領域に直交変換することにより各デイジタル信号(S4A、S4B)の各スペクトルデータを得、サンプリング位相差(α)に応じて各スペクトルデータを位相補正し、合成した後、合成によつて得られたスペクトルデータを空間座標軸に逆変換するようにした。
【0017】
また本発明においては、信号の広帯域化装置に、互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号(S11、S12)を出力するデイジタル信号出力手段(11〜13)と、各デイジタル信号(S11、S12)間の各サンプリング位相差(α)をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段(4)と、サンプリング位相差検出手段(4)の出力(S13)に基づいて得られる各サンプリング位相差(α)に応じた所定の信号処理を各デイジタル信号(S11、S12)に施すことにより、各デイジタル信号(S11、S12)に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号(S11、S12)を合成する合成手段(14)とを設け、合成手段(14)が、少なくとも奇対称な時間領域インパルス特性を有する伝達要素を含むようにした。
【0018】
さらに本発明においては、信号の広帯域化装置に、互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号(S11、S12)を出力するデイジタル信号出力手段(11〜13)と、各デイジタル信号(S11、S12)間の各サンプリング位相差(α)をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段(4)と、サンプリング位相差検出手段(4)の出力(S13)に基づいて得られる各サンプリング位相差(α)に応じた所定の信号処理を各デイジタル信号(S11、S12)に施すことにより、各デイジタル信号(S11、S12)に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号(S11、S12)を合成する合成手段(14)とを設け、合成手段(14)が、複数系列のデイジタル信号(S11、S12)のうち、対応する系列のデイジタル信号(S11、S12)の位相を直角に変換し、変換により得られた信号(S20、S22)をそれぞれ出力する複数の移相手段(20、23)と、対応する系列のデイジタル信号(S11、S12)と、対応する移相手段(20、23)の出力とをサンプリング位相差(α)に基づいて加重平均することにより、対応する系列のデイジタル信号(S11、S12)をサンプリング位相差(α)に基づく角度だけ移相させて出力する複数のデイジタル信号移相手段(21、24)と、各デイジタル信号移相手段(21、24)の出力を所定のタイミングで循環的に順次サンプリングすることにより各デイジタル信号移相手段(21、24)の出力を多重化するようにして合成する信号多重化手段(22)とを有するようにした。
【0019】
さらに本発明においては、移相手段(20、23)が、少なくとも奇対称な時間領域インパルス特性を有する伝達要素を含むようにした。
【0023】
【作用】
各サンプリング位相差(α)に応じた所定の信号処理を各デイジタル信号(S4A、S4B)に施すことにより、各デイジタル信号(S4A、S4B)に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号(S4A、S4B)を合成すると共に、各デイジタル信号(S4A、S4B)を周波数領域に直交変換することにより各デイジタル信号(S4A、S4B)の各スペクトルデータを得、サンプリング位相差(α)に応じて各スペクトルデータを位相補正し、合成した後、合成によつて得られたスペクトルデータを空間座標軸に逆変換するようにしたことにより、当該合成によつて得られた信号(S3)に折り返し成分が含まれるのを防止することができ、かくして信号の帯域をn倍化することができる。
【0024】
また、各デイジタル信号(S11、S12)に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号(S11、S12)を合成する合成手段(14)を設け、合成手段(14)が、少なくとも奇対称な時間領域インパルス特性を有する伝達要素を含むようにしたことにより、実時間で折り返し歪み成分を除去した広帯域の画像信号を得ることができる。
【0025】
さらに、各デイジタル信号(S11、S12)に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号(S11、S12)を合成する合成手段(14)を設け、合成手段(14)が、複数系列のデイジタル信号(S11、S12)のうち、対応する系列のデイジタル信号(S11、S12)の位相を直角に変換し、変換により得られた信号(S20、S22)をそれぞれ出力する複数の移相手段(20、23)と、対応する系列のデイジタル信号(S11、S12)と、対応する移相手段(20、23)の出力とをサンプリング位相差(α)に基づいて加重平均することにより、対応する系列のデイジタル信号(S11、S12)をサンプリング位相差(α)に基づく角度だけ移相させて出力する複数のデイジタル信号移相手段(21、24)と、各デイジタル信号移相手段(21、24)の出力を所定のタイミングで循環的に順次サンプリングすることにより各デイジタル信号移相手段(21、24)の出力を多重化するようにして合成する信号多重化手段(22)とを有するようにしたことにより、実時間で折り返し歪み成分を除去した広帯域の画像信号を得ることができる。
【0026】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0027】
(1)第1実施例
図1において、1は全体として信号の広帯域化装置を示し、水平方向に移動するCCDカメラ2は連続的に得られた2枚の静止画像(第1及び第2の静止画像)を撮像信号S1としてアナログ/デイジタル変換回路3に供給する。
アナログ/デイジタル変換回路3は、撮像信号S1をアナログ/デイジタル変換することにより第1及び第2の静止画像のデイジタルデータ(以下、これらをそれぞれ第1及び第2の静止画像データと呼ぶ)D1A、D1Bを得、これらをそれぞれ第1及び第2のフイールドメモリ3A、3Bに格納する。
【0028】
第1及び第2のフイールドメモリ3A、3Bは、それぞれ格納した第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bをそれぞれ第1及び第2の静止画像データ信号S4A、S4Bとして所定のタイミングで位相ずれ検出部4に送出する。
位相ずれ検出部4は、例えば勾配法又はブロツクマツチング法等の既存の所定方法を利用して第1及び第2の静止画像データ信号S4A、S4Bに基づいて得られる第1及び第2の静止画像の位相ずれ量を検出し、検出結果と第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bとを画像合成情報信号S2として画像合成部5に送出する。
【0029】
画像合成部5は、画像合成情報信号S2に基づいて所定の演算処理を実行することにより第1の静止画像データD1Aに基づく第1の静止画像と、第2の静止画像データD1Bに基づく第2の静止画像とを合成する。
この際画像合成部5は、第1の静止画像データD1A中に含まれる折り返し歪み(エイリアシング)成分を、第2の静止画像データD1B中に含まれる折り返し歪み成分とでキヤンセルさせることにより、第1及び第2の静止画像中に含まれる高域成分を復元するようになされており、かくして得られた折り返し歪みのない、解像度の高い静止画像データを画像信号S3としてモニタ6又はビデオプリンタ7に送出する。
【0030】
これにより広帯域化装置1では、上述の演算処理によつて得られた画像信号S3に基づく解像度の高い画像を当該モニタ6に表示させ、又はビデオプリンタ7にプリントさせ得るようになされている。
実際上画像合成部5は、画像合成情報信号S2に基づいて第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bを得ると、これら第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bに基づく第1及び第2の静止画像を図2に示す画像合成処理手順RT0に従つて合成するようになされている。
【0031】
すなわち画像合成部5は、第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bを得ると、ステツプSP1でこの画像合成処理手順RT0を開始した後、ステツプSP2に進んで第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bをそれぞれ水平方向に離散フーリエ変換することにより、第1及び第2のスペクトルデータを得る。ここで、一般的に信号を離散フーリエ変換によつて周波数領域に変換すると、得られた第1及び第2のスペクトルデータの各データは振幅及び位相のベクトル量となる。この場合第1のスペクトルデータは、図3(a)のように表すことができる。
【0032】
また図4に示すように、第2の静止画像(黒丸)のサンプリング位相が第1の静止画像(白丸)のサンプリング位相に対して水平方向にα〔rad 〕だけずれているものとすると、第2のスペクトルデータはその各データに次式
【数1】
Figure 0003570563
を乗じることによつて真の画像情報成分が第1のスペクトルデータの真の画像情報成分と重なるように空間的にシフトさせることができる。この場合空間的にシフトされた第2のスペクトルデータは、図3(b)のように表すことができる。
【0033】
このとき信号の帯域がナイキスト周波数ωの2倍で制限されているとすると、第1及び第2のスペクトルデータの折り返し成分はサンプリング周波数ωにおけるものだけである。この場合ある任意の周波数ω(0≦ω≦ω)における第1のスペクトルデータ(以下、これをベクトルAと呼ぶ)と、この周波数ωにおける空間的にシフトされた後の第2のスペクトルデータ(以下、これをベクトルBαと呼ぶ)とは、それぞれ図5(a)及び図5(b)のように表すことができる。この図5(a)及び図5(b)では、各ベクトルの長さはレベルの大きさを示し、ベクトルの向きは位相を示している。
【0034】
この図5(a)及び図5(b)からも明らかなように、ベクトルAでは真の画像情報成分(実線)と折り返し成分(破線)とは位相(向き)が一致しているのに対し、ベクトルBαでは折り返し成分(破線)が真の画像情報成分(実線)からα〔rad 〕だけずれている。従つてベトクルBαの折り返し成分は、ベクトルAの折り返し成分に対してα〔rad 〕だけ位相がずれていることが分かる。
【0035】
この場合ベクトルA及びベクトルBαは、図5(c)のようにベクトルAを−(π−α)/2だけ回転させ(以下、このようにして得られたベクトルをベクトルAβと呼ぶ)、かつ図5(d)のようにベクトルBαを(π−α)/2だけ回転させた(以下、このようにして得られたベクトルをベクトルBαβと呼ぶ)後、図5(e)のように当該ベクトルAβとベクトルBαβとを合成することによつてベクトルAの折り返し成分をベクトルBの折り返し成分でキヤンセルするようにして合成することができる。
【0036】
このため画像合成部5は、続くステツプSP3(図2)において第1のスペクトルデータの各データに対して次式
【数2】
Figure 0003570563
を乗算することによりまず第1のスペクトルデータの各データの位相を−(π−α)/2だけ回転させる(図5(c))。
【0037】
続いて画像合成部5は、ステツプSP4に進んで第2のスペクトルデータの各データに(1)式を乗算することにより第2のスペクトルデータを真の画像情報成分が第1のスペクトルデータの真の画像情報成分と重なるように空間シフトした後(図5(b))、ステツプSP5に進んでステツプSP4の乗算結果に次式
【数3】
Figure 0003570563
を乗じることにより空間シフトされた第2のスペクトルデータの各データの位相を(π−α)/2だけ回転させる(図5(d))。
【0038】
さらに画像合成部5は、続くステツプSP6において、回転された後の第1のスペクトルデータと、空間シフトされ、回転された後の第2のスペクトルデータとの間の対応する各データどうしを加算することにより、第1のスペクトルデータの各データと第2のスペクトルデータの各データと合成する(図5(e))。この際得られたスペクトルデータ(以下、これを第3のスペクトルデータと呼ぶ)は、0≦ω≦ωの範囲において図6(a)のように表わされる。
【0039】
このとき折り返し成分がキヤンセルされ、第3のスペクトルデータの周波数帯域がωとなつたため、これを再現するにはサンプリング周波数は2ω必要である。
このため画像合成部5は、続くステツプSP7において、離散フーリエ変換において成り立つ次式
【数4】
Figure 0003570563
【数5】
Figure 0003570563
を利用して、第3のスペクトルデータの水平方向の1ラインのデータの共役をとり、さらにそれを逆順にならべ、もとのデータの後に追加することによりデータ数を水平方向に倍にする。
【0040】
因にこの場合、このようにして得られたスペクトルデータ(以下、これを第4のスペクトルデータと呼ぶ)は図6(b)のようになる。従つてこの図6(b)からも明らかなように、合成により得られた周波数帯域の画像データには折り返し成分がないことが分かる。
さらに画像合成部5は、続くステツプSP8(図2)において第4のスペクトルデータを離散フーリエ逆変換することにより空間座標軸系に逆変換し、この後ステツプSP9においてこの画像合成処理手順RT0を終了するようになされている。
【0041】
以上の構成において、この広帯域化装置1は、図7に示す高精細画像形成処理動作手順RT1に従つて、まずステツプSP10においてこの高精細画像形成処理動作手順RT1を開始すると、ステツプSP11においてCCDカメラ2から連続的な2枚の静止画像を得、続くステツプSP12においてこの2枚の静止画像のサンプリング位相ずれ量αを検出する。
続いて広帯域化装置1では、ステツプSP13において画像合成部5が画像合成処理手順RT0に従つて、まず第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bに対して離散フーリエ変換を施すことにより第1及び第2のスペクトルデータを得た後(ステツプSP2)、第1のスペクトルデータの各データに(2)式を乗じることにより当該第1のスペクトルデータの各データの位相を−(π−α)/2だけ回転させる(ステツプSP3)。
【0042】
続いて広帯域化装置1では、このステツプSP13において画像合成部5が第2のスペクトルデータの各データに(1)式を乗じることにより当該第2のスペクトルデータを空間シフトさせて第1のスペクトルデータと重ねる(ステツプSP4)と共に、この後空間シフトさせた第2のスペクトルデータの各データに(3)式を乗じることにより当該第2のスペクトルデータの各データを(π−α)/2だけ回転させる(ステツプSP5)。
【0043】
さらに広帯域化装置1では、このステツプSP13において画像合成部5が、回転させた第1のスペクトルデータの各データと、空間シフトした後回転させた第2のスペクトルデータの各データとの対応するものどうしを加算することにより第3のスペクトルデータを得た後(ステツプSP6)、当該第3のスペクトルデータの水平方向の1ラインのデータの共役をとり、さらにこれを逆順に並べ、もとのデータの後に追加することにより水平方向のデータ数を倍にする(ステツプSP7)。
【0044】
さらに広帯域化装置1では、このステツプSP13において画像合成部5が、このようにして得られた第4のスペクトルデータに対して離散フーリエ逆変換を施すことにより第1及び第2の静止画像を合成した画像を得た後、続くステツプSP14においてステツプSP13で得られた高精細な画像を出力し、この後ステツプSP15においてこの高精細画像形成処理動作手順RT1を終了するようになされている。
【0045】
以上の構成によれば、CCDカメラ2から出力される撮像信号S1に基づく第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bのサンプリング位相差αを検出し、これら第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bを周波数領域に変換し、それぞれに対してサンプリング位相差αに応じた所定のスペクトル処理を行つて合成し、合成されたスペクトルを空間座標軸に逆変換するようにしたことにより、第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bに含まれる折り返し歪み成分を除去しながら第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bに基づく第1及び第2の静止画像を合成することができ、かくしてサンプリング位相の異なる複数系列のデイジタル信号から周波数帯域の広い信号を得ることができる信号の広帯域化装置を実現できる。
【0046】
なお上述の第1実施例においては、本発明を画像信号の合成に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、大体周期的で異なつた位相でサンプリングされているものであれば画像信号以外の信号の合成にも適用することができる。
【0047】
また上述の第1実施例においては、2枚の静止画像データD1A、D1Bから帯域を2倍化した静止画像を生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、本発明を用いることによつてn(nは任意の自然数)枚の静止画像から帯域をn倍化することもできる。この場合には実施例の処理の中でベクトルの合成、標本点の数を増やす部分を自然に拡張すれば良い。
【0048】
さらに上述の第1実施例においては、サンプリング位相の異なる2枚の静止画像データD1A、D1Bを得る手段として、CCDカメラ2を水平方向に移動させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、サンプリング位相の異なる2枚の静止画像データを得る手段としては、この他撮影者の手振れやCCDのスイング等の積極的な位相ずらし、又は複数台のカメラを用いる等種々の手段を適用できる。
【0049】
さらに上述の第1実施例においては、第1及び第2の静止画面の全ての部分におけるサンプリング位相差が一定である場合の帯域拡張について述べたが、本発明はこれに限らず、サンプリング位相差が画面の部分によつて異なる場合にも各部分に対して個々の処理を行うようにすれば本発明を用いた帯域拡張を行うことができる。
【0050】
さらに上述の第1実施例においては、第1及び第2の静止画像データD1A、D1Bの入力手段としてCCDカメラ2を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばイメージスキヤナから取り込まれた画像や、すでに録画済のビデオテープから得た画像に応用することができる。また合成画像の出力先もモニタやビデオプリンタに限らず、この他の機器であつても良い。
【0051】
さらに上述の第1実施例においては、第1及び第2のスペクトルデータの各データの位相の回転を第1及び第2のスペクトルデータの双方に施すようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、第1のスペクトルデータのベクトルAと、空間シフトされた後の第2のスペクトルデータのベクトルBαとが相対的にπの開き角をもつようにすれば良く、従つて例えば片方の画像にのみ位相回転(π−α)をかけ、合成した後合成ベクトルを−(π−α)/2回転させるなどのようにしても良い。
【0052】
さらに上述の第1実施例においては、第1のスペクトルデータの位相ベクトルAと空間シフトした後の第2のスペクトルデータの位相ベクトルBαとを合成した後に周波数領域においてデータ数を2倍に増やすようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、空間(時間)領域でまずそれぞれのデータに、間に0を埋めてデータ数を2倍にしてから上述の処理を行うようにしても良い。
【0053】
さらに上述の第1実施例においては、CCDカメラ2を水平方向に移動させることによつて合成画像の水平方向の解像度を2倍化するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、CCDカメラ2を鉛直方向に移動させることによつて合成画像の鉛直方向の解像度を2倍化することもできる。
【0054】
(2)第2実施例
図8は第2実施例による信号の広帯域化装置10を示し、CCD11より出力された撮像信号S10は、アナログデイジタル変換回路12においてアナログデイジタル変換された後、デイジタル撮像信号S11として画像メモリ13及び画像高精細化回路14に供給される。
画像メモリ13は、デイジタル撮像信号S11に基づいて得られる静止画像データを1画面の構成期間だけ保持した後、これを遅延デイジタル撮像信号S12として画像高精細化回路14に送出する。
【0055】
従つて画像高精細化回路14には、デイジタル撮像信号S11に基づいて得られる第1の静止画像データと、当該第1の静止画像データとほぼ同様の遅延デイジタル撮像信号S12に基づいて得られる第2の静止画像データとが供給される。
このときCCD11で空間的にサンプリングされる入力光像は撮影者の若干の手振れ等によりフイールド間で水平方向にサンプリング間隔未満のサンプリング位相変位を有しているものとする。従つて第1の静止画像データに基づく第1の静止画像と第2の静止画像データに基づく第2の静止画像との間にはこのサンプリング位相変位分のサンプリング位相差が生じている。
【0056】
このためこの広帯域化装置10では、このサンプリング位相差を図示しない既存のフイールド間サンプリング位相変位検出回路により検出し、検出結果をフイールド間サンプリング位相変位情報信号S13として画像高精細化回路14に供給するようになされている。
画像高精細化回路14は、フイールド間サンプリング位相変位情報信号S13に基づいて、デイジタル撮像信号S11及び遅延デイジタル撮像信号S12にそれぞれ含まれる折り返し歪み成分をキヤンセリングしながらこれらデイジタル撮像信号S11及び遅延デイジタル撮像信号S12を合成することにより高精細画像信号S14を生成し、これをカメラ信号処理回路15に供給する。カメラ信号処理回路15は、高精細画像信号S14に対して所定の信号処理を施し、これを高精細信号S15として出力する。
【0057】
これによりこの広帯域化装置10では、CCD11の出力である撮像信号S10に比べて水平方向の帯域が2倍広い解像度の高い画像信号S15を出力し得るようになされている。
ここで実際上画像高精細化回路14は、図9のような構成を有し、アナログ/デイジタル変換器12から出力されたデイジタル撮像信号S11を第1の直交成分生成回路20と第1の信号移相回路21とで入力するようになされている。
【0058】
第1の直交成分生成回路20は、例えばヒルベルト変換器と呼ばれる奇対称なタツプ係数(奇対称なインパルス特性を有する伝達要素)をもつFIRフイルタでなり、供給されるデイジタル撮像信号S11に基づいて、当該デイジタル撮像信号S11よりも90度位相が進んだ進相デイジタル撮像信号S20を生成し、これを第1の信号移相回路21に送出する。
このとき第1の信号移相回路21には、デイジタル撮像信号S11及び進相デイジタル撮像信号S20の他に上述のフイールド間サンプリング位相変位検出回路から出力されたフイールド間サンプリング位相変位情報信号S13が供給される。
【0059】
かくして第1の信号移相回路21は、フイールド間サンプリング位相変位情報信号S13に基づいて得られる第1及び第2の静止画像のフイールド間のサンプリング位相差に応じて、進相デイジタル撮像信号S20とデイジタル撮像信号S11とを次式
【数6】
Figure 0003570563
に基づいて加重平均することにより第1の加重平均信号S21を生成し、これを信号多重化回路22に送出するようになされている。
【0060】
ここで(6)式において、Sig 1はデイジタル撮像信号S11の振幅及び位相で決定されるベクトル量を示し、Sig 1i は進相デイジタル撮像信号S20の振幅及び位相で決定されるベクトル量を示している。またαは第1及び第2の静止画像のフイールド間のサンプリング位相差を示し、Sig 1s は第1の加重平均信号S21の振幅及び位相で決定されるベクトル量を示している。
【0061】
同様にして画像メモリ13から出力された遅延デイジタル撮像信号S12は、第2の直交成分生成回路23と第2の信号移相回路24とに供給される。
第2の直交成分生成回路23は、第1の直交成分生成回路21と同様なFIRフイルタ構成でなり、供給される遅延デイジタル撮像信号S12に基づいて当該遅延デイジタル撮像信号S12よりも90度位相が進んだ進相遅延デイジタル撮像信号S22を生成し、これを第2の信号移相回路24に送出する。
【0062】
このとき第2の信号移相回路24には、遅延デイジタル撮像信号S12及び進相遅延デイジタル撮像信号S22の他に上述のフイールド間サンプリング位相変位検出回路から出力されたフイールド間サンプリング位相変位情報信号S13が供給される。
かくして第2の信号移相回路24は、フイールド間サンプリング位相変位情報信号S13に基づいて得られる上述のサンプリング位相差αに応じて、遅延デイジタル撮像信号S12と進相遅延デイジタル撮像信号S22とを次式
【数7】
Figure 0003570563
に基づいて加重平均することにより第2の加重平均信号S23を生成し、これを信号多重化回路22に送出するようになされている。
【0063】
ここで(7)式において、Sig 2は遅延デイジタル撮像信号S12の振幅及び位相で決定されるベクトル量を示し、Sig 2i は進相デイジタル撮像信号S22の振幅及び位相で決定されるベクトル量を示している。またSig 2s は第2の加重平均信号S23の振幅及び位相で決定されるベクトル量を示している。
信号多重化回路22は、第1及び第2の加重平均信号S21、S23を交互にサンプリングする。これによりこの広帯域化装置10では、第1及び第2の加重平均信号S21、S23に含まれる折り返し歪み成分を除去すると共に撮像信号S10よりも帯域が2倍化した上述の画像信号S14を生成し得、これを出力するようになされている。
【0064】
以上の構成において、画像高精細化回路14に供給される遅延デイジタル撮像信号S12及びデイジタル撮像信号S11の位相関係は、例えば図10のように入力光像INをフイールド間で位相差αなる空間周波数fの2系列のサンプリング点「○」及び「×」でサンプリングした場合と等価である。
この場合入力光像INは各サンプリング系列のナイキスト限界f/2を越える周波数成分を含むため遅延デイジタル撮像信号S12及びデイジタル撮像信号S11にはそれぞれ折り返し成分が含まれている。
【0065】
図11(a)〜図11(e)はこのようすを示したのもであり、図11(a)において実線のベクトルはデイジタル撮像信号S11中のベースバンド成分を示し、破線のベクトルは当該デイジタル撮像信号S11中に含まれる折り返し線分を示している。また図11(b)において実線のベクトルは遅延デイジタル撮像信号中S12のベースバンド成分を示し、破線のベクトルは当該遅延デイジタル撮像信号S12中に含まれる折り返し成分を示している。この場合図11(a)〜図11(e)では、ベクトルの長さはレベルの大きさを示し、ベクトルの向きは位相を示している。
この図11(a)及び図11(b)からも明らかなように、デイジタル撮像信号S11に含まれる折り返し成分と遅延デイジタル撮像信号S12に含まれる折り返し成分との相対的な位相差は、各サンプリング系列の位相差αに依存している。
【0066】
このとき高精細化回路14の第1の信号移相回路21においてデイジタル撮像信号S11と進相デイジタル撮像信号S20との加重平均を求めることは、図12のようにデイジタル撮像信号S11のベクトルと、進相デイジタル撮像信号S20のベクトルとを合成することと等しい。従つてこの第1の信号位相回路21から出力される第1の加重平均信号S21の位相は図11(c)のようにデイジタル撮像信号(図11(a))の位相に対してβだけ位相がシフトしている。
【0067】
同様にして第2の信号移相回路24において遅延デイジタル撮像信号S13と進相遅延デイジタル撮像信号S22との加重平均を求めることは、遅延デイジタル撮像信号S12のベクトルと、進相遅延デイジタル撮像信号S22のベクトルとを合成することと等しい。従つてこの第2の信号移相回路24から出力される第2の加重平均信号S23の位相は図11(d)のように遅延デイジタル撮像信号S12(図11(b))の位相に対して−βだけ位相がシフトしている。
この場合βは(π−α)/2であり、従つて図11(c)及び図11(d)からも分かるように第1の加重平均信号S21に含まれる折り返し歪み成分と、第2の加重平均信号S23に含まれる折り返し成分とはπの開き角を有している。
【0068】
さらに高精細化回路12の多重化回路22において第1の加重平均信号S21と第2の加重平均信号S23とを交互にサンプリングすることは、第1の加重平均信号S21のベクトルと第2の加重平均信号S23のベクトルとを合成することと等しく、このため多重化回路22から出力される画像信号S24には、第1の加重平均信号S21のベクトルと第2の加重平均信号S23のベクトルとの合成時において第1の加重平均信号S21中に含まれる折り返し成分と第2の加重平均信号S23とがキヤンセリングされるために、図11(e)のように折り返し歪み成分が除去されている。
従つてこの広帯域化装置10では、CCD11から出力される撮像信号S10に対して帯域が2倍化した画像信号S15を生成することができる。
【0069】
以上の構成によれば、CCD11から出力される撮像信号S10に基づいて所定の位相差をもつ遅延デイジタル撮像信号S12とデイジタル撮像信号S11とを生成し、その相対サンプリング位相差αに応じて奇対称フイルタリング要素を用いた位相シフトを行つた後、再合成するようにしたことにより、実時間で折り返し歪み成分を除去した広帯域の画像信号を得ることができ、かくしてサンプリング位相のずれ量によらずに複数枚の画像の各画像データから解像度の高いデイジタル画像を得ることができる信号の広帯域化装置を実現できる。
【0070】
なお上述の第2実施例においては、サンプリング位相の異なる2枚の画像から帯域を2倍に拡張するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、入力画像は2枚以上であつても良い。この場合複数の画像に含まれる折り返し成分の合成ベクトルが零ベクトルになるように第1及び第2の信号移相回路21、24の位相シフト量βを設定すれば良く、このようにすることによつてさらに広帯域化が期待できる。
【0071】
また上述の第2実施例においては、本発明をCCD11にから出力される撮像信号に基づく第1及び第2の静止画像を合成する際に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、信号がほぼ周期的でありかつ異なつた位相でサンプリングされているのであれば、この他ラインオフセツト画像信号や、複数の撮像装置から得られる画像信号、VTR等の再生信号、単板カメラのように複数のサンプリング周期をもつ信号系でのフイールドオフセツト処理等にも適用することができる。
【0072】
さらに上述の第2実施例においては、画像高精細化回路14内においてデイジタル撮像信号S11の信号処理を第1の直交成分生成回路20及び第1の移相信号生成回路21で行い、かつ遅延デイジタル撮像信号S12の信号処理を第2の直交成分生成回路23及び第2の移相信号生成回路24で行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらデイジタル撮像信号S11及び遅延デイジタル撮像信号S13の信号処理を第1の直交成分生成回路20の機能と第1の移相信号生成回路21の機能とを一体に有する例えばFIRフイルタバンク等を用いて行うようにしても良い。またこの場合FIRフイルタバンクの代わりにIIR型のフイルタを使うこともできる。
【0073】
(3)第3実施例
図13は、第3実施例による信号の広帯域化装置30を示し、入射光を光の強度に対応する信号に変換し、出力する撮像素子31、32と、撮像素子31より入力された信号を撮像素子31における空間サンプリング周波数fの4倍の周波数を有するサンプリング信号で補間する補間回路33と、撮像素子32より入力された信号を同様に撮像素子32における空間サンプリング周波数fの4倍の周波数を有するサンプリング信号で補間する補間回路34と、補間回路33より出力される信号と補間回路34より出力される信号を加算する第1の加算器35と、補間回路33より出力される信号から補間回路34より出力される信号を減算する減算器36から構成されている。
【0074】
信号の広帯域化装置は、さらに、減算器36より出力される信号の位相に対して、90度進相した信号を生成する、例えばヒルベルト変換器と呼ばれる奇対称なタツプ係数(奇対称なインパルス特性を有する伝達要素)を持つFIRフイルタからなる直交成分生成回路37と、直交成分生成回路37より出力される信号の信号レベルを調整する可変利得回路38とを備え、第1の加算器35より出力される信号と、可変利得回路38より出力される信号は、第2の加算器39により加算され出力されるようになされている。
【0075】
次に、その動作を説明する。まず、2枚の撮像素子31、32を図示せぬ被写体に向け、被写体からの光を、例えば図示せぬプリズムで2つに分離し、それぞれ2枚の撮像素子31、32に入射させる。このとき、2枚の撮像素子31、32には、図示せぬ光学系の作用により、ほぼ同一の画像が結像されるようになされている。
【0076】
撮像素子31、32に入射する被写体からの光は、撮像素子31、32上に、それぞれ所定の画像を結像する。また、撮像素子31に入射する被写体からの光が、撮像素子31上に結像される画像と、撮像素子32に入射する被写体からの光が、撮像素子32上に結像される画像は、光学部品などの取り付け精度などにより、互いに、空間的なサンプリング間隔1/f未満のサンプリング位相変位αだけずれるものとする。
【0077】
図14は、このようすを図示したものである。図14の実線で示した曲線は、サンプリングする対象となる入力信号(被サンプリング信号)を示している。縦軸は信号レベルを表し、横軸はサンプリング周期(時刻)を表している。また、曲線上の○印は、撮像素子31上の所定のサンプル点に対応する入力信号上での位置を示している。同様に、曲線上の×印は、撮像素子31上の所定のサンプル点に対応した、撮像素子32上の所定のサンプル点に対応する入力信号上での位置を示している。
【0078】
また、○と○の間隔、または×と×の間隔は、撮像素子31、32の画素の間隔(サンプリング周波数fの逆数)に対応している。
【0079】
前述したように、撮像素子31に結像する画像と、撮像素子32に結像する画像とは、空間的なサンプリング位相差αだけずれている。
【0080】
撮像素子31、32により、所定の時点で同時に、空間的にサンプリングされた被写体の画像は、それぞれ対応するサンプリング信号に変換される。このサンプリング信号は、画像を表す真の成分と折り返し歪み成分とからなる。図15(a)は、撮像素子31によりサンプリングされた被写体の画像に対応するサンプリング信号に含まれる真の成分と折り返し歪み成分を表している。実線の矢印が画像の真の成分を表し、破線の矢印が、サンプリングにより発生した第1次の折り返し歪み成分を表している。また、矢印の大きさは信号レベルを表し、矢印の方向は位相を表している。
【0081】
図15(b)は、同様に、撮像素子32によりサンプリングされた被写体の画像に対応するサンプリング信号に含まれる真の成分と折り返し歪み成分を表している。実線で示した矢印が画像の真の成分を表し、破線で示した矢印がサンプリングにより発生した第1次の折り返し歪み成分を表している。図15(a)の破線の矢印で示した折り返し歪み成分と、図15(b)の破線の矢印で示した折り返し歪み成分を比較すると、大きさは等しいが、その向きは、空間的サンプリングの相対位相差αに等しい角度だけ互いにずれる。
【0082】
撮像素子31、32により、所定の時点で同時に、空間的にサンプリングされた被写体の画像は、それに対応するサンプリング信号に変換された後、それぞれ、補間回路33、または補間回路34に出力される。補間回路33に入力された信号は、4倍の周波数4fを有するサンプリング信号で補間され、第1の加算器35、および減算器36に供給される。補間回路34に入力された信号は、同様に、4倍の周波数4fを有するサンプリング信号で補間され、減算器36、および第1の加算器35に供給される。即ち、図14において、○と○の間および×と×の間に、3個所のデータが補間され、減算器36と第1の加算器35に供給される。
【0083】
第1の加算器35は、補間回路33より供給される信号(図15(a))と、補間回路34より供給される信号(図15(b))を加算する。図15(c)は、補間回路33より供給される信号(図15(a))と、補間回路34より供給される信号(図15(b))を加算して得られる信号に含まれる、画像の真の成分と、折り返し歪み成分を示している。実線の矢印が真の成分を表し、破線の矢印が第1次の折り返し歪み成分を表している。
【0084】
図15(c)の実線の矢印で示すように、図15(a)および図15(b)の実線の矢印で示した画像の真の成分は、同一方向を向いている(位相が同一である)ため、加算された結果、その大きさが2倍にされる。一方、図15(a)および図15(b)の破線の矢印で示した画像の折り返し歪み成分は、互いに位相が異なるため、加算された結果、図15(c)の破線の矢印で示すように、所定の方向と、所定の大きさを有するようになされる(ベクトル合成した状態になる)。第1の加算器35により加算された信号は、第2の加算器39に供給される。
【0085】
減算器36は、補間回路33より供給される信号(図15(a))から、補間回路34より供給される信号(図15(b))を減算する。図15(d)は、補間回路33より供給される信号(図15(a))から、補間回路34より供給される信号(図15(b))を減算して得られる信号に含まれる、画像の真の成分と、折り返し歪み成分を示している。実線の矢印が真の成分を表し、破線の矢印が第1次の折り返し歪み成分を表している。
【0086】
図15(a)および図15(b)の実線の矢印で示した画像の真の成分は、同一方向を向いている(互いに、位相差は0度である)ため、減算された結果、相殺される。一方、図15(a)および図15(b)の破線の矢印で示した画像の折り返し歪み成分は、互いに位相が異なるため、減算された結果、図15(d)の破線の矢印で示すように、所定の方向と、所定の大きさを有するようになされる(ベクトル合成した状態となる)。即ち、減算器36においては、画像の真の成分は相殺され、折り返し歪み成分のみが残る。減算器36により減算された信号は、直交成分生成回路37に供給される。
【0087】
ここで、補間回路33より出力される信号に含まれる画像の折り返し歪み成分をベクトルAとし、補間回路34より出力される信号に含まれる画像の折り返し歪み成分をベクトルBとすると、加算器35により、補間回路33より出力される信号と、加算器34より出力される信号が加算された結果得られる信号に含まれる折り返し歪み成分(図15(c)の破線の矢印(ベクトル))は(A+B)で表され、減算器36により、補間回路33より出力される信号から、補間回路34より出力される信号が減算された結果得られる信号に含まれる折り返し歪み成分(図15(d)の破線の矢印(ベクトル))は(A−B)で表される。
【0088】
従つて、図15(c)で示される折り返し歪み成分と、図15(d)で示される折り返し成分との内積((A+B)・(A−B))は、次のような式で表される。
【数8】
Figure 0003570563
【0089】
このように、ベクトルAとベクトルBの大きさは等しいから、ベクトル(A+B)とベクトル(A−B)の内積は、ベクトルAとベクトルBのなす角度αに拘らず0となる。即ち、ベクトル(A+B)と、ベクトル(A−B)とは、ベクトルAとベクトルBのなす角度αに拘らず直交する。
【0090】
直交成分生成回路37において、減算器36より入力された信号(図15(d)に示した破線の矢印(A−B))の位相に対して、90度進相した信号(図15(e)に示した破線の矢印C)が生成され、可変利得回路38に出力される。
【0091】
可変利得回路38においては、まず、図示せぬ位相変位検出回路より供給されるサンプリング位相差αを表す信号に基づいて、直交成分生成回路37より入力される信号(図15(e)に示した破線の矢印C)の信号レベルが、第1の加算器35から出力される信号(図15(c)に示した破線の矢印(A+B))の信号レベルと等しくなるように、ゲインkが設定される。
【0092】
ゲインkは、第1の加算器35から出力される信号の信号レベル(図15(c)に示した破線の矢印の大きさ)と、直交成分生成回路37より出力される信号(図15(e)に示した破線の矢印)の信号レベルとの比で表される。これは、図15(c)および図15(d)より、幾何学的に導かれ、次のような式で表される。
【数9】
Figure 0003570563
【0093】
次に、可変利得回路38により、直交成分生成回路37より入力された信号が、ゲインkでその信号レベルが調整された後、第2の加算器39に供給される。第2の加算器39により、第1の加算器35より供給される信号と、可変利得回路38より供給される信号が加算され、出力される。
【0094】
前述したように、第1の加算器35より供給される信号に含まれる折り返し歪み成分の信号レベルは、可変利得回路38より供給される信号の信号レベルと大きさが等しく、位相が180度ずれているため、互いに相殺される。従つて、第2の加算器39からは、折り返し歪み成分が除去された信号が出力される。
【0095】
その結果、撮像素子31、32によりサンプリング位相差αでサンプリングされた画像に対応するサンプリング信号に含まれる折り返し歪み成分が除去され、広帯域の良好な信号を得ることができる。
【0096】
なお上述の第3実施例においては、同一の被写体からの光を2枚の撮像素子31、32で受光し、撮像素子31、32に結像する画像に対して、所定のサンプリング位相差αを有する2系列の空間サンプリングを行い、得られた信号の折り返し歪みを除去するようにしたが、例えば、静止した被写体を、ビデオカメラで撮影する際の撮影者の手ぶれなどにより生じる、フイールド間の水平方向の空間サンプリング間隔未満のサンプリング位相変位を有する2枚の画像に対しても、同様の方法を適用することにより、折り返し歪みを除去することができる。
【0097】
また、例えば、ラインオフセツト画像信号や、VTRなどの再生信号、さらには単板カメラのように複数のサンプリング周期を有する信号系でのフイールドオフセツト処理等にも応用することができる。
【0098】
さらに、被サンプリング信号がほぼ等しく、各サンプリング系列が、互いに異なつた位相でサンプリングを行つているという条件を満たすものであれば、それに対しても応用が可能である。
【0099】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号を出力するデイジタル信号出力手段と、各デイジタル信号間の各サンプリング位相差をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段と、サンプリング位相差検出手段の出力に基づいて得られる各サンプリング位相差に応じた所定の信号処理を各デイジタル信号に施すことにより、各デイジタル信号に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号を合成する合成手段とを設け、合成手段が、各デイジタル信号を周波数領域に直交変換することにより各デイジタル信号の各スペクトルデータを得、サンプリング位相差に応じて各スペクトルデータを位相補正し、合成した後、合成によつて得られたスペクトルデータを空間座標軸に逆変換するようにしたことにより、当該合成によつて得られる信号に折り返し成分が含まれるのを防止でき、かくしてサンプリング位相の異なる複数系列のデイジタル信号から周波数帯域の広い信号を得ることのできる信号の広帯域化装置を実現できる。
【0100】
また本発明によれば、互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号を出力するデイジタル信号出力手段と、各デイジタル信号間の各サンプリング位相差をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段と、サンプリング位相差検出手段の出力に基づいて得られる各サンプリング位相差に応じた所定の信号処理を各デイジタル信号に施すことにより、各デイジタル信号に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号を合成する合成手段とを設け、合成手段が、少なくとも奇対称な時間領域インパルス特性を有する伝達要素を含むようにしたことにより、実時間で折り返し歪み成分を除去した広帯域の画像信号を得ることができ、かくしてサンプリング位相の異なる複数系列のデイジタル信号から周波数帯域の広い信号を得ることのできる信号の広帯域化装置を実現できる。
さらに本発明によれば、互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号を出力するデイジタル信号出力手段と、各デイジタル信号間の各サンプリング位相差をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段と、サンプリング位相差検出手段の出力に基づいて得られる各サンプリング位相差に応じた所定の信号処理を各デイジタル信号に施すことにより、各デイジタル信号に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら複数系列のデイジタル信号を合成する合成手段とを設け、合成手段が、複数系列のデイジタル信号のうち、対応する系列のデイジタル信号の位相を直角に変換し、変換により得られた信号をそれぞれ出力する複数の移相手段と、対応する系列のデイジタル信号と、対応する移相手段の出力とをサンプリング位相差に基づいて加重平均することにより、対応する系列のデイジタル信号をサンプリング位相差に基づく角度だけ移相させて出力する複数のデイジタル信号移相手段と、各デイジタル信号移相手段の出力を所定のタイミングで循環的に順次サンプリングすることにより各デイジタル信号移相手段の出力を多重化するようにして合成する信号多重化手段とを有するようにしたことにより、実時間で折り返し歪み成分を除去した広帯域の画像信号を得ることができ、かくしてサンプリング位相の異なる複数系列のデイジタル信号から周波数帯域の広い信号を得ることのできる信号の広帯域化装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による信号の広帯域化装置の全体構成を示すブロツク図である。
【図2】画像合成処理手順を示すフローチヤートである。
【図3】第1のスペクトルデータ及び空間シフト後の第2のスペクトルデータを示す特性曲線図である。
【図4】第1及び第2の静止画像のサンプリング位相ずれの説明に供する略線図である。
【図5】画像合成の動作原理の説明に供する略線図である。
【図6】第3及び第4のスペクトルデータの説明に供する特性曲線図である。
【図7】高精細画像形成処理動作手順を示すフローチヤートである。
【図8】第2実施例による信号の広帯域化装置の全体構成を示すブロツク図である。
【図9】画像高精細化回路の詳細を示すブロツク図である。
【図10】デイジタル撮像信号及び遅延デイジタル撮像信号のサンプリング位相差の説明に供する略線図である。
【図11】画像構成の動作原理の説明に供する略線図である。
【図12】デイジタル撮像信号と進相デイジタル撮像信号とのベクトル合成の説明に供する略線図である。
【図13】第3実施例の信号の広帯域化装置を示すブロツク図である。
【図14】第3実施例の広帯域化装置の入力信号を示す図である。
【図15】第3実施例の信号の広帯域化装置の動作を説明するための図である。
【図16】従来の信号のサンプリングの一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1、10、30……信号の広帯域化装置、2……CCDカメラ、3、12……アナログ/デイジタル変換回路、3A、3B……フイールドメモリ、4……位相ずれ検出部、5……画像合成部、11……CCD、13……画像メモリ、14……画像高精細化回路、20、23……直交成分生成回路、21、24……信号移相回路、22……信号多重化回路、31、32……撮像素子、33、34……補間回路、35……第1の加算器、36……減算器、37……直交成分生成回路、38……可変利得回路、39……第2の加算器。α、α、α……サンプリング位相差。

Claims (4)

  1. 互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号を出力するデイジタル信号出力手段と、
    各上記デイジタル信号間の各サンプリング位相差をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段と、
    上記サンプリング位相差検出手段の出力に基づいて得られる各上記サンプリング位相差に応じた所定の信号処理を各上記デイジタル信号に施すことにより、各上記デイジタル信号に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら上記複数系列の上記デイジタル信号を合成する合成手段と
    を具え、
    上記合成手段は、
    各上記デイジタル信号を周波数領域に直交変換することにより各上記デイジタル信号の各スペクトルデータを得、上記サンプリング位相差に応じて各上記スペクトルデータを位相補正し、合成した後、上記合成によつて得られたスペクトルデータを空間座標軸に逆変換する
    ことを特徴とする信号の広帯域化装置。
  2. 互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号を出力するデイジタル信号出力手段と、
    各上記デイジタル信号間の各サンプリング位相差をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段と、
    上記サンプリング位相差検出手段の出力に基づいて得られる各上記サンプリング位相差に応じた所定の信号処理を各上記デイジタル信号に施すことにより、各上記デイジタル信号に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら上記複数系列の上記デイジタル信号を合成する合成手段と
    を具え、
    上記合成手段は、
    少なくとも奇対称な時間領域インパルス特性を有する伝達要素を含む
    ことを特徴とする信号の広帯域化装置。
  3. 互いに異なる位相でサンプリングされた複数系列のデイジタル信号を出力するデイジタル信号出力手段と、
    各上記デイジタル信号間の各サンプリング位相差をそれぞれ検出するサンプリング位相差検出手段と、
    上記サンプリング位相差検出手段の出力に基づいて得られる各上記サンプリング位相差に応じた所定の信号処理を各上記デイジタル信号に施すことにより、各上記デイジタル信号に含まれる折り返し歪み成分を除去しながら上記複数系列の上記デイジタル信号を合成する合成手段と
    を具え、
    上記合成手段は、
    上記複数系列の上記デイジタル信号のうち、対応する系列の上記デイジタル信号の位相を直角に変換し、上記変換により得られた信号をそれぞれ出力する複数の移相手段と、
    上記対応する系列の上記デイジタル信号と、対応する上記移相手段の出力とを上記サンプリング位相差に基づいて加重平均することにより、上記対応する系列の上記デイジタル信号を上記サンプリング位相差に基づく角度だけ移相させて出力する複数のデイジタル信号移相手段と、
    各上記デイジタル信号移相手段の出力を所定のタイミングで循環的に順次サンプリングすることにより各上記デイジタル信号移相手段の出力を多重化するようにして合成する信号多重化手段と
    を具えることを特徴とする信号の広帯域化装置。
  4. 上記移相手段は、
    少なくとも奇対称な時間領域インパルス特性を有する伝達要素を含む
    ことを特徴とする請求項に記載の信号の広帯域化装置。
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