JP3570552B2 - 感光材料処理機に設けられたカバーのためのロック機構 - Google Patents

感光材料処理機に設けられたカバーのためのロック機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料容器から引き出され感光材料を処理する感光材料処理機に設けられた感光材料載置部を開放する開放姿勢と感光材料載置部を閉鎖する閉鎖姿勢とに切り換え可能なカバーのためのロック機構であって、特に、前記カバーをその閉鎖姿勢でロックするロック位置と前記カバーの変位を許すアンロック位置との間で変位可能であるとともに前記ロック位置において前記カバーに設けられた被係合部と係合する係合部を設けているロック部材と、このロック部材を前記ロック位置に付勢する付勢部材と、この付勢部材による付勢力に抗して前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に揺動させるように変位する開閉ボタンを備えたものに関する。
【従来の技術】
上述の感光材料の典型例は写真フィルムであり、未現像フィルムを収納したフィルムカートリッジ(フィルムメーカーから出荷された時の金属製のケース:パトローネとも言う)や専用マガジン(写真フィルム自動現像装置の付属品)等の感光材料容器を取り扱う写真フィルム自動現像装置では、カバーを開放して感光材料容器を感光材料載置部にセットした後カバーを閉鎖すると、感光材料容器からフィルムが自動的に引き出され、現像処理部に搬送される。従って、一旦感光材料容器がセットされると、感光材料載置部のカバーが不用意に開かれてフィルムが感光されることがないようにしなければならない。そのため、このようなフィルム自動現像装置のカバーにはロック機構が備えられている。
【0002】
従来の写真フィルム自動現像装置のカバーロック機構は、例えば、閉鎖姿勢でのカバーの被係合部にロック位置への揺動によって係合する係合部を設けたロック部材と、このロック部材がカバーとの係合状態を保持するようにロック部材をそのロック位置に付勢するバネを備えている。写真フィルムの処理完了にともなってこのカバーを開放する場合には、外部からの押し付けによってロック部材をロック位置からアンロック位置にバネの付勢力に抗して強制的に揺動させる開閉ボタンが用いられる。
【0003】
このような開閉ボタンによってロック部材をアンロック位置に揺動させる構成では、開閉ボタンを押さない限りカバーの不用意な開放はある程度防止できるが、開閉ボタンの操作性を考慮すると操作に便利な場所に配置することになり、これは不用意な開閉ボタンの操作、つまりカバーの不用意な開放を引き起こす。逆に、開閉ボタンが不用意に操作されないような場所に配置することは、開閉ボタンの操作性を損なう結果となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題を避けるため、ロック部材以外に、感光材料載置部への写真フィルムのセットにともなって発せられる制御信号によりカバーを係止する位置に揺動させられるとともに処理完了にともなって発せられる制御信号によりカバーとの係止を解除する位置に揺動させられるさらに別な第2のロック部材を設けることも提案されている。この構成では、第1のロック部材と第2のロック部材の両者によってカバーは閉鎖姿勢を保持されるので、不用意に開閉ボタンが押されても、第2のロック部材の係合部とこれに対応するカバーの被係合部との係合によりカバーが開放することはない。しかしながら、第1のロック部材がカバーをロックした後そのロック状態でのカバーに対して二重の揺動防止のために第2のロック部材の係合部がこれに対応するカバーの被係合部に係合する構造であることから、第1のロック部材によるカバーの係合揺動位置に較べて、精度よく製作したとしても、第2のロック部材によるカバーの係合揺動位置は少し甘い位置、つまりすこしカバーが開きかげんの位置となってしまう。このため、十分な製作精度が保証されていない場合、第1のロック部材がアンロックになり第2のロック部材だけでカバーの閉鎖姿勢を保持する場合には、カバーと感光材料載置部の間にわずかだが光が進入する程度の隙間が発生することになる。第1のロック部材と第2のロック部材のいずれによっても隙間のないロック状態を作り出すために要求される製作精度は、製造上の大きな負担となる。
【0005】
上記実状に鑑み、本発明の課題は、不用意な開閉ボタンの操作によるカバーの開放を確実に回避するとともに、従来技術のもつ問題点を解消した感光材料処理機に設けられたカバーのためのロック機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、感光材料容器から引き出され感光材料を処理する感光材料処理機に設けられた感光材料載置部を開放する開放姿勢と感光材料載置部を閉鎖する閉鎖姿勢とに切り換え可能なカバーのためのロック機構であって、前記カバーをその閉鎖姿勢でロックするロック位置と前記カバーの変位を許すアンロック位置との間で揺動可能であるとともに前記ロック位置において前記カバーに設けられた被係合部と係合する係合部を設けているロック部材と、このロック部材を前記ロック位置に付勢する付勢部材と、この付勢部材による付勢力に抗して前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移行させるように変位する開閉ボタンを備えた、本発明によるロック機構では、前記開閉ボタンの変位を阻止するインターロック位置と前記開閉ボタンの変位を許す解除位置とに切り換え可能なインターロック部材と、感光材料処理機からの制御信号に基づいて前記インターロック部材の位置を切り換える駆動手段とがさらに備えられている。
【0007】
この構成では、カバーが閉じられるとともにロック部材がカバーを閉鎖姿勢にロックすると、感光材料処理機からの制御信号によって動作する駆動手段によってインターロック部材が駆動され、インターロック部材はロック部材をロック位置からアンロック位置に移行させようとする開閉ボタンの変位を阻止する。これにより、もはや、不用意な開閉ボタン操作による感光材料載置部の開放はなくなる。しかも、このインターロック部材は開閉ボタンの変位を阻止することでカバーの開放姿勢への移行を間接的に二重に阻止しているので、2つの独立したロック部材のカバーに対する係合を通じてカバーの開放姿勢への移行を直接的に二重に阻止することに比べ、構造的に簡単化することが容易になるとともに、上述したような第2のロック部材のみによるカバーのロック時に隙間が発生するような問題は生じない。
【0008】
なお、インターロック部材をロック位置に切り換えるために駆動手段に与える制御信号は、例えば感光材料載置部にセットされた感光材料容器から感光材料を引き出す処理のタイミングで感光材料処理機から送り出すようにするとよい。また、インターロック部材をアンロック位置に切り換えるために駆動手段に与える制御信号は、例えば感光材料載置部にセットされた感光材料容器から感光材料が完全に引き出されて、感光材料載置部から感光材料がなくなったタイミングで送り出すようにするとよい。
【0009】
不測の事態によるカバーの開放姿勢への移行を防止するため、さらに、三重の安全策が要求される場合、本発明の好適な実施形態の1つとして、前記カバーに別な被係合部が設けられ、前記インターロック部材に、そのロック位置において閉鎖姿勢のカバーの前記別な被係合部に係合することで前記カバーを閉鎖姿勢に補助的にロックする補助係止部が設けらることが提案される。この構成では、インターロック部材は、そのロック位置において、開閉ボタンの変位を阻止することでカバーの開放姿勢への移行を間接的に阻止するとともに、自らに形成した係合部がカバーの被係合部に係合することでカバーの開放姿勢への移行を直接的に阻止することができる。
【0010】
このロック機構の主要構成要素であるロック部材とインターロック部材の構造を簡単化する目的及びこれらによる占有スペースを最小化する目的のために、本発明の好適な実施形態として、前記ロック部材と前記インターロック部材を実質的にプレート体とし、互いに重ね合わせ配置することが提案される。
【0011】
さらに、カバーによって覆われる感光材料載置部の空間を有効に利用するために、本発明のさらに別な実施形態では、前記カバーは第1方向に延びた水平軸回りに揺動し、前記ロック部材は前記第1方向に延びた水平軸回りに揺動し、前記インターロック部材は前記第1方向に直交する第2方向に延びた水平軸回りに揺動可能とし、前記開閉ボタンは前記第2方向に変位するように構成されている。このような構成では、閉鎖姿勢のカバーの自由端側に位置する縦壁に沿ってロック部材とインターロック部材を配置し、開閉ボタンを縦壁の外面側から貫通させてロック部材やインターロック部材に到達するように配置することで、ロック機構全体が縦壁にへばりつくように配置することができ、省スペース化に貢献する。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明による感光材料処理機の一例として、ここでは写真フィルム自動現像装置が取り上げられており、この写真フィルム自動現像装置は感光材料としてのフィルム2を感光材料容器としてのフィルム容器1(フィルムカートリッジ1a又は専用マガジン1b)から引き出した後、現像処理を行うものである。
【0013】
写真フィルム自動現像装置自体はよく知られたものであり、図1で示すように、セットされたフィルム容器1からフィルム2を引き出すためのフィルム引き出し機構30を備えた感光材料載置部としてのフィルム載置部3と、引き出されたフィルム2を現像処理する現像処理部4と、現像処理されたフィルムを乾燥する乾燥部5から構成されており、ここではフィルム載置部3から現像処理部4を通じて乾燥部5に至る現像処理ラインが2本設けられており、それぞれの現像ラインは135サイズフィルム又はIX240フィルムの専用ラインあるいは共用ラインとして利用することができる。
【0014】
フィルム載置部3は、写真フィルム自動現像装置のフレームパネルとして機能している縦壁7と水平段部7a及びこの縦壁7と水平段部7aによって境界付けられた空間の上方を開放又は閉鎖する揺動カバー8によって形成されており、その中に配置されているフィルム引き出し機構30は、フィルム容器1から外部に露出しているフィルム2の先端部分を挟持してフィルム2をフィルム容器1から引き出して現像処理部4に搬送するフィルム搬送用駆動ローラ31及び圧着ローラ32と、135サイズフィルムの終端部分を切断しフィルムカートリッジ1からフィルム2を切り離すためのカッタ33を備えている。フィルム搬送用駆動ローラ31やカッタ33などは写真フィルム自動現像装置のコントローラ6からの制御信号によって駆動制御される。
【0015】
フィルム容器1のフィルム載置部3へのセット操作を容易にするために、カバー8は、フィルム載置部3の奥側に回動軸8aを設けており、閉鎖状態のカバー8の自由端が写真フィルム自動現像装置の外縁領域に位置するように取り付けられている。この外縁領域を形成する縦壁7の内面に沿って、閉鎖姿勢に揺動したカバー3をロックするロック機構10が配置されている。
【0016】
現像処理部4は、現像液が充填された現像処理タンク41と、漂白液が充填された漂白処理タンク42と、定着液が充填された定着処理タンク43及び44と、安定液が充填された安定処理タンク45、46及び47等で構成されている。また、各処理タンク41〜47の内部及び各処理タンクには、搬送ローラ48と図示されていないガイド溝で構成されたフィルム搬送路49が作り出される。
【0017】
乾燥部5は、現像処理されたフィルムを乾燥するための乾燥室51と、乾燥室51に温風を吹き出すためのブロワ52と、フィルム3を搬送する搬送路53等で構成されている。
【0018】
次に、ロック機構10を図2〜図4を用いて詳しく説明する。
ロック機構10は、カバー8をその閉鎖姿勢でロックするロック位置と前記カバーの開閉回動を許すアンロック位置との間で水平方向に延びた第1揺動軸12回りで揺動可能であるロック部材11と、このロック部材11をロック姿勢に付勢する付勢部材としてのバネ13と、このバネ13による付勢力に抗してロック部材11をロック位置からアンロック位置に揺動させるようにスライド変位する開閉ボタン14と、この開閉ボタン14のスライド変位を阻止するインターロック位置と開閉ボタン14の変位を許す解除位置とに前述した第1揺動軸12に直交する方向で水平方向に延びた第2揺動軸16回りに揺動可能なインターロック部材15と、ロック部材11やインターロック部材15を支持する取付ブラケット20から主に構成されている。
【0019】
取付ブラケット20は、図4から良く理解できるが、2つのベースプレート21とチャンネル状取付台22とから構成されており、チャンネル状取付台22はベースプレート21の側端から90度に折り曲げられて延びている脚部22aと、この脚部22aを接続しているフラットプレート部22bからなる。ここでは、ベースプレート21とチャンネル状取付台22は折り曲げ加工で一体的に形成されているが別体で作った後連結していもよい。
【0020】
両側の脚部22aにはロック部材11の揺動軸芯となる第1揺動軸12が貫通する孔22cが設けられており、フラットプレート部22bにはインターロック部材15の揺動軸芯となる第2揺動軸16が貫通する孔22dが設けられている。取付ブラケット20はベースプレート21の裏面が縦壁7の内面に沿うように縦壁7に図示されていない固定ねじによって固定される。
【0021】
ロック部材11は、実質的には平坦なプレートで構成され、その下端コーナ部を直角に折り曲げることによりボス片11a形成され、その上端コーナ部を直角に折り曲げることによりカバー7との係合関係を作り出す係合部としての係合つめ11bが形成されている。ボス片11aには第1揺動軸12が挿入される貫通孔11cが設けられている。バネ13はその一端をロック部材11にその他端をベースプレート21に固定されており、ロック部材11をベースプレート21に接当させる状態(ロック姿勢)に保持している。カバー3の下面には、被係合部としての係止孔81を設けたロック用プレート80が立設されているので、カバー8が開放姿勢から閉鎖姿勢に回動する際、ロック部材11はその係合つめ11bとロック用プレート80との接当により一旦アンロック位置の方に揺動した後再びバネ13の付勢力によってロック位置に戻り、係合つめ11bが係止孔81に係合し、カバー8を閉鎖姿勢でロックすることができる。
【0022】
インターロック部材15は、チャンネル状取付台22とロック部材11との間に形成される空間に配置されており、その空間内において第2揺動軸16回りで揺動する。インターロック部材15もプレートで作られ、四角形状の本体プレート部15aとその本体プレート部15aから上方に延びた係合つめプレート部15bとその本体プレート部15aから下方に延びたアームプレート部15cで構成されている。本体プレート部15aには開閉ボタン14の操作棒体14aの通過を許す程度の大きさを有する通過孔15dと、図示されていないガイドピンと協働してインターロック部材15の揺動を案内する案内溝15eが設けられている。係合つめプレート部15bの先端部は、カバー8が閉鎖姿勢であり、インターロック部材がインターロック位置において、カバー8のロック用プレート80に設けられたもう1つの係止孔82に係合するように設計されている。なお、開閉ボタン14は縦壁7に設けられた窓枠部に、ロック部材11の方にスライド変位するようにはめ込まれており、通常は図2から明らかなようにバネ14cとストッパ部14bによって開閉ボタン14の頭部表面が縦壁7の外面にほぼ一致する位置に維持されており、その位置において操作棒体14aの先端がインターロック部材15の直前に位置している。
【0023】
さらに、インターロック部材15はその一端をベースプレート21にその他端を本体プレート部15aに固定されているバネ17によって解除位置に付勢されている。この解除位置では、開閉ボタン14の操作棒体14aがちょうど通過孔15dを通過することができるので、開閉ボタン14のスライド操作で操作棒体14aの先端をロック部材11に接当させ押し込むことができ、その結果ロック部材11を係合つめ11bと係止孔81との係合が解除されるアンロック位置まで揺動させることができる。
【0024】
インターロック部材15は本体をベースプレート21に接続しているとともに駆動ピンをアームプレート部15cに接続しているソレノイド18によってバネ17の付勢力に抗してインターロック位置へ揺動させられる。このインターロック位置では、開閉ボタン14の操作棒体14aが通過孔15dの位置からずれるので、開閉ボタン14のスライド操作がインターロック部材15の本体プレート部15aによって阻止され、ロック部材11を揺動させることができない。ソレノイド18はコントローラ6からの制御信号に基づいて動作する。
【0025】
次に、本実施形態の動作について説明する。まず、開閉ボタン14を押してロック部材11をアンロック位置に揺動させ、カバー8を開ける。カバー8が開いた状態で、フィルム2の乳剤面が外側を向くようにしてフィルム容器1をフィルム載置部3の載置面にセットする。このとき、フィルム2に接合されたリーダの先端部分が自動又は手動でフィルム搬送用駆動ローラ31と圧着ローラ32に挟持される。次に、カバー8を開放姿勢から閉鎖姿勢に回動する。この回動により、ロック部材11の係合つめ部11bがカバー8の係止孔81と係合し、カバー8を閉鎖姿勢にロックする(図2(イ)、図3(イ)参照)。
【0026】
ここでは図示されていないカバーセンサ等により、カバー8が閉鎖姿勢に達したことが検出されると、コントローラ6は駆動ローラ31の駆動を開始してフィルム2を現像処理部4に向けて送り出すとともに、ソレノイド18に制御信号を送って、ソレノイド18を駆動させ、インターロック部材15を解除位置からインターロック位置に揺動させる。これにより、開閉ボタン14の押し込みは阻止され、不用意にロック部材11がアンロック位置に揺動することが防止される。
【0027】
搬送されているフィルム2がAPSフィルムの場合、フィルム2はスプール軸等に固定されていないので、フィルム2の終端はそのまま図示されていないフィルムセンサの検出領域を通過するが、フィルム2の終端が通過すると、フィルムセンサの出力が変化するので、コントローラ6はフィルム2が現像処理部4に搬送されたものと判断し、その旨作業者に報知すると共に、ソレノイド8への通電を解除する。その結果、インターロック部材15は解除位置に揺動し、開閉ボタン14によるロック部材11のアンロック位置への揺動が可能となり、開閉ボタン14を押すことでカバー8のロックが解除される(図2(ロ)、図3(ロ)参照)。その後、カバー8を開けて、空になったフィルム容器1を取り出す。
【0028】
なお、フィルム2が135フィルムの場合、フィルム2の終端がフィルム容器1aとしてのフィルムカートリッジのスプールに固着されているため、フィルム2の搬送終了時点で生じる駆動ローラ31の負荷トルクの増大をトルクセンサ等により検出し、この検出信号に基づいてコントローラ6がカッタ33を駆動してフィルム2の終端部近傍を切断する。これにより、フィルム2とフィルムカートリッジとが分離され、フィルム2の後端部が現像処理部4に送り込まれる。ここでも、フィルム2の終端が通過すると、コントローラ6はソレノイド8への通電を解除する。つまり、コントローラ6は、フィルム2の処理中はソレノイド8を駆動することで、ロック部材11のアンロック位置への変位を阻止し、フィルム2の処理完了時にソレノイド8への通電を解除して、開閉ボタン14によるロック部材11のアンロック位置への変位を許可するようにプログラムされている。
【0029】
上記実施の形態の説明では、感光材料処理機として、フィルム現像を行う写真フィルム自動現像装置が取り上げられたが、その他の未現像写真フィルムを取り扱うフィルム処理装置や、未現像印画紙を取り扱う印画紙処理装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロック機構が採用された感光材料処理機の側面断面図
【図2】ロック機構の側面断面図
【図3】ロック機構の正面断面図
【図4】ロック機構の分解斜視図
【符号の説明】
1 フィルム容器(感光材料容器)
2 フィルム(感光材料)
3 フィルム載置部(感光材料載置部)
8 カバー
10 ロック機構
11 ロック部材
11b係合つめ部(係合部)
14 開閉ボタン
15 インターロック部材
18 ソレノイド(駆動手段)
30 フィルム引き出し機構
81 係止孔(被係合部)

Claims (4)

  1. 感光材料容器から引き出され感光材料を処理する感光材料処理機に設けられた感光材料載置部を開放する開放姿勢と感光材料載置部を閉鎖する閉鎖姿勢とに切り換え可能なカバーのためのロック機構であって、前記カバーをその閉鎖姿勢でロックするロック位置と前記カバーの変位を許すアンロック位置との間で変位可能であるとともに前記ロック位置において前記カバーに設けられた被係合部と係合する係合部を設けているロック部材と、このロック部材を前記ロック位置に付勢する付勢部材と、この付勢部材による付勢力に抗して前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移行させるように変位する開閉ボタンを備えたものにおいて、
    前記開閉ボタンの変位を阻止するインターロック位置と前記開閉ボタンの変位を許す解除位置とに切り換え可能なインターロック部材と、
    感光材料処理機からの制御信号に基づいて前記インターロック部材の位置を切り換える駆動手段とがさらに備えられていることを特徴とする感光材料処理機に設けられたカバーのためのロック機構。
  2. 前記カバーには別な被係合部が設けられており、前記インターロック部材には、そのロック位置において閉鎖姿勢のカバーの前記別な被係合部に係合することで前記カバーを閉鎖姿勢に補助的にロックする補助係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感光材料処理機に設けられたカバーのためのロック機構。
  3. 前記ロック部材と前記インターロック部材はプレート体であり、互いに重ね合わせ配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の感光材料処理機に設けられたカバーのためのロック機構。
  4. 前記カバーは第1方向に延びた水平軸回りに揺動し、前記ロック部材は前記第1方向に延びた水平軸回りに揺動し、前記インターロック部材は前記第1方向に直交する第2方向に延びた水平軸回りに揺動可能し、前記開閉ボタンは前記第2方向に変位するように構成されていることを特徴とする請求項1〜に記載3のいずれかに記載の感光材料処理機に設けられたカバーのためのロック機構。
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