JP3570384B2 - 無線通信端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主に回線接続型の構内無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信技術の発展により、通信のデジタル化・高速化、端末の小型化・低価格化が進み、携帯電話やPHSなどが広く普及するようになった。また、アマチュア無線機や特定小電力トランシーバなどをレジャーで利用することも行われている。無線通信の性質上、電波の届く範囲内であれば任意の同種端末間で無料で通信が可能となるので、この性質を利用した新しいコミュニケーションの実現が期待されている。その1つが気軽に見ず知らずの人とコミュニケーションできる「不特定相手パーソナル通信」である。上で挙げたうち、アマチュア無線機では既に不特定相手通信が行われているが、アマチュア無線には免許が必要であり、また秘話機能もないためパーソナルな通信には向かない。一方PHSの子機間直接通話は免許も必要なく秘話機能もあるため、「不特定相手パーソナル通信」に向いている。ここではPHSの子機間直接通話について説明する。
【0003】
図53はPHS端末子機間直接通話を実現する部分の構成図である。図において5301はユーザにアプリケーション(通話、電子メール、ゲームなど)を提供するアプリケーション提供手段、5302は電波の監視と発信を行う無線送受信手段、5303は自端末のグループ識別子、端末識別子、呼出番号の情報を保管する自端末情報蓄積手段、5304は発呼時の動作を制御する発呼制御手段、5305は着呼時の動作を制御する着呼制御手段、5306は呼接続後の通信を制御する通信制御手段である。
【0004】
以上のように構成されたPHS端末2台の子機間直接通話の動作について説明する。ここで、発呼側の端末はグループ識別子が「グループA」、端末識別子が「端末イ」、呼出番号が「0001」とする。また着呼側の端末はグループ識別子が「グループA」、端末識別子が「端末ロ」、呼出番号が「0002」とする。
【0005】
まず発呼側の端末である端末イが呼接続メッセージを送信するまでの動作を説明する。アプリケーション提供手段5301はユーザの子機間直接通話発呼指示を受けると発呼制御手段5304を起動し指示された相手呼出番号を伝える。発呼制御手段5304は相手呼出番号と自端末情報を用いて呼接続メッセージを生成する。ここで呼接続メッセージの形式について図54を用いて説明する。図54において5401は呼接続メッセージの模式図である。呼接続メッセージは呼出か応答かを示す種別、受信側端末のグループを示す受信側グループ識別子、受信側端末の呼出番号を示す受信側呼出番号、発信側端末の端末識別子を示す発信側端末識別子、発信側端末の呼出番号を示す発信側呼出番号、および選択利用可能なオプションの情報を含んでいる。5402は発呼制御手段5304が生成する呼出の呼接続メッセージの模式図である。本従来例では種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループA」、受信側呼出番号が「0002」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。次に発呼制御手段5304は無線送受信手段5302が監視するスロットから利用可能な空きスロットを選択する。さらに、発呼制御手段5304は無線送受信手段5302に前記空きスロットを利用して呼接続メッセージの送信を応答の呼接続メッセージ受信まで繰り返し行わせる。
【0006】
次に着呼側の端末である端末ロが呼出の呼接続メッセージを受信し応答の呼接続メッセージを送信して通信状態になるまでの動作を説明する。アプリケーション提供手段5301はユーザの子機間直接通話待ち受け指示を受けると着呼制御手段5305を起動する。着呼制御手段5305は送受信手段5302が監視するスロットから前記呼出の呼接続メッセージを取り出し自端末情報を利用して自端末宛てか否かを調べる。前記呼出の呼接続メッセージのグループ識別子と受信側呼出番号が自端末情報と一致した場合は、前記呼出の呼接続メッセージの発信側呼出番号と自端末情報を用いて応答の呼接続メッセージを生成する。ここで応答の呼接続メッセージについて図54を用いて説明する。図54において5403は着呼制御手段5305が生成する応答の呼接続メッセージの模式図である。本従来例では種別が「応答」、受信側グループ識別子が「グループA」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「0002」となる。次に着呼制御手段5305は無線送受信手段5302に受信スロットの対向スロットを利用して応答の呼接続メッセージを送信を行わせる。さらにアプリケーション提供手段5301に通信状態への移行を伝える。アプリケーション提供手段5301は通信制御手段5306を起動し子機間直接通話が可能となる。
【0007】
次に発呼側の端末である端末イが応答の呼接続メッセージを受信し子機間直接通話を行うまでの動作を説明する。発呼制御手段5304は送受信手段5302が監視するスロットから前記応答の呼接続メッセージを取り出し自端末情報を利用して自端末宛てか否かを調べる。前記応答の呼接続メッセージのグループ識別子と受信側呼出番号が自端末情報と一致した場合は、アプリケーション提供手段5301に通信状態への移行を伝える。本従来例ではグループ識別子が「グループA」、受信側呼出番号が「0001」なので自端末情報と一致するので通信状態に移行する。アプリケーション提供手段5301は通信制御手段02を起動し子機間直接通話が可能となる。
【0008】
また、通信制御手段5306は通信データの暗号および復号機能を持っている。
【0009】
したがって、上記構成により、端末間のパーソナルな通信が実現できる。
【0010】
なお、上記のPHS端末では、事前登録により同一のグループ識別子を持ち、かつ相手の呼出番号を知っている場合でなければ通信ができないという課題があり、特開平8−228214ではグループ識別子に特殊番号を設けることで事前登録のない端末間での子機間直接通話を可能とする技術が開示されている。また、特開平9−37349ではページャによりグループ識別子および呼出番号を通知し、この情報を用いて事前登録のない端末間での子機間直接を可能とする技術が開示されている。
【0011】
また、PHSの子機間直接通話の枠組みでは、1通信が最大3分間という制限があるので、3分間を超える通信はできないという課題があり、特開平8−102774、特開平9−8879、特開平9−98479では時間制限による切断後、同一端末との通信を潤滑に再開する技術が開示されている。
【0012】
また、電話機一般に迷惑電話対策という課題があり、特開平9−18576ではPHSの公衆または自営モードにおいて着信を拒絶あるいは許可する相手の呼出番号あるいは端末識別子を予め登録することで、着呼制限を行う技術が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来技術では、相手の呼出番号を知っている場合でなければ通信ができないという課題がある。例えば駅前でPHS端末を使って別のPHS端末を持つ不特定の相手に対して通信を呼びかけるというアマチュア無線的な使い方はできない。特開平9−37349の技術においてもページャの呼出番号を知っている場合でなければ通信ができないので上記課題の解決にはならない。
【0014】
また、PHSの子機間直接通話の枠組みでは、呼出番号は約8000通りしか割り当てることができないので、これを超える数の任意の端末間で子機間直接通話を実現することはできないという課題がある。例えば10000台のPHS端末を相互に子機間直接通話可能にしようとしても、呼出番号が重なる端末が出て来るのでその端末が同じ無線エリアにいると衝突を起こしてしまう。
【0015】
また、不特定相手の通信に対しても、PHSの子機間直接通話の枠組みでは、1通信が最大3分間という制限があるので、3分間を超える通信はできないという課題がある。例えば一旦接続が切れると、不特定相手パーソナル通信の場合、同じ相手と再接続すること自体が保証されない。上記特開平8−102774、特開平9−8879、特開平9−98479の従来技術では相手の呼出番号が不特定の場合に対しては考慮されていないので上記課題の解決にはならない。
【0016】
また、「不特定相手パーソナル通信」の性質上、加入者電話よりも一方的な勧誘の標的になりやすいという課題がある。例えば、セールスなどの希望しない相手からの接続ばかりを連続して受けてしまうと有効な相手との通信が阻害されてしまう。上記特開平9−18576の従来技術では相手の呼出番号または端末識別子を予め知っていることが前提となっているため、相手が不特定の場合に対しては上記課題の解決にはならない。
【0017】
また、接続可能な相手が多数ある場合には、希望する接続相手を見つけるまでにたくさんの相手と接続してみなければならないという課題がある。例えば通信ゲームの対戦相手を探しているのにおしゃべりを希望する人の端末とばかり繰り返し接続してしまうことがあり得るし、そのような場合、電波の利用効率も悪くなる。
【0018】
また、PHSの子機間直接通話の枠組みでは、待ち受け時にはすべてのキャリアを監視し続けなければならないため、消費電力が非常に大きいという課題がある。例えば前記例の場合、通信ゲームの相手が見つかるまで継続して待ち受け状態を続けなければならず高消費電力の状態が続く。
【0019】
また、端末間通信では電波の届く範囲が限られており、希望する接続相手が離れた場所にいる場合には接続できないという課題がある。例えば渋谷でゲーム相手を探しても決して新宿の端末とはつながらない。
【0020】
本発明は上記の課題を解決するもので、不特定の相手との端末相互の通信が可能となる無線通信端末を実現することを第1の目的とする。
【0021】
また、上記不特定相手通信において、利用可能端末数の制限をなくすことを第2の目的とする。
【0022】
また、上記不特定相手通信において、電波利用を一時停止しても同じ相手と通信を継続可能とすることを第3の目的とする。
【0023】
また、上記不特定相手通信において、同じ相手との繰り返し通信を選択的に拒絶可能とすることを第4の目的とする。
【0024】
また、上記不特定相手通信において、効率的に希望する通信相手を見つけ電波利用効率を向上することを第5の目的とする。
【0025】
また、上記不特定相手通信において、さらに効率的に希望する通信相手を見つけるとともに待ち受け処理を軽減して端末の消費電力を低減することを第6の目的とする。
【0026】
また、上記不特定相手通信において、電波が届かない場所の相手との通信を可能にすることを第7の目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
この第1の目的を達成するために本発明は第1に、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段と、不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段と、前記不特定相手接続制御手段の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段の情報を参照の上発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段と、前記不特定相手接続制御手段の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段の情報を参照の上着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段を備えたものである。
【0028】
これにより、不特定の相手との端末相互の通信が可能となる無線通信端末が実現できる。
【0029】
第2の目的を達成するために本発明は第2に、自呼出番号の変更を行う呼出番号切替手段をさらに備え、不特定相手着呼制御手段が呼出番号の重複を検出した際に前記呼出番号切替手段に指示して自呼出番号を切り替えるものである。
【0030】
これにより、上記不特定相手通信において、利用可能端末数の制限をなくすことができる。
【0031】
第3の目的を達成するために本発明は第3に、連続通信状態を設定する連続通信制御手段をさらに備え、不特定相手着呼制御手段が連続通信状態では相手呼出番号を固定するものである。
【0032】
これにより、上記不特定相手通信において、電波利用を一時停止しても同じ相手と通信を継続することができる。
【0033】
第4の目的を達成するために本発明は第4に、特定の端末の端末識別子を登録する特定端末登録手段をさらに備え、不特定相手着呼制御手段が前記特定端末登録手段が設定した情報を参照して特定の端末との接続を拒絶するものである。
【0034】
これにより、上記不特定相手通信において、同じ相手との繰り返し通信を選択的に拒絶することができる。
【0035】
第5の目的を達成するために本発明は第5に、通信を希望する相手の属性を登録する通信属性登録手段をさらに備え、不特定相手接続制御手段が前記通信属性登録手段の登録した情報を参照して相手募集メッセージを生成し、さらに不特定相手着呼制御手段が前記通信属性登録手段が設定した情報を参照して選択的に接続を行うものである。
【0036】
これにより、上記不特定相手通信において、希望する属性の相手を選択して通信することができ、希望しない通信が減ることで電波の利用効率も高まる。
【0037】
第6の目的を達成するために本発明は第6に、複数の相手端末の情報である相手端末リストを生成する相手端末リスト生成手段と、相手端末リストを提供する相手端末リスト提供手段とをさらに備えた無線通信端末であるエリア管理装置と、相手端末リストを取得する相手端末リスト取得手段をさらに備え、不特定相手接続制御手段が相手端末リストを参照して呼接続を行う無線通信端末と、により構成される無線通信システムである。
【0038】
これにより、上記不特定相手通信において、さらに効率的に希望する通信相手を見つけるとともに、待ち受け処理を軽減して端末の消費電力を低減することができる。
【0039】
第7の目的を達成するために本発明は第7に、エリア管理装置が、遠隔地と通信を行う長距離通信手段と、相手端末リストの情報を交換する情報交換手段と、遠隔端末の呼出番号の対応表を保管する遠隔端末対応表蓄積手段と、通信内容の転送を行う転送制御手段とをさらに備え、不特定相手着呼制御手段が前記遠隔端末対応表を参照して着呼処理を行い、不特定相手接続制御手段が前記転送制御手段を起動する無線通信システムである。
【0040】
これにより、上記不特定相手通信において、電波が届かない場所の相手との通信が可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図を52を用いて説明する。
【0042】
(実施の形態1)
図1は本発明の請求項1に対応する一実施の形態における無線通信端末の構成図である。図1において、101は、ユーザにアプリケーションを提供するアプリケーション提供手段。102は、電波の監視および発信を行う無線送受信手段。103は、自端末の情報を保管する自端末情報蓄積手段。104は、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段。105は、前記アプリケーション提供手段101の指示により不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段。106は、前記不特定相手接続制御手段105の指示により前記自端末情報蓄積手段103および前記不特定相手通信情報蓄積手段104の情報を参照の上、前記無線送受信手段102に指示して発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段。107は、前記不特定相手接続制御手段105の指示により前記自端末情報蓄積手段103および前記不特定相手通信情報蓄積手段104の情報を参照の上、前記無線送受信手段102に指示して着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段。108は、前記アプリケーション提供手段101の指示により前記無線送受信手段102に指示して呼接続後の通信を制御する通信制御手段である。
【0043】
また図2は本実施の形態における自端末情報蓄積手段103が記憶しているデータ構造である自端末情報の一例を示す模式図である。図2において201は端末イのグループ識別子が「グループA」であり、端末識別子が「端末イ」であり、呼出番号が「0001」であることを示している。202は端末ロのグループ識別子が「グループB」であり、端末識別子が「端末ロ」であり、呼出番号が「0002」であることを示している。203は端末ハのグループ識別子が「グループC」であり、端末識別子が「端末ハ」であり、呼出番号が「0003」であることを示している。
【0044】
また図3は本実施の形態における不特定相手通信情報蓄積手段104が記憶しているデータ構造である不特定相手通信情報の一例を示す模式図である。図3において301は不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、相手呼出番号が「未定」であることを示している。
【0045】
また図4は本実施の形態における不特定相手通信用の呼接続メッセージの一例を示す模式図である。図4において401は端末イの不特定相手発呼制御手段106が生成する不特定相手通信用の呼接続メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。以下、不特定相手通信用の呼接続メッセージを相手募集メッセージと呼ぶ。402は端末ロの不特定相手発呼制御手段106が生成する相手募集メッセージ受信後の通常の呼出の呼接続メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「0002」となる。403は端末イの不特定相手着呼制御手段107が生成する通常の応答の呼接続メッセージを示しており、種別が「応答」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0002」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。404は端末ハの不特定相手発呼制御手段106が生成する相手募集メッセージ受信後の通常の呼出の呼接続メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ハ」、発信側呼出番号が「0003」となる。
【0046】
以上のように構成されたお互いの呼出番号を知らない無線通信端末3台の間で、不特定相手通信を開始する動作について説明する。
【0047】
まず端末イの動作を説明する。アプリケーション提供手段101がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段105を起動する。ここで不特定相手接続制御手段105の処理の流れを図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段107を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段107の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、まずタイムアウトまでに有効な呼出メッセージを発見できなかったこととし、ステップ5−3に進む。ステップ5−3では自端末情報蓄積手段103および不特定相手通信情報蓄積手段104を参照して、形式に「呼出」を、受信側グループ識別子に不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子を、受信側呼出番号に不特定相手通信情報の通信相手募集呼出番号を、発信側端末識別子に自端末情報の端末識別子を、発信側呼出番号に自端末情報の呼出番号をそれぞれ設定して相手募集メッセージを生成し、無線送受信手段102にこの相手募集メッセージの送信を指示する。ここでは上記相手募集メッセージ401が生成され、送信が指示される。次にまたステップ5−1に戻り不特定相手着呼制御手段107を起動する。今度は自分宛ての呼出メッセージが見つかったこととし、ステップ5−6に進んで接続処理が完了する。端末イ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段105はアプリケーション提供手段101に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段101は通信制御手段108を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0048】
ここでさらに端末イの不特定相手着呼制御手段107の処理の流れを図6を用いて説明する。最初に上記動作の説明の1回目の起動時の動作について説明する。まず無線送受信手段102に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ6−1)。次にこのメッセージを解析し処理を振り分ける(ステップ6−2)。ここでは、まず呼出メッセージを発見できなかったので、ステップ6−3に進みタイムアウトかどうかを判断する。初めはタイムアウトでないのでステップ6−1に戻り次の呼接続メッセージを取り出す。上記動作を繰り返した結果呼接続メッセージが見つからないままタイムアウトになると、ステップ6−3の判断により処理を終了する。次に上記動作の説明の2回目の起動時の動作について説明する。1回目の起動時と同様に呼接続メッセージの取り出しを繰り返した後通常呼出メッセージが取り出せたとするとステップ6−2からステップ6−4に進み、宛先の判断が行われる。ステップ6−4では、呼出メッセージの受信側グループ識別子が自端末情報または不特定相手通信情報のグループ識別子と同じで、かつ、呼出メッセージの受信側呼出番号が自端末情報の呼出番号と同じ場合に自分宛てと判断され、それ以外の場合は自分以外宛てと判断される。ここでは受信した呼出メッセージが上記図4の402で示されるものとすると、受信側グループ識別子が不特定相手通信情報のグループ識別子と同じで、かつ、受信側呼出番号が自端末情報の呼出番号と同じなので自分宛てと判断され、ステップ6−5に進む。ステップ6−5では自端末情報蓄積手段103の情報と受信した呼出メッセージを参照して、形式に「応答」を、受信側グループ識別子に受信メッセージのグループ識別子を、受信側呼出番号に受信メッセージの送信側呼出番号を、発信側端末識別子に自端末情報の端末識別子を、発信側呼出番号に自端末情報の呼出番号をそれぞれ設定して通常の応答メッセージを生成し、無線送受信手段102に指示してこれを送信し、処理を終了する。ここでは呼出メッセージ402を受信したので上記図4の403に示す通常の応答メッセージが送信される。
【0049】
次に端末ロの動作を説明する。アプリケーション提供手段101がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段105を起動する。ここで不特定相手接続制御手段105の処理の流れを図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段107を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段107の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、相手募集メッセージ401を発見したこととし、ステップ5−4に進んで不特定相手発呼制御手段106に通常の呼出メッセージ402の送信を指示する。次に不特定相手発呼制御手段106の処理結果により処理を振り分ける(ステップ5−5)。ここでは発呼処理が完了したこととし、ステップ5−6に進んで接続処理が完了する。端末ロ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段105はアプリケーション提供手段101に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段101は通信制御手段108を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0050】
ここでさらに端末ロの不特定相手着呼制御手段107の処理の流れを図6を用いて説明する。まず無線送受信手段102に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ6−1)。次にこのメッセージを解析し処理を振り分ける(ステップ6−2)。ここでは、相手募集メッセージ401を発見したので、ステップ6−6に進み相手募集メッセージ中の発信側呼出番号「0001」を不特定相手通信情報蓄積手段104に保存する。このときの端末ロの不特定相手通信情報は図3の302に示すように、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、相手呼出番号が「0001」となる。そして処理を終了する。
【0051】
また、ここでさらに端末ロの不特定相手発呼制御手段106の処理の流れを図7を用いて説明する。まず不特定相手通信情報蓄積手段104の不特定相手通信グループ識別子および相手呼出番号からそれぞれ受信側グループ識別子および受信側呼び出し番号を、自端末情報蓄積手段103の端末識別子および呼出番号からそれぞれ発信側端末識別子および発信側呼出番号を取り出して通常の呼出メッセージを生成する(ステップ7−1)。ここでは不特定相手通信情報が上記図3の302に示すものであり自端末情報が上記図2の202に示すものなので上記図4の402に示す呼出メッセージが生成される。次に無線送受信手段102に指示して空き通信スロットを探し、上記呼出メッセージを送信する(ステップ7−2)。さらに無線送受信手段102に指示して対応する通信スロットから応答メッセージを取り出す(ステップ7−3)。次に応答メッセージが取り出せたかどうかで処理を振り分ける(ステップ7−4)。ここでは、上記図4の403に示す応答メッセージが取り出せたとし、発呼処理を完了する。
【0052】
したがって、端末イと端末ロの間で通信が可能となる。
【0053】
次に端末ハの動作を説明する。アプリケーション提供手段101がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段105を起動する。ここで不特定相手接続制御手段105の処理の流れを図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段107を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段107の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、相手募集メッセージ401を発見したこととし、ステップ5−4に進んで不特定相手発呼制御手段106に通常の呼出メッセージ404の送信を指示する。次に不特定相手発呼制御手段106の処理結果により処理を振り分ける(ステップ5−5)。ここでは端末イと端末ロの間で接続が完了したために発呼処理が失敗したこととすると、有効な相手が現れるまでステップ5−1、5−2、5−3を繰り返す。
【0054】
ここでさらに端末ハの不特定相手発呼制御手段106の処理の流れを図7を用いて説明する。まず不特定相手通信情報蓄積手段104から受信側グループ識別子と受信側呼び出し番号を、自端末情報蓄積手段103から発信側端末識別子と発信側呼出番号を参照して通常の呼出メッセージを生成する(ステップ7−1)。次に無線送受信手段102に指示して空き通信スロットを探し、上記呼出メッセージを送信する(ステップ7−2)。さらに無線送受信手段102に指示して対応する通信スロットから応答メッセージを取り出す(ステップ7−3)。次に応答メッセージが取り出せたかどうかで処理を振り分ける(ステップ7−4)。ここでは、応答メッセージが取り出せなかったとし、タイムアウトまでステップ7−2、7−3、7−4を繰り返す。ステップ7ー4でタイムアウトとなった場合はステップ7ー5に進み、不特定相手通信情報の相手呼出番号を「未定」に戻した後、発呼処理が失敗して終了する。
【0055】
したがって、端末ハが動作しても端末イと端末ロの接続は妨げられない。
【0056】
なお不特定相手着呼制御手段107のタイムアウトは固定値にすると相手募集メッセージが同期してしまい受信できなくなる恐れがあるので、ランダム値を取るべきである。
【0057】
以上のように本実施の形態によれば、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段と、不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段と、前記不特定相手接続制御手段の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段の情報を参照の上発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段と、前記不特定相手接続制御手段の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段の情報を参照の上着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段を備えたことにより、不特定の相手との端末相互の通信が可能となる無線通信端末が実現できる。
【0058】
(実施の形態2)
図8は本発明の請求項2に対応する一実施の形態における無線通信端末の構成図である。図8において、801は、ユーザにアプリケーションを提供するアプリケーション提供手段。802は、電波の監視および発信を行う無線送受信手段。803は、自端末の情報を保管する自端末情報蓄積手段。804は、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段。805は、前記アプリケーション提供手段801の指示により不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段。806は、前記不特定相手接続制御手段805の指示により前記自端末情報蓄積手段803および前記不特定相手通信情報蓄積手段804の情報を参照の上、前記無線送受信手段802に指示して発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段。807は、前記不特定相手接続制御手段805の指示により前記自端末情報蓄積手段803および前記不特定相手通信情報蓄積手段804の情報を参照の上、前記無線送受信手段802に指示して着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段。808は、前記不特定相手着呼制御手段807の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段804の情報を変更する呼出番号切替手段。809は、前記アプリケーション提供手段801の指示により前記無線送受信手段802に指示して呼接続後の通信を制御する通信制御手段である。
【0059】
また図9は本実施の形態における自端末情報蓄積手段803が記憶しているデータ構造である自端末情報の一例を示す模式図である。図9において901は端末イのグループ識別子が「グループA」であり、端末識別子が「端末イ」であり、呼出番号が「0001」であることを示している。902は端末ロのグループ識別子が「グループB」であり、端末識別子が「端末ロ」であり、呼出番号が「0001」であることを示している。903は端末ハのグループ識別子が「グループC」であり、端末識別子が「端末ハ」であり、呼出番号が「0001」であることを示している。
【0060】
また図10は本実施の形態における不特定相手通信情報蓄積手段804が記憶しているデータ構造である不特定相手通信情報の一例を示す模式図である。図10において1001は各端末の初期状態で不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」でそれぞれの状態が「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が自端末情報の呼出番号と同じ「0001」であり、相手呼出番号が「未定」であることを示している。
【0061】
また図11は本実施の形態における不特定相手通信用の呼接続メッセージの一例を示す模式図である。図11において1101は端末イの不特定相手発呼制御手段806が生成する不特定相手通信用の呼接続メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。1102は端末ロの不特定相手発呼制御手段806が生成する相手募集メッセージ受信後の通常の呼出の呼接続メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「9992」となる。1103は端末イの不特定相手着呼制御手段807が生成する通常の応答の呼接続メッセージを示しており、種別が「応答」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9992」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。1104は端末ハの不特定相手発呼制御手段806が生成する相手募集メッセージ受信後の通常の呼出の呼接続メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ハ」、発信側呼出番号が「9993」となる。
【0062】
以上のように構成された呼出番号が衝突している無線通信端末3台の間で不特定相手通信を開始する動作について説明する。
【0063】
まず端末イの動作を説明する。アプリケーション提供手段801がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段805を起動する。ここで不特定相手接続制御手段805の処理の流れは第1の実施の形態と同様であるので図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段807を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段807の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、まずタイムアウトまでに有効な呼出メッセージを発見できなかったこととし、ステップ5−3に進んで無線送受信手段802に上記相手募集メッセージ1101の送信を指示する。次にまたステップ5−1に戻り不特定相手着呼制御手段807を起動する。今度は自分宛ての呼出メッセージが見つかったこととし、ステップ5−6に進んで接続処理が完了する。端末イ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段805はアプリケーション提供手段801に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段801は通信制御手段809を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0064】
ここでさらに端末イの不特定相手着呼制御手段807の処理の流れを図12を用いて説明する。最初に上記動作の説明の1回目の起動時の動作について説明する。まず無線送受信手段802に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ12−1)。次にこのメッセージの受信側グループ識別子および発信側呼出番号と不特定相手通信情報蓄積手段804の不特定相手通信グループ識別子および自呼出番号または一時利用可能呼出番号を比較する(ステップ12−7)。ここでは呼出メッセージを発見できなかったこととしステップ12−2に進んでこのメッセージを解析し処理を振り分ける。ここでは、まず呼出メッセージを発見できなかったので、ステップ12−3に進みタイムアウトかどうかを判断する。初めはタイムアウトでないのでステップ12−1に戻り次の呼接続メッセージを取り出す。上記動作を繰り返した結果呼接続メッセージが見つからないままタイムアウトになると、ステップ12−3の判断により処理を終了する。次に上記動作の説明の2回目の起動時の動作について説明する。1回目の起動時と同様に呼接続メッセージの取り出しを繰り返した後通常呼出メッセージが取り出せたとすると、次にステップ12−7で発信側呼出番号をチェックする。ここでは上記図11の1102を発見したとすると、受信側グループ識別子および発信側呼出番号と上記図10の1001に示す不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子および自呼出番号を比較すると、「グループX」が不特定相手通信グループ識別子一致しさらに「9992」が一時利用可能呼出番号と一致するのでステップ12−9に進み一時利用可能呼出番号「9992」の状態を使用中に変更する。このときの端末イの不特定相手通信情報は図10の1004に示すように、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「0001」であり、相手呼出番号が「未定」となる。その後ステップ12−2からステップ12−4に進み、宛先の判断が行われる。ステップ12−4では、呼出メッセージの受信側グループ識別子と受信側呼出番号の対が自端末情報のグループ識別子と呼出番号の対と一致するか、または不特定相手通信情報のグループ識別子と自呼出番号の対と一致する場合に自分宛てと判断され、それ以外の場合は自分以外宛てと判断される。さらに不特定相手通信情報の対と一致する場合については呼出メッセージの発信側呼出番号を不特定相手通信情報蓄積手段804の相手呼出番号に保存する。ここでは受信側グループ識別子と受信側呼出番号の対が不特定相手通信情報のグループ識別子と自呼出番号の対と同じなので自分宛てと判断され、さらに発信側呼出番号を不特定相手通信情報蓄積手段804の相手呼出番号に保存した後ステップ12−5に進む。このときの端末イの不特定相手通信情報は図10の1007に示すように、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「0001」であり、相手呼出番号が「9992」となる。ステップ12−5では自端末情報蓄積手段803の情報と受信した呼出メッセージを参照して、形式に「応答」を、受信側グループ識別子に受信メッセージのグループ識別子を、受信側呼出番号に受信メッセージの送信側呼出番号を、発信側端末識別子に自端末情報の端末識別子を、発信側呼出番号に自端末情報の呼出番号をそれぞれ設定して通常の応答メッセージを生成し、無線送受信手段802に指示してこれを送信し、処理を終了する。ここでは呼出メッセージ1102を受信したので上記図11の1103に示す通常の応答メッセージが送信される。
【0065】
次に端末ロの動作を説明する。アプリケーション提供手段801がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段805を起動する。ここで不特定相手接続制御手段805の処理の流れを図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段807を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段807の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、相手募集メッセージ1101を発見したこととし、ステップ5−4に進んで不特定相手発呼制御手段806に通常の呼出メッセージ1102の送信を指示する。次に不特定相手発呼制御手段806の処理結果により処理を振り分ける(ステップ5−5)。ここでは発呼処理が完了したこととし、ステップ5−6に進んで接続処理が完了する。端末ロ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段805はアプリケーション提供手段801に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段801は通信制御手段808を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0066】
ここでさらに端末ロの不特定相手着呼制御手段807の処理の流れを図12を用いて説明する。まず無線送受信手段802に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ12−1)。次にステップ12−7で発信側呼出番号をチェックする。ここでは上記相手募集メッセージ1101を発見したので、受信側グループ識別子および発信側呼出番号と上記図10の1001に示す不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子および自呼出番号を比較すると、「グループX」が不特定相手通信グループ識別子と一致し、さらに「0001」が自呼出番号と一致するのでステップ12−8に進み、呼出番号切替手段808に指示し不特定相手通信情報蓄積手段804の自呼出番号を変更する。ここで呼出番号切替手段808が不特定相手通信情報の自呼出番号を変更する処理の流れを図13を用いて説明する。まず不特定相手通信情報蓄積手段804の一時利用可能呼出番号のうち状態が「未使用」のものから呼出番号を1つ選択し(ステップ13−1)、当該呼出番号の状態を使用中に変更し(ステップ13−2)、自呼出番号を当該呼出番号に変更する(ステップ13−3)。ここでは一時利用可能呼出番号のうち「9992」が選択されたこととすると、不特定相手通信情報は図10の1002に示すように不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「9992」であり、相手呼出番号が「未定」となる。不特定相手着呼制御手段807の処理の流れに戻って、次にステップ12−2からステップ12−6に進み相手募集メッセージ中の発信側呼出番号「0001」を不特定相手通信情報蓄積手段804に保存する。このときの端末ロの不特定相手通信情報は図10の1003に示すように、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「9992」であり、相手呼出番号が「0001」となる。そして処理を終了する。
【0067】
また、ここでさらに端末ロの不特定相手発呼制御手段806の処理の流れは第1の実施の形態と同様であるので図7を用いて説明する。まず不特定相手通信情報蓄積手段804の不特定相手通信グループ識別子、相手呼出番号および自呼出番号からそれぞれ受信側グループ識別子、受信側呼び出し番号および発信側呼出番号を、自端末情報蓄積手段803の端末識別子から発信側端末識別子を取り出して通常の呼出メッセージを生成する(ステップ7−1)。ここでは不特定相手通信情報が上記図10の1003に示すものであり自端末情報が上記図9の902に示すものなので上記図11の1102に示す呼出メッセージが生成される。次に無線送受信手段802に指示して空き通信スロットを探し、上記呼出メッセージを送信する(ステップ7−2)。さらに無線送受信手段802に指示して対応する通信スロットから応答メッセージを取り出す(ステップ7−3)。次に応答メッセージが取り出せたかどうかで処理を振り分ける(ステップ7−4)。ここでは、上記図11の1103に示す応答メッセージが取り出せたとし、発呼処理を完了する。
【0068】
したがって端末イと端末ロの間で通信が可能となる。
【0069】
次に端末ハの動作を説明する。アプリケーション提供手段801がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段805を起動する。ここで不特定相手接続制御手段805の処理の流れを図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段807を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段807の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、まず呼出メッセージ1102を発見し、続いて相手募集メッセージ1101を発見したこととし、このときの端末ハの不特定相手着呼制御手段807の処理の流れを図12を用いて説明する。まず無線送受信手段802に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ12−1)。次にステップ12−7で発信側呼出番号をチェックする。ここでは上記呼出メッセージ1102を発見したので、受信側グループ識別子および発信側呼出番号と上記図10の1001に示す不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子および一時利用可能呼出番号を比較すると、「グループX」が不特定相手通信グループ識別子と一致しさらに「9992」が一時利用可能呼出番号と一致するのでステップ12−9に進み一時利用可能呼出番号「9992」の状態を使用中に変更する。このときの端末ハの不特定相手通信情報は上記図10の1004に示すものとなる。次にこのメッセージを解析し処理を振り分ける(ステップ12−2)。ここでは、まず呼出メッセージを発見したのでステップ12−4に進むが、自分宛てでなかったので、ステップ12−3に進みタイムアウトかどうかを判断する。初めはタイムアウトでないのでステップ12−1に戻り次の呼接続メッセージを取り出す。今度は上記相手募集メッセージ1101を発見したので、受信側グループ識別子および発信側呼出番号と上記図10の1004に示す不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子および一時利用可能呼出番号を比較すると、「グループX」が不特定相手通信グループ識別子と一致しさらに「0001」が自呼出番号と一致するのでステップ12−8に進み端末ロの動作と同様に呼出番号切替手段808に指示し不特定相手通信情報蓄積手段804の自呼出番号を変更する。ここでは一時利用可能呼出番号のうち「9993」が選択されたこととすると、不特定相手通信情報は図10の1005に示すように不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「9993」であり、相手呼出番号が「未定」となる。不特定相手着呼制御手段807の処理の流れに戻って、次にステップ12−2からステップ12−6に進み相手募集メッセージ中の発信側呼出番号「0001」を不特定相手通信情報蓄積手段804に保存する。このときの端末ハの不特定相手通信情報は図10の1006に示すように、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「9993」であり、相手呼出番号が「0001」となる。そして不特定相手着呼制御手段807は処理を終了する。不特定相手接続制御手段805の処理の流れに戻って、次にステップ5−4に進んで不特定相手発呼制御手段806に通常の呼出メッセージ1104の送信を指示する。次に不特定相手発呼制御手段806の処理結果により処理を振り分ける(ステップ5−5)。ここでは端末イと端末ロの間で接続が完了したために発呼処理が失敗したこととすると、有効な相手が現れるまでステップ5−1、5−2、5−3を繰り返す。
【0070】
また、ここでさらに端末ハの不特定相手発呼制御手段806の処理の流れを図7を用いて説明する。まず不特定相手通信情報蓄積手段804の不特定相手通信グループ識別子、相手呼出番号および自呼出番号からそれぞれ受信側グループ識別子、受信側呼び出し番号および発信側呼出番号を、自端末情報蓄積手段803の端末識別子から発信側端末識別子を取り出して通常の呼出メッセージを生成する(ステップ7−1)。ここでは不特定相手通信情報が上記図10の1006に示すものであり自端末情報が上記図9の903に示すものなので上記図11の1104に示す呼出メッセージが生成される。次に無線送受信手段802に指示して空き通信スロットを探し、上記呼出メッセージを送信する(ステップ7−2)。さらに無線送受信手段802に指示して対応する通信スロットから応答メッセージを取り出す(ステップ7−3)。次に応答メッセージが取り出せたかどうかで処理を振り分ける(ステップ7−4)。ここでは、応答メッセージが取り出せなかったとし、タイムアウトまでステップ7−2、7−3、7−4を繰り返す。ステップ7ー4でタイムアウトとなった場合はステップ7ー5に進み、不特定相手通信情報の相手呼出番号を「未定」に戻した後、発呼処理が失敗して終了する。
【0071】
したがって、端末ハが動作しても端末イと端末ロの接続は妨げられない。
【0072】
なお呼出番号切替手段808の一時利用可能呼出番号の選択については「未使用」のうち小さい番号から順に選ぶことや、「未使用」のものから擬似乱数を用いて選ぶことが考えられる。また、一時利用可能呼出番号の状態を一定時間経過後に「未使用」に戻すことで、一時利用可能呼出番号が十分にない場合の効率化を図ることができる。
【0073】
以上のように本実施の形態によれば、自呼出番号の変更を行う呼出番号切替手段をさらに備え、不特定相手着呼制御手段が呼出番号の重複を検出した際に前記呼出番号切替手段に指示して自呼出番号を切り替えることにより、呼出番号が衝突を起こしていても通信が可能となるので、不特定相手通信において利用可能端末数の制限をなくすことができる。
【0074】
(実施の形態3)
図14は本発明の請求項3に対応する一実施の形態における無線通信端末の構成図である。図14において、1401は、ユーザにアプリケーションを提供するアプリケーション提供手段。1402は、電波の監視および発信を行う無線送受信手段。1403は、自端末の情報を保管する自端末情報蓄積手段。1404は、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段。1405は、前記アプリケーション提供手段1401の指示により不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段。1406は、前記不特定相手接続制御手段1405の指示により前記自端末情報蓄積手段1403および前記不特定相手通信情報蓄積手段1404の情報を参照の上、前記無線送受信手段1402に指示して発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段。1407は、前記不特定相手接続制御手段1405の指示により前記自端末情報蓄積手段1403および前記不特定相手通信情報蓄積手段1404の情報を参照の上、前記無線送受信手段1402に指示して着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段。1408は、前記不特定相手着呼制御手段1407の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段1404の情報を変更する呼出番号切替手段。1409は、前記アプリケーション提供手段1401の指示により前記無線送受信手段1402に指示して呼接続後の通信を制御する通信制御手段。1410は、前記通信制御手段1409から取得した切断時状況を前記アプリケーション提供手段1401により提示し指示があれば前記不特定相手通信情報蓄積手段1404の情報を固定する連続通信制御手段である。
【0075】
また本実施の形態における自端末情報蓄積手段1403が記憶しているデータ構造は、図9に示す第2の実施の形態と同様のものとする。
【0076】
また図15は本実施の形態における不特定相手通信情報蓄積手段1404が記憶しているデータ構造である不特定相手通信情報の一例を示す模式図である。図15において1501は各端末の初期状態で連続通信の状態を示す連続通信状態が「非実行」であり、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」でそれぞれの状態が「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が自端末情報の呼出番号と同じ「0001」であり、相手呼出番号が「未定」であり、相手端末識別子が「未定」であることを示している。
【0077】
また本実施の形態における不特定相手通信用の呼接続メッセージは、図11に示す第2の実施の形態と同様のものとする。
【0078】
以上のように構成された無線通信端末3台のうち2台の間で不特定相手通信が切断後も継続される動作について説明する。
【0079】
まず端末イの接続までの動作を説明する。アプリケーション提供手段1401がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段1405を起動する。ここで不特定相手接続制御手段1405の処理の流れを図16を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段1407を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ16−1)。次に不特定相手着呼制御手段1407の監視結果により処理を振り分ける(ステップ16−2)。ここでは、まずタイムアウトまでに有効な呼出メッセージを発見できなかったこととし、ステップ16−7に進んで不特定相手通信情報蓄積手段1404の連続通信状態を参照し、「実行中」であればステップ16−4へ、「非実行」であればステップ16−3に進む。ここでは不特定相手通信情報は上記図15の1501に示すものであり、連続通信状態は「非実行」なのでステップ16−3に進む。ステップ16−3では自端末情報蓄積手段1403および不特定相手通信情報蓄積手段1404を参照して、形式に「呼出」を、受信側グループ識別子に不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子を、受信側呼出番号に不特定相手通信情報の通信相手募集呼出番号を、発信側端末識別子に自端末情報の端末識別子を、発信側呼出番号に自端末情報の呼出番号をそれぞれ設定して相手募集メッセージを生成し、無線送受信手段1402にこの相手募集メッセージの送信を指示する。ここでは上記相手募集メッセージ1101が生成され、送信が指示される。次にまたステップ16−1に戻り不特定相手着呼制御手段1407を起動する。今度は自分宛ての呼出メッセージが見つかったこととし、ステップ16−6に進んで接続処理が完了する。端末イ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段1405はアプリケーション提供手段1401に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段1401は通信制御手段1409を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0080】
ここでさらに端末イの不特定相手着呼制御手段1407の処理の流れを図17を用いて説明する。最初に上記動作の説明の1回目の起動時の動作について説明する。まず無線送受信手段1402に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ17−1)。次にこのメッセージの受信側グループ識別子および発信側呼出番号と不特定相手通信情報蓄積手段1404の不特定相手通信グループ識別子および自呼出番号または一時利用可能呼出番号を比較する(ステップ17−7)。ここでは呼出メッセージを発見できなかったこととしステップ17−2に進んでこのメッセージを解析し処理を振り分ける。ここでは、まず呼出メッセージを発見できなかったので、ステップ17−3に進みタイムアウトかどうかを判断する。初めはタイムアウトでないのでステップ17−1に戻り次の呼接続メッセージを取り出す。上記動作を繰り返した結果呼接続メッセージが見つからないままタイムアウトになると、ステップ17−3の判断により処理を終了する。次に上記動作の説明の2回目の起動時の動作について説明する。1回目の起動時と同様に呼接続メッセージの取り出しを繰り返した後通常呼出メッセージが取り出せたとすると次にステップ17−7で発信側呼出番号をチェックする。ここでは上記図11の1102を発見したとすると、受信側グループ識別子および発信側呼出番号と上記図10の1001に示す不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子および自呼出番号を比較すると、「グループX」が不特定相手通信グループ識別子と一致し、さらに「9992」が一時利用可能呼出番号と一致するので、ステップ17−9に進み一時利用可能呼出番号「9992」の状態を使用中に変更する。このときの端末イの不特定相手通信情報は図15の1504に示すように、連続通信の状態を示す連続通信状態が「非実行」であり、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「0001」であり、相手呼出番号が「未定」であり、相手端末識別子が「未定」となる。その後ステップ17−2からステップ17−4に進み、宛先の判断が行われる。ステップ17−4では、呼出メッセージの受信側グループ識別子と受信側呼出番号の対が自端末情報のグループ識別子と呼出番号の対と同じか、または不特定相手通信情報のグループ識別子と自呼出番号の対と同じ場合に自分宛てと判断され、それ以外の場合は自分以外宛てと判断される。ここでは受信側グループ識別子と受信側呼出番号の対が不特定相手通信情報のグループ識別子と自呼出番号の対と同じなので自分宛てと判断され、ステップ17−10に進む。ステップ17−10では不特定相手通信情報蓄積手段1404の連続通信状態と相手端末識別子および受信した呼出メッセージの発信側端末識別子を参照して、連続通信状態が「実行中」でかつ相手端末識別子と発信側端末識別子が一致しない場合はステップ17−3へ、それ以外の場合はステップ17−5に進む。ここでは連続通信状態が「非実行」なのでステップ17−5に進む。ステップ17−5では自端末情報蓄積手段1403の情報と受信したメッセージ1102を参照して上記図11の1103に示す通常の応答メッセージを生成し、無線送受信手段1402に指示してこれを送信し、さらに呼出メッセージの発信側呼出番号および発信側端末識別子を不特定相手通信情報蓄積手段1404の相手呼出番号および相手端末識別子にそれぞれ保存した後、処理を終了する。このときの端末イの不特定相手通信情報は図15の1505に示すように、連続通信の状態を示す連続通信状態が「非実行」であり、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「0001」であり、相手呼出番号が「9992」であり、相手端末識別子が「端末ロ」となる。
【0081】
次に端末ロの接続までの動作を説明する。アプリケーション提供手段1401がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段1405を起動する。ここで不特定相手接続制御手段1405の処理の流れを図16を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段1407を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ16−1)。次に不特定相手着呼制御手段1407の監視結果により処理を振り分ける(ステップ16−2)。ここでは、相手募集メッセージ1101を発見したこととし、ステップ16−4に進んで不特定相手発呼制御手段1406に通常の呼出メッセージ1102の送信を指示する。次に不特定相手発呼制御手段1406の処理結果により処理を振り分ける(ステップ16−5)。ここでは発呼処理が完了したこととし、ステップ16−6に進んで接続処理が完了する。端末ロ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段1405はアプリケーション提供手段1401に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段1401は通信制御手段1408を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0082】
ここでさらに端末ロの不特定相手着呼制御手段1407の処理の流れを図17を用いて説明する。まず無線送受信手段1402に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ17−1)。次にステップ17−7で発信側呼出番号をチェックする。ここでは上記相手募集メッセージ1101を発見したので、受信側グループ識別子および発信側呼出番号と上記図10の1001に示す不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子および自呼出番号を比較すると、「グループX」が不特定相手通信グループ識別子一致しさらに「0001」が自呼出番号と一致するのでステップ17−8に進み,不特定相手通信情報の連続通信状態が「非実行」なので呼出番号切替手段1408に指示し不特定相手通信情報蓄積手段1404の自呼出番号を変更する。ここでは一時利用可能呼出番号のうち「9992」が選択されたこととすると、不特定相手通信情報は図15の1502に示すように連続通信の状態を示す連続通信状態が「非実行」であり、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「9992」であり、相手呼出番号が「未定」であり、相手端末識別子が「未定」となる。次にステップ17−2からステップ17−11に進む。ステップ17−11では、不特定相手通信情報蓄積手段1404の連続通信状態を参照し、「実行中」であればステップ17−3へ、「非実行」であればステップ17−6に進む。ここでは不特定相手通信情報は上記図15の1502に示すものであり、連続通信状態は「非実行」なのでステップ17−6に進み相手募集メッセージ中の発信側呼出番号「0001」および発信側端末識別子「端末イ」を不特定相手通信情報蓄積手段1404に保存する。このときの端末ロの不特定相手通信情報は図15の1503に示すように、連続通信の状態を示す連続通信状態が「非実行」であり、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「9992」であり、相手呼出番号が「0001」であり、相手端末識別子が「端末イ」となる。そして処理を終了する。
【0083】
次に端末イの通信中断後再接続までの動作を説明する。通信制御手段1409は通信を開始後、制限時間の経過や電波状況の悪化などで通信を中断した場合、連続通信制御手段1410に通信が中断したことを伝える。ここで連続通信制御手段1410の処理の流れを図31を用いて説明する。まずアプリケーション提供手段1401に指示してユーザに通信が中断したことを提示し、通信を継続するか否かの入力を促させる(ステップ31−1)。ここで、アプリケーション提供手段1401は、入力結果が通信の継続を求めるものであった場合は通信アプリケーションを保留状態にした後、また入力結果が通信の終了を求めるものであった場合は通信アプリケーションを終了した後、入力結果を返す。連続通信制御手段1410の処理の流れに戻ってステップ31−2では、入力結果が通信の継続を求めるものであった場合はステップ31−3へ進み、一方通信の終了を求めるものであった場合は処理を終了する。ここでは入力結果が通信の継続を求めるものであったとしステップ31−3に進み、間隔を空けるための一定時間の休止の後、不特定相手通信情報蓄積手段1404の連続通信状態を「実行中」に更新し(ステップ31−4)、不特定相手接続制御手段1405を起動して(ステップ31−5)処理を終了する。このときの端末イの不特定相手通信情報は図15の1506に示すように、連続通信の状態を示す連続通信状態が「実行中」であり、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「0001」であり、相手呼出番号が「9992」であり、相手端末識別子が「端末ロ」となる。端末イ全体の処理の流れに戻って、ここでさらに端末不特定相手接続制御手段1405の処理の流れを図16を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段1407を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ16−1)。次に不特定相手着呼制御手段1407の監視結果により処理を振り分ける(ステップ16−2)。ここでは、自分宛ての呼出メッセージが見つかったこととし、ステップ16−6に進んで接続処理が完了する。端末イ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段1405はアプリケーション提供手段1401に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段1401は通信アプリケーションの保留状態を解除した後、通信制御手段1409を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0084】
ここでさらに端末イの不特定相手着呼制御手段1407の処理の流れを図17を用いて説明する。ステップ17−1で通常呼出メッセージが取り出せたとすると次にステップ17−7で発信側呼出番号をチェックする。ここでは上記図11の1102を発見したとすると、最初の接続時と同様にステップ17−9、ステップ17−2からステップ17−4、ステップ17−10に進む。このときの端末イの不特定相手通信情報は図15の1506のままである。ステップ17−10では不特定相手通信情報の連続通信状態が「実行中」であり、相手端末識別子と受信した呼出メッセージの発信側端末識別子が「端末ロ」で一致するのでステップ17−5に進み自端末情報蓄積手段1403の情報と受信したメッセージ1102を参照して上記図11の1103に示す通常の応答メッセージを生成し、無線送受信手段1402に指示してこれを送信し、さらに呼出メッセージの発信側呼出番号および発信側端末識別子を不特定相手通信情報蓄積手段1404の相手呼出番号および相手端末識別子にそれぞれ保存した後、処理を終了する。
【0085】
次に端末ロの通信中断後再接続までの動作を説明する。通信制御手段1409は通信を開始後、制限時間の経過や電波状況の悪化などで通信を中断した場合、連続通信制御手段1410に通信が中断したことを伝える。連続通信制御手段1410はアプリケーション提供手段1401に指示してユーザに通信が中断したことを提示し、通信を継続するか否かの入力を促させる。入力結果が通信の継続を求めるものであった場合は、アプリケーション提供手段1401は通信アプリケーションを保留状態とした後、連続通信制御手段1410に入力結果を伝える。連続通信制御手段1410は一定時間の休止の後、不特定相手通信情報蓄積手段1404の連続通信状態を「実行中」に更新し、不特定相手接続制御手段1405を起動する。このときの端末ロの不特定相手通信情報は図15の1507に示すように、連続通信の状態を示す連続通信状態が「実行中」であり、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、不特定相手通信の一時利用可能呼出番号が「9991」、「9992」、「9993」で状態がそれぞれ「未使用」、「使用」、「未使用」であり、不特定相手通信の自呼出番号が「9992」であり、相手呼出番号が「0001」であり、相手端末識別子が「端末イ」となる。ここで端末不特定相手接続制御手段1405の処理の流れを図16を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段1407を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ16−1)。次に不特定相手着呼制御手段1407の監視結果により処理を振り分ける(ステップ16−2)。ここでは、有効なメッセージが見つからなかったこととし、ステップ16−7に進んで連続通信状態が「実行中」なのでステップ16−4に進んで不特定相手発呼制御手段1406に通常の呼出メッセージの送信を指示する。ここで不特定相手通信情報1507は、最初の接続時の不特定相手通信情報1503と相手呼出番号、自呼出番号が同じなので、呼出メッセージも最初の接続時と同じく図11の1102に示すものとなる。次に不特定相手発呼制御手段1406の処理結果により処理を振り分ける(ステップ16−5)。ここでは発呼処理が完了したこととし、ステップ16−6に進んで接続処理が完了する。端末ロ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段1405はアプリケーション提供手段1401に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段1401は通信アプリケーションの保留状態を解除した後、通信制御手段1409を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0086】
ここでさらに端末ロの不特定相手着呼制御手段1407の処理の流れを図17を用いて説明する。まず無線送受信手段1402に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ17−1)。次にステップ17−7で発信側呼出番号をチェックする。ここでは図18の1801に示す種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末ハ」、発信側呼出番号が「0001」となる相手募集メッセージを発見したとすると、ステップ17−9、ステップ17−2、ステップ17−11と進むが、連続通信状態が実行中なのでステップ17−3に進み、ステップ17−1にもどりステップ17−7に進む。今度は図18の1802に示す種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9992」、発信側端末識別子が「端末ハ」、発信側呼出番号が「0001」となる呼出メッセージを発見したとすると、ステップ17−2、ステップ17−4、ステップ17−10と進むが、不特定相手通信情報の連続通信状態が「実行中」であり、相手端末識別子および受信した呼出メッセージの発信側端末識別子がそれぞれ「端末イ」および「端末ハ」で一致しないので、やはりステップ17−3に進みステップ17−1に戻る。同様の処理を繰り返した後ステップ17−3でタイムアウトとなり処理を終了する。
【0087】
したがって、端末ハによる接続要求があっても無視されるので、必ず端末イと端末ロは再接続できる。 なお、ステップ17−10における相手の同一性の判定に、端末識別子の代わりに呼出番号を用いると、上記例の場合は識別に失敗するが、概ね本実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では通信の継続をユーザに確認するとしたが、中断状況を自動判定して継続または終了を決定することが考えられる。
【0088】
以上のように本実施の形態によれば、連続通信状態を設定する連続通信制御手段をさらに備え、不特定相手着呼制御手段が連続通信状態では相手呼出番号を固定することにより、電波利用を一時停止しても同じ相手と通信を継続することができる。
【0089】
(実施の形態4)
図19は本発明の請求項4に対応する一実施の形態における無線通信端末の構成図である。図19において、1901は、ユーザにアプリケーションを提供するアプリケーション提供手段。1902は、電波の監視および発信を行う無線送受信手段。1903は、自端末の情報を保管する自端末情報蓄積手段。1904は、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段。1905は、前記アプリケーション提供手段1901の指示により不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段。1906は、前記不特定相手接続制御手段1905の指示により前記自端末情報蓄積手段1903および前記不特定相手通信情報蓄積手段1904の情報を参照の上、前記無線送受信手段1902に指示して発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段。1907は、前記不特定相手接続制御手段1905の指示により前記自端末情報蓄積手段1903および前記不特定相手通信情報蓄積手段1904の情報を参照の上、前記無線送受信手段1902に指示して着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段。1908は、前記アプリケーション提供手段1901の指示により前記無線送受信手段1902に指示して呼接続後の通信を制御する通信制御手段。1909は、前記アプリケーション提供手段1901の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段1904に特定の端末の端末識別子を登録する特定端末登録手段である。
【0090】
また本実施の形態における自端末情報蓄積手段1903が記憶しているデータ構造は、図2に示す第1の実施の形態と同様のものとする。
【0091】
また本実施の形態における不特定相手通信情報蓄積手段1904が記憶している第1のデータ構造は、図3に示す第1の実施の形態と同様のものとする。
【0092】
また図20は本実施の形態における不特定相手通信情報蓄積手段1904が記憶している第2のデータ構造である拒絶端末情報の一例を示す模式図である。図20において2001は各端末の拒絶端末情報の初期状態で、相手端末識別子が「空」であり、拒絶端末識別子が「空」であることを示している。
【0093】
また本実施の形態における不特定相手通信用の呼接続メッセージは、図4に示す第1の実施の形態と同様のものとする。
【0094】
以上のように構成されたお互いの呼出番号を知らない無線通信端末3台の間で特定の端末からの接続を拒絶する動作について説明する。
【0095】
まず端末イの接続までの動作を説明する。アプリケーション提供手段1901がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段1905を起動する。ここで不特定相手接続制御手段1905の処理の流れは第1の実施の形態と同様であるので図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段1907を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段1907の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、まずタイムアウトまでに有効な呼出メッセージを発見できなかったこととし、ステップ5−3に進んで無線送受信手段1902に相手募集メッセージ401の送信を指示する。次にまたステップ5−1に戻り不特定相手着呼制御手段1907を起動する。今度は自分宛ての呼出メッセージが見つかったこととし、ステップ5−6に進んで接続処理が完了する。端末イ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段1905はアプリケーション提供手段1901に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段1901は通信制御手段1908を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0096】
ここでさらに端末イの不特定相手着呼制御手段1907の処理の流れを図21を用いて説明する。最初に上記動作の説明の1回目の起動時の動作について説明する。まず無線送受信手段1902に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ21−1)。次に、このメッセージを解析し処理を振り分ける(ステップ21−2)。ここでは、まず呼出メッセージを発見できなかったので、ステップ21−3に進みタイムアウトかどうかを判断する。初めはタイムアウトでないのでステップ21−1に戻り次の呼接続メッセージを取り出す。上記動作を繰り返した結果呼接続メッセージが見つからないままタイムアウトになると、ステップ21−3の判断により処理を終了する。次に上記動作の説明の2回目の起動時の動作について説明する。1回目の起動時と同様に呼接続メッセージの取り出しを繰り返した後通常呼出メッセージが取り出せたとすると次にステップ21−2からステップ21−4に進み、宛先の判断が行われる。ステップ21−4では、呼出メッセージの受信側グループ識別子が自端末情報または不特定相手通信情報のグループ識別子と同じで、かつ、呼出メッセージの受信側呼出番号が自端末情報の呼出番号と同じ場合に自分宛てと判断され、それ以外の場合は自分以外宛てと判断される。ここでは受信した呼出メッセージが上記図4の402で示されるものとすると、受信側グループ識別子が不特定相手通信情報のグループ識別子と同じで、かつ、受信側呼出番号が自端末情報の呼出番号と同じなので自分宛てと判断され、ステップ21−7に進む。ステップ21−7では不特定相手通信情報蓄積手段1904の拒絶端末情報の拒絶端末識別子および受信した呼出メッセージの発信側端末識別子を参照して、拒絶端末識別子と発信側端末識別子が一致した場合はステップ21−3へ、それ以外の場合はステップ21−5に進む。ここでは拒絶端末識別子が「空」で発信側端末識別子が「端末ロ」なのでステップ21−5に進む。ステップ21−5では自端末情報蓄積手段1903の情報と受信したメッセージ402を参照して上記図4の403に示す通常の応答メッセージを生成し、無線送受信手段1902に指示してこれを送信し、さらに発信側端末識別子を不特定相手通信情報蓄積手段1904の相手端末識別子に保存した後、処理を終了する。このときの端末イの拒絶端末情報は図20の2002に示すように、相手端末識別子が「端末ロ」であり、拒絶端末識別子が「空」となる。
【0097】
次に端末ロの接続までの動作を説明する。アプリケーション提供手段1901がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段1905を起動する。ここで不特定相手接続制御手段1905の処理の流れを図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段1907を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段1907の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、相手募集メッセージ401を発見したこととし、ステップ5−4に進んで不特定相手発呼制御手段1906に通常の呼出メッセージ402の送信を指示する。次に不特定相手発呼制御手段1906の処理結果により処理を振り分ける(ステップ5−5)。ここでは発呼処理が完了したこととし、ステップ5−6に進んで接続処理が完了する。端末ロ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段1905はアプリケーション提供手段1901に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段1901は通信制御手段1908を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0098】
ここでさらに端末ロの不特定相手着呼制御手段1907の処理の流れを図21を用いて説明する。まず無線送受信手段1902に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ21−1)。次にステップ21−2からステップ21−8に進む。ステップ21−8では、不特定相手通信情報蓄積手段1904の拒絶端末情報の拒絶端末識別子および受信した呼出メッセージの発信側端末識別子を参照して、拒絶端末識別子と発信側端末識別子が一致した場合はステップ21−3へ、それ以外の場合はステップ21−6に進む。ここでは拒絶端末識別子が「空」で、発信側端末識別子が「端末イ」なのでステップ21−6に進み相手募集メッセージ中の発信側呼出番号「0001」および発信側端末識別子「端末イ」を不特定相手通信情報蓄積手段1904の相手呼出番号および相手端末識別子に保存する。このときの端末ロの不特定相手通信情報は図3の302に示すように、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、相手呼出番号が「0001」となる。また、端末ロの拒絶端末情報は図20の2003に示すように、相手端末識別子が「端末イ」であり、拒絶端末識別子が「空」となる。そして処理を終了する。
【0099】
次に端末イで端末ロとの通信を切断し、拒絶端末登録を行って、その後端末ロとの接続を回避する動作を説明する。アプリケーション提供手段1901がユーザからの切断指示入力を受けると通信制御手段1908に指示して通信を終了する。次にアプリケーション提供手段1901がユーザからの拒絶端末登録指示入力を受けると特定端末登録手段1909に指示して不特定相手通信情報蓄積手段1904に拒絶すべき端末を登録する。ここで特定端末登録手段1909の処理の流れを図22を用いて説明する。まず、不特定相手通信情報蓄積手段1904の相手端末識別子を参照し(ステップ22−1)、これを拒絶端末識別子に保存する(ステップ 22ー2)。このとき端末イの拒絶端末情報は、上記図20の2002に示すものから、2004に示すように相手端末識別子が「端末ロ」であり、相手端末識別子が「端末ロ」であるものに変更される。端末イ全体の動作の流れに戻ってアプリケーション提供手段1901がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段1905を起動する。ここで不特定相手接続制御手段1905の処理の流れは第1の実施の形態と同様であるので図5を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段1907を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ5−1)。次に不特定相手着呼制御手段1907の監視結果により処理を振り分ける(ステップ5−2)。ここでは、まずタイムアウトまでに有効な呼出メッセージを発見できなかったこととし、ステップ5−3に進んで無線送受信手段1902に相手募集メッセージ401の送信を指示する。次にまたステップ5−1に戻り不特定相手着呼制御手段1907を起動する。今度は自分宛ての呼出メッセージが見つかったこととし、ステップ5−6に進んで接続処理が完了する。端末イ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段1905はアプリケーション提供手段1901に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段1901は通信制御手段1908を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0100】
ここでさらに端末イの不特定相手着呼制御手段1907の処理の流れを図21を用いて説明する。最初に上記動作の説明の1回目の起動時の動作について説明する。まず無線送受信手段1902に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ21−1)。ここでは図23の2301に示す種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「0002」となる端末ロからの相手募集メッセージを発見したとすると、ステップ21−2、ステップ21−8と進むが、拒絶端末識別子と発信側端末識別子がともに「端末ロ」で一致するのでステップ21−3に進み、ステップ21−1にもどる。今度は図4の402に示す種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「0002」となる端末ロからの呼出メッセージを発見したとすると、ステップ21−2、ステップ21−4、ステップ21−7と進むが、拒絶端末識別子と発信側端末識別子がともに「端末ロ」で一致するので、やはりステップ21−3に進みステップ21−1に戻る。同様の処理を繰り返した後ステップ21−3でタイムアウトとなり処理を終了する。次に上記動作の説明の2回目の起動時の動作について説明する。1回目の起動時と同様に呼接続メッセージの取り出しを繰り返した後図4の404に示す種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ハ」、発信側呼出番号が「0003」となる端末ハからの呼出メッセージを発見したとするとステップ21−2、ステップ21−4、ステップ21−7と進み、今度は拒絶端末識別子が「端末ロ」で発信側端末識別子が「端末ハ」となり一致ないのでステップ21−5に進み通常の応答メッセージを生成および送信し、さらに相手端末識別子を設定して処理を終了する。
【0101】
したがって、端末イで端末ロと接続後に拒絶指示があった場合は、端末ロからの接続要求があっても無視される一方で、端末ロ以外の端末とは不特定相手通信を行うことができる。
【0102】
なお、本実施の形態では拒絶端末情報の拒絶端末識別子の数を1としたが、複数の端末の識別子を保存できるようにすることで、拒絶する端末数を増加することができる。また、本実施の形態では相手端末識別子を拒絶端末情報に保存したが、第3の実施の形態と同様に不特定相手通信情報に保存してもよい。また、拒絶端末識別子との接続を拒絶するだけではなく、接続後に撃退データを送信してから切断するようにして迷惑通信撃退効果を高めることも可能である。
【0103】
以上のように本実施の形態によれば、特定の端末の端末識別子を登録する特定端末登録手段をさらに備え、不特定相手着呼制御手段が前記特定端末登録手段が設定した情報を参照して特定の端末との接続を拒絶することにより、同じ相手との繰り返し通信を選択的に拒絶することができる。
【0104】
(実施の形態5)
図24は本発明の請求項5に対応する一実施の形態における無線通信端末の構成図である。図24において、2401は、ユーザにアプリケーションを提供するアプリケーション提供手段。2402は、電波の監視および発信を行う無線送受信手段。2403は、自端末の情報を保管する自端末情報蓄積手段。2404は、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段。2405は、前記アプリケーション提供手段2401の指示により不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段。2406は、前記不特定相手接続制御手段2405の指示により前記自端末情報蓄積手段2403および前記不特定相手通信情報蓄積手段2404の情報を参照の上、前記無線送受信手段2402に指示して発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段。2407は、前記不特定相手接続制御手段2405の指示により前記自端末情報蓄積手段2403および前記不特定相手通信情報蓄積手段2404の情報を参照の上、前記無線送受信手段2402に指示して着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段。2408は、前記アプリケーション提供手段2401の指示により前記無線送受信手段2402に指示して呼接続後の通信を制御する通信制御手段。2409は、前記アプリケーション提供手段2401の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段2404に希望する通信の属性を登録する通信属性登録手段である。
【0105】
また本実施の形態における自端末情報蓄積手段2403が記憶しているデータ構造は、図2に示す第1の実施の形態と同様のものとする。
【0106】
また本実施の形態における不特定相手通信情報蓄積手段2404が記憶している第1のデータ構造は、図3に示す第1の実施の形態と同様のものとする。
【0107】
また図25は本実施の形態における不特定相手通信情報蓄積手段2404が記憶している第2のデータ構造である通信属性情報の一例を示す模式図である。図25において2501は端末イの通信属性情報で、ゲームが「可」であり、通話が「可」であり、メールが「不可」であることを示している。2502は端末ロの通信属性情報で、ゲームが「可」であり、通話が「不可」であり、メールが「可」であることを示している。2503は端末ハの通信属性情報で、ゲームが「不可」であり、通話が「可」であり、メールが「不可」であることを示している。
【0108】
また図26は本実施の形態における不特定相手通信用の呼接続メッセージの一例を示す模式図である。図26において2601は端末ハの不特定相手発呼制御手段2406が生成する相手募集メッセージで、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末ハ」、発信側呼出番号が「0003」、オプションが「通話」であることを示している。2602は端末イの不特定相手発呼制御手段2406が生成する相手募集メッセージで、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」、オプションが「ゲーム,通話」であることを示している。2603は端末ロの不特定相手発呼制御手段2406が生成する相手募集メッセージ受信後の通常の呼出の呼接続メッセージで、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「0002」であることを示している。2604は端末ハの不特定相手発呼制御手段2406が生成する相手募集メッセージ受信後の通常の呼出の呼接続メッセージで、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ハ」、発信側呼出番号が「0003」であることを示している。2605は端末イの不特定相手接続制御手段2407が生成する通常の呼出メッセージ受信後の通常の応答の呼接続メッセージで、種別が「応答」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0002」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」であることを示している。
【0109】
以上のように構成された無線通信端末3台の間で希望する通信属性の一致した端末を選択して接続する動作について説明する。
【0110】
まず端末イの接続までの動作を説明する。アプリケーション提供手段2401がユーザからの通信属性変更入力を受けると通信属性登録手段2409に指示して不特定相手通信情報蓄積手段2404に指示された通信属性を登録する。ここで通信属性登録手段2409の処理の流れを図30を用いて説明する。まず、アプリケーション提供手段2401から希望する通信属性を受け取り(ステップ30−1)、不特定相手通信情報蓄積手段2404の通信属性情報のこれに対応するものを「可」に、その他を「不可」に変更する(ステップ30ー2)。このときユーザの入力した通信属性がゲームおよび通話であったとすると、端末イの通信属性情報は上記図25の2501に示すものとなる。端末イ全体の動作の流れに戻って、次にアプリケーション提供手段2401がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段2405を起動する。ここで不特定相手接続制御手段2405の処理の流れを図27を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段2407を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ27−1)。次に不特定相手着呼制御手段2407の監視結果により処理を振り分ける(ステップ27−2)。ここでは、まずタイムアウトまでに有効な呼出メッセージを発見できなかったこととし、ステップ27−3に進む。ステップ27−3では自端末情報蓄積手段2403および不特定相手通信情報蓄積手段2404を参照して、形式に「呼出」を、受信側グループ識別子に不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子を、受信側呼出番号に不特定相手通信情報の通信相手募集呼出番号を、発信側端末識別子に自端末情報の端末識別子を、発信側呼出番号に自端末情報の呼出番号を、オプションに通信属性情報のうち「可」となっているものをそれぞれ設定して相手募集メッセージを生成し、無線送受信手段2402にこの相手募集メッセージの送信を指示する。ここでは上記相手募集メッセージ2602が生成され、送信が指示される。次にまたステップ27−1に戻り不特定相手着呼制御手段2407を起動する。今度は自分宛ての呼出メッセージが見つかったこととし、ステップ27−6に進んで接続処理が完了する。端末イ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段2405はアプリケーション提供手段2401に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段2401は通信制御手段2408を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0111】
ここでさらに端末イの不特定相手着呼制御手段2407の処理の流れを図28を用いて説明する。最初に上記動作の説明の1回目の起動時の動作について説明する。まず無線送受信手段2402に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ28−1)。次に、このメッセージを解析し処理を振り分ける(ステップ28−2)。ここでは、まず呼出メッセージを発見できなかったので、ステップ28−3に進みタイムアウトかどうかを判断する。初めはタイムアウトでないのでステップ28−1に戻り次の呼接続メッセージを取り出す。上記動作を繰り返した結果呼接続メッセージが見つからないままタイムアウトになると、ステップ28−3の判断により処理を終了する。次に上記動作の説明の2回目の起動時の動作について説明する。1回目の起動時と同様に呼接続メッセージの取り出しを繰り返した後、上記図26の2603に示す端末ロからの通常の呼出メッセージを発見したとすると、ステップ28−2、ステップ28−4に進み、宛先の判断が行われる。ステップ28−4では、呼出メッセージの受信側グループ識別子が自端末情報または不特定相手通信情報のグループ識別子と同じで、かつ、呼出メッセージの受信側呼出番号が自端末情報の呼出番号と同じ場合に自分宛てと判断され、それ以外の場合は自分以外宛てと判断される。ここでは受信側グループ識別子と不特定相手通信情報のグループ識別子が共に「グループX」で、かつ、受信側呼出番号と自端末情報の呼出番号が共に「0001」なので自分宛てと判断され、ステップ28−5に進む。ステップ28−5では自端末情報蓄積手段2403の情報と受信したメッセージ2603を参照して上記図26の2605に示す通常の応答メッセージを生成し、無線送受信手段2402に指示してこれを送信し、処理を終了する。
【0112】
次に端末ロの接続までの動作を説明する。アプリケーション提供手段2401がユーザからの通信属性変更入力を受けると通信属性登録手段2409に指示して不特定相手通信情報蓄積手段2404に指示された通信属性を登録する。このときユーザの入力した通信属性がゲームおよびメールであったとすると、端末ロの通信属性情報は上記図25の2502に示すものとなる。端末ロ全体の動作の流れに戻ってアプリケーション提供手段2401がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段2405を起動する。ここで不特定相手接続制御手段2405の処理の流れは第1の実施の形態と同様であるので図27を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段2407を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ27−1)。次に不特定相手着呼制御手段2407の監視結果により処理を振り分ける(ステップ27−2)。ここでは、相手募集メッセージ2602を発見したこととし、ステップ27−4に進んで不特定相手発呼制御手段2406に通常の呼出メッセージ2603の送信を指示する。次に不特定相手発呼制御手段2406の処理結果により処理を振り分ける(ステップ27−5)。ここでは発呼処理が完了したこととし、ステップ27−6に進んで接続処理が完了する。端末ハ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段2405はアプリケーション提供手段2401に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段2401は通信制御手段2408を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0113】
ここでさらに端末ロの不特定相手着呼制御手段2407の処理の流れを図28を用いて説明する。まず無線送受信手段2402に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ28−1)。ここでは上記図26の2601に示す端末ハからの相手募集メッセージを発見したとすると、ステップ28−2、ステップ28−7と進む。ステップ28−7では不特定相手通信情報蓄積手段2404の通信属性情報および受信した呼出メッセージのオプションに含まれる情報を参照して、オプションに通信属性情報で「可」となっている通信属性と一致するものが含まれていた場合はステップ28−6へ、それ以外の場合はステップ28−3に進む。ここでは「可」となっている通信属性情報が「ゲーム」および「メール」で、オプションに含まれる情報が「通話」なのでステップ28−3に進みステップ28−1に戻る。今度は上記図26の2602に示す端末イからの相手募集メッセージを発見したとすると、再びステップ28−2、ステップ28−7と進み、「可」となっている通信属性情報が「ゲーム」および「メール」で、オプションに含まれる情報が「ゲーム,通話」なのでステップ28−6に進み、相手募集メッセージ中の発信側呼出番号「0001」を不特定相手通信情報蓄積手段2404の相手呼出番号に保存する。このときの端末ロの不特定相手通信情報は図29の2901に示すように、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、相手呼出番号が「0001」となる。そして処理を終了する。
【0114】
次に端末ハの動作を説明する。アプリケーション提供手段2401がユーザからの通信属性変更入力を受けると通信属性登録手段2409に指示して不特定相手通信情報蓄積手段2404に指示された通信属性を登録する。このときユーザの入力した通信属性が通話であったとすると、端末ハの通信属性情報は上記図25の2503に示すものとなる。アプリケーション提供手段2401がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段2405を起動する。ここで不特定相手接続制御手段2405の処理の流れを図27を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段2407を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ27−1)。次に不特定相手着呼制御手段2407の監視結果により処理を振り分ける(ステップ27−2)。ここでは、まずタイムアウトまでに有効な呼出メッセージを発見できなかったこととし、ステップ27−3に進み上記相手募集メッセージ2601が生成され、送信が指示される。次にまたステップ27−1に戻り不特定相手着呼制御手段2407を起動する。今度は相手募集メッセージ2602を発見したこととし、ステップ27−4に進んで不特定相手発呼制御手段2406に通常の呼出メッセージ2604の送信を指示する。次に不特定相手発呼制御手段2406の処理結果により処理を振り分ける(ステップ27−5)。ここでは端末イと端末ロの間で接続が完了したために発呼処理が失敗したこととすると、有効な相手が現れるまでステップ27−1、27−2、27−3を繰り返す。
【0115】
ここでさらに端末ハの不特定相手着呼制御手段2407の処理の流れを図28を用いて説明する。最初に上記動作の説明の1回目の起動時の動作について説明する。まず無線送受信手段2402に指示して通信スロットから呼接続メッセージを取り出す(ステップ28−1)。次に、このメッセージを解析し処理を振り分ける(ステップ28−2)。ここでは、まず呼出メッセージを発見できなかったので、ステップ28−3に進みタイムアウトかどうかを判断する。初めはタイムアウトでないのでステップ28−1に戻り次の呼接続メッセージを取り出す。上記動作を繰り返した結果呼接続メッセージが見つからないままタイムアウトになると、ステップ28−3の判断により処理を終了する。次に上記動作の説明の2回目の起動時の動作について説明する。1回目の起動時と同様に呼接続メッセージの取り出しを繰り返した後、上記図26の2602に示す端末イからの相手募集メッセージを発見したとすると、ステップ28−2、ステップ28−7と進み、「可」となっている通信属性情報が「通話」で、オプションに含まれる情報が「ゲーム,通話」なのでステップ28−6に進み、相手募集メッセージ中の発信側呼出番号「0001」を不特定相手通信情報蓄積手段2404の相手呼出番号に保存する。このときの端末ハの不特定相手通信情報は図29の2901に示すように、不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、相手呼出番号が「0001」となる。そして処理を終了する。
【0116】
したがって、端末ロは希望する通信属性のうち「ゲーム」が一致する端末イとの接続は可能であるのに対し、希望する通信属性が一致しない端末ハとは接続不可能なので、希望する相手との通信を選択的に行うことができる。
【0117】
なお、本実施の形態では呼接続メッセージのオプションを使用したためPHSの子機間直接通話では最大5種類の通信属性しか扱えないが、複数の不特定相手通信用グループ識別子を制御することを可能にし、通信属性の分類に合わせて不特定相手通信用グループ識別子を用意することで利用できる通信属性の数を増加することができる。また、本実施の形態では呼接続時に通信属性の評価を行ったが、一旦呼接続した後に通信属性を送受信するようにすると、電波の利用効率は下がるが、より複雑な通信属性に基づいたネゴシエーションが可能となる。また、本実施の形態では通常の呼出メッセージには通信属性を付加しなかったが、通常の呼出メッセージにも通信属性を付加することで、相手通信属性の確認や、複数の端末からの呼出メッセージがあった場合に通信属性に基づいた優先的な選択を行うことが可能となる。
【0118】
以上のように本実施の形態によれば、通信を希望する相手の属性を登録する通信属性登録手段をさらに備え、不特定相手接続制御手段が前記通信属性登録手段の登録した情報を参照して相手募集メッセージを生成し、さらに不特定相手着呼制御手段が前記特定端末登録手段が設定した情報を参照して選択的に接続を行うことにより、希望する属性の相手を選択して通信することができ、希望しない通信が減ることで電波の利用効率も高まる。
【0119】
(実施の形態6)
図32は本発明の請求項6に対応する一実施の形態における無線通信システムを構成するエリア管理装置の構成図である。3201は、ユーザにアプリケーションを提供するアプリケーション提供手段。3202は、電波の監視および発信を行う無線送受信手段。3203は、自端末の情報を保管する自端末情報蓄積手段。3204は、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段。3205は、前記アプリケーション提供手段3201の指示により不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段。3206は、前記不特定相手接続制御手段3205の指示により前記自端末情報蓄積手段3203および前記不特定相手通信情報蓄積手段3204の情報を参照の上、前記無線送受信手段3202に指示して発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段。3207は、前記不特定相手接続制御手段3205の指示により前記自端末情報蓄積手段3203および前記不特定相手通信情報蓄積手段3204の情報を参照の上、前記無線送受信手段3202に指示して着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段。3208は、前記無線送受信手段3202に指示して呼接続後の通信を制御する通信制御手段。3209は、前記不特定相手接続制御手段3205の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段3204の情報を参照して相手端末のリストを生成する相手端末リスト生成手段。3210は、前記相手端末リスト生成手段3209の生成したリストを保管する相手端末リスト蓄積手段。3211は前記不特定相手接続制御手段3205の指示により前記相手端末リスト蓄積手段3210の情報を参照の上、前記通信制御手段3208に指示して相手端末リストを送信する相手端末リスト提供手段である。
【0120】
また図33は本実施の形態における無線通信システムを構成する無線通信端末の構成図である。3301は、ユーザにアプリケーションを提供するアプリケーション提供手段。3302は、電波の監視および発信を行う無線送受信手段。3303は、自端末の情報を保管する自端末情報蓄積手段。3304は、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段。3305は、前記アプリケーション提供手段3301の指示により不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段。3306は、前記不特定相手接続制御手段3305の指示により前記自端末情報蓄積手段3303および前記不特定相手通信情報蓄積手段3304の情報を参照の上、前記無線送受信手段3302に指示して発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段。3307は、前記不特定相手接続制御手段3305の指示により前記自端末情報蓄積手段3303および前記不特定相手通信情報蓄積手段3304の情報を参照の上、前記無線送受信手段3302に指示して着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段。3308は、前記無線送受信手段3302に指示して呼接続後の通信を制御する通信制御手段。3309は、前記前記通信制御手段3208に指示して相手端末リストを受信する相手端末リスト取得手段。3310は、前記相手端末リスト取得手段の取得したリストを保管する相手端末リスト蓄積手段である。
【0121】
また図34は本実施の形態におけるエリア管理装置の自端末情報蓄積手段3203が記憶しているデータ構造である自端末情報の一例を示す模式図である。図34において3401は端末イのグループ識別子が「グループX」であり、端末識別子が「端末ニ」であり、呼出番号が「0000」であることを示している。
【0122】
また本実施の形態における無線通信端末の自端末情報蓄積手段3303が記憶しているデータ構造は、図2に示す第1の実施の形態と同様のものとする。
【0123】
また図35は本実施の形態におけるエリア管理装置の不特定相手通信情報蓄積手段3204が記憶しているデータ構造である不特定相手通信情報の一例を示す模式図である。図35において3501は不特定相手通信を示すグループ識別子が「グループX」であり、不特定相手通信の通信相手募集を示す呼出番号が「9999」であり、相手呼出番号が「未定」であることを示している。
【0124】
また本実施の形態における無線通信端末の不特定相手通信情報蓄積手段3204が記憶しているデータ構造は、図3に示す第1の実施の形態と同様のものとする。
【0125】
また図36は本実施の形態における呼接続メッセージの一例を示す模式図である。図36において3601は端末イの不特定相手接続制御手段3305が生成する相手募集メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。3602は端末ロの不特定相手接続制御手段3305が生成する相手募集メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「0002」となる。3603は端末ハの不特定相手接続制御手段3305が生成する相手募集メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「9999」、発信側端末識別子が「端末ハ」、発信側呼出番号が「0003」となる。3604は端末イの不特定相手発呼制御手段3306が生成する呼出メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0000」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。3605はエリア管理装置の不特定相手着呼制御手段3207が生成する応答メッセージを示しており、種別が「応答」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ニ」、発信側呼出番号が「0000」となる。3606は端末ロの不特定相手発呼制御手段3306が生成する呼出メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0002」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。3605は端末ロの不特定相手着呼制御手段3307が生成する応答メッセージを示しており、種別が「応答」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「0002」となる。
【0126】
また図37は本実施の形態におけるエリア管理装置の相手端末リスト蓄積手段3210および無線通信端末の相手端末リスト蓄積手段3310が記憶しているデータ構造である相手端末リストの一例を示す模式図である。図37において3701はエリア管理装置の相手端末リストで、1つの端末情報からなり、第1の端末情報は、呼出番号が「0001」、割当通信スロットが「スロットA」、更新時刻が「15:20」であることを示している。3702はエリア管理装置の相手端末リストで、1つの端末情報からなり、第1の端末情報は、呼出番号が「0001」、割当通信スロットが「スロットA」、更新時刻が「15:30」であることを示している。3703はエリア管理装置の相手端末リストで、2つの端末情報からなり、第1の端末情報は、上記3702と同じであり、第2の端末情報は、呼出番号が「0002」、割当通信スロットが「スロットB」、更新時刻が「15:35」であることを示している。3704はエリア管理装置の相手端末リストで、3つの端末情報からなり、第1、第2の端末情報は、上記3703と同じであり、第3の端末情報は、呼出番号が「0003」、割当通信スロットが「スロットC」、更新時刻が「15:36」であることを示している。3705はエリア管理装置の相手端末リストで、1つの端末情報からなり、第1の端末情報は、呼出番号が「0003」、割当通信スロットが「スロットC」、更新時刻が「15:36」であることを示している。3706は端末イの相手端末リストで、端末情報は3701と同じであり、取得時刻が「15:20」であることを示している。3707は端末イの相手端末リストで、端末情報は3702と同じであり、取得時刻が「15:30」であることを示している。3708は端末ロの相手端末リストで、端末情報は3703と同じであり、取得時刻が「15:35」であることを示している。3709は端末ハの相手端末リストで、端末情報は3704と同じであり、取得時刻が「15:36」であることを示している。
【0127】
以上のように構成されたエリア管理装置と無線通信端末3台からなるシステムで、無線通信端末の間で効率的に接続が行われる動作について説明する。
【0128】
まずエリア管理装置が相手端末リストを生成提供する動作を説明する。アプリケーション提供手段3201がユーザの起動の指示を受けると、不特定相手接続制御手段3205を起動する。ここで不特定相手接続制御手段3205の処理の流れを図40を用いて説明する。まずタイムアウトを設定して不特定相手着呼制御手段3207を起動し呼接続メッセージの監視を開始する(ステップ40−1)。次に不特定相手着呼制御手段3207の監視結果により処理を振り分ける(ステップ40−2)。ここでは、まず上記図36の3601に示す端末イの相手募集メッセージを見つけたこととし、ステップ40−4に進み相手端末リスト生成手段3209を起動してステップ40−1、40−2に戻る。再び上記図36の3601に示す端末イの相手募集メッセージを見つけたとすると、ステップ40−4に進み相手端末リスト生成手段3209を起動してステップ40−1、40−2に戻る。今度は上記図36の3604に示す端末イの呼出メッセージを見つけたとすると、ステップ40−5に進み相手端末リスト提供手段3209を起動してステップ40−1、40−2に戻る。続いて上記図36の3602に示す端末ロの相手募集メッセージ、端末ロの呼出メッセージ、上記図36の3603に示す端末ハの相手募集メッセージ、端末ハの呼出メッセージの順に見つけたとすると、ステップ40−5または40−4の後、40−1、40−2に戻る処理を繰り返す。最後に呼接続メッセージが見つからなかったとすると、ステップ40−3に進む。ステップ40−3では更新時間から一定時間経過した端末情報を消去するために、不特定相手通信情報蓄積手段3204の相手呼出番号を「未定」に変更した後で、相手端末リスト生成手段3209を起動する。
【0129】
ここで不特定相手着呼制御手段3207は第1の実施の形態と同様の処理を行うので、上記処理の流れにおいて、相手募集メッセージ3601を見つけた時には不特定相手通信情報蓄積手段3204の不特定相手通信情報は上記図35の3502に示すものとなる。また呼出メッセージ3604を見つけた場合には応答メッセージ3605を送信する。また、相手募集メッセージ3602を見つけた時には不特定相手通信情報蓄積手段3204の不特定相手通信情報は上記図35の3503に示すものとなる。相手募集メッセージ3603を見つけた時には不特定相手通信情報蓄積手段3204の不特定相手通信情報は上記図35の3504に示すものとなる。
【0130】
ここでさらにエリア管理装置の相手端末リスト生成手段3209の処理の流れを図41を用いて説明する。まずステップ41−1では不特定相手通信情報蓄積手段3204の相手呼出番号および相手端末リスト蓄積手段3210の相手端末リストを参照して、相手呼出番号が「未定」の場合はステップ41−3に進み、また相手呼出番号が相手端末リスト中にない場合はステップ41−2に進み、また相手呼出番号が相手端末リスト中にある場合はステップ41−4に進む。まず上記処理の流れにおいて、相手募集メッセージ3601を見つけた時には、不特定相手通信情報は上記図35の3502に示すもので相手呼出番号は「0001」であり、相手端末リストは空なのでステップ41−2に進む。ステップ41−2では呼出番号、未割り当ての空き通信スロットおよび現在時刻を取り出し、相手端末情報の呼出番号、通信スロットとおよび更新時刻にそれぞれ設定し、相手端末リストに追加する。ここでは空き通信スロットとして「スロットA」が、現在時刻が「15:20」であったとすると、上記図37の3701に示すものとなる。次にステップ41−3に進む。ステップ41−3では相手端末リストの相手端末情報のうち更新時刻から一定時間経過したものをリストから削除する。ここでは期限切れ時間を10分とすると、期限切れしていないのでリストに変化はない。そして処理を終了する。次に上記処理の流れにおいて、再度相手募集メッセージ3601を見つけた時には、相手呼出番号は「0001」であり、相手端末リストは上記図37の3701に示すものでリストに存在するのでステップ41−4に進む。ステップ41−4では、現在時刻を取り出して呼出番号が一致した相手端末情報の更新時刻に設定する。ここでは現在時刻が「15:30」であったとすると、相手端末リストは上記図37の3702に示すものとなる。次にステップ41−3に進み、期限切れしている相手端末情報はないので処理を終了する。次に上記処理の流れにおいて、相手募集メッセージ3602を見つけた時には、不特定相手通信情報は上記図35の3503に示すもので相手呼出番号は「0002」であり、相手端末リストは上記図37の3702に示すものなのでステップ41−2に進み、ここでは空き通信スロットとして「スロットB」が、現在時刻が「15:35」であったとすると、上記図37の3703に示すものとなる。次にステップ41−3に進み、期限切れしている相手端末情報はないので処理を終了する。次に上記処理の流れにおいて、相手募集メッセージ3603を見つけた時には、不特定相手通信情報は上記図35の3504に示すもので相手呼出番号は「0003」であり、相手端末リストは上記図37の3703に示すものなのでステップ41−2に進み、ここでは空き通信スロットとして「スロットC」が、現在時刻が「15:36」であったとすると、上記図37の3704に示すものとなる。次にステップ41−3に進み、期限切れしている相手端末情報はないので処理を終了する。次に上記処理の流れにおいて、メッセージが見つからなかった時には、不特定相手通信情報は上記図35の3501に示すもので相手呼出番号は「未定」であり、相手端末リストは上記図37の3704に示すものなのでステップ41−3に進む。ここでは、現在時刻が「15:45」であったとすると、更新時刻が「15:30」および「15:35」の相手端末情報は期限切れなので削除され、上記図37の3705に示すものとなり処理を終了する。
【0131】
ここでさらにエリア管理装置の相手端末リスト提供手段3211の処理の流れを図42を用いて説明する。まず相手端末リスト蓄積手段3210の相手端末リストを参照し、(ステップ42−1)、つぎに通信制御手段3208に指示してこれを送信する(ステップ42−2)。上記処理の流れにおいて1回目の起動時には上記図37の3703に示す相手端末リストを端末イに、2回目の起動時には上記図37の3702に示す相手端末リストを端末イに、3回目の起動時には上記図37の3703に示す相手端末リストを端末ロに、4回目の起動時には上記図37の3704に示す相手端末リストを端末ハに、それぞれ送信する。
【0132】
次に端末イが相手端末リストを取得した後接続するまでの動作を説明する。アプリケーション提供手段3301がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段3305を起動する。ここで不特定相手接続制御手段3305の処理の流れを図38を用いて説明する。まず自端末情報蓄積手段3303および不特定相手通信情報蓄積手段3304を参照して、形式に「呼出」を、受信側グループ識別子に不特定相手通信情報の不特定相手通信グループ識別子を、受信側呼出番号に不特定相手通信情報の通信相手募集呼出番号を、発信側端末識別子に自端末情報の端末識別子を、発信側呼出番号に自端末情報の呼出番号をそれぞれ設定して相手募集メッセージを生成し、無線送受信手段3302にこの相手募集メッセージの送信を指示する(ステップ38−3)。ここでは上記図36の3601に示す相手募集メッセージが送信される。次に相手端末リスト取得手段3309を起動してエリア管理装置から相手端末リストを取得する(ステップ38−7)。ここでは上記図37の3706に示す相手端末リストが取得できたとする。次にステップ38−8では相手端末リスト蓄積手段3310の情報を参照し、相手端末リストがない場合はステップ38−1に進み、また相手端末リストがあるが取得から一定時間経過した場合はステップ38−3に戻り、また相手端末リストがあり取得から一定時間経過していない場合はステップ38−9に進む。ここでは相手端末リストを取得したばかりなのでステップ38−9に進む。ステップ38−9ではタイムアウトと省電力モードを設定して不特定相手着呼制御手段3307を起動し呼接続メッセージの監視を開始しステップ38−10に進む。ステップ38−10では、監視の結果通常呼び出しを発見した場合はステップ38−6に進んで処理を完了し、またそれ以外の場合はステップ38−11に進む。ここでは有効なメッセージが見つからなかったとしてステップ38−11に進む。ステップ38−11では、相手端末リストを参照し自分以外の端末番号の相手端末情報があれば相手端末情報の対応する通信スロットを利用して発呼するよう不特定相手発呼手段を起動してステップ38−5に進む。ここでは相手端末リストが上記図37の3706に示すもので自分以外の相手端末情報がないので発呼は行わない。ステップ38−5では発呼処理が失敗した場合はステップ38−8に戻り、発呼処理が完了した場合はステップ38−6に進んで処理を終了する。ここでは発呼を行わなかったのでステップ38−8に戻る。ここでは現在時刻が「15:30」で相手端末リストの取得から一定時間以上経過したとして、ステップ38−3に進み再度相手募集メッセージ3601が送信される。次にステップ38−7で相手端末リスト3707が取得されステップ38−8,38−9,38−10に進む。ここで今度は通常呼び出しが見つかったとしてステップ38−6に進み処理を完了する。端末イ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段3305はアプリケーション提供手段3301に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段3301は通信制御手段3308を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0133】
ここでさらに端末イの不特定相手着呼制御手段3307の処理の流れを図39を用いて説明する。まず上記動作の説明の1回目の起動時の動作について説明する。まずステップ39−7では省電力モードの場合はステップ39−8に進み、そうでない場合は39−1に進む。ここでは省電力モードで起動されたのでステップ39−8に進む。ステップ39−8では相手端末リスト蓄積手段3310と自端末情報蓄積手段3303の情報を参照し、相手端末リストの自呼出番号に対応する通信スロットを取り出す。ここでは「スロットA」が取り出される。次にステップ39−9では上記通信スロットのみを監視するよう無線送受信手段3302に指示して呼接続メッセージを取り出しステップ39−2に進む。ステップ39−2ではこのメッセージを解析し、通常呼出の場合はステップ39−4に、相手募集の場合はステップ39−10に、それ以外の場合はステップ39−3にそれぞれ進む。ここでは、まず呼出メッセージを発見できなかったので、ステップ39−3に進みタイムアウトかどうかを判断する。初めはタイムアウトでないのでステップ39−1に戻り次の呼接続メッセージを取り出す。上記動作を繰り返した結果呼接続メッセージが見つからないままタイムアウトになると、ステップ39−3の判断により処理を終了する。次に上記動作の説明の2回目の起動時の動作について説明する。1回目の起動時と同様に呼接続メッセージの取り出しを繰り返した後、上記図36の3606に示す端末ロからの通常の呼出メッセージを発見したとすると、ステップ39−2、ステップ39−4に進み、宛先の判断が行われる。ステップ39−4では、呼出メッセージの受信側グループ識別子が自端末情報または不特定相手通信情報のグループ識別子と同じで、かつ、呼出メッセージの受信側呼出番号が自端末情報の呼出番号と同じ場合に自分宛てと判断され、それ以外の場合は自分以外宛てと判断される。ここでは受信側グループ識別子と不特定相手通信情報のグループ識別子が共に「グループX」で、かつ、受信側呼出番号と自端末情報の呼出番号が共に「0001」なので自分宛てと判断され、ステップ39−5に進む。ステップ39−5では自端末情報蓄積手段3303の情報と受信したメッセージ3607を参照して上記図36の3607に示す通常の応答メッセージを生成し、無線送受信手段3302に指示してこれを送信し、処理を終了する。
【0134】
ここでさらに端末イの相手端末リスト取得手段3309の処理の流れを図43を用いて説明する。まず、エリア管理装置の呼出番号「0000」を指定して不特定相手発呼制御手段3306を起動しエリア管理装置と接続する(ステップ43−1)。上記処理の流れにおいて1回目、2回目の起動時とも上記図36の3604に示す呼出メッセージが送信され、上記応答メッセージ3605を受信して接続が完了する。次に通信制御手段3308に指示して相手端末リストを受信し(ステップ43−2)、接続を切断する(ステップ43−3)。次に現在時刻を参照して取得時刻に設定し相手端末リスト蓄積手段331に登録する(ステップ43−4)。上記処理の流れにおいて1回目の起動時には上記図37の3706に示す相手端末リストを、2回目の起動時には上記図37の3707に示す相手端末リストが保管される。
【0135】
次に端末ロが相手端末リストを取得した後接続するまでの動作を説明する。アプリケーション提供手段3301がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段3305を起動する。ここで不特定相手接続制御手段3305の処理の流れを図38を用いて説明する。まずステップ38−3で上記図36の3602に示す相手募集メッセージが送信される。次にステップ38−7で上記図37の3708に示す相手端末リストが取得できたとする。次にステップ38−8、38−9、38−10に進み、有効なメッセージが見つからなかったとしてステップ38−11に進む。ここでは相手端末リストが上記図37の3708に示すもので自分以外に呼出番号「0001」の相手端末情報があるので対応する通信スロット「スロットA」を指定して不特定相手発呼制御手段3306を起動する。ステップ38−5では発呼処理が完了したとしてステップ38−6に進んで処理を終了する。端末ロ全体の動作の説明に戻って、不特定相手接続制御手段3305はアプリケーション提供手段3301に接続が完了したことを伝え、アプリケーション提供手段3301は通信制御手段3308を起動して呼接続後の通信を開始する。
【0136】
したがって端末イと端末ロの間で通信が可能となる。
【0137】
次に端末ハの動作を説明する。アプリケーション提供手段3301がユーザの不特定相手通信開始の指示を受けると、不特定相手接続制御手段3305を起動する。ここで不特定相手接続制御手段3305の処理の流れを図38を用いて説明する。まずステップ38−3で上記図36の3602に示す相手募集メッセージが送信される。次にステップ38−7で上記図37の3709に示す相手端末リストが取得できたとする。次にステップ38−8、38−9、38−10に進み、有効なメッセージが見つからなかったとしてステップ38−11に進む。ここでは相手端末リストが上記図37の3709に示すもので自分以外に呼出番号「0001」の相手端末情報があるので対応する通信スロット「スロットA」を指定して不特定相手発呼制御手段3306を起動する。ステップ38−5では端末イと端末ロが通信スロット「スロットA」を利用して通信中であったとし、発呼処理に失敗して38−8に戻る、次にステップ38−9、38−10、38−11と進み、今度は呼出番号「0002」の相手端末情報から「スロットB」を取り出して呼出メッセージを発信したとすると、端末ロは端末イと通信中なので応答メッセージを返さず、発呼処理が失敗してステップ38−8に戻る。
【0138】
したがって、相手端末リストを取得すれば、各端末は、不特定相手との接続効率を何ら低下させることなく、省電力モードで不特定相手着呼制御手段を起動することができるので、電力消費を抑えることができる。さらに、エリア管理装置は、期限切れまでは各端末の情報を相手端末情報として保存し、それを繰り返し提供するので、各端末は、相手募集メッセージの発信間隔を大きくすることができ、消費電力を抑えるとともに、システム全体としての電波の利用効率も高まる。
【0139】
なお、本実施の形態では、相手募集メッセージに含まれる情報のうち、相手端末情報には呼出番号のみを保存したが、端末識別子を保存することで、端末の識別性が高まる。また、本実施の形態では、エリア管理装置の呼出番号を「0000」固定としたが、不特定相手通信情報の情報要素として追加してもよい。また、本実施の形態では無線通信端末において、相手端末リストから接続相手を選択する処理に関して特に限定しなかったが、一度発呼に失敗した場合は端末リストから消去することや、相手募集メッセージおよび相手端末情報に第5の実施の形態に示したような属性情報を付加し属性による評価により選択することで、接続効率の向上が図れる。また、本実施の形態ではエリア管理装置において相手端末リストからの相手端末情報の削除を期限切れ時としたが、それに加えて割り当てた通信スロットを利用した通信の確立を検出した場合にもリストからの削除を行うことで、無線通信端末での無駄な通信を削減することができる。また、本実施の形態ではエリア管理装置と無線通信端末の無線通信機能を同等のものとしたが、エリア管理装置に無線通信機能を複数持たせ、同時に複数の通信スロットを利用した監視および通信を可能にすることで、システムの効率を向上させることができる。また、本実施の形態ではエリア管理装置が1台の場合のみについて述べたが、エリア管理装置が複数ある場合についてもエリア管理装置の送受信可能距離を無線通信端末の半分以下とすることで、隠れ端末の問題を発生させることなく本システムを面上に延長して行くことができる。また、本実施の形態では無線通信端末がエリア管理装置から相手端末リストを取得する際に子機間直接通話の枠組みを使用したが、公衆網による接続やページャなど別の通信機能を付加することでも同様の効果が得られる。
【0140】
以上のように本実施の形態によれば、複数の相手端末の情報である相手端末リストを生成する相手端末リスト生成手段と、相手端末リストを提供する相手端末リスト生成手段をさらに備えたエリア管理装置と、
相手端末リストを取得する相手端末リスト取得手段をさらに備え、不特定相手接続制御手段が相手端末リストを参照して呼接続を行う無線通信端末と、
により構成される無線通信システム
としたことにより、さらに効率的に希望する通信相手を見つけるとともに、待ち受け処理を軽減して端末の消費電力を低減することができる。
【0141】
(実施の形態7)
図44は本発明の請求項7に対応する一実施の形態における無線通信システムを構成するエリア管理装置の構成図である。4401は、ユーザにアプリケーションを提供するアプリケーション提供手段。4402は、電波の監視および発信を行う無線送受信手段。4403は、自端末の情報を保管する自端末情報蓄積手段。4404は、不特定相手通信の情報を保管する不特定相手通信情報蓄積手段。4405は、前記アプリケーション提供手段4401の指示により不特定相手との呼接続を制御する不特定相手接続制御手段。4406は、前記不特定相手接続制御手段4405の指示により前記自端末情報蓄積手段4403および前記不特定相手通信情報蓄積手段4404の情報を参照の上、前記無線送受信手段4402に指示して発呼時の動作を制御する不特定相手発呼制御手段。4407は、前記不特定相手接続制御手段4405の指示により前記自端末情報蓄積手段4403および前記不特定相手通信情報蓄積手段4404の情報を参照の上、前記無線送受信手段4402に指示して着呼時の動作を制御する不特定相手着呼制御手段。4408は、前記無線送受信手段4402に指示して呼接続後の通信を制御する通信制御手段。4409は、前記不特定相手接続制御手段4405の指示により前記不特定相手通信情報蓄積手段4404の情報を参照して相手端末のリストを生成する相手端末リスト生成手段。4410は、前記相手端末リスト生成手段4409の生成したリストを保管する相手端末リスト蓄積手段。4411は、前記不特定相手接続制御手段4405の指示により前記相手端末リスト蓄積手段4410の情報を参照の上、前記通信制御手段4408に指示して相手端末リストを送信する相手端末リスト提供手段。4412は、遠隔地のエリア管理装置との通信を行う長距離通信手段。4413は、前記長距離通信手段4412に指示して相手端末リストの情報を交換する情報交換手段。4414は、前記情報交換手段4413により生成された遠隔端末の呼出番号の対応表を保管する遠隔端末対応表蓄積手段。4415は、前記遠隔端末対応表蓄積手段4414の情報を参照して前記長距離通信手段4412に指示して通信内容の転送を行う転送制御手段である。
【0142】
また本実施の形態における無線通信システムを構成する無線通信端末の構成は、図33に示す第6の実施の形態同様のものとする。。
【0143】
また図45は本実施の形態における無線通信端末およびエリア管理装置の自端末情報を示す模式図である。図45において4501は端末イのグループ識別子が「グループA」であり、端末識別子が「端末イ」であり、呼出番号が「0001」であることを示している。4502は端末ロのグループ識別子が「グループB」であり、端末識別子が「端末ロ」であり、呼出番号が「0001」であることを示している。4503はエリア管理装置甲のグループ識別子が「グループX」であり、端末識別子が「端末ニ」であり、呼出番号が「0000」であることを示している。4504はエリア管理装置乙のグループ識別子が「グループX」であり、端末識別子が「端末ホ」であり、呼出番号が「0000」であることを示している。
【0144】
また図46は本実施の形態におけるエリア管理装置の呼接続メッセージの一例を示す模式図である。図46において4601は端末ロが生成する呼出メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「8009」、発信側端末識別子が「端末ロ」、発信側呼出番号が「0001」となる。4602はエリア管理装置甲が生成する呼出メッセージを示しており、種別が「呼出」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ニ」、発信側呼出番号が「8001」となる。4603は端末イが生成する応答メッセージを示しており、種別が「応答」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「8001」、発信側端末識別子が「端末イ」、発信側呼出番号が「0001」となる。4604はエリア管理装置乙が生成する応答メッセージを示しており、種別が「応答」、受信側グループ識別子が「グループX」、受信側呼出番号が「0001」、発信側端末識別子が「端末ホ」、発信側呼出番号が「8009」となる。
【0145】
また図47は本実施の形態におけるエリア管理装置の相手端末リスト蓄積手段4410および無線通信端末の相手端末リスト蓄積手段が記憶している相手端末リストの一例を示す模式図である。図47において4701はエリア管理装置甲の相手端末リストで、1つの端末情報からなり、第1の端末情報は、呼出番号が「0001」、割当通信スロットが「スロットA」、更新時刻が「15:30」であることを示している。4702はエリア管理装置甲の相手端末リストで、2つの端末情報からなり、第1の端末情報は上記4701と同じであり、第2の端末情報は、呼出番号が「8001」、割当通信スロットが「スロットB」、更新時刻が「15:35」であることを示している。4703はエリア管理装置乙の相手端末リストで、1つの端末情報からなり、第1の端末情報は、呼出番号が「0001」、割当通信スロットが「スロットB」、更新時刻が「15:30」であることを示している。4704はエリア管理装置乙の相手端末リストで、2つの端末情報からなり、第1の端末情報は上記4701と同じであり、第2の端末情報は、呼出番号が「8009」、割当通信スロットが「スロットC」、更新時刻が「15:35」であることを示している。4705は端末イの相手端末リストで、端末情報は4701と同じであり、取得時刻が「15:30」であることを示している。4706は端末イの相手端末リストで、端末情報は4702の時刻が更新されたものであり、取得時刻が「15:40」であることを示している。4707は端末ロの相手端末リストで、端末情報は4703と同じであり、取得時刻が「15:30」であることを示している。4708は端末ロの相手端末リストで、端末情報は4704の時刻が更新されたものであり、取得時刻が「15:40」であることを示している。
【0146】
また図48は本実施の形態におけるエリア管理装置の遠隔端末対応表蓄積手段4414が記憶しているデータ構造である遠隔端末対応表の一例を示す模式図である。図48において4801はエリア管理装置甲の遠隔端末対応表で、1つの遠隔端末情報からなり、第1の遠隔端末情報は、呼出番号が「8001」、エリア管理装置が「エリア管理装置乙」、元呼出番号が「0001」であることを示している。4802はエリア管理装置乙の遠隔端末対応表で、1つの遠隔端末情報からなり、第1の遠隔端末情報は、呼出番号が「8009」、エリア管理装置が「エリア管理装置甲」、元呼出番号が「0001」であることを示している。
【0147】
以上のように構成されたエリア管理装置2台と無線通信端末2台からなるシステムで、遠隔地にある無線通信端末の間で接続が行われる動作について説明する。
【0148】
最初にエリア管理装置甲とエリア管理装置乙が相手端末リストを交換し、相手端末リストと遠隔端末対応表を生成するまでの動作を説明する。まず、エリア管理装置甲およびエリア管理装置乙が無線の監視により相手端末リストを生成提供する動作は第6の実施の形態と同様である。ここではエリア管理装置甲の監視下に端末イがいたとして、エリア管理装置甲の相手端末リストは上記図47の4701に示すものとなる。また、このとき端末イの相手端末リストは上記図47の4705に示すものとなる。一方、エリア管理装置乙の監視下に端末ロがいたとしてエリア管理装置乙の相手端末リストは上記図47の4703に示すものとなる。また、このとき端末ホの相手端末リストは上記図47の4707に示すものとなる。
次にアプリケーション提供手段4401の指示により情報交換手段4413が起動され、それぞれのエリア管理装置の相手端末リストが交換され相手端末リストおよび遠隔端末対応表が更新される。ここで情報交換手段4413の処理の流れを図52を用いて説明する。まず自相手端末情報のうち遠隔端末でないものを送信し(ステップ52−1)、相手端末リストを受信する(ステップ52−2)。次に受信した相手端末リストを遠隔端末対応表と比較し、新規のものについて遠隔端末用呼出番号を割り当てて該番号を呼出番号に、エリア管理装置名をエリア管理装置に、相手端末情報の呼出番号を元呼出番号にそれぞれ設定して遠隔端末対応情報を生成し、遠隔端末対応蓄積手段4414の遠隔端末対応表に追加し、さらに、該割り当て番号を呼出番号に、スロットを割り当てて該スロットをスロットに、現在時刻を更新時刻にそれぞれ設定して相手端末情報を生成し、相手端末リスト蓄積手段4410の相手端末リストに追加する(ステップ52−3)。ここでは、エリア管理装置甲は送信時は相手端末リストが図47の4701に示すものであったとし、相手端末リスト4601には遠隔端末がないのでこれを送信し、エリア管理装置乙はこれを受信し新規の相手端末情報なので遠隔端末用呼出番号8009を割り当てたとし、遠隔端末対応表は上記図48の4802に示すものとなり、スロットCを割り当てたとすると相手端末リストは図47の4704に示すものとなる。またエリア管理装置乙は送信時は相手端末リストが図47の4703に示すものであったとし、エリア管理装置甲はこれを受信し新規の相手端末情報なので遠隔端末用呼出番号8001を割り当てたとすると、遠隔端末対応表は上記図48の4801に示すものとなり、スロットBを割り当てたとすると相手端末リストは図47の4702に示すものとなる。
次に一定時間経過のため端末イが再度エリア管理装置甲から相手端末リストを取得すると、今度は上記図47の4706に示すものになる。同様に端末ロが再度エリア管理装置乙から相手端末リストを取得すると、上記図47の4708に示すものになる。ここで端末ロが相手端末リストから呼出番号「8009」を選択して発呼を行ったとすると、上記図46の4601に示す呼出メッセージが送信される。エリア管理装置乙はこの呼出メッセージを発見すると、転送制御手段4415により呼出があったことをエリア管理装置甲に伝え、エリア管理装置甲は転送制御手段4415により呼出があったことを伝えられると上記図46の4602に示す端末イ宛ての代理呼出メッセージを生成し送信する。端末イはこの呼出メッセージを受信すると、上記図46の4603に示す応答メッセージを生成送信し、通信状態に移る。エリア管理装置甲は、応答メッセージ4603を受信すると転送制御手段により応答があったことをエリア管理装置乙に伝えるとともに転送状態に入る。エリア管理装置乙は応答があったことを伝えられると上記図46の4604に示す代理応答メッセージを生成送信し、転送状態に入る。端末ロでは応答メッセージ4604を受信すると通信状態に移る。
【0149】
ここで、不特定相手着呼制御手段4407の処理の流れを図49を用いて説明する。ステップ49−1で、上記エリア管理装置乙の処理の流れにおける端末ロの呼出メッセージ4601を受信した場合は、ステップ49−2,49−4に進む。ステップ49−4では宛先のチェックに際して自端末情報のみならず遠隔端末対応表蓄積手段4414の情報を参照し、遠隔端末対応情報の呼出し番号と一致すればそのまま処理を終了する。ここでは呼出メッセージ4601と遠隔端末対応表4802の呼出し番号が「8009」で一致するのでそのまま処理を終了する。その他は第1の実施の形態と同様に動作する。
【0150】
ここで、不特定相手接続制御手段4405の処理の流れを図50を用いて説明する。ステップ50−1で、上記エリア管理装置乙の処理の流れにおける端末ロの呼出メッセージ4601を受信した場合は、ステップ50−2,50−6に進む。ステップ50−6では不特定相手着呼制御手段4407が遠隔端末への呼出を発見していた場合はステップ50−7に進み転送制御手段に通知してエリア管理装置甲に遠隔端末に対する呼出があったことを伝える。その他は第6の実施の形態と同様に動作する。
【0151】
ここで、転送制御手段4415の処理の流れを図51を用いて説明する。まずステップ51−1では指示を待ち、自分が管理するエリアで遠隔呼出が発見された場合はステップ51−2に、相手が管理するエリアから遠隔呼出通知を受信した場合はステップ51−4に進む。上記エリア管理装置乙の処理の流れにおける端末ロの呼出メッセージ4601を受信した場合は、ステップ51−2に進み、ステップ51−2では遠隔呼出があったことを相手エリアに通知するため遠隔呼出通知を送信して、ステップ51−3で相手エリアで接続が完了した場合はステップ51−6に進み、失敗した場合はステップ51−1に戻る。ここでは接続が完了したとしてステップ51−6に進む。一方、上記エリア管理装置甲の処理の流れにおいて上記エリア管理装置乙が送信した遠隔呼出通知を受信した場合は、ステップ51−4に進み、ステップ51−4では遠隔端末対応表を参照して代理発呼処理を不特定相手発呼制御手段に指示し、ステップ51−5で発呼処理が完了した場合はステップ51−6に進み、失敗した場合はステップ51−1に戻る。ここでは発呼処理が完了したとしてステップ51−6に進む。ステップ51−6では通信制御手段4408と長距離通信手段4412を協調させ、無線通信端末との通信内容を相手エリア管理装置に転送し、通信が切断されるとステップ51−1に戻る。
【0152】
したがって直接電波の届かない端末イと端末ロの間で通信が可能となる。
【0153】
なお、本実施の形態では長距離通信手段として通信路を特定しなかったが、物理層としては有線あるいは無線の電話回線および独自回線の使用が考えられ、プロトコルとしては無手順あるいはTCP/IPの使用が考えられる。また、本実施の形態ではエリア管理装置が2台の場合のみについて述べたが、エリア管理装置が多数ある場合についてもそれぞれのエリア管理装置と順々に情報交換を行うことで、より広い範囲を対象にすることができる。また、本実施の形態ではエリア管理装置どうしが通信する構成について述べたが、複数のエリア管理装置の情報を集中管理するセンター装置を設け、これと各エリア管理装置が通信を行う構成にすることで、情報交換の効率が向上する。また、本実施の形態ではエリア管理装置の無線通信機能を単一のものとしたが、エリア管理装置に無線通信機能を複数持たせ、同時に複数の通信スロットを利用した監視および通信を可能にすることで、転送と情報提供が並行して可能となりシステムの効率を向上させることができる。また、本実施の形態では、無線通信端末が各エリアにそれぞれ1台の場合のみの動作を説明したが、各エリアに複数台ある場合にも、本実施の形態の構成で、無線通信端末は遠隔通信および直接通信の区別をすることなく不特定相手と通信することができる。
【0154】
以上のように本実施の形態によれば、エリア管理装置が、遠隔地と通信を行う長距離通信手段と、相手端末リストの情報を交換する情報交換手段と、遠隔端末の呼出番号の対応表を保管する遠隔端末対応表蓄積手段と、通信内容の転送を行う転送制御手段とをさらに備え、不特定相手着呼制御手段が前記遠隔端末対応表蓄積手段の情報を参照して着呼処理を行い、不特定相手接続制御手段が前記転送制御手段を起動する無線通信システムとしたことにより、電波が届かない場所の相手との通信が可能となる。
【0155】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、不特定の相手との端末相互の通信が可能となる無線通信端末が実現できるという有利な効果が得られる。
【0156】
また、上記不特定相手通信において利用可能端末数の制限をなくすことができるという有利な効果が得られる。
【0157】
また、上記不特定相手通信において電波利用を一時停止しても同じ相手と通信を継続することができるという有利な効果が得られる。
【0158】
また、上記不特定相手通信において同じ相手との繰り返し通信を選択的に拒絶することができるという有利な効果が得られる。
【0159】
また、上記不特定相手通信において希望する属性の相手を選択して通信することができ、希望しない通信が減ることで電波の利用効率も高まるという有利な効果が得られる。
【0160】
また、上記不特定相手通信においてさらに効率的に希望する通信相手を見つけるとともに、待ち受け処理を軽減して端末の消費電力を低減するという有利な効果が得られる。
【0161】
さらに、上記不特定相手通信において電波が届かない場所の相手との通信が可能となるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における無線通信端末の構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態における自端末情報の例を示す模式図
【図3】本発明の第1の実施の形態における不特定相手通信情報の例を示す模式図
【図4】本発明の第1の実施の形態における呼接続メッセージの例を示す模式図
【図5】本発明の第1の実施の形態における不特定相手接続制御手段の動作を示す流れ図
【図6】本発明の第1の実施の形態における不特定相手着呼制御手段の動作を示す流れ図
【図7】本発明の第1の実施の形態における不特定相手発呼制御手段の動作を示す流れ図
【図8】本発明の第2の実施の形態における無線通信端末の構成図
【図9】本発明の第2の実施の形態における自端末情報の例を示す模式図
【図10】本発明の第2の実施の形態における不特定相手通信情報の例を示す模式図
【図11】本発明の第2の実施の形態における呼接続メッセージの例を示す模式図
【図12】本発明の第2の実施の形態における不特定相手着呼制御手段の動作を示す流れ図
【図13】本発明の第2の実施の形態における呼出番号切替手段の動作を示す流れ図
【図14】本発明の第3の実施の形態における無線通信端末の構成図
【図15】本発明の第3の実施の形態における不特定相手通信情報の例を示す模式図
【図16】本発明の第3の実施の形態における不特定相手接続制御手段の動作を示す流れ図
【図17】本発明の第3の実施の形態における不特定相手着呼制御手段の動作を示す流れ図
【図18】本発明の第3の実施の形態における呼接続メッセージの例を示す模式図
【図19】本発明の第4の実施の形態における無線通信端末の構成図
【図20】本発明の第4の実施の形態における拒絶端末情報の例を示す模式図
【図21】本発明の第4の実施の形態における不特定相手着呼制御手段の動作を示す流れ図
【図22】本発明の第4の実施の形態における特定端末登録手段の動作を示す流れ図
【図23】本発明の第4の実施の形態における呼接続メッセージの例を示す模式図
【図24】本発明の第5の実施の形態における無線通信端末の構成図
【図25】本発明の第5の実施の形態における通信属性情報の例を示す模式図
【図26】本発明の第5の実施の形態における呼接続メッセージの例を示す模式図
【図27】本発明の第5の実施の形態における不特定相手接続制御手段の動作を示す流れ図
【図28】本発明の第5の実施の形態における不特定相手着呼制御手段の動作を示す流れ図
【図29】本発明の第5の実施の形態における不特定相手通信情報の例を示す模式図
【図30】本発明の第5の実施の形態における通信属性登録手段の動作を示す流れ図
【図31】本発明の第3の実施の形態における連続通信制御手段の動作を示す流れ図
【図32】本発明の第6の実施の形態におけるエリア管理装置の構成図
【図33】本発明の第6の実施の形態における無線通信端末の構成図
【図34】本発明の第6の実施の形態におけるエリア管理装置の自端末情報の例を示す模式図
【図35】本発明の第6の実施の形態における不特定相手通信情報の例を示す模式図
【図36】本発明の第6の実施の形態における呼接続メッセージの例を示す模式図
【図37】本発明の第6の実施の形態における相手端末リストの例を示す模式図
【図38】本発明の第6の実施の形態における無線通信端末の不特定相手接続制御手段の動作を示す流れ図
【図39】本発明の第6の実施の形態における無線通信端末の不特定相手着呼制御手段の動作を示す流れ図
【図40】本発明の第6の実施の形態におけるエリア管理装置の不特定相手接続制御手段の動作を示す流れ図
【図41】本発明の第6の実施の形態におけるエリア管理装置の相手端末リスト生成手段の動作を示す流れ図
【図42】本発明の第6の実施の形態におけるエリア管理装置の相手端末リスト提供手段の動作を示す流れ図
【図43】本発明の第6の実施の形態における無線通信端末の相手端末リスト取得手段の動作を示す流れ図
【図44】本発明の第7の実施の形態におけるエリア管理装置の構成図
【図45】本発明の第7の実施の形態における自端末情報の例を示す模式図
【図46】本発明の第7の実施の形態における呼接続メッセージの例を示す模式図
【図47】本発明の第7の実施の形態における相手端末リストの例を示す模式図
【図48】本発明の第7の実施の形態における遠隔端末対応表の例を示す模式図
【図49】本発明の第7の実施の形態におけるエリア管理装置の不特定相手着呼制御手段の動作を示す流れ図
【図50】本発明の第7の実施の形態におけるエリア管理装置の不特定相手接続制御手段の動作を示す流れ図
【図51】本発明の第7の実施の形態におけるエリア管理装置の転送制御手段の動作を示す流れ図
【図52】本発明の第7の実施の形態におけるエリア管理装置の情報交換手段の動作を示す流れ図
【図53】従来の無線通信端末の構成図
【図54】従来の呼接続メッセージの模式図
【符号の説明】
101 アプリケーション提供手段
102 無線送受信手段
103 自端末情報蓄積手段
104 不特定相手通信情報蓄積手段
105 不特定相手接続制御手段
106 不特定相手発呼制御手段
107 不特定相手着呼制御手段
108 通信制御手段
801 アプリケーション提供手段
802 無線送受信手段
803 自端末情報蓄積手段
804 不特定相手通信情報蓄積手段
805 不特定相手接続制御手段
806 不特定相手発呼制御手段
807 不特定相手着呼制御手段
808 呼出番号切替手段
809 通信制御手段
1401 アプリケーション提供手段
1402 無線送受信手段
1403 自端末情報蓄積手段
1404 不特定相手通信情報蓄積手段
1405 不特定相手接続制御手段
1406 不特定相手発呼制御手段
1407 不特定相手着呼制御手段
1408 呼出番号切替手段
1409 通信制御手段
1410 連続通信制御手段
1901 アプリケーション提供手段
1902 無線送受信手段
1903 自端末情報蓄積手段
1904 不特定相手通信情報蓄積手段
1905 不特定相手接続制御手段
1906 不特定相手発呼制御手段
1907 不特定相手着呼制御手段
1908 通信制御手段
1909 特定端末登録手段
2401 アプリケーション提供手段
2402 無線送受信手段
2403 自端末情報蓄積手段
2404 不特定相手通信情報蓄積手段
2405 不特定相手接続制御手段
2406 不特定相手発呼制御手段
2407 不特定相手着呼制御手段
2408 通信制御手段
2409 通信属性登録手段
3201 アプリケーション提供手段
3202 無線送受信手段
3203 自端末情報蓄積手段
3204 不特定相手通信情報蓄積手段
3205 不特定相手接続制御手段
3206 不特定相手発呼制御手段
3207 不特定相手着呼制御手段
3208 通信制御手段
3209 相手端末リスト生成手段
3210 相手端末リスト蓄積手段
3211 相手端末リスト提供手段
3301 アプリケーション提供手段
3302 無線送受信手段
3303 自端末情報蓄積手段
3304 不特定相手通信情報蓄積手段
3305 不特定相手接続制御手段
3306 不特定相手発呼制御手段
3307 不特定相手着呼制御手段
3308 通信制御手段
3309 相手端末リスト取得手段
3310 相手端末リスト蓄積手段
4401 アプリケーション提供手段
4402 無線送受信手段
4403 自端末情報蓄積手段
4404 不特定相手通信情報蓄積手段
4405 不特定相手接続制御手段
4406 不特定相手発呼制御手段
4407 不特定相手着呼制御手段
4408 通信制御手段
4409 相手端末リスト生成手段
4410 相手端末リスト蓄積手段
4411 相手端末リスト提供手段
4412 長距離通信手段
4413 情報交換手段
4414 遠隔端末対応表蓄積手段
4415 転送制御手段

Claims (1)

  1. 一時利用可能な呼出番号を記憶する不特定相手通信情報蓄積手段と、通信相手端末の呼出番号と自端末の呼出番号が一致した場合は自端末の呼出番号を前記一時利用可能な呼出番号に変更する呼出番号切替手段とを備えることを特徴とする無線通信端末。
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