JP3570287B2 - マイクロコンピュータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理回路及び半導体集積回路装置、前記情報処理回路を内蔵するマイクロコンピュータ、該マイクロコンピュータを用いて構成された電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、32ビットのデータを処理できるRISC方式のマイクロコンピュータでは、32ビット幅に固定された命令コードを用いられていた。その理由は、固定長ビット幅の命令コードを用いると、可変長ビット幅の命令コードを用いる場合に比べ、命令のデコードに要する時間を短縮でき、また、マイクロコンピュータの回路規模を小さくすることが出来るからである。
【0003】
ところが、32ビットのマイクロコンピュータにおいても、特に32ビットも必要としない命令コードも多い。従って全ての命令の命令コードを32ビットで記述すると、命令コードに冗長な部分が生じる命令が多くなり、メモリーの使用効率が悪くなる。
【0004】
この様な場合、冗長な命令コードを論理圧縮しておき、マイクロコンピュータの内部で元の命令にデコードしながら、命令を実行することも可能である。しかし、この様な方式では、制御回路が複雑になるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願の発明者は、制御回路を複雑にすることなくメモリの使用効率を向上させるために、処理出来るデータのビット幅より短いビット幅の固定長命令コードを処理するマイクロコンピュータについての検討を行っていた。しかし、例えば32ビット固定長の命令コードを単に16ビットの固定長にすると以下のような問題点が生じる。例えば、16ビットの命令コードでは、3オペランド命令のオペランドのフィールドを確保することは難しい。従って、この様に短い命令コードでは記述が難しいオペレーションをどの様に処理するのかという問題が生じる。上記問題を解決するためには、短い命令コードで記述出来ないオペレーションを実行するために、オペレーション内容を拡張する機能が必要となる。
【0006】
また、本発明の他の目的は、制御回路を複雑にすることなく、オペレーション内容を拡張する機能を有する情報処理回路、半導体集積回路装置、マイクロコンピュータを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のマイクロコンピュータで処理される命令は、通常の命令と、プリフィックス命令にわけることができる。通常の命令のうち所定の命令については、プリフィックス命令のターゲットとなることができる(プリフィックス命令のターゲットなった命令をターゲット命令という)。プリフィックス命令は、それ単独では命令実行手段において実行されず、後続のターゲット命令が実行される際に、そのターゲット命令の機能を拡張する機能を有する。
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、命令コード解析手段とプリフィックス用レジスタと命令実行手段とを有するマイクロコンピュータであって、前記命令コード解析手段は、プリフィックス命令入力後にターゲット命令を入力した場合、該ターゲット命令のオペレーション内容を拡張して解釈するターゲット命令機能拡張手段を含み、前記プリフィックス用レジスタは前記プリフィックス命令に含まれるソースレジスタのデータを格納する手段を含み、命令実行手段は、前記ターゲット命令機能拡張手段で拡張されたオペレーション内容で該ターゲット命令を実行することを特徴とするマイクロコンピュータに関係する。
【0009】
命令コード解析手段は、入力した命令コードを解読し、命令の対象となるデータの記憶されている記憶手段の番地を計算する等、命令実行手段が命令を実行するために必要な処理を行う。
【0010】
前記命令コード解析手段は、プリフィックス命令入力後にターゲット命令を入力した場合、該ターゲット命令のオペレーション内容を拡張して解釈するターゲット命令機能拡張手段を含み、前記命令実行手段は、前記ターゲット命令機能拡張手段で拡張されたオペレーション内容で該ターゲット命令を実行することを特徴とする。
【0011】
この様にすると、ターゲット命令をプリフィックス命令と組み合わせて実行させることにより、ターゲット命令に拡張された機能を実現させることができる。このため、命令数を減らすことができ、さらには命令コードに使用するビット数を減らすことが可能となる。
【0012】
また、ビット数の少ない命令コードでは、実現が難しい機能を、プリフィックス命令とターゲット命令を組み合わせることにより実現することも可能となる。このため、命令コードの短縮によるメモリの使用効率を改善することができる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1において、前記ターゲット命令機能拡張手段は、プリフィックス命令入力後に2オペランド命令である所定のターゲット命令を入力した場合、該ターゲット命令の2つのオペランドとプリフィックス命令に含まれた番号のレジスタのデータを用いて、該ターゲット命令のオペレーション内容を3オペランド命令に拡張して解釈することを特徴とする。
【0014】
この様すると、2オペランド命令のターゲット命令をプリフィックス命令と組み合わせて実行させることにより、該ターゲット命令の操作機能を3オペランド命令に拡張して実行させることができる。従って、2オペランド分記述領域しかない短い命令コードを使用しても3オペランド命令を実現することが出来る。このため、命令数及び命令コードに使用するビット数を減らすことが可能となる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1において、前記ターゲット命令機能拡張手段は、プリフィックス命令入力後にレジスタ指定値を有する所定のターゲット命令を入力した場合、プリフィックス命令の命令コードに含まれた番号のレジスタのデータを、ターゲット命令の命令コードに指定されたレジスタに格納されたアドレスのディスプレースメントとして使い実行するようにオペレーション内容を拡張することを特徴とする。
【0016】
このようにすると、プリフィックス命令を用いることにより、オペランドのビット数に限定されずにディスプレースメントの付加が可能になり、レジスタのデータ幅のビット分までディスプレースメントを増やせる。
【0017】
また、RISC方式のマイクロコンピュータは、固定長の短い命令コードを処理することにより、命令のデコードに要する時間を短縮し、マイクロコンピュータの回路規模を小さくすることを目的としている。従って、本発明によれば、これらの目的を容易に実現出来るRISC方式のマイクロコンピュータを提供することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0019】
1.CPUの機能説明
図1は、本発明の実施の形態のCPUの機能ブロック図である。該CPU30は32ビット幅のデータを扱うが16ビットの命令コードを処理するよう構成されている。
【0020】
本CPU30は、命令デコード部40と、命令実行部60とレジスタファイル90を含む。そしてこのCPUは、16ビットの命令データバス130と、命令データアクセスのための命令アドレスバス120と、32ビットのデータバス140と、データアクセスのためのデータアドレスバス310と、コントロール信号のためのコントロールバス390を介して外部と信号のやり取りを行う。
【0021】
前記命令デコード部40は、入力した命令コードを解読し、該命令を実行するために必要な処理を行うのもで、本発明の特徴的な機能であるext命令処理部50を含む。レジスタファイル90は、汎用レジスタR0〜R15の16本の汎用レジスタ、プログラムカウンタ(PC)、プロセッサーステータスレジスタ(PSR)、スタックポインタ(SP)、算術ローレジスタ(ALR)、算術ハイレジスタ(AHR)等のCPUで使用するレジスタを有している。命令実行部60は、前記命令デコード部40が解析した命令のオペレーション内容に基づき該命令の実行をおこなうもので、データの演算を行うデータ演算部70と、アドレスの演算を行うアドレス演算部80を含む。
【0022】
該CPU内部のハードウエアのデータサイズは32ビットであるため、前記命令実行部60のデータ演算部70やアドレス演算部80で行われる算術論理演算や、前記レジスタファイルのレジスタのビット数および、データの転送等はすべて32ビットになる。ところが、前記CPU30が処理する命令コードは16ビットの固定長である。通常、命令コードは該命令の基本的なオペレーションを定めるクラスコード、オペコード、ソースレジスタ(rs)やデスティネーションレジスタ(rd)、即値のオペランドで構成される。このため、16ビットの命令コードを使用する場合、使用できる即値のビット数が小さくなり、また、ソースレジスタが一つしか指定できなくなる。
【0023】
そこで、本実施の形態では、ext命令という固定長16ビットの命令を新たに設け、レジスタ番号を指定出来るよう構成している。また、ext命令を用いることにより固定長16ビットという短いビット幅の命令コードでは記述出来ないオペレーションを可能にするよう構成している。ext命令は、それ単独ではCPUにおける実行を何ら行わないが、ターゲット命令の直前におくことにより、そのターゲット命令の機能を拡張する命令であるプリフィックス命令である。なお、該プリフィックス命令による機能拡張の対象となる命令を、ターゲット命令という。ext命令の命令コードの構成は図5に示すように、ビット15からビット13に3ビットのクラス指定領域501と、ビット12からビット8に5ビットのオペコードを指定する領域502と、ビット7からビット0に8ビットのレジスタ指定領域403とを有している。レジスタ指定領域403には、いずれかの汎用レジスタを示すコードが格納されている。
【0024】
従って、本実施の形態では、プリフィックス命令で指定する汎用レジスタの値を用いて、後続のターゲット命令のオペレーションを拡張することを特徴とする。この様なext命令の処理を行うのがext命令処理部50であり、詳細は後述する。
【0025】
2.半導体集積回路の構成
マイクロコンピュータに内蔵されている半導体集積回路を例にとり、本発明の特徴的な機能を実現するための回路構成の一例と動作内容について説明する。
【0026】
図2は、マイクロコンピュータに内蔵されている半導体集積回路の構成の説明に必要な部分を図示したものである。該半導体集積回路100は、CPU30と、ROM110、RAM320を含む。
【0027】
前記CPU30は、前記ROM110、前記RAM320と、16ビットの命令データバス130、該命令データアクセスのための命令アドレスバス120、32ビットのデータバス140、該データアクセスのためのデータアドレスバス310とを介して、外部と信号のやり取りを行う。
【0028】
前記ROM110には、CPU30に実行させる処理を記述した16ビットの命令コードが記憶されており、命令コード記憶手段として機能する。そして、該ROM110に通常の命令の命令コードと同じように、前記プリフィックス命令やターゲットとなる命令の命令コードが記憶される。
【0029】
前記RAM320は、実行に使用するデータ等を記憶している。
【0030】
前記CPU30は、命令レジスタ150と、命令デコード回路160と、EXTレジスタ172、レジスタファイル90と、ALU190と、プログラムカウンタPC330、アドレス演算器340を含む。
【0031】
命令レジスタ150は、前記ROM110から、命令データバス130を介して入力された命令コードを格納する。命令デコード回路160は、命令レジスタ150に格納された命令コードを解読し、実行に必要な制御信号161を出力する。また、命令コード中の汎用レジスタ値を切り出し、必要に応じてEXTレジスタに保持したりする。アドレス演算器340は加減乗除等の演算を行うが、本具体例では、便宜上加算演算をする機能のみを取り上げ説明する。
【0032】
プログラムカウンタPC330には、現在実行中の命令のアドレスが格納されている。
【0033】
ALU190は、前記拡張された即値やレジスタファイル90のレジスタに格納された値や前記RAM320のデータに対して、算術演算や論理演算やシフト演算を行う。すなわち、ALU190は図1に示された命令実行部40のデータ演算部70として機能する。
【0034】
ターゲット命令機能拡張回路170は、命令デコード回路160が判断したターゲット命令と命令EXTレジスタ172から該ターゲット命令のオペレーションを拡張する。すなわち、命令デコード回路160とターゲット命令機能拡張回路170とEXTレジスタ172は図1に示された命令デコード部40及びext命令処理部50として機能する。
【0035】
3.ext命令(プリフィックス命令)を用いたターゲット命令の拡張の具体例まずプリフィックス命令の命令コードに含まれる汎用レジスタの番号を保持する手段について説明する。手段として、ext命令を命令デコード回路160が検出すると、該当するレジスタのデータをEXTレジスタ172に保存する。
【0036】
次に、前記EXTレジスタのデータを使いターゲット命令のオペレーションを変更する手段について説明する。
【0037】
図3は、入力される命令コード及び前記命令デコード回路が生成する制御信号との関係を示したタイミングチャート図である。
【0038】
前記命令デコード回路が生成する前記制御信号はext信号330と、ext_low信号340とである。図3の310は入力される命令コードを表している。またクロック信号320は、図2において図示しないクロック信号発生器で生成されるか又はクロック入力端子から入力される信号である。該クロック信号520は、CPUにおける各種動作の同期をとるために用いられる。例えば、該クロック信号320の立ち上がりに同期して命令アドレスバス120に命令アドレスが出力される。また、該クロック信号320の1周期(1マシンサイクル)毎に前記命令アドレスに基づいてROM110から命令コードが読み出され、命令レジスタ150に保持される。そして、読み出された命令コードに応じたオペレーションは、1マシンサイクル内で完了する。
【0039】
ext信号330は、ext命令が入力されたときに’1’となる信号である。すなわち、前記命令デコード回路は、入力された命令がext命令である場合ext信号330を’1’にし、入力された命令が通常の命令である場合ext信号330を’0’にするよう動作する。
【0040】
ext_low信号340は、ext信号340の状態に応じて出力される信号である。すなわち、前記命令デコード回路は、ext信号330が’1’である時、次のクロック信号の立ち上がりに同期をとって、ext_low信号340を’1’にし、その次のクロック信号の立ち上がりに同期をとって、ext_low信号340を’0’とする。
【0041】
ext信号330が’0’ext_low信号550=’0’の場合は、通常の命令を処理している状態であり、この場合には、ターゲット命令拡張回路170は、オペレーションの変更を行わない。
【0042】
ext信号330が’1’の場合は、CPUがプリフィックス命令であるext命令を処理している状態である。この時、ext命令の指定するレジスタのデータをEXTレジスタ172に保存する。この場合には、ターゲット命令拡張回路170は、オペレーションの変更を行わない。
【0043】
ext信号330が’0’で ext_low信号550=’1’の場合は、ext命令の後にターゲット命令である通常の命令を処理している状態である。この場合には、EXTレジスタ172に保持されている先のext命令の命令コードに含まれていた指定レジスタのデータを使いオペレーションを変更する。
【0044】
4.プリフィックス命令によるターゲット命令のオペレーション内容拡張の代表的な実施例
次に、本発明のプリフィックス命令によるターゲット命令のオペレーション内容拡張の代表的な実施の形態を、2つ汎用レジスタを用いて演算を行うタイプの命令(便宜上、以下タイプ1命令という)の場合を例に取り説明する。
【0045】
まず、タイプ1命令の命令コードの構成について説明する。図5は、該タイプ1命令の命令コードのビットフィールドを示した図である。
【0046】
同図に示すように、タイプ1命令の命令コードは、ビット15からビット13に3ビットのクラス指定領域401と、ビット12からビット8に5ビットのオペコードを指定する領域402と、ビット7からビット4に4ビットのレジスタ指定領域403と、ビット3からビット0に4ビットのレジスタ指定領域404とを有している。
【0047】
また、前記レジスタ指定領域403、404には、それぞれいずれかの汎用レジスタ(rs)(rd)を示すコードが格納されている。rsとはレジスタソース、rdとはレジスタディステネーションを意味するものある。タイプ1命令は、汎用レジスタ(rs)に格納されているデータと汎用レジスタ(rd)に格納されているデータにたいしてオペコードで示される演算を行い、結果を汎用レジスタ(rd)に書き込む動作を行う2オペランド命令である。
【0048】
次に、タイプ1命令が単独で実行された場合のCPUの動作について説明する。図2において、まず、タイプ1命令はROM110から命令データバス130を介して命令レジスタ150に入力される。そして、命令デコード回路160で解読され、内容に応じた演算がおこなわれる。タイプ1命令においては、命令コードで指定された汎用レジスタ(rd)に格納されたデータがレジスタファイル90よりデータバス182を介して、ALU190に入力される。また、命令コードで指定された汎用レジスタ(rs)に格納されたデータがレジスタファイル90よりデータバス184を介して、ALU190に入力される。そしてALU190はタイプ1命令のオペコードで示される演算を行い、演算結果をデータバス192を介して、レジスタファイル90の汎用レジスタ(rd)に格納する。
【0049】
前記タイプ1命令は単独で実行することも出来るし、直前ののext命令と組み合わせて実行することも可能である。
【0050】
タイプ1命令を単独で実行する場合及びext命令と組み合わせて実行する場合のオペレーションを表した式は以下の通りである。
【0051】
(A)タイプ1命令のオペレーション
rd=rs op.rd
(B)EXT命令+タイプ1命令のオペレーション
rd=rs op.EXTレジスタ
式(A)は、タイプ1命令が単独で実行された場合のオペレーションを表した式である。単独で実行される場合は、同式に示すように、タイプ1命令の本来のオペレーションが実行されるため、EXTレジスタのデータは使用されない。なお、タイプ1命令が単独で実行された場合の実行内容については前述した通りである。
【0052】
式(B)は、タイプ1命令が直前のext命令と組み合わせて実行された場合のオペレーションを表した式である。同式に示すように、タイプ1命令が直前のext命令と組み合わせて実行された場合は、EXTレジスタのデータと、汎用レジスタ(rs)の内容との演算結果を、汎用レジスタ(rd)に書き込むようにオペレーション内容が拡張する。
【0053】
タイプ1命令がext命令と組み合わせて実行された場合の実行内容について説明する。図2において、まず、タイプ1命令はROM110から命令データバス130を介して命令レジスタ150に入力される。そして、命令デコード回路160で解読されるが、このとき該命令がターゲット命令になっている場合は、以下のオペレーションを実行する。すなわち、命令コードで指定された汎用レジスタ(rs)に格納されたデータがレジスタファイル90よりデータバス182を介して、ALU190に入力される。また、EXTレジスタ172に保持されていた直前のext命令が指定したレジスタのデータが、ALU190に入力される。そして、ALU190はタイプ1命令のオペコードで示される演算を行い、演算結果をデータバス192を介して、レジスタファイル90の汎用レジスタ(rd)に格納する。
【0054】
なお、ext命令が指定したレジスタのデータをEXTレジスタ172に保持する過程は、図2〜図3で説明した通りである。
【0055】
従って、タイプ1命令をext命令と組み合わせて実行した場合、オペランドに1つのディスティネーションレジスタと2つのソースレジスタとを有するような3オペランド命令を実行したのと同様の効果を有する。
【0056】
5.プリフィックス命令を用いてターゲット命令の命令中にディスプレースメントを付加する実施例
次に、オペランドに指定したレジスタに格納された値をアドレスとして用いて実行を行うタイプの命令(便宜上、以下タイプ2命令という)において、プリフィックス命令を用いてアドレスのディスプレースメントを付加する例を説明する。
【0057】
命令コードの構成は図4に示すタイプ1命令と、2個のレジスタの指定領域をオペランドに有する点で共通する。オペコードの内容が異なってくるが、本実施の形態の説明において特に影響は無いので説明を省略する。タイプ2命令の一例であるロード命令を例にとり、説明する。ロード命令は、rsで指定されるアドレスに記憶されているデータをrdに示すレジスタにロードするための命令である。
【0058】
まず、該ロード命令が単独で実行される場合のCPUの動作について説明する。CPUは、命令コードで指定された汎用レジスタ(rs)に格納された値をアドレスとするデータをRAM320から読み出し、命令コードで指定された汎用レジスタ(rd)に格納する。
【0059】
ロード命令のようなタイプ2命令は、単独で実行することも出来るし、直前のext命令と組み合わせて実行することも可能である。ext命令と組み合わせて実行された場合は、ext命令の命令コードで指定されたレジスタのデータによって、ディスプレースメントが付加されて、タイプ2命令が実行される。
【0060】
タイプ2命令がext命令と組み合わせて実行された場合の実行内容について図2を用いて説明する。まず、タイプ2命令はROM110から命令データバス130を介して命令レジスタ150に入力される。そして、命令デコード回路160で解読されるが、このとき該命令がターゲット命令になっている場合は、命令コードで指定された汎用レジスタ(rs)に格納されたアドレスをレジスタファイル90から取り出してXバス350を介して、アドレス演算器340に入力する。
【0061】
また、EXTレジスタ172に保持されていた直前のext命令が指定したレジスタのデータが、アドレス演算器340に入力される。アドレス演算器340はこれらの2つの入力を加算してアドレスを生成する。生成されたアドレスによりデータアドレスバス310を介して、RAM320のアドレスを指定し、該アドレスに格納されたデータをデータバス140を介してレジスタファイル90に入力し、命令コードで指定された汎用レジスタ(rd)に格納する。
【0062】
なお、この過程に先だってext命令の即値がEXTレジスタ172保持される過程は、図2〜図3で説明した通りである。
【0063】
従って、タイプ2命令をext命令と組み合わせて実行した場合、オペランドにディスプレースメントを付加して実行するようにオペレーション内容が拡張する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のCPUの機能ブロック図である。
【図2】マイクロコンピュータに内蔵されている半導体集積回路の構成の説明に必要な部分を図示したものである。
【図3】入力される命令コード及び命令デコード回路が生成するオペレーション変更用信号との関係を示したタイミングチャート図である。
【図4】タイプ1命令の命令コードのビットフィールドを示した図である。
【図5】EXT命令の命令コードのビットフィールドを示した図である。
【符号の説明】
10 マイクロコンピュータ
30 CPU
40 命令デコード部
50 ext命令処理部
60 命令実行部
70 データ演算部
80 アドレス演算部
90 レジスタファイル
110 ROM
120 命令アドレスバス
130 命令データバス
140 データバス
150 命令レジスタ
160 命令デコード回路
161 制御信号
170 ターゲット命令機能拡張回路
172 EXTレジスタ
190 ALU
310 データアドレスバス
320 RAM
330 プログラムカウンタPC
340 アドレス演算器

Claims (3)

  1. 命令コード解析手段とプリフィックス用レジスタと命令実行手段とを有するマイクロコンピュータであって、前記命令コード解析手段は、プリフィックス命令入力後にターゲット命令を入力した場合、該ターゲット命令のオペレーション内容を拡張して解釈するターゲット命令機能拡張手段を含み、前記プリフィックス用レジスタは前記プリフィックス命令に含まれるソースレジスタのデータを格納する手段を含み、命令実行手段は、前記ターゲット命令機能拡張手段で拡張されたオペレーション内容で前記プリフィックス用レジスタに格納されたデータを用いて該ターゲット命令を実行することを特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. 請求項1記載の、前記ターゲット命令機能拡張手段は、プリフィックス命令入力後に2オペランド命令である所定のターゲット命令を入力した場合、該ターゲット命令の2つのオペランドとプリフィックス命令に含まれた該レジスタの内容を用いて、該ターゲット命令のオペレーション内容を3オペランド命令に拡張して解釈することを特徴とするマイクロコンピュータ。
  3. 請求項1記載の、前記ターゲット命令機能拡張手段は、プリフィックス命令入力後にレジスタ指定値を有する所定のターゲット命令を入力した場合、プリフィックス命令の命令コードに含まれたレジスタ番号のレジスタの内容に基づき、ターゲット命令の命令コードに指定されたレジスタに格納されたアドレスのディスプレースメントを作成し、該ディスプレースメントを用いて実行するようにオペレーション内容を拡張することを特徴とするマイクロコンピュータ。
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