JP3569871B2 - フッ素置換ベンゼン誘導体並びにそれらを含む液晶組成物 - Google Patents

フッ素置換ベンゼン誘導体並びにそれらを含む液晶組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、新規な液晶性化合物ならびにそれらの液晶性化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする液晶組成物に関する。さらに詳しく言えば、本発明は、ネマチック液晶組成物に関し、ネマチック液晶組成物の調製の際、その組成成分として有用で、かつ,化学的安定性に優れた新規なフッ素が置換されたベンゼン環を有する液晶性化合物ならびにそれらの液晶性化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする液晶組成物に関する。
【0002】
【背景技術】
液晶表示素子は、受光型で目が疲れない、消費電力が少ない、薄型である等の優れた特徴を有しているため、従来より、時計、電卓、ワープロ、ポケットテレビ等に広く用いられており、最近では画面サイズの大きなもの、あるいは画素数の非常に多いディスプレイに応用されCRTに替わる表示装置として注目されている。
これらの液晶表示装置はネマチック液晶相の電気光学効果を利用したものが殆どであり、その表示方式としてはTN型(ねじれネマチック型)、DSM型(動的散乱型)、GH型(ゲスト−ホスト型)等がある。
【0003】
表示素子に要求される特性としては、駆動温度範囲、しきい値電圧(Vth)、応答時間、視角特性およびコントラスト等があり、一品目の液晶化合物のみで要求されるそれらの特性を満たすことが困難であるため、多種の液晶物質を混合し、個々の物質の有する特性を生かした液晶組成物を作成することにより、要求される性能を満たしている。従って、実用に供される液晶組成物を作成するために、個々に特徴のある種々の液晶化合物が必要であり、例えば、広い動作温度範囲を得るには広い温度範囲でネマチック相を有する材料、結晶−ネマチック相転移温度(TCN)の低い材料あるいはネマチック相−等方性液体転移温度(T )の高い材料等が必要であり、高速応答には低粘度な材料が、また、低電圧駆動には低しきい値電圧材料が有効である。視野角やコントラストには目的に応じて屈折率異方性(Δn)の大きな材料や小さな材料が必要となる。
【0004】
このような状況から、本発明者らは、母体液晶に添加して、TNIを上げて、動作温度範囲を拡げる材料、TNIを低下させることなく粘度を下げる材料、あるいはしきい値電圧を下げる材料などを得ることを主たる目的として、種々の構造化合物をデザインし、合成して鋭意研究した結果、分子末端にアルコキシアルキル基を、また、分子骨格側方にフッ素原子を有する構造化合物がその目的を達成することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】
本発明は、一般式(1)
【化3】
Figure 0003569871
(式中、Rは炭素原子数1〜14のアルキル基を表わし、Rは炭素原子数1〜8のアルキル基を表わし、AおよびBはそれぞれ独立に1,4−フェニレン、モノフッ素置換1,4−フェニレンまたはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わし、nは0、1または2を表わし、mは0または1を表わし、pは1を表わす。但しnとmは同時に0ではなく、Bが1,4−フェニレンであるとき、mは0ではなく、かつ、Aはモノフッ素置換1,4−フェニレンまたはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わし、m=0かつn=2のとき、Bはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わす。)で表わされるフッ素置換ベンゼン誘導体を提供するものであり、また、それらの液晶性化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする液晶組成物を提供するものである。
【0006】
本発明に係わる新規な液晶性化合物は、ネマチック液晶組成物作成時の組成成分としてそれらの化合物を、組成物の所要の目的に応じ、母体液晶に対し、適当な割合で混合することにより、TNIの上昇、ηの低減、しきい値電圧の低減、Δnの増減等の諸物性の調整を行うことができ有用なものである。
【0007】
以下に、本発明に係る液晶性化合物の合成経路について説明し、さらに実施例等により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
以下に、合成経路を示すが、これらの合成経路は、その一例であり、また、実施例とともに、これらの例により、本発明は制約されるものではない。
[合成経路図] 式中の各記号は前述の定義を有する。ただし、XおよびXは、それぞれ水素原子もしくは1〜2個のフッ素原子を表わす。
経路1 一般式(1)においてm=0の場合
【0009】
【化4】
Figure 0003569871
【0010】
【化5】
Figure 0003569871
【化6】
Figure 0003569871
【0011】
Figure 0003569871
【0012】
【化7】
Figure 0003569871
【0013】
【化8】
Figure 0003569871
【0014】
【化9】
Figure 0003569871
【0015】
【化10】
Figure 0003569871
【0016】
以下に前記合成経路について概略説明する。
経路1について:
一般式2で表される化合物をアルキルリチウムでリチオ化し、これに塩化亜鉛を加えて得られるアリールジンククロライドを、あるいは一般式3で表される化合物をマグネシウムと反応させて得られるアリールマグネシウムブロマイドをジクロルビストリフェニルフォスフィンパラジウム[PdCl(PPh]並びにジイソブチルアルミニウムハイドライド[(iso−CAlH]の存在下に一般式1で表される化合物とカップリング反応させることにより一般式4で表される化合物が得られる。
【0017】
一般式4で表される化合物を硫酸水素カリウムで脱水して得られる一般式5で表される化合物をパラジウム/炭素(Pd/C)を触媒とした水添反応により一般式6で表される化合物が得られる。これをアルキルリチウムでリチオ化し、次いでN,N−ジメチルフォルムアミド[(CHNCOH]を用いてホルミル化の後、トランス体を単離し、一般式7で表されるホルミル化令物が得られる。このホルミル化合物をSBH(NaBH)で還元して得られる一般式8で表される化合物を塩化チオニルで塩素化することにより一般式9で表される化合物が得られる。
【0018】
一般式9で表される化合物をソジウムアルコキサイド(RONa)とエーテル化反応させるか、あるいは一般式8で表される化合物をNaH存在下にRIとエーテル化反応することにより本発明による一般式10で表される化合物を得ることができる。
【0019】
また、一般式11で表される化合物を出発原料とし、これをマグネシウムと反応させて得られるグリニャール試薬を用い、前記した一般式4、5並びに6で表される化合物の合成の場合と同様の方法で一般式14で表される化合物が得られる。
【0020】
一般式14で表される化合物をN−ブロムサクシンイミドで臭素化し、トランス体単離の後、前記した一般式9で表される化合物から一般式10で表される化合物を合成する方法と同様にして一般式10で表される化合物を得ることができる。
【0021】
一般式9並びに15で表される化合物をシアン化カリウムでシアノ化し、アルカリ加水分解、リチウムアルミニウムハイドライド(LiAlH)還元、塩化チオニルによる塩素化を順次行うことにより一般式19で表される化合物が得られる。この化合物を式RONaで表わされる化合物を用いてエーテル化することにより一般式20におけるP=2の化合物が得られる。
【0022】
一般式19で表される化合物を一般式9で表される化合物に替えて前記同様にシアノ化、還元、塩素化を行い、さらにまた、シアノ化、還元、塩素化を任意に繰り返し行った後、式RONaで表わされる化合物を用いてエーテル化することによりpが3から5である一般式20で表される化合物を得ることができる。
【0023】
合成経路2について:
合成経路1において、一般式1で表される化合物に替えて一般式21で表される化合物(今成経路3に記載)を用い、他は一般式4あるいは12で表される化合物を得る方法と同様にして、一般式23あるいは28で表される化合物が得られる。
【0024】
また、一般式28で表される化合物は一般式22で表される化合物(合成経路3に記載)と一般式11で表される化合物とをテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム[Pd(PPh]存在下にカップリング反応することによっても得ることができる。
【0025】
合成経路1において、一般式6で表される化合物に替えて一般式23で表される化合物を用いるか、あるいは一般式14で表される化合物に替えて一般式28で表される化合物を用い、他は一般式10を得る方法と同様にして、一般式27で表される化合物を得ることができる。
【0026】
さらに、合成経路1における一般式9あるいは15で表される化合物から一般式20で表される化合物を得る方法と同様にして、一般式26あるいは29で表される化合物から一般式34で表される化合物を得ることができる。
【0027】
合成経路3について:
一般式11で表される化合物をN−ブロモサクシンイミド(NBS)で臭素化して得られる一般式35で表される化令物を、合成経路1における一般式15で表される化合物に替えて用い、他は一般式20を得る方法と同様にして一般式41で表される化合物が得られる。
【0028】
合成経路2の出発原料である一般式21で表される化合物のうち、n=0または1で
【0029】
【化11】
Figure 0003569871
【0030】
である化合物は市販されており、その他の化合物は、合成経路1における一般式2または3で表される化合物に替えて、一般式42または43で表される化合物を用い、他は一般式6で表される化合物を得る方法と同様にして一般式46で表される化合物が得られる。これを臭素を用いて臭素化し一般式21で表される化合物が得られる。一般式21で表される化合物をマグネシウムと反応させて得られるグリニャール試薬にトリメチルボレート[B(OCH]を作用させ、次いで酸で分解することにより一般式22で表される化合物が得られる。
【0031】
以下に実施例等によりさらに詳しく本発明を説明する。なお、本明細書中に記載されている略記号は下記に示す意味を有する。
GLC: ガスクロマトグラフィー
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
IR: 赤外線吸収スペクトル
Mass: 質量分析
b.p.: 沸点
C: 結晶
: スメクチックB相
: スメクチックA相
Ne: ネマチック相
I: 等方性液体
【0032】
【実施例】
実施例1
【0033】
【化12】
Figure 0003569871
反応器に2−フルオロ−4−ブロモトルエン30g、N−ブロモサクシンイミド(NBS)30g、過酸化ベンゾイル0.4g並びに四塩化炭素(CCl)100mlを仕込み、撹拌しながら徐々に昇温し、還流下に2時間反応させた後、不溶物を濾過して除き、濾液を水洗し、溶媒を留去し、残留分を減圧蒸留して2−フルオロ−4−ブロモベンジルブロマイド24.8g(58.6%)を得た。b.p.142℃/29mmHg
【0034】
【化13】
Figure 0003569871
反応器にメタノール100mlを仕込み、これに金属ナトリウム3.2gを少しづつ加えて溶解し、これに(a)で得た2−フルオロ−4−ブロモベンジルブロマイド24.8gを還流撹拌下に滴下し、2時間反応させた後、反応液を濃縮し、希塩酸に注加し、トルエンで抽出し、水洗し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去し、残留分を減圧蒸留して2−フルオロー4−ブロモーメトキシメチルベンゼン12g(59.6%)を得た。b.p.100〜110℃/29mmHg
【0035】
【化14】
Figure 0003569871
反応器に、アルゴン雰囲気下金属マグネシウム(Mg)3.7gおよびヨウ素の少量を仕込み、撹拌してMgを活性化した。これに4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブロムベンゼン39gのテトラヒドロフラン(THF)200ml溶液の1/5量を加え加熱した。反応開始後、残りのTHF溶液を滴下し、還流撹拌下に8時間反応してグリニャール試薬を調製した。
【0036】
一方、別の反応器にアルゴン雰囲気下、ホウ酸トリメチル[B(OCH]12gのTHF40ml溶液を仕込み、0℃で先に調製したグリニャール試薬を滴下し、徐々に室温に戻し、3時間撹拌した。反応液に氷冷した10%硫酸水溶液を加え、ベンゼンで抽出し、水洗し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去後、残留分をヘキサン/アセトンで再結晶して4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)フェニルボロン酸23.2g(68%)を得た。
【0037】
【化15】
Figure 0003569871
反応器に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム[Pd(PPh]1.5g、(b)で得た2−フルオロ−4−ブロモメトキシメチルベンゼン12gのベンゼン60ml溶液、2M炭酸ナトリウム水溶液48ml、並びに(c)で得た4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)フェニルボロン酸15gのエタノール60ml溶液を仕込み、チッ素雰囲気下に6時間撹拌還流した。反応液を水に注加し、ベンゼン層を水洗し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去後、残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液トルエン/ヘキサン=1/1)で精製し、次いで、アセトンで再結晶して、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−3′−フルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル3.6g(19.6%)を得た。
【0038】
この物の純度はHPLCで99.8%であった。またMass分析で340に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0039】
実施例2
【化16】
Figure 0003569871
実施例1(c)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブロムベンゼン39gに替えて、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ブロムベンゼン42.8gを用い、他は実施例1(c)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸23.8g(62.7%)を得た。
【0040】
【化17】
Figure 0003569871
実施例1(d)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)フェニルボロン酸15gに替えて(a)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸16.2gを用い、他は実施例1(d)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′−フルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル5.7g(25.6%)を得た。この物の純度はHPLCで99.8%であった。
【0041】
またMass分析で368に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0042】
実施例3
【化18】
Figure 0003569871
実施例1(d)において、2−フルオロ−4−ブロムメトキシメチルベンゼン12gに替えて、3,5−ジフルオロプロムベンゼン10.5gを並びに4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)フェニルボロン酸15gに替えて実施例2(a)で得られる4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸16.8gを用い、他は実施例1(d)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル6.3g(33.3%)を得た。
【0043】
【化19】
Figure 0003569871
反応器に、アルゴン気流下(a)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8g並びに脱水脱気したTHF35mlを仕込み、これに撹拌下、−55℃でn−CLi/ヘキサン溶液13ml(n−CLi0.021モル)を徐々に加え、同温度で2時間反応後、ジメチルホルムアミド2.5gのTHF50ml溶液を1.5時間を要して滴下した。滴下後、同温度で2時間、さらに−40℃で1時間反応し、一夜放置した。反応液を希塩酸に注加し、1時間室温で撹拌後、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去して、残留分[粗4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル]6.4gを得た。GLC 95.3%
【0044】
【化20】
Figure 0003569871
反応器に、THF150ml、(b)で得た粗4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3g、並びにNaBH(SBH)2.1gを仕込み、撹拌還流下にメタノール10mlを6時間を要して滴下し、滴下後、2時間還流撹拌した。反応液を水に注加し、塩酸酸性とした後、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し、残留分をヘキサンで再結晶して4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9g(93.1%)を得た。GLC 98.7%
【0045】
【化21】
Figure 0003569871
反応器に、(c)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9g、ベンゼン170ml並びに塩化チオニル40mlを仕込み、12時間撹拌還流した。反応液を希KOH/氷水に撹拌しながら注加し、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し、残留分[粗4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−クロルメチルビフェニル]を得た。別の反応器に、メタノール20mlを仕込み、撹拌下に金属Na0.5gを加え、溶解後、先に得た粗4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−クロルメチルビフェニルのベンゼン70ml溶液を加え、8時間撹拌還流した。反応液を水に注加し、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し、残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ベンゼン)で精製し、次いで、アセトンで再結晶して4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル2.14g(34.6%)を得た。
【0046】
この物の純度はHPLCで99.6%であった。またMass分析で386に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0047】
実施例4
【化22】
Figure 0003569871
反応器に、o−ジフルオロベンゼン10.2g並びにTHF60mlを仕込み、アルゴン気流下、−50℃でn−CLi/ヘキサン(n−CLi0.044mol)溶液22.8mlを撹拌下に加え、−40℃で5時間反応後、無水塩化亜鉛6.0gを加え、2時間反応し、徐々に昇温して、室温で一夜放置し、2,3−ジフルオロフェニルジンククロライド溶液を調製した。
【0048】
別の反応器に、アルゴン気流下、PdCl(PPh1.0g、THF30ml、1M(iso−CAlH/ヘキサン溶液3ml並びに4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブロムベンゼン10.0gを仕込み、撹拌下に、40℃で先に調製した2,3−ジフルオロフェニルジンククロライド溶液を滴下し、50〜60℃で4時間反応後、一夜放置した。反応液を希塩酸に注加し、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去し、残留分をGTOで蒸留し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ベンゼン)で精製し、さらに、アセトンで再結晶して4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル7.9g(69.9%)を得た。GLC 88.3%
【0049】
【化23】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(a)で得た4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル5.3gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニルの粗製品5.8gを得た。GLC 92.8%
【0050】
【化24】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(b)で得た4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル5.8gを用い、他は実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.5g(94.0%)を得た。GLC 96.6%
【0051】
【化25】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(c)で得た4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.5gを用い、他は実施例3(d)と同様に操作して、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル1.85g(32.4%)を得た。
この物の純度はHPLCで99.9%であった。またMass分析で358に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0052】
実施例5
【化26】
Figure 0003569871
実施例4(a)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブロムベンゼン10.0gに替えて、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ブロムベンゼン11.0gを用い、他は実施例4(a)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′.ジフルオロビフェニル9.1g(73.8%)を得た。GLC 97.6%
【0053】
【化27】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(a)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル5.8gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニルの粗製品6.3gを得た。GLC 96.4%
【0054】
【化28】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(b)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gを用い、他は実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.8g(90.0%)を得た。GLC 95.5%
【0055】
【化29】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(c)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gを用い、他は実施例3(d)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル2.40g(38.8%)を得た。
【0056】
この物の純度はHPLCで100.0%であった。またMass分析で386に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0057】
実施例6
【化30】
Figure 0003569871
反応器に、実施例5(c)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル3.0gおよびDMF20mlを仕込み、氷冷下、60%NaH1.0gを加え、次いで、1−ヨードヘキサン1.9gのDMF10ml溶液を滴下し、12時間室温で撹拌した。
【0058】
反応液を水に注加し、塩酸酸性下にエーテルで抽出し、油層を水洗し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去し、残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン)精製し、GTO蒸留、アセトンによる再結晶を経て、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヘキシルオキシメチルビフェニル1.27g(34.8%)を得た。この物の純度はHPLCで99.4%であった。
【0059】
またMass分析で456に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0060】
実施例7
【化31】
Figure 0003569871
実施例4(a)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブロムベンゼン10.0gに替えて、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)ブロムベンゼン10.5gを用い、他は実施例4(a)と同様に操作して、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル9.5g(81.4%)を得た。HPLC 98.2%
【0061】
【化32】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(a)で得た4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル5.6gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニルの粗製品6.1gを得た。HPLC 97.5%
【0062】
【化33】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(b)で得た4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.1gを用い、他は実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.6g(91.3%)を得た。HPLC98.8%
【0063】
【化34】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(c)で得た4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.7gを用い、他は実施例3(d)と同様に操作して、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル2.36g(39.8%)を得た。
【0064】
この物の純度はHPLCで100.0%であった。またMass分析で372に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0065】
実施例8
【化35】
Figure 0003569871
反応器に、LiAlH68g、THF700mlを仕込み、10℃まで冷却し、撹拌下、トランス−4−フェニルシクロヘキサンカルボン酸306gのTHF1.5リットル溶液を滴下し、2時間還流した。
反応液を希塩酸に注加し、ベンゼンで抽出し、水洗し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去後、残留物を減圧蒸留し、トランス−4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルベンゼン278g(98%)を得た。
b.p.165℃/8.0mmHg GLC 99%
【0066】
【化36】
Figure 0003569871
反応器に、(a)で得たトランス−4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルベンゼン187g並びにピリジン560mlを仕込み、撹拌下に、0℃でp−トルエンスルホニルクロライド360gを少量づつ添加し、同温度で2時間、室温で6時間撹拌後、トルエン400mlを加え、反応液を吸引濾過し、濾液を5%苛性ソーダ水溶液で洗浄し、水洗し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し、トランス−4−トシルオキシメチルシクロヘキシルベンゼン310g(92%)を得た。GLC98%
【0067】
【化37】
Figure 0003569871
反応器に、マグネシウム末10.2gを仕込み、これにヘプチルブロマイド72gのTHF1.5リットル溶液の少量を添加し、撹拌した。発泡して反応を開始してから残りのTHF溶液を還流を保つように滴下し、滴下後さらに2時間熟成してグリニャール試薬を調製した。
【0068】
これを0℃に冷却後、臭化第一銅0.3gを添加し、撹拌下に(b)で得たトランス−4−トシルオキシメチルシクロヘキシルベンゼン37.8gのTHF30ml溶液を滴下し、滴下後20時間反応させた。反応液を希塩酸に注加し、ベンゼンで抽出し、水洗し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン)にて精製し、トランス−4−オクチルシクロヘキシルベンゼン18.0g(38%)を得た。GLC 98%
【0069】
【化38】
Figure 0003569871
反応器に、(c)で得たトランス−4−オクチルシクロヘキシルベンゼン18.0g、塩化メチレン60ml並びに硝酸タリウム1.5gを仕込み、撹拌下、0℃にて臭素5.1gを滴下し、2時間反応させた。次いで、30%チオ硫酸ナトリウム15mlを注加し、撹拌し、塩化メチレンで抽出後、水洗し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し、得られた残留物をメタノール/アセトン混合溶媒で再結晶して、4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)ブロムベンゼン12.6g(69%)を得た。GLC 98%
【0070】
【化39】
Figure 0003569871
実施例4(a)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブロムベンゼン10.0gに替えて、(d)で得た4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)ブロムベンゼン12・5gを用い、他は実施例4(a)と同様に操作して、4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル9.4g(68.3%)を得た。GLC 96%
【0071】
【化40】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(e)で得た4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル6.5gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して、4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニルの粗製品7.1gを得た。GLC 97.4%
【0072】
【化41】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(f)で得た4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル7.0gを用い、他は実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル6.2g(88.4%)を得た。GLC 96.4%
【0073】
【化42】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(g)で得た4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル6.2gを用い、他は実施例3(d)と同様に操作して、4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル2.30g(35.5%)を得た。
【0074】
この物の純度はHPLCで99.9%であった。またMass分析で428に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0075】
実施例9
【化43】
Figure 0003569871
反応器に、酢酸5リットル並びに4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノール80.2gを仕込み、溶解後、5%次亜塩素酸ソーダ水溶液532gを室温撹拌下に3時間を要して滴下し、2時間反応させた。反応液を水に注加し、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し、残留分をアセトンで2回再結晶して4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン59.6g(75%)を得た。GLC 98.8%
【0076】
【化44】
Figure 0003569871
反応器に、アルゴン気流下、o−ジフルオロベンゼン30ml並びにTHF250mlを仕込み、撹拌下に−70℃でn−CLi/ヘキサン溶液129ml(n−CLi0.2mol)を加え、3時間反応後、同温度で(a)で得た4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン44.4gのTHF250ml溶液を3時間を要して滴下した。滴下後、同温度で2時間反応後、一夜放置した。
【0077】
反応液を氷に注加し、塩酸酸性とした後、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留分[4−(4−トランス−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサノール]、硫酸水素カリウム30g並びにトルエン300mlを別の反応器に仕込み、撹拌還流下に生成水を除去しながら脱水反応させた。反応液を冷却し、濾過し、濾液を食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し、残留分を蒸留して4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン39.6gを得た。GLC 98.7%、b.p.173℃/0.07mmHg
【0078】
【化45】
Figure 0003569871
オートクレーブに、(b)で得た4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン17.6g、Pd/C(パラジウムカーボン)1.0g、エタノール50ml並びに酢酸エチル70mlを仕込み、水素置換の後、水素圧力3kg/cmで、室温撹拌下に1日間反応させた。反応液を濾過し、濾液中の溶媒を留去し、残留分をアセトンで再結晶して4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン16.7g(95%)を得た。GLC cis−form 46.7%、trans−form 45.1%
【0079】
【化46】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(c)で得た4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン5.44gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して得られる残留分をアセトンで再結晶して、立体異性体を分離精製し、4−(トランス,トランス−4−プロピルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロホルミルベンゼン2.26g(38.3%)を得た。GLC 99.6%
【0080】
【化47】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス,4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(d)で得た4−(トランス,トランス−4−プロピルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロホルミルベンゼン5.93gを用い、他は実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス−トランス−4−プロピルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール5.65g(94.7%)を得た。GLC 98.5%
【0081】
【化48】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(e)で得た4−(トランス,トランス−4−プロピルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール5.55gを用い、他は実施例3(d)と同様に操作して、4−(トランス,トランス−4−プロピルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロ−メトキシメチルベンゼン1.70g(29.7%)を得た。
【0082】
この物の純度はHPLCで99.2%であった。またMass分析で364に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0083】
実施例10
【化49】
Figure 0003569871
実施例9(a)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノール80.2gに替えて、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサノール90.2gを用い、他は実施例9(a)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン72.1g(80.5%)を得た。GLC 98.4%
【0084】
【化50】
Figure 0003569871
実施例9(b)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン44.4gに替えて、(a)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン50.0gを用い、他は実施例9(b)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン46g(66.5%)を得た。
【0085】
【化51】
Figure 0003569871
実施例9(c)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン17.66gに替えて、(b)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン19.1gを用い、他は実施例9(c)と同様に操作して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン17.6g(91.7%)を得た。GLC cis−form 42%、trans−form 56%
【0086】
【化52】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(c)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン5.9gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して得られる残留分をアセトンで再結晶して、立体異性体を分離精製し、4−(トランス,トランス−4−ペンチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロホルミルベンゼン2.18g(34.2%)を得た。GLC 99.1%
【0087】
【化53】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(d)で得た4−(トランス,トランス−4−ペンチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロホルミルベンゼン6.40gを用い、他は実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス,トランス−4−ペンチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール5.97g(92.8%)を得た。GLC 98.5%
【0088】
【化54】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(e)で得た4−(トランス,トランス−4−ペンチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール6.00gを用い、他は実施例3(d)と同様に操作して、4−(トランス,トランス−4−ペンチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロ−メトキシメチルベンゼン1.85g(29.7%)を得た。
【0089】
この物の純度はHPLCで99.6%であった。またMass分析で392に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0090】
実施例11
【化55】
Figure 0003569871
実施例9(a)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノール80.2gに替えて、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)シクロヘキサノール85.2gを用い、他は実施例9(a)と同様に操作して、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン67.6g(80.0%)を得た。GLC 90.0%
【0091】
【化56】
Figure 0003569871
実施例9(b)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン44.4gに替えて、(a)で得た4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン47.2gを用い、他は実施例9(b)と同様に操作して、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン46.5g(70.0%)を得た。GLC96.8%
【0092】
【化57】
Figure 0003569871
実施例9(c)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン17.66gに替えて、(b)で得た4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン18.4gを用い、他は実施例9(c)と同様に操作して、4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン16.6g(89.7%)を得た。GLC cis−form 53.5% trans−form 45.9%
【0093】
【化58】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(c)で得た4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン5.66gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して得られる残留分をアセトンで再結晶して、立体異性体を分離精製し、4−(トランス,トランス−4−ブチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロホルミルベンゼン2.38g(38.8%)を得た。GLC 99.1%
【0094】
【化59】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(d)で得た4−(トランス,トランス−4−ブチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロホルミルベンゼン6.19gを用い、他は実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス−トランス−4−ブチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール5.58g(90.2%)を得た。GLC 99.1%
【0095】
【化60】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(e)で得た4−(トランス,トランス−4−ブチルジシクロヘキシル−4′,イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール5.77gを用い、他は実施例3(d)と同様に操作して、4−(トランス−トランス−4−ブチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロ−メトキシメチルベンゼン2.10g(35.0%)を得た。
【0096】
この物の純度はHPLCで100.0%であった。またMass分析で378に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0097】
実施例12
【化61】
Figure 0003569871
実施例9(a)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノール80.2gに替えて、4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)シクロヘキサノール100.2gを用い、他は実施例9(a)と同様に操作して、4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン43.3g(43.5%)を得た。GLC 95.0%
【0098】
【化62】
Figure 0003569871
実施例9(b)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン44.4gに替えて、(a)で得た4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン55.6gを用い、他は実施例9(b)と同様に操作して、4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン38.1g(50.9%)を得た。GLC 97.8%
【0099】
【化63】
Figure 0003569871
実施例9(c)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン17.66gに替えて、(b)で得た4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン20.8gを用い、他は実施例9(c)と同様に操作して、4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン19.8g(94.8%)を得た。GLC cis−form 42.0% trans−form 56.4%
【0100】
【化64】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(c)で得た4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン6.38gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して得られる残留物をアセトンで再結晶して立体異性体を分離精製し、4−(トランス,トランス−4−ヘプチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロホルミルベンゼン1.37g(20.0%)を得た。HPLC 99.2%
【0101】
【化65】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(d)で得た4−(トランス,トランス−4−ヘプチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロホルミルベンゼン6.9gを用い、他は実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス,トランス−4−ヘプチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール6.3g(90.8%)を得た。HPLC 96.5%
【0102】
【化66】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(e)で得た4−(トランス,トランス−4−ヘプチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール3.27gを用い、他は実施例3(d)と同様に操作して、4−(トランス,トランス−4−ヘプチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロメトキシメチルベンゼン2.4g(70.9%)を得た。
【0103】
この物の純度はHPLCで99.7%であった。またMass分析で420に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0104】
実施例13
【化67】
Figure 0003569871
実施例9(a)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノール80.2gに替えて、4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサノール75gを用い、他は、実施例9(a)と同様に操作して得られる残留分を減圧蒸留して4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン51.2g(69%)を得た。GLC 92%、b.p.106〜110℃/0.3mmHg
【0105】
【化68】
Figure 0003569871
実施例9(b)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサノン44.4gに替えて、(a)で得た4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン41.6gを用い、他は、実施例9(b)と同様に操作して得られる蒸留分をアセトンより再結晶して、4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン47g(77%)を得た。GLC 99%、b.p.150〜157℃/0.2mmHg
【外1】
Figure 0003569871
【0106】
【化69】
Figure 0003569871
実施例9(c)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン17.6gに替えて、(b)で得た4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキセン17gを用い、他は、実施例9(c)と同様に操作して得られる水素添加反応後の残留分へ、ジメチルスルホキシド70ml、カリウムターシャリーブトキシド7.5gを加え、アルゴン気流下24℃で3時間撹拌した。反応液を希塩酸へ注加し、有機層をトルエンで抽出した。トルエン層を食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去し、残留分をアセトンより再結晶して1−(トランス,トランス−4−エチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンゼン14g(82%)を得た。GLC 99%
【外2】
Figure 0003569871
【0107】
【化70】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(c)で得た1−(トランス,トランス−4−エチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンゼン5.2gを用い、他は、実施例3(b)と同様に操作して得られる残留分をアセトンより再結晶して4−(トランス,トランス−4−エチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンズアルデヒド4.9g(87%)を得た。GLC 99%
【外3】
Figure 0003569871
【0108】
【化71】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(d)で得られた4−(トランス,トランス−4−エチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンズアルデヒド5.7gを用い、他は、実施例3(c)と同様に操作して、4−(トランス,トランス−4−エチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール5.4g(95%)を得た。GLC 99%
【外4】
Figure 0003569871
【0109】
【化72】
Figure 0003569871
反応器に、(e)で得た4−(トランス,トランス−4−エチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロベンジルアルコール5g、テトラビトロフラン35ml、粉末状85%苛性カリ2g、18−クラウン−6 0.6g、ヨードメタン6.5gを仕込み、室温下二日間撹拌した。反応液を希塩酸へ注加し有機層をトルエンで抽出した。トルエン層を食塩水、チオ硫酸ナトリウム水溶液、食塩水の順で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去して得られた残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液トルエン)で精製し、次いで減圧蒸留し、アセトンより再結晶して4−(トランス,トランス−4−エチルジシクロヘキシル−4′−イル)−2,3−ジフルオロメトキシメチルベンゼン3.5g(68%)を得た。
【0110】
このものの純度は、HPLC、GLCで99%以上であった。また、Mass分析で、350に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに、用いた原料からみて得られた物質が標記化合物であることを確認した。このものを、メトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0111】
実施例14
【化73】
Figure 0003569871
反応器に、脱水したジメチルホルムアミド(DMF)25ml、60%水素化ナトリウム1.20g並びに実施例8(g)で得た4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル4.15gを仕込み、15分撹拌後、1−ヨードペンタン7.53gのDMF12ml溶液を滴下し、滴下後2時間撹拌した。反応液を希塩酸へ注加し、有機層をベンゼンで抽出した。ベンゼン層を食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去して得られた残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ベンゼン/ヘキサン=1/3)で精製し、次いでアセトンより再結晶し、減圧蒸留して4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ペンチルオキシメチルビフェニル4.40g(90.8%)を得た。
【0112】
この物の純度はHPLCで99.4%であった。またMass分析で484に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0113】
実施例15
【化74】
Figure 0003569871
実施例14において、1−ヨードペンタン7.53gに替えて、1−ヨードオクタン9.13gを用い、他は、実施例14と同様に操作して4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−オクチルオキシメチルビフェニル4.89g(92.8%)を得た。
【0114】
この物の純度はHPLCで100.0%であった。またMass分析で526に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに、用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0115】
実施例16
【化75】
Figure 0003569871
実施例8(c)において、ヘプチルブロマイド72gに替えて、ノニルブロマイド83gを用い、他は、実施例8(c)と同様に操作してトランス−4−デシルシクロヘキシルベンゼン88g(73%)を得た。GLC 96.5%
【0116】
【化76】
Figure 0003569871
実施例8(d)において、トランス−4−オクチルシクロヘキシルベンゼン18gに替えて、(a)で得たトランス−4−デシルシクロヘキシルベンゼン20gを用い、他は、実施例8(d)と同様に操作して4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)ブロムベンゼン14g(56%)を得た。GLC 99.5%
【0117】
【化77】
Figure 0003569871
実施例4(a)において、4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブロムベンゼン10.0gに替えて、(b)で得た4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)ブロムベンゼン13.5gを用い、他は実施例4(a)と同様に操作して4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル12.0g(83%)を得た。GLC 99.5%
【0118】
【化78】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(c)で得た4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロビフェニル7.0gを用い、他は、実施例3(b)と同様に操作して4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニルの粗生成物7.5gを得た。GLC 95.5%
【0119】
【化79】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(d)で得た4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル7.5gを用い、他は、実施例3(c)と同様に操作して4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル4.9g(65%)を得た。HPLC 100.0%
【0120】
【化80】
Figure 0003569871
実施例14において、4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル4.15gに替えて、(e)で得られる4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル4.42gを用い、他は、実施例14と同様に操作して4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ペンチルオキシメチルビフェニル3.57g(69.7%)を得た。
【0121】
この物の純度はHPLCで99.7%であった。またMass分析で512に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物を、メトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0122】
実施例17
【化81】
Figure 0003569871
実施例14において、4−(トランス−4−オクチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル4.15gに替えて、実施例16(e)で得られる4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル4.42gを用い、1−ヨードペンタン7.53gに替えて、1−ヨードオクタン9.13gを用い、他は、実施例14と同様に操作して4−(トランス−4−デシルシクロヘキシル)−2′,3′−ジフルオロ−4′−オクチルオキシメチルビフェニル5.06g(91.2%)を得た。
【0123】
この物の純度はHPLCで99.3%であった。またMass分析で554に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0124】
実施例18
【化82】
Figure 0003569871
反応器に、金属マグネシウム9.2g並びにエーテル80mlを仕込み、アルゴン気流下1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼン44.4gのエーテル100ml溶液を撹拌下加え、1時間還流後実施例10(a)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン40.0gを加え還流下1時間反応させた。反応液を水に注加し、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後溶媒を留去した。得られた残留分にp−トルエンスルホン酸1水和物4g並びにトルエン800mlを仕込み、6時間還流下で共沸脱水を行った。反応液を水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去し、残留分をアセトンで再結晶して1,3−ジフルオロ−5−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−シクロヘキセン−1−イル]ベンゼン40.4g(68.1%)を得た。GLC 98.6%
【外5】
Figure 0003569871
【0125】
【化83】
Figure 0003569871
オートクレーブに、(a)で得た1,3−ジフルオロ−5−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−シクロヘキセン−1−イル]ベンゼン38.0g、Pd/C2.0g、エタノール80ml並びに酢酸エチル260mlを仕込み、水素置換の後、水素圧力3kg/cmで、室温撹拌下1日間反応させた。反応液を濾過し、濾液中の溶媒を留去し、残留分にカリウムtert−ブトキシド14.8g並びにジメチルスルホキサイド120mlを加え60℃で1時間撹拌下反応させた。反応液に希塩酸水溶液を加え酸性とした後、有機層をヘキサンで抽出した。ヘキサン層を食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去して得られた残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン)で精製後、ヘキサンより再結晶して1,3−ジフルオロ−5−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン23.2g(60.8%)を得た。GLC 99.5%
【外6】
Figure 0003569871
【0126】
【化84】
Figure 0003569871
実施例3(b)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロビフェニル5.8gに替えて、(b)で得た1,3−ジフルオロ−5−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン5.9gを用い、他は実施例3(b)と同様に操作して2,6−ジフルオロ−4−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンズアルデヒドの粗生成物6.5gを得た。GLC94.8%
【0127】
【化85】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(c)で得られた2,6−ジフルオロ−4−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンズアルデヒド6.5gを用い、他は、実施例3(c)と同様に操作して2,6−ジフルオロ−4−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンジルアルコール6.2g(98.9%)を得た。GLC 96.2%
【0128】
【化86】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(d)で得られる2,6−ジフルオロ−4−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンジルアルコール6.2gを用い、他は、実施例3(d)と同様に操作して1,3−ジフルオロ−2−メトキシメチル−5−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン3.58g(58.1%)を得た。
【0129】
この物の純度はHPLCで99.3%であった。またMass分析で392に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0130】
実施例19
【化87】
Figure 0003569871
反応器に、アルゴン気流下1−ブロモ−2−フルオロベンゼン38.5g並びに脱水したTHF200mlを仕込み、これに撹拌下、−78℃でn−CLi/ヘキサン溶液128ml(n−CLi0.21モル)を徐々に加え、同温度で30分反応後、実施例10(a)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン51.6gのTHF140ml溶液を45分で滴下し、滴下後同温度で2時間反応した。
【0131】
反応液を希塩酸に注加し、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留分にp−トルエンスルホン酸1水和物4g並びにトルエン800mlを仕込み、6時間還流下で共沸脱水を行った。反応液を水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去し、残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン)で精製して1−フルオロ−2−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−シクロヘキセン−1−イル]ベンゼン46.4g(70.6%)を得た。GLC 98.7%
【外7】
Figure 0003569871
【0132】
【化88】
Figure 0003569871
実施例18(b)において、1,3−ジフルオロ−5−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−シクロヘキセン−1−イル]ベンゼン38.0gに替えて、(a)で得られる1−フルオロ−2−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−シクロヘキセン−1−イル]ベンゼン36.0gを用い、他は実施例18(b)と同様に操作して1−フルオロ−2−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン26.0g(71.6%)を得た。GLC 99.8%
【外8】
Figure 0003569871
【0133】
【化89】
Figure 0003569871
反応器に、(b)で得た1−フルオロ−2−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン13.0g、ジクロロメタン260ml、硝酸タリウム3水和物1.3gを仕込み、0℃で臭素6.2gを10分で滴下し、同温度で4時間撹拌した。反応液をチオ硫酸ナトリウム水溶液、食塩水の順で洗浄後、芒硝で乾燥し、溶媒を留去して得られた残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン)で精製後、アセトンより再結晶して4−ブロモ−2−フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン13.0g(81.4%)を得た。GLC 99.8%
【外9】
Figure 0003569871
【0134】
【化90】
Figure 0003569871
反応器に、アルゴン気流下(c)で得た4−ブロモ−2−フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン8.2g、脱水したエーテル40ml、並びに脱水したTHF120mlを仕込み、これに撹拌下、−60℃でn−CLi/ヘキサン溶液18ml(n−CLi0.03モル)を徐々に加え、更に−78℃冷却し1時間反応後、ピペリジン−1−カルボアルデヒド4.5gのエーテル10ml溶液を10分で滴下した。滴下後、同温度で1時間反応し、一夜放置した。反応液に希塩酸を注加し4時間撹拌後ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留分をヘキサンより再結晶して3−フルオロ−4−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンズアルデヒド5.8g(80.1%)を得た。GLC 98.7%
【0135】
【化91】
Figure 0003569871
実施例3(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ホルミルビフェニル6.3gに替えて、(d)で得られた3−フルオロ−4−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンズアルデヒド5.7gを用い、他は、実施例3(c)と同様に操作して3−フルオロ−4−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンジルアルコール5.7g(99.3%)を得た。GLC 99.2%
【0136】
【化92】
Figure 0003569871
実施例3(d)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3′,5′−ジフルオロ−4′−ヒドロキシメチルビフェニル5.9gに替えて、(e)で得られる3−フルオロ−4−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンジルアルコール5.7gを用い、他は、実施例3(d)と同様に操作して2−フルオロ−4−メトキシメチル−1−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン2.52g(42.6%)を得た。
【0137】
この物の純度はHPLCで99%であった。またMass分析で374に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0138】
実施例20
【化93】
Figure 0003569871
実施例1(a)において、2−フルオロ−4−ブロモトルエンに替えて、3−フルオロ−4−ブロモトルエンを用い、他は、実施例1(a)と同様に操作して3−フルオロ−4−ブロモベンジルブロマイド25.2g(59.3%)を得た。b.p.143〜146℃/mmHg、GLC 99.7%
【0139】
【化94】
Figure 0003569871
反応器にメタノール25mlを仕込み、これに金属ナトリウム0.24gを少しづつ加えて溶解し、これに(a)で得た3−フルオロ−4−ブロモベンジルブロマイド2.68gのメタノール10ml溶液を滴下し、還流撹拌下3時間反応させた後、反応液を濃縮し、希塩酸に注加しトルエンで抽出し、水洗し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去し、残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ベンゼン/ヘキサン=1:2)で精製後、減圧蒸留して3−フルオロ−4−ブロモ−1−メトキシメチルベンゼン1.86g(84.9%)を得た。GLC 98.8%
【0140】
【化95】
Figure 0003569871
反応器に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム[Pd(PPh]0.12g、(b)で得た3−フルオロ−4−ブロモ−1−メトキシメチルベンゼン0.88gのベンゼン7ml溶液、2M炭酸ナトリウム水溶液5ml、並びに実施例2(a)で得た4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.20gのエタノール12ml溶液を仕込み、窒素雰囲気下6時間撹拌還流した。反応液を水に注加し、ベンゼン層を水洗し、芒硝で乾燥し、溶媒を留去後、残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液トルエン/ヘキサン=1/1)で精製し、次いで、減圧蒸留して、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′−フルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル1.36g(91.9%)を得た。
【0141】
この物の純度はHPLCで99.3%であった。またMass分析で368に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が目的物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0142】
実施例21
【化96】
Figure 0003569871
実施例19(a)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサノン51.6gに替えて4−ペンチルシクロヘキサノン37.0gを用い、他は、実施例19(a)と同様に操作して1−フルオロ−2−(4−ペンチルシクロヘキセン−1−イル)ベンゼン39.6g(80.4%)を得た。GLC 96.5%
【0143】
【化97】
Figure 0003569871
実施例18(b)において、1,3−ジフルオロ−5−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−シクロヘキセン−1−イル]ベンゼン38.0gに替えて、(a)で得られる1−フルオロ−2−(4−ペンチルシクロヘキセン−1−イル)ベンゼン27.0gを用い、他は、実施例18(b)と同様に操作して得られる残留分より1−フルオロ−2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン27.9g(94.7%)の粗生成物を得た。HPLC
cis−form 8.3%、trans−form 84.2%
【0144】
【化98】
Figure 0003569871
実施例19(c)において、1−フルオロ−2−[トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン13.0gに替えて、(b)で得られる1−フルオロ−2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼンの粗生成物14.5gを用い、他は、実施例18(b)と同様に操作して5−ブロモ−1−フルオロ−2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン10.0g(56.6%)を得た。GLC 99.5%
【0145】
【化99】
Figure 0003569871
反応器に、アルゴン気流下(c)で得られる5−ブロモ−1−フルオロ−2−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン10.0g並びに脱水したTHF160mlを仕込み、これに撹拌下、−78℃でn−CLi/ヘキサン溶液28ml(n−CLi 0.055モル)を徐々に加え、同温度で30分反応後、ホウ酸トリメチル5.8gのTHF10ml溶液を10分で滴下し、その後同温度で1時間反応し一夜放置した。反応液に氷冷した10%硫酸水溶液を加え、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留分をヘキサンで再結晶し3−フルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸5.90g(70.3%)を得た。
【0146】
【化100】
Figure 0003569871
実施例1(b)において、2−フルオロ−4−ブロモベンジルブロマイド24.8gに替えて4−ブロモベンジルブロマイド23.0gを用い、他は、実施例1(b)と同様に操作して4−ブロモメトキシメチルベンゼン15.0gを得た。b.p.125℃/28mmHg、GLC 99.8%
【0147】
【化101】
Figure 0003569871
実施例20(c)において、3−フルオロ−4−ブロモ−1−メトキシメチルベンゼン0.88gに替えて、(e)で得られる4−ブロモ−メトキシメチルベンゼン0.80gを用い、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.11gに替えて、(d)で得られる3−フルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.18gを用い、他は実施例20(c)と同様に操作して4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3−フルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル1.10g(74.8%)を得た。
【0148】
この物の純度はHPLCで99.4%であった。またMass分析で368に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0149】
実施例22
【化102】
Figure 0003569871
実施例20(c)において、3−フルオロ−4−ブロモ−1−メトキシメチルベンゼンに替えて、実施例1(b)で得られる2−フルオロ−4−ブロモ−メトキシメチルベンゼンを用い、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.11gに替えて、実施例21(d)で得られる3−フルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.18gを用い、他は実施例20(c)と同様に操作して4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3,3′−ジフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル1.45g(93.8%)を得た。
【0150】
この物の純度はHPLCで99.3%であった。またMass分析で386に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0151】
実施例23
【化103】
Figure 0003569871
実施例20(c)において、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.11gに替えて、実施例21(d)で得られる3−フルオロ−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.18gを用い、他は実施例20(c)と同様に操作して4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3−ジフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル1.24g(80.2%)を得た。
【0152】
この物の純度はHPLCで99.2%であった。またMass分析で386に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0153】
実施例24
【化104】
Figure 0003569871
反応器に、アルゴン気流下ジイソプロピルアミン9.11g並びに脱水したTHF160mlを仕込み、これに撹拌下、−78℃でn−CLi/ヘキサン溶液28ml(n−CLi 0.055モル)を徐々に加え、0℃で30分反応した。こうして調製したリチウムジイソプロピルアミド(LDA)溶液を−78℃に冷却し、1−ブロモ−2,3−ジフルオロベンゼン14.48gのTHF30ml溶液を20分で滴下し、その後同温度で1時間反応し、ジメチルホルムアミド8.22gのTHF30ml溶液を20分で滴下し、同温度で1時間反応し、一夜放置した。
【0154】
反応液に希塩酸水溶液を加え、1時間撹拌し、ベンゼンで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去した。得られた4−ブロモ−2,3−ジフルオロベンズアルデヒドの粗生成物、エタノール70ml、並びにNaBH(SBH)1.42gを反応器に仕込み、撹拌還流下30分反応した。反応液を水に注加し、塩酸酸性とした後、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去した。残留分を減圧下で蒸留し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、4−ブロモ−2,3−ジフルオロベンジルアルコール8.33g(72.1%)を得た。GLC 97.6%
【0155】
【化105】
Figure 0003569871
反応器に、(a)で得た4−ブロモ−2,3−ジフルオロベンジルアルコール6.69g、ピリジン2.85g、並びにジクロロメタン60mlを仕込み、三臭化リン3.25gを滴下した。滴下後、室温で30分撹拌し、生成した沈殿を濾過した後、食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、溶媒を留去した。残留分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン)で精製し4−ブロモ−2,3−ジフルオロベンジルブロマイド4.20g(49.0%)を得た。GLC 98.0%
【0156】
【化106】
Figure 0003569871
実施例20(b)において、4−ブロモ−3−フルオロベンジルブロマイド2.68gに替えて、(b)で得られる4−ブロモ−2,3−ジフルオロベンジルブロマイド2.85gを用い、他は実施例20(b)と同様に操作して4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−1−メトキシメチルベンゼン1.75g(73.8%)を得た。GLC 100.0%
【0157】
【化107】
Figure 0003569871
実施例20(c)において、3−フルオロ−4−ブロモ−1−メトキシメチルベンゼン0.88gに替えて、(c)で得られる4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−1−メトキシメチルベンゼン0.95gを用い、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.11gに替えて、実施例21(d)で得られる3−フルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.18gを用い、他は実施例20(c)と同様に操作して4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2′,3,3′−トリフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル1.53g(94.8%)を得た。
【0158】
この物の純度はHPLCで99.2%であった。またMass分析で404に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0159】
実施例25
【化108】
Figure 0003569871
実施例24(a)において、1−ブロモ−2,3−ジフルオロベンゼンに替えて、1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを用い、他は実施例24(a)と同様に操作して、得られた残留分をGTOで蒸留し、留分をクロロホルムで再結晶して、4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンジルアルコール10.27g(61.4%)を得た。GLC 99.7%
【0160】
【化109】
Figure 0003569871
実施例24(b)において、4−ブロモ−2,3−ジフルオロベンジルアルコールに替えて、(a)で得た4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンジルアルコールを用い、他は実施例24(b)と同様に操作して、4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンジルブロマイド4.18g(48.7%)を得た。GLC 99.0%
【0161】
【化110】
Figure 0003569871
実施例20(b)において、4−ブロモ−3−フルオロベンジルブロマイド2.68gに替えて、(b)で得られる4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンジルブロマイド2.85gを用い、他は実施例20(b)と同様に操作して4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−1−メトキシメチルベンゼン1.69g(71.4%)を得た。GLC 99.6%
【0162】
【化111】
Figure 0003569871
実施例20(c)において、3−フルオロ−4−ブロモ−1−メトキシメチルベンゼン0.88gに替えて、(c)で得られる4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−1−メトキシメチルベンゼン0.95gを用い、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.11gに替えて、実施例21(d)で得られる3−フルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルボロン酸1.18gを用い、他は実施例20(c)と同様に操作して4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3,3′,5′−トリフルオロ−4′−メトキシメチルビフェニル1.53g(94.8%)を得た。
【0163】
この物の純度はHPLCで99.5%であった。またMass分析で404に分子イオンピークが認められたこと、並びにIR測定における特性吸収波長、さらに用いた原料からみて、得られた物質が標記化合物であることを確認した。
この物をメトラーホットステージFP−82を用いて、偏光顕微鏡下で相変化を観察した。その結果を表2に示す。
【0164】
実施例26
市販液晶組成物であるZLI−1132(メルク社製)に実施例4で得られた化合物を10重量%添加して組成物Aを、また、実施例20で得られた化合物を10重量%添加して組成物Bをそれぞれ作成し、それらのネマチック相−等方性液体転移温度(TNI)を測定した。同時に、ZLI−1132自体についても同様に測定した。
その結果、ZLI−1132のTNIが72.4℃であるのに対し、組成物Aのそれは74.6℃、また組成物Bのそれは76.7℃とNe相の上限温度が上昇した。
【0165】
実施例27
ZLI−1132に実施例10の液晶化合物を10重量%添加して組成物Cを作成しそのネマチック相−等方性液体転移温度(TNI)、粘度(η)、屈折率異方性(Δn)を測定した。同時に、ZLI−1132自体についても同様に測定した。
その結果を表1に示す。
【0166】
【表1】
Figure 0003569871
このように、母体液晶のみに比べ、組成物Cは大幅にTNIが上昇し、且つ、ηは低下した。またΔnも減少した。
【0167】
実施例28
市販液晶組成物であるZLI−1132(メルク社製)に実施例19で得られた化合物10重量%を添加して組成物Dを、また、実施例22で得られた化合物を10重量%添加して組成物Eをそれぞれ作成し、それらのしきい値電圧(Vth)およびΔnを測定した。同時にZLI−1132自体についても同様に測定した。
【0168】
その結果、ZLI−1132のVthが1.7Vであるのに対し、組成物Dのそれは1.6V、また組成物Eのそれは1.4VとVthは低下した。
ΔnはZLI−1132が0.138であるのに対して組成物Dは0.124、組成物Eは0.118と減少した。
【0169】
このように、本発明化合物はネマチック液晶組成物を作成する際に組成物の所要の特性を得るために、TNIの上昇、Δnの減少、ηの低下、Vthの低下等の諸物性の調整を行うための成分として有用である。
【0170】
【表2】
Figure 0003569871

Claims (4)

  1. 一般式(1)
    Figure 0003569871
    (式中、Rは炭素原子数1〜14のアルキル基を表わし、Rは炭素原子数1〜8のアルキル基を表わし、AおよびBはそれぞれ独立に1,4−フェニレン、モノフッ素置換1,4−フェニレンまたはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わし、nは0、1または2を表わし、mは0または1を表わし、pは1を表わす。但しnとmは同時に0ではなく、Bが1,4−フェニレンであるときは、mは0ではなく、かつ、Aはモノフッ素置換1,4−フェニレンまたはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わし、m=0かつn=2のとき、Bはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わす。)で表わされるフッ素置換ベンゼン誘導体。
  2. 前記一般式(1)のAは1,4−フェニレンまたはモノフッ素置換1,4−フェニレンであり、かつ、Bは1,4−フェニレン、モノフッ素置換1,4−フェニレンまたはジフッ素置換1,4−フェニレンである請求項1に記載のフッ素置換ベンゼン誘導体
  3. 一般式(1)
    Figure 0003569871
    (式中、Rは炭素原子数1〜14のアルキル基を表わし、Rは炭素原子数1〜8のアルキル基を表わし、AおよびBはそれぞれ独立に1,4−フェニレン、モノフッ素置換1,4−フェニレンまたはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わし、nは0、1または2を表わし、mは0または1を表わし、pは1を表わす。但しnとmは同時に0ではなく、Bが1,4−フェニレンであるときは、mは0ではなく、かつ、Aはモノフッ素置換1,4−フェニレンまたはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わし、m=0かつn=2のとき、Bはジフッ素置換1,4−フェニレンを表わす。)で表わされるフッ素置換ベンゼン誘導体を少なくとも1種含有することを特徴とする液晶組成物。
  4. 前記一般式(1)のAは1,4−フェニレンまたはモノフッ素置換1,4−フェニレンであり、かつ、Bは1,4−フェニレン、モノフッ素置換1,4−フェニレンまたはジフッ素置換1,4−フェニレンであるフッ素置換ベンゼン誘導体を少なくとも1種含有することを特徴とする請求項3に記載の液晶組成物。
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