JP3569712B2 - 美術品等の保護装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、美術品等の貴重な作品を地震から保護する美術品等の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の美術品等の貴重な作品の保護方法には、例えば、(1)作品をボルト等を使ってその支持体に固定する方法、(2)作品をテグス等の線体を使ってその支持体に固定する方法、及び(3)作品の支持体等に免震又は制振装置を取付け、作品の地震時の揺れを抑える方法(例えば、実開昭62−169661号公報参照)等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記(1)の方法は、作品の重量とそのバランスを考慮しないと、柔軟性を失い、地震時にボルトで止めている部分から作品が折れることがあり、また、ボルトで固定できない形状の作品も多いという欠点がある。
上記(2)の方法は、見やすいように立てて展示したい作品(皿類)もテグス等の線体で固定しようとすると、固定し易い平置きにしなければならないなどの見た目が悪くなる欠点がある。
上記(3)の方法は、建物自体に免震又は制振装置を設ける場合と、作品の展示ケース等に免震又は制振装置を設ける場合とがあるが、何れの場合も、複雑な構造の免震又は制振装置を使う必要があり、建物、展示ケース等が高価なものになってしまう欠点がある。
この発明の解決しようとする課題は、上記(1)〜(3)の従来技術のような欠点を有しない美術品等の保護装置を提供すること、換言すると、比較的に構造が簡単で、地震時に展示される状態にある美術品等の貴重な作品の転倒を防止し或は前記作品が転倒しても作品の損傷を防止することができる美術品等の保護装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記課題を解決するための手段として、次の構成を採用する。
この発明の構成は、展示される状態にある美術品等の貴重な作品の上方、下方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護部材が設けられ、地震動が所定値を越えた時に、保護部材が作品の周囲に降下、上昇又は突出し、降下、上昇又は突出した保護部材にて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたことを特徴とする美術品等の保護装置にある。
保護部材を作品の側方に設ける場合は、特に、作品が見にくくならない位置に保護部材を設ける。
保護部材としては、例えば、保護スクリーン、保護エアバッグを使う。
好ましい実施形態においては、例えば、次の(1)及び(2)のようにする。
(1)展示される状態にある美術品等の作品の上方に支持体を設け、下端に錘の付いた折り畳んだ保護スクリーンの上端を支持体で支持し、作品の上方に可動支持片を設け、該可動支持片にて保護スクリーンを折り畳まれた状態で平常時の作品の鑑賞の妨げにならない所に支持し、地震動が所定値を越えた時に、可動支持片を動かして、可動支持片による保護スクリーンの支持をやめ、錘等に作用する重力により保護スクリーンを作品の周囲に降下させ、作品の周囲に降下した保護スクリーンにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止する、すなわち、作品を保護するようにする。
(2)展示される状態にある美術品等の貴重な作品の下方、上方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護エアバッグ装置を設け、保護エアバッグ装置を折り畳んだ保護エアバッグ、インフレータ等で構成し、地震動が所定値を越えた時に、インフレータを作動させて折り畳まれた状態の保護エアバッグを急激に膨張させ、膨張した保護エアバッグを作品のまわりに膨出させ、作品のまわりに膨出した保護エアバッグにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止する、すなわち、作品を保護するようにする。
【0005】
上記の(1)の場合には、例えば、美術品等の貴重な作品の展示ケースを底板と上板と複数の側板とからなる箱状体で構成し、各側板の上部を透視できないように構成し、蛇腹状に折り畳まれかつその下端に錘の付いた保護スクリーンを箱状体内の上部に複数配し、各保護スクリーンの上端を展示ケースの上端(例えば、上板の下面)に固着し、箱状体内の上部に複数の可動支持片を設け、可動支持片により各保護スクリーンを蛇腹状に折り畳まれた状態で支持し、地震動が所定値を越えた時に、検知手段にてその地震動を検知されて各可動支持片を動かし、可動支持片による各保護スクリーンの支持をやめ、錘等に作用する重力により保護スクリーンを作品の周囲に降下させ、作品の周囲に降下した保護スクリーンにて作品を保護するようにする。
上記検知手段としては、保護スクリーンの錘の動きを検知するものを使ってもよいし、地震動自体を計器で直接検知するものを使ってもよい。
【0006】
上記の(2)の場合には、例えば、美術品等の貴重な作品の下方の支持部の周囲の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記支持部から離れた支持床内に平面視で作品を囲むように複数の保護エアバッグ装置を設け、各保護エアバッグ装置が折り畳んだ保護エアバッグ、インフレータ及び制御回路で構成され、該制御回路中に常時は開き地震動が所定値を越えた時に閉じる感地震スイッチが設けられ、地震動が所定値を越えた時に、感地震スイッチが閉じて制御回路が作動し、制御回路の作動により各インフレータが作動して、折り畳まれた保護エアバッグを急激に膨張させ、各保護エアバッグを作品のまわりに膨出させ、作品のまわりに膨出した複数の保護エアバッグにて作品を保護するようにする。
また、美術品等の作品の展示ケースを底板と上板と複数の側板とからなる箱状体で構成し、作品の下方、上方又は側方に保護エアバッグ装置を設け、地震動が所定値を越えた時に、保護エアバッグ装置のインフレータを作動させて折り畳まれた保護エアバッグを急激に膨張させ、膨張させた保護エアバッグを作品のまわりに膨出させ、作品のまわりに膨出した保護エアバッグにて作品を保護するようにしてもよい。
【0007】
【作用】
この発明の美術品等の保護装置は、美術品等の貴重な作品の上方、下方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護部材が設けられ、地震動が所定値を越えた時に、保護部材が作品の周囲に降下、上昇又は突出し、降下、上昇又は突出した保護部材にて作品を保護するようになっているから、作品が転倒するような大きな地震動が発生しても、作品の転倒を防止することができ、或は作品が転倒してもその破損(損傷)を防止できる。
【0008】
【実施例】
実施例1は、図1〜図6に示され、この出願の発明を美術品等の作品A1の展示ケース1に適用した例である。
展示ケース1は、図1〜図4に示すように、底板2と、上板3と、4つの側板4とからなる直方体状の箱体で構成されている。各側板4の上部部分は透視できない材料からなる見切り4aで構成され、それらの下方部分はガラス等の透明板4bで構成されている。
展示ケース1の上板3の下方に、厚手の布帛を蛇腹状に折り畳んだ保護スクリーン5が配され、保護スクリーン5の上端5aが上板3の下面に固着され、保護スクリーン5の下端5bに角棒の錘5cが取付けられている。下端5bに錘5cを取付けた保護スクリーン5は、図2に示すように、平面視で底板2の上に置かれた壺(作品)A1の四方を囲むように、壺(作品)A 1 から離れた各見切り4aの内側にこれらと略平行に設けられている。
各見切り4aの下縁と同じ水準か又は前記下縁より少々上に天井6が配され、上端を上板3の下面に固着した吊り杆7と見切り4aとにより天井6が支持されている。
【0009】
天井6には、蛇腹状に折り畳んだ保護スクリーン5の平面視の形状よりも少々大きい開口8が形成され、開口8の縁には、図3〜図5に示すように、それぞれフランジ状に案内板9が設けられ、対向する2つの案内板9の間の隙間に角棒の錘5cを嵌めるようになっている。
地震検知片11、可動スイッチ12、錘支持片13等からなる検知支持装置10を、例えば、図2に示すように、一つの開口8に対して4箇ずつ設ける。
検知支持装置10の地震検知片11は、図5に示すように、案内板9の貫通孔9a及び案内板9に設けた枠体14の貫通孔14aに摺動自在に挿入され、地震検知片11の先端11aが開口8内に突出するようにスプリング15にて賦勢されている。検知支持装置10の可動スイッチ12は、枠体14の貫通孔14bに摺動自在に挿入され、可動スイッチ12の上端部12aが地震検知片11の突部11bに当接するようにスプリング16にて賦勢されている。可動スイッチ12の下端のスイッチ部12bは、図5及び図6に示すように、制御回路18の端子18d、18eに対向して配置されている。検知支持装置10の錘支持片13は、案内板9の貫通孔9b及び枠体14の貫通孔14cに摺動可能に挿入され、錘支持片13の先端11aが開口8内に突出して角棒の錘5cを支持し得るようにスプリング17にて賦勢されている。また、錘支持片13の中途の周囲には電磁コイル18fが設けられている。
制御回路18は、図6に示すように、電源18a、電源スイッチ18b、コンデンサ18c、端子18d、端子18e、可動スイッチ12(スイッチ部12b)、電磁コイル18f等で構成されてる。図6には、一つの開口8に対して用いるものとして、可動スイッチ12及び電磁コイル18fを並列に4箇設けた制御回路18が図示されている。しかし、可動スイッチ12及び電磁コイル18fを並列に16箇設け、四つの開口8に用い得るように制御回路18を構成してもよいし、検知支持装置10の地震検知片11と錘支持片13とを分離して、地震検知片11の数を錘支持片13の数よりも少なくしてもよい。
【0010】
次に、実施例1の展示ケース1の使い方を説明する。
展示ケース1を展示場に置き、錘付き保護スクリーン5を天井6の上側に収容し、錘5cの下面を錘支持片13で支持し、展示ケース1の底板2の略中央に、例えば、壺(作品)A1をおいて展示する。
展示中に大きい地震が発生した場合には、前後左右の錘付き保護スクリーン5が水平方向に移動し、その何れかの錘5cが地震検知片11の先端11aを水平方向に押して、地震検知片11がある程度以上移動すると、可動スイッチ片12の上端部12aと地震検知片11の突部11bとの係合が外れ、スプリング16の賦勢力により可動スイッチ12が上方に移動し、可動スイッチ12のスイッチ部12bが制御回路18の端子18d及び18eに接触してスイッチSが閉じ、制御回路18が作動する。そうすると、電磁コイル18fが磁励され、その磁力により鍾支持片13がスプリング17の賦勢力に抗して移動させられ、錘支持片13の先端の支持部が開口8外に引き出され、錘付き保護スクリーン5がそれに作用する重力により落下し得る状態になる。そのため、錘付き保護スクリーン5が錘等に作用する重力により落下して、壺A1の前側面、後側面、左側面及び右側面を保護スクリーン5で覆う。従って、地震が美術品である壺A1を転倒させ得る程大きいものであっても、その転倒を防止することができる。あるいは、転倒したとしてもその損傷を防ぐことができる。
【0011】
実施例2は、図7及び図8に示され、この出願の発明を美術品のオブジエA2の展示場19に適用した例である。
オブジェの展示場19は、建物のオブジエA2を載置する支持床20の面より下に、大きな地震が発生した時にオブジエA2の前側面、後側面、左側面、右側面等の周囲の面に対向して保護エアバッグ24を膨出させ得るように、エアバッグ装置21を平面視のオブジエA2の周囲のオブジエA 2 の支持床20の支持部20aから離れた所に複数箇(例えば、4箇)配設する。
エアバッグ装置21は、箱体22、保護エアバッグの膨張時に開く扉23、保護エアバッグ24、インフレータ25、地震時にインフレータ25を作動させて保護エアバッグ24を膨張させる制御回路26等で構成されている。
箱体22は、その上端に扉23が開閉自在に設けられ、その扉23が建物の床面21aと略面一になるように、支持床20中に埋め込まれている。箱体22内に保護エアバッグ24が小さく折り畳んだ状態で収容され、箱体22内にインフレータ25が設けられ、インフレータ25で発生させたガスを折り畳んだエアバッグ24内に供給するようになっている。
インフレータ25としては、例えば、インフレータ25内の被点火物に点火して高圧ガスを急速に発生させ、発生させた高圧ガスを急速にエアバッグ24内に供給し得るようになっているものを使う。
制御回路26は、図8に示すように、電源26a、電源スイッチ26b、コンデンサ26c、感地震スイッチ26d(平時は開き、地震動が所定値を越えたときに閉じるスイッチ)、点火発熱線26eで構成されてる。図8には、二つのエアバッグ装置21に対して用いるものとして、点火発熱線26eを並列に2箇設けた制御回路26が図示されているが、点火発熱線26eを並列に2箇以上設けて、1箇の感地震スイッチ26dで2箇以上のエアバッグ装置21を作動させるようにしてもよい。
【0012】
次に、実施例2のオブジエA2の展示場19の使い方を説明する。
展示場19の平面視で4箇のエアバッグ装置21によって囲まれる空間の中央にオブジェA2を設置して観覧に供する。それから、大きい地震が発生し、地震動が所定値を越えると、感地震スイッチ26dが閉じて、制御回路26が作動する。そうすると、点火発熱線26eが発熱してインフレータ25内の被点火物に点火して高圧ガスを急速に発生させる。発生した高圧ガスは、急速にエアバッグ24内に供給され、エアバッグ24を急激に膨張させ、扉23を開き、図7に2点鎖線で示す状態のエアバッグ24’になるまで膨張する。従って、地震がオブジェA2を転倒させ得る程大きいものであっても、その転倒を防止することができる。或は、転倒したとしてもオブジェA2の損傷を防止することができる。
【0013】
【発明の効果】
この発明は、特許請求の範囲の欄に記載した構成を備えることにより、次の(イ)〜(ヘ)の作用効果を奏する。
(イ)請求項1記載の美術品等の保護装置は、展示される状態にある美術品等の貴重な作品の上方、下方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護部材が設けられ、地震動が所定値を越えた時に、保護部材が作品の周囲に降下、上昇又は突出し、降下、上昇又は突出した保護部材にて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたから、作品が転倒するような大きな地震が発生しても、作品の転倒を防止することができ、或は作品が転倒してもその破損を防止することができ、文化的遺産である美術品等の貴重な作品を地震から保護することができる。
また、展示される状態にある美術品等の貴重な作品の上方、下方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護部材を設け、地震動が所定値を越えた時に、保護部材が作品の周囲に降下、上昇又は突出し、降下、上昇又は突出した保護部材にて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するから、美術品等の貴重な作品に手を加えて(保護部材を取り付けて)損傷するおそれがない。
(ロ)請求項2記載の美術品等の保護装置は、美術品等の貴重な作品の上方に支持体が設けられ、下端に錘の付いた折り畳んだ保護スクリーンの上端が支持体で支持され、作品の上方に可動支持片が設けられ、該可動支持片にて保護スクリーンが折り畳んだ状態で支持され、地震動が所定値を越えた時に可動支持片を動かして、可動支持片による保護スクリーンの支持をやめ、錘等に作用する重力により保護スクリーンを作品の周囲に降下させ、作品の周囲に降下した保護スクリーンにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたから、比較的に簡単な構成により、文化的遺産である美術品等の貴重な作品を地震から保護することができる。
【0014】
(ハ)請求項3に記載されたようにすると、地震から美術品等の貴重な作品を保護できる展示ケースを容易に製作することができる。
(ニ)請求項4記載の美術品等の保護装置は、展示される状態にある美術品等の貴重な作品の下方、上方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護エアバッグ装置が設けられ、保護エアバッグ装置が折り畳んだ保護エアバッグ、インフレータ等で構成され、地震動が所定値を越えた時に、インフレータを作動させて折り畳まれた保護エアバッグを急激に膨張させ、保護エアバッグを作品のまわりに膨出させ、作品のまわりに膨出した保護エアバッグにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたから、比較的に簡単な構成により、文化的遺産である美術品等の貴重な作品を地震から保護することができる。
また、展示される状態にある美術品等の貴重な作品の上方、下方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護エアバッグ装置を設け、地震動が所定値を越えた時に、インフレータを作動させて折り畳まれた保護エアバッグを急激に膨張させ、保護エアバッグを作品のまわりに膨出させ、作品のまわりに膨出した保護エアバッグにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するから、美術品等の貴重な作品に手を加えて(すなわち、保護エアバッグ装置を取り付けて)損傷するおそれがない。
(ホ)請求項5に記載されたようにすると、展示される状態にある美術品等の貴重な作品の支持部の周囲の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記支持部から離れた支持床内に平面視で作品を囲むように複数の保護エアバッグ装置が設けるから、作品の支持部をそのままにして、地震から美術品等の貴重な作品を保護できる支持床を容易に製作することができる。
(ヘ)この発明の美術品等の保護装置は、地震動が所定値を越えた時にのみ、その保護部材(例えば、保護スクリーン、保護エアバッグ)が作品の周囲に現出するようになっているから、平常時の作品の鑑賞の妨げにならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の本発明を適用した美術品等の展示ケースの斜視図
【図2】実施例1の展示ケースを図3のA−A線で断面し矢印方向にみた平面図
【図3】実施例1の平常時の展示ケースを図2のB−B線で断面した正面図
【図4】実施例1の地震時の展示ケースを図2のB−B線で断面した正面図
【図5】実施例1の展示ケースの検知支持装置を図2のB−B線と同じ線で断面した正面図
【図6】実施例1の展示ケースの検知支持装置の制御回路図
【図7】実施例2の本発明を適用したオブジェの展示場の支持床を断面して示す正面図
【図8】実施例2のオブジェの支持床に設ける地震動の検知装置等の制御回路図
【符号の説明】
1 展示ケース
2 底板
3 上板
4 側板
4a 見切り
4b 透明板
5 保護スクリーン
5c 錘
6 天井
7 吊り杆
8 開口
9 案内板
10 検知支持装置
11 地震検知片
12 可動スイッチ
13 錘支持片
14 枠体
15〜17 スプリング
18 制御回路
18f 電磁コイル
19 展示場
20 支持床
20a 支持部
21 エアバッグ装置
22 箱体
23 扉
24 エアバッグ
25 インフレータ
26 制御回路
26d 感地震スイッチ
26e 点火発熱線
A1 壺
A2 オブジェ
Claims (5)
- 展示される状態にある美術品等の貴重な作品の上方、下方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護部材が設けられ、地震動が所定値を越えた時に、保護部材が作品の周囲に降下、上昇又は突出し、降下、上昇又は突出した保護部材にて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたことを特徴とする美術品等の保護装置。
- 美術品等の作品の上方に支持体が設けられ、下端に錘の付いた折り畳んだ保護スクリーンの上端が支持体で支持され、作品の上方に可動支持片が設けられ、該可動支持片にて保護スクリーンが折り畳まれた状態で支持され、地震動が所定値を越えた時に可動支持片を動かして、可動支持片による保護スクリーンの支持をやめ、錘等に作用する重力により保護スクリーンを作品の周囲に降下させ、作品の周囲に降下した保護スクリーンにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたことを特徴とする美術品等の保護装置。
- 底板と上板と複数の側板とからなる箱状体で構成されている美術品等の作品の展示ケースにおいて、各側板の上部が透視できないように構成され、箱状体内の上部に蛇腹状に折り畳まれかつその下端に錘の付いた保護スクリーンが複数配され、各保護スクリーンの上端が展示ケースの上端に固着され、箱状体内の上部に複数の可動支持片が設けられ、可動支持片により各保護スクリーンが蛇腹状に折り畳まれた状態で支持され、地震動が所定値を越えた時に、検知手段にてその地震動を検知して各可動支持片を動かし、可動支持片による各保護スクリーンの支持をやめ、錘等に作用する重力により保護スクリーンを作品の周囲に降下させ、作品の周囲に降下した保護スクリーンにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたことを特徴とする美術品等の保護装置。
- 展示される状態にある美術品等の貴重な作品の下方、上方又は側方の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記作品から離れた所に複数の保護エアバッグ装置が設けられ、保護エアバッグ装置が折り畳んだ保護エアバッグ、インフレータ等で構成され、地震動が所定値を越えた時に、インフレータを作動させて折り畳まれた保護エアバッグを急激に膨張させ、保護エアバッグを作品のまわりに膨出させ、作品のまわりに膨出した保護エアバッグにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたことを特徴とする美術品等の保護装置。
- 展示される状態にある美術品等の貴重な作品の支持部の周囲の平常時の作品の鑑賞の妨げにならない前記支持部から離れた支持床内に平面視で作品を囲むように複数の保護エアバッグ装置が設けられ、各保護エアバッグ装置が折り畳んだ保護エアバッグ、インフレータ及び制御回路で構成され、該制御回路中に常時は開き地震動が所定値を越えた時に閉じる感地震スイッチが設けられ、地震動が所定値を越えた時に、感地震スイッチが閉じて制御回路を作動し、制御回路の作動により各保護エアバッグ装置のインフレータを作動させ、折り畳まれた保護エアバッグを急激に膨張させ、各保護エアバッグを作品のまわりに膨出させ、作品のまわりに膨出した複数の保護エアバッグにて作品の転倒又は転倒による損傷を防止するようにしたことを特徴とする美術品等の保護装置。
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JP18623995A Expired - Lifetime JP3569712B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 美術品等の保護装置 |
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