JP3567894B2 - 液体封入式防振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に封入された流体(液体)の流動に基づいて防振効果の得られるようにした液体封入式防振装置に関するものであり、特に、所定の手段にて駆動される加振装置を、二基以上の複数基、並列に設けるとともに、これら複数の加振装置からの発生力(加振力)の方向を、それぞれ異ならせるようにし、これによって、各加振装置からの発生力の合成ベクトル値を適宜調整することのできるようにした負圧駆動型加振機構を有する液体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
防振装置のうち、特に、自動車用のエンジンマウント等にあっては、動力源であるところのエンジンが、アイドリング運転の状態から最大回転速度までの間、種々の状況下で使用されるものであるため、広い範囲の周波数に対応できるものでなければならない。このような複数の条件に対応させるために、内部に液室を設け、更には、当該液室内にエンジン吸入負圧等にて駆動される加振装置を設けるとともに、当該加振装置からの加振力にて上記液室内の液体を加振して、特定周波数の入力振動を遮断あるいは減衰させるようにしたものがすでに開発され、特開平10−184775号公報等により公知となっている。ところで、この従来のものは、例えば図4に示す如く、その加振機構部100が、インシュレータ20の一部にて形成される主室10内に、第二ダイヤフラム110、平衡室130等を基礎として形成されるようになっているものである。そして、当該平衡室130内へは、制御手段50の制御作用に基づいて切換作動をする切換手段30によって、エンジン吸入負圧あるいは大気圧が導入されるようになっているものである。このような構成からなるものにおいて、エンジンアイドリング時の振動遮断にあたっては、当該エンジンアイドリング時の振動数に対応させて、上記切換手段30を作動させ、これによって、上記エンジン吸入負圧及び大気圧を、上記平衡室130内へ、交互に導入させるようにしているものである。このような平衡室130内への負圧導入等によって上記第二ダイヤフラム110を作動させるとともに、最終的に主室10内の液体を特定周波数にて振動させ、エンジンアイドリング振動の遮断を図るようにしているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものにおいては、加振装置(加振機構部)100が一基設けられているにすぎず、加振機構部100からの加振力は常に一定の方向に限定されることとなる。しかしながら、実際のエンジンマウント装置等においては、エンジン側からの入力振動は、その方向が複数方向に分かれているとともに、その大きさも異なっている。また、エンジンマウント装置等においては通常の上下方向振動に加えて、車体のローリング運動等によって複数方向のベクトルを有する振動が発生することとなる。従って、一定方向からの入力振動を打消すように上記加振機構部100を設定するだけでは、上記エンジン側からの振動を充分に遮断することは困難である。このような問題点を解決するために、防振装置内に複数の加振装置(加振手段)を設けるとともに、これらの加振手段からの発生力(加振力)のベクトル方向を、それぞれ異ならせるように設定し、最終的にはこれら複数のベクトルの合成されたもの(ベクトル値)をもって、上記エンジン側からの入力振動に対応させるようにした液体封入式防振装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明においては、振動体に取り付けられる一方の連結部材と、車体側のメンバ等に取り付けられる他方の連結部材と、これら二つの連結部材の間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当該インシュレータの一部にてその室壁が形成されるものであって液体の封入される主室と、ダイヤフラムにて室壁の一部が区画形成される副室と、からなる液体封入式防振装置に関して、上記主室を複数室設けるとともに、これら各主室に対して少なくとも一つの副室とシェイク用オリフィスとを設け、また、上記主室内の液体を加振する加振手段を上記各主室ごとに設け、更に、このような加振手段にて生成される発生力の、その方向を、それぞれ異ならせるようにするとともに、それぞれの加振手段の作動制御を個別に行うようにした構成を採ることとした。
【0005】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、それぞれの加振手段を独自に作動させることによって、異なった方向への加振力を発生させることができるようになるとともに、これら複数方向の加振力を合成させることによって、当該合成された加振力の方向を任意に設定することができるようになる。その結果、エンジンマウントを初めとした防振装置において、あらゆる方向からの入力振動に対して、その遮断及び吸収を効果的に行なうことができるようになる。
【0006】
次に、請求項2記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項1記載の液体封入式防振装置に関して、それぞれの加振手段にて形成される発生力の大きさ及び位相を、それぞれ別個独立に制御するようにし、これによって、これら複数の加振手段にて形成される発生力のベクトル合成値を適宜調整することのできるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいても、上記請求項1記載のものと同様、複数の加振手段にて形成される加振力の、その大きさ及び位相を適宜調整することによって、合成された加振力の方向をあらゆる方向に設定することができるようになる。従って、対象とされる個々の振動系からの入力振動の方向が、それぞれ異なるものである場合においても、本液体封入式防振装置を用いることによって簡単に調整をすることができるようになり、各種振動の入力に対して効果的に、その遮断を行なうことができるようになる。また、車両走行時等において、エンジン側から入力される振動の種類あるいはその入力方向が変化するような場合において、上記複数の加振手段の作動態様を変化させることによって、入力振動の変化に対応させることができるようになる。従って、複雑な各種の振動入力に対しても、それぞれ制振機能あるいは振動遮断機能を発揮させることができるようになる。
【0007】
次に、請求項3記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項1または請求項2記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項1または請求項2記載の液体封入式防振装置に関して、液体の封入される主室を3室以上設けるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、3次元方向のあらゆる方向からの振動入力に対して、その制振機能を発揮させることができるようになる。
【0008】
次に、請求項4記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項1または請求項2記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項1または請求項2記載の液体封入式防振装置に関して、上記加振手段を、負圧または大気圧が導入される平衡室と、当該平衡室を形成するものであって上記平衡室に導入される負圧または大気圧によって駆動される第二ダイヤフラムと、からなるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、加振手段を、エンジン吸入負圧等にて駆動することができるようになり、エンジンアイドリング振動を初めとした各種のエンジン振動等を効率良く吸収あるいは遮断することができるようになる。
【0009】
次に、請求項5記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項1または請求項2記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項1または請求項2記載の液体封入式防振装置に関して、液体の封入される主室を2室設けるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、左右の主室内に設けられる加振手段の作動を制御することによって、2次元平面内におけるあらゆる方向の振動に対してその制振作用を発揮させることができるようになる。
【0010】
次に、請求項6記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項5記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項5記載の液体封入式防振装置に関して、上記二つの主室をゴム状弾性体からなるインシュレータの一部を延出させることによって形成される分岐壁にて分割形成させるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、二つの主室の形成に当って多くの部品を用意する必要がなく、簡単な部品構成にて複雑な機能を発揮させることができるようになる。
【0011】
次に、請求項7記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項5または請求項6記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項5または請求項6記載の液体封入式防振装置に関して、上記二つの主室におけるそれぞれの作用力の働く方向の角度を、30°ないし120°の範囲内で異ならせるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、主室に働く作用力を適度に分散させることによって、この作用力に対応させるための発生力のベクトル合成を比較的容易に行なうことができるようになる。
【0012】
次に、請求項8記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項5ないし請求項7記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項5ないし請求項7記載の液体封入式防振装置に関して、本液体封入式防振装置全体を円筒状部材内に収容するようにした円筒型の液体封入式防振装置からなるようにするとともに、上記インシュレータの一部を延出させることによって形成される両分岐壁の間に所定量の液体の充填されたシェイク用液室を設け、当該シェイク用液室と上記二つの主室とをそれぞれに設けられたサブオリフィスにて連通させ、更に、上記主室内には、負圧または大気圧の交互導入によって作動する第二ダイヤフラムを設けるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、円筒の半径方向2次元平面内におけるあらゆる方向からの振動入力に対して対応することができるようになり、上記振動を効果的に吸収あるいは遮断することができるようになる。
【0013】
次に、請求項9記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項8記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項8記載の液体封入式防振装置に関して、上記第二ダイヤフラムを、上記シェイク用液室内の液体及び両主室内の液体へのシェイク振動の入力時には作動させないようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、円筒の半径方向2次元平面内におけるあらゆる方向からの振動入力に対して対応することができるようになるとともに、エンジンシェイク振動の入力に対しては主室内の液体を積極的に主オリフィス側へと流動させ、高減衰力を得ることができるようになる。
【0014】
次に、請求項10記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項5ないし請求項7記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項5ないし請求項7記載の液体封入式防振装置に関して、全体の形態をインシュレータ及び主室が上下方向に直列に設けられるようにした縦型の液体封入式防振装置からなるようにするとともに、インシュレータの一部を延出させることによって形成される分岐壁にて二つの主室を形成させ、このような構成からなる上記各主室内に、負圧または大気圧の交互導入によって駆動される第二ダイヤフラムを設けるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、両主室を仕切る分岐壁に直交する平面内において、あらゆる方向からの振動入力に対して対応することができるようになり、これら各種振動を効果的に吸収あるいは遮断することができるようになる。
【0015】
次に、請求項11記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項10記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項10記載の液体封入式防振装置に関して、上記各主室内に、負圧または大気圧の交互導入によって駆動される第二ダイヤフラムを設けるとともに、当該第二ダイヤフラムにて加振される液体の収容される第三液室及び当該第三液室と上記主室との間を連結するものであって上記第二ダイヤフラムの作動によって生成される発生波を正常な正弦波の形態に調整する調整オリフィスを設けるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、両主室を仕切る分岐壁に直交する平面内において、あらゆる方向からの振動入力に対して対応することができるようになるとともに、各主室にて生成される発生波を正常な正弦波にすることができるようになり、結果的に発生波の値(力波の値)を大きく採ることができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1ないし図3を基に説明する。本発明の第一の実施の形態(第一の実施形態)に関するものは、図1に示す如く、円筒状の形態からなるエンジンマウント装置に関するものである。そして、このような円筒状のエンジンマウント装置内に、加振手段を、二基、並列に設けるとともに、これら二つの加振手段の機能を適宜調整することによって、各種振動の遮断を図るようにしているものである。具体的には、エンジン等の振動体に取付けられる連結金具を形成する内筒77と、車体側に取付けられるホルダの役目を果すものであってブラケット9に取付けられる外筒66と、これら内筒77と外筒66との間に設けられるものであって振動体に連結される内筒77の周りに設けられるインシュレータ2と、当該インシュレータ2の周りに設けられるものであって、非圧縮性流体である液体の封入される一対の主室11、11’と、当該主室11、11’に、それぞれの主オリフィス15、15’を介して連結されるとともに、それぞれの第一ダイヤフラム17、17’にて、その室壁の一部が形成される一対の副室12、12’と、上記両主室11、11’に対してそれぞれ設けられるものであって、負圧または大気圧の導入される一対の平衡室13、13’、当該それぞれの平衡室13、13’に導入される負圧または大気圧の切換作動を担う一対の切換手段3、3’等にて形成されるものであって、並列に設置される二つの加振手段1、1’と、からなることを基本とするものである。なお、このような構成からなるものにおいて、上記二つの加振手段1、1’の作動制御、具体的には二つの切換手段3、3’の作動制御は、それぞれが個別に制御手段5によって行なわれるようになっているものである。また、当該制御手段5の制御作用に基づいて発揮される両加振手段1、1’からの発生力は、図1の矢印図示の如く、本液体封入式防振装置全体の取付中心である内筒77の中心点に向かって形成されるようになっているものである。
【0017】
このような基本構成からなるものにおいて、上記インシュレータ2は、防振ゴム材にて形成されるものであり、上記内筒77に加硫接着手段等により一体的に結合されるようになっているものである。そして、このような構成からなるインシュレータ2の周りには、当該ゴム状インシュレータ2の一部を延出させることによって形成される分岐壁22が設けられるようになっているとともに、この分岐壁22にて対象形の位置に二つの主室11、11’が形成されるようになっているものである。また、このような分岐壁22にて包囲されるところには液体の充填されたシェイク用液室21が形成されるようになっており、このシェイク用液室21は、それぞれのサブオリフィス25、25’を介して上記二つの主室11、11’に連結されるようになっているものである。このような構成からなる二つの主室11、11’のところには第二ダイヤフラム16、16’、平衡室13、13’を主に形成される加振手段1、1’が設けられるようになっているものである。なお、上記第二ダイヤフラム16、16’は、本実施の形態においては、エンジンアイドリング振動に対応させて上記平衡室13、13’内に負圧または大気圧が交互に導入されるときには弾性変形をするが、主室11、11’内の液体へのエンジンシェイク振動の入力時には弾性変形をしない程度の撓み剛性を有するようになっているものである。このような構成からなるインシュレータ2及び当該インシュレータ2を中心にして形成される二つの加振手段1、1’が外筒66内に設置されるとともに、当該外筒66が車体側のメンバ等に連結されるブラケット9に取付けられるようになっているものである。なお、このような内外筒間には、エンジン側からの大振幅の振動を抑えるためのストッパ99が設けられるようになっている。また、これら構成からなる加振手段1、1’を形成する上記各平衡室13、13’のところには、連通路19、19’がそれぞれ設けられており、この連通路19、19’の一端は、切換手段3、3’を形成する各切換バルブに連結されるようになっているものである。そして、この切換バルブは、三方弁からなるものであり、適宜切換えられることによって上記平衡室13、13’を負圧源または大気中に連通させるようになっているものである。これら切換手段3、3’の作動は、制御手段5にて制御されるようになっているものである。
【0018】
このような切換手段3、3’の切換手段を制御する制御手段5は、マイクロプロセッサユニットを基礎に形成されるマイクロコンピュータ(CPU)等からなるものである。これら構成からなる制御手段5の制御作用により、二つの加振手段1、1’を形成するそれぞれの切換手段3、3’が駆動され、これによって、エンジンの吸入負圧等にて形成される負圧、あるいは大気開放によって形成される大気圧が、上記それぞれの平衡室13、13’に導入されるようになっているものである。そして、このような切換手段3、3’を介して負圧または大気圧が導入されることによって、それぞれの平衡室13、13’の一部を形成するそれぞれの第二ダイヤフラム16、16’が駆動され(変形をし)、各加振手段1、1’からは、それぞれの主室11、11’内の液体に発生力(加振力)が伝播されるようになっているものである。そして、この発生力(加振力)によって、上記主室11、11’内の液体が加振され、その結果、上記主室11、11’内に生じる液圧変動が吸収されるようになっているものである。
【0019】
次に、このような構成からなる本実施の形態のものについての、その作動態様等について説明する。すなわち、振動体側からの振動は、図1に示す如く、内筒77を介して、ゴム材等からなるインシュレータ2へと伝播される。これによって、当該インシュレータ2は振動あるいは変形をして、上記入力振動の大部分を吸収あるいは遮断する。従って、大半の振動は、このインシュレータ2の部分で遮断されることとなるが、一部のものは、当該インシュレータ2のところでは遮断されず、主室11、11’内の液体へと伝播される。この主室11、11’内の液体へ伝播された振動の遮断作用について以下に説明する。まず、アイドリング振動に対しては、上記切換手段3、3’を作動させることによって、上記各平衡室13、13’内へ、負圧または大気圧を特定の周波数をもって交互に導入させるようにする。すなわち、上記切換手段3、3’を特定の周波数にて作動させることによって、上記平衡室13、13’内の容積を変化させ、これによって上記各主室11、11’内の液体を加振し、上記主室11、11’内の液圧変動を吸収するようにする。その結果、上記インシュレータ2及び本加振手段1、1’にて形成されるバネ系の動バネ定数が低下することとなり、アイドリング振動の吸収及び遮断が行なわれることとなる。
【0020】
なお、このような各加振手段1、1’の作動時において、上記各加振手段1、1’からの発生力は、図1の矢印図示の如く、それぞれが、本液体封入式防振装置の取付中心である内筒77の中心点に向かうようになっているものである。すなわち、各発生力A、Bは、本液体封入式防振装置の各主室11、11’の作用力の方向と合致するように、所定のベクトルを有するようになっているものである。なお、上記二つの主室11、11’の成す作用力の方向の角度(θ)は、一般には30°〜120°の範囲内であることが好ましく、更に好ましくは60°〜105°の範囲内である。このような構成からなるものにおいて、上記二つの加振手段1、1’からの発生力A、Bを、それぞれ適当な値(ベクトル値)に制御することによって、例えば図2に示す如く、合成されたベクトル値である合成発生力の、その方向及び大きさを適宜状態に調整することができるようになる。例えば、図2の(イ)に示す如く、左右の加振手段1、1’から生成される各発生力A、Bの値が同じであるとともに位相が同相である場合には、合成された発生力は、大きな値(力)となるとともに、その方向は垂直方向を有することとなる。このような大きな力(発生力)がエンジンマウント装置の垂直方向に作用することとなる。
【0021】
これに対して、図2の(ロ)に示す如く、位相が相互に逆相状態にある場合には、合成された発生力の、その作用方向は水平方向となるとともに、発生力の値も小さな値となる。また、図2の(ハ)に示す如く、一方の加振手段から発せられる発生力の絶対値がもう一方側のものよりも小さく、かつ、その位相も相互に異なっている場合には、合成されたもの(発生力)の方向は、垂直方向と水平方向との間の特定の方向に規制されることとなる。また、その発生力の絶対値も両ベクトルの合成されたものとなる。このように、左右の加振手段1、1’から発せられる発生力のそれぞれのベクトルA、Bを適宜調整することによって、合成された発生力(ベクトル値)の大きさ及びその方向を、適当な状態に制御することができるようになる。このようにして、エンジン側から入力されるあらゆる方向の振動に対して、本液体封入式防振装置からの発生力を適応させることができるようになる。その結果、複雑なエンジンアイドリング振動の吸収及び遮断を図ることができるようになる。
【0022】
また、上記アイドリング振動よりも更に低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、当該振動が約10Hz前後の低周波数を有するものであるので、これに対して、動バネ定数を低くすることによって振動遮断を図ることは困難である。そこで、本実施の形態のものものにおいては、本液体封入式防振装置における減衰力の向上によって、上記エンジンシェークに関する振動を抑え込む(減衰させる)こととしている。具体的には、本実施の形態のものにおいては、上記第二ダイヤフラム16、16’が撓み変形をしないように剛性値が設定されているので、上記エンジンシェイク振動の入力に対して、主室11、11’間の液体は主オリフィス15、15’を経由して副室12、12’側へと流動することとなる。また、これと同時に、シェイク用液室21内の液体もサブオリフィス25、25’を経由して主室11、11’内へと流動し、更には主オリフィス15、15’を経由して副室12、12’側へと流動して行くこととなる。これらの液体の流動作用に伴なって、所定の減衰力が生ずることとなる。そして、この減衰力によって、エンジンシェークの抑え込みが行なわれることとなる。
【0023】
次に、本発明の第二の実施の形態(第二の実施形態)について、図3を基に説明する。本実施の形態に関するものも、その基本的な点は、上記第一の実施形態に関するものと同じである。本実施の形態に関するものの、その特徴とするところは、上下に液室を有する通常の椀型の液体封入式防振装置を基礎に形成されるものであって、防振ゴムの下方部に、二基の加振手段1、1’を並列に設けるようにしたことである。
【0024】
具体的には、図3に示す如く、エンジン等の振動体側に連結される一方の連結部材7と、車体側に取付けられる他方の連結部材6と、これら両連結部材6、7の間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断する椀型のインシュレータ2と、当該インシュレータ2の一部にて形成されるものであって非圧縮性流体である液体の封入される一対の主室11、11’と、当該主室11、11’に、それぞれの主オリフィス15、15’を介して連結されるとともに共通の第一ダイヤフラム17にて、その室壁の一部が形成される共通の副室12と、上記両主室11、11’に対してそれぞれ設けられるものであって、負圧または大気圧の導入される一対の平衡室13、13’、当該それぞれの平衡室13、13’に導入される負圧または大気圧の切換作動を行なう一対の切換手段3、3’等にて形成されるものであって、並列に設置される二つの加振手段1、1’と、からなることを基本とするものである。なお、このような構成からなるものにおいて、上記二つの加振手段1、1’の作動制御、具体的には二つの切換手段3、3’の作動制御は、それぞれが個別に制御手段5によって行なわれるようになっているものである。また、当該制御手段5の制御作用に基づいて発揮される両加振手段1、1’からのそれぞれの発生力A、Bは、図3の矢印図示の如く、各主室11、11’の作用力の方向に合致させるようにしているものである。
【0025】
このような基本構成からなるものにおいて、上記インシュレータ2は、防振ゴム材にて形成されるものであり、一方の連結部材7に加硫接着手段等により一体的に結合されるようになっているものである。そして、このような構成からなるインシュレータ2の周りには、図3に示す如く、対象形の位置に二つの主室11、11’が形成されるとともに、当該主室11、11’の下方部には加振手段1、1’の主要部を成す調整オリフィス14、14’、第三液室23、23’、第二ダイヤフラム16、16’、平衡室13、13’が設けられるようになっているものである。このように、上記インシュレータ2の下方部に一対の加振手段1、1’が並列に設けられるとともに、これらが他方の連結部材6内に一体化されることによって椀型の液体封入式防振装置が形成されるようになっているものである。また、これら構成からなる加振手段1、1’を形成する上記各平衡室13、13’のところには、連通路19、19’が設けられており、この連通路19、19’の一端は各切換手段3、3’を形成する各切換バルブに連結されるようになっているものである。そして、この切換バルブは、三方弁からなるものであり、適宜切換えられることによって上記平衡室13、13’に、負圧または大気圧を導入させるようになっているものである。そして、これら切換手段3、3’の作動は、制御手段5にて制御されるようになっているものである。
【0026】
このような切換手段3、3’の切換作動を制御する制御手段5は、上記第一の実施形態のところで述べたものと同様、マイクロプロセッサユニットを基礎として形成されるマイクロコンピュータ(CPU)等からなるものである。これら構成からなる制御手段5の制御作用により、二つの加振手段1、1’を形成するそれぞれの切換手段3、3’が駆動され、上記各平衡室13、13’には、エンジンの吸入負圧等にて形成される負圧、あるいは大気開放によって形成される大気圧が導入されるようになっているものである。そして、このような切換手段3、3’を介して負圧または大気圧が導入されることによって、それぞれの平衡室13、13’の一部を形成するそれぞれの第二ダイヤフラム16、16’が駆動される(変形をする)ようになっているものである。そして、本実施の形態においては、各第二ダイヤフラム16、16’に連続して第三液室23、23’が設けられるようになっているとともに、当該第三液室23、23’は、各調整オリフィス14、14’を介してそれぞれの主室11、11’内の液体に発生力が伝播されるようになっているものである。このような調整オリフィス14、14’を介することによって主室11、11’に伝播される発生波は正常な正弦波の形態に調整されるとともに、その値(力波の値)も大きな値に調整されることとなる。このような発生波の力(発生力)によって、上記主室11、11’内の液体が加振され、その結果、上記主室11、11’内に生じる液圧変動が吸収されるようになっているものである。
【0027】
このような構成からなる本実施の形態のものについての、その作動態様は、基本的には上記第一の実施形態のところで述べたものと同様である。すなわち、左右のそれぞれの加振手段1、1’の発生力の大きさ及びその位相を適宜調整することによって、振動体側への連結部材7に対してあらゆる方向のベクトル値を有する発生力を発生させることができるようになる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、振動体に取り付けられる一方の連結部材と、車体側のメンバ等に取り付けられる他方の連結部材と、これら二つの連結部材の間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当該インシュレータの一部にてその室壁が形成されるものであって液体の封入される主室と、ダイヤフラムにて室壁の一部が区画形成される副室と、からなる液体封入式防振装置に関して、上記主室を複数室設けるとともに、これら各主室に対して少なくとも一つの副室とシェイク用オリフィスとを設け、また、上記主室内の液体を加振する加振手段を上記各主室ごとに設け、更に、このような加振手段にて生成される発生力の、その方向を、それぞれ異ならせるようにした構成を採ることとしたので、それぞれの加振手段を独自に作動させることによって、異なった方向への発生力を発生させることができるようになるとともに、これら複数の発生力を合成させることによって、当該合成された発生力の方向を任意に設定することができるようになった。その結果、エンジンマウントを初めとした防振装置において、あらゆる方向からの入力振動に対して、その遮断及び吸収を効果的に行なうことができるようになった。
【0029】
また、本発明においては、複数の加振手段にて形成される発生力の、その大きさ及び位相を適宜調整することによって、合成された発生力の方向をあらゆる方向に設定することができるようになり、対象とされる個々の振動系からの振動入力方向が、それぞれ異なるものである場合においても、本液体封入式防振装置を用いて簡単に調整をすることができるようになった。その結果、各種振動の入力に対して、効果的に、その遮断を行なうことができるようになった。また、車両走行時等において、エンジン側から入力される振動の種類あるいはその入力方向が変化するような場合において、上記複数の加振手段の作動態様を変化させることによって、入力振動の変化に対応させることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態である円筒型液体封入式防振装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明における各加振機構からの加振力(発生力)の発生状態を示すベクトル図である。
【図3】本発明の第二の実施形態である縦型液体封入式防振装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図4】従来例の全体構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 加振手段
1’ 加振手段
11 主室
11’ 主室
12 副室
12’ 副室
13 平衡室
13’ 平行室
14 調整オリフィス
14’ 調整オリフィス
15 主オリフィス
15’ 主オリフィス
16 第二ダイヤフラム
16’ 第二ダイヤフラム
17 第一ダイヤフラム
17’ 第一ダイヤフラム
19 連通路
19’ 連通路
2 インシュレータ
21 シェイク用液室
22 分岐壁
23 第三液室
23’ 第三液室
25 サブオリフィス
25’ サブオリフィス
3 切換手段
3’ 切換手段
5 制御手段
6 他方の連結部材
66 他方の連結部材
7 一方の連結部材
77 一方の連結部材
9 ブラケット
99 ストッパ

Claims (11)

  1. 振動体に取り付けられる一方の連結部材と、車体側に取り付けられる他方の連結部材と、これら二つの連結部材の間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当該インシュレータの一部にてその室壁が形成されるものであって液体の封入される主室と、ダイヤフラムにて室壁の一部が区画形成される副室と、からなる液体封入式防振装置において、上記主室を複数室設けるとともに、これら各主室に対して少なくとも一つの副室とシェイク用オリフィスとを設け、また、上記主室内の液体を加振する加振手段を上記各主室ごとに設け、更に、このような加振手段にて生成される発生力の、その方向を、それぞれ異ならせるようにするとともに、それぞれの加振手段の作動制御を個別に行うようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  2. 請求項1記載の液体封入式防振装置において、それぞれの加振手段にて形成される発生力の大きさ及び位相を、それぞれ別個独立に制御するようにし、これによって、これら複数の加振手段にて形成される発生力のベクトル合成値を適宜調整することのできるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の液体封入式防振装置において、液体の封入される主室を3室以上設けるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の液体封入式防振装置において、上記加振手段を、負圧または大気圧が導入される平衡室と、当該平衡室を形成するものであって上記平衡室に導入される負圧または大気圧によって駆動される第二ダイヤフラムと、からなるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  5. 請求項1または請求項2記載の液体封入式防振装置において、液体の封入される主室を2室設けるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  6. 請求項5記載の液体封入式防振装置において、上記二つの主室をゴム状弾性体からなるインシュレータの一部を延出させることによって形成される分岐壁にて分割形成させるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  7. 請求項5または請求項6記載の液体封入式防振装置において、上記二つの主室におけるそれぞれの作用力の働く方向の角度を、30°ないし120°の範囲内で異ならせるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  8. 請求項5ないし請求項7記載の液体封入式防振装置において、本液体封入式防振装置全体を円筒状部材内に収容するようにした円筒型の液体封入式防振装置からなるようにするとともに、上記インシュレータの一部を延出させることによって形成される両分岐壁の間に所定量の液体の充填されたシェイク用液室を設け、当該シェイク用液室と上記二つの主室とをそれぞれに設けられたサブオリフィスにて連通させ、更に、上記主室内には、負圧または大気圧の交互導入によって作動する第二ダイヤフラムを設けるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  9. 請求項8記載の液体封入式防振装置において、上記第二ダイヤフラムを、上記シェイク用液室内の液体及び両主室内の液体へのシェイク振動の入力時には作動させないようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  10. 請求項5ないし請求項7記載の液体封入式防振装置において、全体の形態をインシュレータ及び主室が上下方向に直列に設けられるようにした縦型の液体封入式防振装置からなるようにするとともに、インシュレータの一部を延出させることによって形成される分岐壁にて二つの主室を形成させ、このような構成からなる上記各主室内に、負圧または大気圧の交互導入によって駆動される第二ダイヤフラムを設けるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
  11. 請求項10記載の液体封入式防振装置において、上記各主室内に、負圧または大気圧の交互導入によって駆動される第二ダイヤフラムを設けるとともに、当該第二ダイヤフラムにて加振される液体の収容される第三液室及び当該第三液室と上記主室との間を連結するものであって上記第二ダイヤフラムの作動によって生成される発生波を正常な正弦波の形態に調整する調整オリフィスを設けるようにした構成からなることを特徴とする液体封入式防振装置。
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