JP3567338B2 - トロコイド圧縮機を含む回転圧縮機 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、回転角度によりガス吸入位置の変化する回転圧縮機に適用される発明であり、特に好適には、吸入ポート又は/及び吐出ポートを有する回転板が、ロータの軸端面側に配設された回転圧縮機に適用される発明に関する。
【0002】
【従来技術】
ロータが回転する回転型気体圧縮機の種類は多いが、例えば内接トロコイド歯型による気体圧縮機はその構造が単純のために注目され始めている。
そして本発明者は、先に外径の小径化を図りながら、容易に高速度化と大容量化を図りつつ、ロータ軸端面のシールを容易に行う事の出来るトロコイド型圧縮機を提案している。(特願平5ー276114、特願平6ー68015、非公知)
その構成を図1(B)に基づいて説明するに、(図1(B)には本発明の構成が付加されており、本発明の実施例である。)本圧縮機は、内周側にトロコイド歯型が形成されるアウタロータ1と、前記アウタロータ1内部空間で回転し、その内接歯型で創生される歯型を外周側に形成したインナーロータ2と、該二つのロータの軸方向両側に位置し、吐出ポート60及び吸入ポート50を夫々形成する一対の回転板5とを具え、アウタロータ1を固定した状態で、インナーロータ2を偏心回転軸4で公転且つ自転させると共に、前記吸入ポート50を具えた回転板5と、前記吐出ポート60を具えた回転板5を偏心回転軸4の偏心部4b両側に位置する回転軸部4aに固設し、前記夫々の回転板5を前記偏心回転軸4とともに回転可能に構成し、
そして図1(A)に示すように、前記アウタロータ1とインナーロータ2との間の閉鎖空間のうち圧縮側空間の終止死点OBの位置に対し、前記夫々の回転板5,6の回転方向の遅れ角位置に、ほぼ半径に亘る略勾玉状の吸入ポート50を、進み角の位置には圧縮空間が吐出圧力とほぼ等圧になったときに開口する略勾玉状の吐出ポート60を設け、該回転板5の前面に夫々吸入口8b、吐出口9bと接続される気密空間(吸入室17、吐出室12)を形成したトロコイド型圧縮機を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従ってかかる先行技術によれば、これはアウタロータ1に内接して遊動回転するインナーロータ2の回転に追従して前記回転板5が回転し、吐出ポート60、吸入ポート50の位置もこれに追従して回転する為に、高圧縮特性を得るために、前記インナーロータ2の高速度回転を行わせれば、歯型の噛み合わせ部分からの圧縮気体の漏洩が減少し、それだけ圧縮特性が向上するが、吸入用回転板5も高速となり、吸入用回転板5のポートの厚みや、ポートの形状で生ずる気体の渦流などで気体吸入を阻害させるようなことになる。
また高速回転の焼き付き防止とシール性の改善を図るために、圧縮された吐出気体中の霧状油適量が増大し、気体と油との分離が必要となり、そのための油分離器も設けなければならないことになる。
本発明は、かかる先行技術の欠点に鑑み、吸入ポートを具えた回転板を回転させた場合に生じる吸入効果を大幅に改善し得るとともに、更に高速回転を利用したガス吸入用案内手段を設けて吸入量を増大させ圧縮効率の向上を計るようにした圧縮機を提供する事を目的とする。
また本発明の他の目的は、霧状油滴の分離を吐出ポート側で効率的に行い、これにより吐出圧縮気体中に吐き出され油分を極力抑制し、吐出管側の油分離器の負荷を大幅に抑制し得る圧縮機を提供する事にある。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
本発明は、吸入用回転板5のポート締切位置50aを起点として、前記ポートの少なくとも一部を包被するごとく反回転方向に沿って延在させた吸入用案内空間部20Aを前記回転板5上に設けるとともに、該空間部20Aの開口51を回転板5の回転方向に対向して配置した事を特徴とするものである。
前記空間部20Aはポート締切位置50aより開口部51に向けてその断面空間形状が漸増する形状がよく、そして具体的には回転板5とほぼ同心状に略円弧状に形成される。
又前記案内空間部20Aは、一般に吸入用回転板5のポート50上に沿って延在する略矩形断面のダクト壁52により形成され、そして該ダクト壁52は吸入用回転板5の吸入ポート50部の全面を蔽い、更に前記吸入口板の一周以下の円弧状形状とし、開口部51に対しその断面積が漸増するようにしたもので、これにより気体の吸入量の増大を図る事が出来る。
また前記ダクト壁52は図5に示すように、そのポート途中位置で分割し2葉としてもよい。
【0005】
このようなガス吸入案内ダクト壁52の構造はアウタロータ1固定でインナーロータ2が内接して遊量回転の行われるトロコイド圧縮機の吸入用回転板5に設けることで効率的に圧縮効率を高め得るが、これのみに限定されず、吸入ポート50又は/及び吐出ポート60を有する回転板5、6が、ロータ1、2の軸端面側に配設された回転圧縮機であれば、可変翼圧縮機や歯車式の圧縮機等にも適用できる。
【0006】
次に、前記のトロコイド圧縮機は高速回転により一層好ましい吸入効率を上げるが、高速度回転は圧縮、吐出された気体中に含まれる霧状油滴を増加させ、油分離器なども必要となるので、吐出側に設けられる吐出用回転板6の吐出室12側に数条の枚射状の羽根65を設け、該羽根65により形成される遠心力で外周に飛散させ吐出室12の外周壁面付着の油滴を滴下させ油溜に回収させるように構成するのがよい。
【0007】
次に、このような回転板5を有するガス圧縮機に於いて回転部分は軸対称の形状を採ることは困難で、非対称形状のために不平衡回転体となる。よって、吸入用回転板5、吐出用回転板および、ガス吸入案内ダクト壁52などの一部に平衡用重錘66を設けて動的平衡を採ることで、高速度回転に於いても騒音振動の少ないガス圧縮機を製作することができるものである。
【0008】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の適用される、アウタロータ1が固定、インナーロータ2はアウタロータ1に内接しながら遊星運動の行われるトロコイド圧縮機の作用図、(B)は内部構成を示す正面断面図を示す。
同図(B)において、1は内周側にトロコイド歯型を有するアウタロータで、その外周側を円筒フレーム18に嵌入され、軸線方向に延設する位置規制ガイド(不図示)等を利用して回転することなしに回転軸心1にそって移動することができる。
そして前記アウタロータ1の内部空間には前記アウタロータ1の歯型で創生された外周歯型を有するインナロータ2が、偏心回転軸4の回転(回転方向は時計周り)により針状コロ軸受7を介して矢印方向(回転方向は反時計周り)に自転且つ公転可能に配設されている。
【0009】
偏心回転軸4は図2(A)に示すように、回転軸本体4aの中央に断面円筒状の偏心カム4bが形成され、偏心カム4bの軸心と回転軸本体4aの軸心間はΔtの偏心距離を隔てて設定されており、これにより前記インナロータ2の軸心x−xとアウタロータ1の軸心X−XとはΔtの偏心距離を隔て、公転しつつ自転可能に構成される。
この場合インナロータ2の回転方向は、外接しているアウタロータ1が固定されているために、偏心回転軸4の回転(回転方向は時計周り)方向と逆方向(回転方向は反時計周り)に自転且つ公転される事になる。
【0010】
又前記アウタロータ1とインナロータ2の両側面には図2(B)、(C)に示される円形のシール機能を有する回転板5、6が偏心カム4bの両端に設けた嵌合部4cに軸方向に微動可能に且つ該回転軸本体4aと一体的に同心回転可能に嵌合されている。
即ち回転板5、6は、嵌合部4cに嵌合する嵌合穴5b、6bを有し、そして前記嵌合部4cの形状は回転板5、6の中心よりΔtの偏心させた位置に例えば断面小判状に形成し、これにより回転板5、6の中心と回転軸4の中心が一致する事となり、従って該回転板5、6はアウタロータ1、インナロータ2の両側面に接しながら円滑にシールし且つ回転軸4と一体的に同心状に(同期速度で)回転させる事が出来る。
【0011】
更に前記カム型回転軸4の前記嵌合部4cは偏心カム4bの一部を切削し、その断面は小判型としたもので、回転板5、6が回転軸4aと同期して回転するが軸心方向に対しては容易に移動出来るようにする。
又図2(B)に示すように、一の回転板5には、Y−Y軸線の右側の膨張空間と対面する位置に弧状に勾玉状の吸入ポート50が開口され、又図2(C)に示すように、他の回転板6にはY−Y軸線の左側の圧縮空間と対面する位置に弧状に、吸入ポート50の開口面積より1/2〜数分の1程度の開口面積を有する吐出ポート60が開口されている。
この結果吸入ポート50よりの気体はインナロータ2、アウタロータ1の噛み合わせ空間で圧縮され、吐出ポート60へと前記機内での気体の流れを単一方向とすることが出来る。
【0012】
即ち、インナロータ2は回転軸心Χに対し(x−X)分偏心Δtして公転しつつ自転するように、針状コロ軸受7を介してカム軸4bに軸支されているので、図1(A)に示すように、前記インナロータ2とアウタロータ1とによる圧縮終止死点OBとインナロータ2軸心を結ぶY−Y軸線を境界とし、前記死点OBの境界位置よりロータ回転方向下流側では両ロータ1、2間の空間容積が徐々に膨張する方向に拡大し、そしてその180°反対側の上死点OTで閉塞され、ここより1ピッチ移動した回転角θ1だけずれた閉じ込み点OT’までが最大閉じ込み空間であり、該回転角θ1だけずれた圧縮開始点OT’より両ロータ1、2間の空間容積が徐々に圧縮する方向に縮小されるよう構成する。
【0013】
一方前記夫々の回転板5、6の外側には吸入室17又は吐出室12を介して、回転軸4を軸支する軸受8a、9aが装着されたサイドカバー8、9が取付けられており、吸入側のサイドカバー8には、回転軸4が軸受8aを介して貫通突設し、該回転軸4に不図示の駆動モ−タ等を連結し、駆動軸となすと共に、前記吸入室17と連通する吸入口8bを穿孔する。
【0014】
吐出側サイドカバー9も中央部に軸受9aを装着するとともに、前記吐出室12と連通する吐出口9bを穿孔する。
尚、サイドカバー8、9と円筒フレーム18間に環装されたOリング18aが環装されており、不図示のネジを利用して内部空間が気密的に封止される。
【0015】
又前記回転板5とサイドカバー8間の回転軸4にはスペーサ15として機能する座金15が介装されている。該座金15は、ナイロンやフッ素樹脂等の低摺動抵抗材、含油焼結金属材等を用いるのがよい。
尚、座金15は回転板5が嵌合部4cより脱落しないように且つ該回転板5が軸方向に微動自在押圧させるもので、嵌合部4cに嵌合させても、又図1(B)に示すように、回転軸本体4aに遊嵌させても良い。
【0016】
尚、カムの偏心部4bとインナロータ2との嵌め合いは、筒状軸受構造としても良いが、回転軸4とインナロータ2との相対的周速度は、回転軸4に対して該ロータが逆方向に回転し倍加するので針状コロ軸受7を用いるのがよい。
そして針状コロ軸受7を用いる事により、インナロータ2は軸方向に移動することが極めて容易に行われる。
【0017】
かかる前提技術によれば、吸入口8bよりの吸入気体は吸入室17、回転板5の吸入ポート50を経て両ロータ2、4の歯型で囲まれた空間で圧縮され回転板6の吐出ポート60、吐出室12を経て吐出口9bに達する。
この際吐出室12に位置する吐出圧が吐出用回転板6、両ロータ2、4、吸入用回転板5側に押圧し、座金15でこの圧力は食い止められる。
この結果吸入、吐出用回転板6はインナ、アウタロータ1、2の両者の側面に常に接して気密的に摺動回転するので、この部分よりの圧縮ガスの漏洩を容易に阻止することができる。
更に前記ロータ1、2と回転板5、6との間には予めフッ素樹脂のコーティングをし、或は前記ロータを焼結合金製とするなどでこの部分に生ずる噛りは防止される。
【0018】
しかしながら前記前提技術においては吸入用回転板5の回転方向とインナーロータ2の回転方向は逆方向となっているために、両者間の相対速度は極めて高速となる。
従ってインナロータ2の回転方向に対向するポートの締切位置50aに相当する部分は吸入用回転板の板の厚み、及びポート50の形状などで吸入室17内の吸入ガスは攪拌されて渦流が発生し、吸入ガスはポート50の通過を困難にさせてしまう。ここで高速度回転の運転では歯の噛み合わせ部分で生ずる気体の漏洩が少なくなり、圧縮効率は上昇するが、その反面、吸入ポート50の高速回転でこれが減殺されてしまう。
そこで本実施例においては前記吸入用回転板5に吸気案内用のダクト壁52を設けている。
即ち前記ダクト壁52は、吸気室17側の前記回転板5上に、吸入ポート50の締切位置50aを起点として、前記ポート50の上面を包被するごとく回転板5の反回転方向に沿って円弧状に延在させるとともに、該ダクト壁52の開口51を回転板5の回転方向に対向して配置する。
【0019】
そして前記ダクト壁52は略下向きに開口する断面略矩形状をなし、ポート締切位置50aより開口部51に向けて徐々に上向きに傾斜させてその断面空間形状が漸増する形状とする。
又、前記ダクト壁52の延在長さは、図3に示すようにボート途中位置でもよいが好ましくは図4に示すように吸入用回転板5のポート上に沿って、該吸入ポート50の全面を蔽いながら更に円弧状に延在させ、前記吸入口板の一周以下のほぼ全周に亙って延在させてもよい。これにより吸入室17内の気体を吸入ポート50へ積極的に送り込む事が出来る。
【0020】
更に図5に示すように、吸入ポート50の吸入案内ダクト壁52A、52Bを2葉に分割し、吸入ポート50の締切位置50a側のダクト壁52Aの開口部51A内に分割した他のダクト壁52Bの尾部を挿し込み、他端を開口51Bした構造としてもよく、これにより吸入作用が一層効果的に行う事が出来る。
さて、前記の構成により本実施例のトロコイド圧縮機は高速回転により一層好ましい吸入効率を上げるが、高速度回転は圧縮、吐出された気体中に含まれる霧状油滴を増加させ、油分離器なども必要となるので、吐出側に設けられる吐出用回転板の吐出室側に数条の枚射状の羽根65を設け、該羽根65により形成される遠心力で外周に飛散させ吐出室12の外周壁面付着の油滴を滴下させ、図1(B)に示すように油溜25に回収させるように構成するのがよい。
これにより吐出室10内に排出される高圧気体中の霧状をなした油滴は回転吐出用回転板の高速回転で油切り用の前記放射羽根65による遠心力で外周に飛散させられ、吐出室内周壁に油滴は付着しながら下方に流れて集まるので、これを油溜に回収する事が出来、高速度回転により油の分離作用を有効に行う事が出来る。
【0021】
さて前記の構成を取ると、吸入用回転板5、吐出用回転板6、インナーロータ2の軸心に対する偏心、カム軸4bの偏心部分などがあり、従って高速度回転が行われる場合にはこれらの不平衡荷重のベクトル和が不平衡の回転体となって、振動、騒音を惹き起こす原因となる。
この為本実施例においては前記吸入用回転板5、回転吐出用回転板やガス吸入案内ダクト壁52などで回転に支障の無い位置に平衡用重錘66を取りつけ、動的平衡を採ることにより静粛な運転が可能になるようにしている。
【0022】
【発明の効果】
以上記載した如く本発明によれば、吸入用回転板や吐出用回転板を必要とする回転圧縮機において、高速度回転は圧縮機の圧縮効率などを高めることに極めて有効であるが、前記回転板の高速度回転のために、吸入用回転板側では渦流の発生等吸入効果を阻害するように動作するので、これに前記吸入案内ダクト壁52を設けることで前記渦流の発生防止とともに、更に該ダクト壁により吸入用空気が層流化して一層効率的な吸入効果が得られる。
また吐出用回転板側では油切り用の放射羽根の作用で、高圧吐出ガスの油分離を行わせる事が出来る。
従って前記構成を、アウタロータを固定し内接インナーロータが遊星運動の行われるトロコイド圧縮機の最適構造として適用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトロコイド圧縮機で、(A)は圧縮機の吸入ポート、吐出ポートの配置関係における圧縮状態を示す作用図、(B)は内部構成を示す縦断面図である。
【図2】(A)は図1に用いるはカム回転軸、(B)及び(C)は先願技術に係る吸入用回転板と吐出用回転板を示す。
【図3】(A)は第1の実施例の吸入用回転板の吸入室側からみた平面図、(B)はそのX−X線断面図、(C)は断面展開図である。
【図4】(A)は第2の実施例の吸入用回転板の吸入室側からみた平面図、(B)はそのX−X線断面図、(C)は断面展開図である。
【図5】(A)は第3の実施例の吸入用回転板の吸入室側からみた平面図、(B)はそのX−X線断面図、(C)は断面展開図である。
【図6】(A)は吐出用回転板の吸入室側からみた平面図、(B)はそのX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 アウタロータ
2 インナーロータ
5 吸入用回転板
6 吐出用回転板
20A 吸入用案内空間部
50 吸入ポート
50a 吸入ポートの締切位置
51 空間部の開口
52 ダクト壁
60 吐出ポート
65 枚射状の羽根
66 平衡用重錘
Claims (6)
- 吸入ポートを有する回転板が、ロータの軸端面側に配設された回転圧縮機において、
吸気室側の前記回転板上に、吸入ポートの締切位置を起点として、前記ポートの少なくとも一部を包被するごとく反回転方向に沿って延在させた吸入用案内空間部を設けるとともに、該空間部の開口を回転板の回転方向に対向して配置した事を特徴とする回転圧縮機 - 前記空間部をポート締切位置より開口部に向けてその断面空間形状が漸増する形状とした請求項1記載の回転圧縮機
- 前記案内空間部を、一般に吸入用回転板のポート上に沿って延在するダクト壁により形成し、そして該ダクト壁を吸入用回転板の吸入ポート部の全面を蔽い、更に前記吸入口板の一周以下の円弧状形状とした事を特徴とする請求項1記載の回転圧縮機
- 吐出ポートを有する回転板が、ロータの軸端面側に配設された回転圧縮機において、
前記回転板の吐出室側に数条の枚射状の羽根を設け、該羽根の回転を利用して圧縮、吐出された気体中に含まれる霧状油滴を遠心分離させたことを特徴とする回転圧縮機 - アウターロータが固定し、インナーロータが内接遊動回転させるとともに、吸入ポート又は/及び吐出ポートを有する回転板が、前記インナーロータの軸端面側に配設されたトロコイド圧縮機において、
前記吸入ポートを有する回転板の吸入室側には、前記回転板における吸入ポートの締切位置を起点として、前記ポートの少なくとも一部を包被するごとく反回転方向に沿って延在させ、その開口を回転板の回転方向に対向して配置した吸入用案内空間部を設けるとともに
一方吐出ポートを具えた回転板の吐出室側には、複数枚の枚射羽根により霧状油滴に対す遠心分離手段を設けたことを特徴とするトロコイド圧縮機 - 前記回転板、案内空間部形成部材、若しくは枚射羽根などの一部に平衡用重錘を設けることで前記回転板の動的平衡を採ることを特徴とした請求項1記載のトロコイド圧縮機
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JP28584494A JP3567338B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | トロコイド圧縮機を含む回転圧縮機 |
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