JP3566579B2 - 回転霧化頭型塗装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば水系塗料またはメタリック系塗料等の低抵抗塗料に用いて好適な間接帯電方式による回転霧化頭型塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、回転霧化頭型塗装装置には、回転霧化頭に高電圧を印加し、該回転霧化頭を通る塗料を直接高電圧に帯電させる直接帯電方式の回転霧化頭型塗装装置と、例えばカバーの外周側に外部電極を設け、該外部電極によって回転霧化頭の外周側にコロナ放電領域を形成することにより、このコロナ放電領域を塗料粒子が通過するときに塗料粒子を高電圧に帯電させる間接帯電方式の回転霧化頭型塗装装置とが知られている。
【0003】
これら各塗装装置のうち間接帯電方式による回転霧化頭型塗装装置は、筒状のカバーによって覆われたエアモータと、該エアモータの前端側に位置して該エアモータによって回転可能に設けられ、先端が塗料放出端縁となった回転霧化頭と、該回転霧化頭の塗料放出端縁よりも後側に位置して該回転霧化頭の外周側を覆うように前記カバーの先端側に設けられ、エア噴出口からシェーピングエアを噴出するシェーピングエアリングと、前記カバーの径方向外側に位置して設けられ、前記回転霧化頭の塗料放出端縁から噴霧される塗料粒子を帯電すべく外部から高電圧が印加される外部電極とによって構成されている。
【0004】
このように構成される回転霧化頭型塗装装置は、各外部電極に高電圧を印加すると、該各外部電極とアース電位となる回転霧化頭との間、および該各外部電極と被塗物(図示せず)との間には電気力線による静電界域が形成されている。また、該各外部電極には、例えば、−60〜−120kVの高電圧が印加され、該各外部電極の先端近傍はマイナスのイオン化圏域(コロナ放電領域)となっている。
【0005】
この状態で、エアモータによって回転軸および回転霧化頭を高速回転させ、塗料弁を開弁させることにより、塗料供給管を介して回転霧化頭に塗料を供給する。このように回転霧化頭に供給された塗料は、該回転霧化頭の回転による遠心力によって塗料平滑面に薄いフィルム状に拡がりながら塗料放出端縁から径方向外側に飛び出すときに、塗料はフィルム状から液糸となり、さらに液糸から粒子に微粒化される。
【0006】
そして、この微粒化された塗料粒子は、各外部電極の前方に形成されたイオン化圏域で高電圧に帯電され、この帯電粒子はアースに接続された被塗物に向けて飛行して、該被塗物の表面に塗着する。
【0007】
また、回転霧化頭は高速回転しているから、遠心力によって塗料放出端縁から放出される塗料粒子は、径方向外側に飛ばされようとする。しかし、シェーピングエアリングのエア噴出口から噴出するシェーピングエアによって、回転霧化頭の塗料放出端縁から放出された塗料粒子は、前方に向けて絞り込まれるようにパターン整形される。
【0008】
また、他の従来技術による回転霧化頭型塗装装置として、塗料の種類に応じて直接帯電方式と間接帯電方式との両方に使用できるように外部電極を進退させるアクチュエータを設けたものが知られている(例えば開平2−37765号公報等)。
【0009】
この場合、溶剤系塗料を用いるときは、回転霧化頭に高電圧を印加し、回転霧化頭を通じて塗料に直接帯電する直接帯電方式を用いるから、アクチュエータは外部電極を回転霧化頭よりも後側に後退させる。一方、水系塗料またはメタリック系塗料を用いるときには、外部電極による間接帯電方式を用いるから、アクチュエータは外部電極を回転霧化頭近傍に前進させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した回転霧化頭型塗装装置では、シェーピングエアの吐出圧、吐出流量を調整することによってスプレーパターンの幅寸法等を制御している。そして、シェーピングエアの吐出圧が高いときにはスプレーパターンの幅寸法は狭く、低いときにはスプレーパターンの幅寸法は広くなる。
【0011】
一方、外部電極の位置は、スプレーパターンに近いほど塗料粒子を帯電し易くなるものの、外部電極に塗料が付着し、外部電極が汚れ易くなるという問題がある。このため、従来技術による回転霧化頭型塗装装置は、スプレーパターンの幅が最も広い状態に合わせて外部電極を配置しているから、スプレーパターンの幅は狭いときには、塗料粒子を十分に帯電させることができず、塗料の塗着効率が低下するという問題がある。
【0012】
また、スプレーパターンは、外部電極の印加電圧、塗料の吐出量、塗料の粘度、回転霧化頭の回転数等によっても変化する。このため、外部電極の印加電圧等を変化させたときにも塗料の塗着効率が低下する傾向がある。
【0013】
さらに、他の従来技術にあっては、外部電極にアクチュエータを設け、このアクチュエータによって塗料の種類に応じて外部電極を進退させる。しかし、アクチュエータは、塗料の種類に応じて外部電極を使用位置と不使用位置との2位置に向けて進退させるに過ぎず、スプレーパターンの幅寸法は何ら考慮されていない。このため、他の従来技術でも、スプレーパターンが幅寸法が狭いときには、塗料粒子を十分に帯電させることができず、塗料の塗着効率が低下するという問題がある。
【0014】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明はスプレーパターンの幅寸法が変化したときでも確実に塗料粒子を帯電させることができる回転霧化頭型塗装装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、筒状のカバーによって覆われたエアモータと、該エアモータの前端側に位置して該エアモータによって回転可能に設けられ、先端が塗料放出端縁となった回転霧化頭と、該回転霧化頭の塗料放出端縁よりも後側に位置して該回転霧化頭の外周側を覆うように前記カバーの先端側に設けられ、エア噴出口からシェーピングエアを噴出するシェーピングエアリングと、前記カバーの径方向外側に位置して設けられ、前記回転霧化頭の塗料放出端縁から噴霧される塗料粒子を帯電すべく外部から高電圧が印加される外部電極と、前記回転霧化頭の塗料放出端縁を基準位置として該外部電極を前進または後退させるアクチュエータとからなる回転霧化頭型塗装装置に適用される。
【0016】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、シェーピングエアの吐出圧、塗料の吐出量、高電圧の電位のうち少なくともいずれか1つの条件を用いて前記外部電極を前進、後退させるように前記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御手段を設け、該アクチュエータ制御手段は、前記回転霧化頭から噴霧される塗料粒子によるスプレーパターンの幅寸法が広いときには前記外部電極を後退させ、スプレーパターンの幅寸法が狭いときには前記外部電極を前進させる構成としたことにある。
【0017】
このように構成したことにより、回転霧化頭から放出される塗料粒子は、スプレーパターンを形成し、被塗物に向けて噴霧される。このとき、スプレーパターンは、シェーピングエアの吐出圧、塗料の吐出量、高電圧の電位によって、その幅寸法が変化する。そして、アクチュエータ制御手段は、シェーピングエアの吐出圧、塗料の吐出量、高電圧の電位にうち少なくとも1つの条件を用いて外部電極を前進、後退させるから、スプレーパターンの幅寸法が広いときには外部電極を後退させ、スプレーパターンの幅寸法が狭いときには外部電極を前進させることができる。
【0018】
これにより、スプレーパターンの広,狭に応じて、外部電極先端をスプレーパターンに近付けることができる。このため、スプレーパターンが変化したときであっても、一定量以上の塗料粒子が外部電極先端に形成されるイオン化圏域を通過すると共に、これらの塗料粒子がイオン化圏域を通過する時間を一定時間以上にすることができる。この結果、スプレーパターンの幅寸法が変化したときでも、回転霧化頭から放出された塗料粒子のうち一定以上の割合で、これらの塗料粒子を高電圧を帯電させることができるから、塗着効率を高めることができる。
【0019】
また、スプレーパターンの広,狭に応じて外部電極先端とスプレーパターンの外縁との間隔をほぼ一定に保つことができるから、外部電極に塗料が付着することなく塗料粒子を帯電させることができる。
【0020】
また、請求項2の発明によると、アクチュエータ制御手段は、シェーピングエアの吐出圧が高いときには前記外部電極を前進させ、シェーピングエアの吐出圧が低いときには前記外部電極を後退させるように前記アクチュエータを制御する構成としたことにある。
【0021】
これにより、シェーピングエアの吐出圧が高いときには、塗料粒子がシェーピングエアによって回転霧化頭前側に絞り込まれるから、スプレーパターンが狭くなる。一方、シェーピングエアの吐出圧が低いときには、塗料粒子は遠心力によって径方向外側に放出されるから、スプレーパターンが広くなる。このため、アクチュエータ制御装置は、スプレーパターンが広いときには外部電極を後退させ、スプレーパターンが狭いときには外部電極を前進させることができる。
【0022】
また、請求項3の発明によると、アクチュエータ制御手段は、塗料の吐出量が少ないときには前記外部電極を前進させ、塗料の吐出量が多いときには前記外部電極を後退させるように前記アクチュエータを制御する構成としたことにある。
【0023】
これにより、塗料の吐出量が少ないときには、塗料粒子の質量が小さくなるから、スプレーパターンが狭くなる。一方、塗料の吐出量が多いときには、塗料粒子の質量が大きくなるから、スプレーパターンが広くなる。このため、アクチュエータ制御装置は、スプレーパターンが広いときには外部電極を後退させ、スプレーパターンが狭いときには外部電極を前進させることができる。
【0024】
さらに、請求項4の発明によると、アクチュエータ制御手段は、前記外部電極の高電圧の電位が高いときには外部電極を前進させ、外部電極の高電圧の電位が低いときには外部電極を後退させるように前記アクチュエータを制御する構成としたことにある。
【0025】
これにより、高電圧の電位が高いときには、外部電極先端と被塗物との間の静電引力が強くなるから、塗料粒子は被塗物側に引き付けられることによってスプレーパターンの幅寸法が狭くなる。一方、高電圧の電位が低いときには、外部電極先端と被塗物との間の静電引力が弱くなるから、塗料粒子は遠心力の影響を大きく受け、スプレーパターンの幅寸法が広くなる。このため、アクチュエータ制御装置は、スプレーパターンが広いときには外部電極を後退させ、スプレーパターンが狭いときには外部電極を前進させることができる。
【0026】
また、請求項5の発明によると、アクチュエータ制御手段は、シェーピングエアの吐出圧の高,低、塗料の吐出量の大,小、高電圧の電位の高,低をファクタとするデータを有し、このアクチュエータ制御手段は、該データを参照して外部電極を前進、後退させるようにアクチュエータを制御する構成としたことにある。
【0027】
これにより、アクチュエータ制御手段は、データを参照することによって、シェーピングエアの吐出圧の高,低と、塗料の吐出量の大,小と、高電圧の電位の高,低とに応じてアクチュエータを前進、後退させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を図1ないし図8に基づき説明する。
【0029】
図中、1は回転霧化頭型塗装装置の外形をなすカバーで、該カバー1は、薄肉な円筒状に形成され、その内部に後述するエアモータ2を収容している。
【0030】
2はカバー1内に収容されたエアモータで、該エアモータ2は、筒状に形成されたモータ本体2Aと、該モータ本体2A内に収容されたエアタービン2Bと、後述する回転軸3を回転可能に軸支する静圧エア軸受2Cとによって構成されている。そして、エアモータ2は、エアタービン2Bに高圧のエアを供給することによって回転駆動するものである。
【0031】
3はエアモータ2の静圧エア軸受2Cに回転可能に軸支された回転軸で、該回転軸3の先端はエアモータ2の前側に突出し、その基端側はエアモータ2のエアタービン2Bに取付けられている。そして、回転軸3は、エアモータ2によって高速で回転駆動するものである。
【0032】
4は回転軸3の先端に設けられたベル型の回転霧化頭で、該回転霧化頭4はカップ状の外周面4Aが形成され、その内周面が後述のフィードチューブ5から吐出される塗料を平滑化する塗料平滑化面4Bとなっている。また、回転霧化頭4の先端側は、塗料平滑化面4Bから供給される塗料を放出するための塗料放出端縁4Cとなっている。
【0033】
5は回転軸3内に挿通して設けられたフィードチューブで、該フィードチューブ5は、回転霧化頭4に塗料、シンナ等を供給するため、その先端部が回転軸3から突出して回転霧化頭4内に延在している。
【0034】
6はフィードチューブ5を通じて回転霧化頭4に塗料を供給する塗料供給源で、該塗料供給源6は、色替弁、塗料ポンプ等(いずれも図示せず)によって構成され、所定量の塗料を回転霧化頭4に供給するものである。
【0035】
7はカバー1の先端部に螺着されたシェーピングエアリングで、該シェーピングエアリング7は、図2に示すように筒状に形成され、回転霧化頭4の塗料放出端縁4Cよりも後側に位置して外周面4Aを覆っている。そして、シェーピングエアリング7の先端部には多数のエア噴出口8(2個のみ図示)が円環状に列設されている。
【0036】
9はカバー1の外部に設けられたシェーピングエア源で、該シェーピングエア源9は、エア通路を介してシェーピングエアリング7のエア噴出口8に接続されている。また、シェーピングエア源9には、被塗物(図示せず)の形状、大きさ等に応じてシェーピングエアリング7に供給するエア量を増加、減少させるエアレギュレータ(図示せず)が設けられている。これにより、シェーピングエア源9は、エア噴出口8から噴出するシェーピングエアの吐出圧Ps (エア量)を調整するものである。
【0037】
10はカバー1を取り囲む状態でカバー1の軸方向に前進、後退可能に配設された環状の電極取付リングで、該電極取付リング10には、略等間隔に離間して例えば6本の支持腕11が取り付けられている。そして、各支持腕11は、カバー1の径方向外側に位置してカバー1の軸方向に延びると共に、その先端には、外部電極12が取り付けられている。そして、外部電極12は、支持腕11の先端から回転霧化頭4の塗料放出端縁4C近傍に向けて軸方向に伸長している。
【0038】
13はカバー1の外部に設けられた高電圧発生装置で、該高電圧発生装置13は外部電極12に接続され、外部電極12に高電圧(例えば、−60〜−120kV)を印加するものである。これにより、外部電極12には、回転霧化頭4の塗料放出端縁4Cから噴霧される塗料粒子を帯電させるものである。
【0039】
14は電極取付リング10と共に外部電極12を前後方向に進退させるアクチュエータとしてのエアシリンダで、該エアシリンダ14は、カバー1から延設されたブラケット15に取り付けられ、そのロッド14A先端は電極取付リング10に固着されている。
【0040】
また、エアシリンダ14は、圧縮空気を給排するシリンダ用エア源16に接続されると共に、該シリンダ用エア源16は後述の制御装置17に接続されている。そして、シリンダ用エア源16は、制御装置17からの制御信号に応じてエアシリンダ14に圧縮空気を給排し、ロッド14Aを伸縮する。これにより、外部電極12は、ロッド14Aのストローク分だけカバー1の軸方向に進退するものである。
【0041】
17はスプレーパターンPに応じて外部電極12をカバー1の軸方向に進退させるアクチュエータ制御手段としての制御装置で、該制御装置17は、その入力側が塗料供給源6、シェーピングエア源9、高電圧発生装置13に接続されると共に、出力側がシリンダ用エア源16に接続されている。
【0042】
また、制御装置17は、例えば書き換え可能なメモリ等からなる記憶装置17Aを有し、該記憶装置17Aには、例えば図3に示すシリンダ駆動データ18がマップとして格納されている。そして、シリンダ駆動データ18は、シェーピングエアの吐出圧Ps 、塗料の吐出量Q、外部電極12に印加される高電圧の電位V等に応じた外部電極12の軸方向の位置を多段に設定するもので、本実施の形態の場合、7つの位置A,B,…Gを設定するものである。
【0043】
このため、シリンダ駆動データ18は、次にようなスプレーパターンPの測定結果に基づき作成するものである。即ち、図4に示すように例えば塗料の吐出量Qと外部電極12の電位Vを固定した状態で、シェーピングエアの吐出圧Ps を例えば1.0kg/cm 〜3.9kg/cm まで変化させたときのスプレーパターンPの状態を例えば3つの状態(1),(2),(3)に分けて測定する。次に、シェーピングエアの吐出圧Ps と外部電極12の電位Vを固定した状態で、塗料の吐出量Qを少量から多量に変化させたときのスプレーパターンPの状態を、例えば3つの状態(11),(12),(13)に分けて測定する。さらに、シェーピングエアの吐出圧Ps と塗料の吐出量Qを固定した状態で、外部電極12の電位Vを−60kV〜−120kVまで変化させたときのスプレーパターンPの状態を、例えば3つの状態(21),(22),(23)に分けて予め測定する。そして、このようにして得られた27種類の測定結果を、スプレーパターンPの幅寸法Wに基づいて7つに分類し、位置A,B,…Gからなるシリンダ駆動データ18を作成するものである。
【0044】
この結果、例えばスプレーパターンPが状態(1+11+21)のようにスプレーパターンPの幅寸法Wが最も広いときには、シリンダ駆動データ18は、外部電極12を最も後退した位置Aに移動させる。また、スプレーパターンPが状態(2+11+21)、(1+12+21)、(1+11+22)には、スプレーパターンPの幅寸法Wが状態(1+11+21)に比べて広がるから、シリンダ駆動データ18は、外部電極12を位置Aよりも前進した位置Bに移動させる。さらに、スプレーパターンPが状態(3+13+23)のようにスプレーパターンPの幅寸法Wが最も広いときには、シリンダ駆動データ18は、外部電極12を最も前進した位置Aに移動させるものである。
【0045】
また、位置Aは、外部電極12が回転霧化頭4の先端面から最も後側に後退したときを示し、外部電極12の先端と塗料放出端縁4Cとの距離寸法Lが、例えばL=−40mmとなっている。そして、位置Aから位置B,C,…となるに従って徐々に外部電極12は前進し、位置Gとなったときに、外部電極12が最も前進した状態となる。このため、位置Gは、外部電極12の先端と塗料放出端縁4Cの先端面との距離寸法Lが、例えばL=+10mmとなり、外部電極12の先端が塗料放出端縁4Cの先端面よりも前側に突出している。
【0046】
なお、記憶装置17Aに格納されたシリンダ駆動データ18は、回転霧化頭4の形状、塗料の粘度、回転霧化頭型塗装装置が配設されている塗装ブース内の風速等の環境等の条件に応じて更新されるものである。この場合、更新後のシリンダ駆動データ18は、これらの条件に対応して予め測定した結果に基づき決定されるものである。
【0047】
本実施の形態による回転霧化頭型塗装装置は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0048】
まず、各外部電極12に高電圧を印加すると、該各外部電極12とアース電位となる回転霧化頭4との間、および該各外部電極12と被塗物(図示せず)との間には電気力線による静電界域が形成されている。また、該各外部電極12には、例えば−60〜−120kVの高電圧が印加され、該各外部電極12の先端近傍はマイナスのイオン化圏域Zとなっている。
【0049】
この状態で、エアモータ2によって回転軸3および回転霧化頭4を高速回転させつつ塗料弁(図示せず)を開弁することにより、フィードチューブ5を介して回転霧化頭4に塗料が供給される。このとき、回転霧化頭4に供給された塗料は、回転霧化頭4の回転による遠心力によって塗料平滑化面4Bに薄いフィルム状薄膜に拡がりながら塗料放出端縁4Cから径方向外側に飛び出すと共に、フィルム状薄膜から液糸となり、さらに液糸から粒子に微粒化される。
【0050】
そして、この微粒化された塗料粒子は、各外部電極12の前方に形成されたイオン化圏域Zを通過するときに高電圧に帯電され、この帯電粒子はアースに接続された被塗物に向けて飛行して、該被塗物の表面に塗着する。
【0051】
また、回転霧化頭4は高速回転しているから、遠心力によって塗料放出端縁4Cから放出される塗料粒子は、径方向外側に飛ばされようとする。しかし、回転霧化頭4の塗料放出端縁4Cから放出された塗料粒子は、シェーピングエアリング7のエア噴出口8から前方に噴出するシェーピングエアによって、回転霧化頭4の前方に向けて絞り込まれ、スプレーパターンPが整形される。
【0052】
次に、制御装置17による外部電極12の前進、後退動作について図3ないし図8を参照しつつ説明する。
【0053】
まず、被塗物の形状等に応じてシェーピングエアの吐出圧Ps を最も低い状態から徐々に上昇させ、スプレーパターンPの幅寸法Wを狭くする場合を考える。ここで、外部電極12に印加される高電圧の電位Vは、−60kVに保持されており、また塗料の吐出量Qは、最も多い吐出量に保持されているものとする。
【0054】
このような条件では、塗料の吐出量Qが最も多いため、回転霧化頭4の先端から放出される塗料粒子の質量は、塗料の吐出量Qに応じて最も重くなる。そして、塗料粒子に作用する遠心力が大きくなるから、塗料粒子は径方向外側に向けて放出され易くなり、スプレーパターンPは、図4中の状態(11)として示すように、その幅寸法Wが広くなる。
【0055】
また、外部電極12の高電圧の電位Vは最も低い−60kVに設定されているから、外部電極12と被塗物(図示せず)との間の静電引力は、最も小さくなる。そして、回転霧化頭4の高速回転により塗料粒子には遠心力が作用するから、塗料粒子は静電引力に抗して径方向外側に向けて放出され易くなり、スプレーパターンPは、図4中の状態(21)として示すように、その幅寸法Wが広くなる。
【0056】
ここで、初期状態として、シェーピングエアの吐出圧Ps は、最も低い値として例えば1.0kg/cm 程度に保持されているものとする。
【0057】
このとき、シェーピングエアの吐出圧Ps が低いから、塗料粒子は遠心力によって径方向外側に向けて放出され易くなり、スプレーパターンPは、図4中の状態(1)として示すように、その幅寸法Wが広くなる。
【0058】
そして、制御装置17は、記憶装置17A内のシリンダ駆動データ18を読み出すと共に、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが最も幅寸法Wが広い状態(1+11+21)であると判断するから、シリンダ駆動データ18から位置Aを選択する。このため、外部電極12は、図5に示すように最も後退した位置Aに保持されている。
【0059】
次に、スプレーパターンPの幅寸法Wを狭くするために、シェーピングエアの吐出圧Ps を、例えば1.0kg/cm から2.0kg/cm に上昇させるものとする。これにより、回転霧化頭4から放出される塗料粒子は、シェーピングエアによって回転霧化頭4の前方に向けて絞り込まれる。従って、スプレーパターンPは、図4中の状態(2)として示すように、その幅寸法Wが狭くなる。
【0060】
このとき、制御装置17は、記憶装置17Aからシリンダ駆動データ18を読み出すと共に、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(2+11+21)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Bを選択する。これにより、制御装置17はシリンダ用エア源16に制御信号を出力し、シリンダ用エア源16は制御信号に基づきエアシリンダ14に圧縮空気を供給する。この結果、エアシリンダ14のロッド14Aは伸長し、外部電極12は図6に示すように位置Aから位置Bに移動する。
【0061】
また、スプレーパターンPの幅寸法Wをさらに狭くするためには、シェーピングエアの吐出圧Ps を、例えば2.0kg/cm から3.0kg/cm に上昇させるものとする。これにより、回転霧化頭4から放出される塗料粒子は、シェーピングエアによって回転霧化頭4の前方に向けて絞り込まれる。従って、スプレーパターンPは、図4中の状態(3)として示すように、その幅寸法Wは、図4中の状態(2)に比べてさらに狭くなる。
このとき、制御装置17は、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(3+11+21)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Cを選択する。これにより、制御装置17はシリンダ用エア源16に制御信号を出力すると共に、シリンダ用エア源16は制御信号に基づきエアシリンダ14に圧縮空気を供給し、外部電極12は、図7に示すように位置Bから位置Cに移動する。
【0062】
この結果、制御装置17は、シェーピングエアの吐出圧Ps が低いときには、外部電極12を後退させ、シェーピングエアの吐出圧Ps が高いときには、外部電極12を前進させる。
【0063】
次に、塗料の吐出量Qが、最も多い状態から徐々に減少する場合について考える。この場合、シェーピングエアの吐出圧Ps は、最も低い値として例えば1.0kg/cm 程度に保持されており、また外部電極12に印加される高電圧の電位Vは、最も低い値として−60kVに保持されているものとする。そして、初期状態では、塗料の吐出量Qは最も多い吐出量に設定されている。
【0064】
ここで、回転霧化頭4の先端から放出される塗料粒子1個当たりの質量は、塗料の吐出量Qが多いほど重くなる。このため、塗料の吐出量Qが最も多い場合には、スプレーパターンPは、図4中の状態(11)として示すように、その幅寸法Wが広くなる。そして、制御装置17は、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(1+11+21)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Aを選択する。このため、外部電極12は、図5に示すように最も後退した位置Aに保持されている。
【0065】
そして、塗料の吐出量Qが、最も多い状態から減少したときには、回転霧化頭4の先端から放出される塗料粒子1個当たりの質量も減少する。これにより、塗料粒子に作用する遠心力も減少するから、スプレーパターンPは、図4中の状態(12)として示すように、その幅寸法Wが狭くなる。
【0066】
このとき、制御装置17は、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(1+12+21)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Bを選択する。これにより、制御装置17は、エアシリンダ14を駆動させ、外部電極12は図6に示すように位置Aから位置Bに移動する。
【0067】
また、塗料の吐出量Qがさらに減少したときには、塗料粒子1個当たりの質量も一層小さくなり、スプレーパターンPの幅寸法Wはさらに減少する。このため、制御装置17は、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(1+13+21)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Cを選択する。これにより、制御装置17は、エアシリンダ14を駆動し、外部電極12を図7に示すように位置Bから位置Cに移動させる。
【0068】
この結果、制御装置17は、塗料の吐出量Qが多いときには、外部電極12を後退させ、塗料の吐出量Qが少ないときには、外部電極12を前進させる。
【0069】
次に、外部電極12に印加する高電圧の電位Vを最も低い状態から徐々に昇圧する場合について考える。このとき、シェーピングエアの吐出圧Ps は、最も低い値として例えば1.0kg/cm 程度に保持されており、また塗料の吐出量Qは、最も少ない吐出量に保持されているものとする。そして、初期状態では、外部電極12に印加される高電圧の電位Vは、−60kV程度に保持されている。
【0070】
このように、外部電極12の高電圧の電位Vが最も低い場合には、外部電極12と被塗物(図示せず)との間の静電引力は、最も小さくなる。そして、回転霧化頭4の高速回転により、塗料粒子には遠心力が作用するから、塗料粒子は、静電引力に抗して径方向外側に向けて放出され易くなる。このため、スプレーパターンPは、図4中の状態(21)として示すように、その幅寸法Wが広くなる。
【0071】
このとき、制御装置17は、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(1+11+21)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Aを選択する。このため、外部電極12は、図5に示すように最も後退した位置Aに保持されている。
【0072】
次に、外部電極12に印加される高電圧の電位Vを、例えば−60kVから−90kV程度に昇圧するものとする。これにより、外部電極12と被塗物との間の静電引力が増加するから、塗料粒子は被塗物側に引き付けられ、スプレーパターンPは、図4中の状態(22)に示すように、その幅寸法Wが狭くなる。
【0073】
このとき、制御装置17は、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(1+11+22)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Bを選択する。このため、外部電極12は、図6に示すように位置Aから位置Bに移動する。
【0074】
さらに、外部電極12に印加される高電圧の電位Vを、例えば−90kVから−120kV程度に昇圧したものとする。この場合には、スプレーパターンPは、図4中の状態(23)に示すように、その幅寸法Wがさらに減少する。このため、制御装置17は、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(1+11+23)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Cを選択し、外部電極12を図7に示すように位置Bから位置Cに移動させる。
【0075】
この結果、制御装置17は、外部電極12に印加する高電圧の電位Vが低いときには、外部電極12を後退させ、外部電極12に印加する高電圧の電位Vが高いときには、外部電極12を前進させる。
【0076】
そして、シェーピングエアの吐出量Ps 、高電圧の電位V、塗料の吐出量Qを同時に変化させた場合として、例えばシェーピングエアの吐出量Ps を最も高い値として例えば3.0kg/cm 程度に設定し、外部電極12に印加される高電圧の電位Vを−120kVに設定し、さらに塗料の吐出量Qを最も少ない吐出量に設定した場合について考える。
【0077】
このような条件では、スプレーパターンPの幅寸法Wは最も小さくなる。このため、制御装置17は、シェーピングエア源9、塗料供給源6、高電圧発生装置13からの検出信号に基づき、スプレーパターンPが状態(3+13+23)であると判断するから、シリンダ駆動データ18中の位置Gを選択する。この結果、外部電極12は、図8に示すように最も前進した位置Gに移動する。
【0078】
かくして、本実施の形態によれば、シェーピングエアの吐出圧Ps 、塗料の吐出量Q、高電圧の電位Vのうち少なくともいずれか1つの条件を用いて外部電極12を、前進、後退させるべくエアシリンダ14を制御する制御装置17を設けたから、スプレーパターンPの幅寸法Wが広いときには外部電極12を後退させ、スプレーパターンPの幅寸法Wが狭いときには外部電極12を前進させることができる。
【0079】
これにより、スプレーパターンPの幅寸法Wの広,狭に応じて、外部電極12先端をスプレーパターンPに近付けることができる。このため、スプレーパターンPが変化したときであっても、一定量以上の塗料粒子が外部電極12先端に形成されるイオン化圏域Zを通過すると共に、これらの塗料粒子がイオン化圏域Zを通過する時間を一定時間以上にすることができる。この結果、スプレーパターンPの幅寸法Wに拘らず、回転霧化頭4から放出された塗料粒子のうち一定以上の割合で、かつこれらの塗料粒子を高電圧を帯電させることができるから、塗着効率を高めることができる。
【0080】
また、スプレーパターンPの広,狭に応じて外部電極12先端とスプレーパターンPの外縁との間隔をほぼ一定に保つことができるから、外部電極12への塗料の付着を防止しつつ塗料粒子を帯電させることができ、外部電極12の汚損による洗浄等が不要になる。
【0081】
また、制御装置17は、外部電極12をシェーピングエアの吐出圧Ps が高いときには前進させ、シェーピングエアの吐出圧Ps が低いときには後退させる構成としたから、シェーピングエアの吐出圧Ps が高く、スプレーパターンPの幅寸法Wが狭いときには、外部電極12を前進させ、シェーピングエアの吐出圧Ps が低く、スプレーパターンPの幅寸法Wが広いときには、外部電極12を後退させることができる。
【0082】
また、制御装置17は、外部電極12を塗料の吐出量Qが少ないときには前進させ、塗料の吐出量Qが多いときには後退させる構成としたから、塗料の吐出量Qが少なく、スプレーパターンPの幅寸法Wが狭いときには、外部電極12を前進させ、塗料の吐出量Qが多く、スプレーパターンPの幅寸法Wが広いときには、外部電極12を後退させることができる。
【0083】
また、制御装置17は、外部電極12を高電圧の電位Vが高いときには前進させ、高電圧の電位Vが低いときには後退させる構成としたから、高電圧の電位Vが高く、スプレーパターンPの幅寸法Wが狭いときには、外部電極12を前進させ、高電圧の電位Vが低く、スプレーパターンPの幅寸法Wが広いときには、外部電極12を後退させることができる。
【0084】
また、制御装置17は、シェーピングエアの吐出圧Ps の高,低、塗料の吐出量Qの大,小、高電圧の電位Vの高,低をファクタとするシリンダ駆動データ18を有し、このシリンダ駆動データ18を参照して外部電極12を前進、後退させるようにエアシリンダ14を制御する構成としたから、シェーピングエアの吐出圧Ps の高,低、塗料の吐出量Qの大,小、高電圧の電位Vの高,低に応じてスプレーパターンPが変化したときに、これにスプレーパターンPに応じて外部電極12の位置を調整することができる。
【0085】
なお、前記実施の形態では、シェーピングエアの吐出圧Ps 、塗料の吐出量Q、高電圧の電位Vのうち少なくともいずれか1つの条件を用いて外部電極12を進退させる構成としたが、これらの条件に加えて回転霧化頭4の回転数に応じて外部電極12を進退させる構成としてもよい。また、シェーピングエアの吐出圧Ps 等の条件に加えて回転霧化頭4の形状、塗料の粘度、回転霧化頭塗装装置周囲の風速等のように他の条件に応じて外部電極12を進退させる構成としてもよい。
【0086】
また、前記実施の形態では、シェーピングエアの吐出圧Ps によって外部電極12を進退させるものとしたが、シェーピングエアの吐出流量によって外部電極12を進退させる構成としてもよい。
【0087】
また、前記実施の形態では、シェーピングエアの吐出圧Ps 、塗料の吐出量Q、高電圧の電位Vのうち少なくともいずれか1つの条件を用いて外部電極12を段階的に7段の位置A〜Gに移動する構成としたが、8段以上の位置に移動する構成としてもよく、前記条件に応じて外部電極12を連続的に移動させる構成としてもよい。
【0088】
また、前記実施の形態では、シェーピングエアの吐出圧Ps 、塗料の吐出量Q、高電圧の電位VによってスプレーパターンPの状態を3つの状態に分けて外部電極12を進退させるものとしたが、4つ以上の状態に分けて外部電極12を進退させてもよい。この場合、スプレーパターンPの状態に応じて外部電極12をきめ細かく移動させることができる。
【0089】
さらに、前記実施の形態では、アクチュエータとしてエアシリンダ14を用いるものとしたが、ロッドレスエアシリンダによって構成してもよく、例えばロータリ式エアモータ、電動モータ等によって回転駆動するピニオンと、該ピニオンによって往復動するラックとによってアクチュエータを構成してもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、シェーピングエアの吐出圧、塗料の吐出量、高電圧の電位のうち少なくともいずれか1つの条件を用いて外部電極を前進または後退させるようにアクチュエータを制御するアクチュエータ制御制御手段を設け、回転霧化頭から噴霧される塗料粒子によるスプレーパターンの幅寸法が広いときには外部電極を後退させ、スプレーパターンの幅寸法が狭いときには外部電極を前進させる構成としている。
【0091】
これにより、スプレーパターンが変化したときであっても、一定量以上の塗料粒子が外部電極先端に形成されるイオン化圏域を通過すると共に、これらの塗料粒子がイオン化圏域を通過する時間を一定時間以上にすることができる。この結果、スプレーパターンの幅寸法に拘らず回転霧化頭から放出された塗料粒子のうち、一定以上の割合の塗料粒子を高電圧を帯電させることができるから、塗着効率を高めることができる。
【0092】
また、請求項2の発明によれば、アクチュエータ制御手段によってシェーピングエアの吐出圧が高いときには前進させ、シェーピングエアの吐出圧が低いときには後退させる構成としたから、シェーピングエアの吐出圧が高く、スプレーパターンの幅寸法が狭いときには、外部電極を前進させ、シェーピングエアの吐出圧が低く、スプレーパターンの幅寸法が広いときには、外部電極を後退させることができる。
【0093】
また、請求項3の発明によれば、アクチュエータ制御手段によって外部電極を塗料の吐出量が少ないときには前進させ、塗料の吐出量が多いときには後退させる構成としたから、塗料の吐出量が少なく、スプレーパターンの幅寸法が狭いときには、外部電極を前進させ、塗料の吐出量が多く、スプレーパターンの幅寸法Wが広いときには、外部電極を後退させることができる。
【0094】
また、請求項4の発明によれば、アクチュエータ制御手段によって外部電極を高電圧の電位が高いときには前進させ、高電圧の電位が低いときには後退させる構成としたから、高電圧の電位が高く、スプレーパターンの幅寸法が狭いときには、外部電極を前進させ、高電圧の電位が低く、スプレーパターンの幅寸法が広いときには、外部電極を後退させることができる。
【0095】
さらに、請求項5の発明によれば、アクチュエータ制御手段はシェーピングエアの吐出圧の高,低、塗料の吐出量の大,小、高電圧の電位の高,低をファクタとするデータを有し、このデータを参照して外部電極を前進、後退させるようにアクチュエータを制御する構成としたから、シェーピングエアの吐出圧の高,低と、塗料の吐出量の大,小と、高電圧の電位の高,低とに応じてスプレーパターンが変化したときに、これにスプレーパターンに応じて外部電極の位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す全体構成図である。
【図2】実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す一部破断の正面図である。
【図3】スプレーパターンに対する外部電極の位置を示すマップの説明図である。
【図4】シェーピングエアの吐出圧、塗料の吐出量、高電圧の電位とスプレーパターンとの関係を示す説明図である。
【図5】外部電極を最も後退した位置Aに配置した状態を示す正面図である。
【図6】外部電極を図5の状態よりも前進した位置Bに配置した状態を示す正面図である。
【図7】外部電極を図6の状態よりも前進した位置Cに配置した状態を示す正面図である。
【図8】外部電極を最も前進した位置Gに配置した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 カバー
2 エアモータ
3 回転軸
4 回転霧化頭
4C 塗料放出端縁
7 シェーピングエアリング
8 エア噴出口
12 外部電極
14 エアシリンダ(アクチュエータ)
17 制御装置(アクチュエータ制御手段)

Claims (5)

  1. 筒状のカバーによって覆われたエアモータと、該エアモータの前端側に位置して該エアモータによって回転可能に設けられ、先端が塗料放出端縁となった回転霧化頭と、該回転霧化頭の塗料放出端縁よりも後側に位置して該回転霧化頭の外周側を覆うように前記カバーの先端側に設けられ、エア噴出口からシェーピングエアを噴出するシェーピングエアリングと、前記カバーの径方向外側に位置して設けられ、前記回転霧化頭の塗料放出端縁から噴霧される塗料粒子を帯電すべく外部から高電圧が印加される外部電極と、前記回転霧化頭の塗料放出端縁を基準位置として該外部電極を前進または後退させるアクチュエータとからなる回転霧化頭型塗装装置において、
    シェーピングエアの吐出圧、塗料の吐出量、高電圧の電位のうち少なくともいずれか1つの条件を用いて前記外部電極を前進、後退させるように前記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御手段を設け
    該アクチュエータ制御手段は、前記回転霧化頭から噴霧される塗料粒子によるスプレーパターンの幅寸法が広いときには前記外部電極を後退させ、スプレーパターンの幅寸法が狭いときには前記外部電極を前進させる構成としたことを特徴とする回転霧化頭型塗装装置。
  2. 前記アクチュエータ制御手段は、シェーピングエアの吐出圧が高いときには前記外部電極を前進させ、シェーピングエアの吐出圧が低いときには前記外部電極を後退させるように前記アクチュエータを制御する構成としてなる請求項1に記載の回転霧化頭型塗装装置。
  3. 前記アクチュエータ制御手段は、塗料の吐出量が少ないときには前記外部電極を前進させ、塗料の吐出量が多いときには前記外部電極を後退させるように前記アクチュエータを制御する構成としてなる請求項1または2に記載の回転霧化頭型塗装装置。
  4. 前記アクチュエータ制御手段は、前記外部電極の高電圧の電位が高いときには外部電極を前進させ、外部電極の高電圧の電位が低いときには外部電極を後退させるように前記アクチュエータを制御する構成としてなる請求項1,2または3に記載の回転霧化頭型塗装装置。
  5. 前記アクチュエータ制御手段は、シェーピングエアの吐出圧の高,低、塗料の吐出量の大,小、高電圧の電位の高,低をファクタとするデータを有し、前記アクチュエータ制御手段は、該データを参照して前記外部電極を前進、後退させるように前記アクチュエータを制御する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の回転霧化頭型塗装装置。
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