JP3566530B2 - 空間散策映像表示方法及び空間内オブジェクト検索方法及び空間内オブジェクト抽出方法及びそれらの装置及びそれらの方法を記録した記録媒体 - Google Patents

空間散策映像表示方法及び空間内オブジェクト検索方法及び空間内オブジェクト抽出方法及びそれらの装置及びそれらの方法を記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチメディア・プレゼンテーションの分野において、高い臨場感と自由な移動を可能にする散策空間の構成技術、並びに、マルチメディア情報システムで実現された仮想空間散策システムで、複数の地点で実写映像または実写写真を利用者に提示する部分において、検索キーとして与えられた画像またはオブジェクト画像またはスケッチから、それに類似する画像の得られる地点と向きまたはオブジェクト画像が存在する地点と向きを検索結果として得るようなオブジェクト検索技術、並びに、そのオブジェクトの自動抽出技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空間散策とは、コンピュータによって構成される仮想的な空間の中を自由に、または、ある制限のもとに移動した感じを体験させる技術のことで、空間ウォークスルーと呼ばれることもある。
【0003】
これまで、空間散策のための空間として以下の(1)〜(3)の3方式が提案されている。それらを散策空間を示す図16、および、図16の散策空間を上部から見た図17を例にして説明する。なお、本例では水平方向のみを扱う。垂直方向については、水平方向と全く同様であるため省略する。
【0004】
(1)CGで構成する散策空間(CGベースの散策空間と呼ぶこととする)
最も代表的な散策空間の実現方法が、コンピュータグラフィック(CG)で3次元空間を構成する方法である。これはバーチャル・リアリティ(VR)と呼ばれることもある。VRML(Virtual Reality Modeling Language)で作成された空間や、ゲーム(たとえば任天堂のスーパーマリオ64)などで利用されている。
【0005】
図18にCGで作られた図16,17の例に基づく空間における散策の例を示す。図内の矢印が散策経路に対応している。この方法の利点は、空間内の散策(移動)が自由にできることである。
【0006】
(2)実写映像で構成する散策空間(実写ベースの散策空間と呼ぶこととする)
この方式は、空間の中に移動経路を示すパスと、変向点または交差点を示すノードを配置し、そのパスとノードに対応する実写映像を現実空間において撮影し、対応にもとづいて空間内に配置することで、そのパスとノード上を散策(移動)できるようにした散策空間構成法である。
【0007】
図19に実写映像を用いた図16,17の例に基づく散策空間の例とパスを散策した経路の例を示す。図内のN1〜N8がノードであり、それらを結ぶ線や点線がパスを示している。また、太線の矢印が散策経路を表している。
【0008】
この手法は、上記CGにもとづく方法に比べ、臨場感の高い空間散策を可能にするので、観光地案内等のシステムに利用されている。
【0009】
(3)上記(1),(2)の組み合わせで構成する散策空間
上記1,2を組み合わせることで、その欠点をなくそうという試みもある(例えば、特願平9−14866号「映像統合装置」)。
【0010】
これは、CG空間内に実写映像パスとノードを配置し、CG空間内と実写映像空間内を相互に行き来できるようにすることで、CG空間内では自由な移動を、実写映像空間内では高い臨場感を得ることができる。
【0011】
図20にその例を示す。散策空間の利用者は、N1からしばらく実写映像パス内を進んだ後、CG空間内の自由な散策を経て、N5への実写映像パスに移っている。
【0012】
次に、散策空間における検索技術については、文献1「情報処理学会 研究会報告 97−DBS−113−26“画像内オブジェクトの自動抽出を使った画像検索システム ExSight −写真(Photo Disc)への適用−”」や、文献2「アドバンスト・データベースシンポジウム 1997“画像の内容検索技術の動向”」に見られるように、実写画像の内容検索技術が近年発明されている。
【0013】
これまで、CGベースの散策空間における空間内オブジェクトの検索システムについては容易に実現できた。その理由は、CG空間内の全てのオブジェクトは空間表示時には完全にモデル化(CG空間内にアバタ等が存在する場合も含む)されており、その空間内のオブジェクトの検索は単にそのモデル群を、特定の視点から検索する技術にすぎないためである。
【0014】
次に、実写画像からオブジェクトを抽出する技術については、従来、単一の画像からノイズを許すという前提のもとにオブジェクトの自動抽出を行うことが前記文献でも示された通り、既にできていた。一方、1つの物体を複数の方向から写した画像を用いてオブジェクトを抽出する試みは、ステレオ画像を扱う研究分野で試行されていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
まず、上記従来の散策空間の構成方法は、それぞれ以下のような問題点を有していた。
【0016】
(1)CGで構成する散策空間では、空間内の散策(移動)が自由にできるものの、(2)実写映像で構成する散策空間に比べ、臨場感に乏しいという問題点があった。
【0017】
(2)実写映像で構成する散策空間では、(1)のCGで構成する散策空間に比べ、臨場感の高い空間散策を可能にするものの、指定されたパスとノードしか散策できず、散策空間としての制限がきついという問題、また、実写映像の撮影に手間がかかるといった問題があった。
【0018】
(3)上記(1),(2)の組み合わせで構成する散策空間では、CG空間内では自由な移動を、実写映像空間内では高い臨場感を得ることができるものの、基本的には上記(1),(2)の問題を根本的に解決していない。
【0019】
そこで、本発明の第1の課題は、上記従来の仮想空間の散策技術の問題点を解決し、臨場感があり、自由な散策(移動)が可能な、散策空間を構成する方法及び装置を提供することにある。
【0020】
次に、従来の散策空間における検索技術では、CGベースの散策空間における空間内オブジェクトの検索手法については容易に実現できているものの、実写ベースの散策空間における空間内オブジェクトの検索手法及び検索システムについては、散策空間内のオブジェクトのモデル化が一般に行われていないため実現されていなかった。
【0021】
そこで、本発明の第2の課題は、実写ベースの散策空間における空間内オブジェクトの検索システムが実現されていない問題を解決すること、つまり、実写をベースとする散策空間において、画像検索やオブジェクトの検索方法及び装置を実現することにある。
【0022】
次に、画像からオブジェクトを抽出する技術では、単一の画像からノイズを許すという前提のもとにオブジェクトの自動抽出を行う技術、あるいは1つの物体を複数の方向から写した画像を用いてオブジェクトを抽出する技術のいずれも、未だ完成された技術ではなく、更なる精度の改善が求められていた。
【0023】
そこで、本発明の第3の課題は、実写ベースの散策空間において、実写ベースの散策空間の特性を利用し、より精度の高い自動オブジェクト抽出の方法を実現することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
まず本発明は、以下の〈1〉〜〈8〉の発明により、上記第1の課題を解決する。
【0025】
〈1〉空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に蓄積する第1の手順と、散策する利用者からの、散策空間内における位置x(ここでのxは、x座標ではなく空間位置を表す)およびそのときの視線の方向θを入力する第2の手順と、前記入力された利用者の位置xと視線の方向θに該当する散策画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する第3の手順と、前記第2の手順と第3の手順を繰り返すことで、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示する第4の手順と、を有することを特徴とする空間散策映像表示方法。
【0026】
あるいは、空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、全方位写真点情報を蓄積する全方位写真点情報蓄積手段と、散策する利用者から、空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する利用者位置入力手段と、前記利用者位置入力手段で得られた前記位置xおよび視線の方向θに該当する画像を全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する散策画像再生手段と、を有し、前記散策画像再生手段は、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する視線の方向の画像を次々に提示するものとすることを特徴とする空間散策映像表示装置。
【0027】
〈2〉発明〈1〉における前記第2の手順において、利用者から入力された任意の位置xを最寄りの全方位写真点に変換することを特徴とする空間散策映像表示方法。
【0028】
あるいは、発明〈1〉における前記利用者位置入力手段は、入力された任意の位置xを最寄りの全方位写真点に変換するものであることを特徴とする空間散策映像表示装置。
【0029】
〈3〉発明〈1〉における前記第2の手順において、全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、前記第3の手順において、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で、前記位置xを挟む2つの全方位写真点を全方位写真点情報蓄積手段から検索して2つの写真画像を求め、それらの写真画像を補完することで、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生することを特徴とする空間散策映像表示方法。
【0030】
あるいは、発明〈1〉における前記散策画像再生手段は、前記利用者位置入力手段から全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、全方位写真点情報蓄積手段から、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で、前記位置xを挟む2つの全方位写真点を検索して2つの写真画像を求め、それらの写真画像を補完することで、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生するものであることを特徴とする空間散策映像表示装置。
【0031】
〈4〉発明〈1〉または〈3〉における前記第2の手順において、全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、前記第3の手順において、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で、前記位置xを挟む2つの全方位写真点が全方位写真点情報蓄積手段に存在しない場合、または、存在しても前記位置xから距離的に離れており補完した写真画像の精度が悪い場合に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線に近い方向を持つ直線上で、前記位置xを挟む2つの方向の写真画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索して求め、それらの写真画像を重ねて合成することにより、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生することを特徴とする空間散策映像表示方法。
【0032】
あるいは、発明〈1〉または〈3〉における前記散策画像再生手段は、前記利用者位置入力手段から全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、全方位写真点情報蓄積手段に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で前記位置xを挟む2つの全方位写真点が存在しない場合、または、存在しても前記位置xから距離的に離れており補完した画像の精度が悪い場合に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線に近い方向を持つ直線上で、前記位置xを挟む2つの方向の写真画像を求め、それらの写真画像を重ねて合成することにより、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生するものであることを特徴とする請求項8および請求項10記載の空間散策映像表示装置。
【0033】
〈5〉発明〈1〉における前記第1の手順の前に、実際に撮影した全方位写真点情報を前記全方位写真点情報蓄積手段に入力する手順を持ち、前記入力する手順において、前記実際に撮影した全方位写真点以外の位置においても、前記実際に撮影した全方位写真点情報をもとに請求項3記載の補完もしくは請求項4記載の合成により予め全方位写真点情報を作成し、前記全方位写真点情報蓄積手段に入力することを特徴とする空間散策映像表示方法。
【0034】
あるいは、発明〈1〉において、全方位写真点情報を入力する全方位写真点情報入力手段を新たに備え、該全方位写真点情報入力手段は、請求項3記載の補完により任意位置の画像を作成する手段、および、請求項4記載の合成により任意視線の方向の画像を作成する手段を有し、実際に撮影した全方位写真点以外の位置においても予め全方位写真点情報を作成するものとし、前記全方位写真点情報蓄積手段は、前記作成された全方位写真点以外の位置における全方位写真点情報をも蓄積しておくものとすることを特徴とする空間散策映像表示装置。
【0035】
〈6〉発明〈1〉,〈3〉,〈4〉のいずれかにおいて、前記第1の手順の前に、全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に入力する手順を持ち、前記入力する手順において、全方位写真の撮影時に、位置y(ここでのyは、y座標ではなく空間位置を表す)において動いている物体が写真B内にノイズ物体として写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から前記位置yを通る前記撮影時の方向と同一方向の直線上で物体の手前側で撮影した前景写真Fを求め、この前景写真F内で、前記写真Bのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を拡大し、前記写真Bのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Bの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去することを特徴とする空間散策映像表示方法。
【0036】
あるいは、発明〈1〉,〈3〉,〈4〉のいずれかにおいて、全方位写真点情報を入力する全方位写真点情報入力手段を新たに備え、前記全方位写真点情報入力手段は、全方位写真の撮影時に位置yにおいて動いている物体が写真B内にノイズとして写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から位置yを通る同一方向の直線上で物体の手前側で撮影した前景写真Fを求め、前記前景写真F内で、前記写真Bのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を拡大し、前記写真Bのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Bの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去するものとすることを特徴とする空間散策映像表示装置。
【0037】
〈7〉発明〈1〉,〈3〉,〈4〉のいずれかにおいて、前記第1の手順の前に、全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に入力する手順を持ち、前記入力する手順において、全方位写真の撮影時に、位置yにおいて静止または動いている物体が写真F内にノイズ物体として写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から前記位置yを通る前記撮影時の方向と同一方向の直線上でノイズ物体の向こう側で撮影した奥景写真Bを求め、この奥景写真B内で、前記写真Fのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を縮小し、前記写真Fのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Fの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去することを特徴とする空間散策映像表示方法。
【0038】
あるいは、発明〈1〉,〈3〉,〈4〉のいずれかにおいて、全方位写真点情報を入力する全方位写真点情報入力手段を新たに備え、前記全方位写真点情報入力手段は、全方位写真の撮影時に、位置yにおいて静止または動いている物体が写真F内にノイズとして写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から、前記位置yを通る同一方向の直線上で物体の向こう側で撮影した奥景写真Bを求め、前記奥景写真B内で、前記写真Fのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を縮小し、前記写真Fのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Fの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去するものとすることを特徴とする空間散策映像表示装置。
【0039】
〈8〉発明〈1〉〜〈7〉のいずれかにおいて、前記利用者位置入力手段は、利用者の位置と視線の方向とともにいずれの散策空間を表示するかの情報を入力するものとし、前記散策画像再生手段は、CGによる空間散策再生手段、または、実写映像による空間散策再生手段、または、それらの両方を持ち、前記利用者位置入力手段で得られたいずれの散策空間を表示するかの情報に基づいて、前記位置と視線の方向に該当する前記CGによる空間散策再生手段で再生した散策空間、または前記実写映像で再生した散策空間、または前記全方位写真点情報により再生した散策空間を利用者に提示するものとすることを特徴とする空間散策映像表示装置。
【0040】
本発明〈1〉〜〈8〉では、実空間をコンピュータ上の散策空間に写像する際に、従来のCGや実写映像を用いるのではなく、実空間内の複数の点(位置)における写真画像を利用し、空間の移動に伴う表示画像の構成は、複数の写真画像間の補完や合成によって構成することに特徴がある。
【0041】
ここで、複数の点の位置関係は、コンピュータ上で扱える関係であればよく、全点を一様に配置する場合には、図4に示したような格子点や、図6(a),(b)に示したような三角格子点、六角格子点などを用いると容易であるが、図5内の斜線で塗られた点のように、各点毎に座標情報による位置管理ができれば、配置は格子点のように一様でなくても構わない。
【0042】
全方位写真とは、全方位を撮影した写真のことで、その撮影方法や合成方法は問わない。たとえば、全方位を一度に撮影するようなカメラで撮影した写真画像であっても、カメラやビデオカメラを回転させながら撮影したものから作成した写真画像であっても、カメラで4方向を撮影し、それらを編集、合成することで作成した写真画像であっても、その他の方法であっても構わない。
【0043】
本発明〈1〉〜〈8〉の方法/装置は、利用者位置入力手順/手段、全方位写真点情報蓄積手順/手段、散策画像再生手順/手段を持ち、空間の作成機能も含む場合には全方位写真点情報入力手順/手段も持つ。
【0044】
発明〈1〉によって、利用者が位置を移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が視線方向を回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示する全方位写真点群空間を使った空間散策映像表示方法/装置が構成できる。
【0045】
発明〈2〉によって、入力された任意の位置xを最寄りの全方位写真点に変換を行うことで、発明〈1〉とともに任意の位置を入力した移動ができる簡易な空間散策映像表示方法/装置が構成できる。
【0046】
発明〈3〉では、利用者位置入力手順/手段において、全方位写真点以外の位置xにおける方向θが入力された場合に、全方位写真点情報蓄積手段から、位置xを通る視線の方向(以下、単に方向という)θの直線上で、xを挟む2つの全方位写真点を検索し、2つの写真画像を求め、散策画像再生手順/手段によって、それらの写真画像の補完により、目的とする位置x、方向θの写真画像を作成し、再生することで、空間内の任意の点の滑らかな移動の画像を持つ空間散策が可能になる。
【0047】
発明〈4〉では、利用者位置入力手順/手段において、全方位写真点以外の位置xにおける方向θが入力された場合に、全方位写真点情報蓄積手段に、位置xを通る方向θの直線上で、xを挟む2つの全方位写真点が存在しない場合、または、存在してもxから距離的に離れており補完した画像の精度が悪い場合には、位置xを通る方向θの直線に近い方向を持つ直線上で、xを挟む2つの方向の画像を求め、散策画像再生手順/手段によって、それらの写真画像を重ねて合成することにより、目的とする位置x、方向θの写真画像を作成し、再生することで、空間内の任意の点における全方位の画像を持つ空間散策が可能になる。
【0048】
よって、発明〈1〉,〈2〉,〈3〉,〈4〉により、自由な経路を可能とする空間散策映像表示方法/装置の構成が可能になる。
【0049】
なお、画像の補完とは、同一方向に対する複数の地点からの画像があるとき、それらを補完することで、その方向上を移動するコマ送りの画像を生成し、全体として、その方向上を移動する映像を生成する手法である。この補完の具体例としては、
・単に線形補完を使う方法、
・従来のCG空間における散策で利用されていた座標変換の技法を利用する方法、などがあるが、本発明では、その内容は問わないため、線形補完で説明する。
もちろん、もっと単純なズーム処理等であっても構わない。
【0050】
また、特定方位画像の合成とは、ある地点からの複数方向に対する画像がある場合、その間の方向の画像を生成し、全体として、その全方位に対する画像を生成する手法である。この合成の具体例としては、
・単に角度比を利用して重ね合わせる方法、
・対応点を見つけ、重ね合わせの部分に線形補完を使う方法、
・従来のCG空間における散策で利用されていた座標変換の技法を利用する方法、などがあるが、本発明では、その内容は問わない。
【0051】
一般に十分な全方位写真点を持つ空間においては、その周辺部を除き、重なりがない場合は存在しない。
【0052】
発明〈5〉は、本発明の装置で利用する全方位写真点情報の事前計算により応答を高速化するためにある。全方位写真点情報を入力する段階において、発明〈3〉で記載した任意位置の画像作成の手順/手段、および、発明〈4〉で記載した任意方向の画像作成の手順/手段を用いて、実際に撮影した全方位写真点以外の位置におていも予め全方位写真点情報を作成することが可能になる。そこで、それらを全方位写真点情報蓄積手段に蓄積しておくことで、散策実行時の計算負荷を削減することができる。
【0053】
発明〈6〉および〈7〉は、本発明の方法/装置で利用する全方位写真点情報を事前に編集することで、散策空間の質を向上させるためにある。
【0054】
発明〈6〉では、全方位写真の撮影時において、位置yにおいて動いている物体が写真B内にノイズとして写り込んだ場合、全方位写真点情報入力手順/手段において、全方位写真点情報蓄積手段から位置yを通る同一方向の直線上で物体の手前側で撮影した前景写真Fを求め、写真F内で、写真Bのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を拡大し、写真Bのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、写真Bの全方位写真内から物体を除去することが可能になる。
【0055】
発明〈7〉では、全方位写真の撮影時において、位置yにおいて静止または動いている物体が写真F内にノイズとして写り込んだ場合、全方位写真点情報入力手順/手段において全方位写真点情報蓄積手段から位置yを通る同一方向の直線上で物体の向こう側で撮影した奥景写真Bを求め、写真B内で、写真Fのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を縮小し、写真Fのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、写真Fの全方位写真内から物体を除去することが可能になる。
【0056】
なお、これら発明〈6〉,〈7〉の手法は両方を組み合わせて利用することもできる。
【0057】
発明〈8〉は、これまで述べた上記発明〈1〉〜〈7〉を利用した全方位写真点群による散策空間と、従来技術のCGによる空間散策、または、従来技術の実写映像による空間散策とを、散策中に切り替えることを可能にする。
【0058】
次に本発明は、以下の〈9〉の発明により、上記第2の課題を解決する。
【0059】
〈9〉発明〈1〉〜〈7〉のいずれかに記載の空間散策映像表示方法における第1の手順で、全方位写真点情報蓄積手段に蓄積された画像を画像内容検索の登録データとして扱う手順と、画像またはオブジェクト画像の検索時には、利用者が入力した画像またはオブジェクト画像を検索キーとして前記登録データとした前記全方位写真点情報蓄積手段内に蓄積された画像またはこの画像から抽出したオブジェクト画像内から類似する画像またはオブジェクト画像を検索する手順と、前記類似する画像またはオブジェクト画像の位置と向きの情報を利用者に検索結果として返す手順と、を有することを特徴とする空間内オブジェクト検索方法。
【0060】
または、上記空間内オブジェクト検索方法において、前記全方位写真点情報蓄積手段に蓄積された画像を画像内容検索の登録データとして扱う手順では、該画像またはこの画像から抽出したオブジェクト画像から特徴量を抽出して特徴量データベースを作成し、前記画像またはオブジェクト画像を検索する手順では、利用者が入力した検索キーの画像またはオブジェクト画像から特徴量を抽出し、前記特徴量データベースを用いて類似検索し、この検索結果により前記全方位写真点情報蓄積手段内に蓄積された画像またはこの画像から抽出したオブジェクト画像内から類似する画像またはオブジェクト画像を検索することを特徴とする空間内オブジェクト検索方法。
【0061】
あるいは、発明〈1〉〜〈8〉のいずれかの空間散策映像表示装置に加えて、画像またはオブジェクト画像を検索する画像内容検索手段を持ち、前記画像内容検索手段は、検索のための画像の登録時には、全方位写真点情報蓄積手段に登録された画像を対象に、それを該画像内容検索手段の登録データとして扱い、画像またはオブジェクト画像の検索時には、利用者が入力した画像またはオブジェクト画像を検索キーとして前記登録データとした前記全方位写真点情報蓄積手段内に蓄積された画像またはこの画像から抽出したオブジェクト画像内から類似する画像を検索し、前記類似する画像またはオブジェクト画像の位置と向きの情報を利用者に検索結果として返すものであることを特徴とする空間内オブジェクト検索装置。
【0062】
または、前記画像内容検索手段が、全方位写真点情報蓄積手段に登録された画像またはこの画像から抽出したオブジェクト画像から特徴量を抽出して特徴量データベースを作成する手段と、利用者が入力した検索キーの画像またはオブジェクト画像から特徴量を抽出し、前記特徴量データベースを用いて類似検索し、この検索結果により前記全方位写真点情報蓄積手段内に蓄積された画像またはこの画像から抽出したオブジェクト画像内から類似する画像またはオブジェクト画像を検索する類似検索手段と、を有することを特徴とする空間内オブジェクト検索装置。
【0063】
本発明〈9〉では、実写ベースの散策空間で蓄積されている実写画像に対し、画像の内容検索技術(画像検索およびオブジェクト画像検索)を適用する。つまり、発明〈1〉〜〈8〉で示した実写ベースの散策空間において、各点における、各方位の画像を事前に計算・作成する。この画像は、全方位写真点情報蓄積手段に蓄えられていたが、その蓄積と同時に、画像検索手段またはオブジェクト画像検索手段の登録データとして扱い、例えば、検索のために特徴量データベース(DB)の作成などを行う。ここで、利用者から空間内のオブジェクト検索用のキーとして与えられた画像またはオブジェクト画像が与えられると、登録データから画像検索またはオブジェクト画像検索を行う。検索は、例えば、キーとなる画像またはオブジェクト画像を特徴量に変換し、特徴量データベースに蓄積されている特徴量との類似検索を行い、検索結果として類似度の高い順にオブジェクト画像または画像とともに、あるいは単独に、その位置と方向の情報を返却する。この位置と方向の情報は、予め全方位写真点情報蓄積手段に画像と共に蓄積されている。
【0064】
次に本発明は、以下の〈10〉の発明により、上記第3の課題を解決する。
【0065】
〈10〉発明〈1〉〜〈7〉のいずれかの空間散策映像表示方法、または発明〈1〉〜〈8〉のいずれかの空間散策映像表示装置において蓄積された全方位写真点情報に対して、同一方向で異なる複数の地点の画像を用い、その差分から、その間に存在するオブジェクトの形状を抽出する手順を有することを特徴とする空間内オブジェクト抽出方法。
【0066】
本発明〈10〉では、実写ベースの散策空間において、オブジェクトの手前側の実写画像と向こう側の実写画像(背景)の差分を利用することにより、画像からのオブジェクトの抽出精度を改善する。例えば、同一方向を撮影した2枚(これは最低でも2枚必要という事を示しており、それ以上の枚数があった場合には、それらを同様に適用することができる)の実写映像があって、その間の距離が何らかの手段で与えられているとき、その2枚について、距離に基づいた画像の正規化、対応点の検出、差分からオブジェクトの抽出を行う。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
【0068】
[実施形態例1]
図1は、本発明の空間散策映像表示装置の基本的な構成例を説明する図であって、1は利用者位置入力手段、2は全方位写真点情報入力手段、3は全方位写真点情報蓄積手段、4は散策画像再生手段である。
【0069】
図2は、上記装置の動作例とともに、本発明の方法の基本的な実施形態例を説明するフロー図である。以下、図1を参照して説明する。
【0070】
まず、全方位写真点情報入力手段1を用いて現実の空間の所定位置での全方位写真と位置情報を対応させた写真点情報を作成し、全方位写真点情報蓄積手段3に蓄積する。
【0071】
次に、散策する利用者から、散策空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θが利用者位置入力手段1により入力されると、散策画像再生手段4はxとθに該当する写真画像を全方位写真点情報蓄積手段3から検索し、再生する。
【0072】
ここで、或る位置から別の位置に移動する場合では、利用者は位置xに代えて移動距離Lと移動方向γを入力することができる。この場合、移動前の位置情報と移動距離L、移動方向γとから移動後の位置xを計算する。なお、移動方向γと視線の方向θとは共通にすることもできる。また、利用者が位置x(または移動距離Lと移動方向γ)のみを入力した場合には、そのときの視線の方向θとして直前の視線の方向を入力する。同様に、利用者が視線の方向θのみを入力した場合には、位置xとして直前の位置情報を入力する。
【0073】
以上の利用者位置入力手段1からの入力と、散策画像再生手段4による写真画像の再生を繰り返すことで、利用者が位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示する。
【0074】
なお、本発明〈1〉では、全方位写真点情報は予め作成されたものを利用することとして、全方位写真点情報入力手段2および全方位写真点情報を作成する手順は省略できる。
【0075】
[実施形態例2]
図3は、本発明〈8〉の装置の実施形態例を説明する図であって、1は利用者位置入力手段、2は全方位写真点情報入力手段、3は全方位写真点情報蓄積手段、4は散策画像再生手段である。本実施形態例では、さらにCGによる空間散策再生手段5と、実写映像による空間散策再生手段6を有する。
【0076】
本実施形態例の動作例を説明すると、まず、第1の実施形態例と同様に全方位写真点情報入力手段1を用いてを現実の空間の所定位置での全方位写真と位置情報を対応させた写真点情報を作成して全方位写真点情報蓄積手段3に蓄積する。次に、散策する利用者は、散策空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θとともに、いずれの散策空間を表示するかの情報を入力する。次に、散策画像再生手段4は、指定された散策空間がCGによるものであればCGによる空間散策再生手段5により、実写映像によるものであれば実写映像による空間散策再生手段6により、xとθに該当する散策空間を再生させて利用者に提示する。また、散策空間の指定が全方位写真点による散策空間であれば、散策画像再生手段4は、図2と同様にxとθに該当する写真画像を全方位写真点情報蓄積手段3から検索し、再生する。以下、利用者位置入力手段1からの入力と、散策画像再生手段4による写真画像の再生を繰り返すことで、利用者が位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示し、利用者が散策の途中で散策空間の指定を変えた場合には、指定された散策空間の表示に切り替える。
【0077】
[実施形態例3]
図4は実施形態例1で示した本発明〈1〉および〈2〉による空間散策の例を示している。
【0078】
各全方位写真点を座標p(x,y)の形式で識別しており、左上の点をp(1,1)、右下の点をp(6,7)としている。ここで、散策は、各全方位写真点間を結ぶような経路となっており、これは本発明〈2〉で示した方式によって実現できる。各全方位写真点においては、全方位の写真画像情報を持っているので、空間散策の利用者は、それらの地点での全方位を眺めることができる。
【0079】
なお、図4,5,6,7,8,9において、丸い点は全方位写真撮影点を示している。
【0080】
[実施形態例4]
図5は本発明〈1〉,〈3〉,〈4〉,〈5〉による空間散策の例を示している。
【0081】
各全方位写真点を座標p(x,y)の形式で識別しており、左上の点をp(1,1)、右下の点をp(6,7)としている。
【0082】
ここで、散策は、本発明〈4〉によって、各点での自由な回転が可能になっており、本発明〈3〉によって、自由な進行が可能になっている。
【0083】
[実施形態例5]
図7は空間内の点の配置を説明する図である。a1〜a16は全方位写真点を示し、b1はその途中の点を表す。この図をもとに、本実施形態例では本発明〈3〉の途中経路の画像の作成(補完)の例を、次の実施形態例6では本発明〈4〉の全方位画像の合成の例を説明する。
【0084】
図8は本発明〈3〉の途中経路画像の作成する例であり、図7でa8位置からa3位置に向かって進んだ時の、b1位置での画像の補完合成方法を示している。a8位置で右手にある対象物は、a8位置からa3位置に進むことで、より右手に大きくなってくる。この感覚に該当する映像を得るためには遠近法を使ったズーム処理を用いれば容易に実現できる。よって、a8位置の画像とa3位置の画像から、b1位置の画像が補完合成できる。
【0085】
[実施形態例6]
図9に本発明〈4〉に対応する全方位画像の合成の例を示す。
【0086】
図7においてb1位置には、カメラ撮影時には全方位画像はない。しかし、b1位置を通る複数(格子点空間が広い場合には無数)の線分が存在する。よって、本発明〈3〉により、それらの方向のb1位置での画像を得ることができる。しかし、補完の対象となる点が存在しない方向や、存在してもあまりにも遠すぎて補完の精度が悪い場合がある。そこで、特定の方向θの画像を得たい場合には、近似の方向の画像を合わせて目的の方向の画像を合成することでθの画像を合成する。
【0087】
これは同様に全方向に適用することが可能なので、結局、b1位置における全方位画像を得ることができ、利用者は自由な方向を見ることができるようになる。
【0088】
[実施形態例7]
図10は対象画像中のノイズ(動きのある車)を前景の画像を使って除去する本発明〈6〉の例、逆に図11は対象画像中のノイズ(止まった車)を奥景の画像を使って除去する本発明〈7〉の例、を示している。
【0089】
図10の場合、a3位置で、方向(a3→a15)の対象画像の中に車のノイズがあった場合、その手前に位置するa8位置で、方向(a8→a15)の前景画像を使い、前景画像内で対象画像のノイズ領域に対応する領域を求め、それを拡大して対象画像に貼り付けることで、対象画像内のノイズを除去している。
【0090】
逆に、図11の場合、a8位置で、方向(a8→a15)の対象画像の中に車のノイズが合った場合、その奥側に位置するa3位置で、方向(a3→a15)の奥景画像を使い、奥景画像内で対象画像のノイズ領域に対応する領域を求め、それを縮小して対象画像に貼り付けることで、対象画像内のノイズを除去している。
【0091】
このように、特定の画像の前後の画像から相互にノイズ除去が可能であるが、拡大して除去する方式では、画像の精度が落ちる、という問題があり、縮小して除去する方式では、はみ出した部分は対象外となる、という問題がある。よって、両方の方式が利用できる場合には、はみ出さない場合には縮小して除去し、はみ出した部分については、拡大して除去する方式を使うのが良い。
【0092】
なお、ノイズ領域の指定は、人手で行っても良いし、隣接画像群から自動判別してもよい。
【0093】
[実施形態例8]
全方位写真点は、本来、1点毎に撮影することが望ましい。しかし、天候や陰の位置の変化の影響を避けるため撮影時間を短縮することが望まれる。本発明を利用して、撮影時間を大幅に短縮する撮影方式を示す。
【0094】
図12は本発明で利用する全方位写真点のカメラ撮影時の状況を説明している。
【0095】
まず、撮影点を複数のグループに分類する。図12では白丸がグループA、黒丸がグループBを示している。それぞれのグループ毎に、複数のカメラを用い一度ずつ、計2回の撮影を行う。それらの写真に対して、本発明〈6〉および〈7〉に示した手法(実施形態例7)によって、個々の画像からカメラ自体が写っている部分を除去する。これによって、複数地点の同時撮影が可能になる。さらに、カメラの撮影位置は、格子状に限らず、図13に示すように、外縁部と主要なオブジェクト周辺だけを撮影することで、撮影効率を上げることもできる。
【0096】
[実施形態例9]
これまで述べた方法は、全方位写真画像を全方位写真撮影カメラによって撮影した場合を述べたが、そのカメラはビデオカメラのような映像撮影カメラであっても構わない。
【0097】
図15にそのカメラの例を示す。
【0098】
このカメラは、ビデオカメラ7を8台使い、8方向の映像を同時に撮影できる。撮影者がカメラの中央(内側)に位置することで、撮影者が写ることも防いでいる。8方向以外の角度の映像については、8方向から撮影した映像を使って合成する。このようなカメラを使い、図14に示すような経路で現実空間の撮影を行えば、効率的に複数の全方位写真画像情報を得ることができ、移動も容易なので、効率的な現実空間の取り込みが可能になる。
【0099】
なお、このときのカメラ位置情報については、撮影時に赤外線情報等を使った位置検出を行い、それを映像とともに記録しても構わないし、撮影後に、カメラの移動速度や撮影内容物の位置関係等から求めても構わない。
【0100】
[実施形態例10]
本発明〈9〉の実施形態例を示す。図21は、本発明〈9〉の実施形態例を示し、図22は本発明〈9〉の実施形態例のうちオブジェクト画像検索の実施形態例を説明する画像内容検索手段の構成図である。
【0101】
図21において、1は利用者位置入力手段、2は全方位写真点情報入力手段、3は全方位写真点情報蓄積手段、4は散策画像再生手段であり、前述の第1の実施形態例で説明した空間散策映像表示装置と同じ構成である。本実施形態例では、この構成に加えて、画像検索手段またはオブジェクト画像検索手段(画像内容検索手段)8を持つ。
【0102】
図22は、8がオブジェクト画像検索手段である場合の例である。図22において、10はキーオブジェクト画像の入力手段、11はキー画像の入力手段、12は登録データ画像の入力手段、13はオブジェクト画像の抽出手段、14は特徴量の抽出手段、15は特徴量の類似検索手段、16は特徴量DB(データベース)の管理手段、17は類似オブジェクト画像を含む画像の検索手段、18は類似オブジェクト画像の出力手段、19は類似画像の出力手段を表す。
【0103】
本実施形態例では、実写ベースの散策空間で蓄積されている実写画像に対し、画像の内容検索技術(画像検索およびオブジェクト画像検索)を適用する。つまり、第1〜第9の実施形態例で示した実写ベースの散策空間において、各点における、各方位の画像を事前に計算・作成する。この画像は、図24の空間散策映像表示装置の全方位写真点情報蓄積手段3に蓄えられるが、その蓄積と同時に、図22のオブジェクト画像検索手段における登録データ画像入力手段12によりオブジェクト画像検索システムの登録データとして扱い、オブジェクト画像抽出手段13によりオブジェクト画像を抽出し、特徴量抽出手段14によりその特徴量を抽出して、特徴量データベース(DB)の作成を行い、特徴量DB管理手段16で管理する。
【0104】
ここで、オブジェクト画像を検索する場合、利用者は空間内のオブジェクト検索用のキーとしてオブジェクト画像を、キーオブジェクト画像入力手段10を介して特徴量抽出手段15に入力する。あるいは、利用者がキーオブジェクトが含まれているキー画像をキー画像入力手段11から入力した場合には、オブジェクト画像抽出手段13によりオブジェクト画像を抽出して特徴量抽出手段13に入力する。入力されたオブジェクト画像は、特徴量抽出手段15により特徴量に変換される。特徴量の類似検索手段15は、この変換された特徴量を用いて、特徴量DB管理手段16で管理されている特徴量データベースに蓄積されている特徴量との類似検索を行い、検索結果として類似度の高い順に類似オブジェクト画像出力手段18を介してオブジェクト画像を返却し、および、その位置と方向の情報を類似画像出力手段19に返却する。この位置と方向の情報は、予め図24の全方位写真点情報蓄積手段3に画像と共に蓄積されており、類似画像出力手段19は、その情報に基づいて類似画像を出力する。
【0105】
このようなオブジェクト画像検索の応用例を示す。
【0106】
例えば、実写ベースの散策空間をモーターショー等の車の展示会と想定し、事前に格子状の各点または撮影コース上の各点における全方位写真を記録しておくとする。このデータから、より稠密な各点における全方向の画像を生成し、空間散策用システムに蓄積しておくと共に、その個々の写真から画像の内容検索のための特徴量を抽出してデータベースに登録しておく。
【0107】
検索時において、例えば利用者が書いた車の外形のスケッチを入力キーとすれば、その形に似た車が存在するのは展示スペース内のどの位置で、どの方向を向いて見たときなのかを検索することができる。
【0108】
[実施形態例11]
本発明〈9〉のうち画像検索の実施形態例を示す。図23は、本実施形態例を説明する画像検索手段の構成図である。図23は、図21における8が画像検索手段である場合の例である。
【0109】
図23において、20はキー画像の入力手段、21は登録データ画像の入力手段、22は特徴量の抽出手段、23は特徴量の類似検索手段、24は特徴量DB(データベース)の管理手段、25は類似画像の出力手段を表す。
【0110】
本実施形態例においても、実写ベースの散策空間で蓄積されている実写画像に対し、画像の内容検索技術(画像検索およびオブジェクト画像検索)を適用する。つまり、第1〜第9の実施形態例で示した実写ベースの散策空間において、各点における、各方位の画像を事前に計算・作成する。この画像は、図24の空間散策映像表示装置の全方位写真点情報蓄積手段3に蓄えられるが、その蓄積と同時に、図23の画像検索手段における登録データ画像入力手段21によりオブジェクト画像検索システムの登録データとして扱い、特徴量抽出手段22によりその特徴量を抽出して、特徴量データベース(DB)の作成を行い、特徴量DB管理手段24で管理する。
【0111】
ここで、画像を検索する場合、利用者は、空間内の画像検索用のキー画像を、キー画像入力手段20を介して特徴量抽出手段22に入力する。入力されたキー画像は、特徴量抽出手段22により特徴量に変換される。特徴量の類似検索手段23は、この変換された特徴量を用いて、特徴量DB管理手段24で管理されている特徴量データベースに蓄積された特徴量との類似検索を行い、検索結果として類似度の高い順にその位置と方向の情報を類似画像出力手段25に返却する。この位置と方向の情報は、予め図24の全方位写真点情報蓄積手段3に画像と共に蓄積されており、類似画像出力手段25は、その情報に基づいて類似画像を出力する。
【0112】
このような画像検索の応用例を示す。
【0113】
例えば、第10の実施形態例と同様に、実写ベースの散策空間をモーターショー等の車の展示会と想定し、事前に格子状の各点または撮影コース上の各点における全方位写真を記録しておくとする。このデータから、より稠密な各点における全方向の画像を生成し、空間散策用システムに蓄積しておくと共に、その個々の写真から画像の内容検索のための特徴量を抽出してデータベースに登録しておく。
【0114】
検索時において、例えば利用者が撮影した写真を入力キーとした時、画像の内容検索を使って、類似写真を求め、その写真から、その写真が展示スペース内のどの位置で、どの方向を向いてとった写真なのかを求めることができる。
【0115】
[実施形態例12]
本発明〈10〉の実施形態例を示す。本実施形態例では、画像からのオブジェクトの抽出する際の抽出精度を改善するため、実写ベースの散策空間において、オブジェクトの手前側の実写画像と向こう側の実写画像(背景)の差分を利用する。つまり、同一方向を撮影した2枚(これは最低でも2枚必要という事を示しており、それ以上の枚数があった場合には、それらを同様に適用することができる)の実写映像があって、その間の距離が何らかの手段で与えられているとき、その2枚について、距離に基づいた画像の正規化、対応点の検出、差分からオブジェクトの抽出を行う。なお、対応点の検出時には、カメラのレンズ曲率等の補正が必要になる場合もあるが、その詳細は画像入力装置の特性に依存するので、ここでは詳細の議論を行わない。
【0116】
オブジェクト抽出方法の実施形態例を図25、図26を例として説明する。前述した空間散策映像表示の発明で示した図25のような空間において、3点、x1,x2,x3の方向1の画像が図26(a),(b),(c)のようであったとする。
【0117】
まず、x3地点とx2地点の画像に対して比較を行う。x3地点画像の拡大(またはx2画像の縮小)により比較可能な状態に変換し、両画像中に共通して存在する領域において、その差分を抽出する。この例の場合は、その間にオブジェクトが存在しないので、その差は少ない。
【0118】
次に、x2地点とx1地点の画像に対して比較を行う。これも同様にx2地点の画像の拡大(またはx1画像の縮小)を行い、両画像中に共通して存在する領域において、その差分を抽出する。この例の場合は、その間にオブジェクトBが存在していたため、その差はそのオブジェクトが写っていた部分について大きくなり、オブジェクトの存在と、その形状が認識できる。
【0119】
以上は、x1,x2,x3の3点のみの比較で説明したが、方向1上に多くの全方位写真点が存在する場合、その隣接画像との差分はとりやすくなり、精度は向上する。また、一般には背景画像からの差分をとっていく向き(最初にx1とx2を比較、次にx2とx3を比較する)に実行する。こうすると、最初に背景情報が与えられるので、オブジェクトが出現したことの認識(差分抽出)が容易になる。
【0120】
[実施形態例13]
本実施形態例は、本発明による装置や方法をコンピュータで実現する実施形態例を示す。
【0121】
本実施形態例では、記録媒体の読取装置と、記録媒体から読み取ったプログラム等を記憶したり全方位写真点情報を蓄積保存したりして、それらを自由に読み出し可能なハードディスクやその他の記憶装置と、画像の補完や合成、画像内容の検索、オブジェクト抽出等の処理を行う際に画像データの保持等に必要なバッファやそれに準ずる装置と、所望の散策空間を表示、出力するディスプレイなどの出力装置と、利用者の散策空間内の位置や視線の方向を入力するためにキーボードやマウスなどの入力装置を備え、それらハードディスク、バッファ、出力装置及び入力装置などをあらかじめ定められた手順に基いて制御するコンピュータやそれに準ずる装置により、図2のフロー図や各実施形態例で示した本発明の方法の処理の手順ないしアルゴリズムを適宜、実行することが可能であり、その手順ないしアルゴリズムをコンピュータ等に実行させるためのプログラムを該コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えばフロッピーディスクやメモリカード、MO、CD−ROMなどに記録して配布することが可能である。
【0122】
【発明の効果】
以上で明らかなように、本発明〈1〉および〈2〉によって、全方位写真点情報による基本的な散策が可能になる。
【0123】
また、本発明〈3〉および〈4〉によって、位置や方向が自由な散策が可能になる。
【0124】
また、本発明〈5〉を用いれば、事前に任意位置での全方位写真点情報を計算することで、応答性能の向上が可能になる。
【0125】
また、本発明〈6〉および〈7〉を用いれば、撮影時の画像内ノイズを取り除くことが可能になる。
【0126】
これを応用すれば、一度に複数点の同時撮影を行い、さらに、その撮影画像内からカメラ自身を除去することも可能になる。
【0127】
以上によって、従来のCGによる散策空間、実写映像による散策空間の欠点をカバーした散策自由度が高く、臨場感のある散策空間を構成することが可能になる。
【0128】
また、移動とともに対応する位置と方向の画像を順次提示することで、なめらかな移動による散策が可能になる。この空間では、任意の位置における任意の角度の写真画像を見ることができる。
【0129】
また、本発明〈8〉によれば、従来の散策空間の提供技術と組み合わせることで、より個性のある空間演出が可能になる。
【0130】
また、本発明〈9〉によれば、実写をベースとする散策空間において、利用者から与えられたキー画像に類似する視点を持つ空間内での位置および方向、または利用者から与えられたキーオブジェクトに類似するオブジェクトの空間内での位置およびその方向の検索が可能になる。
【0131】
さらに、本発明〈10〉によれば、空間内のオブジェクトの抽出処理において、そのオブジェクトの高精度な抽出を容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空間散策映像表示装置の基本的な実施形態例を示す図である。
【図2】本発明の空間散策映像表示方法の基本的な実施形態例を示すフロー図である。
【図3】本発明〈8〉に対応する装置の実施形態例を示す図である。
【図4】本発明〈1〉,〈2〉に対応する全方位写真点群空間内を散策した経路の例を示す図である。
【図5】本発明〈1〉,〈3〉,〈4〉に対応する全方位写真点群空間内を散策した経路の例を示す図である。
【図6】(a),(b)は、本発明における全方位写真点の配置の例を示す図である。
【図7】本発明〈3〉,〈4〉,〈6〉,〈7〉を説明する画像の位置関係を示す図である。
【図8】本発明〈3〉に対応する途中経路画像の補完合成を説明する例を示す図である。
【図9】本発明〈4〉に対応する全方位画像の合成を説明する例を示す図である。
【図10】本発明〈6〉に対応する前景を拡大し画像中のノイズを除去する例を示す図である。
【図11】本発明〈7〉に対応する奥景を縮小し画像中のノイズを除去する例を示す図である。
【図12】上記実施形態例におけるカメラ撮影の方法を説明する図である。
【図13】上記実施形態例における撮影地点を説明する図である。
【図14】上記実施形態例における映像として撮影する経路例を説明する図である。
【図15】上記実施形態例における全方位映像撮影カメラの例を説明する図である。
【図16】散策空間の例を示す図である。
【図17】図16の散策空間を上部から見た図である。
【図18】従来技術のCGによる散策空間とその散策経路例を示す図である。
【図19】従来技術の実写映像による散策空間とその散策経路例を示す図である。
【図20】従来技術のCGによる散策空間と実写映像による散策空間の組合せとその散策経路例を示す図である。
【図21】本発明〈9〉の画像内容検索の実施形態例を説明する構成図である。
【図22】本発明〈9〉のうちオブジェクト画像検索の実施形態例を説明する構成図である。
【図23】本発明〈9〉のうち画像検索の例を説明する図である。
【図24】本発明〈9〉に適用する空間散策映像表示装置の例である。
【図25】本発明〈10〉の実施形態例に関し、オブジェクト抽出に対応した撮影地点を説明する図である。
【図26】(a),(b),(c)は、本発明〈10〉の実施形態例に関し、オブジェクト抽出を説明する図である。
【符号の説明】
1…利用者位置入力手段
2…全方位写真点情報入力手段
3…全方位写真点情報蓄積手段
4…散策画像再生手段
5…CGによる空間散策再生手段
6…実写映像による空間散策再生手段
7…ビデオカメラ
8…画像検索手段またはオブジェクト画像検索手段
10…キーオブジェクト画像入力手段
11…キー画像入力手段
12…登録データ画像入力手段
13…オブジェクト画像抽出手段
14…特徴量抽出手段
15…特徴量類似検索手段
16…特徴量DB(データベース)管理手段
17…類似オブジェクト画像を含む画像検索手段
18…類似オブジェクト画像出力手段
19…類似画像出力手段
20…キー画像入力手段
21…登録データ画像入力手段
22…特徴量抽出手段
23…特徴量類似検索手段
24…特徴量DB(データベース)管理手段
25…類似画像出力手段

Claims (21)

  1. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に蓄積する第1の手順と、
    散策する利用者からの、散策空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する第2の手順と、
    前記入力された利用者の位置xと視線の方向θに該当する散策画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する第3の手順と、
    前記第2の手順と第3の手順を繰り返すことで、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示する第4の手順と、
    を有し、
    前記第2の手順において、全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、
    前記第3の手順において、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で、前記位置xを挟む2つの全方位写真点を全方位写真点情報蓄積手段から検索して2つの写真画像を求め、それらの写真画像を補完することで、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生する、
    ことを特徴とする空間散策映像表示方法。
  2. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に蓄積する第1の手順と、
    散策する利用者からの、散策空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する第2の手順と、
    前記入力された利用者の位置xと視線の方向θに該当する散策画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する第3の手順と、
    前記第2の手順と第3の手順を繰り返すことで、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示する第4の手順と、
    を有し、
    前記第2の手順において、全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、
    前記第3の手順において、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で、前記位置xを挟む2つの全方位写真点が全方位写真点情報蓄積手段に存在しない場合、または、存在しても前記位置xから距離的に離れており補完した写真画像の精度が悪い場合に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線に近い方向を持つ直線上で、前記位置xを挟む2つの方向の写真画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索して求め、それらの写真画像を重ねて合成することにより、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生する、
    ことを特徴とする空間散策映像表示方法。
  3. 前記第2の手順において、全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、
    前記第3の手順において、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で、前記位置xを挟む2つの全方位写真点が全方位写真点情報蓄積手段に存在しない場合、または、存在しても前記位置xから距離的に離れており補完した写真画像の精度が悪い場合に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線に近い方向を持つ直線上で、前記位置xを挟む2つの方向の写真画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索して求め、それらの写真画像を重ねて合成することにより、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生する、
    ことを特徴とする請求項1記載の空間散策映像表示方法。
  4. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に蓄積する第1の手順と、
    散策する利用者からの、散策空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する第2の手順と、
    前記入力された利用者の位置xと視線の方向θに該当する散策画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する第3の手順と、
    前記第2の手順と第3の手順を繰り返すことで、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示する第4の手順と、
    を有し、
    前記第1の手順の前に、実際に撮影した全方位写真点情報を前記全方位写真点情報蓄積手段に入力する手順を持ち、
    前記入力する手順において、前記実際に撮影した全方位写真点以外の位置においても、前記実際に撮影した全方位写真点情報をもとに請求項1記載の補完もしくは請求項2記載の合成により予め全方位写真点情報を作成し、前記全方位写真点情報蓄積手段に入力する、
    ことを特徴とする空間散策映像表示方法。
  5. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に蓄積する第1の手順と、
    散策する利用者からの、散策空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する第2の手順と、
    前記入力された利用者の位置xと視線の方向θに該当する散策画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する第3の手順と、
    前記第2の手順と第3の手順を繰り返すことで、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示する第4の手順と、
    を有し、
    前記第1の手順の前に、全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に入力する手順を持ち、
    前記入力する手順において、全方位写真の撮影時に、位置yにおいて動いている物体が写真B内にノイズ物体として写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から前記位置yを通る前記撮影時の方向と同一方向の直線上で物体の手前側で撮影した前景写真Fを求め、この前景写真F内で、前記写真Bのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を拡大し、前記写真Bのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Bの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去する、
    ことを特徴とする空間散策映像表示方法。
  6. 前記第1の手順の前に、全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に入力する手順を持ち、
    前記入力する手順において、全方位写真の撮影時に、位置yにおいて動いている物体が写真B内にノイズ物体として写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から前記位置yを通る前記撮影時の方向と同一方向の直線上で物体の手前側で撮影した前景写真Fを求め、この前景写真F内で、前記写真Bのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を拡大し、前記写真Bのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Bの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去する、
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれかに記載の空間散策映像表示方法。
  7. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に蓄積する第1の手順と、
    散策する利用者からの、散策空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する第2の手順と、
    前記入力された利用者の位置xと視線の方向θに該当する散策画像を前記全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する第3の手順と、
    前記第2の手順と第3の手順を繰り返すことで、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する方向の画像を次々に提示する第4の手順と、
    を有し、
    前記第1の手順の前に、全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に入力する手順を持ち、
    前記入力する手順において、全方位写真の撮影時に、位置yにおいて静止または動いている物体が写真F内にノイズ物体として写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から前記位置yを通る前記撮影時の方向と同一方向の直線上でノイズ物体の向こう側で撮影した奥景写真Bを求め、この奥景写真B内で、前記写真Fのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を縮小し、前記写真Fのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Fの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去する、
    ことを特徴とする空間散策映像表示方法。
  8. 前記第1の手順の前に、全方位写真点情報を全方位写真点情報蓄積手段に入力する手順を持ち、
    前記入力する手順において、全方位写真の撮影時に、位置yにおいて静止または動いている物体が写真F内にノイズ物体として写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から前記位置yを通る前記撮影時の方向と同一方向の直線上でノイズ物体の向こう側で撮影した奥景写真Bを求め、この奥景写真B内で、前記写真Fのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を縮小し、前記写真Fのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Fの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去する、
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれかに記載の空間散策映像表示方法。
  9. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を蓄積する全方位写真点情報蓄積手段と、
    散策する利用者から、空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する利用者位置入力手段と、
    前記利用者位置入力手段で得られた前記位置xおよび視線の方向θに該当する画像を全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する散策画像再生手段と、
    を有し、
    前記散策画像再生手段は、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する視線の方向の画像を次々に提示するものとし、
    前記利用者位置入力手段から全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、全方位写真点情報蓄積手段から、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で、前記位置xを挟む2つの全方位写真点を検索して2つの写真画像を求め、それらの写真画像を補完することで、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生するものである、
    ことを特徴とする空間散策映像表示装置。
  10. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を蓄積する全方位写真点情報蓄積手段と、
    散策する利用者から、空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する利用者位置入力手段と、
    前記利用者位置入力手段で得られた前記位置xおよび視線の方向θに該当する画像を全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する散策画像再生手段と、
    を有し、
    前記散策画像再生手段は、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する視線の方向の画像を次々に提示するものとし、
    前記利用者位置入力手段から全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、全方位写真点情報蓄積手段に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で前記位置xを挟む2つの全方位写真点が存在しない場合、または、存在しても前記位置xから距離的に離れており補完した画像の精度が悪い場合に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線に近い方向を持つ直線上で、前記位置xを挟む2つの方向の写真画像を求め、それらの写真画像を重ねて合成することにより、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生するものである、
    ことを特徴とする空間散策映像表示装置。
  11. 前記利用者位置入力手段から全方位写真点以外の位置xにおける視線の方向θが入力された場合に、全方位写真点情報蓄積手段に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線上で前記位置xを挟む2つの全方位写真点が存在しない場合、または、存在しても前記位置xから距離的に離れており補完した画像の精度が悪い場合に、前記位置xを通る前記視線の方向θの直線に近い方向を持つ直線上で、前記位置xを挟む2つの方向の写真画像を求め、それらの写真画像を重ねて合成することにより、前記位置x、前記視線の方向θの写真画像を作成し、再生するものである、
    ことを特徴とする請求項9記載の空間散策映像表示装置。
  12. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を蓄積する全方位写真点情報蓄積手段と、
    散策する利用者から、空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する利用者位置入力手段と、
    前記利用者位置入力手段で得られた前記位置xおよび視線の方向θに該当する画像を全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する散策画像再生手段と、
    を有し、
    前記散策画像再生手段は、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する視線の方向の画像を次々に提示するものとし、
    全方位写真点情報を入力する全方位写真点情報入力手段を新たに備え、
    該全方位写真点情報入力手段は、請求項1記載の補完により任意位置の画像を作成する手段、および、請求項2記載の合成により任意視線の方向の画像を作成する手段を有し、実際に撮影した全方位写真点以外の位置においても予め全方位写真点情報を作成するものとし、
    前記全方位写真点情報蓄積手段は、前記作成された全方位写真点以外の位置における全方位写真点情報をも蓄積しておくものとする、
    ことを特徴とする空間散策映像表示装置。
  13. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を蓄積する全方位写真点情報蓄積手段と、
    散策する利用者から、空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する利用者位置入力手段と、
    前記利用者位置入力手段で得られた前記位置xおよび視線の方向θに該当する画像を全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する散策画像再生手段と、
    を有し、
    前記散策画像再生手段は、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する視線の方向の画像を次々に提示するものとし、
    全方位写真点情報を入力する全方位写真点情報入力手段を新たに備え、
    前記全方位写真点情報入力手段は、全方位写真の撮影時に位置yにおいて動いている物体が写真B内にノイズとして写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から位置yを通る同一方向の直線上で物体の手前側で撮影した前景写真Fを求め、前記前景写真F内で、前記写真Bのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を拡大し、前記写真Bのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Bの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去するものとする、
    ことを特徴とする空間散策映像表示装置。
  14. 全方位写真点情報を入力する全方位写真点情報入力手段を新たに備え、
    前記全方位写真点情報入力手段は、全方位写真の撮影時に位置yにおいて動いている物体が写真B内にノイズとして写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から位置yを通る同一方向の直線上で物体の手前側で撮影した前景写真Fを求め、前記前景写真F内で、前記写真Bのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を拡大し、前記写真Bのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Bの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去するものとする、
    ことを特徴とする請求項9,10,11のいずれかに記載の空間散策映像表示装置。
  15. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を蓄積する全方位写真点情報蓄積手段と、
    散策する利用者から、空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する利用者位置入力手段と、
    前記利用者位置入力手段で得られた前記位置xおよび視線の方向θに該当する画像を全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する散策画像再生手段と、
    を有し、
    前記散策画像再生手段は、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する視線の方向の画像を次々に提示するものとし、
    全方位写真点情報を入力する全方位写真点情報入力手段を新たに備え、
    前記全方位写真点情報入力手段は、全方位写真の撮影時に、位置yにおいて静止または動いている物体が写真F内にノイズとして写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から、前記位置yを通る同一方向の直線上で物体の向こう側で撮影した奥景写真Bを求め、前記奥景写真B内で、前記写真Fのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を縮小し、前記写真Fのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Fの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去するものとする、
    ことを特徴とする空間散策映像表示装置。
  16. 全方位写真点情報を入力する全方位写真点情報入力手段を新たに備え、
    前記全方位写真点情報入力手段は、全方位写真の撮影時に、位置yにおいて静止または動いている物体が写真F内にノイズとして写り込んだ場合、前記全方位写真点情報蓄積手段から、前記位置yを通る同一方向の直線上で物体の向こう側で撮影した奥景写真Bを求め、前記奥景写真B内で、前記写真Fのノイズ物体に対応する部分を求め、その部分を縮小し、前記写真Fのノイズ物体の写る位置に張り込むことによって、前記写真Fの全方位写真内から前記ノイズ物体を除去するものとする、
    ことを特徴とする請求項9,10,11のいずれかに記載の空間散策映像表示装置。
  17. 前記利用者位置入力手段は、利用者の位置と視線の方向とともにいずれの散策空間を表示するかの情報を入力するものとし、
    前記散策画像再生手段は、CGによる空間散策再生手段、または、実写映像による空間散策再生手段、または、それらの両方を持ち、前記利用者位置入力手段で得られたいずれの散策空間を表示するかの情報に基づいて、前記位置と視線の方向に該当する前記CGによる空間散策再生手段で再生した散策空間、または前記実写映像で再生した散策空間、または前記全方位写真点情報により再生した散策空間を利用者に提示するものとする、
    ことを特徴とする請求項9,10,11,12,13,14,15,16のいずれかに記載の空間散策映像表示装置。
  18. 請求項1,2,3,4,5,6,7,8のいずれかに記載の空間散策映像表示方法における手順を、コンピュータに実行させるプログラムとして該コンピュータが読み取り可能である記録媒体に記録した、
    ことを特徴とする空間散策映像表示方法を記録した記録媒体。
  19. 請求項1,2,3,4,5,6,7,8のいずれかに記載の空間散策映像表示方法、または9,10,11,12,13,14,15,16のいずれかに記載の空間散策映像表示装置において蓄積された全方位写真点情報に対して、
    同一方向で異なる複数の地点の画像を用い、その差分から、その間に存在するオブジェクトの形状を抽出する手順を有する、
    ことを特徴とする空間内オブジェクト抽出方法。
  20. 空間散策映像を利用者に提供するシステムにおいて、現実の空間内の撮影位置の情報とその位置における全方位の写真画像を全方位写真点情報と呼び、その時の撮影位置を全方位写真点と呼ぶとき、
    全方位写真点情報を蓄積する全方位写真点情報蓄積手段と、
    散策する利用者から、空間内における位置xおよびそのときの視線の方向θを入力する利用者位置入力手段と、
    前記利用者位置入力手段で得られた前記位置xおよび視線の方向θに該当する画像を全方位写真点情報蓄積手段から検索し、再生する散策画像再生手段と、
    を有し、
    前記散策画像再生手段は、利用者が前記位置xを移動した場合には、その移動に対応する位置の画像を次々に提示し、利用者が前記視線の方向θを回転させた場合には、その回転に対応する視線の方向の画像を次々に提示するものとし、
    前記利用者位置入力手段は、利用者の位置と視線の方向とともにいずれの散策空間を表示するかの情報を入力するものとし、
    前記散策画像再生手段は、CGによる空間散策再生手段、または、実写映像による空間散策再生手段、または、それらの両方を持ち、前記利用者位置入力手段で得られたいずれの散策空間を表示するかの情報に基づいて、前記位置と視線の方向に該当する前記CGによる空間散策再生手段で再生した散策空間、または前記実写映像で再生した散策空間、または前記全方位写真点情報により再生した散策空間を利用者に提示するものとする、
    ことを特徴とする空間散策映像表示装置において蓄積された全方位写真点情報に対して、
    同一方向で異なる複数の地点の画像を用い、その差分から、その間に存在するオブジェクトの形状を抽出する手順を有する、
    ことを特徴とする空間内オブジェクト抽出方法。
  21. 請求項19または20に記載の空間内オブジェクト抽出方法における手順を、コンピュータに実行させるプログラムとして該コンピュータが読み取り可能である記録媒体に記録した、
    ことを特徴とする空間内オブジェクト抽出方法を記録した記録媒体。
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