JP3565885B2 - 電子写真法 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は電子写真法に関し、詳しくは特定の転写部材にトナー像を転写するかあるいは静電潜像を転写し現像剤で現像する電子写真法に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、平板オフセット印刷原版としては、ジアゾ化合物とフェノール樹脂を主成分とするポジ型感光剤やアクリル系モノマーやプレポリマーを主成分とするネガ型感光剤を用いるPS版などが実用化されているが、これらはいずれも低感度のため、あらかじめ画像記録された銀塩写真フィルムを密着露光して製版を行っているのが実情である。
【0003】
一方、コンピューター画像処理と大容量データの保存及びデータ通信技術の進歩によって、近年では、原稿入力、補正、編集、割り付けから頁組まで一貫してコンピューター操作され、高速通信網や衛星通信により即時に遠隔地の末端プロッターに出力できる電子編集システムが実用化している。特に、即時性の要求される新聞印刷分野において、電子編集システムの要求度は高い。また、オリジナルが原版フィルムの形で保存され、これをもとに必要に応じて印刷版が複製されている分野においても、光ディスクなどの超大容量記録メディアの発達に伴い、オリジナルがこれらの記録メディアにデジタルデータとして保存されるようになると考えられる。
【0004】
しかしながら、末端プロッターの出力から直接印刷版を作成する製版手段は、殆ど実用化されておらず、電子編集システムの稼動しているところでも、出力は銀塩写真フィルムに行われ、これをもとに間接的にPS版への密着露光により、印刷版が作成されているのが実状である。これは、出力プロッターの光源(例えば、He−Neレーザー、半導体レーザーなど)により、実用的な時間内に印刷版を作成できるだけの高い感度を有する直接型印刷原版の開発が困難であることに起因している。
【0005】
そこで、直接印刷版が得られる高い光感度を有する原版として電子写真感光体が思いつく。
従来、電子写真法を利用した印刷版材料(印刷原版)としては、例えば、特公昭47−47610号、特公昭48−40002号、特公昭48−18325号、特公昭51−15766号、特公昭51−25761号などの公報に記載の酸化亜鉛−樹脂分散系オフセット印刷版材料が知られており、これは、電子写真法によりトナー画像形成後、その非画像部を不感脂性とするため不感脂化溶液(例えば、フエロシアン塩又はフェリシアン塩を有する酸性水溶液)で湿潤させた後、使用されるというものである。だが、このような処理により得られた電子写真オフセット印刷版は、耐刷力が5千枚〜1万枚程度であり、これ以上の印刷には適さなく、また、ZnO−樹脂分散系からなる光誘導層(感光層)を極力不感脂化に適した組成にすると、静電特性が劣化し且つ画質が悪化するなどの不都合を生じるようになる。また、不感脂化処理には、有毒なシアン化合物を使用するといった欠点をもち併せている。
【0006】
特公昭37−17162号、特公昭38−7758号、特公報46−39405号、特公昭52−2437号などの公報に記載される有機光導電体−樹脂系印刷版材料では、例えばオキサゾールあるいはオキサジアゾール系化合物をスチレン/無水マレイン酸共重合体で結着した光導電性絶縁層を、砂目立したアルミニウム板上に設けた電子写真感光体が用いられており、この感光体上に電子写真法によりトナー画像形成後、アルカリ性有機溶剤で非画像部を溶解除去して印刷版が形成される。
【0007】
これらの方式の代表的なものとしてカレ社からSifasolシステムが発売されている。だが、これは乾式現像剤を用いるため解像力が劣り高画質のものが得られない。その反面、乾式現像剤は一般に着色剤及び樹脂を主成分とした10μmから数10μmの大きさの粒子を用いるため、形成された非画像部のトナー層が厚く、エッチング液に対するレジスト性が優れているといわれている。
【0008】
液体現像剤では、周知の様に、乾式現像剤に比べ画像を形成するトナーの粒径を小さくすることが可能で(0.1〜2μm)、それを用いた場合、解像力に優れた高画質の画像を与えることが知られている。しかしながら、液体現像剤をこれらの方式に用いた場合は、往々にして、非画像部に地肌汚れが発生したり、非画像部をアルカリ性のエッチング液で除去する際、解像性に優れているが故に画像部までエッチングされてしまうという問題点がある。そのため、液体現像剤を用いたにもかかわらず、結果として解像力の優れたものは得られにくいのが実情である。また、耐エッチング性に優れた材料を液体現像剤に用いようとすると、一般にその分散が困難で液体現像剤の特徴である高解像力を与えないなどの問題点があった。更に別の問題として、前記の分散性も耐エッチング性も優れているにもかかわらず、感光材料との密着性が悪いため、エッチングの操作中にトナー画像が感光材料表面より膜状となってはがれてしまい、画像部のレジストとして用をなさないことも認められていた。また、特公平4−17432号、特公平4−17430号、特公平4−45456号各公報に提案されているトナーは、その電荷量が低く、画像流れや地肌汚れが生じ易く、実用的でなかった。
【0009】
また、従来の酸化亜鉛あるいは有機光導電材料を含む印刷原版における非画像部のエッチングや溶出性は、充分なものでなかった。更に、光導電体の静電特性上、光導電層に用いる樹脂も限定されている。そのため、地汚れが出易かったり、耐刷性の劣るものであったりする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の実状に鑑みてなされたものであって、その目的は地汚れが少なく耐刷性に優れた、更には階調性、解像度に優れた電子写真製版システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、静電潜像を転写部材に潜像転写させ現像剤で顕像化する電子写真法において、転写部材としてその表面層がアルカリ液に溶解するものを使用することを特徴とする電子写真法が提供され、また同電子写真法において、転写部材としてその表面が親水性のものを使用することを特徴とする電子写真法が提供される。
【0012】
本発明の電子写真法は、従来法のように光導電体に直接現像した印刷方式でなく、静電潜像を現像剤で顕像化し、その顕像を転写部材に転写するか、又は静電潜像を転写部材に潜像転写し、その転写潜像を現像剤で現像する電子写真法において、転写部材として、その表面層がアルカリ液に溶解するものを使用するか、又はその表面が導電性且つ親水性若しくは親水性のものを使用するということにしたことから、本方法によると、地汚れが少なく且つ耐刷性に優れた印刷版を得ることができる。
【0013】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明は静電潜像を現像剤で顕像化し、その顕像を転写部材に転写する場合と
、静電潜像を転写部材に潜像転写させ、その転写潜像を現像剤で顕像化する場合に適用されるが、静電潜像を形成させる光導電体には、酸化亜鉛、セレンなどの無機光導電材料を用いた光導電体や、フタロシアニン、ポリN−ビニルカルバゾール、アゾ系有機光導電材料などを用いた光導電体がある。これらの光導電体に暗所でコロナ放電により帯電させ、オリジナルを介して露光し、静電潜像をつくる。
【0014】
本発明において、静電潜像を顕像化するための電子写真現像剤としては、乾式現像剤、湿式現像剤のいずれもが使用される。乾式現像剤作成の一例を挙げると、スチレン/アクリル樹脂90重量部にカーボンブラック9重量部と含クロム染料1重量部を130℃のロールミルで1時間程練って冷却後、粉砕し、1〜10μmの平均粒子径に分級する。このようにして調製されたトナーを鉄粉等のキャリアーに混合し、現像剤とする。一方、湿式現像剤の作成については、例えばポリラウリルメタクリレート50重量部にカーボンブラック45重量部、ニグロシン5重量部、ケロシン300重量部を加え、アトライターで1時間分散し、トナーを作成する。このトナー10重量部をケロシン100重量部に分散し、現像剤を作成する。
湿式現像剤におけるトナー粒子の平均粒径は0.1〜1μm程度が好ましく、また乾式現像剤の場合のトナー平均粒径は1〜6μm程度が好ましい。なお、耐アルカリ性の点から、トナーのバインダー樹脂はカルボキシル基、水酸基、アミノ基、ルデヒド基及びスルホン基等をできるだけ含まないほうが良い。
【0015】
本発明においては、顕像(トナー像)又は静電潜像が転写部材に転写されるが、転写部材としては、その表面層がアルカリ液に溶解するもの、又はその表面が親水性若しくは導電性且つ親水性であるものが使用される。
【0016】
転写部材の表面層がアルカリ可溶層である場合には、図1に示されるような構成が必要である。即ち、図1−(a)は、トナー像又は静電潜像が転写される前の転写部材の構成を示す模式断面図であり、図1−(b)は、転写、(現像)、エッチング処理完了後の転写部材の構成を示す模式断面図である。図1において、1は基体、2はアルカリ可溶層、3はトナーを示す。
図1−(a)に示されるように、転写部材は紙、アルミ板、Al蒸着紙、ニッケル、導電層塗工紙等からなる基体1上にアルカリ可溶層2が積層された構成となっている。顕像を転写部材に転写した場合、あるいは転写部材に潜像転写させ現像剤で顕像化した場合、転写部材上に形成されたトナー像は、アルカリ液(エッチング液)によって非画像部のアルカリ可溶層を溶出除去(エッチング)することにより、図1−(b)で示されるような構成となり、印刷原版が作製される
。
【0017】
アルカリ可溶層は、樹脂成分で構成されるが、該樹脂成分としては、スチレン/マレイン酸共重合体、ラウリルメタクリレート/マレイン酸共重合体、フエノール樹脂、メラミン・フォルムアルデヒド樹脂、メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体、ポリアミノスチレン、スチレン/2−ヒドロキシメタクリレート/アクリル酸共重合体、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。また、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、エポキシ基、アルデヒド基、ニトロ基及びスルホン基の少なくとも1種を含む樹脂が、地汚れがない点で好ましい。なお、転写部材に潜像転写する場合には、感光体と転写材との間にギャップをつくり、潜像を転写し易くするため、アルカリ可溶層にクレー、タルク、ベントナイト、CaCo3、Al2O3、ビーズレジン等の無機・有機顔料を添加することが好ましい。
アルカリ可溶層を作成するには、顕像転写の場合は、前記樹脂成分を溶媒に溶解又は分散し、導電層上に厚さ1〜150μmで塗布し、乾燥すればよいし、また潜像転写の場合は、前記の樹脂と無機・有機顔料を溶媒に溶解又は分散し、導電層上に厚さ1〜150μmで塗布し、乾燥すればよい。
【0018】
また、本発明においては、転写部材としては表面が親水性又は親水性且つ導電性であるものも使用することができる。即ち、顕像転写の場合は、表面が導電性且つ親水性である転写部材を、潜像転写の場合は、表面が親水性である転写部材を使用することができる。このように転写部材として、表面が親水性(且つ導電性)であるものを使用した場合には、非画像部のエッチングを行わず、転写像をそのまま印刷原版とすることができるという利点がある。
【0019】
表面を親水性化する手段としては、表面を砂目立てその他の手段によって粗面化することが挙げられる。親水性・導電性転写部材作成の一例を挙げると、次のようになる。
JIS 1050アルミニウムシートの表面を、パミスー水懸濁液を研磨剤として、回転ナイロンブラシで砂目立てする。この時の表面粗さ(中心線平均粗さ)は例えば約0.5μmとする。水洗後、70℃の10%苛性ソーダ水溶液に浸漬しアルミニウムの溶解量が約6g/m2になるようにエッチングする。水洗後、30%硝酸水溶液に1分間浸漬することにより中和し、陰極時電圧6ボルトの短形波交番波形を用いて(特公昭55−19151号公報に記載)20秒間電界粗面化を行ない、続いて、20%硝酸の50℃溶液中に浸漬して表面を洗浄した後、水洗する。更に、20%硝酸水溶液中で陽極酸化皮膜重量が約3.0g/m2となるように陽極酸化処理を施してから水洗、乾燥することにより、表面が親水性且つ導電性の転写部材が得られる。
【0020】
本発明において、非画像部を溶出するためのアルカリ液(エッチング液)としては、有機・無機の酸、塩基あるいはその塩の水溶液又はこれと混和する有機溶剤との混合物を使用することが望ましい。
エッチング液の成分は感光層の溶解性の他にトナー層のレジスト性も考慮して決定されるものであるが、一般的なものとしては次のものが挙げられる。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、リン酸ナトリウム
、リン酸カリウム、アンモニア、およびモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアルコール類等。
【0021】
前記水溶液と混和する有機溶剤としては、アルコール類、ケトン類、エステル類、エーテル類等が挙げられる。アルコール類としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等の低級アルコール及び芳香族アルコール、あるいはエチレングリコール、ジエチレングルコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール等のセルソルブ類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアルコール類等が挙げられる。ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。エステル類としては、エチルアセテート、イソプロピルアセテート、n−プロピルアセテート、sec−ブチルアセテート、イソブチルアセテート、n−ブチルアセテート、1−アセトキシ−2−メトキシエタン、エチレングリコールジアセテート等が挙げられる。エーテル類としては、エチルエーテル、テトラヒドロラン、ジオキサン、2−メトキシエタノール、エチレングリコールジメチルエーテル等が挙げられる。
これら有機溶剤は前記水溶液と任意の割合で混合して使用できるが、好ましくは混合した溶液の90重量%以下の範囲で用いられる。
このエッチング液には必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、着色剤などを添加しても良い。
【0022】
エッチング液組成は感材の結合樹脂及びトナー用樹脂の種類によって決定されるべきものであるが、代表的なものとして次のものが挙げられる。
エッチング液組成(部は重量部を示す)
【0023】
次に、実施例に本発明を更に具体的に説明する。なお、以下に示す部はいずれも重量基準である。
【0024】
参考例1
カーボンブラック(#44:三菱化成社製) 10部
ポリラウリルメタクリレート 10部
ケロシン 100部
レシチン 1部
上記組成の混合物をアトライターで3時間分散し、湿式トナーを作成した。このトナー100gを100mlのケロシンに分散し、現像剤とした。
【0025】
スチレン/無水マレイン酸(モル比60/40)共重合体をトルエンに溶解し、これをアルミ板上に10μm厚に塗布し、転写部材を作成した。
電子リコピーBS−1(リコー社製)で、上記現像剤にて、電子リコピーペーパー(ZnO使用)にコピーを作成した。このコピーを上記転写部材に静電転写し、アルカリ液[前記エッチング組成(1)]を用いて非画像部を溶出(エッチング)し、印刷原版を得た。
【0026】
この原版を用いてリコー社製オフセット1000でコピーしたところ、地肌汚れが0.01〜0.02、耐刷性は57,000枚であった。一方、電子リコピーペーパーを用いた場合は、地肌汚れ0.1〜0.3と高く、耐刷性は620枚であった。
なお、地肌汚れはマクベス濃度計で測定し、また耐刷性は画像部のハガレが生じ始める枚数で表示し、多い程耐刷性は良い。
【0027】
参考例2
フェノール樹脂をトルエンに溶解し、導電処理されたアート紙上に5μm厚に塗布し、転写部材を作成した。
この転写部材を用いたこと以外は、参考例1と同様にしてコピーし、エッチングして印刷原版を作成した。この印刷原版を用いて参考例1と同様にコピーしたところ、地肌汚れは0.02〜0.03、耐刷性は46,000枚であった。
【0028】
参考例3
JIS 1050アルミニウムシートの表面を、パミスー水懸濁液を研磨剤として、回転ナイロンブラシで砂目立てした。この時の表面粗さ(中心線平均粗さ)は約0.5μmであった。水洗後、70℃の10%苛性ソーダ水溶液に侵漬しアルミニウムの溶解量が約6g/m2になるようにエッチングした。水洗後、30%硝酸水溶液に1分間侵漬することにより中和し、陰極時電圧6ボルトの短形波交番波形を用いて(特公昭55−19151号公報に記載)20秒間電解粗面化を行い、続いて、20%硝酸の50℃溶液中に侵漬して表面を洗浄した後、水洗した。更に、20%硝酸水溶液中で陽極酸化皮膜重量が約3.0g/m2となるように陽極酸化処理を施してから水洗、乾燥して表面が親水性である導電性転写部材を作成した。
【0029】
参考例1と同様にコピーを作成し、このコピーを上記転写部材に静電転写して印刷原版を作成した。この場合は、親水性/導電性転写部材(基板)上に直接転写した印刷原版である。
この原版を用いて参考例1と同様にしてコピーしたところ地汚れは0.01〜0.02、耐刷性は98,000枚であった。
【0030】
実施例4
スチレン/無水マレイン酸(モル比60/40)共重合体10部とシリカ3部をトルエン10部に溶解分散させ、これをアルミ板上に10μm厚に塗布し、転写部材を作成した。
電子リコピーBS−1(リコー社製)でKR−OPC(リコー社製有機光導電紙)上に静電潜像を形成させ、それを上記転写部材に潜像転写した。
この潜像を参考例1と同様の現像剤を用いて現像し、転写部材上にトナー像を形成させた後、アルカリ液[前記エッチング組成(1)]を用いて非画像部を溶出(エッチング)し、印刷原版を得た。
【0031】
この原版を用いてリコー社製オフセット1000でコピーしたところ、地肌汚れが0.01〜0.02、耐刷性は65,000枚であった。また、階調性11段、解像度10本/mmが得られた。
【0032】
実施例5
フェノール樹脂20部と酸化チタン10部をトルエン100部に溶解分散させ
、これを導電処理されたアート紙上に5μm厚に塗布して、転写部材を作成した
。
この転写部材を用いたこと以外は、実施例4と同様にしてコピーし、エッチングして印刷原版を作成した。この印刷原版を用いて実施例4と同様にコピーしたところ、地肌汚れは0.02〜0.03、耐刷性は55,000枚であった。また、階調性は9段、解像度は11本/mmと高いものであった。
【0033】
実施例6
参考例3で作成した表面が親水性である導電性転写部材を使用したこと以外は、実施例4と同様にして転写部材上に静電潜像を潜像転写した。
この潜像を実施例4と同様にして現像し、印刷原板を作成した。この場合は、親水性/導電性転写部材(基板)上に直接潜像転写・現像した印刷原版である。
この原版を用いて実施例1と同様にしてコピーしたところ、地汚れは0.01〜0.02、耐刷性は105,000枚であった。また、階調性は7段、解像度は9.2本/mmであった。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の電子写真法は、静電潜像を転写部材に潜像転写させ現像剤で顕像化する電子写真法において、転写部材としてその表面層がアルカリ液に溶解するものを使用するということにしたことから、本方法によると、地汚れが少なく、階調性、解像度及び耐刷性に優れた印刷板を得ることができる。
【0035】
請求項2の電子写真法は、静電潜像を転写部材に潜像転写させ現像剤で顕像化する電子写真法において、転写部材としてその表面が親水性のものを使用するということにしたことから、本方法によると、地汚れの少なさや耐刷性等が更に向上した印刷版を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するアルカリ可溶性表面層を有する転写部材の模式断面図であって、(a)は顕像又は静電潜像が転写される前の断面を、また(b)は転写・現像完了後の断面を、それぞれ表わす。
【符号の説明】
1. 基体
2. アルカリ可溶層
3. トナー
Claims (2)
- 静電潜像を転写部材に潜像転写させ現像剤で顕像化し、次いで該転写部材を印刷原版とする電子写真法において、転写部材としてその表面層がアルカリ液に溶解するものを使用することを特徴とする電子写真法。
- 静電潜像を転写部材に潜像転写させ現像剤で顕像化し、次いで該転写部材を印刷原版とする電子写真法において、転写部材としてその表面が親水性のものを使用することを特徴とする電子写真法。
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