JP3565596B2 - シートベルト巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、シートベルト巻取装置に係り、特にシートベルトが適正に引出された際に乗員の身体にソフトにフィットするような構造を有するシートベルト巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等に装備されるシートベルト巻取装置では、乗員が着席してシートベルトを引き出し、タングをバックル装置に締結した際に、その余分な引き出し分を吸収し、正常装着した状態で乗員の胸部等に不必要な圧迫感を与えないようにすることが好ましい。
しかし、一般にシートベルトの巻取装置では、ベルト巻込みに単一のリターンスプリングの付勢力が利用される構造になっている。このため、正常装着時における圧迫力を小さくするために付勢力の弱いスプリングを使用すると、ベルト巻取り時(収容時)の巻込み力が弱くなり、操作性が低下する。
一方、充分な巻込み力を保持するために付勢力の強いスプリングを使用すると、正常装着時における圧迫力が大きくなってしまうという問題があった。
【0003】
そこで、出願人は、この点を解決するために、ベルトを巻込み方向に付勢するスプリング手段を予め主スプリングと付加スプリングとに分けて構成し、この主スプリングと付加スプリングとを結合するレデュース機構に剛性的に強固な結合手段を用い、通常のベルト巻込み時には、両スプリングを結合状態とし、合成力により充分なベルト巻き取り力を作り出す一方、シートベルトの正常装着時には、スプリングを分離して主スプリングの付勢力のみによってベルトを乗員にフィットさせるようなテンションレデューサ機構を持つシートベルト巻取装置を提案した(実願昭61−146473号、後に特願平2−88884号に出願変更。)。
【0004】
このシートベルト巻取装置では、作動性に関しては所期の目的を達することができたが、テンションレデューサ機構に剛性部品を使用していたため、継断作動やベルト巻き取り時に部品同士の接触等により不快な機械音(衝撃音)が発生した。
【0005】
そこで、出願人は、さらに図5に断面図を示したテンションレデューサ機構を備えたシートベルト巻取装置を開発した。同図に示したシートベルト巻取装置100は、シートベルトのウェビングWを巻き取るためのリール101と、このリール101を回転自在に保持するベースフレーム102と、リール101をシートベルト巻取方向に付勢する2個のスプリングとを備えている。このうち2個のスプリングは、リール101を巻き取り方向に常時付勢する主スプリングSmと、巻き取り方向の付勢力が断続的にリール101に与えられる付加スプリングSsとから構成され、主スプリングSmと付加スプリングSsとはリール101の軸線方向に直角な面内に並列的に配置されている。
さらにリール101に対して付加スプリングSsの付勢力を伝達する動力伝達経路中の連絡シャフト110位置にテープ103が装着されている。また、付加スプリングSsのリール101側の端部には、付加スプリングSsのリール101側の端部が回転する際に、この端部とともに回転するクラッチギヤ104と、ウェビングWの引き出しに伴って付加スプリングSsの端部とともに回転するクラッチギヤ104を係止して付加スプリングSsの付勢力によるクラッチギヤ104の退動を阻止できるクラッチ爪105と、クラッチ爪105によるクラッチギヤ104の係止を解除するためのピボットレバー106、電磁ソレノイド107とから構成されている。
【0006】
そしてウェビングWのタングと車体側のバックル装置との結合状態を検知する検知スイッチ116が設けられ、クラッチ爪105は、この検知スイッチ116がタングとバックル装置との結合状態を検知しているときにクラッチギヤ104を係止してその退動を阻止するようになっている。
【0007】
このシートベルト巻取装置の作用について、図5及び図7(a)〜(c)に示した作動状態模式図を参照して詳述する。本装置では、図5に示したように主スプリングSmと付加スプリングSsとが並列設置されており、主スプリングSmは連結シャフト110、メインシャフト111を介して、ウェビングWが巻回されているベルトリール112を常時、巻き取り方向に回転できるようになっている。付加スプリングSsの内周端は連結シャフト110の先端部に、外周端はスプリングハウジング115の内周面の一部に連結されている。
【0008】
一方、付加スプリングSsの内周端はクラッチギヤ104に一体的に形成されたボス104aに定着されている。このクラッチギヤ104の退動を阻止するためにクラッチ爪105が設けられており、このクラッチ爪105によるクラッチギヤ104の退動阻止は、ピボットレバー106、電磁ソレノイド107によって係止解除されるようになっている。
【0009】
本装置においても、ウェビングWがシートベルト巻取装置から引き出されると、図7(a)、(b)の順に作動し、クラッチギヤ104がクラッチ爪105で係止され、退動が阻止される。
タングをバックル装置に係合させる姿勢をとっていた乗員が、ウェビングW装着後、ハンドルに正対すると、ウェビングWが少し巻き戻される。これにより図7(c)に示したようにシートベルトBは主スプリングSmのみによって付勢された状態となる。すなわち、クラッチギヤ104に対してクラッチ爪105が係合しているため、クラッチギヤ104は付加スプリングSsで付勢されていても退動できないからである。したがって、図7(c)の状態(シートベルトによる乗員拘束状態)にあっては、シートベルトBは主スプリングSmのみによって軽度に引っ張られており、シートベルトBは乗員に軽くフィットするようになる。
【0010】
図7(c)の状態において、ピボットレバー106、電磁ソレノイド107を作動させ、クラッチ爪105によるクラッチギヤ104の係止を解除すると、付加スプリングSsの付勢力によってテープ103が巻き取られる方向にクラッチギヤ104が急速に回転する。そしてテープ103が緊張状態となった段階で、シートベルトBは主スプリングSm及び付加スプリングSsの双方に付勢されて強力に巻き取られる(図7(a)の状態)。
このように、クラッチギヤ104は、クラッチ爪105の係止が解除されると、付加スプリングSsの付勢力により相当速い速度で回転し、急激なタイミングでテープ103が緊張状態となる。このように本装置では、このテープ103が急激に緊張したような場合においても、部材同士の衝突、接触がないから、衝撃音は全く発生しない。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述のようなテンションレデューサ機構を備えたシートベルト巻取装置では、図6に示したようにクラッチギヤ104背面の突起104bと、連結シャフト110の係止溝110aとにテープの両端103a、103bを固定し、連結シャフト110の軸部にテープ103を巻回するようになっている。このため、テープが巻回される幅の分だけ回転軸を長くしたり、テープを巻き付け、固定する等の組立工数がかかり、コストアップにつながっていた。また、動作も2本の軸の相対回転差により生じたテープの緩み分を吸収するように巻き取り、テープが緊張状態になったときに付勢力がテープを介して付加スプリングのベルト巻き取り方向への付勢力がテープを介して連結シャフトに付加されるようになっている。このため全体動作として部品点数が多く、複雑な機構となっているため小型化、軽量化が難しいという問題もある。
【0011】
そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、安価でコンパクトなテンションレデューサ機構を備えたシートベルト巻取装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、シートベルトのウェビングを巻き取るためのリールシャフトと、該リールシャフトを回転可能に支持するベースフレームと、前記リールシャフトをウェビング巻き取り方向に付勢するスプリングとを有し、該スプリングとして前記リールシャフトを巻き取り方向に常時付勢するレデューススプリングと、巻き取り方向の付勢力が断続可能に前記リールシャフトに付与される主スプリングとを設け、前記レデューススプリングと前記主スプリングとを前記リールシャフトの軸線方向に並設したシートベルト巻取装置において、前記リールシャフトの軸端に同軸的に連結され、前記リールシャフトに対して前記レデューススプリングの付勢力を伝達するレデュースシャフトと、該レデュースシャフトに形成された軸部に回転自在に嵌着され、前記主スプリングの付勢力を前記リールシャフトに伝達するとともに、タングとバックル装置との結合状態信号を受けて一方向クラッチとして作動し、前記主スプリングの付勢力によるウェビング巻き取り方向への回転を抑止するクラッチギヤと、前記レデュースシャフトに形成された円板面と前記クラッチギヤの側面とで合わせ面が構成され、該合わせ面位置に形成された前記リールシャフトの軸線近傍と外周縁とを結ぶ渦巻状溝からなり、該渦巻状溝内に収容された鋼球が前記レデュースシャフトの回転に伴って所定量だけ転動可能な転動経路とを備え、前記一方向クラッチの不作動時に、前記ウェビングが引き出された際の前記レデュースシャフトの回転に伴って前記鋼球は、前記転動経路の端部に位置保持された状態で前記レデュースシャフトとクラッチギヤの一体回転による前記ウェビングの巻き取りを許容し、前記一方向クラッチの作動時に、前記レデューススプリングの付勢力によるウェビング巻き取り方向への回転のみが許容され、前記ウェビングが引き出された際の前記レデュースシャフトの回転に伴って前記鋼球が前記転動経路の端部から経路内を転動し、引き出し時の該鋼球の停止位置を基準として、該停止位置と前記転動経路の端部位置とのなす回転角に応じて、前記レデュースシャフトの回転のみで前記ウェビングが巻き取られるようにしたことを特徴とする。
【0013】
前記クラッチギヤは、前記ウェビングに設けられたタングと、車体側のバックル装置との結合状態を検知する検知スイッチが、前記タングと前記バックル装置との結合を検知した際に、前記一方向クラッチとしての作動、不作動が規定されるようにすることが好ましい。
【0014】
【作用】
本発明によれば、前記リールシャフトの軸端に同軸的に連結され、前記リールシャフトに対して前記レデューススプリングの付勢力を伝達するレデュースシャフトと、該レデュースシャフトに形成された軸部に回転自在に嵌着され、前記主スプリングの付勢力を前記リールシャフトに伝達するとともに、タングとバックル装置との結合状態信号を受けて一方向クラッチとして作動し、前記主スプリングの付勢力によるウェビング巻き取り方向への回転を抑止するクラッチギヤと、前記リールシャフトに形成された円板面と前記クラッチギヤの側面とで合わせ面が構成され、該合わせ面位置に形成された前記リールシャフトの軸線近傍と外周縁とを結ぶ渦巻状溝からなり、該渦巻状溝内に収容された鋼球が前記レデュースシャフトの回転に伴って所定量だけ転動可能な転動経路とを備えたことにより、前記クラッチギヤのウェビング巻き取り方向への回転動作が抑止されていない場合には、前記鋼球が前記転動経路の端部に停止しているので、前記レデュースシャフトとクラッチギヤの一体回転による前記ウェビングの巻き取りが許容され、迅速な巻き取り動作が実現し、また、タングとバックル装置との結合状態を検知して前記クラッチギヤの前記回転動作が抑止された場合には、前記レデューススプリングの付勢力によるウェビング巻き取り方向へのみ回転が許容され、この状態で前記ウェビングが引き出されると、前記レデュースシャフトの回転に伴って前記鋼球が前記転動経路内を転動し、引き出し完了時の前記鋼球の停止位置が記憶され、この鋼球の停止位置と前記転動経路の端部停止位置との間においては、前記レデューススプリングの回転のみで前記ウェビングの巻き取りが行われるので、ソフトにウェビングによる身体の締め付けを行うことができる。
【0015】
また、前記クラッチギヤは、前記ウェビングに設けられたタングと、車体側のバックル装置との結合状態を検知する検知スイッチが、前記タングと前記バックル装置との結合を検知した際に、一方向クラッチとして機能し、ウェビング巻き取り方向への回転が抑止されるようにしたので、ウェビング装着時にタングをバックル装置に締結した後に、余分な引き出し分のウェビングを緩い回転力で巻き取ることができるので、身体を過度に締め付けることがなく、タングをはずした場合にはウェビングを迅速に巻取装置に巻き取り収納することができる。
【0016】
【実施例】
以下本発明によるシートベルト巻取装置の一実施例を添付図面を参照して説明する。
図1は、シートベルト巻取装置のテンションレデューサ機構のアッセンブリとしての内部構成が分かるように示した一部断面図である。図2は、テンションレデューサ機構の部品構成を示した分解斜視図である。
本発明であるシートベルト巻取装置1は、シートベルトのウェビングWが巻回されたリールシャフト2と、このリールシャフト2を回転自在に支持するベースフレーム3と、図1においてベースフレーム3の右側側面位置に配置されたリールロック機構4(外形を仮想線で示した。)と、所定の減速状態を感知してリールロック機構4を動作させる減速度感知部5(外形を仮想線で示した。)と、図1においてベースフレーム3の左側側壁3c側に配置されたテンションレデューサ機構10からなる。このうち、テンションレデューサ機構10は、ウェビングWがリールシャフト2に巻回されるようにリールシャフト2に所定の巻き取り力を付与する付勢力付与手段20と、リールシャフト2と付勢力付与手段20との継断動作を行うクラッチ手段30と、本発明の特徴部分であるボールネジメモリー手段40とから構成されている。
【0017】
このうち、ベースフレーム3は図2から明らかなように平面形状が略コ字形をなした鋼板加工品で、左右の側面にはリールシャフト2のガイドフランジが遊嵌される支持孔3aが形成されている。この支持孔3aは周縁3bが略鋸歯状をなしており、リールロック機構4の一部品としてガイドフランジの一部に動作可能に組み込まれたパウル片6(図1参照)がこの鋸歯状周縁3bに係止してリールシャフト2の回転をロックできるようになっている。
図1において、ベースフレーム3の左外側壁3cにはリテーナプレート11が固着されている。このリテーナプレート11のほぼ中心位置にはリールシャフト2の軸端2aを貫通可能な軸受開口11aが形成されている。また、下端位置にはクラッチ手段30のうちのクラッチレバー38が揺動可能に軸支されるとともに、クラッチレバー38を作動させる電磁ソレノイド35の一部を収容支持する開口11bが形成されている。
リテーナプレート11の軸受開口11aには、僅かな高さのフランジ加工が施されており、このフランジ部11c(図1参照)を軸受としてレデュースシャフト31の後端軸31aが嵌着されている。レデュースシャフト31は図1及び図2に示したように後端軸31aと、外側面に渦巻状ボールネジ溝41(詳細は後述する。)が形成された円板31bと、クラッチギヤ32(詳細は後述する。)等のテンションレデューサ機構10の各部品を同軸的に軸支可能な前端軸31cとからなり、後端軸31aの軸連結孔31dをリールシャフト2の軸端2a(図1参照。)に嵌着させることで、リールシャフト2と一体的に回転可能としている。
【0018】
ここで、テンションレデューサ機構10のうちの付勢力付与手段20の構成について説明する。レデュースシャフト31の前端軸31cに軸支されたクラッチギヤ32の外側にはクラッチカバー21が配置されるようになっている。このクラッチカバー21は内側収容部21aでクラッチギヤ32及びクラッチレバー38、電磁ソレノイド35を覆うとともに、スプリングハウジング21b内に付勢力付与手段20としての主スプリング22とレデューススプリング23とを収容できるようになっている。
主スプリング22とレデューススプリング23とは、ともに帯状の細幅バネ鋼を巻回した渦巻バネで、外力(回転力)による巻き締め動作量に応じて所定の巻き解き回転動作を発揮するようになっている。巻き解き回転動作のバネ係数値は主スプリング22の方がレデューススプリング23の値より大きく設定されている。
【0019】
このうち、主スプリング22は、内周端22aがクラッチギヤ32の軸受ボス33先端に形成された係止溝33aに固定される一方、外周端22bがクラッチカバー21の内周面の一部に形成された係止突起21cに固定されている。このとき主スプリング22はクラッチカバー21によって最大外径が規制され、ある程度巻き締められた状態で収容されている。さらにクラッチカバー21内の主スプリング22の軸線方向の外側位置には仕切プレート24を挟んでレデューススプリング23が収容されている。
レデューススプリング23は内周端23aがレデュースシャフト31の前端軸31の先端に形成された係止溝31dに固定される一方、外周端23bがスプリングハウジング21bを覆うスプリングケース25の内周面の一部に形成された係止突起(図示せず)に固定されている。また、レデューススプリング23も、主スプリング22と同様に、スプリングケース25により最大外径が規制され、ある程度巻き締めた状態で収容されている。これにより主スプリング22はクラッチギヤ32をウェビングWの巻き取り方向(図2矢印B方向)へ付勢するように機能し、レデューススプリング23はレデュースシャフト31を矢印B方向に付勢するよう構成されている。
【0020】
次に、クラッチ手段30の構成について、図2を参照して説明する。
クラッチ手段30はクラッチギヤ32とクラッチレバー38を作動させる機構とから構成されている。このうち、クラッチギヤ32はレデュースシャフト31の前端軸31cに滑らかに回転自在に嵌合されている。このときクラッチギヤ32の背面32aは、レデュースシャフト31の円板31bの外側面と密着できるようになっている。
また、本実施例では、クラッチギヤ32の周面に全周で12個の係止用鋸歯34が等角度間隔で形成されている。この係止用鋸歯34はクラッチレバー38との関係において、一方向クラッチとして機能するように構成されている。たとえば、ウェビングWの引き出し方向に関しては、後述するクラッチレバー38が歯部34に係止しないように緩い角度をなした傾斜面の連続となり、反対にウェビングWの巻き取り方向にはクラッチレバー38先端が歯部34に係止しやすいように直立面の連続となっている。
【0021】
クラッチレバー38を作動させる機構は、図2に示したようにリテーナプレート11の一部から突設した揺動軸(図示せず)に支持されたクラッチレバー38を電磁ソレノイド35のプランジャ36の動作により、継断状態が設定できるようになっている。電磁ソレノイド35は、ウェビングWのタングがバックル装置に締結されたと検知スイッチ6により検知された場合に通電励磁され、タングの結合が解かれた場合に、消磁するようになっている。本実施例では電磁ソレノイド35のプランジャ36部分に復帰スプリング37が装着されている。この復帰スプリング37は電磁ソレノイド35が消磁状態にあるときに、プランジャ36を伸長位置に保持する役割を果たす。これに対して電磁ソレノイド35が励磁状態にあるときは、プランジャ36は復帰スプリング37の付勢力に抗して縮退するように設定されている。
【0022】
したがって、電磁ソレノイド35の励磁、消磁動作と、クラッチレバー38とクラッチギヤ32との係止関係は、電磁ソレノイド35が消磁状態にあるときは、プランジャ36が伸長状態になり、クラッチレバー38は、クラッチレバー38とクラッチギヤ32の歯部34とが係止しない状態になる。一方、電磁ソレノイド35が励磁状態にあるときは、プランジャ36が縮退し、クラッチレバー38は、クラッチギヤ32の歯部34と係止可能な状態になる。
【0023】
ここで、レデュースシャフトの円板31bの外側面とクラッチギヤ32の背面32aとの間に形成されたボールネジメモリー手段40について説明する。
このボールネジメモリー手段40は、ウェビングWのタングがバックル装置に締結されている状態で、ウェビングWを引き出した場合、その引き出し量を渦巻状ボールネジ溝41内に収容された鋼球42の位置によりレデュースシャフト31の回転角として記憶しておき、記憶された引き出し量に相当する分は弱いウェビングWの巻き取り力を発揮するレデューススプリング23によりウェビングWの引き込みを行うことができるようにしたものである。
【0024】
渦巻状ボールネジ溝41の構成について説明する。渦巻状ボールネジ溝41は図1に示したようにレデュースシャフト31の円板31bの表面とクラッチギヤ32の背面32aの表面との合わせ面において、内部に収容される鋼球42の外径にほぼ一致する断面形状の転動経路43を形成するようになっている。このため、レデュースシャフト31の円板31bの表面とクラッチギヤ32の背面32aの表面とには、合わせ面に関して鏡像関係にある対称形をなし、それぞれ溝断面形が半円形状であるような渦巻状ボールネジ溝41が形成されている。
渦巻形状としては、図3の各図に示したように渦の中心がレデュースシャフト31の軸部分から外周端にかけて、ウェビングWの巻き取り方向と同じ向きで、溝同士が隣接するような幅を保持して渦巻くように形成されている。このとき渦巻状ボールネジ溝41で構成されている転動経路43の延長は、ウェビングWが最大限引き出される際にリールシャフト2が回転する総回転角(360°を1回転として回転数と考えても良い。)の1/2の総回転角分だけ鋼球42が転動できるような長さを確保することが必要である。
なお、鋼球42の位置はウェビングWが完全に巻き込まれた状態では、渦巻状ボールネジ溝41の外周端部に位置保持されている(図3(A)参照)。
【0025】
このように構成されたテンションレデューサ機構を備えたシートベルト巻取装置1において、ウェビングWを扱う作動状態について図3及び図4の各図を参照して説明する。なお、各図の符号は以下の作動状態に対応している。
(A)ウェビングWが収納されている状態(図4(A))
ある程度引き出された状態のウェビングWを、シートベルト巻取装置1内のリールシャフトに巻き取って収納するためには、主スプリング22の付勢力が寄与する。すなわち、主スプリング22の内周端22aがクラッチギヤ32のボス33の先端部に固定されているため、巻回状態にある主スプリング22の巻き解き力により、クラッチギヤ32には矢印B方向(図2)に回転するような回転力が付与される。このときボールネジメモリー手段40の鋼球42は、渦巻状ボールネジ溝41の外周端に位置し、鋼球42を介してクラッチギヤ32とレデュースシャフト31とは相対回転が抑止されているため、クラッチギヤ32のウェビングWの巻き取り方向の回転はレデュースシャフト31を介してリールシャフト2に伝達される。
なお、レデューススプリング23の巻き取り力も常時、レデュースシャフト31の前端軸を介して作用してそのままレデュースシャフト31の巻き取り力として重畳的にリールシャフト2に作用している。このようにウェビングWがリールシャフト2に巻き取られて巻取装置1内に収容されているため、ウェビングWが最大限巻き込まれた状態においても、ウェビングWには所定のテンションが加わった状態が保持される。
【0026】
図4の各図はウェビングWの引き出し、巻き取り動作におけるテンションレデューサ機構10の各部の連係動作を模式的に示した作動状態説明図である。同図(A)において、鋼球42はレデュースシャフト31とクラッチギヤ32とによって形成された転動経路43の外周端部に位置している(図3(A)参照)。
このため、レデュースシャフト31とクラッチギヤ32とは一体的に同一方向に回転する。なお、図4各図では、図示の簡単化のために鋼球の渦巻状の転動動作及びシャフトの回転動作とが模式的に左右方向への直線移動動作で表現されている。
【0027】
[通常のウェビング装着動作をとった場合]
(B)ウェビングWの引き出し動作(図4(B))
通常、乗員はタング等を持って巻取装置内に収容されているウェビングWを所定量だけ一気に引き出す。この際、ウェビングWが巻回されているリールシャフト2にはレデューススプリング23と主スプリング22のバネによる巻き取り力が付与されている。したがって2本のバネの巻き取り力を上回る力でウェビングWを引き出すことになる。このときウェビングWは、タングをバックル装置に締結するための手元の余裕のために、装着時の引き出し量より僅かに余計(この余分な引き出し量をLとする。)に引き出される。
そしてこの状態でタングをバックル装置に締結すると、結合状態の検知スイッチ6がタングとバックル装置との結合を検知して、電磁ソレノイド35に通電され、電磁ソレノイド35は励磁状態になり、プランジャ36が引き込まれてクラッチレバー38が傾動姿勢をとる。これによりクラッチレバー38がクラッチギヤ32の歯部34に係止して図3(B)、図4(B)に示したようにクラッチギヤ32の矢印B方向への回転が抑止される。そしてLだけ余分に引き出されていたウェビングWは乗員の身体にフィットする位置まで長さLだけレデューススプリング23の巻き取り力のみにより引き込まれる。このときレデューススプリング23の巻き解き力は十分弱く設定されているため、ウェビングWを乗員の胸部にソフトにフィットさせることができる。
【0028】
(C)レデュース状態でのウェビング巻き取り動作(図4(C))
このときのテンションレデューサ機構の作用状態について説明する。ウェビングWが余計に引き出された分(L)が乗員の胸にフィットさせた際に巻き込まれた訳であるが、このときクラッチギヤ32はクラッチレバー38の係止により回転が抑止されていて、レデューススプリング23の付勢力によりレデュースシャフト31のみが巻き取り方向に回転動作する。このため、レデュースシャフト31の円板31bが、回転しないクラッチギヤ32に対して所定量だけ相対回転することになる。このとき渦巻状ボールネジ溝41からなる転動経路43内の鋼球は、レデュースシャフト31の総回転角度の1/2だけ転動し、巻き取りが完了すると、その位置に停止状態を保持する。これにより鋼球42が渦巻状ボールネジ溝41の転動経路43内で停止している位置分だけウェビングWが引き込まれたことを記憶したことになる。
【0029】
[乗員がウェビングWを装着した状態から前傾姿勢を取ったような場合]
ここで、ウェビングWの引き出し量を記憶させた状態でのウェビングWのテンションレデューサとしての動作について説明する。
乗員が正常なウェビングW装着位置からさらに前傾した場合、まず前述の余分な引き出し量Lに相当するウェビングWが引き出される間は、鋼球42が渦巻状ボールネジ溝41内で引き出し量Lに相当する位置に停止しているため、この位置に達するまで弱く設定されているレデューススプリング23の巻き取り力に抗してウェビングWを引き出すことができる。
さらに、引き出し量L分以上ウェビングWを引き出すと、鋼球42がレデュースシャフト31円板31bの渦巻状ボールネジ溝41の外周端位置まで戻ってくる。すなわち、クラッチギヤ32に形成された渦巻状ボールネジ溝41の外周端とレデュースシャフト31円板31bに形成された渦巻状ボールネジ溝41の外周端とが鋼球42によって位置揃えされた状態になる。これにより鋼球42を介してレデュースシャフト31円板31bとクラッチギヤ32とが一体動作可能状態になる。このときクラッチギヤ32は一方向クラッチが効いた状態にあるが、ウェビングW引き出し方向はクラッチレバー38に対して順方向となるので、記憶されていた引き出し量Lを越えた状態でのウェビングWの引き出し動作は、レデューススプリング23と主スプリング22とを巻き締めながら行われる。
【0030】
乗員が最大限、前傾してその後正常なウェビング装着姿勢まで身体を引き起こした際のウェビングWの巻き取り動作について説明する。前述したようにウェビングWの装着時に余分な引き出し量Lに代えて、前傾ともなう新たな引き出し量L2が設定されることになる。すなわち、前傾姿勢による引き出し量を記憶するように鋼球42が転動経路43内を所定位置(シャフトの総回転角×1/2分の角度位置に相当する経路上位置)まで移動し、新たな位置に位置保持され、姿勢を戻す時には、引き出し量L2に相当する回転数(総回転角)分は、レデューススプリング23のみによるウェビング巻き取り動作が行われる。
【0031】
(D)タングをバックル装置から解離した状態でのウェビングの巻き取り動作(図4(D))
タングをバックル装置から解離すると、結合状態検知手段の検知スイッチ6がOFF状態になり、電磁ソレノイド35が消磁され、プランジャ36が復帰バネ37の付勢力により伸長状態となる。これによりクラッチレバー38が傾いた状態から回動し、クラッチギヤ32の歯部34との係合が解除される。クラッチギヤ32は主スプリング22によりウェビングWの巻き取り方向に付勢されていたため、主スプリング22の巻き解き力により急激に矢印B方向(図2)に回転する。このときクラッチギヤ32はレデュースシャフト31の回転より相対的に速い回転数で回転しており、あらかじめ回転角差を記憶していた鋼球42を渦巻状ボールネジ溝41の外周端位置まで転動させる。その後は渦巻状ボールネジ溝41内の外周端に位置保持された鋼球42によりクラッチギヤ32とレデュースシャフト31円板31bとが一体化して主スプリング22及びレデューススプリング23の巻き解き力によりリールシャフト2がウェビングWの巻き取り方向に回転し、ウェビングWを急速に巻き取ることができるようになっている。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、構造が簡単ながら確実にテンションレデュース動作を発揮し、乗員の胸等を圧迫するのを防止することができるとともに、巻取装置としての製品コストダウン及び製品精度の向上に寄与することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートベルト巻取装置の一実施例を示した部分断面図。
【図2】本発明のシートベルト巻取装置のテンションレデューサ機構の構成を示した分解斜視図。
【図3】本発明によるシートベルト巻取装置のウェビングの取扱い状態に対応したテンションレデューサ機構の作動状態を示した状態説明図。
【図4】図3に示した各作動状態における転動経路での鋼球の停止位置を示した状態説明図。
【図5】テープを用いた従来のテンションレデューサ機構を備えたシートベルト巻取装置の部品構成を示した横断面図。
【図6】図5に示したテンションレデューサ機構のテープの取り付け態様の一例を示した部分分解斜視図。
【図7】従来のシートベルト巻取装置のウェビングの取扱い状態に対応したテンションレデューサ機構の作動状態を示した状態説明図。
【符号の説明】
1 シートベルト巻取装置
2 リールシャフト
3 ベースフレーム
4 リールロック機構
5 減速度感知部
6 結合状態検知スイッチ
10 テンションレデューサ機構
11 リテーナプレート
20 付勢力付与手段
22 主スプリング
23 レデューススプリング
30 クラッチ手段
31 レデュースシャフト
32 クラッチギヤ
35 電磁ソレノイド
38 クラッチレバー
40 ボールネジメモリー手段
41 渦巻状ボールネジ溝
42 鋼球
43 転動経路

Claims (2)

  1. シートベルトのウェビングを巻き取るためのリールシャフトと、該リールシャフトを回転可能に支持するベースフレームと、前記リールシャフトをウェビング巻き取り方向に付勢するスプリングとを有し、該スプリングとして前記リールシャフトを巻き取り方向に常時付勢するレデューススプリングと、巻き取り方向の付勢力が断続可能に前記リールシャフトに付与される主スプリングとを設け、前記レデューススプリングと前記主スプリングとを前記リールシャフトの軸線方向に並設したシートベルト巻取装置において、前記リールシャフトの軸端に同軸的に連結され、前記リールシャフトに対して前記レデューススプリングの付勢力を伝達するレデュースシャフトと、該レデュースシャフトに形成された軸部に回転自在に嵌着され、前記主スプリングの付勢力を前記リールシャフトに伝達するとともに、タングとバックル装置との結合状態信号を受けて一方向クラッチとして作動し、前記主スプリングの付勢力によるウェビング巻き取り方向への回転を抑止するクラッチギヤと、前記レデュースシャフトに形成された円板面と前記クラッチギヤの側面とで合わせ面が構成され、該合わせ面位置に形成された前記リールシャフトの軸線近傍と外周縁とを結ぶ渦巻状溝からなり、該渦巻状溝内に収容された鋼球が前記レデュースシャフトの回転に伴って所定量だけ転動可能な転動経路とを備え、前記一方向クラッチの不作動時に、前記ウェビングが引き出された際の前記レデュースシャフトの回転に伴って前記鋼球は、前記転動経路の端部に位置保持された状態で前記レデュースシャフトとクラッチギヤの一体回転による前記ウェビングの巻き取りを許容し、前記一方向クラッチの作動時に、前記レデューススプリングの付勢力によるウェビング巻き取り方向への回転のみが許容され、前記ウェビングが引き出された際の前記レデュースシャフトの回転に伴って前記鋼球が前記転動経路の端部から経路内を転動し、引き出し時の該鋼球の停止位置を基準として、該停止位置と前記転動経路の端部位置とのなす回転角に応じて、前記レデュースシャフトの回転のみで前記ウェビングが巻き取られるようにしたことを特徴とするシートベルト巻取装置。
  2. 前記クラッチギヤは、前記ウェビングに設けられたタングと、車体側のバックル装置との結合状態を検知する検知スイッチが、前記タングと前記バックル装置との結合を検知した際に、前記一方向クラッチとしての作動、不作動が規定されることを特徴とする請求項1記載のシートベルト巻取装置。
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