JP3565556B2 - Tin-bismuth alloy plating apparatus and plating method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被メッキ部材に錫−ビスマス合金メッキを施す錫−ビスマス合金メッキ装置及びメッキ方法に関し、特に、ICあるいはLSIなどの電子部品を実装する電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ、T−BGA(Tape Ball GridArray)テープ、COF(Chip On Film)テープ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープなど)などの長尺物に対してメッキを施す錫−ビスマス合金メッキ装置及びメッキ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)等の電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープ、T−BGAテープ、COFテープおよびASICテープ等の電子部品実装用フィルムキャリアテープを用いた実装方式が採用されている。特に、パーソナルコンピュータなどのように、高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業や、最近ではインクジェットプリンターのヘッド搭載部においてもTABテープ等の電子部品実装用フィルムキャリアテープが使用されている。
【0003】
ここで、このような電子部品実装用フィルムキャリアテープの一例として、TABテープについて説明する。
【0004】
TABテープとしては、一般的に、連続した絶縁フィルム上に極めて薄い導電層を、金属箔を接着又はスパッタリングや真空蒸着法あるいは無電解メッキにより設け、この導電層を所定形状にパターニングしたものに電気メッキを施すことにより導電層上にメッキ層を設け、これにより絶縁フィルム上に導電層及びメッキ層からなる配線パターンが形成されたものが知られている。
【0005】
このような電気メッキによるメッキ層は、従来では錫−鉛合金で形成していたが、国際的な鉛フリー化によって錫−ビスマス合金に変更されてきている。
【0006】
従来の錫−鉛合金のメッキ層の形成では、メッキ装置に錫−鉛合金アノードを用いてメッキ液中の金属を補充するのに対し、この錫−ビスマス合金によるメッキ層の形成では、メッキ装置に純錫のアノードを用いて、ビスマスを化合物としてメッキ液中に補充してメッキ層を形成していた。
【0007】
ここで、アノード反応とカソード反応は下記のように予想される。
【0008】
【化1】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の錫−ビスマス合金からなるメッキ層では、ビスマスを低濃度(約2〜5%)の組成で形成していたが、メッキ層の融点を下げたいという要望に答えるべく、ビスマスを高濃度(約10〜20%)の組成としてメッキを行うと、メッキ液中のビスマス濃度の減少が非常に大きいという問題があった。例えば、16重量%Bi−Snメッキ皮膜を形成する際に使用されるビスマス量は、メッキ液に補充されるビスマス量の約0.5%程度しか使用されず、非常に効率が悪いことがわかった。これは下記の反応のように錫とビスマスとの置換反応によるものと予想される。
【0010】
【化2】
3Sn+2Bi3+ → 2Bi+3Sn2+
【0011】
一方、錫−ビスマス合金メッキ皮膜においても、錫メッキで知られているように、槍状析出物(デンドライトウィスカー)が生成するという問題がある。この槍状析出物は、50μm以上に延び、例えば、TABテープの配線パターンにメッキした場合には、端子から突出するように析出するので、100μm程度のピッチで隣接する端子間ではショートする事態も発生するという問題がある。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑み、高濃度のビスマスを含有するメッキ液のビスマスを有効に使用して安定したビスマス濃度の錫−ビスマス合金メッキを施すことができ、さらに、槍状析出物の生成を抑えることができる錫−ビスマス合金メッキ装置及びメッキ方法を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、メッキ槽に保持したメッキ液に浸漬されるアノード及びカソードと、前記アノード及びカソードに電圧を印加する電圧印加手段とを具備し、前記メッキ液中に保持した被メッキ部材に錫−ビスマス合金メッキを施す錫−ビスマス合金メッキ装置において、前記被メッキ部材を前記メッキ槽に保持したメッキ液に浸漬させた状態で当該メッキ槽の長手方向に亘って搬送する搬送手段と、前記メッキ液にビスマス化合物を補充するビスマス補充手段とを具備し、前記アノードが、少なくとも表面がビスマスより貴な材料からなるものであると共に、前記電圧印加手段が、パルス電圧を印加するものであり、前記被メッキ部材が、連続する絶縁フィルムの表面に導電層からなる配線パターンが設けられたフィルムキャリアテープであり、前記メッキ液はビスマスの濃度が10〜20重量%の高濃度組成であり、前記搬送手段により前記被メッキ部材を搬送しながら前記導電層上に連続的に錫−ビスマス合金メッキを施すことを特徴とする錫−ビスマス合金メッキ装置にある。
【0014】
かかる第1の態様では、アノードがビスマスより貴なので、メッキ液中のビスマスとアノードとの置換反応が抑制されてメッキ液中のビスマスのロスを抑えることができ、また、パルス電圧を印加することにより、メッキ皮膜を構成する皮膜粒子を微細化することができ、長い槍状析出物の成長を抑制することができる。加えて、フィルムキャリアテープの配線パターンに、錫−ビスマス合金メッキを効率よく且つ高品質に形成することができる。さらに、フィルムキャリアテープの配線パターンに、搬送しながら連続的に錫−ビスマス合金メッキを効率よく且つ高品質に形成することができる。
【0015】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記アノードが、少なくとも表面が白金からなる白金アノードであることを特徴とする錫−ビスマス合金メッキ装置にある。
【0016】
かかる第2の態様では、メッキ液中のビスマスとアノードとの置換反応を抑えることができ、メッキ液中のビスマスのロスを抑えることができる。
【0021】
本発明の第3の態様は、メッキ槽に保持したメッキ液に浸漬されるアノードと、被メッキ部材に接触するカソードとを具備し、前記アノード及びカソードに電圧を印加することにより前記メッキ液中に保持した被メッキ部材に錫−ビスマス合金メッキを施す錫−ビスマス合金メッキ方法において、前記メッキ液はビスマスの濃度が10〜20重量%の高濃度組成であり、前記被メッキ部材が、連続する絶縁フィルムの表面に導電層からなる配線パターンが設けられたフィルムキャリアテープであり、前記アノードとして少なくとも表面がビスマスより貴な材料からなるものを用いると共に当該アノード及び前記カソードにパルス電圧を印加し、前記メッキ液にビスマス化合物の補充を行いながら、前記被メッキ部材を前記メッキ槽に保持した前記錫−ビスマス合金メッキ液に浸漬させた状態で当該メッキ槽の長手方向に亘って搬送しながら前記導電層上に連続的に錫−ビスマス合金メッキ加工を施すことを特徴とする錫−ビスマス合金メッキ方法にある。
【0022】
かかる第3の態様では、アノードがビスマスより貴なので、メッキ液中のビスマスとアノードとの置換反応が抑制されてメッキ液中のビスマスのロスを抑えることができ、また、パルス電圧を印加することにより、メッキ皮膜を構成する皮膜粒子を微細化することができ、長い槍状析出物の成長を抑制することができる。加えて、フィルムキャリアテープの配線パターンに、錫−ビスマス合金メッキを効率よく且つ高品質に形成することができる。さらに、フィルムキャリアテープの配線パターンに、搬送しながら連続的に錫−ビスマス合金メッキを効率よく且つ高品質に形成することができる。
【0023】
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記アノードとして、少なくとも表面が白金からなる白金アノードを用いることを特徴とする錫−ビスマス合金メッキ方法にある。
【0024】
かかる第4の態様では、メッキ液中のビスマスとアノードとの置換反応を抑えることができ、メッキ液中のビスマスのロスを抑えることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0030】
(実施形態)
図1は、一実施形態に係る錫−ビスマス合金メッキ装置の概略斜視図であり、図2は、錫−ビスマス合金メッキ装置の上面図である。
【0031】
図1及び2に示すように、本実施形態の錫−ビスマス合金メッキ装置40は、メッキ液41を保持するメッキ槽42を具備する。
【0032】
このメッキ槽42は、略矩形断面形状で長手方向に延びる樋形状に形成されている。このようなメッキ槽42には、フィルムキャリアテープなどのテープ状の被メッキ部となる配線パターン等を有する被メッキ体1が、その内部で起立した状態でメッキ液41中に浸漬されながら、図示しない搬送手段によって連続的に搬送される。具体的には、メッキ槽42の長手方向両側の壁には、それぞれ、スリット部42A、42Bが設けられており、被メッキ体1は、このメッキ槽42の一方の壁に設けられたスリット部42Aからメッキ槽42内の幅方向略中央を長手方向に亘って搬送され、他方の壁に設けられたスリット部42Bを介してメッキ槽42の外側に搬送されるようになっている。
【0033】
また、メッキ槽42内には、被メッキ体1の両側に、被メッキ体1の表面に対峙するように所定の距離離間して、陽極(アノード)43が設けられている。
【0034】
アノード43は、少なくともビスマスより貴な金属からなるもので、かかる材料からアノード全体を形成したものでも、かかる材料をメッキしたものでもよく、好適には、白金アノードが用いられる。
【0035】
このようなアノード43の形状、配置位置等は特に限定されず、通常用いられている形状、配置とすればよい。
【0036】
また、このような錫−ビスマス合金メッキ装置40では、陰極(カソード)は、被メッキ体1上に設けられる配線パターンなどの被メッキ部であり、被メッキ部は、メッキ槽42の外側に設けられたロール状のコンタクトロール46を介して図示しない電源にそれぞれ接続されている。
【0037】
このような錫−ビスマス合金メッキ装置40では、図示しない搬送手段によって被メッキ体1を移動させて、アノード43と、コンタクトロール46を介してカソードとなる被メッキ部との間に電圧を印加することにより、被メッキ部上に錫−ビスマス合金からなるメッキ層を形成することができる。
【0038】
また、このような錫−ビスマス合金メッキ装置40では、メッキ液41のビスマスがメッキ層として被メッキ部上に析出されるため、常に一定のビスマス濃度のメッキ層を形成するにはメッキ液41にビスマス化合物を補充する必要がある。このビスマス化合物としては、例えば、アルカンスルホン酸系またはアルキルスルホン酸系の3価のビスマス化合物を挙げることができる。このようなビスマス化合物をメッキ液41中に補充することにより、一定のビスマス濃度(約10〜20%)の組成である錫−ビスマス合金からなるメッキ層を容易に形成することができる。
【0039】
ここで、本発明の錫−ビスマス合金メッキ装置40によってメッキされる被メッキ体1となる半導体パッケージの一例について説明する。
【0040】
図3は、一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの一例を示す概略平面図であり、図4は、図3のフィルムキャリアテープに電子部品を実装した状態のA−A′断面図である。
【0041】
図3及び図4に示すように、本実施形態のフィルムキャリアテープ10は、TABテープであり、テープ状の絶縁フィルム11の一方面に、複数の配線パターン12が連続的に形成されている。絶縁フィルム11は、幅方向両側に移送用のスプロケット孔13を一定間隔で有し、一般的には、移送されながらIC等の電子部品30が実装され、電子部品30実装後、各配線パターン12毎に切断される。なお、このようなフィルムキャリアテープ10は、電子部品30が実装された後、各配線パターン12毎に切断される場合と、各配線パターン12毎に切断された後、電子部品30が実装される場合がある。
【0042】
また、絶縁フィルム11の幅方向両端部には、スプロケット孔13が設けられているが、絶縁フィルム11にスプロケット孔13と共に位置合わせのための貫通孔、不良パッケージ表示、パッケージ外形などの種々の目的に合わせた貫通孔を形成することもできる。
【0043】
この配線パターン12は、実装する電子部品30と接続するデバイス側接続端子14と、外部と接続する入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16とを除く領域が、ソルダーレジスト層17によって覆われている。
【0044】
ここで、絶縁フィルム11としては、可撓性を有すると共に耐薬品性及び耐熱性を有する材料を用いることができる。かかる絶縁フィルム11の材料としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド等を挙げることができ、特に、ビフェニル骨格を有する全芳香族ポリイミド(例えば、商品名:ユーピレックス;宇部興産(株))が好ましい。なお、絶縁フィルム11の厚さは、一般的には、25〜125μm、好ましくは、50〜75μmである。
【0045】
このような絶縁フィルム11は、配線パターン12の所定の領域にデバイスホール18がパンチングにより形成されている。配線パターン12のデバイス側接続端子14は、デバイスホール18の縁部からデバイスホール18内に突出するように設けられており、このデバイス側接続端子14には、例えば、金(Au)からなるバンプ31を介して電子部品30が接続されている。詳しくは、電子部品30は、デバイスホール18よりも小さな外形を有し、電子部品30の電極32に施されたバンプ31を介してデバイスホール18内に突出したデバイス側接続端子14と電気的に接続されている。
【0046】
配線パターン12は、絶縁フィルム11に形成されたデバイスホール18及びスプロケット孔13などが形成された一方の面に、一般的には、銅やアルミニウムからなる導電体箔などの導電層20をパターニングすることにより形成される。このような導電層20は、絶縁フィルム11上に直接積層しても、接着剤層を介して熱圧着等により形成してもよい。導電層20の厚さは、例えば、6〜70μm、好ましくは、8〜35μmである。導電体箔からなる導電層20としては、銅箔、特に、エッチング特性、操作性などを考慮すると、電解銅箔が好ましい。
【0047】
なお、絶縁フィルム11上に導電体箔を設けるのではなく、導電体箔に、例えば、ポリイミド前駆体を塗布し、焼成してポリイミドフィルムからなる絶縁フィルムとすることもできる。
【0048】
また、絶縁フィルム11上に設けられた導電層20は、フォトリソグラフィー法により、デバイス側接続端子14、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16を含む配線パターン12としてパターニングされる。すなわち、フォトレジスト層を塗布した後、フォトレジスト層をフォトマスクを介してエッチング液で化学的に溶解(エッチング処理)して除去し、さらにフォトレジストをアルカリ液等にて溶解除去することにより導電体箔をパターニングする。
【0049】
次いで、このようにエッチングによりパターニングされた配線パターン12上には、ソルダーレジスト材料塗布液が塗布され、所定のパターニングにより、ソルダーレジスト層17が形成される。
【0050】
さらに、ソルダーレジスト層17により覆われていない配線パターン12上、すなわち、デバイス側接続端子14、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16上には、メッキ層21が形成される。具体的には、デバイス側接続端子14上には、デバイス側接続端子14の表面層となるメッキ層21aが設けられ、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16上には、メッキ層21aとこの上に錫−ビスマス合金からなるメッキ層21bとが設けられている。この錫−ビスマス合金からなるメッキ層21bは、上述した錫−ビスマス合金メッキ装置40によってビスマス濃度が高濃度(約10〜20%)の組成で形成されており、これにより、メッキ層21bの融点を下げることができる。なお、メッキ層21aはデバイス側接続端子14側のみに設け、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16上は錫−ビスマス合金からなるメッキ層21bのみとしてもよい。
【0051】
そして、本実施形態では、錫−ビスマス合金メッキ装置40によって入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16に錫−ビスマス合金からなるメッキ層21bが形成されるため、このメッキ層21bによってこれら各接続端子15及び16と、駆動素子及び回路基板等とを容易に且つ確実に接続することができる。
【0052】
なお、絶縁フィルム11上に設けられた配線パターン12には、絶縁フィルム11の幅方向両側に、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16のそれぞれに亘ってメッキリード12aが形成されるようにパターニングされている。
【0053】
この絶縁フィルム11の幅方向両側に設けられたメッキリード12aは、絶縁フィルム11上で導通するように設けられている。本実施形態では、例えば、各配線パターン12の間に導電層20をパターニングすることにより導通部12bを形成して両側のメッキリード12aを導通し、メッキリード12aを上述した錫−ビスマス合金メッキ装置40のコンタクトロール46と接触させることにより、コンタクトロール46を介して配線パターン12に給電するようになっている。
【0054】
ここで、このように絶縁フィルム11上のソルダーレジスト層17によって覆われていない配線パターン12、すなわち、デバイス側接続端子14、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16上にメッキ層21bを施す方法についてついて詳しく説明する。なお、図5は、錫−ビスマス合金メッキ装置に絶縁フィルムを搬送した際の長手方向の断面図である。
【0055】
まず、配線パターン12上、すなわち、デバイス側接続端子14、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16上に、従来のメッキ装置によってメッキ層21aを形成する。このメッキ層21aを形成した後、図5に示すように、錫−ビスマス合金メッキ装置40によって、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16上に形成されたメッキ層21a上に、錫−ビスマス合金からなるメッキ層21bを形成する。
【0056】
このようなメッキ槽42内に起立した状態で搬送された絶縁フィルム11は、配線パターン12の幅方向の入力側外部接続端子15又は出力側外部接続端子16の何れか一方がメッキ液41に浸漬されるようになっている。すなわち、本実施形態の錫−ビスマス合金メッキ装置40では、メッキ槽42内には、メッキ液41の液面が絶縁フィルム11のデバイスホール18より下となる量で保持されており、入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16上の両方にメッキ層21bを形成するには、二度絶縁フィルム11を錫−ビスマス合金メッキ装置40に通してメッキ加工を施す必要がある。
【0057】
また、コンタクトロール46は、別途図示しない電源に接続されており、絶縁フィルム11上に設けられたメッキリード12aに接触することで、導通部12bを介して配線パターン12に給電するようになっている。すなわち、本実施形態では、配線パターン12がメッキ層21bを形成するための陰極(カソード)である被メッキ部となっている。
【0058】
このようにすることで、配線パターン12のソルダーレジスト層17が形成されていない領域、すなわち、メッキ液41に浸漬された被メッキ部である入力側外部接続端子15及び出力側外部接続端子16上に錫−ビスマス合金メッキからなるメッキ層21bを容易に形成することができる。
【0059】
なお、本実施形態では、錫−ビスマス合金メッキ装置40によってメッキされる被メッキ体1としてフィルムキャリアテープであるTABテープを例示したが、勿論、これに限定されず、本発明の錫−ビスマス合金メッキ装置及びメッキ方法をT−BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、テープCSP(Chip Size Package)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープ、、COF(Chip On Film)テープなどの各種半導体パッケージ等に適用できることは言うまでもない。
【0060】
(実施例)
実施例では、上述した錫−ビスマス合金メッキ装置40を用い、組成が、錫55g/L、ビスマス36g/L(16重量%Bi−Sn)のメッキ液41を150リットル(L)保持した。
【0061】
このようなメッキ装置40を用い、オンオフの時間がton/toff=10msec/30msecのパルス電源を使用し、オン時の電流密度が約20A/dm2〜30A/dm2となるようにしてメッキを行った。なお、メッキ液温度は40℃±2℃とした。
【0062】
TABテープを100m処理して入力側端子及び出力側端子にメッキを施した。100mのTABテープについて、入力側端子及び出力側端子の面積、平均メッキ厚、メッキ皮膜中のビスマス濃度を測定した。この結果を表1に示す。
【0063】
この結果より、メッキ皮膜の密度を計算すると、7.65g/cm3であった。また、100mTABテープのメッキ処理に使用されたSn量及びBi量を計算すると、Sn=25.41g、Bi=4.343gとなった。
【0064】
なお、この計算によるSn及びBiのメッキ液の濃度変化を計算すると、Sn=0.169g/L、Bi=0.029g/Lとなるが、100m処理後のメッキ液のSn及びBiの濃度は変化なしであった。
【0065】
また、100m処理後において、メッキ槽内には、ビスマスや錫の酸化等による沈殿物が確認されなかったので、メッキ液中の錫及びビスマスはメッキ皮膜の形成のみに使用されたと考えられる。
【0066】
さらに、実施例の配線パターンを顕微鏡で観察したところ、槍状析出物は観察されなかった。
【0067】
【表1】
【0068】
(比較例1)
アノードとして錫アノードを用いた以外は実施例と同様にしてメッキ処理を行った。なお、TABテープの処理量は25mとし、2回繰り返し行った。
【0069】
この処理について、入力側端子及び出力側端子の面積、平均メッキ厚、メッキ皮膜中のビスマス濃度を測定した。この結果を表2に示す。
【0070】
この結果より、メッキ皮膜の密度を計算すると、1回目及び2回目とも7.65g/cm3であった。また、25mTABテープのメッキ処理に使用されたBi量を計算すると、1回目=1.15g、2回目=1.186gとなった。
【0071】
また、1回目及び2回目のメッキ液中のBi量の変化は以下の通りであった。
【0072】
1回目=29g/L−26.8g/L=330g
2回目=34g/L−31.7g/L=363.4g
【0073】
このメッキ皮膜に使用されたBi量と、メッキ液中のBiの減少量とからメッキ皮膜に使用されたBiの比率を計算すると下記の通りとなり、ビスマスの約99.5%以上がアノードのSnとの置換反応に使用されてしまうことが確認された。
【0074】
1回目=1.15/330=0.35%
2回目=1.186/363.4=0.33%
【0075】
【表2】
【0076】
(比較例2)
パルス電圧の代わりに、電流密度10A/dm2の直流電圧を印加した以外は、実施例と同様にメッキ処理を行った。
【0077】
この結果得られた配線パターンを顕微鏡で観察したところ、長さ50μm以上の槍状析出物が多数観察された。
【0078】
(試験例1)
実施例で形成したメッキ皮膜を含む配線パターン(銅箔+錫メッキ+錫−ビスマス合金メッキ)について融点をDSC(示差走査熱量測定装置;リガク社製)にて測定した。DSCの測定は、試料重量20±0.02mgの試料をアルミナるつぼに採取し、室温から350℃まで、20℃/minで昇温し、エア流量を100cc/minとして測定した。結果を表3に示す。また、表3には、錫−ビスマス合金メッキの代わりに錫−鉛半田を設けた配線パターンについて測定した結果を示す。
【0079】
この結果、錫−ビスマス合金メッキを有する配線パターンは、従来の錫−鉛半田と同等の融点を示すことが確認された。
【0080】
【表3】
【0081】
(試験例2)
実施例と同様にTABテープを合計225m処理し、初期(125m処理時)、50m処理後(175m処理時)及び100m処理時(225m処理時)のそれぞれのメッキ皮膜について、試験例1と同様にDSC測定を行ったところ、表4の結果が得られた。
【0082】
この結果、処理量が増大しても、DSCの測定結果には変化が見られず、安定したメッキ皮膜が得られていることが確認された。
【0083】
【表4】
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、アノードとしてビスマスより貴な金属からなるアノードを設けるようにしたため、ビスマスがアノードに置換析出されるのを防止し、ビスマス濃度が高濃度で組成の安定したメッキ層を容易に且つ確実に形成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る錫−ビスマス合金メッキ装置の概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る錫−ビスマス合金メッキ装置の上面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの概略構成を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープに電子部品を実装した際の断面図であり、図3のA−A′断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る錫−ビスマス合金メッキ装置に絶縁フィルムを搬送した際の長手方向の断面図である。
【符号の説明】
1 被メッキ体
10 フィルムキャリアテープ
11 絶縁フィルム
12 配線パターン
12a メッキリード
12b 導通部
13 スプロケット孔
14 デバイス側接続端子
15 入力側外部接続端子
16 出力側外部接続端子
17 ソルダーレジスト層
20 導電層
21、21a、21b メッキ層
30 電子部品
40 錫−ビスマス合金メッキ装置
41 メッキ液
42 メッキ槽
43 アノード
46 コンタクトロール[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tin-bismuth alloy plating apparatus and a plating method for plating a member to be plated with a tin-bismuth alloy, and in particular, to a film carrier tape (TAB (Tape Automated) for mounting an electronic component such as an IC or an LSI. Bonding) tape, T-BGA (Tape Ball Grid Array) tape, COF (Chip On Film) tape, ASIC (Application Specific Integrated Circuit) tape and the like, and a tin-bismuth alloy plating apparatus for plating. Related to plating method.
[0002]
[Prior art]
With the development of the electronics industry, demand for printed wiring boards on which electronic components such as ICs (integrated circuits) and LSIs (large-scale integrated circuits) are mounted has been rapidly increasing. There is a demand for higher functionality, and as a mounting method of these electronic components, a mounting method using a film carrier tape for mounting electronic components such as a TAB tape, a T-BGA tape, a COF tape, and an ASIC tape has recently been adopted. In particular, the electronics industry that uses liquid crystal display elements (LCDs), such as personal computers, which are required to have higher definition, thinner, and smaller frame areas of liquid crystal screens, and recently, head mounting parts of inkjet printers. Also, a film carrier tape for mounting electronic components such as a TAB tape is used.
[0003]
Here, a TAB tape will be described as an example of such a film carrier tape for mounting electronic components.
[0004]
As a TAB tape, generally, an extremely thin conductive layer is provided on a continuous insulating film by bonding a metal foil or by sputtering, vacuum deposition, or electroless plating, and the conductive layer is patterned into a predetermined shape. It is known that a plating layer is provided on a conductive layer by plating, whereby a wiring pattern including the conductive layer and the plating layer is formed on an insulating film.
[0005]
The plating layer formed by such electroplating has conventionally been formed of a tin-lead alloy, but has been changed to a tin-bismuth alloy due to international lead-free.
[0006]
In the conventional formation of a tin-lead alloy plating layer, a tin-lead alloy anode is used in a plating apparatus to replenish metal in a plating solution, whereas in the formation of a tin-bismuth alloy plating layer, a plating apparatus is used. Using a pure tin anode, bismuth was added as a compound to the plating solution to form a plating layer.
[0007]
Here, the anode reaction and the cathode reaction are expected as follows.
[0008]
Embedded image
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional plating layer made of a tin-bismuth alloy, bismuth is formed in a low concentration (about 2 to 5%) composition. However, in order to respond to a demand for lowering the melting point of the plating layer, bismuth has a high concentration ( When plating is performed with a composition of about 10 to 20%), there is a problem that the decrease in the bismuth concentration in the plating solution is extremely large. For example, the amount of bismuth used when forming a 16 wt% Bi-Sn plating film is only about 0.5% of the amount of bismuth replenished to the plating solution, and is found to be very inefficient. Was. This is expected to be due to a substitution reaction between tin and bismuth as shown below.
[0010]
Embedded image
3Sn + 2Bi 3+ → 2Bi + 3Sn 2+
[0011]
On the other hand, tin-bismuth alloy plating films also have a problem that spear-like precipitates (dendritic whiskers) are formed, as is known for tin plating. This spear-like precipitate extends to 50 μm or more. For example, when plating on a wiring pattern of a TAB tape, it precipitates so as to protrude from the terminal, so that a short circuit may occur between adjacent terminals at a pitch of about 100 μm. There is a problem that occurs.
[0012]
In view of such circumstances, the present invention can effectively apply tin-bismuth alloy plating with a stable bismuth concentration by effectively using bismuth of a plating solution containing a high concentration of bismuth, and furthermore, a spear-like precipitate It is an object of the present invention to provide a tin-bismuth alloy plating apparatus and a plating method capable of suppressing generation of copper.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a plating solution comprising: an anode and a cathode immersed in a plating solution held in a plating tank; and voltage applying means for applying a voltage to the anode and the cathode. In a tin-bismuth alloy plating apparatus for applying a tin-bismuth alloy plating to a member to be plated held therein, the member to be plated is immersed in a plating solution held in the plating tank and extends in a longitudinal direction of the plating tank. Transport means, and a bismuth replenishing means for replenishing the plating solution with a bismuth compound, wherein the anode is made of a material whose surface is at least more noble than bismuth , and the voltage applying means is a pulse is intended to apply a voltage, said to be plated member, the wiring pattern is provided comprising a conductive layer on the surface of the continuous insulating film A film carrier tape, wherein the plating solution has a high-concentration composition having a bismuth concentration of 10 to 20% by weight, and a tin-bismuth compound is continuously formed on the conductive layer while conveying the member to be plated by the conveying means. A tin-bismuth alloy plating apparatus characterized by applying gold plating .
[0014]
In the first aspect, since the anode is more noble than bismuth, the substitution reaction between bismuth in the plating solution and the anode can be suppressed, the loss of bismuth in the plating solution can be suppressed, and the pulse voltage can be applied. Thereby, the film particles constituting the plating film can be made finer, and the growth of long spear-like precipitates can be suppressed. In addition, tin-bismuth alloy plating can be formed efficiently and with high quality on the wiring pattern of the film carrier tape. Further, tin-bismuth alloy plating can be continuously and efficiently formed with high quality on the wiring pattern of the film carrier tape while being conveyed.
[0015]
A second aspect of the present invention is the tin-bismuth alloy plating apparatus according to the first aspect, wherein the anode is a platinum anode having at least a surface made of platinum.
[0016]
In the second aspect, the substitution reaction between the bismuth in the plating solution and the anode can be suppressed, and the loss of bismuth in the plating solution can be suppressed.
[0021]
According to a third aspect of the present invention, there is provided an anode immersed in a plating solution held in a plating tank, and a cathode in contact with a member to be plated. In the tin-bismuth alloy plating method of applying a tin-bismuth alloy plating to a member to be plated held in the above, the plating solution has a high concentration composition of 10 to 20% by weight of bismuth, and the member to be plated is continuous. A film carrier tape provided with a wiring pattern made of a conductive layer on the surface of an insulating film, and applying a pulse voltage to the anode and the cathode while using as the anode at least a surface made of a material more noble than bismuth, while replenishing the bismuth compound to the plating solution, and held the object to be plated member in the plating bath Kisuzu - longitudinally over onto the conductive layer while conveying continuously tin of the plating tank in a state of being immersed in bismuth alloy plating solution - tin and characterized by applying bismuth alloy plating - Bismuth if It is in the gold plating method.
[0022]
In the third aspect , since the anode is more noble than bismuth, the substitution reaction between the bismuth in the plating solution and the anode can be suppressed, the loss of bismuth in the plating solution can be suppressed, and the pulse voltage can be applied. Thereby, the film particles constituting the plating film can be made finer, and the growth of long spear-like precipitates can be suppressed. In addition, tin-bismuth alloy plating can be formed efficiently and with high quality on the wiring pattern of the film carrier tape. Further, tin-bismuth alloy plating can be continuously and efficiently formed with high quality on the wiring pattern of the film carrier tape while being conveyed.
[0023]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the tin-bismuth alloy plating method according to the third aspect , wherein a platinum anode having at least a surface made of platinum is used as the anode.
[0024]
In the fourth aspect , the substitution reaction between the bismuth in the plating solution and the anode can be suppressed, and the loss of bismuth in the plating solution can be suppressed.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0030]
(Embodiment)
FIG. 1 is a schematic perspective view of a tin-bismuth alloy plating apparatus according to one embodiment, and FIG. 2 is a top view of the tin-bismuth alloy plating apparatus.
[0031]
As shown in FIGS. 1 and 2, the tin-bismuth
[0032]
The
[0033]
In the
[0034]
The
[0035]
The shape, arrangement position, and the like of the
[0036]
In such a tin-bismuth
[0037]
In such a tin-bismuth
[0038]
Further, in such a tin-bismuth
[0039]
Here, an example of a semiconductor package that is the plated
[0040]
FIG. 3 is a schematic plan view showing an example of a film carrier tape for mounting electronic components according to one embodiment, and FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line AA ′ in which electronic components are mounted on the film carrier tape of FIG. It is.
[0041]
As shown in FIGS. 3 and 4, the
[0042]
Further, sprocket holes 13 are provided at both ends in the width direction of the insulating
[0043]
In the
[0044]
Here, as the insulating
[0045]
In such an insulating
[0046]
The
[0047]
Instead of providing a conductor foil on the insulating
[0048]
The
[0049]
Next, a solder resist material coating solution is applied on the
[0050]
Further, a
[0051]
In the present embodiment, since the tin-bismuth
[0052]
In the
[0053]
The plating leads 12 a provided on both sides in the width direction of the insulating
[0054]
Here, the
[0055]
First, a
[0056]
The insulating
[0057]
The
[0058]
By doing so, the area of the
[0059]
In the present embodiment, a TAB tape which is a film carrier tape is exemplified as the plated
[0060]
(Example)
In the example, the tin-bismuth
[0061]
Using such a
[0062]
The TAB tape was processed for 100 m, and the input terminal and the output terminal were plated. For a 100 m TAB tape, the area of the input terminal and the output terminal, the average plating thickness, and the bismuth concentration in the plating film were measured. Table 1 shows the results.
[0063]
From this result, the density of the plating film was calculated to be 7.65 g / cm 3 . Further, when the amount of Sn and the amount of Bi used for the plating treatment of the 100 m TAB tape were calculated, Sn = 25.41 g and Bi = 4.343 g.
[0064]
When the concentration change of the plating solution of Sn and Bi by this calculation is calculated, Sn = 0.169 g / L and Bi = 0.029 g / L. However, the concentration of Sn and Bi in the plating solution after 100 m treatment is There was no change.
[0065]
Further, after the 100 m treatment, no precipitate due to oxidation of bismuth or tin was observed in the plating tank, and it is considered that tin and bismuth in the plating solution were used only for forming the plating film.
[0066]
Further, when the wiring pattern of the example was observed with a microscope, no spear-like precipitate was observed.
[0067]
[Table 1]
[0068]
(Comparative Example 1)
Plating was performed in the same manner as in Example except that a tin anode was used as the anode. The processing amount of the TAB tape was 25 m, and the processing was repeated twice.
[0069]
For this treatment, the area of the input terminal and the output terminal, the average plating thickness, and the bismuth concentration in the plating film were measured. Table 2 shows the results.
[0070]
From this result, the density of the plating film was calculated to be 7.65 g / cm 3 for the first and second times. Also, when the amount of Bi used for plating the 25m TAB tape was calculated, the result was 1.15 g for the first time and 1.186 g for the second time.
[0071]
The changes in the Bi amounts in the first and second plating solutions were as follows.
[0072]
First time = 29 g / L-26.8 g / L = 330 g
2nd time = 34g / L-31.7g / L = 363.4g
[0073]
When the ratio of Bi used for the plating film is calculated from the amount of Bi used for the plating film and the decrease amount of Bi in the plating solution, the ratio is as follows, and about 99.5% or more of bismuth is Sn of the anode. It was confirmed that it was used for a substitution reaction with.
[0074]
1st time = 1.15 / 330 = 0.35%
2nd time = 1.186 / 363.4 = 0.33%
[0075]
[Table 2]
[0076]
(Comparative Example 2)
Plating was performed in the same manner as in the example except that a DC voltage having a current density of 10 A / dm 2 was applied instead of the pulse voltage.
[0077]
When the resulting wiring pattern was observed with a microscope, many spear-like precipitates having a length of 50 μm or more were observed.
[0078]
(Test Example 1)
The melting point of the wiring pattern (copper foil + tin plating + tin-bismuth alloy plating) including the plating film formed in the example was measured by DSC (differential scanning calorimeter; manufactured by Rigaku Corporation). In the DSC measurement, a sample having a sample weight of 20 ± 0.02 mg was collected in an alumina crucible, heated from room temperature to 350 ° C. at a rate of 20 ° C./min, and measured at an air flow rate of 100 cc / min. Table 3 shows the results. Also, Table 3 shows the results of measurements on wiring patterns provided with tin-lead solder instead of tin-bismuth alloy plating.
[0079]
As a result, it was confirmed that the wiring pattern having the tin-bismuth alloy plating exhibited a melting point equivalent to that of the conventional tin-lead solder.
[0080]
[Table 3]
[0081]
(Test Example 2)
The TAB tape was treated for a total of 225 m in the same manner as in the example, and the initial (at the time of 125 m treatment), the 50 m treatment (at the time of 175 m treatment) and the 100 m treatment (at the time of 225 m treatment) of the plating film were the same as in Test Example 1. As a result of DSC measurement, the results shown in Table 4 were obtained.
[0082]
As a result, even when the treatment amount was increased, no change was observed in the DSC measurement result, and it was confirmed that a stable plating film was obtained.
[0083]
[Table 4]
[0084]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, since an anode made of a metal nobler than bismuth is provided as the anode, bismuth is prevented from being substituted and deposited on the anode, and the bismuth concentration is high and the composition is stable. This has the effect that the layer can be easily and reliably formed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a tin-bismuth alloy plating apparatus according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a top view of a tin-bismuth alloy plating apparatus according to one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a plan view showing a schematic configuration of a film carrier tape for mounting electronic components according to an embodiment of the present invention.
4 is a cross-sectional view of an electronic component mounted on a film carrier tape for mounting an electronic component according to an embodiment of the present invention, and is a cross-sectional view taken along line AA 'of FIG.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view when the insulating film is transported to the tin-bismuth alloy plating apparatus according to one embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS
Claims (4)
前記被メッキ部材を前記メッキ槽に保持したメッキ液に浸漬させた状態で当該メッキ槽の長手方向に亘って搬送する搬送手段と、前記メッキ液にビスマス化合物を補充するビスマス補充手段とを具備し、前記アノードが、少なくとも表面がビスマスより貴な材料からなるものであると共に、前記電圧印加手段が、パルス電圧を印加するものであり、前記被メッキ部材が、連続する絶縁フィルムの表面に導電層からなる配線パターンが設けられたフィルムキャリアテープであり、前記メッキ液はビスマスの濃度が10〜20重量%の高濃度組成であり、前記搬送手段により前記被メッキ部材を搬送しながら前記導電層上に連続的に錫−ビスマス合金メッキを施すことを特徴とする錫−ビスマス合金メッキ装置。An anode and a cathode immersed in a plating solution held in a plating tank, and voltage applying means for applying a voltage to the anode and the cathode are provided, and a member to be plated held in the plating solution is plated with tin-bismuth alloy. In the tin-bismuth alloy plating apparatus to be applied,
The plating apparatus includes: a conveying unit that conveys the member to be plated in a plating solution held in the plating tank while being immersed in a plating solution along a longitudinal direction of the plating tank; and a bismuth replenishing unit that replenishes the plating solution with a bismuth compound. The anode is at least a surface made of a material more noble than bismuth , and the voltage applying means applies a pulse voltage , and the member to be plated has a conductive layer on the surface of a continuous insulating film. Wherein the plating solution has a high concentration of bismuth in a concentration of 10 to 20% by weight, and the plating solution is provided on the conductive layer while transporting the member to be plated by the transporting means. A tin-bismuth alloy plating apparatus, wherein a tin-bismuth alloy plating is continuously performed on the plating.
前記メッキ液はビスマスの濃度が10〜20重量%の高濃度組成であり、前記被メッキ部材が、連続する絶縁フィルムの表面に導電層からなる配線パターンが設けられたフィルムキャリアテープであり、前記アノードとして少なくとも表面がビスマスより貴な材料からなるものを用いると共に当該アノード及び前記カソードにパルス電圧を印加し、前記メッキ液にビスマス化合物の補充を行いながら、前記被メッキ部材を前記メッキ槽に保持した前記錫−ビスマス合金メッキ液に浸漬させた状態で当該メッキ槽の長手方向に亘って搬送しながら前記導電層上に連続的に錫−ビスマス合金メッキ加工を施すことを特徴とする錫−ビスマス合金メッキ方法。An anode immersed in a plating solution held in a plating tank, and a cathode in contact with the member to be plated, and a tin-coated member held in the plating solution is applied by applying a voltage to the anode and the cathode. In a tin-bismuth alloy plating method of applying a bismuth alloy plating,
The plating solution is a high-concentration composition having a bismuth concentration of 10 to 20% by weight, and the member to be plated is a film carrier tape provided with a wiring pattern made of a conductive layer on a surface of a continuous insulating film; At least the surface of the anode is made of a material more noble than bismuth, and a pulse voltage is applied to the anode and the cathode to hold the member to be plated in the plating tank while replenishing the plating solution with a bismuth compound. Tin-bismuth alloy plating is continuously performed on the conductive layer while being transported in the longitudinal direction of the plating tank while being immersed in the tin-bismuth alloy plating solution. Alloy plating method.
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