JP3565218B2 - アンテナレベル表示装置及び方法、並びに、受信装置 - Google Patents

アンテナレベル表示装置及び方法、並びに、受信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタルBS(Broadcast Satellite )放送を受信する受信チューナや、ディジタルBSチューナを内蔵したテレビジョン受像機において、アンテナレベルの表示を行うのに用いて好適なアンテナレベル表示装置及び方法、並びに、受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
衛星放送の受信チューナや衛星放送チューナ内蔵のテレビジョン受像機等の衛星放送の受信機には、アンテナで受信した衛星からの受信信号のC/N(Carrier/Noise)比を表示するアンテナレベル表示機能が備えられている。このアンテナレベル表示機能は、大きく分けて、2つの役割のために利用されている。
【0003】
第1番目の役割は、アンテナを設置してその方向を調整する際に、アンテナからの信号の受信レベルの値が最大となるように、アンテナの向きを調整することである。衛星放送では、鋭い指向性を有するパラボラアンテナで、衛星からの信号を受信するようにしている。アンテナレベル表示を見ながらアンテナの方向を調整することにより、受信信号のC/N比をなるべく高い値に設定し、受信不能になるまでのC/N比のマージンを大きく取れるようにし、降雨等による受信環境の悪化に対応できる受信環境の設定を促すことができる。
【0004】
第2番目の役割は、受信障害が生じた場合に、その障害の原因を調査することである。受信障害が生じたとき、その原因は、大きく分けて、受信環境の悪化による場合と、受信機内部の故障による場合とがある。受信環境の悪化による受信障害が生じたか否かは、アンテナレベル表示から判断できる。すなわち、受信環境悪化による受信障害が発生した場合には、アンテナレベル表示から、受信信号のC/N比の値が十分に取れているか否かが調査される。アンテナレベルが十分でなければ、受信環境の悪化による受信障害と判断できる。この場合、アンテナが衛星の方向に正しく向いていなかったり、電波の障害物となる建物があるようなことが考えられる。また、この場合、コンバータの故障や、フィーダの断線、コネクタの不良なども考えられる。これに対して、アンテナレベルが十分なら、少なくとも、衛星からの信号はアンテナで正常に受信されており、受信機内部やテレビジョン受像機側に故障がある可能性が高いと判断できる。
【0005】
アンテナレベル表示は、従来のアナログBS放送の受信機では、AGC(Automatic Gain Control)アンプのゲインに基づいて行っている(例えば特許第3134412号)。すなわち、衛星放送の受信機の中間周波増幅段には、受信信号のレベルを一定とするために、AGC回路が設けられる。AGC回路では、受信信号を検波して受信信号レベルが検出され、この受信信号レベルに基づいて、AGCアンプのゲインが設定される。このAGCアンプの設定ゲインがアンテナレベルとして表示される。
【0006】
このように、従来のアナログBS放送の受信機では、AGCアンプのゲインを用いてアンテナレベルを表示しているが、ディジタル変調方式を使うディジタルBS放送の受信機の場合には、AGCアンプのゲインを用いてアンテナレベルを表示するのでは、十分な精度が得られない。このため、従来のディジタル衛星放送の受信機では、IQ平面上にマッピングされた信号点の座標、すなわちコンスタレーションからC/N比が求められる。
【0007】
つまり、ディジタルBS放送では、変調方式として、例えば、8PSK(PhaseShift Keying )変調が用いられる。8PSK変調では、I軸と、それに直交するQ軸とからなるIQ平面上において、図7示すような8つの信号点P1〜P8に対応してデータが配置される。
【0008】
一般的に、信号波に含まれるノイズを全くのランダムノイズであると仮定すると、図8に示すように、受信信号の信号点は、本来のノイズがないときの信号点S1及びS2を中心として、正規分布に従った確率分布で分散する。すなわち、信号点S1にあるべき受信信号の信号点が図8において曲線A1で示すように分散し、これに隣接する信号点S2にあるべき受信信号の信号点が曲線A2で示すように分散する。このように分散したとすると、隣接する符号の信号点S1及びS2の中間点を越えた領域L1内にある受信信号は、間違った符号として受信される。
【0009】
この関係より、受信信号の信号点の偏差とC/N比とを関係づけることができる。すなわち、信号波に含まれるノイズをランダムノイズであると仮定すると、IQ平面上の受信信号の信号点の振れ幅は、C/N比の大きさに対応する。
【0010】
IQ平面上の受信信号の信号点の振れ幅の平均値からC/N比の値を求める場合には、復調回路において、受信信号の信号点がIQ平面上にマッピングされ、I信号及びQ信号から各信号点の振れ幅の平均値が計測される。そして、ランダムノイズを重畳して任意のC/N比の変調信号が設定できる測定系が用意される。この測定系において、受信された信号点の振れ幅の平均値が測定される。そして、測定される各信号点の振れ幅の平均値の値と、C/N比の値との換算テーブルが作成される。この換算テーブルがROM(Read Only Memory)に格納される。
【0011】
信号が受信されると、復調回路において、受信信号がIQ平面上にマッピングされ、信号点の振れ幅の平均値が測定される。この受信信号の信号点の振れ幅の平均値から、ROMに格納されている換算テーブルを使って、C/N比の値が求められる。このようにして、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅から得られたC/N比の値がアンテナレベルとして表示される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、日本のディジタルBS放送は、アナログBS放送と同様に、赤道上空、東経110度の静止衛星を使って、12GHz帯で放送が行われている。したがって、アナログBS放送からディジタルBS放送に移行する際に、アンテナについては、アナログBS放送で使用したものを引き続き使うことができる。アナログBS放送からディジタルBS放送に移行する際に、アナログBS放送で使用していたアンテナを引き続き使うと、アンテナを別途購入する必要がないと共に、アンテナの向きを調整し直す必要がなく、アナログBS放送からディジタルBS放送に、手軽に移行できる。このため、多くのユーザは、ディジタルBS放送を受信する際に、アナログBS放送を受信するのに使っていたアンテナをそのままディジタルBS放送の受信用に使用している。
【0013】
ところが、アナログBS放送の受信用に使用していたアンテナを使ってディジタルBS放送を受信すると、アンテナレベル表示では十分なC/N比の値を示しているにも関わらず、受信障害が生じることが報告されている。その原因としては、以下のように考察される。
【0014】
BS放送を受信するためのアンテナには、12GHz帯の受信信号を1GHz帯の中間周波信号に変換するためのコンバータが搭載されている。アナログBS放送を受信していたアンテナに搭載されていたコンバータの中には、位相ノイズを多く含むものもある。しかしながら、アナログBS放送は、アナログビデオ信号をFM変調して送っていたため、FM残留ノイズに対して耐性が強く、位相ノイズを多く含むコンバータを搭載したアンテナでも、正常に受信することができる。
【0015】
これに対して、ディジタルBS放送で使われている8PSK変調方式では、各信号点間の距離が短いために、位相ノイズが大きい場合には、復調回路は隣接する符号と誤って判断され、受信特性が劣化することがある。したがって、アナログBS放送の受信用に使用していたアンテナを使ってディジタルBS放送を受信すると、コンバータの位相ノイズにより、受信障害が生じることがあると考えられる。
【0016】
このように、コンバータの位相ノイズの影響により受信障害が発生したときに、位相ノイズによるC/N比の劣化を忠実に反映させて、アンテナレベルが表示されれば、適切な処置を講じやすい。
【0017】
すなわち、アンテナレベル表示の役割のひとつは、前述したように、受信障害が生じた場合に、その障害の原因を調査することである。したがって、例えば、コンバータの位相ノイズの影響により受信障害が発生したときには、アンテナレベルの確認が行われる。このとき、位相ノイズによるC/N比の劣化が忠実に反映されれば、ノイズに対するキャリアレベルが下がるので、アンテナレベルとして表示されるC/N比が下がることになる。アンテナレベルが下がれば、その原因は、少なくとも、衛星放送受信機やテレビジョン受像機側にあるのではなく、アンテナ系の受信環境の悪化によるものであることが分かり、適切な処置を講じやすい。
【0018】
ところが、従来のディジタルBS受信機では、前述したように、ノイズをランダムノイズと仮定して、IQ平面上の信号点の振れ幅からC/N比の値を求めていたため、位相ノイズによるC/N比の劣化を忠実に反映しないという問題がある。
【0019】
つまり、従来のディジタルBS放送のC/N比の測定方法では、ノイズが正規分布に従うランダムノイズと仮定しているが、実際の受信信号に重畳するノイズはランダムノイズに限ったわけではなく、上述のように、位相ノイズを含む場合もある。位相ノイズは、周波数成分に偏りのあるノイズを含んでいる。
【0020】
ノイズが正規分布に従うランダムノイズなら、受信信号の信号点の分布は、図9Aに示すように、真円に広がることになるが、位相ノイズがあると、受信信号の信号点の分布は、真円には広がらず、図9Bに示すように、円周方向に広がってくることが分かっている(参照論文IEEE Trans. On Consumer Electronics, Vol.41, No.3, Aug. 1995 QAM FOR TERRESTRIAL AND CABLE TRANSMISSION)。このため、受信信号に位相ノイズが含まれると、受信信号の信号点の分布が真円の円周となることを想定して作成された従来のC/N比の換算テーブルでは、正確なC/N比の評価ができない。
【0021】
このように、従来のディジタルBS放送のアンテナレベル表示では、位相ノイズに対して忠実にC/N比が測定されないため、例えば、コンバータの位相ノイズに起因した受信障害が発生しても、十分なアンテナレベルであると表示されてしまうことがある。その結果、消費者、製造者双方にとって、調査等にかかる費用負担が大きくかかることになる。
【0022】
そこで、周波数方向のノイズを位相ノイズの項目として新たに設けて表示する方法が考えられるが、ランダムノイズと位相ノイズの表示をすると、一般的なユーザには、2つのノイズについての情報を理解して使い分けることを強いることになり、負担が大きい。
【0023】
また、受信信号の劣化が画質劣化に及ぼす影響を忠実に表す指標として、実際に生じたエラー数をカウントしてアンテナレベルにする考え方がある。ところが、エラー数をカウントしてアンテナレベルとするような方法を採用すると、C/N比の値が高くなるほど、C/N比を計測するのに長時間の測定が必要になるという問題が生じる。
【0024】
すなわち、図10は、各C/N比におけるビットエラーレートと、エラー1個を観測できるまでの観測時間を示すものである。図10に示すように、C/N比の値が高くなるほど、ビットエラーレートが低くなることになり、エラー1個を観測できるまでの観測時間が長くなる。例えば、C/N比が6dBのときには、エラー1個を観測するまでの時間は1.2m秒であるが、C/N比が12dBになると、エラー1個を観測するまでの時間は460秒にもなる。したがって、エラー数をカウントしてアンテナレベルとするような方法を採用すると、特に、C/N比が高くなると、長時間の測定が必要になる。
【0025】
このように、エラーの数をカウントしてアンテナレベルとする方法では、C/N比が高くなると、長時間の測定が必要になるのでは、アンテナレベルの表示を見ながら、アンテナ位置を調整することが難しくなる。すなわち、初期設定時には、ユーザは、アンテナレベル画面を見ながら、この数値を上げるようにアンテナ方向を調整する。この場合、C/N比の値がアンテナレベルに反映されるまでの時間を0.5秒から1秒以内に抑えられていることが望まれる。しかも、アンテナ位置を調整する際には、ディジタル衛星放送において、降雨減衰等によるC/N比の低下を考慮すると、アンテナ調整時になるべくアンテナレベルが高く取れるように設定し、受信不能になるまでのC/N比のマージンを大きく取れるようにすることが重要である。ところが、ビットエラーレートからC/N比を計測するのでは、C/N比が高い状態で短時間にC/N比を計測することができず、アンテナレベルを見ながら、アンテナの向きを正しく調整できない。
【0026】
したがって、この発明の目的は、衛星放送を受信する際に、画質劣化を忠実に反映させたアンテナレベルが表示できるアンテナレベル表示装置及び方法、並びに、受信装置を提供することにある。
【0027】
この発明の他の目的は、アンテナの方向を決める際に、反応性が良好で、安定したアンテナレベルが表示できるアンテナレベル表示装置及び方法、並びに、受信装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
この発明は、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比を算出する第1のC/N比算出手段と、
受信信号のエラーレートに基づくC/N比を算出する第2のC/N比算出手段と、
第1のC/N比算出手段により求められたIQ平面にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比と、第2のC/N比算出手段により求められたエラーレートに基づくC/N比とから、アンテナレベルとして表示すべきC/N比を求める判断手段と、
判断手段により求められたC/N比をアンテナレベルとして表示する表示手段と
を備えるようにしたアンテナレベル表示装置である。
【0029】
この発明は、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点に基づくC/N比を算出すると共に、エラーレートに基づくC/N比を算出し、
IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点に基づくC/N比とエラーレートに基づくC/N比とから、アンテナレベルとして表示すべきC/N比を求める判断して表示する
ようにしたアンテナレベル表示方法である。
【0030】
この発明は、ディジタルテレビジョン放送を受信する受信装置において、
ディジタルテレビジョン放送の受信信号を復調する復調手段と、
復調されたIQ平面にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比を算出する第1のC/N比算出手段と、
復調された受信信号のエラーレートに基づくC/N比を算出する第2のC/N比算出手段と、
復調された第1のC/N比算出手段により求められたIQ平面にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比と、第2のC/N比算出手段により求められたエラーレートに基づくC/N比とから、アンテナレベルとして表示すべきC/N比を求める判断手段と、
判断手段により求められたC/N比をアンテナレベルとして表示する表示手段と
を備えるようにした受信装置である。
【0031】
C/N比の検出には、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値に基づいてC/N比の値を求めるやり方と、ビットエラーレートに基づいてC/N比を求めるやり方がある。IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値に基づいてC/N比の値を求めるようにした場合には、C/N比の高い領域でも安定していて高い精度のC/N比の値の測定が可能であるが、ランダムノイズ以外の想定されていないノイズについては正確な評価ができない。一方、ビットエラーレートからC/N比を求めるやり方は、高いC/N領域では時間応答特性が劣るが、ノイズの種類に関わらず受信信号の劣化を正確に評価することができる。
【0032】
そこで、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値に基づいて計測されたC/N比の値と、ビットエラーレートに基づいて計測されたC/N比の値から表示すべきC/N比を判断し、適応的に切り替えて表示するようにしている。これにより、コンバータ等の位相ノイズに起因して受信環境が悪化したような場合でも、受信状況に反映したアンテナレベルを表示させることができる。また、アンテナレベルを見ながら、アンテナの向きを調整するような場合には、反応性が良く、安定したアンテナレベルを表示させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用されたディジタルBS放送の受信装置の一例を示すものである。図1において、例えば12GHz帯の電波で衛星を介して送られてくるディジタル衛星放送の電波は、パラボラアンテナ1で受信され、パラボラアンテナ1に取り付けられたコンバータ2で、例えば、1GHz帯の第一中間周波信号に変換される。このコンバータ2の出力がケーブル3を介して、チューナ回路4に供給される。
【0034】
チューナ回路4には、マイクロプロセッサ25から選局信号が供給される。チューナ回路4により、マイクロプロセッサ25からの選局信号に基づいて、受信信号の中から、所望の搬送波周波数の信号が選択され、選択された搬送波周波数の信号が第二中間周波信号に変換される。
【0035】
チューナ回路4からの中間周波信号がAGC回路5に供給される。AGC回路5により、チューナ回路4からの中間周波信号が増幅される。また、AGC回路5では、受信信号の信号レベルが一定となるように、そのゲインが制御される。AGC回路5の出力が復調回路6に供給される。
【0036】
復調回路6では、BPSK(Binary Phase Shift Keying )と、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying )と、8PSK(8相PSK)の復調処理が行える。
【0037】
すなわち、ディジタルBS放送では、BPSKと、QPSKと、8PSKとにより、階層化伝送が行われている。8PSK変調では、1シンボル当たりの情報量は増えるが、降雨による減衰があると、エラーレートが悪化する。これに対して、BPSKやQPSKでは、1シンボル当たりの情報量は少なくなるが、降雨による減衰があっても、エラーレートはさほど低下しない。
【0038】
送信側では、1つのTSパケットを1スロットに対応させて、各TSパケットが48スロットで構成されるフレームにマッピングされる。各スロット毎に、変調方式や符号化方式を割り当てることができる。各スロットに割り当てられたられた変調方式の種別や符号化率は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号により送られる。そして、8フレームを単位としてスーパーフレームが構成され、スロットの位置毎にインターリーブが行われる。
【0039】
復調回路6で、トランスポートストリームが復調される。この復調回路6の出力は、ビタビ復号回路7に供給される。ビタビ復号回路7で、内符号のエラー訂正処理が行われる。ビタビ復号回路7の出力がエラー訂正回路8に供給される。エラー訂正回路8で、外符号のエラー訂正処理が行われる。
【0040】
すなわち、ディジタルBS放送では、エラー訂正符号化方式としては、外符号にリード・ソロモン符号(204,188)、内符号に、トレリス符号、畳み込み符号が用いられる。ビタビ復号回路7により、内符号のエラー訂正処理が行われる。リード・ソロモン符号によるエラー訂正回路8により、外符号のエラー訂正処理が行われる。
【0041】
エラー訂正回路8の出力がデスクランブラ9に供給される。デスクランブラ9で、CAS(Condition Access System )制御が行われる。
【0042】
つまり、限定受信の場合には、トランスポートストリームに暗号化が施されている。個人情報はICカード10に格納されており、ICカード10は、カードインターフェース11を介して装着される。
【0043】
デスクランブラ9には、受信されたECM(Encryption Control Message)及びEMM(Entitlement Management Message)のセクションの情報が供給されると共に、ICカード10に記憶されているデスクランブル用の鍵データが供給される。限定受信の場合には、デスクランブラ9により、受信されたECMやEMMと、ICカード10の情報を用いて、デスクランブルが行われる。
【0044】
また、モデム12が設けられ、課金情報がモデム12を介して、電話回線により、番組の放送センタに送られる。
【0045】
デスクランブラ9でデスクランブルされたトランスポートストリームは、デマルチプレクサ13に送られる。
【0046】
デマルチプレクサ13は、受信されたトランスポートストリームの中から、所望のパケットのストリームを分離するものである。パケットのヘッダ部にはパケット識別子(PID)が記述されている。デマルチプレクサ13で、このPIDに基づいて、所望のプログラムのビデオPES(Packetized Elementary Stream)パケット、オーディオPESパケット、データパケット、PSI(Program Specific Information)及びSI(Specific Information)のパケットに、各パケットが分離される。
【0047】
所望のプログラムのビデオPESパケットは、ビデオデコーダ14に送られ、オーディオPESパケットは、オーディオデコーダ15に送られる。データパケット、PSI及びSIのパケットは、マイクロプロセッサ25に送られる。
【0048】
ビデオデコーダ14は、デマルチプレクサ13からのビデオPESパケットを受け取り、MPEG(Moving Picture Coding Experts Group )2方式のデコード処理を行って、ビデオ信号を再生するものである。再生されたビデオ信号は、出力端子16から出力される。
【0049】
オーディオデコーダ15は、デマルチプレクサ13からのオーディオPESパケットを受け取り、MPEG2−AAC(MPEG2 Advanced Audio Coding )のデコード処理を行って、オーディオ信号を形成するものである。再生されたオーディオ信号は、出力端子17から出力される。
【0050】
操作入力は、入力キー18により与えられる。入力キー18は、例えば、受信機のパネルに配置される各種のキーやスイッチである。また、操作入力は、赤外線リモートコントローラ20により行うことができ、赤外線リモートコントローラ20からの赤外線コマンド信号を受光する受光部21が設けられ、受光部21からの信号がマイクロプロセッサ25に送られる。
【0051】
各種の設定状態は、表示部19により行われる。表示部19は、例えば、パネルに配設される液晶ディスプレイや、LED(Light Emitting Diode)素子である。更に、マイクロプロセッサ25からの表示信号はOSD(On Screen Display)回路22に供給され、OSD回路22の出力が加算器23により、ビデオ信号に合成される。これにより、各種の設定状態を受像画面中に重畳表示させることができる。
【0052】
この発明は、上述のようなディジタルBS放送受信機において、アンテナレベルを表示部19、又はOSD回路22により画面上に表示させるのに用いることができる。
【0053】
図2は、この発明が適用されたアンテナレベル表示回路の一例を示すものである。この実施の形態では、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅から得られるC/N比の値と、エラーレートから得られるC/N比の値とを使って、アンテナレベルの表示を行うようにしている。
【0054】
図2において、受信信号がAGC回路5を介して出力され、このAGC回路5の出力が復調回路6に供給される。復調回路6は、ローカル発振器51と、乗算器52A及び52Bと、90度移相器53と、ローパスフィルタ54A及び54Bと、A/Dコンバータ55A及び55Bと、PSK復調回路56とを備えている。
【0055】
ローカル発振器51、乗算器52A及び52B、90度移相器53は、直交検波回路を構成している。AGC回路5の出力は、乗算器52A及び52Bに供給される。ローカル発振器51からは、キャリア信号が出力される。ローカル発振器51の出力が乗算器52Aに供給されると共に、90度移相器53を介して、乗算器52Bに供給される。
【0056】
乗算器52Aで、受信信号と発振器51からのキャリア信号とが乗算される。乗算器52Bで、受信信号と、90度位相がシフトされたキャリア信号とが乗算される。乗算器52A及び52Bの出力から、I軸方向の信号成分とQ軸方向の信号成分とが得られる。乗算器52A及び52Bの出力は、ローパスフィルタ54A及び54Bにそれぞれ供給され、不要な帯域成分が除去される。ローパスフィルタ54A及び54Bの出力がA/D(Analog to Digital)コンバータ55A及び55Bにそれぞれ供給される。A/Dコンバータ55A及び55Bで、I軸方向及びQ軸方向の信号成分がディジタル化される。A/Dコンバータ55A及び55Bの出力がPSK復調回路56に供給される。
【0057】
PSK復調回路56により、A/D変換されたI軸方向及びQ軸方向の信号成分がIQ平面上にマッピングされる。マッピングされた信号点に割り当てられた符号から、ディジタル信号が復調される。復調されたディジタル信号がトランスポートストリームとして出力される。
【0058】
また、PSK復調回路56は、I軸方向及びQ軸方向の復調信号から、信号点の振れ幅の平均値を計測する機能を持っている。受信信号の信号点の振れ幅の平均値は、PSK復調回路56から、マイクロプロセッサ25に供給される。マイクロプロセッサ25で、受信信号の各信号点の振れ幅の平均値から、C/N比が求められる。
【0059】
すなわち、予め、ランダムノイズを重畳して任意の強さのC/N比に変調された信号が生成できる測定系が用意される。この測定系において、復調回路6のPSK復調回路56から得られるIQ平面上の信号点の振れ幅の平均値が計測される。このIQ平面上の信号点の振れ幅の平均値の計測値から、図3に示すように、各信号点の振れ幅の平均値(CN_Read)とC/N比(CN_reg)との換算テーブルが作成される。この換算テーブルがマイクロプロセッサ25のROM61に保持される。
【0060】
図2において、放送信号が受信されると、受信信号から得られるIQ平面上の信号点の振れ幅の平均値(CN_Read)がPSK復調回路56からマイクロプロセッサ25に供給される。マイクロプロセッサ25には、上述したように、信号点の振れ幅の平均値(CN_Read)に対するC/N比の値(CN_reg)の換算テーブルのROM61が設けられている。このROM61のテーブルをアクセスすることにより、受信された信号から得られる各信号点の振れ幅の平均値(CN_Read)に対応するC/N比(CN_reg)が求められる。
【0061】
また、PSK復調回路56で復調されたデータは、ビタビ復号回路7に供給される。ビタビ復号回路7で、軟判定、最尤復号により、内符号のエラー訂正処理が行われる。このビタビ復号回路7の出力は、RSエラー訂正回路8に供給される。RSエラー訂正回路8により、リード・ソロモン符号により、外符号のエラー訂正処理が行われる。
【0062】
また、ビタビ復号回路7からは、内符号により訂正された復調データが出力される。このビタビ復号回路7の出力がデータ生成回路57に供給される。データ生成回路57の出力が比較回路58に供給される。また、比較回路58には、PSK復調回路56で復調された、エラー訂正前の復調データが供給される。
【0063】
比較回路58で、エラー訂正前の復調データと、内符号によるエラー訂正後の復調データとが比較される。これにより、ビットエラーが検出される。この比較回路58の出力がビットエラーカウンタ59に供給される。ビットエラーカウンタ59で、ビットエラーがカウントされる。これにより、ビットエラーレートが求められる。
【0064】
なお、データ生成回路57は、エラー訂正前のデータとエラー訂正後のデータとが比較できるように、ビタビ復号回路7からのデータを処理するものである。すなわち、エラー訂正前の受信データには、内符号として畳み込み符号が付加されているが、ビタビ復号回路7で内符号によるエラー訂正処理が行われるため、ビタビ復号回路7の出力には、畳み込み符号が付加されていない。そこで、エラー訂正前のデータとエラー訂正後のデータとが比較できるように、データ生成回路57で、畳み込み符号を付加するようにしている。
【0065】
ビットエラーカウンタ59の出力がマイクロプロセッサ25に供給される。マイクロプロセッサ25で、ビットエラーカウンタ59の出力から求められるビットエラーのカウント数に基づいて、C/N比が求められる。
【0066】
すなわち、前述の受信信号から得られる信号点の振れ幅の平均値からC/N比を求める場合と同様に、予め、ランダムノイズを重畳して任意のC/N比に変調された信号が生成できる測定系が用意される。この測定系において、ビットエラーカウンタ59から得られるビットエラーレートが計測される。これにより、図4に示すように、ビットエラーレート(BER_Read)とC/N比値(CN_BER)との換算テーブルが作成される。この換算テーブルがマイクロプロセッサ25のROM62に保持される。
【0067】
図2において、放送信号が受信されると、受信信号から得られるビットエラーレート(BER_Read)がビットエラーカウンタ59から得られる。このビットエラーレート(BER_Read)がマイクロプロセッサ25に供給される。マイクロプロセッサ25には、上述のように、ビットエラーレート(BER_Read)に対するC/N比の値(CN_BER)の変換テーブルのROM62が設けられている。このROM62の変換テーブルをアクセスすることにより、受信された信号のビットエラーレート(BER_Read)に対応するC/N比の値(CN_BER)が求められる。
【0068】
このように、この例では、受信信号の各信号点の振れ幅の平均値からC/N比の値が求められると共に、ビットエラーレートからC/N比の値が求められる。マイクロプロセッサ25の判断部63では、この受信信号の各信号点の振れ幅の平均値から得られるC/N比の値と、ビットエラーレートから得られるC/N比の値とから、受信状況に合ったC/N比の値が求められ、このC/N比の値がアンテナレベルとして表示部19(又はOSD回路22)により表示される。
【0069】
つまり、一般的に、信号環境の良し悪しはC/N比の値をもって論ざれることが多く、アンテナレベルとしても最も信頼性の高い評価尺度として、C/N比の値が使われている。前述したように、受信する信号に含まれるノイズの種類をランダムノイズと仮定すると、ノイズは正規分布に従うため、受信信号の信号点の集合は、ノイズが強くなるにつれて真円の形で半径が広がっていく。このため、従来では、この半径とC/N値を1対1に対応づけ、受信信号の信号点の振れ幅の平均値とC/N比の値との換算テーブルを作成していた。しかしながら、この方法は、ノイズが正規分布に従うランダムランダムノイズと仮定した場合であり、例えば、位相ノイズを含むような場合には、求められるC/N比の値が信号環境の善し悪しを反映しない。
【0070】
そこで、この実施の形態では、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値から求められるC/N比の値と、ビットエラーレートから求められるC/N比の値とを使うことにより、信号環境の良し悪しを忠実に反映するようなC/N比の値を表示させるようにしている。
【0071】
図5は、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値により求められるC/N比の値と、ビットエラーレートから求められるC/N比の値とから、アンテナレベルとして表示するC/N比の値を決める際の処理を示すフローチャートである。図5に示す処理では、IQ平面上にマッピングされる受信信号の信号点の振れ幅から得れるC/N比の値(CN_reg)と、ビットエラーレートから得られるC/N比の値(CN_BER)とを比較し、その値が小さい方を最終的なC/Nの値として採用するようにしている。
【0072】
図5において、先ず、PSK復調回路56から、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値(CN_Read)が求められ(ステップST1)、この受信信号の信号点の振れ幅の平均値(CN_Read)から、ROM61により、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅から求められるC/N比の値(CN_reg)が算出される(ステップST2)。
【0073】
また、ビットエラーカウンタ59の出力からビットエラーレート(BER_Read)が求められ(ステップST3)、このビットエラーレート(BER_Read)から、ROM62により、ビットエラーレートによるC/N比の値(CN_BER)が算出される(ステップST4)。
【0074】
そして、IQ平面上にマッピングされた信号点の振れ幅の平均値(CN_Read)から得られるC/N比の値(CN_reg)と、ビットエラーレート(CN_BER)から得られるC/N比の値(CN_BER)とが比較される(ステップST5)。
【0075】
ここで、一般的には、各信号点の振れ幅の平均値から得られるC/N比の値(CN_reg)と、ビットエラーレートから得られるC/N比の値(CN_BER)とは、略一致するはずである。
【0076】
ステップST5での比較結果、IQ平面上にマッピングされた信号点の振れ幅から得られるC/N比の値(CN_reg)と、ビットエラーレートから得られるC/N比の値とが等しいか、或いは、信号点の振れ幅から得られるC/N比の値(CN_reg)の方がビットエラーレートから得られるC/N比の値(CN_BER)より低ければ、信号点の振れ幅から得られるC/N比の値(CN_reg)が表示すべきC/N比の値CNとされ(CN=CN_reg)(ステップST6)、この表示すべきC/N比の値CNがアンテナレベルとして、表示部19(又はOSD回路22)により表示される(ステップST7)。
【0077】
一般的には、各信号点の振れ幅の平均値から得られるC/N比の値(CN_reg)と、ビットエラーレートから得られるC/N比の値(CN_BER)とは、略一致することになるので、ステップST5で、IQ平面上にマッピングされた信号点の振れ幅から得られるC/N比の値(CN_reg)とビットエラーレートから得られるC/N比の値(CN_BER)とが等しいと判断されることになり、この場合には、IQ平面上にマッピングされた信号点の振れ幅から得られるC/N比の値(CN_reg)により、アンテナレベルが表示されることになる。
【0078】
ところが、例えば、位相ノイズが発生している場合のように、ランダムノイズ以外の要因が発生すると、ビットエラーレートから得られるC/N比の値(CN_BER)が低くなるのに、IQ平面上にマッピングされた信号点の振れ幅から得られるC/N比の値(CN_reg)はあまり変わらないというようなことがあり得る。
【0079】
ステップST5で、ビットエラーレートから得られるC/N比の値(CN_BER)が、IQ平面上にマッピングされる信号点の振れ幅から得られるC/N比の値(CN_reg)よりも低ければ、ビットエラーレートから得られるC/N比の値(CN_BER)が表示すべきC/N比の値CNとされ(CN=CN_BER)(ステップST8)、この表示すべきC/N比の値CNがアンテナレベルとして、表示部19(又はOSD回路22)により表示される(ステップST7)。
【0080】
以上のような処理により、即応性と高い分解能が求められるC/N比が高い時(低ビットエラーレート)には、従来のディジタルBS放送の受信機におけるアンテナレベルの表示と同様に、IQ平面上にマッピングされる信号点の振れ幅の平均値から得られるC/N比の値(CN_reg)を使って、アンテナレベルが表示される。位相ノイズのように、ランダムノイズ以外のノイズが原因で画質が劣化した場合においては、ビットエラーレートから換算されるC/Nの値(CN_BER)がC/N比の値として使用され、信号劣化がアンテナレベルに反映される。
【0081】
ところで、一般的に、誤り訂正符号は、ランダムなタイミングで生じるノイズよりも、連続的なバーストノイズを訂正する能力が劣る。このため、バーストノイズによって生じる瞬間的で連続的なビットエラーは、同じ確率で生じるランダムノイズと比べて、画質劣化が激しいという特性がある。そのため、ビットエラーレートが同じでも、ノイズの種類によって、画質劣化の程度が異なる場合がある。
【0082】
そこで、ビットエラーレートの値からC/N比を求める場合に、ビットエラーレートを評価する時間を短くして、短時間連続的に発生するビットエラーに敏感に反応させることが考えられる。
【0083】
しかしながら、ビットエラーレートの評価時間を短くすると、C/N比が全体に高い時のC/N比の値が不安定になり、精度が低くなってしまう。すなわち、図10からも分かるように、C/N比が高い時には、長い測定時間を必要とするにもかかわらず、バーストエラーに追随するために、エラーレートの評価時間を短くすると、もはやアンテナレベルの参照値とするには精度が荒くなりすぎてしまう。
【0084】
これに対して、IQ平面上にマッピングされる信号点の振れ幅の平均値によって求められたC/N比は、マッピングされる全ての信号点を計測しているので、受信機内を流れるストリーム中で最も高いビットレートによる信号点の集合が得られ、かつ、これらの点が平均化されるので、安定した値が得られる。そのため、C/N比の高い時には精度の高いC/Nを測定することが可能である。その反面、平均化の過程で、バースト的なノイズはランダムノイズと区別がつかなくなる。
【0085】
そこで、IQ平面上にマッピングされる信号点の振れ幅の平均値から得られるC/N比を安定性の高い指標として使い、逆に、ビットエラーレートから得れるC/N比を即応性の良い指標として使いわけるようにすることが考えられる。
【0086】
その方法としては、基本的に図5に示したフローチャートを実行するが、ステップST5の分岐処理の「CN_reg=<CN_BER」を、「CN_reg=<CN_BER+CN_margin」に置き換える。CN_marginなるマージンを設けることによって、ビットエラーレートにより得られるC/N比の値(CN_BER)の不安定さは、ある程度までは誤差(CN_margin)として切り捨てるようにし、高いC/N時には、IQ平面上にマッピングされる信号点の振れ幅の平均値から求められるC/N比の値(CN_reg)が使われるようにし、安定したアンテナレベルが得られるようにしている。そして、CN_marginを超えるなビットエラーレートによるC/N比の値(CN_BER)の低下が読み出せるようなら、バーストエラーが生じたものとして、ビットエラーレートによるC/N比の値(CN_BER)を用いるようにして、バーストエラーによる信号劣化をアンテナレベルにも反映させるようにしている。
【0087】
また、BSディジタル衛星放送では、BPSK、QPSK、8PSKの複数の変調方式を多重化して送出することが可能である。また、それぞれの変調方式毎にビットエラーレートに対するC/N比の値の特性は異なり、それぞれが異なったC/N比の範囲内でエラーを修正がすることができる。
【0088】
ビットエラーに対するC/N比の特性は、典型的には、C/N比が高いときには、エラーがなく、ビットエラーレートはほぼ0で横ばい状態が続き、C/N比がある程度以下に低下し、誤り訂正符号の限界を超えてしまうと、検出できるエラーレートは飽和するような特性となる。このため、ビットエラーレートからC/Nを換算しようとする場合、ビットエラーレートとC/N比との関係が直線的に変化している領域は限定される。
【0089】
現状のBSディジタル放送では、多くのサービスは8PSK方式で伝送され、TMCC情報は必ずBPSKで伝送されるために、ほぼ全てのトランスポンダにおいて、8PSKとBPSKの2通りの変調方式が用いられている。
【0090】
ここで、2つの変調方式におけるC/Nとビットエラーレート曲線をそれぞれ切り替え、直線性の良いところだけを利用して、より精度の高いC/Nを求める方法が考えられる。
【0091】
すなわち、図6は、BPSKと8PSKの2つの変調方式におけるC/N比の値とビットエラーレート特性を示しており、曲線B1はBPSKのときのビットエラーレートとC/N比との関係を示し、曲線B2は8PSKのときのビットエラーとC/N比との関係を示している。図6に示すように、C/N比が低い時点では、BPSKのときの方が、ビットエラーレートとC/N比との関係が直線的に変化している。そして、C/N比が高い時点では、8PSKのときの方が、ビットエラーレートとC/N比との関係が直線的に変化している。
【0092】
そこで、C/N比が明らかに低い時点では、BPSKが選択されて、ビットエラーレート(BER_Read1)が計測される。そして、読み出されたビットエラーレート(BER_Read1)から、BPSKのときのビットエラーレートとC/N比との関係を示す曲線B1に従って、C/N比の値(CN_BER1)が求められる。
【0093】
ここで、C/N比が徐々に上がり、得られるC/N比の値(CN_BER1)が所定の値T2よりも大きくなったら、BPSKから8PSKに、ビットエラーレートの計測が切り替えられる。そして、読み出されたビットエラーレート(BER_Read2)から、8PSKのときのビットエラーレートとC/N比との関係を示す曲線B2に従って、C/N比の値(CN_BER2)が求められる。
【0094】
反対に、C/N比が明らかに高い時点では、8PSKが選択されて、ビットエラーレート(BER_Read2)が計測され、読み出されたビットエラーレート(BER_Read2)から、8PSKのときのビットエラーレートとC/N比との関係を示す曲線B2に従って、C/N比の値(CN_BER2)が求められる。
【0095】
C/N比が徐々に下がり、得られるC/N比の値(CN_BER2)が所定の値T1よりも小さくなったら、8PSKからBPSKに、ビットエラーレートの計測が切り替えれる。そして、読み出されたビットエラーレート(BER_Read1)から、BPSKのときのビットエラーレートとC/N比との関係を示す曲線B1に従って、C/N比の値(CN_BER1)が求められる。
【0096】
このように、2つの変調方式におけるC/Nとビットエラーレートとの換算テーブルをそれぞれ切り替え、直線性の良いところだけを利用すると、より特性の優れたビットエラーレートによるC/N比の検出が行える。そして、上述のように、C/N比が上昇していくときの変調方式の切り換え点T2と、C/N比が下降していくときの変調方式の切り換え点T1とにヒステリシス特性を持たせてることで、より安定し精度の高いC/N換算を実現することができる。
【0097】
なお、上述の例では、ビットエラーレートからC/N比を求める場合に、エラー訂正前の復調データと、ビタビ復号により内符号の訂正がなされた復調データとを比較し、このデータをカウントしてエラーレートを求めているが、外符号のデータからエラーレートを求めるようにしても良い。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、C/N比の検出には、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値に基づいてC/N比の値を求めるやり方と、ビットエラーレートに基づいてC/N比を求めるやり方があり、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値に基づいてC/N比の値を求めるようにした場合には、C/N比の高い領域でも安定して高い精度のC/N比の値の測定が可能であるが、ランダムノイズ以外の想定されていないノイズについては正確な評価ができない。一方、ビットエラーレートからC/N比を求めるやり方は、高いC/N領域では時間応答特性が劣るが、ノイズの種類に関わらず受信信号の劣化を正確に評価することができる。
【0099】
そこで、この発明では、IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値に基づいて計測されたC/N比の値と、ビットエラーレートに基づいて計測されたC/N比の値とから表示すべきC/N比を判断し、適応的に切り替えて表示するようにしている。これにより、コンバータ等の位相ノイズに起因して受信環境が悪化したような場合でも、受信状況に反映したアンテナレベルを表示させることができる。また、アンテナレベルを見ながら、アンテナの向きを調整するような場合には、反応性が良く、安定したアンテナレベルを表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できるディジタルBS放送の受信装置の一例のブロック図である。
【図2】この発明が適用されたアンテナレベルの表示装置の一例のブロック図である。
【図3】信号点の振れ幅とC/N比との換算テーブルの説明に用いるグラフである。
【図4】ビットエラーレートとC/N比との換算テーブルの説明に用いるグラフである。
【図5】アンテナレベルとして表示するC/N比を求めるための処理を示すフローチャートである。
【図6】変調方式が異なる複数のビットレートのビットエラーレートに対するC/N比のテーブルの説明に用いるグラフである。
【図7】8PSKの信号点の配置を示すグラフである。
【図8】正規分布の場合のエラーの発生の説明に用いるグラフである。
【図9】ランダムノイズが発生したときと位相ノイズが発生したときの信号点の分布を示すグラフである。
【図10】エラーレートによるC/N比の検出の説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
1・・・パラボラアンテナ、2・・・コンバータ、4・・・チューナ回路、6・・・復調回路、7・・・ビタビ復号回路、8・・・エラー訂正回路、25・・・マイクロプロセッサ、51・・・ローカル発振器、52A,52B 乗算器、56・・・PSK復調回路、58・・・比較回路、59・・・ビットエラーカウンタ、63・・・判断部、61,62・・・ROM62

Claims (17)

  1. IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比を算出する第1のC/N比算出手段と、
    上記受信信号のエラーレートに基づくC/N比を算出する第2のC/N比算出手段と、
    上記第1のC/N比算出手段により求められた上記IQ平面にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比と、上記第2のC/N比算出手段により求められた上記エラーレートに基づくC/N比とから、アンテナレベルとして表示すべきC/N比を求める判断手段と、
    上記判断手段により求められたC/N比をアンテナレベルとして表示する表示手段と
    を備えるようにしたアンテナレベル表示装置。
  2. 上記第1のC/N比算出手段は、
    受信信号をI信号とQ信号とに直交検波する手段と、
    上記直交検波された信号からIQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値を算出する手段と、
    上記IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値に対応するC/N比の値が予め格納された換算テーブルとからなり、
    上記IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の平均値から、上記換算テーブルによりC/N比の値を算出する
    ようにした請求項1に記載のアンテナレベル表示装置。
  3. 上記第2のC/N比算出手段は、
    上記受信信号のエラーレートを検出する手段と、
    上記受信信号のエラーレートに対応するC/N比の値が予め格納された換算テーブルとからなり、
    上記受信信号のエラーレートから、上記換算テーブルによりC/N比を算出する
    ようにした請求項1に記載のアンテナレベル表示装置。
  4. 上記エラーレートを検出する手段は、
    エラー訂正前の受信信号の復調データと、エラー訂正後の受信信号の復調データとを比較する手段と、
    上記エラー訂正前の受信信号の復調データと、上記エラー訂正後の上記受信信号の復調データとの比較出力をカウントする手段とからなり、
    上記エラー訂正前の受信信号の復調データと、上記エラー訂正後の受信信号の復調データとの比較出力のカウント値からエラーレートを検出する
    ようにした請求項3に記載のアンテナレベル表示装置。
  5. 上記受信信号に変調形式の異なる複数のデータが多重化されている場合には、
    上記各変調方式毎に受信信号のビットエラーレートに対応するC/N比の値が予め格納された換算テーブルを用意し、
    上記各変調方式毎の換算テーブルのうち、上記ビットエラーレートに対応するC/N比の値が直線的に変化している部分を選択して使う
    ようにした請求項3に記載のアンテナレベル表示装置。
  6. 上記各変調方式毎の換算テーブルのうち、エラーレートに対応するC/N比の値が直線的に変化する部分を選択して使う際に、
    C/N比が上昇していくときの換算テーブルの切り換え点と、C/N比が下降していくときの換算テーブルの切り換え点とに、ヒステリシスを持たせる
    ようにした請求項5に記載のアンテナレベル表示装置。
  7. 上記判断手段は、上記IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比と、上記エラーレートに基づくC/N比とを比較し、
    上記エラーレートに基づくC/N比が、上記記受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比より低くなったら、上記エラーレートに基づくC/N比をアンテナレベルとして表示させ、
    それ以外では、上記記受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比をアンテナレベルとして表示させる
    ようにした請求項1に記載のアンテナレベル表示装置。
  8. 上記IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比と、上記エラーレートに基づくC/N比とを比較する際にマージンを設ける
    ようにしたようにした請求項7に記載のアンテナレベル表示装置。
  9. IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点に基づくC/N比を算出すると共に、エラーレートに基づくC/N比を算出し、
    上記IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点に基づくC/N比と上記エラーレートに基づくC/N比とから、アンテナレベルとして表示すべきC/N比を判断して表示する
    ようにしたアンテナレベル表示方法。
  10. 上記エラーレートに基づくC/N比の算出は、
    受信信号をI信号とQ信号とに直交検波し、
    上記直交検波された信号からIQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値を算出し、
    上記IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅の平均値に対応するC/N比の値が予め格納された換算テーブルを用意しておき、
    上記IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の平均値から、上記換算テーブルによりC/N比の値を算出する
    ようにした請求項9に記載のアンテナレベル表示方法。
  11. 上記エラーレートに基づくC/N比の算出は、
    上記受信信号のエラーレートを検出し、
    上記受信信号のエラーレートに対応するC/N比の値が予め格納された換算テーブルを用意しておき、
    上記受信信号のエラーレートから、上記換算テーブルによりC/N比を算出する
    ようにした請求項9に記載のアンテナレベル表示方法。
  12. 上記エラーレートの検出は、
    エラー訂正前の受信信号の復調データと、エラー訂正後の受信信号の復調データとを比較し、
    上記エラー訂正前の受信信号の復調データと、上記エラー訂正後の上記受信信号の復調データとの比較出力をカウントし、
    上記エラー訂正前の受信信号の復調データと、上記エラー訂正後の受信信号の復調データとの比較出力のカウント値からエラーレートを検出する
    ようにした請求項11に記載のアンテナレベル表示方法。
  13. 上記受信信号に変調形式の異なる複数のデータが多重化されている場合には、
    上記各変調方式毎に受信信号のビットエラーレートに対応するC/N比の値が予め格納された換算テーブルを用意し、
    上記各変調方式毎の換算テーブルのうち、上記ビットエラーレートに対応するC/N比の値が直線的に変化している部分を選択して使う
    ようにした請求項11に記載のアンテナレベル表示方法。
  14. 上記各変調方式毎の換算テーブルのうち、エラーレートに対応するC/N比の値が直線的に変化する部分を選択して使う際に、
    C/N比が上昇していくときの換算テーブルの切り換え点と、C/N比が下降していくときの換算テーブルの切り換え点とに、ヒステリシスを持たせる
    ようにした請求項13に記載のアンテナレベル表示方法。
  15. 上記受信信号の信号点に基づくC/N比と上記エラーレートに基づくC/N比とから、アンテナレベルとして表示すべきC/N比を求める判断は、
    上記IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比と、上記エラーレートに基づくC/N比とを比較し、
    上記エラーレートに基づくC/N比が、上記記受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比より低くなったら、上記エラーレートに基づくC/N比をアンテナレベルとして表示させ、
    それ以外では、上記記受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比をアンテナレベルとして表示させる
    ようにした請求項9に記載のアンテナレベル表示方法。
  16. IQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比と、上記エラーレートに基づくC/N比とを比較する際にマージンを設ける
    ようにしたようにした請求項15に記載のアンテナレベル表示方法。
  17. ディジタルテレビジョン放送を受信する受信装置において、
    上記ディジタルテレビジョン放送の受信信号を復調する復調手段と、
    上記復調されたIQ平面上にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比を算出する第1のC/N比算出手段と、
    上記復調された上記受信信号のエラーレートに基づくC/N比を算出する第2のC/N比算出手段と、
    上記復調された上記第1のC/N比算出手段により求められた上記IQ平面にマッピングされた受信信号の信号点の振れ幅に基づくC/N比と、上記第2のC/N比算出手段により求められた上記エラーレートに基づくC/N比とから、アンテナレベルとして表示すべきC/N比を求める判断手段と、
    上記判断手段により求められたC/N比をアンテナレベルとして表示する表示手段と
    を備えるようにした受信装置。
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