JP3564355B2 - 板状部品用保護カバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は板状部品用保護カバーに係り、特に電子回路基板の製造,検査及び出荷等の各作業工程にて電子回路基板の破損等を防止する為に用いる板状部品用保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年における電子回路基板(以下「PKG」とする。)の多種多様化,高密度化並びにLSI等の超小型電子部品の両面実装化に伴い、PKG上の配線電極には多くの超小型電子部品が実装されている。
【0003】
上記PKG上に実装された超小型電子部品は、例えば1005サイズのチップ部品では1〔kg−f〕程度の接合強度で半田付けされている。この為、PKG同士の接触等によって超小型電子部品に負荷がかかり、この超小型電子部品がPKGから脱落してしまうことがある。更には、PKGが破損(欠損)してしまうこともある。
【0004】
この為、従来、PKGの製造から検査までの工程、並びにその出荷工程において、超小型電子部品が実装された複数のPKGを、内部が仕切られた搬送用収納箱に1つずつ収納し一括して搬送している。これにより、搬送中にPKG同士が接触してしまうことを回避し、PKGの破損事故並びに超小型電子部品の脱落事故を防止している。
【0005】
しかしながら、作業者が搬送用収納箱にPKGを収納する際,或いは搬送用収納箱からPKGを取り出す際にPKGを搬送用収納箱に当ててしまい、PKGの破損事故並びに超小型電子部品の脱落事故が引き起こされる。更には、複数のPKGを同時に搬送用収納箱から出し入れする際にPKG同士を接触させてしまい、同様の破損事故並びに部品脱落事故が引き起こされるという新たな問題が生じている。
【0006】
この為、PKGを搬送用収納箱から出し入れする際には、PKGを搬送用収納箱に強干渉させない。更には、PKG同士を接触させないように1つずつ出し入れする等の作業方法の標準化を行い、各作業者自身の意識の基に上記事故の低減を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の如き作業方法の標準化は、それ自体を各々の作業者が遵守することによって初めてその効果を達成できるものであり、この作業方法の標準化には、少ない作業工数においてさえも常に細心の注意を払い作業を行わなければならないという「ムリ」、PKGを1つずつ出し入れしなければならないという「ムダ」、不慣れな作業者と熟練の作業者との経験の差による「ムラ」という問題が潜在している。
この為、依然PKGの破損事故並びに超小型電子部品の脱落事故は、製造から出荷までの一連の工程において、PKGを100個製造するに際しておよそ3.5件の割合で発生している。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、作業者の経験や勘に頼ることなく、即ち、如何なる作業者が搬送用収納箱からPKGの出し入れ作業を行っても、PKGの破損事故並びに超小型電子部品の脱落事故を有効に抑制することのできる板状部品用保護カバーを提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、保護対象物である板状部品の一方の面に沿って所定の長さに延設した第1の板状部材と、この第1の板状部材に対向すると共に板状部品の他方の面に沿って所定の長さに延設した第2の板状部材と、前記各板状部材の相互間に位置し前記第1の板状部材の両端から前記第2の板状部材に向けて各々延設した第3及び第4の板状部材と、前記第2の板状部材に対向すると共に前記第4の板状部材の先端から曲折し且つ所定の長さに延設した第5の板状部材とを備え
前記第3の板状部材に、前記保護対象物である板状部品の一端が有する第1の突出部材の形状に対応した形状から成る貫通穴を形成する一方
前記第4の板状部材の側には、前記保護対象物である板状部品の他端が有する少なくとも一つの第2の突出部材を保持する突出部材保持機構を前記第2の突出部材の位置に対応させて設けている。
【0010】
この為、この請求項1記載の発明では、第1の板状部材と第2の板状部材で板状部品を挟み保護することができ、且つ、第3の板状部材に形成された貫通穴と第4の板状部材に設けられた突出部材保持機構とによって、突出部材と共に板状部品を保持することができる。特に、板状部品用保護カバーの一端にて、第1の突出部材を上記貫通穴に挿入することができるので、板状部品用保護カバーの一端における板状部品用保護カバーと板状部品とのずれを抑制することができる。更に、板状部品用保護カバーの他端にて、上記突出部材保持機構により第2の突出部材を保持することができるので、板状部品用保護カバーの他端における板状部品用保護カバーと板状部品とのずれを抑制することができる。
以上により、板状部品用保護カバーの両端にて保護対象物である板状部品を保持することができるので、板状部品のずれ及び脱落を防止することができる。
【0011】
請求項2記載の発明では、前述した請求項1記載の発明において、第2の板状部材を、第3の板状部材の先端から延設すると共に、第1乃至第5の各板状部材を一枚の帯状部材で形成している。
【0012】
この為、この請求項2記載の発明では、前述した請求項1記載の発明と同等に機能するほか、部品点数の削減が図れると共に、主要部分が簡単な展開形状で形成されているので、板状部品用保護カバーの組み立てを容易に行うことができる。
【0013】
請求項3記載の発明では、前述した請求項1又は2記載の発明において、第5の板状部材を、第2の突出部材に近接して配設している。
そして、前述した突出部材保持機構を、第1の板状部材の平面における延長平面上に向けて第5の板状部材から所定の長さに各々立設した第6及び第7の板状部材で構成し、この第6及び第7の板状部材を、第2の突出部材に近接して配設している。
【0014】
この為、この請求項3記載の発明では、前述した請求項1又は2記載の発明と同等に機能するほか、第2の突出部材を二方向から保持することができるので、保護対象物である板状部品のずれ及び脱落をより有効に防止することができる。
【0015】
請求項4記載の発明では、前述した請求項3記載の発明において、第1及び第2の板状部材を略矩形に形成し、この略矩形の長さを、保護対象物である板状部品の一端と他端との間隔よりも長く設定している。更に、第6及び第7の板状部材を第5の板状部材の両端から各々延設している。
【0016】
この為、この請求項4記載の発明では、前述した請求項3記載の発明と同等に機能するほか、第6及び第7の板状部材により幅方向にて各第2の突出部材を保持することができる。
【0017】
請求項5記載の発明では、前述した請求項3又は4記載の発明において、第1乃至第5の各板状部材の各幅を、二つの第2の突出部材の間隔に対応した一定の幅に形成すると共に、第6及び第7の板状部材における外側の各平面の平面間距離を、第1乃至第5の各板状部材の各幅と同等に設定している。
【0018】
この為、この請求項5記載の発明では、前述した請求項3又は4記載の発明と同等に機能するほか、第6及び第7の板状部材により各第2の突出部材をその内側から保持することができる。即ち、各第2の突出部材にて第6及び第7の板状部材を挟み保持することができる。
【0019】
請求項6記載の発明では、前述した請求項3,4又は5記載の発明において、第1乃至第7の各板状部材を、一枚のシート状部材で形成している。
【0020】
この為、この請求項6記載の発明では、前述した請求項3,4又は5記載の発明と同等に機能するほか、保護対象物である板状部品の保護及び保持機能を一枚の部材で形成することができると共に、全体が簡単な展開形状で形成されているので、板状部品用保護カバーの組み立てをより容易に行うことができる。
【0021】
請求項7記載の発明では、前述した請求項3乃至6の内何れか一つ記載の発明において、第1乃至第7の各板状部材を絶縁部材で形成している。
【0022】
この為、この請求項7記載の発明では、前述した請求項3乃至6の内何れか一つ記載の発明と同等に機能するほか、板状部品の帯電を防ぐことができるので、帯電に伴う部品に係る不具合を有効に抑制することができる。
【0023】
請求項8記載の発明では、前述した請求項1乃至7の内何れか一つ記載の発明において、第1の板状部材と第3の板状部材,並びに前記第2の板状部材と第3の板状部材との各境界部分を折り曲げ自在に形成している。
【0024】
この為、この請求項8記載の発明では、前述した請求項1乃至7の内何れか一つ記載の発明と同等に機能するほか、第2及び第3の板状部材を、上記各境界部分に他部品を用いることなく安価な構成で展開させることができる。更に、第2及び第3の板状部材を展開することができるので、保護対象物である板状部品を容易に着脱することができる。
【0025】
請求項9記載の発明では、前述した請求項1乃至8の内何れか一つ記載の発明において、第2及び第5の板状部材の相互間に、この第2及び第5の板状部材を係着する係着機構を設けている。そして、この係着機構を、第2の板状部材に設けた第1の係着部材と,この第1の係着部材に対応して着脱自在となるよう形成すると共に第1の係着部材に対向し且つ第5の板状部材上に設けた第2の係着部材とで構成している。
【0026】
この為、この請求項9記載の発明では、前述した請求項1乃至8の内何れか一つ記載の発明と同等に機能するほか、折り曲げ自在に形成された第2の板状部材を、第5の板状部材へ着脱自在に係着することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図1乃至図4に基づいて説明する。
【0031】
図1において、符号1は板状部品用保護カバーを示す。
本実施形態において、この板状部品用保護カバー1の保護対象物としての板状部品10には、図3に示すような、超小型電子部品等を実装した略矩形から成る二枚の基板11,12をその各々に設けたコネクター11a,12aで連結すると共に、この各基板11,12の連結体の一端に第1の突出部材(コネクター)10aを,他端の各角部分に第2の突出部材(イジェクター)10bを各々備えたもの(以下「PKG10」とする。)を用いる。
【0032】
上記板状部品用保護カバー1には、図1に示すように、PKG10の一方の面に沿って所定の長さに延設された第1の板状部材1aと、この第1の板状部材1aに対向すると共にPKG10の他方の面に沿って所定の長さに延設された第2の板状部材1bとが備えられている。
【0033】
更に、図2に示すように、上記第1の板状部材1aの平面に直交すると共に第1の板状部材1aの各短辺から上記第2の板状部材1bに向けて延設される第3及び第4の板状部材1c,1dと、第2の板状部材1bに対向すると共に第4の板状部材1dの先端から第3の板状部材1cに向けて且つPKG10の各イジェクター10b側の端部までの間に延設される第5の板状部材1eとが備えられている。
【0034】
また更に、この板状部品用保護カバー1には、PKG10を保持する為の板状部品保持手段3が備えられている。
【0035】
ここで、上記第1及び第2の板状部材1a,1bは、その各々が同等形状の略矩形に形成される。この略矩形は、図3に示すように、その長さがPKG10の長さL(コネクター10a及びイジェクター10bを除く)よりも長く,且つ,その幅が各イジェクター10bの間隔よりも僅かに狭く設定される。
【0036】
また、第1乃至第5の各板状部材1a乃至1eは、第1及び第2の板状部材1a,1bの幅と同一の幅から成る一枚の帯状部材で形成される。この場合、前述した第2の板状部材1bは、第1の板状部材1aから延設された前述した第3の板状部材1cの先端から延設されている。
【0037】
ここで、第3及び第4の板状部材1c,1dの高さ(即ち、板状部品用保護カバー1の厚さ)は、図4に示すように、PKG10の最大厚さtに対応して設定される。例えば本実施形態においては、コネクター10aの部分が最大厚さtとなっているので、このコネクター10aの厚さtに対応して第1及び第2の板状部材1a,1bの配設位置が決められ、これにより、第3及び第4の板状部材1c,1dの高さが決められる。
【0038】
更にこの場合、第4の板状部材1dの高さについては、上記第3の板状部材1cの高さよりも若干低く設定することが望ましい。具体的には、第3の板状部材1cの高さに対して、第2の板状部材1bの板厚及び後術する係着機構の厚さ分だけ第4の板状部材1dの高さを低く設定することが望ましい。
これにより、第2の板状部材1bと第5の板状部材1eとの各平面が確実に対向することができるので、後術する係着機構を有効に機能させることができる。
【0039】
次に、前述した板状部品保持手段3は、図2に示すように、コネクター10aの形状に対応した形状から成り且つ第3の板状部材1cの中央部分に形成された貫通穴3aと、第5の板状部材1eの平面に直交すると共に第5の板状部材1eの両端から第1の板状部材1aに向けて各々延設される第6及び第7の板状部材(突出部材保持機構)1f,1gとで構成される。
【0040】
そして、第6及び第7の板状部材1f,1gは、この各板状部材1f,1gにおける外側の各平面の平面間距離が、図3に示すように、前述した帯状部材(第1乃至第5の各板状部材1a乃至1e)の幅と同等になるよう設定される。
【0041】
この為、PKG10を板状部品用保護カバー1で覆った際に、コネクター10aを貫通穴3aに挿入することができ、PKG10の一端がずれ落ちるのを防ぐことができる。更に、第6及び第7の板状部材1f,1gにより、この各板状部材1f,1gの外側の平面を、PKG10に備えた各イジェクター10bが狭接することができるので、PKG10の他端がずれ落ちるのを防ぐことができる。即ち、PKG10を板状部品用保護カバー1で覆い保護するだけでなく、その両側で有効に保持することができる。
【0042】
ここで、本実施形態においては、前述した帯状部材(第1乃至第5の各板状部材1a乃至1e)と第6及び第7の板状部材1f,1gとは、一枚のシート状部材にて形成される。更に、このシート状部材には、例えば表面にカーボン等の導電性材料をコーティングした発泡PET樹脂(絶縁部材)が用いられる。これにより、PKG10への帯電を防ぐことが可能となるので、PKG10に実装された超小型電子部品の故障等を防止することができる。
【0043】
また、第1の板状部材1aと第3の板状部材1c,並びに第3の板状部材1cと第2の板状部材1bとの各境界部分は、折り曲げ自在に形成される。これにより、第2の板状部材1bを展開することができるので、PKG10を板状部品用保護カバー1で覆う際のPKG10の着脱を、特にコネクター10aの貫通穴3aへの着脱を容易にすることができる。
【0044】
更に、本実施形態においては、第2及び第5の板状部材1b,1eに、その各々を着脱可能な図4に示す係着機構5が設けられている。この係着機構5は、図2に示すように、第5の板状部材1e上に各々設けられた第2の係着部材5bと,この各第2の係着部材5bに対して着脱自在に形成されると共に第2の板状部材1bにおける第5の板状部材1eと対向する面に各々配設された第1の係着部材5aとで構成される。この為、第2及び第5の板状部材1b,1eを着脱自在にすることができる。即ち、折り曲げ自在に形成された第2の板状部材1bを、第5の板状部材1eへ着脱自在に係着することができる。
【0045】
例えば本実施形態においては、第1の係着部材5a及び第2の係着部材5bに綿ファスナーを用い、両面テープ等の接着部材にて第2の板状部材1b及び第5の板状部材1eに接着して使用される。
【0046】
以上の如く形成された板状部品用保護カバー1によって覆われたPKG10は、図5に示すスリット型搬送用収納箱(以下「トレー」という。)20に収納されて搬送される。
ここで、トレー20について以下に説明する。
【0047】
このトレー20の内部には、図5に示す仕切り板21がトレー20の中央に、仕切り板22が仕切り板21と対向する各側壁に各々備えられている。そして、この各仕切り板21,22は、その各々の間隔が前述した板状部品用保護カバー1の幅よりも僅かに広くなるように配設されている。
【0048】
更に、上記各仕切り板21,22には、その上端からトレー20の底部に向かって複数の溝21a,22aが各々に設けられている。この溝21a,22aは、その各々が対向して配設されており、且つ、この各溝21a,22aの幅が前述したPKG10の基板11,12の厚さよりも僅かに広く設定されている。
【0049】
また、溝21aの底部と溝22aの底部との間隔は、基板11,12の幅よりも僅かに大きく設定され、且つ、各溝21a若しくは各溝22aの間隔は、トレー20内にPKG10を収納した際に各PKG10同士が接触しない程度の間隙を有するように設定されている。
【0050】
これにより、板状部品用保護カバー1にて覆われたPKG10の両端部分を、即ち基板11,12の端部を各溝21a,22aに挿入することができる。この為、各PKG10をトレー20内にて有効に保持することができる。
更に、PKG10が他のPKG10若しくは仕切り板21,22等の他部品と接触することがない(各溝21a,22aでの保持部分は除く)ので、搬送中におけるPKGの破損事故並びに超小型電子部品の脱落事故を抑制することができる。
【0051】
本実施形態に示す板状部品用保護カバー1を形成することで、PKG10の一端に設けたコネクター10aと他端に設けたイジェクター10bとを、それぞれ板状部品用保護カバー1の一端に形成された貫通穴と他端に備えられた第6及び第7の板状部材1f,1gとで保持することができる。更に、係着機構5によってPKG10の保持状態を維持することができる。
【0052】
この為、PKG10を板状部品用保護カバー1によって覆い保護するだけでなく、PKG10をトレー20から出し入れする際に、このPKG10が板状部品用保護カバー1からずれ落ちるのを抑制することができ、また、前述したトレー20を使用することによって、PKG10が他部品と接触するのを防止することができる。
【0053】
即ち、PKG10を、このPKG10にずれ或いは脱落が生じることのない板状部品用保護カバー1により保護することができるので、如何なる作業者がPKG10の出し入れ作業を行っても、PKG10の破損事故並びに超小型電子部品の脱落事故を有効に抑制することが可能となる。更に、搬送中においてもPKG10の破損事故並びに超小型電子部品の脱落事故を有効に抑制することができる。
【0054】
例えば、本実施形態に示す板状部品用保護カバー1を使用する以前においては、前述したように、PKG10を100個製造するに際しておよそ3.5件の割合でPKG10の破損事故並びに超小型電子部品の脱落事故が発生していたが、この板状部品用保護カバー1を用いることで、PKG10を100個製造するに際しておよそ0.6件の事故発生率に低減することができる。
【0055】
更に、第1の板状部材1aと第3の板状部材1c,並びに第2の板状部材1bと第3の板状部材1cとの各境界部分を折り曲げ自在に形成し、且つ、第2及び第5の板状部材1b,1eに、その各々を着脱可能な係着機構5が設けられているので、第2の板状部材1bを着脱自在に展開することができる。この為、PKG10を板状部品用保護カバー1に対して着脱自在にすることができると共に、その着脱性を向上することができる。
【0056】
また、第2の板状部材1bが着脱自在に展開できるよう構成されているので、板状部品用保護カバー1を繰り替えし使用することができる。この為、全てのPKG10に一つずつ板状部品用保護カバー1を用意する必要がなく、PKG10の製造原価の低減に寄与することができる。更に、使い捨ての板状部品用保護カバーに比べて、廃棄物(板状部品用保護カバー)を大幅に削減することができるので環境対策の点に鑑みても有用なものである。
【0057】
尚、前述した第1乃至第5の各板状部材1a乃至1eは、必ずしも一枚の帯状部材としての形態を有するものに限定するものではなく、例えば各板状部材1a乃至1eを個々の板状部材として接合し組み合わせてもよく、各板状部材1a乃至1eの内の数枚を一体成形したものを接合し組み合わせてもよい。
【0058】
また、本実施形態においては、第1乃至第7の各板状部材1a乃至1gを一枚のシート状部材で形成したものを例示したが、このシート状部材についても上述した帯状部材と同様の構成を採ってもよい。
【0059】
次に、本実施形態においては、第1の板状部材1aと第3の板状部材1c,並びに第2の板状部材1bと第3の板状部材1cとの各境界部分を折り曲げ自在に形成したものを例示したが、これに加えて、第1の板状部材1aと第4の板状部材1d,第4の板状部材1dと第5の板状部材1e並びに第5の板状部材1eと第6及び第7の板状部材1f,1gとの各境界部分においても折り曲げ自在に形成してもよい。
【0060】
これにより、PKG10を板状部品用保護カバー1へ更に収納し易くなる。そして、第5の板状部材1eと第6及び第7の板状部材1f,1gとの各境界部分を折り曲げ自在に形成することで、PKG10の多少の大きさ違いに対応することができ,且つ,板状部品用保護カバー1を成形する際に、この板状部品用保護カバー1の寸法精度の管理を、即ち厳密な公差管理を行わなくてもPKG10を有効に保持することができる。この為、板状部品用保護カバー1の生産原価を低減することができる。
【0061】
続いて、前述した第5の板状部材1eは、必ずしも本実施形態の形状に限定するものではなく、例えば図3(上面図)において第5の板状部材1eをPKG10の上方部分まで延設してもよい。この場合、第5の板状部材1eの両端から延設される第6及び第7の板状部材1f,1gは、この各板状部材1f,1gのPKG10側の端部がPKG10の各イジェクター10b側の端部に近設するように形成することが望ましい。
【0062】
また、コネクター10aを保持する為の前述した貫通穴3aを第3の板状部材1cの中央部分に設けたが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えば第3の板状部材1cの端部側に設けてもよい。また、第3の板状部材1cのみに限ることなく、第1の板状部材1a若しくは第2の板状部材1bに設けてもよい。即ち、この貫通穴3aは、PKG10に設けられたコネクター10aの位置に合わせて適宜好適な部分に設定すればよい。但し、この貫通穴3aは、板状部品用保護カバー1における第3の板状部材1c側の端部に設けることがPKG10をその両端にて有効に保持する上で望ましい。
【0063】
更に又、本実施形態において、係着機構5に綿ファスナーを用いたが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えば第2の板状部材1bと第5の板状部材1eとに凹凸部分を各々設けて、この凹凸部分を着脱自在に係合できる形態に形成したものを係着機構5としてもよい。
【0064】
尚、本実施形態においては、図4に示すように側面図(断面)が略矩形となるように構成した板状部品用保護カバー1を例示したが、必ずしもこの形態に限定するものではなく、例えばPKG10本体の形状,若しくはPKG10上に実装された超小型電子部品或いはコネクター10aの形状等に対応して略菱形若しくは略台形等に適宜構成してもよい。この場合には、必要とあれば板状部材を増設してもよい。
【0065】
また、本実施形態においては、二枚の基板11,12から成るPKG10を保護する板状部品用保護カバー1を例示したが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えば一枚若しくは複数の基板から成るPKGを保護する為の板状部品用保護カバー1を形成してもよい。更に、PKGのみに限ることなく、本実施形態に例示したPKGの如く、一端にコネクター10aと同等の突出部分を、他端にイジェクター10bと同等の突出部分を有する板状部品を保護する為に使用してもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明に係る板状部品用保護カバーは、この板状部品用保護カバーにより板状部品を覆い保護すると共に、板状部品用保護カバーの一端に設けた貫通穴と他端に設けた第6及び第7の板状部材により保護対象物である板状部品を両端から保持することができる。更に、第2及び第5の板状部材に設けた係着機構により板状部品の保持状態を維持することができる。
【0067】
この為、板状部品をまとめてトレーから出し入れする際に、板状部品同士が接触してしまうことを抑制することができる。また、作業者の熟練度合に拘わらず容易且つ迅速に板状部品をトレーに出し入れすることができる。
即ち、如何なる作業者が板状部品の出し入れ作業を行っても、板状部品の破損事故等を有効に抑制することができる。
【0068】
また、第1の板状部材と第3の板状部材,並びに第2の板状部材と第3の板状部材との各境界部分を折り曲げ自在に形成しており、且つ、第2及び第5の板状部材に、その各々を着脱可能な係着機構を設けているので、板状部品を板状部品用保護カバーに対して着脱自在にすることができると共に、その着脱性を向上することができる。
【0069】
更に、第2の板状部材を着脱自在に展開することができるので、板状部品用保護カバーを繰り替えし使用することができる。この為、生産原価の低減に寄与することができると共に、使い捨ての板状部品用保護カバーに比べて、廃棄物(板状部品用保護カバー)を大幅に削減することができるので環境対策にも貢献することができるという、従来にない優れた板状部品用保護カバーを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す板状部品用保護カバーの斜視図である。
【図2】本実施形態における板状部品用保護カバーの部品構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す板状部品用保護カバーの上面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す板状部品用保護カバーの側面図である。
【図5】本実施形態における板状部品用保護カバー及び板状部品をトレーに収納した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 板状部品用保護カバー
1a 第1の板状部材
1b 第2の板状部材
1c 第3の板状部材
1d 第4の板状部材
1e 第5の板状部材
1f 第6の板状部材
1g 第7の板状部材
3 板状部品保持手段
3a 貫通穴
5 係着機構
5a 第1の係着部材
5b 第2の係着部材

Claims (9)

  1. 保護対象物である板状部品の一方の面に沿って所定の長さに延設した第1の板状部材と、当該第1の板状部材に対向すると共に前記板状部品の他方の面に沿って所定の長さに延設した第2の板状部材と、前記各板状部材の相互間に位置し前記第1の板状部材の両端から前記第2の板状部材に向けて各々延設した第3及び第4の板状部材と、前記第2の板状部材に対向すると共に前記第4の板状部材の先端から曲折し且つ所定の長さに延設した第5の板状部材とを備え
    前記第3の板状部材に、前記保護対象物である板状部品の一端が有する第1の突出部材の形状に対応した形状から成る貫通穴を形成する一方
    前記第4の板状部材の側には、前記保護対象物である板状部品の他端が有する少なくとも一つの第2の突出部材を保持する突出部材保持機構を前記第2の突出部材の位置に対応させて設けたことを特徴とする板状部品用保護カバー。
  2. 前記第2の板状部材を、前記第3の板状部材の先端から延設すると共に、前記第1乃至第5の各板状部材を一枚の帯状部材で形成したことを特徴とする請求項1記載の板状部品用保護カバー。
  3. 前記第5の板状部材を、前記第2の突出部材に近接して配設し、
    前記突出部材保持機構を、前記第1の板状部材の平面における延長平面上に向けて前記第5の板状部材から所定の長さに各々立設した第6及び第7の板状部材で構成し、当該第6及び第7の板状部材を、前記第2の突出部材に近接して配設したことを特徴とする請求項1又は2記載の板状部品用保護カバー。
  4. 前記第1及び第2の板状部材を略矩形に形成し、且つ、当該略矩形の長さを、前記保護対象物である板状部品の一端と他端との間隔よりも長く設定し、
    前記第6及び第7の板状部材を、前記第5の板状部材の両端から各々延設したことを特徴とする請求項3記載の板状部品用保護カバー。
  5. 前記第1乃至第5の各板状部材の各幅を、二つの前記第2の突出部材の間隔に対応した一定の幅に形成すると共に、前記第6及び第7の板状部材における外側の各平面の平面間距離を、前記第1乃至第5の各板状部材の各幅と同等に設定したことを特徴とする請求項3又は4記載の板状部品用保護カバー。
  6. 前記第1乃至第7の各板状部材を、一枚のシート状部材で形成したことを特徴とする請求項3,4又は5記載の板状部品用保護カバー。
  7. 前記第1乃至第7の各板状部材を、絶縁部材で形成したことを特徴とする請求項3乃至6の内何れか一つ記載の板状部品用保護カバー。
  8. 前記第1の板状部材と第3の板状部材,並びに前記第2の板状部材と第3の板状部材との各境界部分を折り曲げ自在に形成したことを特徴とする請求項1乃至7の内何れか一つ記載の板状部品用保護カバー。
  9. 前記第2及び第5の板状部材の相互間に、当該第2及び第5の板状部材を係着する係着機構を設け、当該係着機構を、前記第2の板状部材に設けた第1の係着部材と,当該第1の係着部材に対応して着脱自在となるよう形成すると共に当該第1の係着部材に対向し且つ前記第5の板状部材上に設けた第2の係着部材とで構成したことを特徴とする請求項1乃至8の内何れか一つ記載の板状部品用保護カバー。
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