JP3563840B2 - 顕微鏡用照明装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、観察方法に応じて、落射明視野照明系あるいは落射蛍光照明系を同一装置で構成する顕微鏡用照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
落射明視野照明系のみならず落射蛍光照明系の観察も同一構成で実行可能とした顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置が特開平6−186481に開示されている。
【0003】
この種の照明装置では、落射明視野照明による観察時の品位上、視野絞り投影像の色収差を除去するためにリレーレンズとして少なくともその一部にフリント系ガラスレンズを使用している。そして、このフリント系ガラスレンズは400nm以下の紫外線域の透過率が低いため、標本に紫外線を照射して観察を行なう落射蛍光照明による観察時には、観察性能の劣化を避けるべく、このフリント系ガラスレンズによるリレーレンズを取り外すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置では、落射蛍光照明による観察時にはリレーレンズを取り外してしまうため、光軸からレンズ群が1つ取り外されることで、視野絞りの投影像が標本面に結像しなくなり、機能上問題となることがある。
【0005】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、落射明視野照明系の観察時のみならず、落射蛍光照明系の観察時に色収差除去用のリレーレンズを取り外した状態でも視野絞りの投影像を標本面に結像させることが可能な顕微鏡用照明装置を提供することを目的とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、顕微鏡本体に対して視野絞りと対物レンズとの間に着脱自在に設けられ、上記視野絞りの投影像を結像させる第1のレンズ群と、この第1のレンズ群に対して着脱自在に設けられ、上記視野絞りの色収差を除去する第2のレンズ群とを備え、上記第1のレンズ群の光軸方向の位置を、上記第2のレンズ群装着時に上記視野絞りの投影像を標本面に結像させる第1の位置と、上記第2のレンズ群非装着時に上記視野絞りの投影像を標本面に結像させる第2の位置とで選択的に固定可能とするようにしている。
【0007】
この結果、請求項1記載の発明によれば、落射明視野照明系の観察時のみならず、落射蛍光照明系の観察時に色収差除去用のリレーレンズを取り外した状態でも視野絞りの投影像を標本面に結像させることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記顕微鏡本体と第1のレンズ群との間に介在され、その着脱あるいは装着方向に応じて上記第1のレンズ群の顕微鏡本体に対する光軸方向の位置を変更可能なスペーサをさらに備えるようにしたものである。
【0009】
この結果、請求項2記載の発明によれば、第1のレンズ群の光軸方向の位置をスペーサの着脱あるいは装着方向により選択的に変更することで、落射明視野照明系の観察時と落射蛍光照明系の観察時での第1のレンズ群の位置変更の操作をより容易とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置の部分断面構造を示すもので、図の上側が落射明視野照明による観察時の構成、同下側が落射蛍光照明による観察時の構成である。
【0011】
同図で、1がクラウン系ガラスレンズでなる視野絞り結像レンズ、2がクラウン系ガラスレンズ2aとフリント系ガラスレンズ2bとの接合レンズでなる視野絞り色消しレンズ群、8が視野絞りであり、視野絞り結像レンズ1は視野絞り結像レンズ枠3に固定されている。
【0012】
この視野絞り結像レンズ枠3に対して、同図上側に示す如く、上記視野絞り色消しレンズ群2を備えた視野絞り色消しレンズ枠4が螺合により挿入され、さらに外周に段差を設けたリング状のスペーサ5が螺合により固定される。上記色消しレンズ枠4は、ねじ部より先で結像レンズ枠3に嵌合することによって芯出しがなされる。
【0013】
この視野絞り結像レンズ枠3は、顕微鏡本体6に嵌合、挿入され、視野絞り結像レンズ枠3の外周面に形成された2段のテーパ面3a,3bのうちのテーパ面3aが、顕微鏡本体6に設けられたねじ孔に螺合されたレンズ枠固定ビス7に当接した状態でレンズ枠固定ビス7により締め込まれることで位置決め固定されて、落射明視野照明系のレンズ構成となる。この場合、レンズ枠固定ビス7の当接されている部分がテーパ面3aであるため、レンズ枠固定ビス7を強く締め込むに連れて、視野絞り結像レンズ枠3を図中の左方に移動させる力が働き、より強固な固定となる。上記結像レンズ枠3は、顕微鏡本体6との嵌合により芯出しがなされる。
【0014】
一方、落射蛍光照明系のレンズ構成とするためには、同図下側に示す如く、まず上記同図上側の状態からレンズ枠固定ビス7を緩めることで顕微鏡本体6から視野絞り結像レンズ枠3を視野絞り色消しレンズ枠4及びスペーサ5ごと取り外す。
【0015】
その後、この視野絞り結像レンズ枠3から紫外線域の透過率の低いフリント系ガラスレンズ2bを使用している視野絞り色消しレンズ群2を固定した視野絞り色消しレンズ枠4を取り外し、スペーサ5の装着方向を逆にして、その外径がより小径となる側を視野絞り結像レンズ1側として再度視野絞り結像レンズ枠3に螺合する。
【0016】
この視野絞り結像レンズ枠3を再び顕微鏡本体6に嵌合、挿入する。このとき、スペーサ5の外周の小径側は顕微鏡本体6の開口内径より小さく設定されているため、スペーサ5は段差の部分まで挿入されることとなる。
【0017】
この状態で、視野絞り結像レンズ枠3の外周面に設けた2段のテーパ面3a,3bのうちの視野絞り8側のテーパ面3bにレンズ枠固定ビス7aが当接するようにしてこのレンズ枠固定ビス7を締め込むことで、視野絞り結像レンズ枠3は図中の左方すなわち同図上側の上記落射明視野照明の観察時の状態に比して視野絞り8から距離xだけ離れた位置に固定される。このときも、レンズ枠固定ビス7の当接されている部分がテーパ面3bであるため、レンズ枠固定ビス7を強く締め込むに連れて、視野絞り結像レンズ枠3を図中の左方に移動させる力が働き、より強固な固定となる。上記距離xは、スペーサ5の外周が小径となっている部分の幅と、視野絞り結像レンズ枠3のテーパ面3a及びテーパ面3bの間隔とにより予め設定されている。
【0018】
このように、落射明視野照明系のレンズ構成から落射蛍光照明系のレンズ構成へと変更した場合には、視野絞り色消しレンズ群2が取り外されると共に、スペーサ5の装着方向を変えることで視野絞り結像レンズ1及びこの視野絞り結像レンズ1を固定した視野絞り結像レンズ枠3が光軸に沿って図中の左方、視野絞り8から離れる方向に距離xだけ移動されることになる。
【0019】
したがって、落射明視野照明系の観察時のみならず落射蛍光照明系の観察時においても、視野絞り8の投影像を図示しない標本面上に結像させることができるようになるものである。
【0020】
(第2の実施の形態)
図2は本発明の第2の実施の形態に係る顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置の部分断面構造を示すもので、図の上側が落射明視野照明による観察時の構成、同下側が落射蛍光照明による観察時の構成である。
【0021】
同図は上記図1に示したものと基本的に同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
しかして、ここではスペーサ5として断面が矩形の単なる筒状のものを用いることとする。この場合、スペーサ5の内径は視野絞り結像レンズ枠3の外径及び顕微鏡本体6の開口内径と略等しく、視野絞り結像レンズ枠3のスペーサ5取付け側の端部が図示する如くより大径となるように段差を設けた構成となっているために、スペーサ5を装着した落射明視野照明系のレンズ構成では、レンズ枠固定ビス7がテーパ面3aに当接され、締め付けられることで固定されるものである。
【0022】
落射蛍光照明系のレンズ構成とするためには、同図下側に示す如く、まず上記同図上側の状態からレンズ枠固定ビス7を緩めることで顕微鏡本体6から視野絞り結像レンズ枠3を視野絞り色消しレンズ枠4及びスペーサ5ごと取り外す。
【0023】
その後、この視野絞り結像レンズ枠3から視野絞り色消しレンズ群2を取り外すと共に、スペーサ5を取り外し、視野絞り結像レンズ枠3を再び顕微鏡本体6に嵌合、挿入する。このとき、スペーサ5が取り外されているために視野絞り結像レンズ枠3はその端部の段差部分まで挿入されることとなる。
【0024】
この状態で、視野絞り結像レンズ枠3の外周面に設けたテーパ面3bにレンズ枠固定ビス7aが当接するようにしてこのレンズ枠固定ビス7を締め込むことで、視野絞り結像レンズ枠3は図中の左方すなわち同図上側の上記落射明視野照明系の観察時の状態に比して視野絞り8から距離xだけ離れた位置に固定される。この距離xは、スペーサ5の幅と、視野絞り結像レンズ枠3のテーパ面3a及びテーパ面3bの間隔とにより予め設定される。
【0025】
このように、落射明視野照明系のレンズ構成から落射蛍光照明系のレンズ構成へと変更した場合には、視野絞り色消しレンズ群2が取り外されると共に、スペーサ5を取り外すことによって視野絞り結像レンズ1及びこの視野絞り結像レンズ1を固定した視野絞り結像レンズ枠3が光軸に沿って図中の左方、視野絞り8から離れる方向に距離xだけ移動されることになる。
【0026】
したがって、落射明視野照明系の観察時のみならず落射蛍光照明系の観察時においても、視野絞り8の投影像を図示しない標本面上に結像させることができるようになるものである。
【0027】
(第3の実施の形態)
図3は本発明の第3の実施の形態に係る顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置の部分断面構造を示すもので、図の上側が落射明視野照明による観察時の構成、同下側が落射蛍光照明による観察時の構成である。
【0028】
同図は上記図1に示したものと基本的に同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
しかして、視野絞り結像レンズ枠3の外周面には上記図1の2つのテーパ面3a,3bに代えて、連続した1つのテーパ面3cが形成されるもので、上記図1で説明した場合と同様に、落射明視野照明系のレンズ構成及び落射蛍光照明系のレンズ構成のいずれにあっても、レンズ枠固定ビス7の当接されている部分がテーパ面3cであるため、レンズ枠固定ビス7を強く締め込むに連れて、視野絞り結像レンズ枠3を図中の左方に移動させる力が働き、より強固な固定となる。
【0029】
(第4の実施の形態)
図4は本発明の第4の実施の形態に係る顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置の部分断面構造を示すもので、図の上側が落射明視野照明による観察時の構成、同下側が落射蛍光照明による観察時の構成である。
【0030】
同図は上記図2に示したものと基本的に同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
しかして、視野絞り結像レンズ枠3の外周面には上記図2の2つのテーパ面3a,3bに代えて、連続した1つのテーパ面3cが形成されるもので、落射明視野照明系のレンズ構成及び落射蛍光照明系のレンズ構成のいずれにあっても、レンズ枠固定ビス7の当接されている部分がテーパ面3cであるため、レンズ枠固定ビス7を強く締め込むに連れて、視野絞り結像レンズ枠3を図中の左方に移動させる力が働き、より強固な固定となる。
【0031】
(第5の実施の形態)
図5は本発明の第5の実施の形態に係る顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置の部分断面構造を示すもので、図の上側が落射明視野照明による観察時の構成、同下側が落射蛍光照明による観察時の構成である。
【0032】
同図は上記図1及び図3に示したものと基本的に同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
しかして、視野絞り結像レンズ枠3の外周面には、上記図1の2つのテーパ面3a,3bあるいは図3の連続した1つのテーパ面3cに代えて、2つのV字溝3d,3eが形成されるもので、落射明視野照明系のレンズ構成時にあってはV字溝3dが、落射蛍光照明系のレンズ構成時にあってはV字溝3eがそれぞれレンズ枠固定ビス7と当接され、共にレンズ枠固定ビス7を強く締め込むことで、予め設定された位置に強固に固定されることとなる。
【0033】
(第6の実施の形態)
図6は本発明の第6の実施の形態に係る顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置の部分断面構造を示すもので、図の上側が落射明視野照明による観察時の構成、同下側が落射蛍光照明による観察時の構成である。
【0034】
同図は上記図2及び図4に示したものと基本的に同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
しかして、視野絞り結像レンズ枠3の外周面には、上記図2の2つのテーパ面3a,3bあるいは図4の連続した1つのテーパ面3cに代えて、2つのV字溝3d,3eが形成されるもので、落射明視野照明系のレンズ構成時にあってはV字溝3dが、落射蛍光照明系のレンズ構成時にあってはV字溝3eがそれぞれレンズ枠固定ビス7と当接され、共にレンズ枠固定ビス7を強く締め込むことで、予め設定された位置に強固に固定されることとなる。
【0035】
(第7の実施の形態)
図7は本発明の第7の実施の形態に係る顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置の部分断面構造を示すもので、図の上側が落射明視野照明による観察時の構成、同下側が落射蛍光照明による観察時の構成である。
【0036】
同図で、1がクラウン系ガラスレンズでなる視野絞り結像レンズ、2がクラウン系ガラスレンズ2aとフリント系ガラスレンズ2bとの接合レンズでなる視野絞り色消しレンズ群、8が視野絞りであり、視野絞り結像レンズ1は視野絞り結像レンズ枠3に固定されている。
【0037】
この視野絞り結像レンズ枠3に対して、同図上側に示す如く、上記視野絞り色消しレンズ群2を備えた視野絞り色消しレンズ枠4が螺合により挿入され、さらに外周に段差を設けたリング状のスペーサ5が螺合により固定される。上記色消しレンズ枠4は、ねじ部より先で結像レンズ枠3に嵌合することによって芯出しがなされる。
【0038】
この視野絞り結像レンズ枠3は、その外周面端部に螺刻したねじ山3fにより、顕微鏡本体6の開口内壁に螺刻されたねじ山6aと螺合されることで挿入され、スペーサ5の端面が顕微鏡本体6に当接されるまで締め込まれることで位置決め固定されて、落射明視野照明系のレンズ構成となる。上記結像レンズ枠3はねじ山6aより先で顕微鏡本体6との嵌合により芯出しがなされる。
【0039】
一方、落射蛍光照明系のレンズ構成とするためには、同図下側に示す如く、まず上記同図上側の状態から視野絞り結像レンズ枠3を緩めることで顕微鏡本体6から視野絞り結像レンズ枠3を視野絞り色消しレンズ枠4及びスペーサ5ごと取り外す。
【0040】
その後、この視野絞り結像レンズ枠3から紫外線域の透過率の低いフリント系ガラスレンズ2bを使用している視野絞り色消しレンズ群2を固定した視野絞り色消しレンズ枠4を取り外し、スペーサ5の装着方向を逆にして、その外径がより小径となる側を視野絞り結像レンズ1側として再度視野絞り結像レンズ枠3に螺合する。
【0041】
この視野絞り結像レンズ枠3を再び顕微鏡本体6に螺合、挿入する。このとき、スペーサ5の外周の小径側は顕微鏡本体6の開口内径より小さく設定されているため、スペーサ5が段差の部分まで挿入されるようにして視野絞り結像レンズ枠3を強く締め込む。
【0042】
視野絞り結像レンズ枠3は図中の左方すなわち同図上側の上記落射明視野照明系の観察時の状態に比して視野絞り8から距離xだけ離れた位置に固定される。上記距離xは、スペーサ5の外周が小径となっている部分の幅により予め設定されている。
【0043】
このように、落射明視野照明系のレンズ構成から落射蛍光照明系のレンズ構成へと変更した場合には、視野絞り色消しレンズ群2が取り外されると共に、スペーサ5の装着方向を変えることで視野絞り結像レンズ1及びこの視野絞り結像レンズ1を固定した視野絞り結像レンズ枠3が光軸に沿って図中の左方、視野絞り8から離れる方向に距離xだけ移動されることになる。
【0044】
したがって、落射明視野照明系の観察時のみならず落射蛍光照明系の観察時においても、視野絞り8の投影像を図示しない標本面上に結像させることができるようになるものである。
【0045】
(第8の実施の形態)
図8は本発明の第8の実施の形態に係る顕微鏡用ユニバーサル落射照明装置の部分断面構造を示すもので、図の上側が落射明視野照明による観察時の構成、同下側が落射蛍光照明による観察時の構成である。
【0046】
同図は上記図7に示したものと基本的に同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
しかして、ここではスペーサ5として断面が矩形の単なる筒状のものを用いることとする。この場合、スペーサ5の内径は視野絞り結像レンズ枠3の外径及び顕微鏡本体6の開口内径と略等しく、視野絞り結像レンズ枠3のスペーサ5取付け側の端部が図示する如くより大径となるように段差を設けた構成となっているために、スペーサ5を装着した落射明視野照明系のレンズ構成では、視野絞り結像レンズ枠3を締め込んでスペーサ5が顕微鏡本体6と視野絞り結像レンズ枠3端部の段差部分とに挟まれた状態で固定されるものである。
【0047】
落射蛍光照明系のレンズ構成とするためには、同図下側に示す如く、まず上記同図上側の状態から視野絞り結像レンズ枠3を緩めることで顕微鏡本体6から視野絞り結像レンズ枠3を視野絞り色消しレンズ枠4及びスペーサ5ごと取り外す。
【0048】
その後、この視野絞り結像レンズ枠3から視野絞り色消しレンズ群2を取り外すと共に、スペーサ5を取り外し、視野絞り結像レンズ枠3を再び顕微鏡本体6に螺合、挿入する。このとき、スペーサ5が取り外されているために視野絞り結像レンズ枠3はその端部の段差部分まで挿入されることとなる。
【0049】
この状態で、視野絞り結像レンズ枠3をさらに締め込むことで、視野絞り結像レンズ枠3は図中の左方すなわち同図上側の上記落射明視野照明系の観察時の状態に比して視野絞り8から距離xだけ離れた位置に固定される。この距離xは、スペーサ5の幅により予め設定される。
【0050】
このように、落射明視野照明系のレンズ構成から落射蛍光照明系のレンズ構成へと変更した場合には、視野絞り色消しレンズ群2が取り外されると共に、スペーサ5を取り外すことによって視野絞り結像レンズ1及びこの視野絞り結像レンズ1を固定した視野絞り結像レンズ枠3が光軸に沿って図中の左方、視野絞り8から離れる方向に距離xだけ移動されることになる。
【0051】
したがって、落射明視野照明系の観察時のみならず落射蛍光照明系の観察時においても、視野絞り8の投影像を図示しない標本面上に結像させることができるようになるものである。
【0052】
以上各実施の形態に基づいて説明したが、本発明中には以下の発明が含まれる。
(1) 顕微鏡本体に対して視野絞りと対物レンズとの間に着脱自在に設けられ、上記視野絞りの投影像を結像させる第1のレンズ群と、この第1のレンズ群に対して着脱自在に設けられ、上記視野絞りの色収差を除去する第2のレンズ群とを備えた顕微鏡用照明装置において、
上記第1のレンズ群の光軸方向の位置を、上記第2のレンズ群装着時に上記視野絞りの投影像を標本面に結像させる第1の位置と、上記第2のレンズ群非装着時に上記視野絞りの投影像を標本面に結像させる第2の位置とで選択的に固定可能としたことを特徴とする顕微鏡用照明装置。
このようにすれば、落射明視野照明系の観察時のみならず、落射蛍光照明系の観察時に色収差除去用のリレーレンズを取り外した状態でも視野絞りの投影像を標本面に結像させることができる。
【0053】
(2) 上記(1)項において、上記顕微鏡本体と第1のレンズ群との間に介在され、その着脱あるいは装着方向に応じて上記第1のレンズ群の顕微鏡本体に対する光軸方向の位置を変更可能なスペーサをさらに備えることを特徴とする顕微鏡用照明装置。
このようにすれば、(1)項に加えて、第1のレンズ群の光軸方向の位置をスペーサの着脱あるいは装着方向により選択的に変更することで、落射明視野照明系の観察時と落射蛍光照明系の観察時での第1のレンズ群の位置変更の操作をより容易とすることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳記した如く本発明によれば、落射明視野照明系の観察時のみならず、落射蛍光照明系の観察時に色収差除去用のリレーレンズを取り外した状態でも視野絞りの投影像を標本面に結像させることが可能な顕微鏡用照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る照明装置の落射明視野照明系及び落射蛍光照明系のレンズ構成を示す部分断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る照明装置の落射明視野照明系及び落射蛍光照明系のレンズ構成を示す部分断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る照明装置の落射明視野照明系及び落射蛍光照明系のレンズ構成を示す部分断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る照明装置の落射明視野照明系及び落射蛍光照明系のレンズ構成を示す部分断面図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る照明装置の落射明視野照明系及び落射蛍光照明系のレンズ構成を示す部分断面図。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る照明装置の落射明視野照明系及び落射蛍光照明系のレンズ構成を示す部分断面図。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係る照明装置の落射明視野照明系及び落射蛍光照明系のレンズ構成を示す部分断面図。
【図8】本発明の第8の実施の形態に係る照明装置の落射明視野照明系及び落射蛍光照明系のレンズ構成を示す部分断面図。
【符号の説明】
1…視野絞り結像レンズ(クラウン系ガラスレンズ)
2…視野絞り色消しレンズ群
2a…クラウン系ガラスレンズ
2b…フリント系ガラスレンズ
3…視野絞り結像レンズ枠
3a,3b,3c…テーパ面
3d,3e…V字溝
3f,6a…ねじ山
4…視野絞り色消しレンズ枠
5…スペーサ
6…顕微鏡本体
7…レンズ枠固定ビス
8…視野絞り

Claims (2)

  1. 顕微鏡本体に対して視野絞りと対物レンズとの間に着脱自在に設けられ、上記視野絞りの投影像を結像させる第1のレンズ群と、この第1のレンズ群に対して着脱自在に設けられ、上記視野絞りの色収差を除去する第2のレンズ群とを備えた顕微鏡用照明装置において、
    上記第1のレンズ群の光軸方向の位置を、上記第2のレンズ群装着時に上記視野絞りの投影像を標本面に結像させる第1の位置と、上記第2のレンズ群非装着時に上記視野絞りの投影像を標本面に結像させる第2の位置とで選択的に固定可能とした
    ことを特徴とする顕微鏡用照明装置。
  2. 上記顕微鏡本体と第1のレンズ群との間に介在され、その着脱あるいは装着方向に応じて上記第1のレンズ群の顕微鏡本体に対する光軸方向の位置を変更可能なスペーサをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用照明装置。
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