JP3563088B2 - ビデオ信号処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はテレビジョン受像機やモニタのコントラストを制御するための構成に、さらに詳しくは、自動コントラスト制御機能を有するテレビジョン受像機あるいはモニタの使用者(視聴者)によるコントラスト制御可能範囲を大きくするための回路構成に関するものである。
【0002】
最近のテレビジョンシステムにおいて、再生画像のコントラスト及び明るさを自動的に制御することは知られている。例えば、「ホワイト・スポット・ブルーミング」を防止する自動コントラスト制御機能を有するテレビジョンシステムが米国特許第5,003,394号「自動コントラスト及び”ホワイト・ストレッチ(白引き伸ばし)”処理部とを有する動的ビデオシステム」に記載されている。自動コントラスト制御(「オートピクス(autopix)」(ピクスは画面の略)とも呼ばれる)は、ブルーミングによるハイライト(白)領域における細部の鮮鋭度が失われることを防止する一方、信号ピークがブルーミング閾値より低い時には、画像を高コントラストで(従って、主観的に明るく)表示することが出来るようにするものである。
【0003】
最近のテレビジョン(TV)システムに使用されている自動コントラスト制御回路が図1に示されている。図1には、図面を簡単にするために、この発明の説明に関係があると思われるTVシステムの部分のみが示されている。
【0004】
図1を参照すると、受像機制御器7によって制御される画面内画面、即ち、ピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)プロセッサ5に結合された主及び副ビデオ入力1及び3が示されている。PIPプロセッサ5はルミナンス回路9とクロミナンス回路11に信号(YとC)を供給する。ルミナンス及びクロミナンス回路9と11の出力は、図1に示す東芝製のTA7730RGB集積回路(IC)に含まれているようなRGB信号処理回路に供給される。このICはクロミナンス及びルミナンス信号を処理して赤(r)、緑(g)及び青(b)カラー信号を生成するための回路構成と、これらのr、g及びbカラー信号のコントラスト及び明るさ(輝度)のパラメータを制御するための回路構成を含んでいる。例えば、図1に示すように、このRGB−ICはクロミナンス回路11から色差信号r−y、b−y及びg−yを、ルミナンス回路9からルミナンス信号yを受け取るマトリクス10を含んでいる。マトリクス10はカラー信号r、g及びbを生成し、これらの信号はコントラスト制御部(CONT)13r、13g及び13bのそれぞれの入力に供給される。コントラスト制御部(例えば、13r、13b及び13g)はr、g及びbカラー信号に応答し、その出力は輝度(明るさ)制御部(BR)(例えば、15r、15b及び15g)に供給され、輝度制御部の出力は駆動回路(DR)(例えば、17r、17b及び17g)を介して映像管(例えば、19)に供給される。
【0005】
自動コントラスト制御構成は、輝度部の出力から「合成(組合せ)」信号(例えば、SUMY)を取り出すための合成回路47を含んでいる。この明細書でいう「合成信号」(例えば、信号SUMY)は表示画像のルミナンス成分を表している。この合成信号(SUMY)はオートピクス回路41を通して処理される。このオートピクス回路41はピーク検出器49と、出力がバッファ51を通してコントラスト制御部(13r、13b及び13g)の制御入力端子13に帰還される比較器50を備えている。オートピクスループ41はピーク検出器49、比較器50及びバッファ51を含み、合成回路47の出力端子14と、コントラスト制御部の閉ループ利得を決定するコントラスト制御部の入力制御端子13との間に結合された帰還ループを形成する。コントラスト制御部(13r、13b及び13g)の開ループ利得は、受像機制御器7によって駆動される視聴者コントラスト制御ユニット60によって一部決まる。
【0006】
コントラスト制御ユニット60は、通常の制御マイクロプロセッサ63、バッファ増幅器65及び低域通過フィルタ67を含んでいる。マイクロプロセッサ63はピーキング、コントラスト、あるいは明るさ等の種々の機能を制御するために用いられている。マイクロプロセッサ63とN63で代表させたスイッチング素子の制御の下に、パルス信号(PS)とその論理補数(PSN)が生成される。パルス信号PSとPSNは、視聴者によるコントラスト制御のセッティング値(視聴者制御ステップ)を表すようにパルス幅変調(PWM)される。信号PSN(これはPSの論理補数である)がマイクロプロセッサ63のノード29に生成され、バッファ増幅器65の入力に加えられる。
【0007】
増幅器65はパルス幅変調されたパルス信号(PSN)に応答し、その出力ノード75に増幅されバッファされたパルス幅変調出力信号(PS信号と同相)を生成する。この出力パルスは低域通過フィルタ67の入力に与えられる。直列抵抗R7と分路接続されたキャパシタC1で表されているフィルタ67は、増幅器65によって生成されたパルス幅変調信号を濾波してノード670に直流の視聴者コントラスト制御電圧(Vc)を生成する。この視聴者コントラスト制御電圧(Vc)は、コントラスト制御入力端子13に結合される。
【0008】
図1に示す構成には、さらに、自動ビーム電流制限器52が端子13に接続されている。従って、低域通過フィルタ67のキャパシタC1は視聴者コントラスト制御ユニット60、自動ビーム電流制限器52及び自動コントラスト制御ユニット41に共通に用いられて、これらの回路によって生成されるそれぞれの制御信号を濾波し記憶する。従って、キャパシタC1の両端間に現れる制御電圧(Vc)は制御ユニット60、52及び41のそれぞれによって生成される各制御電圧を組み合わせたものとなる。
【0009】
図示の例においては、直流コントラスト制御電圧(Vc)を増大させることは利得を増加させること、従って、コントラストを増加させることに相当し、また、直流コントラスト制御電圧(Vc)を小さくすることは利得とコントラストとを下げることに相当するものと前提している。(この前提は、さらに、処理されたルミナンス出力信号(SUMY)の白方向の部分が正向きであるということに相当する。)
【0010】
図1に示すように、自動コントラスト制御ユニット(オートピクス)41は、処理されたルミナンス出力信号SUMYの白方向部分のピークを検出するピーク検出器49を含んでいる。白ピーク検出器49の出力電圧は比較器50に供給される。ピーク検出器49と比較器50は、ルミナンス出力信号SUMYのピークがある予め定められている電圧を超えた時、コントラスト制御電圧を、このルミナンス出力信号のピーク振幅の関数として減少させるように構成されている。
【0011】
図1に示すこのTVシステムの問題は、ある種の信号については、オートピクス帰還ループがコントラスト制御が変化する範囲を制限してしまうという点である。制御範囲に制限があることに伴う問題点は次のようなものである。即ち、オートピクスというのは比較的新しい機能であるため、使用者がコントラストの調整をしようとする時、それまで慣れていた方法によってはコントラストが変わらないために、そのTV受像機が故障しているのではないかと思ってしまう可能性がある。
【0012】
この制限の程度は、端子14における合成出力信号SUMYを示す、図2の曲線Aを参照すればより良く理解できよう。図2において、縦軸(y軸)は、図1の端子14に生成されるビデオ出力電圧(SUMY)の振幅を(ボルトで)表してあり、横軸(x軸)は63個の制御ステップ(セッティング値)を表し、使用者はコントラストをこの63制御ステップにわたって(ステップ0からステップ63まで)増加させることが出来るようにされているものである。曲線Aはオートピクスループ41が閉じている時、即ち、端子14からコントラスト制御端子13へ帰還ループ41を介して帰還が与えられている時のビデオ(VIDEO)出力、即ち、SUMY出力を表す。
【0013】
これから分かるように、VIDEO出力はステップ0からステップ21までの範囲では、使用者制御ステップに応じて直線的に変化している。しかし、使用者制御ステップ21を越えると、応答は平坦になっている。即ち、オートピクス帰還ループの動作のために、使用者による制御ステップ21より上におけるコントラスト変更機能が制限され、VIDEO出力電圧は約3.5Vに維持される。従って、理論的には63の制御ステップを持つシステムにおいて、最初の21ステップしか有効に用いることが出来なくなってしまうという可能性がある。
【0014】
この発明は、上述した従来技術における問題点を考慮し、使用者がコントラスト制御できる範囲を拡げるための回路を提供するものである。
【0015】
【発明の概要】
この発明を実施したTVシステムにおいては、使用者の操作に応答するコントラスト制御電圧発生回路は、意図的に非線形にされており、使用者がTV受像機コントラストを制御できる範囲を拡張するような態様でコントラスト制御部に供給される非直線的な(非線形の)制御電圧を発生する。
【0016】
ある1つの実施例においては、TVシステムはコントラスト制御部と輝度(明るさ)制御部とを有し、コントラスト制御部と輝度制御部の各々は入力及び出力を備え、コントラスト制御部の出力は輝度制御部の入力に結合されている。カラー信号は、コントラスト及び輝度制御部を通して処理するために、コントラスト制御部の入力に供給される。輝度制御部の出力は互いに組合わされて合成信号が生成される。この合成信号に応答する帰還ループ(オートピクス)が輝度制御部の出力とコントラスト制御部の入力の間に結合されている。この帰還ループはコントラストを変えることのできる範囲を制限する機能を持つ。コントラスト制御部の入力には、使用者の操作に応答するコントラスト制御電圧回路が接続されており、コントラスト制御部の入力に、使用者によるコントラストの可変範囲を拡張するための、使用者制御信号の非線形関数であるコントラスト制御電圧を供給する。
【0017】
【実施例の詳細な説明】
以下、添付の図面を参照して、この発明を説明するが、全ての図において同じ参照番号あるいは記号等は同じ素子を表す。
【0018】
図3はこの発明を実施した使用者コントラスト制御電圧発生回路、特に、図1のバッファ増幅器65の代わりに用いることのできる増幅器/フィルタ81を示す。
【0019】
図3において、パルス変調された使用者コントラスト制御パルス信号(PS)がスイッチN63のゲートに供給されて、このスイッチのターンオン及びターンオフを制御しており、また、論理補数信号PSNが、プルアップ抵抗R1を通して+5Vの電源に接続されたマイクロプロセッサ63の出力端子29に生成されている。この論理補数信号PSNは、エミッタが接地されているNPNバイポーラトランジスタQ1のベースに抵抗R2を通して供給されている。抵抗R4がトランジスタQ1のコレクタとノード71との間に接続されており、また抵抗R3がノード71と、例えば、正の12Vとすることができる、電圧Vccが供給されている電源端子17との間に接続されている。
【0020】
ノード71とエミッタホロワとして動作するNPNバイポーラトランジスタQ2のベースとの間には、非線形低域通過フィルタ73が接続されている。フィルタ73はノード71とトランジスタQ2のベースとの間に接続された抵抗R8、陰極がノード71に結合され陽極がトランジスタQ2のベースに結合されているダイオードD1及びトランジスタQ2のベースと接地点との間に接続されたキャパシタC2とを含んでいる。
【0021】
トランジスタQ2のコレクタは端子17に、エミッタは出力ノード75にそれぞれ接続されている。接地への帰路用エミッタ抵抗R5がノード75と接地点との間に接続されている。図1のフィルタ67と同じタイプのものを用いることができる低域通過フィルタ671がノード75とRGB−ICのコントラスト制御端子13の間に接続されている。図1の場合と同様に、抵抗R7がノード75とコントラスト制御端子13の間に接続されており、フィルタキャパシタC1が端子13と接地点との間に接続されている。図1の場合と同様に、オートピクス回路網41の出力とビーム制限器52の出力が端子13に帰還接続されている。
【0022】
図3の回路の動作と、特に、非線形回路網73の役割を説明する。
【0023】
回路網73において、抵抗R8、ダイオードD1及びキャパシタC2の組合せは、非線形直流コントラスト制御電圧Vcを生成する働きをする。図3の回路において、キャパシタC2はキャパシタC1(及び端子13)から分離されており、従って、キャパシタC2は異なる速度で充電及び/または放電することができる。C2はトランジスタQ1が完全にターンオフされている時に抵抗R3とR8の直列接続によって充電され、Q1がターンオンされると、R8を分路する(順方向に導通するような極性で接続されている)ダイオードD1と抵抗R3とR4の並列接続体とを介して放電される。従って、充電時定数(Tc)は約(R3+R8)(C2)であるのに対し、放電時定数(Td)は約〔R3・R4/(R3+R4)〕C2となる。R3=1.8KΩ、R8=10KΩ、R4=4.7KΩとすると、R3とR8の直列抵抗値は約12KΩとなり、R3とR4の並列回路の値は約1.3KΩとなる。従って、充電時定数(Tc)は放電時定数(Td)の9倍以上大きいことが分かる。図3の回路網73の充電時定数と放電時定数が異なることにより、図2、図5及び図6の曲線Bに示されるような種々の曲線が作られる。
【0024】
フィルタ73の役割を理解するために忘れてはならないのは、図3の回路においても(図1の場合と同様)、使用者が63ステップに分けてコントラストを変える(増減させる)ことが出来るということである。使用者による制御は図4に示す形のパルス幅変調されたパルス信号PSの発生によって表される。マイクロプロセッサ63の端子29に生じるPSN信号はPS信号の論理補数で、バッファ増幅器81の入力に供給される。
【0025】
図4に示されているように、パルス信号の周期(TP )は64のステップに(即ち、63の増分に)分割される。第1ステップはゼロの直流電圧レベルで、スイッチN63の完全なターンオフが行われるようにするものであり、第64番目のステップは、スイッチN63を完全にターンオンすることができるような充分な振幅の直流レベルに対応する。パルス周期Tpは63の互いに等しい増分に分割され、1ステップ高くなる毎に、前のステップよりもTP /63だけ大きなパルス幅となるようにされている。従って、ステップ1とステップ63の間の任意のステップ(Ni)の高レベルパルス幅(TH )は(Ni/63)(TP )で表すことができる。ここで、TP はTH +TL に等しいパルス幅で、TH とTL はそれぞれパルスが高及び低の時間の長さである。パルス持続時間(TP )に対するパルスが高である時間の長さ(例えば、TH )を変えることは、増幅器/フィルタ組合せ回路に供給されるパルス列のデューティサイクル(即ち、(TH /TP )×100%)を変えるための1つの手段である。この後さらに詳しく説明するように、コントラスト制御電圧の直流レベルは、このパルス列のデューティサイクルを変えることにより変えられる。
【0026】
説明を簡単にするために、初めに、2つの両極端条件における図3の回路の応答を検討する。以下の説明において、PSが「低」あるいは”0”の時、PSNは「高」で、トランジスタQ1を完全にターンオンするに充分な振幅を持ち、また、PSが「高」即ち論理”1”の時は、PSNは「低」即ち”0”で、トランジスタQ1を完全にターンオフするような振幅を持つものとする。
【0027】
1.最初に、ステップ0においては、PSは「低」即ち”0”で、PSNは「高」となり、Q1は充分にオン状態にある。この条件では、抵抗R3とR4からなる分圧器回路がノード71における電圧を8.6Vにほぼ等しくする。Q2のベースはこの電圧より低いがこれに近い電圧となり、Q2のエミッタ(ノード75)はQ2のベース電圧よりも約0.7V低い電圧となる。この条件が、図5及び図6に示すように、Q2のエミッタに生成される最小電圧と、出力ノード670に生成され端子13に供給される、7.9Vにほぼ等しい最小電圧(Vc)とを決める。
【0028】
2.ステップ63において、PSは「高」直流レベルにあり、PSNは「低」レベルにあって、従って、Q1は完全にターンオフされる。Q1が非導通なので、Q2のベースはR3とR8の直列接続を通してVcc電源に結合される。Q2のエミッタホロワ作用により、R3とR8の両端間の電圧降下は、Q2に流れ込むベース電流の関数で、比較的小さい。Vccが12Vの時、R3とR8の両端間の電圧降下は約0.4Vと考えられ、従って、Q2のベースの電圧は約11.6Vである。VBEが約0.7Vであるとすると、Q2のエミッタの電圧(V4)は、図5に示すように、約10.9Vとなる。従って、Q2のエミッタ、従って、ノード670に現れ、端子13に供給される最大電圧(VMAXまたはVcMAX)は約10.9Vとなり、一方、最小電圧(VMINまたはVcMIN)は約7.9Vとなる。その結果、使用者制御ステップを用いると、コントラスト制御電圧(Vc)を最低値(例えば、7.9V)と最大値(例えば、10.9V)の間で変化させることができる。
【0029】
前述したように、図示の実施例に関しては、直流コントラスト制御電圧(Vc)を増加させることは、利得を増大させること、従って、コントラストを増大させることに相当し、直流コントラスト制御電圧(Vc)を低下させることは、利得及びコントラストを低下させることに相当するものとしている。さらに、図1の従来の回路と対照的に、この発明を実施した回路においては、直流コントラスト制御電圧(Vc)は、制御ステップ(セッティング)の増加(または減少)の関数として直線的に増加(または減少)するものではない。
【0030】
この発明によって与えられる非線形の補正の効果をより良く理解するために、図1、図3の回路と、図5の曲線を参照する。図1の回路を再び参照すると、増幅器65は、キャパシタC1を、放電時定数(Td)にほぼ等しい充電時定数(Tc)で充電する。その結果、図1の回路においては、パルス信号は、Q2のエミッタにおいてキャパシタC1の両端間に生成されるコントラスト制御電圧を、制御セッティング(ステップ)の0から63への増加に応じて直線的に増加させる。図1の回路の開ループ動作の効果が図5に曲線Aで示されている。
【0031】
図1の回路において、開ループ状態(オートピクス41の出力がノード13に接続されていない時)では、コントラスト制御電圧Vcは、使用者制御ステップ(セッティング)が0の時の約7.9Vの直流最小値VcMINから、63番目の使用者制御ステップにおける約11.4V直流の値まで直線的に上昇する。
【0032】
図3を再び参照する。ここで、回路73においては、充電時定数(Tc)は放電時定数(Td)より遙かに大きくされていることを想起する必要がある。従って、Q2のエミッタ(ノード75)とノード670に生成される開ループ直流電圧は、使用者による制御ステップの設定値が小さく、パルス信号のパルス幅が小さい時には、ゆっくりと上昇し、使用者制御セッティングの値が高くなって、パルス信号のパルス幅が大きくなると、より急速に上昇する。これを図5の曲線Bで示す。曲線BとAを比較すると、補償された(非線形の)曲線Bは、使用者による制御ステップ(セッティング)が増加するにつれて、その関数として、補償を受けていない(線形の)曲線Aよりも緩やかに上昇していることが明らかである。
【0033】
従って、充電時定数を放電時定数よりも大きくする(即ち、Tc >Tdとする)ことにより、フィルタ671の出力に生成されコントラスト制御部の端子13に供給されるコントラスト制御電圧(Vc)は、TcがほぼTdに等しい時に生成されるVcの値よりも小さくなる。抵抗R8の両端間の付加的な電圧降下があるために、曲線AとBの終点は異なっている。しかし、Q2がもっと大きな利得を持つ装置であれば、これらの2つの終点間の距離はもっと近くなろう。
【0034】
図3の回路によって(図1の回路との比較において)、低い値の制御ステップに対して制御電圧(Vc)の増分を小さくすれば、そのような低い値の制御ステップに対するコントラスト制御部13b、13g及び13rの駆動及び利得が実効的に小さくなる。その結果、図5の曲線Bの制御電圧Vcが端子13に加えられて帰還ループが閉じると(即ち、オートピクス41が回路接続されると)、システムの応答特性は図6の曲線Bに示すようになる。
【0035】
図6は、コントラスト制御部の端子13に加えられる図5の開ループ電圧Vcが、オートピクス41のループが閉じられて動作可能となった時に、どの様に変化するかを示している。即ち、図6は、ノード670がRGB ICの端子13に接続され、オートピクス帰還ループ41がRGB ICの端子14と13の間で閉じられたときに相当する。図6の曲線Aは、図1の増幅器/フィルタ60が回路接続された時の動作を示す。ステップ0から21までは、制御電圧は直線的に増加し、その後は、使用者制御セッティングの残りの部分(ステップ21−63)は平坦である。これに対し、図6の曲線Bは図3の増幅器/フィルタ回路81を図1の増幅器65の代わりに用いた時の回路の閉ループ応答特性を示す。図3の増幅器/フィルタを回路接続すると、制御電圧はステップ0から49までの範囲にわたって変化する。このように、図6の曲線Bを観察すると、増幅器/フィルタ回路81を用いた時は、コントラスト制御電圧は、ステップ0から少なくともステップ49までの範囲にわたる使用者制御ステップに応答することが分かる。
【0036】
再び図2を参照すると、図2はビデオ出力を示すビデオ出力電圧(端子14におけるSUMY信号)の、使用者制御ステップ(セッティング)の関数としての応答特性を示す。前述したように、公知の増幅器65とフィルタ67の組合せでは、使用者による制御は最初の21ステップ(セッティング)に制限されている。これに対し、図5と図6の曲線Bに示される応答を生じるこの発明の増幅器/フィルタ81とフィルタ67を組み合わせて用いた場合には、使用者制御はステップ0から42までの範囲にわたって有効である。このように、図5及び図6の曲線Bに示されるような使用者制御ステップの関数として、端子13に与えられる制御電圧を非線形にすることにより、図2の曲線Bで示すSUMY出力応答が得られる。その結果、この発明を実施した回路及びシステムにおいては、ルミナンスは使用者による42段階の制御ステップ範囲にわたり制御され、コントラスト制御の範囲は、図1の直線的なコントラスト制御回路によって得られる範囲よりも遙かに広い範囲に拡げられる。
【0037】
図3においては、コントラスト制御電圧(Vc)の非線形化は増幅器と非線形低域通過フィルタからなる回路網81を挿入することによって行っている。しかし、同様の効果は、パルス信号のパルス幅を使用者制御ステップの関数として非線形にし、この非線形化されたパルス幅信号を線形増幅器/フィルタの組合せに供給することによっても得られる。
【0038】
図3の回路において、パルス列のデュティサイクルはパルス幅変調によって変えている。しかし、パルス列のデュティサイクルは、ビット速度マルチプライヤ(bit rate multiplier)技法やその他の公知の構成を用いて変えることができる。いずれにせよ、この発明はパルス列のデュティサイクルの非線形関数である直流(DC)コントラスト制御電圧(Vc)を生成するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
従来のテレビジョンシステムの、一部をブロックで示した概略図である。
【図2】
閉ループの線形(非補償)状態と非線形(補償された)状態の時の、使用者による制御ステップの関数としてのビデオ出力電圧(SUMY)を示す図である。
【図3】
図1の回路と共に使用するこの発明を実施したコントラスト制御回路の概略図である。
【図4】
使用者による制御ステップの幾つかのものに対応する代表的なパルス幅変調されたパルス信号を示す図である。
【図5】
開ループの線形(非補償)状態と非線形(補償された)状態の時の、使用者による制御ステップの関数としてのコントラスト制御電圧を示す図である。
【図6】
閉ループの線形(非補償)状態と非線形(補償された)状態の時の、使用者による制御ステップの関数としてのコントラスト制御電圧を示す図である。
【符号の説明】
9 ビデオ信号処理チャンネルを構成するルミナンス回路
10 ビデオ信号処理チャンネルを構成するマトリクス
11 ビデオ信号処理チャンネルを構成するクロミナンス回路
13r コントラスト制御部
13g コントラスト制御部
13b コントラスト制御部
41 ピーク検出器
63 コントラスト・パラメータ非線形変更手段を構成するマイクロプロセッサ
81 コントラスト・パラメータ非線形変更手段を構成する増幅器/フィルタ
671 コントラスト・パラメータ非線形変更手段を構成する低域通過フィルタ
【産業上の利用分野】
この発明はテレビジョン受像機やモニタのコントラストを制御するための構成に、さらに詳しくは、自動コントラスト制御機能を有するテレビジョン受像機あるいはモニタの使用者(視聴者)によるコントラスト制御可能範囲を大きくするための回路構成に関するものである。
【0002】
最近のテレビジョンシステムにおいて、再生画像のコントラスト及び明るさを自動的に制御することは知られている。例えば、「ホワイト・スポット・ブルーミング」を防止する自動コントラスト制御機能を有するテレビジョンシステムが米国特許第5,003,394号「自動コントラスト及び”ホワイト・ストレッチ(白引き伸ばし)”処理部とを有する動的ビデオシステム」に記載されている。自動コントラスト制御(「オートピクス(autopix)」(ピクスは画面の略)とも呼ばれる)は、ブルーミングによるハイライト(白)領域における細部の鮮鋭度が失われることを防止する一方、信号ピークがブルーミング閾値より低い時には、画像を高コントラストで(従って、主観的に明るく)表示することが出来るようにするものである。
【0003】
最近のテレビジョン(TV)システムに使用されている自動コントラスト制御回路が図1に示されている。図1には、図面を簡単にするために、この発明の説明に関係があると思われるTVシステムの部分のみが示されている。
【0004】
図1を参照すると、受像機制御器7によって制御される画面内画面、即ち、ピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)プロセッサ5に結合された主及び副ビデオ入力1及び3が示されている。PIPプロセッサ5はルミナンス回路9とクロミナンス回路11に信号(YとC)を供給する。ルミナンス及びクロミナンス回路9と11の出力は、図1に示す東芝製のTA7730RGB集積回路(IC)に含まれているようなRGB信号処理回路に供給される。このICはクロミナンス及びルミナンス信号を処理して赤(r)、緑(g)及び青(b)カラー信号を生成するための回路構成と、これらのr、g及びbカラー信号のコントラスト及び明るさ(輝度)のパラメータを制御するための回路構成を含んでいる。例えば、図1に示すように、このRGB−ICはクロミナンス回路11から色差信号r−y、b−y及びg−yを、ルミナンス回路9からルミナンス信号yを受け取るマトリクス10を含んでいる。マトリクス10はカラー信号r、g及びbを生成し、これらの信号はコントラスト制御部(CONT)13r、13g及び13bのそれぞれの入力に供給される。コントラスト制御部(例えば、13r、13b及び13g)はr、g及びbカラー信号に応答し、その出力は輝度(明るさ)制御部(BR)(例えば、15r、15b及び15g)に供給され、輝度制御部の出力は駆動回路(DR)(例えば、17r、17b及び17g)を介して映像管(例えば、19)に供給される。
【0005】
自動コントラスト制御構成は、輝度部の出力から「合成(組合せ)」信号(例えば、SUMY)を取り出すための合成回路47を含んでいる。この明細書でいう「合成信号」(例えば、信号SUMY)は表示画像のルミナンス成分を表している。この合成信号(SUMY)はオートピクス回路41を通して処理される。このオートピクス回路41はピーク検出器49と、出力がバッファ51を通してコントラスト制御部(13r、13b及び13g)の制御入力端子13に帰還される比較器50を備えている。オートピクスループ41はピーク検出器49、比較器50及びバッファ51を含み、合成回路47の出力端子14と、コントラスト制御部の閉ループ利得を決定するコントラスト制御部の入力制御端子13との間に結合された帰還ループを形成する。コントラスト制御部(13r、13b及び13g)の開ループ利得は、受像機制御器7によって駆動される視聴者コントラスト制御ユニット60によって一部決まる。
【0006】
コントラスト制御ユニット60は、通常の制御マイクロプロセッサ63、バッファ増幅器65及び低域通過フィルタ67を含んでいる。マイクロプロセッサ63はピーキング、コントラスト、あるいは明るさ等の種々の機能を制御するために用いられている。マイクロプロセッサ63とN63で代表させたスイッチング素子の制御の下に、パルス信号(PS)とその論理補数(PSN)が生成される。パルス信号PSとPSNは、視聴者によるコントラスト制御のセッティング値(視聴者制御ステップ)を表すようにパルス幅変調(PWM)される。信号PSN(これはPSの論理補数である)がマイクロプロセッサ63のノード29に生成され、バッファ増幅器65の入力に加えられる。
【0007】
増幅器65はパルス幅変調されたパルス信号(PSN)に応答し、その出力ノード75に増幅されバッファされたパルス幅変調出力信号(PS信号と同相)を生成する。この出力パルスは低域通過フィルタ67の入力に与えられる。直列抵抗R7と分路接続されたキャパシタC1で表されているフィルタ67は、増幅器65によって生成されたパルス幅変調信号を濾波してノード670に直流の視聴者コントラスト制御電圧(Vc)を生成する。この視聴者コントラスト制御電圧(Vc)は、コントラスト制御入力端子13に結合される。
【0008】
図1に示す構成には、さらに、自動ビーム電流制限器52が端子13に接続されている。従って、低域通過フィルタ67のキャパシタC1は視聴者コントラスト制御ユニット60、自動ビーム電流制限器52及び自動コントラスト制御ユニット41に共通に用いられて、これらの回路によって生成されるそれぞれの制御信号を濾波し記憶する。従って、キャパシタC1の両端間に現れる制御電圧(Vc)は制御ユニット60、52及び41のそれぞれによって生成される各制御電圧を組み合わせたものとなる。
【0009】
図示の例においては、直流コントラスト制御電圧(Vc)を増大させることは利得を増加させること、従って、コントラストを増加させることに相当し、また、直流コントラスト制御電圧(Vc)を小さくすることは利得とコントラストとを下げることに相当するものと前提している。(この前提は、さらに、処理されたルミナンス出力信号(SUMY)の白方向の部分が正向きであるということに相当する。)
【0010】
図1に示すように、自動コントラスト制御ユニット(オートピクス)41は、処理されたルミナンス出力信号SUMYの白方向部分のピークを検出するピーク検出器49を含んでいる。白ピーク検出器49の出力電圧は比較器50に供給される。ピーク検出器49と比較器50は、ルミナンス出力信号SUMYのピークがある予め定められている電圧を超えた時、コントラスト制御電圧を、このルミナンス出力信号のピーク振幅の関数として減少させるように構成されている。
【0011】
図1に示すこのTVシステムの問題は、ある種の信号については、オートピクス帰還ループがコントラスト制御が変化する範囲を制限してしまうという点である。制御範囲に制限があることに伴う問題点は次のようなものである。即ち、オートピクスというのは比較的新しい機能であるため、使用者がコントラストの調整をしようとする時、それまで慣れていた方法によってはコントラストが変わらないために、そのTV受像機が故障しているのではないかと思ってしまう可能性がある。
【0012】
この制限の程度は、端子14における合成出力信号SUMYを示す、図2の曲線Aを参照すればより良く理解できよう。図2において、縦軸(y軸)は、図1の端子14に生成されるビデオ出力電圧(SUMY)の振幅を(ボルトで)表してあり、横軸(x軸)は63個の制御ステップ(セッティング値)を表し、使用者はコントラストをこの63制御ステップにわたって(ステップ0からステップ63まで)増加させることが出来るようにされているものである。曲線Aはオートピクスループ41が閉じている時、即ち、端子14からコントラスト制御端子13へ帰還ループ41を介して帰還が与えられている時のビデオ(VIDEO)出力、即ち、SUMY出力を表す。
【0013】
これから分かるように、VIDEO出力はステップ0からステップ21までの範囲では、使用者制御ステップに応じて直線的に変化している。しかし、使用者制御ステップ21を越えると、応答は平坦になっている。即ち、オートピクス帰還ループの動作のために、使用者による制御ステップ21より上におけるコントラスト変更機能が制限され、VIDEO出力電圧は約3.5Vに維持される。従って、理論的には63の制御ステップを持つシステムにおいて、最初の21ステップしか有効に用いることが出来なくなってしまうという可能性がある。
【0014】
この発明は、上述した従来技術における問題点を考慮し、使用者がコントラスト制御できる範囲を拡げるための回路を提供するものである。
【0015】
【発明の概要】
この発明を実施したTVシステムにおいては、使用者の操作に応答するコントラスト制御電圧発生回路は、意図的に非線形にされており、使用者がTV受像機コントラストを制御できる範囲を拡張するような態様でコントラスト制御部に供給される非直線的な(非線形の)制御電圧を発生する。
【0016】
ある1つの実施例においては、TVシステムはコントラスト制御部と輝度(明るさ)制御部とを有し、コントラスト制御部と輝度制御部の各々は入力及び出力を備え、コントラスト制御部の出力は輝度制御部の入力に結合されている。カラー信号は、コントラスト及び輝度制御部を通して処理するために、コントラスト制御部の入力に供給される。輝度制御部の出力は互いに組合わされて合成信号が生成される。この合成信号に応答する帰還ループ(オートピクス)が輝度制御部の出力とコントラスト制御部の入力の間に結合されている。この帰還ループはコントラストを変えることのできる範囲を制限する機能を持つ。コントラスト制御部の入力には、使用者の操作に応答するコントラスト制御電圧回路が接続されており、コントラスト制御部の入力に、使用者によるコントラストの可変範囲を拡張するための、使用者制御信号の非線形関数であるコントラスト制御電圧を供給する。
【0017】
【実施例の詳細な説明】
以下、添付の図面を参照して、この発明を説明するが、全ての図において同じ参照番号あるいは記号等は同じ素子を表す。
【0018】
図3はこの発明を実施した使用者コントラスト制御電圧発生回路、特に、図1のバッファ増幅器65の代わりに用いることのできる増幅器/フィルタ81を示す。
【0019】
図3において、パルス変調された使用者コントラスト制御パルス信号(PS)がスイッチN63のゲートに供給されて、このスイッチのターンオン及びターンオフを制御しており、また、論理補数信号PSNが、プルアップ抵抗R1を通して+5Vの電源に接続されたマイクロプロセッサ63の出力端子29に生成されている。この論理補数信号PSNは、エミッタが接地されているNPNバイポーラトランジスタQ1のベースに抵抗R2を通して供給されている。抵抗R4がトランジスタQ1のコレクタとノード71との間に接続されており、また抵抗R3がノード71と、例えば、正の12Vとすることができる、電圧Vccが供給されている電源端子17との間に接続されている。
【0020】
ノード71とエミッタホロワとして動作するNPNバイポーラトランジスタQ2のベースとの間には、非線形低域通過フィルタ73が接続されている。フィルタ73はノード71とトランジスタQ2のベースとの間に接続された抵抗R8、陰極がノード71に結合され陽極がトランジスタQ2のベースに結合されているダイオードD1及びトランジスタQ2のベースと接地点との間に接続されたキャパシタC2とを含んでいる。
【0021】
トランジスタQ2のコレクタは端子17に、エミッタは出力ノード75にそれぞれ接続されている。接地への帰路用エミッタ抵抗R5がノード75と接地点との間に接続されている。図1のフィルタ67と同じタイプのものを用いることができる低域通過フィルタ671がノード75とRGB−ICのコントラスト制御端子13の間に接続されている。図1の場合と同様に、抵抗R7がノード75とコントラスト制御端子13の間に接続されており、フィルタキャパシタC1が端子13と接地点との間に接続されている。図1の場合と同様に、オートピクス回路網41の出力とビーム制限器52の出力が端子13に帰還接続されている。
【0022】
図3の回路の動作と、特に、非線形回路網73の役割を説明する。
【0023】
回路網73において、抵抗R8、ダイオードD1及びキャパシタC2の組合せは、非線形直流コントラスト制御電圧Vcを生成する働きをする。図3の回路において、キャパシタC2はキャパシタC1(及び端子13)から分離されており、従って、キャパシタC2は異なる速度で充電及び/または放電することができる。C2はトランジスタQ1が完全にターンオフされている時に抵抗R3とR8の直列接続によって充電され、Q1がターンオンされると、R8を分路する(順方向に導通するような極性で接続されている)ダイオードD1と抵抗R3とR4の並列接続体とを介して放電される。従って、充電時定数(Tc)は約(R3+R8)(C2)であるのに対し、放電時定数(Td)は約〔R3・R4/(R3+R4)〕C2となる。R3=1.8KΩ、R8=10KΩ、R4=4.7KΩとすると、R3とR8の直列抵抗値は約12KΩとなり、R3とR4の並列回路の値は約1.3KΩとなる。従って、充電時定数(Tc)は放電時定数(Td)の9倍以上大きいことが分かる。図3の回路網73の充電時定数と放電時定数が異なることにより、図2、図5及び図6の曲線Bに示されるような種々の曲線が作られる。
【0024】
フィルタ73の役割を理解するために忘れてはならないのは、図3の回路においても(図1の場合と同様)、使用者が63ステップに分けてコントラストを変える(増減させる)ことが出来るということである。使用者による制御は図4に示す形のパルス幅変調されたパルス信号PSの発生によって表される。マイクロプロセッサ63の端子29に生じるPSN信号はPS信号の論理補数で、バッファ増幅器81の入力に供給される。
【0025】
図4に示されているように、パルス信号の周期(TP )は64のステップに(即ち、63の増分に)分割される。第1ステップはゼロの直流電圧レベルで、スイッチN63の完全なターンオフが行われるようにするものであり、第64番目のステップは、スイッチN63を完全にターンオンすることができるような充分な振幅の直流レベルに対応する。パルス周期Tpは63の互いに等しい増分に分割され、1ステップ高くなる毎に、前のステップよりもTP /63だけ大きなパルス幅となるようにされている。従って、ステップ1とステップ63の間の任意のステップ(Ni)の高レベルパルス幅(TH )は(Ni/63)(TP )で表すことができる。ここで、TP はTH +TL に等しいパルス幅で、TH とTL はそれぞれパルスが高及び低の時間の長さである。パルス持続時間(TP )に対するパルスが高である時間の長さ(例えば、TH )を変えることは、増幅器/フィルタ組合せ回路に供給されるパルス列のデューティサイクル(即ち、(TH /TP )×100%)を変えるための1つの手段である。この後さらに詳しく説明するように、コントラスト制御電圧の直流レベルは、このパルス列のデューティサイクルを変えることにより変えられる。
【0026】
説明を簡単にするために、初めに、2つの両極端条件における図3の回路の応答を検討する。以下の説明において、PSが「低」あるいは”0”の時、PSNは「高」で、トランジスタQ1を完全にターンオンするに充分な振幅を持ち、また、PSが「高」即ち論理”1”の時は、PSNは「低」即ち”0”で、トランジスタQ1を完全にターンオフするような振幅を持つものとする。
【0027】
1.最初に、ステップ0においては、PSは「低」即ち”0”で、PSNは「高」となり、Q1は充分にオン状態にある。この条件では、抵抗R3とR4からなる分圧器回路がノード71における電圧を8.6Vにほぼ等しくする。Q2のベースはこの電圧より低いがこれに近い電圧となり、Q2のエミッタ(ノード75)はQ2のベース電圧よりも約0.7V低い電圧となる。この条件が、図5及び図6に示すように、Q2のエミッタに生成される最小電圧と、出力ノード670に生成され端子13に供給される、7.9Vにほぼ等しい最小電圧(Vc)とを決める。
【0028】
2.ステップ63において、PSは「高」直流レベルにあり、PSNは「低」レベルにあって、従って、Q1は完全にターンオフされる。Q1が非導通なので、Q2のベースはR3とR8の直列接続を通してVcc電源に結合される。Q2のエミッタホロワ作用により、R3とR8の両端間の電圧降下は、Q2に流れ込むベース電流の関数で、比較的小さい。Vccが12Vの時、R3とR8の両端間の電圧降下は約0.4Vと考えられ、従って、Q2のベースの電圧は約11.6Vである。VBEが約0.7Vであるとすると、Q2のエミッタの電圧(V4)は、図5に示すように、約10.9Vとなる。従って、Q2のエミッタ、従って、ノード670に現れ、端子13に供給される最大電圧(VMAXまたはVcMAX)は約10.9Vとなり、一方、最小電圧(VMINまたはVcMIN)は約7.9Vとなる。その結果、使用者制御ステップを用いると、コントラスト制御電圧(Vc)を最低値(例えば、7.9V)と最大値(例えば、10.9V)の間で変化させることができる。
【0029】
前述したように、図示の実施例に関しては、直流コントラスト制御電圧(Vc)を増加させることは、利得を増大させること、従って、コントラストを増大させることに相当し、直流コントラスト制御電圧(Vc)を低下させることは、利得及びコントラストを低下させることに相当するものとしている。さらに、図1の従来の回路と対照的に、この発明を実施した回路においては、直流コントラスト制御電圧(Vc)は、制御ステップ(セッティング)の増加(または減少)の関数として直線的に増加(または減少)するものではない。
【0030】
この発明によって与えられる非線形の補正の効果をより良く理解するために、図1、図3の回路と、図5の曲線を参照する。図1の回路を再び参照すると、増幅器65は、キャパシタC1を、放電時定数(Td)にほぼ等しい充電時定数(Tc)で充電する。その結果、図1の回路においては、パルス信号は、Q2のエミッタにおいてキャパシタC1の両端間に生成されるコントラスト制御電圧を、制御セッティング(ステップ)の0から63への増加に応じて直線的に増加させる。図1の回路の開ループ動作の効果が図5に曲線Aで示されている。
【0031】
図1の回路において、開ループ状態(オートピクス41の出力がノード13に接続されていない時)では、コントラスト制御電圧Vcは、使用者制御ステップ(セッティング)が0の時の約7.9Vの直流最小値VcMINから、63番目の使用者制御ステップにおける約11.4V直流の値まで直線的に上昇する。
【0032】
図3を再び参照する。ここで、回路73においては、充電時定数(Tc)は放電時定数(Td)より遙かに大きくされていることを想起する必要がある。従って、Q2のエミッタ(ノード75)とノード670に生成される開ループ直流電圧は、使用者による制御ステップの設定値が小さく、パルス信号のパルス幅が小さい時には、ゆっくりと上昇し、使用者制御セッティングの値が高くなって、パルス信号のパルス幅が大きくなると、より急速に上昇する。これを図5の曲線Bで示す。曲線BとAを比較すると、補償された(非線形の)曲線Bは、使用者による制御ステップ(セッティング)が増加するにつれて、その関数として、補償を受けていない(線形の)曲線Aよりも緩やかに上昇していることが明らかである。
【0033】
従って、充電時定数を放電時定数よりも大きくする(即ち、Tc >Tdとする)ことにより、フィルタ671の出力に生成されコントラスト制御部の端子13に供給されるコントラスト制御電圧(Vc)は、TcがほぼTdに等しい時に生成されるVcの値よりも小さくなる。抵抗R8の両端間の付加的な電圧降下があるために、曲線AとBの終点は異なっている。しかし、Q2がもっと大きな利得を持つ装置であれば、これらの2つの終点間の距離はもっと近くなろう。
【0034】
図3の回路によって(図1の回路との比較において)、低い値の制御ステップに対して制御電圧(Vc)の増分を小さくすれば、そのような低い値の制御ステップに対するコントラスト制御部13b、13g及び13rの駆動及び利得が実効的に小さくなる。その結果、図5の曲線Bの制御電圧Vcが端子13に加えられて帰還ループが閉じると(即ち、オートピクス41が回路接続されると)、システムの応答特性は図6の曲線Bに示すようになる。
【0035】
図6は、コントラスト制御部の端子13に加えられる図5の開ループ電圧Vcが、オートピクス41のループが閉じられて動作可能となった時に、どの様に変化するかを示している。即ち、図6は、ノード670がRGB ICの端子13に接続され、オートピクス帰還ループ41がRGB ICの端子14と13の間で閉じられたときに相当する。図6の曲線Aは、図1の増幅器/フィルタ60が回路接続された時の動作を示す。ステップ0から21までは、制御電圧は直線的に増加し、その後は、使用者制御セッティングの残りの部分(ステップ21−63)は平坦である。これに対し、図6の曲線Bは図3の増幅器/フィルタ回路81を図1の増幅器65の代わりに用いた時の回路の閉ループ応答特性を示す。図3の増幅器/フィルタを回路接続すると、制御電圧はステップ0から49までの範囲にわたって変化する。このように、図6の曲線Bを観察すると、増幅器/フィルタ回路81を用いた時は、コントラスト制御電圧は、ステップ0から少なくともステップ49までの範囲にわたる使用者制御ステップに応答することが分かる。
【0036】
再び図2を参照すると、図2はビデオ出力を示すビデオ出力電圧(端子14におけるSUMY信号)の、使用者制御ステップ(セッティング)の関数としての応答特性を示す。前述したように、公知の増幅器65とフィルタ67の組合せでは、使用者による制御は最初の21ステップ(セッティング)に制限されている。これに対し、図5と図6の曲線Bに示される応答を生じるこの発明の増幅器/フィルタ81とフィルタ67を組み合わせて用いた場合には、使用者制御はステップ0から42までの範囲にわたって有効である。このように、図5及び図6の曲線Bに示されるような使用者制御ステップの関数として、端子13に与えられる制御電圧を非線形にすることにより、図2の曲線Bで示すSUMY出力応答が得られる。その結果、この発明を実施した回路及びシステムにおいては、ルミナンスは使用者による42段階の制御ステップ範囲にわたり制御され、コントラスト制御の範囲は、図1の直線的なコントラスト制御回路によって得られる範囲よりも遙かに広い範囲に拡げられる。
【0037】
図3においては、コントラスト制御電圧(Vc)の非線形化は増幅器と非線形低域通過フィルタからなる回路網81を挿入することによって行っている。しかし、同様の効果は、パルス信号のパルス幅を使用者制御ステップの関数として非線形にし、この非線形化されたパルス幅信号を線形増幅器/フィルタの組合せに供給することによっても得られる。
【0038】
図3の回路において、パルス列のデュティサイクルはパルス幅変調によって変えている。しかし、パルス列のデュティサイクルは、ビット速度マルチプライヤ(bit rate multiplier)技法やその他の公知の構成を用いて変えることができる。いずれにせよ、この発明はパルス列のデュティサイクルの非線形関数である直流(DC)コントラスト制御電圧(Vc)を生成するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
従来のテレビジョンシステムの、一部をブロックで示した概略図である。
【図2】
閉ループの線形(非補償)状態と非線形(補償された)状態の時の、使用者による制御ステップの関数としてのビデオ出力電圧(SUMY)を示す図である。
【図3】
図1の回路と共に使用するこの発明を実施したコントラスト制御回路の概略図である。
【図4】
使用者による制御ステップの幾つかのものに対応する代表的なパルス幅変調されたパルス信号を示す図である。
【図5】
開ループの線形(非補償)状態と非線形(補償された)状態の時の、使用者による制御ステップの関数としてのコントラスト制御電圧を示す図である。
【図6】
閉ループの線形(非補償)状態と非線形(補償された)状態の時の、使用者による制御ステップの関数としてのコントラスト制御電圧を示す図である。
【符号の説明】
9 ビデオ信号処理チャンネルを構成するルミナンス回路
10 ビデオ信号処理チャンネルを構成するマトリクス
11 ビデオ信号処理チャンネルを構成するクロミナンス回路
13r コントラスト制御部
13g コントラスト制御部
13b コントラスト制御部
41 ピーク検出器
63 コントラスト・パラメータ非線形変更手段を構成するマイクロプロセッサ
81 コントラスト・パラメータ非線形変更手段を構成する増幅器/フィルタ
671 コントラスト・パラメータ非線形変更手段を構成する低域通過フィルタ
Claims (1)
- ビデオ信号源に結合されており、第1および第2のコントラスト制御信号に応答してビデオ信号のコントラスト・パラメータを制御し、コントラスト調整するコントラスト制御部と、
使用者により発せられたコントラスト制御のセッティング値に応答して、このセッティング値に実質的に対応する第3のコントラスト制御信号を発生する手段と、
コントラスト調整されたビデオ信号に応答して、上記第1のコントラスト制御信号を発生する制御ループであって、上記コントラスト制御部と協働するとき、上記コントラスト調整されたビデオ信号が上記第2のコントラスト制御信号の関数としては非線形の特性となるように作用する制御ループと、
上記第3のコントラスト制御信号に応答して、上記第2のコントラスト制御信号を発生する使用者コントラスト制御部と、
を具え、
上記第2のコントラスト制御信号は、上記第3のコントラスト制御信号の関数として非線形特性を有し、この非線形特性は、上記制御ループが上記コントラスト制御部と協働するとき、上記コントラスト調整されたビデオ信号が上記第3のコントラスト制御信号の関数としては線形により近い特性となるような傾向を持つものであり、
それによって第1のコントラスト制御信号の作用によるコントラスト制御が可能なセッティング値の範囲の制限を解消し該範囲を拡大したことを特徴とする、
ビデオ信号処理装置。
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