JP3562756B2 - 化粧品陳列台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧品(販売用の商品やテスター品等)の陳列に用いられる化粧品陳列台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、口紅やファンデーション等の化粧品(例えば、テスター品等)を陳列する場合に、化粧品が見えやすいように、これを陳列した陳列台本体を傾斜させて配設することがよく行われている。このような陳列台としては、例えば、図17に示すように、上面にファンデーション等の化粧料30を陳列する陳列台本体31と、この陳列台本体31を傾斜状態で支受する支受台32とを備え、この支受台32の背部に、図18に示すように、品名等を記載したT字形バックボード33を取り付けたものがよく用いられている。また、上記陳列台本体31と支受台32を一体化した陳列台もある。図17において、30aは化粧料30を収容する化粧皿である。また、図18において、34は複数の(この例では、18個の)化粧皿30aを収容するための凹部である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の陳列台では、陳列台本体31と支受台32とT字形バックボード33とを備えているため、部品点数が多くなり、在庫管理等の管理面が複雑化し、かつ、高価になる。また、陳列台本体31と支受台32とを一体化したものでは、両者を分離することができないため、持ち運ぶ際に大きなペースを必要とし、携帯等に適さない。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、部品点数が少なく、かつ、安価で、しかも、携帯等に適した化粧品陳列台の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の化粧品陳列台は、それ自体の上面に化粧品が陳列される陳列台本体と、宣伝用パネルと、支受用板状体とを備え、この支受用板状体を、それ自体の上端部で陳列台本体を支受する脚部と、この脚部より高く形成され上記宣伝用パネルを支受するパネル支受部とで構成し、上記陳列台本体の背部に、上記パネル支受部を上下方向に挿通しうるスリットを形成し、このスリットに上記パネル支受部を挿通した状態で、上記陳列台本体の背部を脚部の上端部で支受し、上記宣伝用パネルをパネル支受部に着脱自在に固定し、上記陳列台本体の前部と脚部の下端部で陳列台本体の傾斜姿勢を保持し、上記陳列台本体の上面に、化粧品を寝かせた状態で保持するための第1の凹部を形成し、上記化粧品を寝かせた状態で陳列台の上面を蓋する蓋体を有し、上記第1の凹部の底面に、この第1の凹部に寝かせた状態で保持しうる化粧品を立てた状態で保持するための第2の凹部を形成しているという構成をとる。
【0006】
すなわち、本発明の化粧品陳列台は、それ自体の上面に化粧品が陳列される陳列台本体と、宣伝用パネルと、支受用板状体とを備えている。そして、上記陳列台本体の背部に形成したスリットに支受用板状体のパネル支受部を挿通した状態で、このパネル支受部で宣伝用パネルを支受している。また、上記挿通した状態で、支受用板状体の脚部の上端部で陳列台本体の背部を支受し、これにより、上記陳列台本体の前部と脚部の下端部で陳列台本体の傾斜姿勢を保持している。このように、本発明の化粧品陳列台では、1つの支受用板状体で陳列台本体と宣伝用パネルの双方を支受しているため、部品点数が少なくて済み、安価にもなる。しかも、支受用板状体は板状体であるため、嵩張らない。また、陳列台本体と宣伝用パネルと支受用板状体を分離して持ち運ぶことができるため、携帯等に便利である。
【0007】
また、本発明では、陳列台本体の上面に、化粧品を寝かせた状態で保持する第1の凹部と、化粧品を立てた状態で保持する第2の凹部とが形成され、上記第1の凹部に化粧品を寝かせた状態で陳列台の上面を蓋する蓋体を有しているため、化粧品を収容した陳列台本体を蓋体で蓋した状態で持ち運ぶことができ、便利である。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0009】
図1は本発明の化粧品陳列台の一実施の形態を示している。この実施の形態では、化粧品陳列台は、陳列台本体1と、宣伝用パネル2と、支受体(支受用板状体)3と、クリップ4(図15参照)と、透明な平板状のプラスチック製カラーアイズ保護シート5とを備えている。また、上記陳列台本体1を携帯等して持ち運ぶ際に使用するものとして、上記陳列台本体1の上面を蓋する蓋体6(図2参照)をも備えている。
【0010】
上記陳列台本体1は、図3〜図7に示すように、1枚の透明なプラスチック製シートをプレス成形等してなる陳列ケース11と、透明なプラスチック製スリット成形体12とで構成されている。上記陳列ケース11は、前下り傾斜状に形成された上面部11aと、この上面部11aの外周縁から垂下する側面部11bと、この側面部11bの下端部外周縁から突設される鍔部11cとからなる。そして、上記上面部11aに、7つの化粧皿収容凹部13と、3つのライナー収容凹部14と、左右方向に一連に繋がる3つのボトル収容凹部15と、3つのボトル載置凹部16(これら各ボトル載置凹部16は、上記一連に繋がるボトル収容凹部15の底面に凹設されたものである)が形成されており、上記各化粧皿収容凹部13に、カラーアイズ等の化粧料17aを収容した化粧皿17が収容され、上記各ライナー収容凹部14にライナー18が収容され、上記各ボトル載置凹部16(第2の凹部)に、ネイルカラー(図示せず)を収容したボトル19が立てられている。また、上記ボトル収容凹部15(第1の凹部)には、ボトル19を寝かせた状態で収容しうるようになっている(図14参照)。
【0011】
また、上記陳列ケース11には、その背部に凹部10が形成されており、この凹部10に上記スリット成形体12が固定されている。このスリット成形体12は、長方形平板部12aと、この長方形平板部12aの前面に固定されたコ字部12bとからなり、上記長方形平板部12aの前面とコ字部12bの内周面との間に、上下方向に貫通するスリット21が形成されている。図7において、12cはコ字部12bの相対向する縦辺部である。
【0012】
上記宣伝用パネル2は、その前面に品名,キャッチコピー等が記載されたプラスチック製平板からなり、その裏面の下端部にクリップ4(図15参照)が接着等により固定されている。このクリップ4は、透明なプラスチック製平板を二つ折り状に成形したものであり、両折り曲げ片のうち、一方の折り曲げ片が弾性片となり、他方の折り曲げ片が上記宣伝用パネル2への固定片となる。
【0013】
上記支受体3は、図8および図9に示すように、略山字形状の板状体であり、上部に左右一対の凹部22aが形成された脚部22と、上記両凹部22aで挟まれた上記脚部22の部分から上方に突設されたパネル支受部23とからなり、パネル支受部23の下端部に形成された切り目3aにより、パネル支受部23を脚部22に対し適宜の傾斜角度に傾斜させることができるようにしている。この実施の形態では、上記傾斜角度は、陳列台本体1をテスター台として使用した際にパネル支受部23が垂直姿勢となる傾斜角度に設定されている。
【0014】
上記蓋体6は、図10〜図13に示すように、1枚の透明なプラスチック製シートをプレス成形等してなるものであり、上記陳列台本体1の上面部11aを蓋する蓋部6aと、この蓋部6aの外周縁から垂下する側面部6bと、この側面部6bの下端部外周縁から突設される鍔部6cとからなる。また、上記蓋部6aには、上記上面部11aの2つのライナー収容凹部14に対応する部分に、ライナー18を覆う2つのライナー収容凸部25が形成されているとともに、上記上面部11aの各ボトル収容凹部15に対応する部分に、寝かせた状態のボトル19を覆う3つのボトル収容凸部26が形成されている。
【0015】
上記の構成において、陳列台本体1と化粧皿17,ライナー18,ボトル19等を一緒に持ち運ぶ場合には、陳列台本体1の陳列ケース11に形成された各収容凹部13〜15に化粧皿17,ライナー18,寝かせた状態のボトル19(図14参照)を収容したのち、蓋体6で蓋することを行う。一方、陳列台本体1をテスター台として使用する場合には、図15に示すように、陳列台本体1の背部に固定したスリット成形体12のスリット21に支受体3のパネル支受部23を挿通し、支受体3の脚部22の左右両上端面を陳列台本体1の背部の裏面に当接させた状態で、陳列台本体1の前部および脚部22の下端部を陳列棚28等に載置する。その状態で、陳列台本体1は傾斜姿勢に保持されている(図16参照)。そののち、宣伝用パネル2を、その裏面に固定されたクリップ4を介してパネル支受部23の上端部に着脱自在に支受することを行う。
【0016】
このように、上記実施の形態では、1つの支受体3の脚部22で陳列台本体1を傾斜姿勢に保持するとともに、パネル支受部23で宣伝用パネル2を支受しているため、部品点数が少なくて済み、かつ、安価である。しかも、持ち運びの際には、蓋体6で陳列台本体1の上面を蓋することができ、便利である。さらに、陳列台本体1の上面部11aが前下り傾斜状に形成されているため、陳列台本体1を水平姿勢にした状態でも、上面部11aに陳列した化粧皿17等が見やすい。また、陳列台本体1をテスター台として使用する場合に、陳列台本体1を陳列棚28等に対し傾斜させる角度が小さくてよいため、支受体3の脚部22の高さを短くして、支受体3の小型化を図ることができる。
【0017】
なお、上記実施の形態では、陳列台本体1の上面部11aを前下り傾斜状に形成しているが、これに限定するものではなく、水平面に形成してもよい。また、支受体3のパネル支受部23を脚部22に対して傾斜させなくてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明の化粧品陳列台によれば、1つの支受用板状体で陳列台本体と宣伝用パネルの双方を支受しているため、部品点数が少なくて済み、安価にもなる。しかも、支受用板状体は板状体であるため、嵩張らない。また、陳列台本体と宣伝用パネルと支受用板状体を分離して持ち運ぶことができるため、携帯等に便利である。
【0019】
また、本発明では、陳列台本体の上面に、化粧品を寝かせた状態で保持する第1の凹部と、化粧品を立てた状態で保持する第2の凹部とが形成され、上記第1の凹部に化粧品を寝かせた状態で陳列台の上面を蓋する蓋体を有しているため、化粧品を収容した陳列台本体を蓋体で蓋した状態で持ち運ぶことができ、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧品陳列台の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】陳列台本体と蓋体を示す斜視図である。
【図3】上記陳列台本体を示す平面図である。
【図4】上記陳列台本体を示す側面図である。
【図5】上記陳列台本体を示す断面図である。
【図6】上記陳列台本体を示す断面図である。
【図7】上記陳列台本体を示す背面図である。
【図8】支受体を示す正面図である。
【図9】上記支受体を示す側面図である。
【図10】蓋体を示す平面図である。
【図11】上記蓋体を示す側面図である。
【図12】上記蓋体を示す断面図である。
【図13】上記蓋体を示す断面図である。
【図14】上記陳列台本体を蓋体で蓋した態様を示す断面図である。
【図15】上記実施の形態の組み付け状態を示す斜視図である。
【図16】上記実施の形態の使用態様を示す断面図である。
【図17】従来の化粧品陳列台の一例を示す斜視図である。
【図18】従来の化粧品陳列台の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 陳列台本体
2 宣伝用パネル
3 支受体
17 化粧皿
22 脚部
23 パネル支受部

Claims (1)

  1. それ自体の上面に化粧品が陳列される陳列台本体と、宣伝用パネルと、支受用板状体とを備え、この支受用板状体を、それ自体の上端部で陳列台本体を支受する脚部と、この脚部より高く形成され上記宣伝用パネルを支受するパネル支受部とで構成し、上記陳列台本体の背部に、上記パネル支受部を上下方向に挿通しうるスリットを形成し、このスリットに上記パネル支受部を挿通した状態で、上記陳列台本体の背部を脚部の上端部で支受し、上記宣伝用パネルをパネル支受部に着脱自在に固定し、上記陳列台本体の前部と脚部の下端部で陳列台本体の傾斜姿勢を保持し、上記陳列台本体の上面に、化粧品を寝かせた状態で保持するための第1の凹部を形成し、上記化粧品を寝かせた状態で陳列台の上面を蓋する蓋体を有し、上記第1の凹部の底面に、この第1の凹部に寝かせた状態で保持しうる化粧品を立てた状態で保持するための第2の凹部を形成していることを特徴とする化粧品陳列台。
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